JP7112059B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents
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Description
一方、工場内での検査ラインや製造ラインロボットの位置検知、セキュリティー対策等の用途のために建物の屋内、屋外にカメラを設置することが行われている。このようなカメラは、定期点検、更新のためにレンズ鏡筒を着脱できるように構成されている。
また、このように建物の屋内、屋外に長年固定されて使用されるカメラに装着されるレンズ鏡筒は振動などにより、レンズ鏡筒とカメラ本体のゆるみ、レンズ鏡筒に収納されている固定絞り板のゆるみが生じてカメラ機能の低下をもたらす。
このため、振動によるレンズ鏡筒自体のゆるみを防ぐため、レンズ鏡筒にナット部材を設けることが行われている(特許文献2)。しかし、レンズ鏡筒に収納されている固定絞り板については、振動防止を検討されていない。
レンズ鏡筒を螺合して一体となる第1レンズ鏡筒と第2レンズ鏡筒の構成にすることにより、レンズ鏡筒の固定絞り板を撮像条件に合わせて交換することができる。
また、第2レンズ鏡筒の基端側に固定絞り板を螺合可能な外ネジ部を設けることで、固定絞り板を第2レンズ鏡筒の基端側に螺合して装着することができる。これにより、固定絞り板は中心軸精度が向上するとともに、振動によるゆるみを防止することができる。
さらに、第1レンズ鏡筒本体の外周部にカメラ本体と当接することによりカメラ本体とレンズ鏡筒との相対回転を抑制するように構成されたナット部材により、レンズ鏡筒とカメラ本体の接合が強固になる。さらに、固定リングによる締め付けによるダブルナット構成により、接合の度合いはさらにますことになる。
ナット部材の外周形状をトルクレンチが当接して嵌合可能な辺長の異なる六角筒とすることでナットの締め付けトルクを大きくすることができる。これにより、レンズ鏡筒とカメラ本体の接合が強固になる。
固定絞り板の内面がネジ加工されていることで、固定絞り板を第2レンズ鏡筒に螺合して装着できる。これにより、固定絞り板は中心軸精度が向上するとともに、振動によるゆるみを防止することができる。
さらに、
固定絞り板は、螺合して脱着できて交換可能である。このため、絞り開口の異なる取り替え用固定絞り板を備えることにより、カメラの設置場所の明るさにより適宜対応できるからである。
本願発明のレンズ鏡筒1は、カメラ本体2に脱着可能となるように構成したものである。また、振動によるレンズ鏡筒1とカメラ本体2のゆるみ、レンズ鏡筒1に収納されている固定絞り板4のゆるみを防止できるように構成したものである。
本願発明のレンズ鏡筒1は、図1、図2、図3に示すように、被写体の像を結合させる複数のレンズ群A1,A2が光軸方向Bを一致させた状態で配置されている。レンズ鏡筒1は、螺合して一体となる第1レンズ鏡筒10と第2レンズ鏡筒20で構成されている。第1レンズ鏡筒10と第2レンズ鏡筒20を嵌合させて一体のレンズ鏡筒1とする構成によって、固定絞り板4をレンズ鏡筒1内部に組み込むことができる。被写体の撮影条件によって固定絞り板を適宜交換できる。
固定絞り板4を第1レンズ鏡筒に収納されているレンズ群(A1)と第2レンズ鏡筒に収納されているレンズ群(A2)の間に配することにより、フォーカス調整時の収差変動を抑えることができる。
本願発明の第1レンズ鏡筒10は、基端側外周面にナット部材13及び固定リング14を回転移動するため雄ネジ部11が設けられている。また、先端側内周面に第2レンズ鏡筒を螺合可能な雌ネジ部12を備えている。また、先端側は第2レンズ鏡筒20の基端側が嵌合できる構造になっている。ここで、基端側とは、光軸方向Bに沿った一方の端をいい、先端とは、光軸方向Bに沿った他方の端をいう。
さらに、外周部にはカメラ本体2と当接することによりカメラ本体2と第1レンズ鏡筒10との相対回転を抑制するためのナット部材13を備え、併せてナット部材13のゆるみを防ぐための固定リング14も備えている。
ナット部材13及び固定リング14は、第1レンズ鏡筒の外周に沿って回転移動できる。このため、第1レンズ鏡筒10の外周面に備えられた雄ネジ部11に対応して、ナット部材13の内側に雌ネジ部15、固定リング14の内側にも雌ネジ部16が備えている。
本願発明の第1レンズ鏡筒10の外周部に備えられたナット部材13は、基端側外周面にカメラ本体2と螺合可能な雄ネジ部17を備えている。また、図4、図5、図6に示すように、外周形状がトルクレンチを当接して嵌合可能な六角筒(図5(a))または八角筒(図5(b))である。トルクレンチを当接可能な外周形とすることで、締め付けやすく、トルク管理が可能である。これにより、振動によるレンズ鏡筒1とカメラ本体2のゆるみを適切に管理できる。
本願発明の固定リング14は、ナット部材13の振動によるゆるみを防止するために、第1レンズ鏡筒10の外周に備えられている。いわゆるダブルナット効果の役割を担う。
本願発明の第2レンズ鏡筒20は、基端側外周面に固定絞り板3を螺合して装着可能な雄ネジ部21を備え、中央部外周面に第1レンズ鏡筒10に螺合して装着可能な雄ネジ部22を備えている。基端側外周部に備えられた雄ネジ部21により固定絞り板3を螺合して装着することにより、固定絞り板3のゆるみを防止できる。また、固定絞り板3を螺合して装着することで、中心軸精度が向上する。
本願発明の固定絞り板3は、絞り開口を有する円板状である。内周面に雌ネジ部23を備え、外周面はローレット加工等により滑り止め処理を施されている。滑り止め処理により、固定絞り板3を第2レンズ鏡筒20にゆるみなく装着できる。
固定絞り板3は、絞り開口が異なる大きさのものを複数備えることが好ましい。撮影条件によって適宜交換できることが好ましいからである。具体的には、撮影場所が屋外等の明るい場所である場合は、絞り開口が小さな固定絞り板3が好ましい。屋内の暗い場所である場合は、絞り開口の大きな固定絞り板3が好ましい。
なお、固定絞り板3の板厚は、0.05~0.5mmの範囲が好ましい。板厚が0.05mm未満であると遮光性と機械的強度を確保することが難しく、0.5mmを超えると光学的機能が低下するからである。
レンズ鏡筒1のカメラ本体2への装着は、ナット部材13の基端側外周面に設けられたにカメラ本体2に装着可能な雄ネジ部17を、カメラ本体2の先端内周面に設けられた雌ネジ部(図示せず)に螺合することで行う。その際には、トルクレンチを使って螺合を確実行う必要がある。振動等により緩むおそれがあるからである。
なお、接着剤を使って螺合を行うこともできる。
2 カメラ本体
3 固定絞り板
10 第1レンズ鏡筒
11 雄ネジ部(第1レンズ鏡筒基端側)
12 雌ネジ部(第1レンズ鏡筒先端側)
13 ナット部材
14 固定リング
15 雌ネジ部(ナット部材内側)
16 雄ネジ部(第1レンズ鏡筒外周)
17 雄ネジ部(ナット部材基端部外周)
20 第1レンズ鏡筒
21 雄ネジ部(第2レンズ鏡筒基端側)
22 雄ネジ部(第2レンズ鏡筒中央)
23 雄ネジ部(固定絞り板内側)
30 トルクレンチ
A1,A2 レンズ群
B 光軸
Claims (4)
- カメラ本体に着脱可能となるように構成されたレンズ鏡筒であって、
前記レンズ鏡筒は、被写体の像を結合させる複数のレンズが光軸を一致させた状態で配置され、螺合して一体となる第1レンズ鏡筒と第2レンズ鏡筒で構成され、
前記第1レンズ鏡筒は、本体部と、本体部の外周に螺合して移動可能な状態で周設されたナット部材及び固定リングで構成され、
前記本体部は、基端側外周面にナット部材及び固定リングを回転移動するため雄ネジ部と、先端側内周面に前記第2レンズ鏡筒を螺合可能な雌ネジ部を備え、
前記ナット部材は、基端側外周面にカメラ本体の雌ネジ部と螺合可能な雄ネジ部を備え、前記カメラ本体と当接することによりカメラ本体と前記第1レンズ鏡筒との相対回転を抑制するように構成され、
前記固定リングは、移動してナット部材と当接することにより、前記ナット部材の回転を抑制するように構成され、
前記第2レンズ鏡筒は、基端側外周面に固定絞り板を螺合可能な雄ネジ部と、中央に前記第1レンズ鏡筒に螺合可能な雄ネジ部を備え、
前記固定絞り板は、前記第2レンズ鏡筒から取り外すことにより交換可能に構成された、
ことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 前記ナット部材は、外周形状がトルクレンチを当接して嵌合可能な六角筒または八角筒であることを特徴とする請求項1に記載したレンズ鏡筒。
- 前記固定絞り板は、内周面にネジ加工、外周面に滑り防止加工が施されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載したレンズ鏡筒。
- 前記固定絞り板は、絞り開口の異なる複数の取り替え用固定絞り板を備えたことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載したレンズ鏡筒。
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