JP7113471B2 - センサーを内蔵したボール、およびシステム - Google Patents

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Description

本発明は、センサーを内蔵したボールを含むシステムに関するものである。
特許文献1には、3軸加速度センサーなどを含む第1のセンサーを内蔵したボールであって、第1のセンサーにより検出されたセンサーデータを無線により伝送する第1の通信ユニットを含むボールと、第1の通信ユニットとペアリングされる第2の通信ユニットを含む携帯端末とを有するシステムが開示されている。携帯端末は、ペアリングされたボールが単独で移動する環境を示す外部情報を取得するユニットと、第1の通信ユニットおよび第2の通信ユニットを介して得られたペアリングされたボールのセンサーデータを外部情報と関連付けしてペアリングされたボールのボール移動データを生成するユニットとを含む。
国際公開2017/131133号公報
ボールの動きを手軽に、さらに精度よく検出して記録できるシステムが求められている。ボールの動きを精度よく検出するためには加速度センサーなど多種多様なセンサーを含むハードウェアを内蔵することが考えられるが、回転軸に対する縫い目の向きなどもボールの動きに影響を与える。
本発明の一態様は、加速度センサー、ジャイロセンサーおよび地磁気センサーの少なくともいずれかを含む第1のセンサーを内蔵したボールである。このボールは、さらに、第1のセンサーの座標系と当該ボールのプロファイルとの関係を示すプロファイル情報を格納したメモリと、第1のセンサーにより検出されたセンサーデータおよびプロファイル情報を無線により伝送する第1の通信ユニットとを有する。プロファイルは、当該ボール表面の縫い目の配置、および空気孔の位置の少なくともいずれかを含む。第1のセンサーは、多軸加速度センサー、多軸ジャイロセンサーおよび多軸地磁気センサーの少なくともいずれかを含む第1の多軸センサーであってもよい。
例えば、ボール表面の縫い目の配置と第1のセンサーの座標との関係をボール毎に事前にプロファイル情報としてメモリに格納しておくことが可能である。地磁気センサーのセンサーデータとともに、地磁気センサーの座標と縫い目との関係示すプロファイル情報を取得することにより、ボールの飛翔中の回転軸と縫い目との関係を判断できる。このため、投球されたボールがツーシーム・ファストボールか、フォーシームファストボールかを含めた球種の判断が可能となる。
本発明の他の態様の1つは、上記ボールの第1の通信ユニットとペアリングされる第2の通信ユニットを含む携帯端末を有するシステムである。携帯端末は、第1の通信ユニットおよび第2の通信ユニットを介して得られた、ペアリングされたボールのセンサーデータおよびプロファイル情報を関連付けしてボール移動データを生成するユニットと、ボール移動データに基づいて判断された球種を出力するユニットとを含む。携帯端末が、ボール移動データに基づいて、ボールの移動中の状態を外から見た状態で表示するシミュレータを含んでもよい。携帯端末が、ボール移動データを、インターネットを介してクラウドサーバに格納するユニットを含んでもよい。
本発明の他の態様の1つは、ボールの動きを、携帯端末を介してモニターする方法である。当該方法は、ボールの第1の通信ユニットと携帯端末の第2の通信ユニットとをペアリングすることと、携帯端末が、第1の通信ユニットおよび第2の通信ユニットを介して得られたペアリングされたボールのセンサーデータとプロファイル情報と関連付けして、ペアリングされたボールのボール移動データを生成することと、ボール移動データに基づいて判断された球種を求めることとを有する。
本発明のさらに異なる態様の1つは、携帯端末にダウンロードされるプログラムである。このプログラムは、携帯端末が、第1の通信ユニットおよび第2の通信ユニットを介して得られた、ペアリングされたボールのセンサーデータおよびプロファイル情報と関連付けしたボールのボール移動データを生成するユニットと、ボール移動データに基づいて判断された球種を出力するユニットとして機能する命令を含む。
センサー内蔵ボールを用いたシステムの概要を示す図。 センサー内蔵ボールの概略構成を示す図。 センサー内蔵ボールとペアリングされる携帯端末に実装される機能の概略を示す図。 携帯端末のアプリケーションの処理の概要を示すフローチャート。
図1に、センサーを内蔵したボールを含むシステムの一例として、ユーザーの投球をデータ化してクラウドを経由して管理するシステムの概要を示している。このシステム1は、ユーザー2がマウンド3からキャッチャー4に向けて投げたボールの状態(投球)5を、ボール10に内蔵したセンサーによりデータ化し、ユーザーの携帯端末20を介してクラウド30から管理するシステムである。クラウド30は、インターネットなどのコンピュータネットワーク31と、コンピュータネットワーク31に接続されたサーバー35と、コンピュータネットワーク31に接続されたオンラインコーチシステム40とを含む。
サーバー(クラウドサーバー)35は、ユーザー管理機能36と、ユーザー毎のデータを蓄積するストレージ37と、データ管理ユニット38と、ランキング集計などを行うデータ分析ユニット39とを含む。オンラインコーチシステム40は、サーバー35に蓄積されたユーザー毎のデータを用いてユーザーの投球を再現するシミュレータ41と、再現されたユーザーの投球に対してコンピュータネットワーク31を介してコーチ42がアドバイスを送るユニット43とを含む。
図2に、センサーを内蔵したボール10の一例を示している。ボール10の一例は野球ボールである。ボール10は、内部にハードウェア13が収納された中心のゴム製またはコルク製のコア11と、コア11の周囲を通常の野球ボールと同様に糸巻して覆う革製の外皮12とを含む。ハードウェア13をコア11に収納することにより、ハードウェア13が含まれていても芯ずれを起こさない、あるいは大きな芯ずれを発生させないボール10を提供できる。このセンサー内蔵のボール10は、コア11の内部にハードウェア13が収納されているが、全体の重量およびバランスは通常の野球ボールとほとんど変わりないように構成されている。
ハードウェア13は、多軸センサー(第1の多軸センサー)15と、短距離無線通信ユニット(第1の通信ユニット、一例はBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy))16と、制御用のマイコン17と、バッテリー18と、メモリ19とを含む。本例においては、センサー内蔵のボール10の重量およびバランスを従来のボールとほぼ同一に保つため、ハードウェア13の構成はできるだけ簡略化されており、バッテリー18は内蔵型で使い捨てタイプとなっている。無線などにより間接的にバッテリーを充電する機能がコア11の内部に収納できる程度にコンパクトで軽量化されれば、使い捨てでないタイプのセンサー内蔵ボールを提供することも可能である。
本例の多軸センサー15は、9軸センサーであり、3軸加速度センサー15aと、3軸ジャイロセンサー15bと、3軸地磁気(磁気)センサー15cとを含む。加速度センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサーをそれぞれ収納してもよく、例えば、加速度センサーに対する遠心力の影響を避けるために加速度センサーを独立してボール10の中心(重心)となる場所に配置することが提案されている。9軸センサーは1チップ化されており、ハードウェア13を軽量化する1つの好適な例である。多軸センサー15は、1チップに限らず、複数のチップで構成されていてもよく、加速度センサー15a、ジャイロセンサー15b、磁気センサー15cがそれぞれ搭載されていてもよい。多軸センサー15は、1軸であってもよく、2軸であってもよいが、後述するように、ボール10のプロファイルを反映するためには3軸であることが望ましい。
マイコン17は、測定が開始されると、9軸センサー15により検出されるデータ(センサーデータ)51、すなわち、3軸方向の加速度と、3軸方向の角速度と、3軸方向の地磁気とを所定のサンプリングピッチでメモリ19に格納する。マイコン17は、測定が終了すると、格納されたセンサーデータ51を、無線通信ユニット16を介して出力する。マイコン17は、センサーデータ51と同時に、または、前後して、ペアリングされた携帯端末20に、センサー15の座標系(Xs、Ys、Zs)と、ボール10の座標系(Xb、Yb、Zb)との関係(相対的な関係)、例えば、相互の座標系の回転角などを示すプロファイルデータ(プロファイル情報)53を出力する。
コア11に収納されるセンサー15の向きと、完成後のボール10の向き、例えば、ボール10の表面10aの縫い目14の向きとを揃えてボール10を製造することは困難である。したがって、プロファイルデータ53は、ボール10が完成した後に、ボール10に一定の操作をすることによりメモリ19に設定される。例えば、ボール10の縫い目14を地磁気に対して所定の方向にアライメントした後に、マイコン17にプロファイルデータ53を生成するコマンドを送信することにより、重力加速度と地磁気とを用いて加速度センサー15aの座標系と磁気センサー15cの座標系とボール10の座標系との関係を示すプロファイルデータ53を生成できる。ボール10に対し、縫い目14を所定の向きにアライメントした後に、ボール10の姿勢を保持した状態で前後および/または左右の加速度を加えることで加速度センサー15aの座標系とボール10の座標系との関係を含むプロファイルデータ53を生成できる。また、ボール10の姿勢を保持した状態で特定の軸で回転させることで、ジャイロセンサー15bおよび磁気センサー15cの座標系とボール10の座標系との関係を含むプロファイルデータ53を生成できる。
図3に、携帯端末20の構成を示している。携帯端末20の一例はスマートホンであり、短距離無線通信ユニット(第2の通信ユニット、一例はBLE(Bluetooth(登録商標)Low Energy))21と、無線LANおよび/または携帯電話通信網を介してデータを
送受信するデータ通信ユニット22と、緯度および経度を測位するGPS23と、方位を判別できる電子コンパス24と、加速度センサー25と、種々の機能を実現するプロセッサ26と、メモリ27と、入出力ユニットであるディスプレイ28a、タッチセンサー28bおよび音声入出力ユニット29とを含む。
プロセッサ26は、メモリ27にダウンロードされたアプリケーションプログラム(アプリ、プログラム、プログラム製品)60に含まれる命令により、ボール移動データ生成用の端末および/またはボールの挙動(飛翔状態)を解析する端末としての機能を提供する。プロセッサ26は、プログラム60により、ボール10に内蔵された通信ユニット(第1の通信ユニット)16と携帯端末20の通信ユニット(第2の通信ユニット)21とをペアリングするユニット61と、ペアリングされたボール10が単独で移動する環境を示す外部情報52を取得するユニット62と、通信ユニット16および21を介して得られた、ペアリングされたボール10のセンサーデータ51を外部情報52と関連付けしてペアリングされたボール10のボール移動データ55を生成するユニット63として機能する。
さらに、プロセッサ26は、アプリケーションプログラム60に含まれる命令により、ボール10の球速を出力するユニット64と、ボール10の回転数を出力するユニット65と、ボール10の回転軸の角度、球速および回転数に基づいて球種を出力するユニット66と、ボール10の移動中の状態を外から見た状態で表示するシミュレータ67と、投球モーションを解析するユニット68と、センサーデータ51および外部情報52とを一体にしたボール移動データ55をインターネット31を介してクラウドサーバ35に格納する(アップロードする)ユニット69と、クラウドサーバ35から供給されるコンテンツを表示するユニット70として機能する。
図4に、アプリケーション60を起動させて、携帯端末20によりペアリングされたボール10からセンサーデータ51を取得してペアリングされたボール10のボール移動データ55を生成するとともに、ペアリングされたボール10の動きを解析するプロセス(方法)の概要をフローチャートにより示している。ステップ81において、センサー内蔵のボール10と携帯端末20とをペアリングする。具体的には、携帯端末20のペアリングするユニット61がボール10に内蔵されている第1の通信ユニット16と、携帯端末20の第2の通信ユニット21とをペアリングする。これにより、特定のボール10と、特定の携帯端末20との対応が一義的に決まり、ペアリングされた携帯端末20に入力された外部情報52が、ペアリングされたボール10のセンサーデータ51と一対一で関連づけられる。1つの携帯端末20に複数のボール10をペアリングすることが可能であり、その場合は、ステップ82において、ペアリングされているボール10の中から投球するボール10を選択する。
ボール10は、ボール10に加えられた所定のアクションをセンサー15により検出して電源をオンにしたり、携帯端末20とのペアリングを開始したりすることができる。ボール10の電源をオンしたり通信モードに移行したりする動作(アクション)は、9軸センサー15により検出できるとともに、ボール10に対する投球動作とは関係しないアクションであることが望ましい。たとえば、ボール10を投げ上げた後のフリーフォールを検出してもよく、ボール10を所定の回数だけ、あるいは所定の時間内に振り回したり、ボール10を所定の回数だけ、あるいは所定の時間内に回転させたりするものであってもよく、それらの動作を組み合わせてもよい。さらに、マイコン17がオンした後に、加えられたアクションを、プロファイルデータ53を用いて、加速度の向きや回転軸の方向を検証し、ボール10が動作を開始する条件として設定されているアクションであるかを確認してもよい。
携帯端末20とボール10との関係がペアリングにより一対一に設定されると、ステップ83において、携帯端末20の情報取得ユニット62が、ボール10のプロファイルデータ53と、ボール10が単独で移動する環境を示す外部情報52とを取得する。情報取得ユニット62は、ペアリングされた携帯端末20の第2の通信ユニット21とボール10の第1の通信ユニット16とを介してメモリ19に格納されているプロファイルデータ53を取得する。また、前後して、情報取得ユニット62は、外部情報52として「投球距離」と「投球方向」とを携帯端末20の画面を介して取得し、さらに、GPS23から、位置情報として「緯度経度」を取得する。投球に関わる位置情報は、投球位置(マウンド)であっても、捕球位置(ホーム)であっても、その途中であってもよく、さらに、ボール10の飛翔経路から大きく外れない位置であればよい。「投球方向」は、携帯端末20の電子コンパス24を用いて携帯端末20が向いている方位を表示させて、携帯端末20の方向と投球方向とを合致させることによりユニット62が自動的に取得するようにしてもよい。
プロファイルデータ53および外部情報52が携帯端末20にセットされると、ステップ84において、携帯端末20からペアリングされているボール10に対し、センサーデータ51を取得してメモリ19に格納を開始するコマンドが送信される。
ユーザー2は投球が終了すると、ステップ85において、携帯端末20の画面の「投球終了」をクリックする。この操作により、携帯端末20からペアリングされているボール10に対し、第2の通信ユニット21および第1の通信ユニット16を介して、センサーデータ51の取得を終了するコマンドが送信される。同時に、メモリ19に格納されたセンサーデータ51を携帯端末20に送信するコマンドが送信され、携帯端末20にアプリケーションプログラム60により実装された機能である、生成するユニット63がボール10からセンサーデータ51を取得する。なお、以降においては、アプリケーションプログラム(プログラム製品)60により実装された機能は携帯端末20の機能として説明する。
ステップ86において、携帯端末20の生成するユニット63は、ボール10から取得したセンサーデータ51と、携帯端末20に入力されたプロファイルデータ53および外部情報52とを関連付けして、ペアリングされたボール10のボール移動データ(移動データ)55を生成する。センサーデータ51は、3軸方向の加速度データと、3軸方向のジャイロ(角速度)データと、3軸方向の地磁気データとを含み、外部情報52は、ボール10が移動する投球距離、すなわちマウンド3からキャッチャー4までの距離と、投球方向と、緯度経度情報とを含み、プロファイルデータ53は、各センサーの軸方向(座標系)とボール10の座標系との関係を含む。ボール移動データ55は、センサーデータ51を生データとして含んでいてもよく、プロファイルデータ53および/または外部情報52により企画化または標準化したデータとして含んでいてもよい。
センサーデータ51は、9軸センサー15により、ボール10の内部で取得できる情報(内部情報)であり、ボール10自身の動きを再現するために必要な情報である。しかしながら、ボール10の動きを示す情報だけであり、ボール10が外界、例えば、地表に対してどのように見えた状態で運動しているかを再現することができない。外界に対してボール10の動きを再現するためには、投球距離、投球方向、緯度経度情報といった情報が必要であるとともに、飛翔方向に対する縫い目(シーム)14の動き、例えば、ツーシームで回転しているのか、フォーシームで回転しているのかなどが必要であり、これらは9軸センサー15では得られない。
このシステム1においては、ボール10と携帯端末20とをペアリングして、携帯端末20を用いてプロファイル情報53と外部情報52とを取得し、得られたプロファイル情報53と外部情報52とを、ペアリングされたボール10のセンサーデータ51と一体化した移動データ55を生成することにより、上記の問題を回避している。
携帯端末20のアップロードユニット69は、ステップ87において、移動データ55を、データ通信ユニット22を介してクラウドサーバ35にアップロードする。本例の移動データ55には、投球を解析するためのプロファイル情報53および外部情報52と、センサーデータ51として9軸センサー15から取得される生データ(RawData)がそのまま含まれている。したがって、移動データ55をクラウドサーバ35にアップロードしておくことにより、移動データ55を様々な方法により解析でき、移動データ55を多種多用な用途に用いることができる。また、解析方法が進歩した場合、移動データ55を進歩した方法で再解析することも可能となる。
この携帯端末20においては、移動データ55をアップロードするとともに、ステップ88において、センサーデータ51により得られた情報と、外部情報52とに基づいて、その場で投球の評価を行うことができる。メモリ27に蓄積された移動データ55に基づいて投球を解析・評価してもよく、その時に得られたセンサーデータ51、プロファイルデータ53および外部情報52に基づいて投球を解析・評価してもよい。評価の内容の一例は、「球速」、「回転数」および「結果」すなわち球種である。したがって、評価するステップ88は、球速を求めるステップ88aと、回転数を求めるステップ88bと、球種を求めるステップ88cとを含む。
球速を求めるステップ88aにおいては、球速を求めるユニット64が球速(速度)Pvを、投球距離Pdと、移動時間Ptとにより求めることができる。移動時間Ptは、ボール10がリリースされてからキャッチャーミットに到達するまでの時間(サンプリング数)であり、センサーデータ51から加速度変化を主に捉えることにより算出できる。
回転数を求めるステップ88bにおいては、回転数を求めるユニット65が、ボール10が移動期間にどれだけ(何回)回転したかを求める。具体的には、センサーデータ51の地磁気データ59の振幅の数により回転数Prを算出する。地磁気に対し垂直にボール10が回転した場合は回転数Prを取得できないが、ピッチャーの投球を対象とした場合には、ほとんど起きえないケースである。地磁気センサー15cまたは外部情報52に含まれる位置情報から地磁気伏角を求めて、地磁気センサー15cのデータを解析し、回転数および回転軸の方向を求めるためには、特許文献1に記載されている方法を使用できる。
球種を求めるステップ88cにおいては、球種を求めるユニット66が、ボール10が水平面、ボール10の進行方向に対し、どの角度で回転しているかを求める。さらに、プロファイル情報53を用いて、ボール10がどのような姿勢あるいは状態で回転しているかを求める。球種判定ユニット66は、球速Pv、回転数Prおよび回転軸の角度に、回転軸に対する縫い目14の向き、例えば、ツーシーム、フォーシームにより投球したボール10の球種を特定する。さらに、右投げ、左投げにより変わるので、その情報も外部情報52に含められていることが望ましい。
投球を評価するステップ88においては、直前の投球の評価のみならず、携帯端末20に蓄積された投球の評価を行ったり、クラウドサーバ35から過去の投球のデータをダウンロードして、上記と同様の処理により投球の評価を行うことが可能である。図11に示すように、携帯端末20に表示された「投球履歴」から「データを選択」し、そのデータに基づき、球速、回転数、球種を出力できる。携帯端末20にインストールされたアプリケーション60においては、ペアリングされたボール10から取得したセンサーデータ51を、そのボール10のプロファイルデータ53およびそのときの投球情報(外部情報)52と一体化して、ペアリングされたボール10のボール移動データ55として生成し、携帯端末20に格納したり、クラウドサーバ35にアップロードする。したがって、投球するボール10が異なったり、投球する場所が異なったり、投球する方向が異なるセンサーデータ51を同等に評価することができる。
さらに、ステップ89において、シミュレータ67が、ボール移動データ55に基づき、ボール10の外から見た動きをシミュレーションし、表示する。移動データ55は、ボール10の内部の情報であるセンサーデータ51と、ボール10の外側の情報である外部情報52と、さらにプロファイル情報53とを含んでおり、ボール10の飛翔状態、飛翔経路などを、シミュレータ67により、ボール10の動きを外部から見た状態で再現できる。さらに、センサーデータ51は、ボール10の動きに関し、3軸方向のデータを含んでいるので、ビデオのように特定の方向から見た動きに限定されず、地表座標系のどの方向から見た動きでも再現することができる。シミュレータ67は、携帯端末20に格納されている移動データ55に限らず、クラウドサーバ35からダウンロードした移動データ55を利用することができる。
投球モーションを解析するユニット68が、ステップ90において、センサーデータ51の内の、ボール10がリリースされる前の情報を利用して、投球モーションを評価する。投球モーションとしては、構えた時の停止期間を捉えたり、投げる直前(リリース時)のボール10に対する進行方向への加速度のかかり方を捉えたり、3軸ジャイロデータ58により、姿勢情報をモーション中の動きと想定して解析したり、プロファイル情報53を参照することにより、投球の際のボール10の握りや、リリース状態などを確認することが可能となる。
さらに、アプリケーション60(携帯端末20)は、コンテンツを供給するユニット70を含む。このユニット70は、クラウドサーバ35に集められたユーザー毎の移動データ55を分析した結果や、全ユーザーを対象としたランキング集計結果や、プロ野球選手の投球との比較結果などを、携帯端末20を介してユーザー2に提供する。
なお、以上ではセンサーを内蔵した野球ボールを例に説明しているが、野球ボールは硬式でも軟式でもよく、また、ソフトボールであってもよい。さらに、クリケット用のボール、ボーリング用のボール、ゴルフボールなどの他のスポーツのボールに多軸センサーを内蔵させることも可能である。ゴルフボールにおいては、例えば、ボールに加わる衝撃が低いパッティングの練習に使用することが可能である。サッカーボールやバレーボールなど、空気弁のあるボールであれば、弁の位置をプロファイル情報に含めることにより、ボールの回転・変化の分析に役立てることができる。
10 ボール、 16 第1の通信ユニット、 21 第2の通信ユニット

Claims (7)

  1. 加速度センサー、ジャイロセンサーおよび地磁気センサーの少なくともいずれかを含む第1のセンサーを内蔵したボールであって、さらに、前記第1のセンサーの座標系と、当該ボールの表面の縫い目の配置との関係を示すプロファイル情報を格納したメモリと、前記第1のセンサーにより検出されたセンサーデータおよび前記プロファイル情報を無線により伝送する第1の通信ユニットとを有するボールの前記第1の通信ユニットとペアリングされる第2の通信ユニットを含む携帯端末を有するシステムであって、
    前記携帯端末は、前記第1の通信ユニットおよび前記第2の通信ユニットを介して得られたペアリングされたボールの前記センサーデータおよび前記プロファイル情報を関連付けして前記ペアリングされたボールのボール移動データを生成するユニットと、
    前記ボール移動データに基づいて判断された球種を出力するユニットとを含む、システム。
  2. 請求項において、
    前記携帯端末が、前記ボール移動データに基づいて、前記ボールの移動中の状態を外から見た状態で表示するシミュレータを含む、システム。
  3. 請求項1または2において、
    前記携帯端末が、前記ボール移動データを、インターネットを介してクラウドサーバに格納するユニットを含む、システム。
  4. ボールの動きを、携帯端末を介してモニターする方法であって、
    前記ボールは、加速度センサー、ジャイロセンサーおよび地磁気センサーの少なくともいずれかを含む第1のセンサーと、前記第1のセンサーの座標系と当該ボールの表面の縫い目の配置との関係を示すプロファイル情報を格納したメモリと、前記第1のセンサーにより検出されたセンサーデータおよび前記プロファイル情報を無線により伝送する第1の通信ユニットとを含み、
    前記携帯端末は第2の通信ユニットを含み、
    当該方法は、
    前記ボールの前記第1の通信ユニットと前記携帯端末の前記第2の通信ユニットとをペアリングすることと、
    前記携帯端末が、前記第1の通信ユニットおよび前記第2の通信ユニットを介して得られた前記ペアリングされたボールの前記センサーデータと前記プロファイル情報と関連付けして、前記ペアリングされたボールのボール移動データを生成することと、
    前記ボール移動データに基づいて判断された球種を求めることとを有する方法。
  5. 請求項において、さらに、
    前記携帯端末が、前記ボール移動データに基づいて、前記ボールの移動中の状態を外から見た状態で表示することを有する、方法。
  6. 加速度センサー、ジャイロセンサーおよび地磁気センサーの少なくともいずれかを含む第1のセンサーと、前記第1のセンサーの座標系とボールの表面の縫い目の配置との関係を示すプロファイル情報を格納したメモリと、前記第1のセンサーにより検出されたセンサーデータおよび前記プロファイル情報を無線により伝送する第1の通信ユニットとを内蔵したボールの前記第1の通信ユニットとペアリングされる第2の通信ユニットを含む携帯端末にダウンロードされるプログラムであって、
    前記携帯端末が、前記第1の通信ユニットおよび前記第2の通信ユニットを介して得られた、ペアリングされたボールの前記センサーデータ前記プロファイル情報と関連付けして、前記ペアリングされたボールのボール移動データを生成するユニットと、
    前記ボール移動データに基づいて判断された球種を出力するユニットとして機能する命令を含む、プログラム。
  7. 請求項において、さらに、
    前記携帯端末が、前記ボール移動データに基づいて、前記ボールの移動中の状態を外から見た状態で表示するシミュレータとして機能する命令を含む、プログラム。
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