JP7109971B2 - ケラチン繊維を染色するための組成物 - Google Patents
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(a)少なくとも1種の直接染料;
(b)少なくとも1種の脂肪物質;
(c)少なくとも1種の乳化性シリコーンエラストマー;及び
(d)水
を含む組成物によって達成することができる。
(a)少なくとも1種の直接染料;
(b)少なくとも1種の脂肪物質;及び
(d)水
を含む組成物における、
組成物で染色されたケラチン繊維の着色強度を強化し、同時に組成物による皮膚汚着を軽減するための、(c)少なくとも1種の乳化性シリコーンエラストマーの使用に関する。
(a)少なくとも1種の直接染料;
(b)少なくとも1種の脂肪物質;
(c)少なくとも1種の乳化性シリコーンエラストマー;及び
(d)水
を含む。
本発明による組成物は、(a)少なくとも1種の直接染料を含む。2種以上の直接染料を組み合わせて使用することができる。したがって、単一のタイプの直接染料、又は異なるタイプの直接染料の組合せを使用することができる。
Dは、窒素原子又は-CH基を表し、
R1及びR2は、同一であるか、異なっており、水素原子;-CN、-OH又は-NH2基で置換することができるC1~C4アルキル基を表すか、ベンゼン環の炭素原子と一緒になって、任意選択で酸素を含み若しくは窒素を含み、1つ又は複数のC1~C4アルキルラジカルで置換されていてもよい複素環;又は4'-アミノフェニル基を形成することができ、
R3及びR'3は、同一であるか、異なっており、水素原子、塩素、臭素、ヨウ素及びフッ素から選択されるハロゲン原子、シアノ基、C1~C4アルキル基、C1~C4アルコキシ基又はアセチルオキシ基を表し、
X-は、塩化物イオン、メチル硫酸イオン及びメチル酢酸イオンから好ましくは選択されるアニオンを表し、
Aは、以下の構造から選択される基を表す:
R5は、水素原子、C1~C4アルコキシ基又はハロゲン原子、例えば、臭素、塩素、ヨウ素若しくはフッ素を表し、
R6は、水素原子又はC1~C4アルキル基を表すか、ベンゼン環中の炭素原子と一緒になって、酸素を任意選択で含み且つ/又は1つ又は複数のC1~C4アルキル基で任意選択で置換されている複素環を形成し、
R7は、水素原子、又はハロゲン原子、例えば、臭素、塩素、ヨウ素若しくはフッ素を表し、
D1及びD2は、同一であるか、異なっており、窒素原子又は-CH基を表し、
m=0又は1であり、
X-は、塩化物イオン、メチル硫酸イオン及びメチル酢酸イオンから好ましくは選択される、化粧品として許容されるアニオンを表し、
Eは、以下の構造から選択される基を表し:
m=0であり、D1が窒素原子を表すときは、Eはまた、以下の構造を有する基を示すこともできる:
a)式(II)又は(II')のジアリールアニオン性アゾ染料:
- R7、R8、R9、R10、R'7、R'8、R'9及びR'10は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子又は
- アルキル;
- アルコキシ、アルキルチオ;
- ヒドロキシル、メルカプト;
- ニトロ;
- R°-C(X)-X'-、R°-X'-C(X)-、R°-X'-C(X)-X''-(式中、R°は、水素原子又はアルキル基若しくはアリール基を表し;X、X'及びX''は、同一であっても異なっていてもよく、酸素原子若しくは硫黄原子、又はNR(式中、Rは、水素原子又はアルキル基を表す)を表す);
- 先で定義された(O)2S(O-)-, X+;
- 先で定義された(O)CO--, X+;
- 先で定義された(O)P(O2 -)-, 2X+、
- R''-S(O)2-(式中、R''は、水素原子又はアルキル、アリール、(ジ)(アルキル)アミノ若しくはアリール(アルキル)アミノ基;好ましくはフェニルアミノ又はフェニル基を表す);
- R'''-S(O)2-X'-(式中、R'''は、アルキル又は任意選択で置換されているアリール基を表し、X'は先で定義された通りである);
- (ジ)(アルキル)アミノ;
- i)ニトロ、ii)ニトロソ、iii)(O)2S(O-)-, X+、及びiv)X+を有するアルコキシから選択される1つ又は複数の基で任意選択で置換されているアリール(アルキル)アミノ;
- 任意選択で置換されているヘテロアリール;好ましくはベンゾチアゾリル基;
- シクロアルキル;特にシクロヘキシル、
- Ar-N=N-(式中、Arは、任意選択で置換されているアリール基、好ましくは、1つ又は複数のアルキル、(O)2S(O-)-, X+又はフェニルアミノ基で任意選択で置換されているフェニルを表す);
から選択される基を表し;
- 或いは、2個の隣接する基であるR7とR8又はR8とR9又はR9とR10は一緒になって、縮合ベンゾ基A'を形成し;R'7とR'8又はR'8とR'9又はR'9とR'10は一緒になって、縮合ベンゾ基B'を形成し;A'及びB'は、i)ニトロ;ii)ニトロソ;iii)(O)2S(O-)-,X+;iv)ヒドロキシル;v)メルカプト;vi)(ジ)(アルキル)アミノ;vii)R°-C(X)-X'-;viii)R°-X'-C(X)-;ix)R°-X'-C(X)-X''-;x)Ar-N=N-及びxi)任意選択で置換されているアリール(アルキル)アミノから選択される1つ又は複数の基で任意選択で置換されており;ここで、X+、R°、X、X'、X''及びArは、先に定義された通りであり;
- Wは、シグマ結合σ、酸素若しくは硫黄原子、又は二価の基i)-NR-(式中、Rは先に定義された通りである)、若しくはii)メチレン-C(Ra)(Rb)-(式中、Ra及びRbは、同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はアリール基を表す、或いはRa及びRbは、それらを有する炭素原子と一緒になって、スピロシクロアルキルを形成する)を表し;好ましくはWが硫黄原子を表すか、Ra及びRbが一緒になってシクロヘキシルを形成する);
式(II)及び(II')は、少なくとも1つのスルホネート(O)2S(O-)-,X+又はホスホネート(O)P(O2 -)2X+又はカルボキシレート(O)C(O-)-,X+基を、環A、A'、B、B'又はCのうちの1つに含むことが理解され、ここでX+は先に定義された通りであり;
式(II)の染料の例として、Acid Red 1、Acid Red 4、Acid Red 13、Acid Red 14、Acid Red 18、Acid Red 27、Acid Red 32、Acid Red 33、Acid Red 35、Acid Red 37、Acid Red 40、Acid Red 41、Acid Red 42、Acid Red 44、Acid Red 68、Acid Red 73、Acid Red 135、Acid Red 138、Acid Red 184、Food Red 1、Food Red 13、Food Red 17、Acid Orange 6、Acid Orange 7、Acid Orange 10、Acid Orange 19、Acid Orange 20、Acid Orange 24、Acid Yellow 9、Acid Yellow 36、Acid Yellow 199、Food Yellow 3; Acid Violet 7、Acid Violet 14、Acid Blue 113、Acid Blue 117、Acid Black 1、Acid Brown 4、Acid Brown 20、Acid Black 26、Acid Black 52、Food Black 1、Food Black 2、Pigment Red 57が挙げられてもよく;
式(II')の染料の例として、Acid Red 111、Acid Red 134、Acid yellow 38を挙げることができる;
b)式(III)及び(III')のアントラキノン染料:
- R22、R23、R24、R25、R26及びR27は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子若しくはハロゲン原子又は
- アルキル;
- ヒドロキシル、メルカプト;
- アルコキシ、アルキルチオ;
- 任意選択で置換されている、好ましくはアルキル及び(O)2S(O-)-,X+(式中、X+は先に定義された通りである)から選択される1つ又は複数の基で置換されているアリールオキシ又はアリールチオ;
- アルキル及び(O)2S(O-)-,X+(式中、X+は先に定義された通りである)から選択される1つ又は複数の基で任意選択で置換されているアリール(アルキル)アミノ;
- (ジ)(アルキル)アミノ;
- (ジ)(ヒドロキシアルキル)アミノ;
- (O)2S(O-)-,X+(式中、X+は先に定義された通りである);
から選択される基を表し;
- Z'は、水素原子又はNR28R29基を表し、R28及びR29は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子又は
- アルキル;
- ポリヒドロキシアルキル、例えばヒドロキシエチル;
- 1つ又は複数の基、特にi)アルキル、例えばメチル、n-ドデシル、n-ブチル;ii)(O)2S(O-)-,X+(式中、X+は先に定義された通りである);iii)R°-C(X)-X'-、R°-X'-C(X)-、R°-X'-C(X)-X''-(式中、R°、X、X'及びX''は先に定義された通りであり、好ましくは、R°はアルキル基を表す)で任意選択で置換されているアリール;
- シクロアルキル、特にシクロヘキシル
から選択される基を表し;
- Zは、ヒドロキシル及びNR'28R'29(式中、R'28及びR'29は、同一であっても異なっていてもよく、先に定義されたようにR28及びR29と同じ原子又は基を表す)から選択される基を表す);
式(III)及び(III')は、少なくとも1つのスルホネート基(O)2S(O-)-, X+(式中、X+は、先で定義された通りである)を含むことが理解され;
式(III)の染料の例として、Acid Blue 25、Acid Blue 43、Acid Blue 62、Acid Blue 78、Acid Blue 129、Acid Blue 138、Acid Blue 140、Acid Blue 251、Acid Green 25、Acid Green 41、Acid Violet 42、Acid Violet 43、Mordant Red 3、EXT Violet 2を挙げることができ、
式(III')の染料の例として、Acid Black 48を挙げることができる;
並びに
g)式(IV)のキノリンベース染料:
- R61は、水素若しくはハロゲン原子又はアルキル基を表し;
- R62、R63及びR64は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子又は(O)2S(O-)-, X+基(式中、X+は前に定義したとおりである)を表し、
- 或いは、R61とR62、又はR61とR64は、一緒になって、(O)2S(O-)-,X+基(式中、X+は先に定義された通りである)のうちの1つ又は複数で任意選択で置換されているベンゾ基を形成し;
- Gは、酸素若しくは硫黄原子又はNRe基(式中、Reは、水素原子又はアルキル基を表す)を表し;特にGは酸素原子を表す);
式(VI)は、少なくとも1つのスルホネート基(O)2S(O-)-, X+(式中、X+は、先で定義された通りである)を含むことが理解され;
式(IV)の染料の例として、Acid Yellow 2、Acid Yellow 3及びAcid Yellow 5を挙げることができる。
本発明による組成物は、(b)少なくとも1種の脂肪物質を含む。2種以上の脂肪物質を組み合わせて使用してもよい。したがって、単一のタイプの脂肪物質、又は異なるタイプの脂肪物質の組合せを使用することができる。
- Crodesta社によってF160、F140、F110、F90、F70及びSL40の名称で販売されている、それぞれ73%モノエステル及び27%ジエステル及びトリエステル、61%モノエステル及び39%ジエステル、トリエステル及びテトラエステル、52%モノエステル及び48%ジエステル、トリエステル及びテトラエステル、45%モノエステル及び55%ジエステル、トリエステル及びテトラエステル、39%モノエステル及び61%ジエステル、トリエステル及びテトラエステルから形成されるパルミトステアリン酸スクロース、並びにモノラウリン酸スクロースを示す製品;
- 例えばB370で参照され、20%モノエステル及び80%ジ-トリエステル-ポリエステルから形成されるベヘン酸スクロースに相当する、Ryoto Sugar Estersの名称で販売されている製品;
- Goldschmidt社によってTegosoft(登録商標)PSEの名称で販売されているモノ-ジパルミト-ステアリン酸スクロース。
本発明による組成物は、(c)少なくとも1種の乳化性シリコーンエラストマーを含む。2種以上の乳化性シリコーンエラストマーを組み合わせて使用してもよい。したがって、単一のタイプの乳化性シリコーンエラストマー又は異なるタイプの乳化性シリコーンエラストマーの組合せを使用してもよい。
PEG-10ジメチコンクロスポリマー、例えばKSG-20の名称で販売されているもの(活性物質は100wt%)、
ジメチコン/PEG-10/15クロスポリマー、例えばKSG-210の名称で販売されているもの(シリコーン油中、シリコーンエラストマーの活性物質は25wt%)、
シクロペンタシロキサン(及び)ジメチコン/PEG-10/15クロスポリマー、例えばKSG-240の名称で販売されているもの、
鉱油(及び)PEG-15/ラウリルジメチコンクロスポリマー、例えばKSG-310の名称で販売されているもの、
イソドデカン(及び)PEG-15/ラウリルジメチコンクロスポリマー、例えばKSG-320の名称で販売されているもの(活性物質は25wt%)、
イソドデカン(及び)PEG-15/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコンクロスポリマー、例えばKSG-320Zの名称で販売されているもの(活性物質は20~30wt%)、
シクロペンタシロキサン(及び)PEG-15/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコンクロスポリマー、例えばKSG-350Zの名称で販売されているもの(活性物質は20~30wt%)、
ジメチコン(及び)PEG-15/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコンクロスポリマー、例えばKSG-360Z及びKSG-380Zの名称で販売されているもの(シリコーン油中、シリコーンエラストマーの活性物質は25~45wt%)、
又は
Dow Corning社によって以下の名称で販売されているもの
PEG-12ジメチコンクロスポリマー、例えばDC9010の名称で販売されているもの(活性物質は11wt%)、及び
シクロペンタシロキサン(及び)PEG-12ジメチコンクロスポリマー、例えばDC9011の名称で販売されているもの(活性物質は91wt%)
を特に使用してもよい。
CmH2m-1-O-[Gly]n-CmH2m-1 (B'2)
(式中、mは、2~6の範囲の整数であり、nは、2~200の範囲、好ましくは、2~100、優先的には2~50の範囲、より一層良好には2~20の範囲、なおより一層良好には2~10の範囲、更になおより一層良好には2~5の範囲の整数であり、特に、nは3に等しく、Glyは:
-CH2-CH(OH)-CH2-O-又は-CH2-CH(CH2OH)-O-
を示す)。
鉱油(及び)ラウリルジメチコン/ポリグリセリン-3クロスポリマー、例えばKSG-810の名称で販売されているもの、
イソドデカン(及び)ラウリルジメチコン/ポリグリセリン-3クロスポリマー、例えばKSG-820の名称で販売されているもの、
トリエチルヘキサノイン(及び)ラウリルジメチコン/ポリグリセリン-3クロスポリマー、例えばKSG-830の名称で販売されているもの、並びに
スクアラン(及び)ラウリルジメチコン/ポリグリセリン-3クロスポリマー、例えばKSG-840の名称で販売されているもの
を使用してもよい。
本発明による組成物は、(d)水を含む。
本発明による組成物は、(e)少なくとも1種の増粘剤を更に含んでいてもよい。2種以上の増粘剤を組み合わせて使用してもよい。したがって、単一のタイプの増粘剤又は異なるタイプの増粘剤の組合せを使用してもよい。
(i)会合性増粘剤;
(ii)架橋アクリル酸ホモポリマー;
(iii)(メタ)アクリル酸と(C1~C6)アルキルアクリレートとの架橋コポリマー;
(iv)非イオン性ホモポリマー、並びにエチレン性不飽和エステルモノマー及びエチレン性不飽和アミドモノマーのうちの少なくとも1種を含むコポリマー;
(v)アクリル酸アンモニウムのホモポリマー、及びアクリル酸アンモニウムとアクリルアミドとのコポリマー;
(vi)多糖類;並びに
(vii)C12~C30脂肪族アルコール。
本発明による組成物のpHは、ケラチン繊維の染色において一般に使用される酸性化剤又は塩基性化剤を使用して、或いは従来の緩衝系を使用して、所望の値に調整してもよい。
Wは、ヒドロキシル又はC1~C4アルキル基で任意選択で置換されているプロピレン等のアルキレンを示し、Ra、Rb、Rc及びRdは、独立して、水素原子、アルキル基又はC1~C4ヒドロキシアルキル基を示し、これは、1,3-プロパンジアミン及びその誘導体により例示することができる)。
本発明による組成物は、上に説明したように、必須成分としての成分(a)から(d)と、必要に応じて任意選択の成分とを、混合することによって調製することができる。
本発明による組成物の形態は、特に限定されず、エマルション(O/W又はW/O形態)等のさまざまな形態をとることができる。
本発明による組成物は、ケラチン繊維を染色するための組成物であり、好ましくは、ケラチン繊維を染色するための化粧用組成物である。「ケラチン繊維」は、本明細書において、少なくとも1種のケラチン物質を含む繊維を意味する。ケラチン繊維の表面の少なくとも一部がケラチン繊維で形成されていることが好ましい。ケラチン繊維の例としては、毛髪、眉毛、睫毛等がある。本発明による組成物は毛髪を染色するために使用されることが好ましい。
(a)少なくとも1種の直接染料;
(b)少なくとも1種の脂肪物質;及び
(d)水
を含む組成物における、
組成物で染色されたケラチン繊維の着色強度を強化し、同時に組成物による皮膚汚着を軽減するための、(c)少なくとも1種の乳化性シリコーンエラストマーの使用に関する。
[調製]
例1~3及び比較例1~4に従って毛髪を染色するための化粧用組成物のそれぞれを、表1に示す成分を室温で混合することによって調製した。組成物のpHはpH2.2に調整した。成分量に関する数値は全て、活性原料の「質量%」に対するものである。
E:乳化剤
O:油
W:水
高内相W/Oエマルションの形成は、顕微鏡観察及び各組成物の伝導率によって判定した。伝導率は、伝導率メーター(COND Meter ES-71、Horiba社)を用いて測定した。測定された伝導率を、以下に示す評価基準に従って評価した。
あり:伝導率は0~10μS/cmである
なし:伝導率は10μS/cm超である
例1~3及び比較例1~4による各組成物(4g)を、白人の100%白色毛髪見本1g上に均一に適用した。毛髪見本を40℃で15分間放置し、続いて毛髪見本を、水で洗浄し、シャンプーで洗い、1度すすぎ、乾燥させた。上記染色方法の前後の毛髪見本の色差を、Konica Minolta分光光度計CM-3600dを使用することによって測定した。ΔE*(CIE1976に基づいた、未染色の元の毛髪見本の色と染色された毛髪見本の色との間のもの)を計算した。ΔE*が大きくなるほど、染色は良好である。測定されたΔE*を、下記に示す評価基準に従って評価した。
高い:ΔE*が32超である。
中程度:ΔE*が30以上32以下である。
低い:ΔE*が30未満である。
例1~3及び比較例1~4による各組成物(0.1ml)を、適用領域が直径1cmの円を形成するように人工皮膚の表面上に適用した。適用された表面を40℃で10分間放置し、続いて組成物を水でよく洗浄し、表面を乾燥させた。上記の適用方法前後の表面の色差を、Konica Minolta分光測色計CM-3600dを使用することによって測定した。ΔE*(CIE1976に基づいた、適用前の表面の色と適用後の表面の色との間のもの)を計算した。ΔE*が小さいほど、汚着は少ない。測定されたΔE*を、下記に示す評価基準に従って評価した。
低い:ΔE*が3.0未満である。
中程度:ΔE*が3.0以上3.5以下である。
高い:ΔE*が3.5超である。
Claims (10)
- ケラチン繊維を染色するための組成物であって、
(a)少なくとも1種の酸性直接染料;
(b)少なくとも1種の脂肪物質;
(c)少なくとも1種の乳化性シリコーンエラストマー;及び
(d)水
を含み、
(a)酸性直接染料の量が、組成物の総質量に対して、0.001質量%~5質量%の範囲であり、
(c)乳化性シリコーンエラストマーが、少なくとも1つのポリオキシアルキレン鎖を含む少なくとも1つの親水性部分及び少なくとも1つのアルキル基を含む少なくとも1つの疎水性部分を有する少なくとも1種の架橋シリコーンポリマーを含み、
(c)乳化性シリコーンエラストマーの量が、組成物の総質量に対して、0.01質量%~15質量%である、組成物。 - (a)酸性直接染料が、
式(II)又は(II'):
- R7、R8、R9、R10、R'7、R'8、R'9及びR'10は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子又は
- アルキル;
- アルコキシ、アルキルチオ;
- ヒドロキシル、メルカプト;
- ニトロ;
- R°-C(X)-X'-、R°-X'-C(X)-、R°-X'-C(X)-X''-(式中、R°は、水素原子又はアルキル基若しくはアリール基を表し;X、X'及びX''は、同一であっても異なっていてもよく、酸素原子若しくは硫黄原子、又はNR(式中、Rは、水素原子又はアルキル基を表す)を表す);
- (O)2S(O-)-, X+(式中、X+は、有機又は無機のカチオン性対イオンを表す);
- (O)CO--, X+;
- (O)P(O2 -)-, 2X+;
- R''-S(O)2-(式中、R''は、水素原子又はアルキル、アリール、(ジ)(アルキル)アミノ若しくはアリール(アルキル)アミノ基を表す);
- R'''-S(O)2-X'-(式中、R'''は、アルキル又は置換若しくは非置換のアリール基を表す);
- (ジ)(アルキル)アミノ;
- i)ニトロ、ii)ニトロソ、iii)(O)2S(O-)-, X+、及びiv)X+を有するアルコキシから選択される1つ又は複数の基で置換若しくは非置換のアリール(アルキル)アミノ;
- 置換若しくは非置換のヘテロアリール;
- シクロアルキル、
- Ar-N=N-(式中、Arは、置換若しくは非置換のアリール基;
から選択される基を表し;
- 或いは、2個の隣接する基であるR7とR8又はR8とR9又はR9とR10は一緒になって、縮合ベンゾ基A'を形成し;R'7とR'8又はR'8とR'9又はR'9とR'10は一緒になって、縮合ベンゾ基B'を形成し、A'及びB'は、i)ニトロ;ii)ニトロソ;iii)(O)2S(O-)-, X+;iv)ヒドロキシル;v)メルカプト;vi)(ジ)(アルキル)アミノ;vii)R°-C(X)-X'-;viii)R°-X'-C(X)-;ix)R°-X'-C(X)-X''-;x)Ar-N=N-及びxi)置換若しくは非置換のアリール(アルキル)アミノから選択される1つ又は複数の基で置換若しくは非置換であり;
- Wは、シグマ結合σ、酸素若しくは硫黄原子、又は二価の基i)-NR-若しくはii)メチレン-C(Ra)(Rb)-(式中、Ra及びRbは、同一であっても異なっていてもよく、水素原子若しくはアリール基を表す、或いはRa及びRbは、それらを有する炭素原子と一緒になって、スピロシクロアルキルを形成する)を表し)ジアリールアニオン性アゾ染料であって、
式(II)及び(II')は、少なくとも1つのスルホネート(O)2S(O-)-,X+又はホスホネート(O)P(O2 -)2X+又はカルボキシレート(O)C(O-)-, X+基を、環A、A'、B、B'又はCのうちの1つに含む、ジアリールアニオン性アゾ染料;
式(III)及び(III'):
- R22、R23、R24、R25、R26及びR27は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子若しくはハロゲン原子又は
- アルキル;
- ヒドロキシル、メルカプト;
- アルコキシ、アルキルチオ;
- 置換若しくは非置換のアリールオキシ又はアリールチオ;
- アルキル及び(O)2S(O-)-, X+ (式中、X + は、有機又は無機のカチオン性対イオンを表す)から選択される1つ又は複数の基で置換若しくは非置換のアリール(アルキル)アミノ;
- (ジ)(アルキル)アミノ;
- (ジ)(ヒドロキシアルキル)アミノ;
- (O)2S(O-)-, X+;
から選択される基を表し;
- Z'は、水素原子又はNR28R29基を表し、R28及びR29は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子又は
- アルキル;
- ポリヒドロキシアルキル;
- 1つ又は複数の基で置換若しくは非置換のアリール;
- シクロアルキル、
から選択される基を表し;
- Zは、ヒドロキシル及びNR'28R'29(式中、R'28及びR'29は、同一であっても異なっていてもよく、R28及びR29と同じ原子又は基を表す)から選択される基を表す)のアントラキノン染料であって;
式(III)及び(III')は、少なくとも1つのスルホネート基(O)2S(O-)-, X+を含む、アントラキノン染料;
並びに
式(IV):
- R61は、水素若しくはハロゲン原子又はアルキル基を表し;
- R62、R63及びR64は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子又は(O)2S(O-)-, X+基(式中、X+は有機又は無機カチオン性対イオンを表す)を表し;
- 或いは、R61とR62、又はR61とR64は、一緒になって、1つ又は複数の(O)2S(O-)-, X+基で置換若しくは非置換のベンゾ基を形成し;
- Gは、酸素若しくは硫黄原子又はNRe基(式中、Reは、水素原子又はアルキル基を表す)を表す)のキノリンベース染料;
式(IV)は、少なくとも1つのスルホン酸基(O)2S(O-)-, X+を含む、キノリンベース染料
からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。 - (a)酸性直接染料の量が、組成物の総質量に対して0.01質量%~3質量%の範囲である、請求項1又は2に記載の組成物。
- (b)脂肪物質が、油から選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
- (b)脂肪物質の量が、組成物の総質量に対して、1質量%~35質量%の範囲である、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
- (c)乳化性シリコーンエラストマーの量が、組成物の総質量に対して0.1質量%~10質量%の範囲である、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
- (d)水の量が、組成物の総質量に対して、50質量%以上である、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
- (e)少なくとも1種の増粘剤を更に含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
- ケラチン繊維を染色するための方法であって、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物をケラチン繊維に適用する工程を含む方法。
- (a)少なくとも1種の酸性直接染料;
(b)少なくとも1種の脂肪物質;及び
(d)水
を含み、
(a)酸性直接染料の量が、組成物の総質量に対して、0.001質量%~5質量%の範囲である、
ケラチン繊維を染色するための組成物における、組成物で染色されたケラチン繊維の着色強度を強化し、同時に組成物による皮膚汚着を軽減するための、(c)少なくとも1種の乳化性シリコーンエラストマーの使用であって、
(c)乳化性シリコーンエラストマーが、少なくとも1つのポリオキシアルキレン鎖を含む少なくとも1つの親水性部分及び少なくとも1つのアルキル基を含む少なくとも1つの疎水性部分を有する少なくとも1種の架橋シリコーンポリマーを含み、
(c)乳化性シリコーンエラストマーの量が、組成物の総質量に対して、0.01質量%~15質量%である、使用。
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