JP7109984B2 - 電磁流量計 - Google Patents

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Description

本発明は、流路内を流れる被測定流体の流量を測定可能な電磁流量計に関する。
従来から、工場をはじめとした流体管理が必要な現場などにおいて、電磁流量計が多く利用されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のような電磁流量計では、励磁コイルにより被測定流体が流れる流路内に磁場を形成することによって流路内の被測定流体に発生した起電力を取り出す一対の電極や、一対の電極にそれぞれ接続された一対の電極基板などが、計測管の周囲に配置したシールドなどの構造物の内側に収容されている。一対の電極基板には電極基板からの信号出力を取り出すための電極ケーブルがそれぞれ接続されている。
特許第4721073号公報
特許文献1に記載の構成においては、電極基板から信号出力を取り出すための電極ケーブルは、シールドに設けられた取り出し孔を通じてシールドから外部に引き出されている。しかしながら、電磁流量計を小型化していくにつれて、電極ケーブルをシールドから引き出すスペースや引き回すためのスペースが小さくなる。そのため、電極ケーブルの引き回し操作の作業性が悪いという課題があった。また、電極ケーブルと周囲の構造物との位置関係などを考慮しないと、その外側に配置されるシールド等に電極ケーブルが噛み込まれてしまうため、電極ケーブルが破損してしまうなどの課題があった。
本発明の一態様に係る電磁流量計は、被測定流体が流れる流路を有する計測管と、前記流路内に発生する起電力を取り出す電極と、前記電極によって取り出された前記起電力に基づく信号を出力する電極基板と、前記電極基板から出力された前記信号を伝達する電極ケーブルと、前記計測管を覆う内側シールド部材と、を備え、前記内側シールド部材で覆われる空間の内部には、前記電極と、前記電極基板と、前記電極ケーブルと、が配置され、前記内側シールド部材は、上面に、前記電極ケーブルを引き出すためのスリット部を有することを特徴とする。
本発明の他の態様に係る電磁流量計によると、前記内側シールド部材は、第1サブスリットを有する第1内側シールド部材と、第2サブスリットを有する第2内側シールド部材と、を含み、前記スリット部は、前記第1サブスリット及び前記第2サブスリットが結合することにより構成されていることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る電磁流量計によると、前記第1内側シールド部材及び前記第2内側シールド部材は、上面がコの字型に形成されることで前記第1サブスリット及び前記第2サブスリットを形成していることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る電磁流量計によると、前記内側シールド部材を覆うように構成された中間シールド部材をさらに含み、前記中間シールド部材は、前記内側シールド部材の上面と平行に折り曲げられた屈曲部を有することを特徴とする。
本発明の他の態様に係る電磁流量計によると、前記屈曲部は、前記屈曲部において前記スリット部と前記流路の流路方向で重なる部分の端部が、前記スリット部の端部よりも前記スリット部の中央側に向けて突出しないように構成されていることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る電磁流量計によると、前記屈曲部は、前記内側シールド部材の上面における、前記スリット部の上流側及び下流側のいずれかの面を覆うように前記スリット部の中央側に突出して形成された規制部を有することを特徴とする。
本発明の他の態様に係る電磁流量計によると、少なくとも前記計測管及び前記内側シールド部材を内部に収容するケース体をさらに含み、前記ケース体の内部には、前記内側シールド部材の前記スリット部から引き出された前記電極ケーブルを引っ掛けるための爪部材が設けられていることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る電磁流量計によると、前記内側シールド部材は、非磁性材料で形成されていることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る電磁流量計によると、前記スリット部の両端部よりも、前記基板において前記電極ケーブルが接続される側の端面が内側にあることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る電磁流量計によると、前記電極は、前記電極の一部を前記電極基板側に向けて突出させた凸部であって、前記電極と前記電極基板とを電気的に接続する凸部を有し、前記凸部は、前記電極基板の外側に回り込んで前記電極基板に固定されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る内側シールド部材は、電磁流量計の計測管の周囲に設ける内側シールド部材であって、上面にスリット部を有することを特徴とする。
本発明の他の態様に係る内側シールド部材によると、前記内側シールド部材は、第1サブスリットを有する第1内側シールド部材と、第2サブスリットを有する第2内側シールド部材と、を含み、前記スリット部は、前記第1サブスリット及び前記第2サブスリットが結合することにより構成されていることを特徴とする。
本発明の他の態様に係る内側シールド部材によると、前記第1内側シールド部材及び前記第2内側シールド部材は、上面がコの字型に形成されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る電磁流量計によれば、電極基板からシールド部材の外部に電極ケーブルを引き出す際の作業性を向上することができ、電極ケーブルの引き回しの際に周囲の構造物と干渉しにくくすることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る電磁流量計の外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電磁流量計の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電磁流量計の断面図である。 本発明の一実施形態に係る電磁流量計のシールド部材の上面図である。 本発明の一実施形態に係る電磁流量計の他の断面図である。 本発明の一実施形態に係る電磁流量計のブロック図である。 本発明の他の実施形態に係る電磁流量計のシールド部材の上面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る電磁流量計を説明するための図である。
(第1実施形態)
以下では、図面を参照して、本発明の第1実施形態について詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る電磁流量計の斜視図である。図1には、ケース体10と、ケース体10を覆う外側シールド部材11と、ケース体10の内部を貫通するように設けられた計測管12と、ケース体10の上方に設けられ、被測定流体の流量や流量測定の測定条件などが表示される表示部20と、ケース体10の上方に設けられ、表示部20の表示内容や流量測定の測定条件を設定するための操作部30と、を備えた電磁流量計が示されている。以下の図においては、計測管12の流路方向をx軸、x軸に垂直であって外側シールド部材11の側面が設けられている方向をy軸、x軸及びy軸に垂直な方向をz軸とする。
計測管12は、被測定流体が流れる流路を内部に有する。図1に示されるように、ケース体10内の計測管12が配置される部分において、ケース体10の側面及び底面を覆うように金属製の外側シールド部材11が設けられている。外側シールド部材11は、外部から計測管12に入来する放射ノイズを遮断する。
図2は、本実施形態に係る電磁流量計の分解斜視図を示す。図2に示されるように、ケース体10は、概略直方体形状であり、計測管12の上流側の端部と下流側の端部とに封止部材14a及び14bを介して口金13a及び口金13bをそれぞれ固定するための開口を有している。
図3は、本実施形態における電磁流量計の流路方向と直交する断面における断面図を示す。図2及び図3に示されるように、ケース体10は、表示部20と、操作部30と、表示制御基板40と、制御基板41と、励磁基板42と、を内蔵した制御部ユニット50を封止部材14cを介して上方に配置するための開口を有している。また、図3に示されるように、ケース体10の内部には、計測管12と、後述する内側シールド部材101と中間シールド部材112と、が収容される。
表示制御基板40は、制御基板41からの制御信号に応じて表示部20や表示部20のバックライトとして配置されたLEDの制御をすることができる。
励磁基板42は、電極基板103a及び103bの信号出力を伝達する電極ケーブル115a及び115bと接続するコネクタ43及び44を有する。なお、図3においては、電極ケーブル115a、115bを引き出したまま上部に位置するコネクタ43、44に対して接続する様子を示しているが、引き出された2つの電極ケーブル115a、115bを複数回ねじってから励磁基板42に対して接続することが好ましい。2つの電極ケーブル115a、115bをツイストさせることにより、同相のノイズを除去することができる。励磁基板42は、電極ケーブル115a及び115bを介して出力された電極基板103a及び103bの信号出力を受け付け、当該信号出力を制御基板41に対して出力する。また、励磁基板42は、励磁コイル109とケーブル接続するためのコネクタ45を有しており、制御基板41からの制御信号によって励磁コイル109に対する励磁電流を制御することができる。
制御基板41は、励磁基板42から入力された信号によって励磁コイル109から計測管12内に発生する磁界と、計測管12を流れる被測定流体の流量との関係に基づいて計測管12に生じる起電力を電極102a、102bを介して取得することで、計測管12を流れる被測定流体の流量を測定する。制御基板41は、操作部30への入力や流量測定等に応じて、表示制御基板40及び励磁基板42に対する入出力を制御することができる。また、制御基板41には、不図示の外部インターフェースを接続することができ、検出した流量などの計測データを送信したり、外部機器からの入力を受けることができる。
計測管12の上流側及び下流側の端部には、口金13aと口金13bとが、Oリングなどの封止部材14d及び14e(図5にも図示)を介してそれぞれ挿入されて嵌合している。
内側シールド部材101は、計測管12の中央部分の周囲を覆うように設けられている。内側シールド部材101は、例えば非磁性材料で形成することができる。図3に示されるように、内側シールド部材101は、第1内側シールド部材101a及び第2内側シールド部材101bを含む。内側シールド部材101の第1内側シールド部材101a及び第2内側シールド部材101bで覆われる空間の内部には、計測管12を中心として互いに対向配置された一対の電極102a及び102bと、一対の電極102a及び102bの外周側に設けられた電極基板103a及び103bと、電極基板103a及び103bをそれぞれ保持するための基板ホルダ104a及び104bと、が配置される。
電極102a及び102bは、例えば電極を構成する銅箔の一部を電極基板103a及び103b側に向けて突出させた凸部105a、105bが形成されており、その凸部105a及び105bによって電極基板103a及び103bにそれぞれ電気的に接続されている。また、電極基板103a及び103bは、電極ケーブル115a及び115bを介して励磁基板42のコネクタ43及び44に接続されている。なお、この本実施形態のように凸部105a、105bは必ずしも電極102a、102bと一体に形成されなくても良く、別体に形成されたリード線などの金属部材によって電極102a、102bと電極基板103a、103bを接続するようにしても良い。
図3に示されるように、凸部105a及び105bは、電極基板103a及び103bの外側(電極ケーブル115a及び115bがそれぞれ接続される面とは反対側の面側)に回り込んで電極基板103a、103bに例えば半田付けにより固定されている。電極基板103a及び103bが凸部105a及び105bに対して内側に設けられているため、その外側に凸部105a及び105bを含めた接続部の収容スペースを確保することができる。
電極102a及び102bは、計測管12を流れる被測定流体に生じた起電力を取り出す。電極基板103a及び103bは、電極102a及び102bで取り出された起電力に基づく信号を出力する。本実施形態においては、例えば、電極基板103a、103bのいずれか一方もしくは両方に対してボルテージフォロワ回路を設け、その出力を電極ケーブル115a、115bによって取り出し、励磁基板42上に設けた差動増幅回路などの増幅回路によって増幅することができる。基板ホルダ104a及び104bは、計測管12の外周面に対応する断面円弧状にそれぞれ形成された本体部106a及び106bと、電極基板103a及び103bをそれぞれ保持可能な保持部107a及び107bと、を有する。
計測管12を挟んで制御部ユニット50と対向する位置に、計測管12内に磁界を発生するように鉄芯部108に巻回された励磁コイル109が配置されている。また、図2に示すように、励磁コイル109の上部には、磁界調整部材110及び銅箔シール111が固定されている。磁界調整部材110は、高透磁率材料によって計測管12の流路方向が長手方向となるような略長方形状に形成されている。磁界調整部材110のさらに上方には、例えば円形に形成された銅箔シール111が貼り付けられている。磁界調整部材110によって、励磁コイル109で発生した磁界が磁界調整部材110の上面から一様に発生するように調整することができる。それにより、電極102a及び102bによる検出電圧のバラつきを低減し、検出精度を向上することができる。
内側シールド部材101及び励磁コイル109の周囲を覆うように中間シールド部材112が設けられている。中間シールド部材112は、励磁コイル109の底部と側部を覆うように概略コの字状に形成された下側中間シールド部材112aに、上側中間シールド部材112bをビス固定することによって構成されている。下側中間シールド部材112aは、上方に延びたその両端が内側シールド部材101の上部に回り込み、内側シールド部材101の上面と平行になるように屈曲した屈曲部112cを有する。屈曲部112cの上面を、上側中間シールド部材112bでビス固定することで、下側中間シールド部材112a及び上側中間シールド部材112bで覆われる空間の内部に計測管12、内側シールド部材101及び励磁コイル109を収容することができる。
中間シールド部材112は、鉄などの強磁性体金属の表面に他の磁性体(例えば、ニッケル)をメッキすることによって形成されている。これによって、外部から入来する放射ノイズを防ぎつつ、中間シールド部材112を構成する磁性体によって励磁コイル109で発生した磁界に対する磁路を形成している。また、上側中間シールド部材112bにおける計測管12側の面上に、例えばパーマロイなどの高透磁率材料を配置してもよい。特に、y方向において計測管12に重なる部分(中央部分)に設けられていることが好ましく、さらに好ましくは、y方向において計測管12と重なる部分にのみ設けられる。
図4は、中間シールド部材112における上側中間シールド部材112bを取り外した状態を示す上面図である。図4に示すように、第1内側シールド部材101aは、第2内側シールド部材101bに取り付けられて固定されている。第1内側シールド部材101a及び第2内側シールド部材101bは、それぞれ、第1内側シールド部材101aを第2内側シールド部材101bに取り付けるための第1取り付け部101a及び第2取り付け部101bを有する。第1取り付け部101aは、例えば、第1内側シールド部材101aの上面の先端部分に設けられた突起とすることができ、第2取り付け部101bは、例えば、第2内側シールド部材101bの上面の先端部分に設けられた取り付け孔とすることができる。
例えば、第1取り付け部101aとしての突起を第2取り付け部101bとしての取り付け孔に嵌め込むことによって第1内側シールド部材101aが第2内側シールド部材101bに固定される。
本実施形態においては、第1内側シールド部材101aと第2内側シールド部材101bとは、同一構造のものを計測管12の中心軸対称に設けており、それぞれyz平面において概略コの字状に形成されている。このように構成された第1内側シールド部材101aにおける図3の上方側の部分に第1取付部101aを設け、第2内側シールド部材101bにおける図3の上方側の部分に第2取付部101bを設けている。すなわち、第1内側シールド部材101aにおける図3の下方側の部分には第2取付部に相当する部分が設けられ、第2内側シールド部材101bにおける図3の下方側の部分には第1取付部に相当する部分が設けられている。第1内側シールド部材101a及び第2内側シールド部材101bは、計測管12の流路方向の中心軸を対象にして配置されている。
内側シールド部材101の内側には、電極102a及び102b並びに電極基板103a及び103bが収容されている。そのため、励磁基板42への接続のために、各電極ケーブル115a及び115bを各電極基板103a及び103bから引き回してその外部へと取り出す必要がある。
図4に示すように、第1内側シールド部材101a及び第2内側シールド部材101bは、電極ケーブル115a及び115bを引き回して取り出すための第1サブスリット101c及び第2サブスリット101dをその上面にそれぞれ有している。上述したように、第1内側シールド部材101aと第2内側シールド部材101bとは同一構造のもので構成しているため、それぞれ第1サブスリット101cと第2サブスリット101dとの両方を有している。図4に示す例では、第1内側シールド部材101a及び第2内側シールド部材101bは、それぞれ、y方向の直線状の第1サブスリット101c及び第2サブスリット101dを有するため、上面が上面視において概略コの字型の形状を有している。本実施形態における第1内側シールド部材101aと第2内側シールド部材101bとは、上述した通り、同一構造のものを計測管12の中心軸対称に設けている。従って、第1サブスリット101cと第2サブスリット101dとはそれぞれ、第1内側シールド部材101aと第2内側シールド部材101bの流路方向における中央部に設けられている。
スリット部101eは、第1サブスリット101c及び第2サブスリット101dが結合して1つのスリットを形成することにより構成される。このように、第1内側シールド部材101a及び第2内側シールド部材101bにわたってスリット部101eが形成されることにより、電極ケーブル115a及び115bを内側シールド部材101から引き出す際に、より大きな操作領域を得ることができ、電極ケーブル115a及び115bの操作性を向上することができる。特に、第1内側シールド部材101a及び第2内側シールド部材101bを組み付ける際に電極ケーブル115a及び115bをスリット部101e内に挿通しながら組み付けることによって、電極ケーブル115a及び115bを内側シールド部材101の外部に容易に引き出すことができる。
電磁流量計は、できるだけ小型化することが望まれており、それに伴って中間シールド部材112もできるだけ小さくすることが好ましい。中間シールド部材112を小さくすると、上側中間シールド部材112bと内側シールド部材101との間の距離が狭くなっていくが、電極ケーブル115a及び115bを中間シールド部材112と内側シールド部材101との隙間を通して中間シールド部材112の外部に引き出す必要がある。
本実施形態においては、図4に示すように、屈曲部112cは、x方向でスリット部101eと重なる位置におけるy方向の端部が、スリット部101eの長手方向の両方の端部よりも、スリット部101eの中央側に向けて突出しないように構成されていれば良い。その場合、電極ケーブル115a及び115bが内側シールド部材101と屈曲部112cとの間に挟み込まれてしまうことを防止することができ、電極ケーブル115a及び115bを引き回すスペースも確保しやすくなる。より好ましくは、屈曲部112cの端部は、スリット部101eの端部と一致する位置まで突出している。これにより、屈曲部112cに対して上側中間シールド部材112bをビス固定するための幅を確保しつつ、スリット部101eから引き出される電極ケーブル115a及び115bが内側シールド部材101と屈曲部112cとの間に挟み込まれてしまうことを防止することができる。本実施形態においては、屈曲部112cのx方向における全体において、y方向の端部がスリット部101eの端部と重ならないように内側に突出して設けられている。
このように屈曲部112cにおけるy方向の端部が、スリット部101eの端部と重ならない位置まで突出させることによって、スリット部101eの上部で屈曲部112cの端部との間に設けた引き回しスペースを利用して電極ケーブルを引き回すことができる。なお、上述したように、上側中間シールド部材112bにおける計測管12側の面上の中央部分に、パーマロイなどの高透磁率材料を配置した場合にも、その両側と屈曲部112cとの間に引き回しスペースを確保することができるため、電極ケーブルを引き回すスペースを好適に確保することができる。本実施形態においては、下側中間シールド部材112aの屈曲部112cの上方に、平板状の上側中間シールド部材112bを載置して固定するようにしたことで、電極ケーブルの引き回しスペースを簡易に構成することができる。
また、スリット部101eの両端部よりも、電極ケーブル115a及び115bが接続される側の電極基板103a及び103bの端面(電極ケーブルの実装面)が内側にあることが好ましい。これにより、電極ケーブル115a及び115bをスリット部101eから引き出しやすくなり、さらに、電極ケーブル115a及び115bがスリット部101eの端部に当接しにくくなるため、本発明に係る電磁流量計の生産時に電極ケーブル115a及び115bに負荷がかかりにくくなる。
図4においては、上面からスリットを見た状態で、スリット端部よりも内側に電極ケーブルの実装面が位置するように配置された電極基板103a、103bの一部が見える様子を示している。
図5は、本実施形態に係る電磁流量計の流路方向に沿う断面図を示している。図5に示されるように、電極ケーブル115a及び115bは、内側シールド部材101のスリット部101eから引き出され、内側シールド部材101と中間シールド部材112との隙間を通って上方に引き出され、励磁基板42のコネクタ43及び44にそれぞれ接続されている。ここで、図3に示されるように、励磁基板42のコネクタ43及び44は、y方向に並んで配置されている。このように、励磁基板42のコネクタ43及び44をy方向に並べて配置することにより、2つの電極ケーブル115a及び115bが並んで収容される収容状態を形成することができる。それにより、電極ケーブル115a及び115bの引き回し方を統一することができ、電極ケーブル115a及び115bの配置のバラつきによる製品個体間のバラつきを低減することができる。そのため、電極ケーブル115a及び115bに対する放射ノイズの影響などのバラつきを低減することが可能となり、検出精度のバラつきを低減することができる。
図6に示す本実施形態に係る電磁流量計1のブロック図を用いてより詳しく説明する。図6には、表示制御基板40において形成される表示制御回路部40aと、制御基板41において形成される制御回路部41aと、励磁基板42において形成される増幅回路部42a及び励磁回路部42bと、が示されている。
増幅回路部42aは、電極ケーブル115a及び115bを介して電極基板103a及び103bに接続されている。上述した通り、制御回路部41aは、増幅回路部42aからの信号出力に基づいて、表示制御回路部40a及び励磁回路部42bを制御する。励磁回路部42bは、制御回路部41aからの制御信号によって励磁コイル109に対する励磁電流を制御する。
上述したように、電極102a、102b間に発生した起電力を、電極ケーブル115a、115bによって引き出して、励磁基板42上の増幅回路で増幅することで被測定流体の流量を測定するものである。その際に、例えば、電極ケーブル115a、115bに発生する浮遊容量Cなどの影響をできるだけ小さくすることが好ましいが、製品個体間のバラつきを低減することによって、予め浮遊容量Cの影響を考慮して流量計測を行うことが可能となる。本実施形態における電極ケーブル115a、115bの引き回し方を採用すれば、電極ケーブル115a及び115bの配置のバラつきによる製品個体間での浮遊容量や放射ノイズによる影響のバラつきを低減することができ、好適である。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態に係る電磁流量計について説明する。なお、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、異なる部分のみ説明する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る電磁流量計における中間シールド部材112を例示する。本実施形態においては、図7に示すように、中間シールド部材112の両側の屈曲部112cは、内側シールド部材101の上面における、スリット部101eの上流側及び下流側のいずれかの面を覆うように内側に突出して形成された規制部112dを有している。規制部112dによって、スリット部101eから引き出された電極ケーブル115a及び115bの引き出し方向を計測管12の上流側及び下流側のどちらかに規制することができるように、規制部112dは、スリット部101eとx方向において重なる位置まで突出して設けられている。それにより、電磁流量計の内部における電極ケーブル115a及び115bの配置のバラつきを低減することができる。そのため、電極ケーブル115a及び115bに対する放射ノイズの影響を低減することが可能となり、検出精度にバラつきを低減することができる。
なお、本実施形態においては、図7に示すように、中間シールド部材112の両側の屈曲部112cの規制部112dを、計測管12の上流側又は下流側に揃えて設けることによって、電極ケーブル115a及び115bの引き出し方向を、上流側又は下流側に規制するようにしているが、必ずしも中間シールド部材112の両側の屈曲部112cに設ける必要がない。その他の構造物や電極ケーブル115a及び115bの特性によって、スリット部101eから引き出されたいずれかの電極ケーブル115a及び115bを上流側または下流側に規制すれば十分である場合には、規制部112dを両側の屈曲部112cのいずれかに設ければよい。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態に係る電磁流量計について説明する。なお、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、異なる部分のみ説明する。
図8を用いて、本発明の第3実施形態に係る電磁流量計を説明する。図8(a)は、電磁流量計において制御部ユニット50を取り外した状態を示す上面図である。図8(b)は、第3の実施形態に係る電磁流量計の流路方向に沿う断面図を示している。図8(a)及び(b)に示されるように、ケース体10の内側に、内側シールド部材101のスリット部101eから引き出された電極ケーブル115a及び115bを引っ掛けるための爪部材121及び122が設けられている。
爪部材121及び122に電極ケーブル115a及び115bを引っ掛けることにより、電磁流量計の内部における電極ケーブル115a及び115bの配置のバラつきを低減することができる。そのため、電極ケーブル115a及び115bに対する放射ノイズの影響を低減することが可能となり、検出精度にバラつきを低減することができる。
なお、電極ケーブル115a、115bの両方を、爪部材121、122のいずれか一方に引っ掛けて、他方の爪部材に対して励磁コイル109に励磁電流を供給するためのケーブルなどを引っ掛けるように構成しても良い。
10 ケース体
11 外側シールド部材
12 計測管
13 口金
14 封止部材
20 表示部
30 操作部
40 表示制御基板
41 制御基板
42 励磁基板
43、44、45 コネクタ
101 内側シールド部材
102 電極
103 電極基板
104 基板ホルダ
105 凸部
106 本体部
107 保持部
108 鉄芯部
109 励磁コイル
110 磁界調整部材
111 銅箔シール
112 中間シールド部材
115 電極ケーブル

Claims (8)

  1. 被測定流体が流れる流路を有する計測管と、
    前記流路内に発生する起電力を取り出す電極と、
    前記電極によって取り出された前記起電力に基づく信号を出力する電極基板と、
    前記電極基板から出力された前記信号を伝達する電極ケーブルと、
    前記計測管を覆う内側シールド部材と、
    を備え、
    前記内側シールド部材で覆われる空間の内部には、前記電極と、前記電極基板と、前記電極ケーブルと、が配置され、
    前記内側シールド部材は、上面に、前記電極ケーブルを引き出すためのスリット部を有し、
    前記内側シールド部材を覆うように構成された中間シールド部材をさらに含み、
    前記中間シールド部材は、前記内側シールド部材の上面と平行に折り曲げられた屈曲部を有し、
    前記屈曲部は、その端部が、前記スリット部の端部よりも前記スリット部の中央側に向けて突出しないように構成されていることを特徴とする電磁流量計。
  2. 前記内側シールド部材は、第1サブスリットを有する第1内側シールド部材と、第2サブスリットを有する第2内側シールド部材と、を含み、
    前記スリット部は、前記第1サブスリット及び前記第2サブスリットが結合することにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁流量計。
  3. 前記第1内側シールド部材及び前記第2内側シールド部材は、上面がコの字型に形成されることで前記第1サブスリット及び前記第2サブスリットを形成していることを特徴とする請求項2に記載の電磁流量計。
  4. 前記屈曲部は、前記内側シールド部材の上面における、前記スリット部の上流側及び下流側のいずれかの面を覆うように前記スリット部の中央側に突出して形成された規制部を有することを特徴とする請求項に記載の電磁流量計。
  5. 少なくとも前記計測管及び前記内側シールド部材を内部に収容するケース体をさらに含み、
    前記ケース体の内部には、前記内側シールド部材の前記スリット部から引き出された前記電極ケーブルを引っ掛けるための爪部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電磁流量計。
  6. 前記内側シールド部材は、非磁性材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電磁流量計。
  7. 前記スリット部の両端部よりも、前記電極基板において前記電極ケーブルが接続される側の端面が内側にあることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電磁流量計。
  8. 前記電極は、前記電極の一部を前記電極基板側に向けて突出させた凸部であって、前記電極と前記電極基板とを電気的に接続する凸部を有し、
    前記凸部は、前記電極基板の外側に回り込んで前記電極基板に固定されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電磁流量計。
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