JP7110734B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体に転写された現像剤を加熱して定着させる定着器を有する画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置は、定着器内に互いに接触する一対の回転体を有し、一方の回転体を媒体の種類や印刷速度に応じて予め設定された温度に加熱するように制御し、現像剤が転写された媒体を一対の回転体の接触部に搬送して現像剤を媒体に定着させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-161676号公報
しかしながら、従来の技術においては、定着器において媒体の詰まりや機器異常により回転体が停止した場合、その回転体の停止を検知するまでの間、回転体を加熱する発熱体の発熱を継続するため、停止状態となった回転体の一部分への加熱が継続され、回転体の劣化が促進する温度まで回転体を加熱してしまうことがあるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、定着器において回転体が停止した場合であっても早期に回転体の停止を検出して回転体の劣化が促進する温度を超える回転体の加熱を抑制することを目的とする。
そのため、本発明は、媒体を搬送するとともに、媒体に付着した現像剤を加熱して定着させる回転可能な第1の回転体と、前記第1の回転体との間に接触部を形成する回転可能な第2の回転体と、前記第1の回転体を加熱する加熱部と、前記接触部と異なる位置で前記第1の回転体の表面温度を検知する温度検知部と、前記温度検知部で検知した前記第1の回転体の表面温度と目標温度とに基づいて加熱部を制御する温度制御部と、を有し、前記温度制御部は、前記温度検知部で検知した前記第1の回転体の表面温度が前記目標温度になるように前記加熱部を制御するとともに、所定の周期以下で前記目標温度を変化させ、前記所定の周期以下で変化する前記第1の回転体の表面温度を前記温度検知部で監視して前記第1の回転体の回転の停止を検出し、所定時間を経過しても前記第1の回転体の表面温度が所定の目標温度に達しない場合、前記加熱部の加熱を停止することを特徴とする。
このようにした本発明は、定着器において回転体が停止した場合であっても回転体の劣化が促進する温度を超える回転体の加熱を抑制することができるという効果が得られる。
実施例における画像形成装置の制御構成を示すブロック図 実施例における定着器の構成を示す説明図 実施例におけるエンジン制御部および定着器の制御構成を示すブロック図 実施例における目標温度の説明図 実施例における第1の回転体が停止したときの温度制御の説明図 実施例における第1の回転体が停止したときの温度制御の説明図 実施例における第1の回転体が停止したときの温度制御の説明図 実施例における定着器で発生する媒体詰りの説明図 比較例における正常動作時の温度変化の説明図 比較例における第1の回転体停止時の温度変化の説明図
以下、図面を参照して本発明による画像形成装置の実施例を説明する。
図1は実施例における画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。
図1において、画像形成装置1は、媒体に転写された現像剤としてのトナーを加熱して定着させる定着器を有するものであり、例えば電子写真方式、静電記録方式等の電子複写機、LED(Light Emitting Diode)プリンタ、レーザプリンタ、ファクシミリ装置やそれらを複合化した複合機等である。
画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、コントローラ制御部12と、ROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、インターフェース部16と、エンジン制御部17と、操作部18と、印刷部19とを有している。
CPU11およびコントローラ制御部12は、画像形成装置1全体の動作を制御する制御手段であり、ROM13に格納された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて画像形成装置1全体の動作を制御するものである。
ROM13は、不揮発性のメモリ等であり、制御プログラムを記憶するとともに、定着温度記憶部131と、搬送情報記憶部132とを有している。
定着温度記憶部131は、媒体の種類に応じて定着器の定着温度を表す定着温度情報を記憶する記憶領域である。
搬送情報記憶部132は、媒体の種類に応じて媒体の搬送速度を表す搬送情報を記憶する記憶領域である。
RAM14は、揮発性のメモリ等であり、CPU11およびコントローラ制御部12が各種制御処理を行う上で生じる情報や外部装置としての画像処理装置3から受信した印刷データ等の各種情報を一時的に記憶するものである。
インターフェース部16は、通信回線を介して通信可能に接続された画像処理装置3との間で情報の授受を行うものである。CPU11およびコントローラ制御部12は、このインターフェース部16で受信した印刷データや設定データ等の情報を処理する。なお、印刷データや設定データ等の情報は、画像処理装置3のプリンタドライバ31により生成されるものである。
エンジン制御部17は、コントローラ制御部12との間で情報の授受を行い、所定のタイミングで印刷部19を制御して媒体に現像剤像としてのトナー像を形成するものである。また、エンジン制御部17は、操作部18を制御し、各種情報を表示部に表示するとともに、操作者の入力操作を入力部で受け付ける。
また、エンジン制御部17は、温度制御部171と、搬送制御部172とを有している。
温度制御部171は、印刷部19の定着器191の温度制御を行うものである。
搬送制御部172は、印刷部19の搬送部194の媒体搬送制御を行うものである。
操作部18は、ディスプレイ等の表示部と操作キーや操作ボタン、タッチパネル等の入力部を備え、エンジン制御部17の制御により、各種情報を表示部に表示するとともに、操作者の入力操作を入力部で受け付けるものである。
印刷部19は、エンジン制御部17の制御により、帯電、感光、現像、転写、定着の各電子写真工程の制御や媒体の搬送制御を行うものである。印刷部19は、媒体収容部から給紙されて搬送部194により搬送された媒体に、現像剤としてのトナーを転写し、定着器191でトナーを媒体に定着させてトナー画像を形成する。
印刷部19は、定着器191と、搬送部194とを有している。
定着器191は、エンジン制御部17の温度制御部171の制御により、媒体に転写されたトナーを熱と圧力で定着させるものであり、加熱部192と、温度検知部193とを有している。
加熱部192は、発熱体により、後述する定着器191の第1の回転体を加熱するものである。
温度検知部193は、定着器191の温度を検知するセンサである。この温度検知部193は、加熱部192の温度を検知するサーミスタや後述する第1の回転体の表面温度を検知するサーモパイルを有している。
搬送部194は、媒体を搬送するものであり、用紙センサ195を有するものである。
用紙センサ195は、搬送される媒体の搬送状態を検知するものであり、定着器191に配設されたINセンサ195aおよびOUTセンサ195bを含むものである。
このように構成された画像形成装置1は、CPU11、コントローラ制御部12およびエンジン制御部17の制御により、媒体収容部に収容された媒体を1枚ずつ搬送し、印刷部19が、画像形成ユニットにおいて帯電、感光、現像、転写の電子写真プロセスの各工程を実施して媒体にトナーを転写するとともに、媒体に転写されたトナーを定着器191において熱と圧力により媒体に定着させて印刷を行う。
図2は実施例における定着器の構成を示す説明図である。図2(a)は媒体搬送方向における上流側から見た定着器191の模式図、図2(b)は図中矢印Aが示す媒体搬送方向における側方から見た定着器191の模式図である。なお、定着器191は、媒体搬送方向において、印刷部19により帯電、感光、現像、転写の電子写真プロセスの各工程が実施される画像形成ユニットの下流側に配置されている。
図2おいて、定着器191は、第1の回転体191aと、第2の回転体191bと、加熱部192と、温度検知部193と、用紙センサ195とを有している。
第1の回転体191aは、媒体を搬送するとともに、媒体に付着したトナーを加熱して定着させる回転可能なものである。この第1の回転体191aは、例えば無端状の定着ベルトであり、回転可能に定着器191に支持されている。また、第1の回転体191aは、加熱部192により加熱される。
第2の回転体191bは、第1の回転体191aとの間に接触部を形成する回転可能なものである。この第2の回転体191bは、例えば加圧ローラであり、第1の回転体191aと対向配置され、回転可能に定着器191に支持されたものである。
第2の回転体191bは、モータ等の駆動源により回転し、第1の回転体191aは、第2の回転体191bの回転に従動して回転する。
第1の回転体191aと、第2の回転体191bとは、接触部(以下、「ニップ部」という。)を形成し、そのニップ部において図中矢印Aが示す媒体搬送方向から搬送された媒体を挟持して搬送するとともに、熱と圧力により媒体に転写されたトナーを定着させる。
加熱部192は、例えば面状ヒータであり、ニップ部において第1の回転体191aの内周面と接触するように配置され、第1の回転体191aを加熱するものである。加熱部192は、第1の回転体191aの回転方向(媒体搬送方向)と直交する方向に延在するように設けられている。
加熱部192は、媒体搬送方向と直交する延伸方向において、第1の加熱部192aと、第2の加熱部192bと、第3の加熱部192cとに3分割されている。
第1の加熱部192aは媒体搬送方向と直交する方向における中央部に配置され、第2の加熱部192bは媒体搬送方向と直交する方向における第1の加熱部192aの両外側に配置され、第3の加熱部192cは媒体搬送方向と直交する方向における第2の加熱部192bの両外側に配置されている。
なお、第1の加熱部192a、第2の加熱部192b、および第3の加熱部192cは、搬送する媒体の大きさに応じて分割されるものとし、またそれぞれの大きさを有する媒体は媒体搬送方向と直交する方向における中央を基準として加熱部192を通過するものとする。
温度検知部193は、サーミスタ193aと、サーモパイル193bとを有している。
サーミスタ193aは、加熱部192の温度を検知するものである。このサーミスタ193aは、加熱部192の延伸方向における中央部(第1の加熱部192a)の温度を検知する。
サーモパイル193bは、媒体搬送方向における第1の回転体191aと第2の回転体191bとのニップ部の上流(ニップ部と異なる位置)で第1の回転体191aの表面温度を検知するものである。サーモパイル193bは、第1の回転体191aおよび第2の回転体191bの回転軸方向(媒体搬送方向と直交する方向)における第1の回転体191aの中央部付近に、第1の回転体191aとは非接触の状態(離間した状態)で配置され、第1の回転体191aの表面温度を検知する。
用紙センサ195は、INセンサ195aと、OUTセンサ195bとを有し、搬送される媒体の搬送状態を検知するものである。
INセンサ195aは、媒体搬送方向における第1の回転体191aと第2の回転体191bとのニップ部の上流側に配置され、ニップ部に搬送される媒体を検知するものである。
OUTセンサ195bは、媒体搬送方向における第1の回転体191aと第2の回転体191bとのニップ部の下流側に配置され、ニップ部から搬送される媒体を検知するものである。
このように、本実施例の定着器191は、第1の回転体191aと、第2の回転体191bとによりニップ部を形成し、そのニップ部に搬送された媒体に付着したトナーを第1の回転体191aで加熱し、媒体に定着させる。
図3は実施例におけるエンジン制御部および定着器の制御構成を示すブロック図である。
図3において、エンジン制御部17の温度制御部171は、温度算出部1711と、温度判定部1712と、エラー判定部1713と、ヒータ制御部1714とを有している。
温度算出部1711は、定着器191の温度検知部193(図2に示すサーモパイル193b)で検知した第1の回転体191aの温度の情報に基づいて第1の回転体191aの温度を算出するものである。
温度判定部1712は、温度算出部1711が算出した第1の回転体191aの温度を判定するものである。
エラー判定部1713は、温度算出部1711が算出した第1の回転体191aの温度に基づいて温度制御に異常(エラー)が発生したか否かを判定し、第1の回転体191aの回転の異常を検知するものである。
ヒータ制御部1714は、温度判定部1712の判定結果に基づいて定着器191の加熱部192を通電または非通電にする制御を行い、加熱部192(図2に示す第1の加熱部192a)の温度制御を行うものである。
このように構成された温度制御部171は、温度検知部193で検知した第1の回転体191aの表面温度と目標温度とに基づいて加熱部192を制御する。
本実施例では、定着器191において媒体の詰まり等により第1の回転体191aの回転が停止した場合であっても第1の回転体191aの劣化が促進する温度を超える第1の回転体191aの加熱を抑制するため、温度制御部171は、温度検知部193で検知した第1の回転体191aの表面温度が目標温度になるように加熱部192を制御するとともに、所定の周期以下で目標温度を変化させ、所定の周期以下で変化する第1の回転体191aの表面温度を温度検知部193で監視して第1の回転体191aの回転の停止を検出するようにしている。
また、温度制御部171は、温度検知部193で検知した第1の回転体191aの表面温度が目標温度になるように加熱部192を加熱しているとき、所定時間を経過しても第1の回転体191aの表面温度が所定の目標温度に達しない場合、加熱部192の加熱を停止するようにしている。
上述した構成の作用について説明する。
なお、画像形成装置が行う印刷動作は上述したのでその説明を省略する。
画像形成装置のエンジン制御部が行う定着器の温度制御を図1、図2、および図3に基づいて図4~図7を参照しながら説明する。なお、図4~図7の縦軸は温度(℃)、横軸は時間(t)を表している。
まず、画像形成装置1のエンジン制御部17の温度制御部171が行う定着器191の温度制御を図4の実施例における目標温度の説明図を参照しながら説明する。
定着器191において良好なトナーの定着を行うためには、第1の回転体191aの温度を、媒体の厚さや媒体の搬送速度で決定される所定の温度範囲(以下、「定着良好温度範囲」という。)に入るように温度制御を行わなければならない。
そのため、画像形成装置1のエンジン制御部17の温度制御部171は、第1の回転体191aの温度が定着良好温度範囲に入るように、第1の目標温度としての第1の閾値温度A(℃)、第2の目標温度としての第2の閾値温度B(℃)、および第3の目標温度としての第3の閾値温度D(℃)を定めて温度制御を行う。
図4に示すように、目標温度DTMPとしての第1の閾値温度A(℃)、第2の閾値温度B(℃)、および第3の閾値温度D(℃)を予め決定しておき、温度制御部171は、定着器191の温度検知部193で検知した第1の回転体191aの温度に基づいて加熱部192をオン(通電:加熱)またはオフ(非通電:非加熱)する制御を行って第1の回転体191aの温度が定着良好温度範囲に入るように温度制御を行う。このとき、温度制御部171は、温度算出部1711により、第1の回転体191aの温度を算出する。
なお、第1の閾値温度A(℃)、第2の閾値温度B(℃)、および第3の閾値温度D(℃)の情報は、ROM13の定着温度記憶部131に予め記憶されているものとする。
ここで、第1の閾値温度A(℃)は定着良好温度範囲の下限値より所定温度だけ高い温度とし、第2の閾値温度B(℃)は定着良好温度範囲の上限値より所定温度だけ低い温度とし、第3の閾値温度D(℃)は第1の閾値温度A(℃)と第2の閾値温度B(℃)の中間(中央)の温度として決定するものとする。
温度制御部171は、定着器191の温度検知部193で検知した第1の回転体191aの温度が目標温度DTMPよりも低いと温度判定部1712で判定された場合、ヒータ制御部1714により加熱部192をオンして加熱し、第1の回転体191aの温度が上昇し目標温度DTMPに達したと温度判定部1712で判定されるとヒータ制御部1714により加熱部192をオフして加熱を停止する制御を行う。加熱部192をオフして加熱を停止すると、第1の回転体191aの温度は下降する。
本実施例では、温度制御部171は、この目標温度DTMPを所定の周期T(秒)で第1の閾値温度A(℃)と、第1の閾値温度A(℃)より高い第2の閾値温度B(℃)とに交互に切り替えて温度制御を行う。
温度制御部171は、目標温度DTMPを所定の周期Tで第1の閾値温度A(℃)と第2の閾値温度B(℃)とに切り替え、温度検知部193で検知した第1の回転体191aの温度が周期Tで変化することを検知して第1の回転体191aが正常に回転していることを検知することにより、第1の回転体191aの回転の異常を早期に検知する。
このように、温度制御部171は、所定の周期Tで目標温度DTMPを上下させて第1の回転体191aの温度制御を行う。
周期T(秒)は、加熱部192により加熱された第1の回転体191aの表面温度が第1の閾値温度Aから第2の閾値温度Bに上昇するまでの時間、および加熱部192により加熱が停止された第1の回転体191aの表面温度が第2の閾値温度Bから第1の閾値温度Aに下降するまでの時間で決定される。即ち、定着器191の熱容量によって決定される。
したがって、定着器191のウォーミングアップ(予熱)時間は定着器191の熱容量を小さくすることにより短くなるので、周期Tを短くするためには定着器191の熱容量を小さくすればよい。このように、定着器191の熱容量を小さくすることにより、温度制御を短い周期で行うことができる。
なお、第1の回転体191aの表面温度が第1の閾値温度Aから第2の閾値温度Bに上昇するまでの時間と、第2の閾値温度Bから第1の閾値温度Aに下降するまでの時間とは略同時間(周期T)となるように設定される。
次に、温度制御時のエラー判定について説明する。
温度制御部171のエラー判定部1713は、上述した図4に示す定着器191の温度制御を行っている間、第1の回転体191aの表面温度が第1の閾値温度A(℃)、第2の閾値温度B(℃)、および第3の閾値温度D(℃)に達するか否かの監視を行い、所定の時間内に達しなかった場合、第1の回転体191aの回転が停止した等のエラーが発生したと判定する。
エラー判定部1713は、第1の回転体191aの回転にエラーが発生したことを検知するため、第1の温度監視と、第2の温度監視との2つの第1の回転体191aの表面温度の監視を行う。
第1の温度監視は、目標温度を第1の閾値温度A(℃)としている場合であって第1の回転体191aの表面温度が第1の閾値温度A(℃)より低くなった場合、ヒータ制御部1714により加熱部192をオンしてから所定時間を経過しても第1の回転体191aの表面温度が第1の閾値温度A(℃)に達しないことを検知したとき、第1の回転体191aの回転のエラーを検知する。また、同様に、目標温度を第2の閾値温度B(℃)としている場合であって第1の回転体191aの表面温度が第2の閾値温度B(℃)より低くなった場合、ヒータ制御部1714により加熱部192をオンしてから所定時間を経過しても第1の回転体191aの表面温度が第2の閾値温度B(℃)に達しないことを検知したとき、第1の回転体191aの回転のエラーを検知する。
このように、第1の温度監視では、目標温度を第1の閾値温度A(℃)または第2の閾値温度B(℃)としている場合であって第1の回転体191aの表面温度が第1の閾値温度A(℃)または第2の閾値温度B(℃)より低くなった場合、ヒータ制御部1714により加熱部192をオンしてから所定時間を経過しても第1の回転体191aの表面温度が第1の閾値温度A(℃)または第2の閾値温度B(℃)に達しないことを検知したとき、第1の回転体191aの回転のエラーを検知する。
第2の温度監視は、第1の回転体191aの表面温度が所定の周期Tで変化すること、具体的には、第1の回転体191aの表面温度が下降して第3の閾値温度D(℃)に達したときから第1の閾値温度A(℃)に達した後、加熱部192により加熱されて第3の閾値温度D(℃)に達するまでの時間が、周期Tに余裕時間Δtを加算した監視時間を超えた場合、第1の回転体191aの回転のエラーを検知する。
即ち、温度制御部171のエラー判定部1713は、所定の周期Tで変化する第1の回転体191aの表面温度を温度検知部193で監視して第1の回転体191aの回転の停止を検出する
このように、第2の温度監視では、温度検知部193で検知した第1の回転体191aの温度が周期Tで変化することを検知して第1の回転体191aが正常に回転していることを検知することにより、第1の回転体191aの回転の異常を早期に検知することができる。
例えば、ヒータ制御部1714が定着器191の加熱部192を加熱し、第1の回転体191aの表面温度を第1の閾値温度A(℃)から目標温度である第2の閾値温度B(℃)に上昇させる場合、エラー判定部1713は、第1の回転体191aの表面温度が第3の閾値温度D(℃)に達するか否かを監視し、所定時間(周期T+余裕時間Δt)内に達しなかった場合、第2の温度監視により第1の回転体191aの回転にエラーが発生したと判定する。
また、第1の回転体191aの表面温度が所定時間内に第3の閾値温度D(℃)に達した場合、エラー判定部1713は、さらに、第1の回転体191aの表面温度が第2の閾値温度B(℃)に達するか否かを監視し、所定時間内に達しなかった場合、第1の温度監視により第1の回転体191aの回転にエラーが発生したと判定する。
また、第1の回転体191aの表面温度が所定時間内に第2の閾値温度B(℃)に達し、ヒータ制御部1714が定着器191の加熱部192の加熱を停止し、第1の回転体191aの表面温度を第2の閾値温度B(℃)から第1の閾値温度A(℃)に下降させた後、加熱部192を加熱する場合、エラー判定部1713は、第1の回転体191aの表面温度が第1の閾値温度A(℃)に達するか否かを監視し、所定時間内に達しなかった場合、第1の温度監視により第1の回転体191aの回転にエラーが発生したと判定する。
次に、定着器191において、例えば媒体が詰まり、第1の回転体191aの回転が停止した場合の温度制御について図5、図6、および図7に基づいて説明する。なお、図5、図6、および図7は実施例における回転体が停止したときの温度制御の説明図である。
図5に示すように、目標温度DTMPを第1の閾値温度A(℃)とした温度制御中に、タイミングT11において、媒体の詰まりが発生して第1の回転体191aの回転が停止した場合、加熱部192で加熱される第1の回転体191aの部位(第1の回転体191aと第2の回転体191bとの接触部)は加熱されるが、それ以外の部位では放熱するため、定着器191の温度検知部193で検知される第1の回転体191aの表面温度MTMPは下降する。
所定の周期Tに達したタイミングT12において、温度制御部171は、目標温度を第1の閾値温度A(℃)から第2の閾値温度B(℃)に切替え、ヒータ制御部1714により定着器191の加熱部192を加熱する。
このとき、エラー判定部1713は、第1の回転体191aの表面温度MTMPが第3の閾値温度D(℃)に達するか否かを監視し、第2の温度監視によりタイミングT10から所定時間(周期T+Δt)を経過しても第3の閾値温度D(℃)に達しないことを検出するため、タイミングT13において温度制御にエラーが発生したと判定し、ヒータ制御部1714による加熱を停止する。なお、タイミングT10は、第1の回転体191aの表面温度が下降して第3の閾値温度D(℃)に達した時点である。
タイミングT12からタイミングT13までの経過時間はON1(秒)となり、この間はヒータ制御部1714による加熱が行われるが、媒体詰りが発生した後、所定の周期Tに達したタイミングT12からON1(秒)経過後に、ヒータ制御部1714による加熱が停止される。
このように、図3に示す温度制御部171は、第1の回転体191aの表面温度が、第3の閾値温度D(℃)に下降してから再び第3の閾値温度D(℃)に上昇することを監視し、第3の閾値温度D(℃)に下降してから所定時間を超えても再び第3の閾値温度D(℃)に上昇しなかった場合、加熱部192の加熱を停止する。
また、図6に示すように、目標温度DTMPを第1の閾値温度A(℃)から第2の閾値温度B(℃)に切替えた後の温度制御中に、タイミングT22において、媒体の詰まりが発生して第1の回転体191aの回転が停止した場合、加熱部192で加熱される第1の回転体191aの部位(第1の回転体191aと第2の回転体191bとの接触部)は加熱されるが、それ以外の部位では放熱するため、定着器191の温度検知部193で検知される第1の回転体191aの表面温度MTMPは下降する。
このとき、エラー判定部1713は、第1の回転体191aの表面温度MTMPが第3の閾値温度D(℃)に達するか否かを監視し、第2の温度監視によりタイミングT20から所定時間(周期T+Δt)を経過しても第3の閾値温度D(℃)に達しないことを検出するため、タイミングT23において温度制御にエラーが発生したと判定し、ヒータ制御部1714による加熱を停止する。
タイミングT22からタイミングT23までの経過時間はON3(秒)となり、この間はヒータ制御部1714による加熱が行われるが、媒体詰りが発生したタイミングT22からON3(秒)経過後に、ヒータ制御部1714による加熱が停止される。
さらに、図7に示すように、目標温度DTMPを第2の閾値温度B(℃)から第1の閾値温度A(℃)に切替えた後の温度制御中に、タイミングT31において、媒体の詰まりが発生して第1の回転体191aの回転が停止した場合、加熱部192により第1の回転体191aは加熱されておらず放熱するため、定着器191の温度検知部193で検知される第1の回転体191aの表面温度MTMPは下降する。
温度検知部193で検知された温度が第1の閾値温度A(℃)より低くなるタイミングT32において、ヒータ制御部1714は定着器191の加熱部192の加熱を開始し、第1の回転体191aの加熱が開始される。しかし、加熱部192で加熱される第1の回転体191aの部位(第1の回転体191aと第2の回転体191bとの接触部)は加熱されるが、それ以外の部位では放熱するため、定着器191の温度検知部193で検知される第1の回転体191aの表面温度MTMPはさらに下降する。
このとき、エラー判定部1713は、第1の回転体191aの表面温度MTMPが第1の閾値温度A(℃)に達するか否かを監視し、第1の温度監視により所定時間内に第1の閾値温度A(℃)に達しないことを検出するため、タイミングT33において温度制御にエラーが発生したと判定し、ヒータ制御部1714による加熱を停止する。
タイミングT32からタイミングT33までの経過時間はON5(秒)となり、この間はヒータ制御部1714による加熱が行われるが、媒体詰りが発生した後、温度制御にエラーが発生したと判定されたタイミングT33(加熱を開始したタイミングT32からON5(秒)経過後)において、ヒータ制御部1714による加熱が停止される。
このように、図3に示す温度制御部171は、目標温度を第1の閾値温度A(℃)として加熱しているとき、加熱を開始してから所定時間を経過しても第1の回転体191aの表面温度が第1の閾値温度A(℃)に達しない場合、加熱部192の加熱を停止する。
次に、比較例の画像形成装置の定着器において媒体が詰まり、第1の回転体の回転が停止した場合の温度制御について説明する。
まず、第1の比較例の画像形成装置が行う温度制御を図1および図3に基づいて説明する。
図1および図3において、第1の比較例の画像形成装置1のエンジン制御部17は、ROM13の定着温度記憶部131の情報に基づき、1つの目標温度を設定する。
エンジン制御部17の温度制御部171は、定着器191の温度検知部193で検知した第1の回転体191aの表面温度に基づいて温度算出部1711により第1の回転体191aの表面温度を算出し、温度判定部1712により表面温度と目標温度とを比較する。
温度判定部1712が第1の回転体191aの表面温度が目標温度より高いと判定した場合、ヒータ制御部1714は、定着器191の加熱部192の加熱を停止する。
一方、温度判定部1712が第1の回転体191aの表面温度が目標温度より低いと判定した場合、ヒータ制御部1714は、定着器191の加熱部192の加熱を開始する。
第1の比較例において、温度制御が正常に行われている場合、図9に示すように、第1の回転体191aと第2の回転体191bとのニップ部の温度TNに、温度検知部193で検知した第1の回転体191aの表面温度TKが追従する。
一方、図10に示すように、タイミングSTPにおいて、媒体が詰まり定着器191の第1の回転体191aの回転が停止した場合、加熱部192は第1の回転体191aのニップ部付近を加熱するためニップ部の温度TNは上昇し、温度検知部193のサーモパイル193bはニップ部とは離れた位置の温度を検知するため、温度検知部193で検知した第1の回転体191aの表面温度TKは低下する。
第1の比較例の温度制御部171は、温度検知部193で検知した第1の回転体191aの表面温度と目標温度とを比較し、温度検知部193で検知した第1の回転体191aの表面温度が目標温度に達していないため、ヒータ制御部1714による加熱部192の加熱を継続する。そのため、ニップ部の温度TNは、図10に示すように、上昇し続け、第1の回転体191aの温度は第1の回転体191aの劣化が促進する温度に到達してしまう。
ここで、媒体の詰まりが発生した場合のヒータ制御部1714による加熱部192の加熱について説明する。
図8に示すように、OUTセンサ195bが第1の回転体191aと第2の回転体191bのニップ部の入り口のINセンサ195aから媒体搬送方向(図中矢印Aが示す方向)における下流の106.3mmの位置に配置されている場合において、ニップ部の入り口で媒体の詰まりが発生した場合、1260mmの媒体Pは、1154mmを搬送するのに必要な時間が経過するまで媒体の詰まりを検出することができない。そのため、媒体の詰まりを検出したことにより加熱部192の加熱を停止させる場合、媒体の印刷速度を16ppm(枚/分)とすると、媒体を1154mm搬送するのに必要な時間は15.8秒となり、その15.8秒間は加熱を継続して行うことになる。
このように第1の比較例では、媒体が詰まり定着器191の第1の回転体191aの回転が停止した場合、ヒータ制御部1714による加熱部192の加熱を継続するため、第1の回転体191aの温度は第1の回転体191aの劣化が促進する温度に到達してしまい、第1の回転体191aにダメージを与えてしまうという問題があった。なお、加熱部192の温度異常を検知するため、サーミスタ193aを設けているが、加熱部192の異常高温を防止することができても第1の回転体191aの温度を第1の回転体191aの劣化が促進する温度以下の状態で加熱を停止することは困難であった。
しかしながら、本実施例では、媒体の詰まり等の発生による第1の回転体191aの回転の停止をより早く検知することができ、第1の回転体191aの表面温度が第1の回転体191aの劣化が促進する温度を超える前に加熱部192の加熱を停止することができる。
次に、図1および図3に基づいて、温度制御中に温度検知部193で検知した第1の回転体191aの表面温度が下限温度に到達すると温度制御エラーを検出する第2の比較例について説明する。なお、第2の比較例では、本実施例の第1の温度監視および第2の温度監視は行わないものとする。
第2の比較例において、目標温度を第1の閾値温度A(℃)とした温度制御中に、温度検知部193で検知した第1の回転体191aの表面温度が下限温度に到達すると温度制御エラーを検出し、ヒータ制御部1714による加熱部192の加熱を停止するようにした場合、図5に示すように、温度制御部171は、タイミングT12において、目標温度を第1の閾値温度A(℃)から第2の閾値温度B(℃)に切替えてから第1の回転体191aの表面温度が下限温度に到達するタイミングT14までヒータ制御部1714による加熱部192の加熱を継続する。したがって、タイミングT12からタイミングT14までの時間ON2(秒)が経過するまでヒータ制御部1714による加熱部192の加熱を継続することになる。
本実施例では、図5に示すように、タイミングT12からタイミングT13までの経過時間ON1(秒)は、時間ON2(秒)より短く設定することができ、第2の比較例より短時間でヒータ制御部1714による加熱を停止することができる。
また、第2の比較例において、目標温度を第1の閾値温度A(℃)から第2の閾値温度B(℃)に切替えた後の温度制御中に、温度検知部193で検知した第1の回転体191aの表面温度が下限温度に到達すると温度制御エラーを検出し、ヒータ制御部1714による加熱部192の加熱を停止するようにした場合、図6に示すように、温度制御部171は、タイミングT22において媒体の詰まりが発生して第1の回転体191aの回転が停止してから第1の回転体191aの表面温度が下限温度に到達するタイミングT24までヒータ制御部1714による加熱部192の加熱を継続する。したがって、タイミングT22からタイミングT24までの時間ON4(秒)が経過するまでヒータ制御部1714による加熱部192の加熱を継続することになる。
本実施例では、図6に示すように、タイミングT22からタイミングT23までの経過時間ON3(秒)は、時間ON4(秒)より短く設定することができ、第2の比較例より短時間でヒータ制御部1714による加熱を停止することができる。
さらに、第2の比較例において、目標温度を第2の閾値温度B(℃)から第1の閾値温度A(℃)に切替えた後の温度制御中に、温度検知部193で検知した第1の回転体191aの表面温度が下限温度に到達すると温度制御エラーを検出し、ヒータ制御部1714による加熱部192の加熱を停止するようにした場合、図7に示すように、温度制御部171は、タイミングT31において媒体の詰まりが発生して第1の回転体191aの回転が停止した後、加熱を開始するタイミングT32から第1の回転体191aの表面温度が下限温度に到達するタイミングT34までヒータ制御部1714による加熱部192の加熱を継続する。したがって、タイミングT32からタイミングT34までの時間ON6(秒)が経過するまでヒータ制御部1714による加熱部192の加熱を継続することになる。
本実施例では、図7に示すように、タイミングT32からタイミングT33までの経過時間ON5(秒)は、時間ON6(秒)より短く設定することができ、第2の比較例より短時間でヒータ制御部1714による加熱を停止することができる。
このように、本実施例では、エンジン制御部17の温度制御部171は、温度検知部193で検知した第1の回転体191aの表面温度が目標温度になるように加熱部192を制御するとともに、所定の周期Tで目標温度を変化させるようにしたことにより、媒体の詰まり等の発生による第1の回転体191aの回転の停止をより早く検知することができ、第1の回転体191aの表面温度が第1の回転体191aの劣化が促進する温度を超える前に加熱部192の加熱を停止することができるようになる。
また、定着器191のウォームアップ時間を短縮するために定着器191の熱容量を小さくした場合、目標温度を変化させる所定の周期Tを小さくすることができるため、さらに第1の回転体191aの回転の停止を早く検知することができ、第1の回転体191aの表面温度が第1の回転体191aの劣化が促進する温度を超える前に加熱部192の加熱を停止することができるようになる。
さらに、第1の回転体191aの停止を検知するためのセンサを必要とすることがなく、画像形成装置1の製造コストの低廉化や画像形成装置1の小型化を図ることができる。
なお、本実施例では、目標温度を所定の周期Tで変更する例を記載したが、所定の周期Tは、予め実験等で求めた第1の回転体191aの表面温度検知する温度検知センサ(温度検知部193のサーモパイル193b)が反応できる周期よりも長く、第1の回転体191aが停止状態で連続加熱が行われていても第1の回転体191aの劣化が促進される温度にならずに第1の回転体191aの劣化が軽減された状態で維持されている間隔に基づく周期より短ければ良い。
以上説明したように、本実施例では、定着器において媒体の詰まりが発生した場合であっても回転体の劣化が促進する温度を超える定着器の回転体の加熱を抑制することができるという効果が得られる。
また、回転体の停止を検知するためのセンサを必要とすることがなく、画像形成装置の製造コスト低廉化や小型化を図ることができるという効果が得られる。
なお、本実施例では、画像形成装置を電子複写機、LEDプリンタ、レーザプリンタ、ファクシミリ装置、または複合機として説明したが、電子複写機、LEDプリンタ、レーザプリンタ、ファクシミリ装置、および複合機は、定着器を有するものであればカラーまたはモノクロのいずれであっても良い。
1 画像形成装置
11 CPU
12 コントローラ制御部
13 ROM
14 RAM
16 インターフェース部
17 エンジン制御部
18 操作部
19 印刷部
131 定着温度記憶部
132 搬送情報記憶部
171 温度制御部
172 搬送制御部
191 定着器
191a 第1の回転体
191b 第2の回転体
192 加熱部
193 温度検知部
193a サーミスタ
193b サーモパイル
194 搬送部
195 用紙センサ
195a INセンサ
195b OUTセンサ

Claims (3)

  1. 媒体を搬送するとともに、媒体に付着した現像剤を加熱して定着させる回転可能な第1の回転体と、
    前記第1の回転体との間に接触部を形成する回転可能な第2の回転体と、
    前記第1の回転体を加熱する加熱部と、
    前記接触部と異なる位置で前記第1の回転体の表面温度を検知する温度検知部と、
    前記温度検知部で検知した前記第1の回転体の表面温度と目標温度とに基づいて加熱部を制御する温度制御部と、
    を有し、
    前記温度制御部は、
    前記温度検知部で検知した前記第1の回転体の表面温度が前記目標温度になるように前記加熱部を制御するとともに、所定の周期以下で前記目標温度を変化させ、
    前記所定の周期以下で変化する前記第1の回転体の表面温度を前記温度検知部で監視して前記第1の回転体の回転の停止を検出し、
    所定時間を経過しても前記第1の回転体の表面温度が所定の目標温度に達しない場合、前記加熱部の加熱を停止することを特徴とする画像形成装置。
  2. 媒体を搬送するとともに、媒体に付着した現像剤を加熱して定着させる回転可能な第1の回転体と、
    前記第1の回転体との間に接触部を形成する回転可能な第2の回転体と、
    前記第1の回転体を加熱する加熱部と、
    前記接触部と異なる位置で前記第1の回転体の表面温度を検知する温度検知部と、
    前記温度検知部で検知した前記第1の回転体の表面温度と目標温度とに基づいて加熱部を制御する温度制御部と、
    を有し、
    前記温度制御部は、
    前記温度検知部で検知した前記第1の回転体の表面温度が前記目標温度になるように前記加熱部を制御するとともに、所定の周期以下で第1の目標温度と前記第1の目標温度より高い第2の目標温度とを交互に切替え、
    前記所定の周期以下で変化する前記第1の回転体の表面温度を前記温度検知部で監視して前記第1の回転体の回転の停止を検出し、
    前記第1の回転体の表面温度が、前記第1の目標温度と前記第2の目標温度との中間の温度としての第3の目標温度に下降してから再び前記第3の目標温度に上昇することを監視し、前記第3の目標温度に下降してから所定時間を超えても再び前記第3の目標温度に上昇しなかった場合、前記加熱部の加熱を停止することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記温度制御部は、目標温度を前記第1の目標温度として加熱しているとき、加熱を開始してから所定時間を経過しても前記第1の回転体の表面温度が前記第1の目標温度に達しない場合、前記加熱部の加熱を停止することを特徴とする画像形成装置。
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