JP7109495B2 - コンテナターミナル及びその運用方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンテナターミナル及びその運用方法に関し、より詳細には、コンテナ蔵置領域に物理的な遮断設備を設けずとも、本船荷役作業と配置換え作業を効率よく行えるコンテナターミナル及びその運用方法に関する。
従来、コンテナ蔵置領域に、担当する作業が異なる搬送車どうしの互いの干渉を防ぐ物理的な遮断設備を備えたコンテナターミナル(以下、ターミナルという)が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のターミナルでは、コンテナ蔵置領域(コンテナヤード)に、岸壁に接岸した船舶に対する本船荷役作業を行う無人搬送車両が走行する無人搬送車両用走行経路と、ターミナルの外部からコンテナを搬入する有人搬送車両が走行する有人搬送車両用走行経路とを別々に設けている。そして、無人搬送車両用走行経路と有人搬送車両用走行経路との交差部に信号灯や遮断機などの物理的な遮断設備(交差部車両案内手段)を設けることで、無人搬送車両と有人搬送車両との干渉を防いでいる。
特開2000-44063号公報
ところで、ターミナルでは、本船荷役作業や外来搬送車によるコンテナの搬入搬出作業を効率よく行えるように、コンテナ蔵置領域の蔵置レーンに段積みされているコンテナの配置を整理する配置換え作業(所謂、マーシャリング)が行われる。例えば、本船荷役作業に備えた配置換え作業では、船舶に荷積みする予定のコンテナをその船舶が接岸する予定の岸壁エプロン区画の近くの蔵置レーンに集積する配置換え作業が行われる。
しかしながら、本船荷役作業を実行する以前に、コンテナ蔵置領域に蔵置される膨大な数のコンテナの配置を完全に整理することは困難である。そのため、本船荷役作業を行っているときに、本船荷役作業の対象となるコンテナが集積されている蔵置レーンに、別の岸壁エプロン区画に接岸する船舶に荷積する予定のコンテナや、ターミナルの外部に搬出する予定のコンテナが紛れ込んでいる場合がある。このような場合には、その紛れ込んでいるコンテナが本船荷役作業の邪魔になるため、そのコンテナを適切な別の蔵置レーンに配置換えする必要がある。
例えば、特許文献1に記載のターミナルでは、無人搬送車両或いは有人搬送車両がコンテナの配置換え作業を行うことになる。そして、本船荷役作業を行っているときに、本船荷役作業の対象となるコンテナが集積されている蔵置レーンに、配置換えが必要なコンテナが紛れ込んでいた場合には、その配置換えが必要なコンテナを、無人搬送車両或いは有人搬送車両が処理することになる。
配置換えが必要なコンテナを無人搬送車両に処理させる場合には、無人搬送車両が本船荷役作業を中断して、配置換えが必要なコンテナを適切な蔵置レーンにまで搬送する必要がある。そのため、本船荷役作業を行う無人搬送車両が、配置換えが必要なコンテナの搬送を終えて、本船荷役作業に復帰するまでに多くの時間を要し、本船荷役作業の荷役効率が大幅に低下してしまう。
一方で、配置換えが必要なコンテナを有人搬送車両に搬送させる場合には、配置換えが必要なコンテナが生じる度に、無人搬送車両が本船荷役作業を行っている蔵置レーンの近くの交差部に、有人搬送車両が進入することになる。そのため、交差部において無人搬送車両と有人搬送車両とが遭遇して一時的に荷役作業を中断する機会が多くなり、本船荷役作業の荷役効率が大幅に低下してしまう。
上述したように、特許文献1に記載のターミナルでは、コンテナ蔵置領域に物理的な遮蔽設備を設ける必要があるため、ターミナルの設備コストが高くなる。また、本船荷役作業を行っている蔵置レーンに配置換えが必要なコンテナが生じた場合に、その配置換えが必要なコンテナの処理に伴って本船荷役作業の荷役効率が大幅に低下してしまう。
本発明の目的は、コンテナ蔵置領域に物理的な遮断設備を設けずとも、本船荷役作業と配置換え作業を効率よく行えるコンテナターミナル及びその運用方法を提供することである。
上記の目的を達成する本発明のコンテナターミナルは、コンテナが蔵置される複数の蔵置レーンを有するコンテナ蔵置領域と、前記コンテナ蔵置領域の内部と外部との間でコンテナの荷役を行う荷役用搬送車と、前記コンテナ蔵置領域の内部でコンテナの配置換えを行う配置換え用搬送車とを有する構成のコンテナターミナルにおいて、接岸した船舶に対するコンテナの本船荷役作業が行なわれているときに、前記コンテナ蔵置領域が、前記荷役用搬送車の走行が許可され、前記配置換え用搬送車の走行が禁止される荷役エリアと、前記配置換え用搬送車の走行が許可され、前記荷役用搬送車の走行が禁止される配置換えエリアと、にエリア分けされていて、前記荷役エリアの内部に、前記荷役エリアから前記配置換えエリアへ配置換えするコンテナが仮置きされる仮置きエリアが設けられていることを特徴とする。
上記のような目的を達成する本発明のコンテナターミナルの運用方法は、コンテナが蔵置される複数の蔵置レーンを有するコンテナ蔵置領域において、前記コンテナ蔵置領域の内部と外部との間でコンテナの荷役を行う荷役用搬送車と、前記コンテナ蔵置領域の内部でコンテナの配置換えを行う配置換え用搬送車とにより、コンテナの搬送を行うコンテナターミナルの運用方法において、接岸した船舶に対するコンテナの本船荷役作業を行うときに、前記コンテナターミナルにおける荷役情報に基づいて、管理システムにより、前記コンテナ蔵置領域を、前記荷役用搬送車の走行を許可し、前記配置換え用搬送車の走行を禁止する荷役エリアと、前記配置換え用搬送車の走行を許可し、前記荷役搬送車の走行を禁止する配置換えエリアとにエリア分けし、前記荷役エリアに、前記配置換えエリアへ配置換えするコンテナがある場合には、その配置換えするコンテナを前記荷役エリア内に設けられている仮置きエリアに仮置きしておき、前記本船荷役作業が終了したときに、前記管理システムにより前記荷役エリアと前記配置換えエリアのエリア分けを変更して、前記仮置きエリアに仮置きしておいたコンテナを前記配置換えエリアに含まれていた前記蔵置レーンに配置換えすることを特徴とする。
本発明によれば、本船荷役作業と配置換え作業とを同時に行っても、荷役エリアに配置換え用搬送車を侵入させる必要も、配置換えエリアに荷役用搬送車を侵入させる必要もなくなる。それ故、コンテナ蔵置領域に物理的な遮断設備を設けずとも、本船荷役作業と配置換え作業とを効率よく行える。
本発明に係るコンテナターミナルの実施形態を平面視で例示する説明図である。 図1のコンテナターミナルの構成を例示する構成図である。 本発明に係るコンテナターミナルの運用方法を例示するフロー図である。 第1の岸壁エプロン区画に接岸した船舶に対する本船荷役作業を行っているときのコンテナターミナルを平面視で例示する説明図である。 図4の本船荷役作業が終了した後のコンテナターミナルを平面視で例示する説明図である。 夜間のコンテナターミナルを平面視で例示する説明図である。 第1の岸壁エプロン区画と第2の岸壁エプロン区画とで本船荷役作業を並行して行っているときのコンテナターミナルを平面視で例示する説明図である。
以下、本発明のコンテナターミナル及びその運用方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。図中では、コンテナターミナル1の陸側から海側に向う方向をX方向、コンテナターミナル1の岸壁1aに接岸している船舶30の進行方向(X方向に直交する方向)をY方向で示している。
図1に例示するように、本発明に係る実施形態のコンテナターミナル1(以下、ターミナル1という)は、海側から陸側に向って順に、船舶30が接岸可能な岸壁1aを有する岸壁エプロン領域2と、多数のコンテナが蔵置される複数の蔵置レーン4を有するコンテナ蔵置領域3と、ターミナル1の内部と外部との出入口となるゲート8を有するゲート領域7とを有して構成されている。図1では、岸壁エプロン領域2およびコンテナ蔵置領域3の境界線と、コンテナ蔵置領域3およびゲート領域7の境界線をそれぞれ太線の一点鎖線で示している。
ターミナル1は、さらに、コンテナ蔵置領域3の内部と外部との間でコンテナの荷役を行う複数の荷役用搬送車9hと、コンテナ蔵置領域3の内部でコンテナの配置換え(所謂、マーシャリング)を行う複数の配置換え用搬送車9mとを有している。図1では、それぞれの搬送車を進行方向側に尖部を有する略長方形の図形で示し、荷役用搬送車9hを黒塗りにし、配置換え用搬送車9mを白抜きにしている。
荷役用搬送車9hとしては、ターミナル1に属してコンテナ蔵置領域3と岸壁エプロン領域2との間で接岸した船舶30に対するコンテナの本船荷役作業を行う構内の荷役用搬送車9hと、コンテナ蔵置領域3とターミナル1の外部との間でコンテナの搬入搬出作業を行う外来の荷役用搬送車9hとがある。配置換え用搬送車9mは、ターミナル1に属している。この実施形態では、荷役用搬送車9hが運転手による運転で走行する有人の搬送車で構成され、配置換え用搬送車9mが自動運転で走行する無人の搬送車で構成されている。
本船荷役作業は、コンテナ蔵置領域3に蔵置されているコンテナを岸壁エプロン領域2に接岸した船舶30に荷積みする作業や、船舶30に積載されているコンテナをコンテナ蔵置領域3に荷卸しする作業である。搬入搬出作業は、ターミナル1の外部からコンテナ蔵置領域3にコンテナを搬入する作業や、コンテナ蔵置領域3に蔵置されているコンテナをターミナル1の外部に搬出する作業である。配置換え作業は、本船荷役作業や搬入搬出作業を効率よく行えるように、コンテナ蔵置領域3に蔵置されているコンテナの配置を整理する作業である。配置換え作業としては、蔵置レーン4に段積みされているコンテナを別の蔵置レーン4に配置換えする作業や、同じ蔵置レーン4内でコンテナの配置換えを行う作業などがある。
ターミナル1はさらに、岸壁エプロン領域2において接岸した船舶30と搬送車9との間でコンテナの荷役を行う岸壁クレーン10と、コンテナ蔵置領域3において蔵置レーン4と搬送車(荷役用搬送車9h、配置換え用搬送車9m)との間でコンテナの荷役を行う門型クレーン11とを有している。ターミナル1は、さらに、ターミナル1に蔵置されるコンテナや各荷役装置(荷役用搬送車9h、配置換え用搬送車9m、岸壁クレーン10、門型クレーン11)の管理を行う管理システム20を有している。
この実施形態の岸壁エプロン領域2は、第1の岸壁エプロン区画2Aと第2の岸壁エプロン区画2Bとに区分けされていて、それぞれ岸壁エプロン区画2A、2Bに船舶30が接岸可能な構成になっている。それぞれの岸壁エプロン区画2A、2Bに、岸壁クレーン10が配置されている。図1では、第1の岸壁エプロン区画2Aと第2の岸壁エプロン区画2Bとの境界線を太線の破線で示している。岸壁エプロン領域2に接岸可能な船舶30の数や、岸壁エプロン領域2が有する岸壁エプロン区画の数、岸壁クレーン10の配置数などは特に限定されるものではなく、ターミナル1の敷地の広さや形状に応じて適宜決定できる。
コンテナ蔵置領域3には、複数の蔵置レーン4が、X方向とY方向にそれぞれ互いに所定の間隔をあけて配列されている。この実施形態では、Y方向に延在する蔵置レーン4が、X方向に4列、Y方向に2列の計8ヶ所に設けられている。蔵置レーン4の延在方向や、蔵置レーン4の配置数、蔵置レーン4の配置などは特に限定されるものではなく、この実施形態と異なる構成にすることもできる。例えば、蔵置レーン4がX方向に延在している構成にすることもできる。
この実施形態では、コンテナ蔵置領域3が、岸壁エプロン領域2の区分けに対応させて、第1の岸壁エプロン区画2Aの陸側に位置する第1のコンテナ蔵置区画3Aと、第2の岸壁エプロン区画2Bの陸側に位置する第2のコンテナ蔵置区画3Bとに区分けされている。図1では、第1のコンテナ蔵置区画3Aと第2のコンテナ蔵置区画3Bとの境界線を太線の二点鎖線で示している。
第1のコンテナ蔵置区画3Aの海側に位置する蔵置レーン4には、主に第1の岸壁エプロン区画2Aに接岸する船舶30に荷積みする予定のコンテナや、船舶30から荷卸したコンテナが蔵置される。第2のコンテナ蔵置区画3Bの海側に位置する蔵置レーン4には、主に第2の岸壁エプロン区画2Bに接岸する船舶30に荷積みする予定のコンテナや、船舶30から荷卸したコンテナが蔵置される。
コンテナ蔵置領域3の陸側に位置する蔵置レーン4には、主にターミナル1の外部から内部に搬入されるコンテナや、ターミナル1の内部から外部に搬出されるコンテナが蔵置される。なお、コンテナ蔵置領域3が有するコンテナ蔵置区画の数や配置、各区画が有する蔵置レーン4の数などは特に限定されるものではなく、この実施形態と異なる構成にすることもできる。
このターミナル1では、コンテナ蔵置領域3に、本船荷役作業を行うときに配置換えが必要なコンテナを仮置きする仮置きエリア5が設けられる。この実施形態では、第1のコンテナ蔵置区画3Aの海側の蔵置レーン4の所定領域と第2のコンテナ蔵置区画3Bの海側の蔵置レーン4の所定領域が、それぞれ仮置きエリア5として予め設定されている。
図1に例示するように、仮置きエリア5は、蔵置レーン4の端部に設けることが好ましい。仮置きエリア5は、コンテナ蔵置区画3A、3Bどうしの境界線に隣り合う位置に配置するとよい。また、仮置きエリア5は、本船荷役作業に関連するコンテナが集積される海側の蔵置レーン4の中で最も陸側に位置する蔵置レーン4に設けるとよい。仮置きエリア5の数や広さ、配置などはこの実施形態に限定されず異なる構成にすることもできる。例えば、仮置きエリア5は、蔵置レーン4の中途部分に設けることもできるし、蔵置レーン4と離間した位置に設けることもできる。
岸壁エプロン領域2、コンテナ蔵置領域3、およびゲート領域7には、それぞれ走行レーン6が張り巡らされている。搬送車(荷役用搬送車9h、配置換え用搬送車9m)は走行レーン6を走行することで、岸壁エプロン領域2とコンテナ蔵置領域3とゲート領域7との間を行き来できる。図1では、走行レーン6を構成する走行路を細線の破線で示している。この実施形態では、走行レーン6が2本の走行路を有する場合を例示しているが、走行レーン6が有する走行路の数(車線の数)や、走行レーン6の配列、進行方向の向きなどはこの実施形態に限定されず、異なる構成にすることもできる。それぞれの走行レーン6は有人の搬送車が走行する走行路と無人の搬送車が走行する走行路とには分離されておらず、それぞれの走行路を有人の搬送車と無人の搬送車とが区別なく走行できる構成になっている。
ゲート8には、後述する指定装置25が設けられている。ゲート領域7には管理棟12が設けられていて、管理棟12に管理システム20が設けられている。
図2に例示するように、管理システム20は、荷役情報取得部21、エリア設定部22、および作業指令部23を有して構成されている。管理システム20を構成する各機能要素は、各種情報処理を行うCPU、その各種情報処理を行うために用いられるプログラムや情報処理結果を読み書き可能な内部記憶装置、及び各種インターフェースなどから構成されている。荷役情報取得部21、エリア設定部22、および作用指令部23はそれぞれ互いに通信可能に接続されている。
荷役情報取得部21は、ターミナル1における荷役情報を取得する機能要素である。具体的には、荷役情報取得部21は、ターミナル1に関与する船舶30のスケジュールや、岸壁1aに接岸している船舶30の有無、外来の荷役用搬送車9hのスケジュール、コンテナ管理情報、各荷役装置の現在位置および荷役進行状況などのターミナル1を管理するために必要な種々の荷役情報を取得する。
コンテナ管理情報とは、例えば、蔵置レーン4に蔵置されているコンテナの配列情報や、接岸した船舶30に積載されているコンテナの配列情報、外来の荷役用搬送車9hによって搬入搬出されるコンテナの情報などのターミナル1で扱うコンテナに関連する種々の荷役情報である。荷役情報取得部21が取得した荷役情報は、エリア設定部22と作業指令部23とに随時入力される構成になっている。
エリア設定部22は、荷役情報取得部21が取得した荷役情報に基づいて、コンテナ蔵置領域3に、荷役用搬送車9hの走行を許可して配置換え用搬送車9mの走行を禁止する荷役エリアHと、配置換え用搬送車9mの走行を許可して荷役用搬送車9hの走行を禁止する配置換えエリアMとを設定する機能要素である。エリア設定部22によるエリア設定の詳細は後述する。エリア設定部22によって設定されたエリア設定情報は作業指令部23に随時入力される構成になっている。
作業指令部23は、荷役情報取得部21が取得した荷役情報と、エリア設定部22が設定したエリア設定情報とに基づいて、それぞれの荷役用搬送車9hと配置換え用搬送車9mに対して作業指令を出す機能要素である。作業指令部23は、それぞれの岸壁クレーン10と門型クレーン11に対しても作業指令を出す構成になっている。
図2に例示するように、この実施形態では、構内の荷役用搬送車9hには、作業指令部23から送信される作業指令を受信する伝達装置24が設けられていて、作業指令部23から出された作業指令が伝達装置24によって構内の荷役用搬送車9hの運転手に画像や音声で伝達される構成になっている。また、ゲート8に外来の荷役用搬送車9hが進入すると、ゲート8に設けられている指定装置25が、作業指令部23から送信される外来の荷役用搬送車9hに対する作業指令を受信し、その作業指令が指定装置25によって外来の荷役用搬送車9hの運転手に用紙や電子データなどで伝達される構成になっている。配置換え用搬送車9mには、作業指令部23から送信される作業指令を受信する制御装置26が設けられていて、制御装置26により作業指令部23から出された作業指令に従って配置換え用搬送車9mが自動運転される構成になっている。
次いで、このターミナル1の運用方法を図3に例示するフロー図と図4~図7に例示するターミナル1の模式図とを参照して説明する。図4~7では、コンテナ蔵置領域3の太線の破線で囲われた斜線のハッチングが掛けられている範囲が荷役エリアHを示し、コンテナ蔵置領域3の太線の一点鎖線で囲われた白抜きの範囲が配置換えエリアMを示している。
図3に例示するように、このターミナル1では、荷役情報取得部21により、ターミナル1における荷役情報が随時取得され、その荷役情報がエリア設定部22と作業指令部23に随時入力される(S10)。次いで、エリア設定部22により、荷役情報取得部21から入力された荷役情報に基づいて、コンテナ蔵置領域3に荷役エリアHと配置換えエリアMとを設定するエリア設定が行なわれ、そのエリア設定情報が作業指令部23に入力される(S20)。
荷役情報取得部21からエリア設定部22に、船舶30が接岸している荷役情報が入力された場合、即ち、図4に例示するように、ターミナル1において接岸した船舶30に対する本船荷役作業を行うときには、エリア設定部22により、コンテナ蔵置領域3において、接岸している船舶30に対する本船荷役作業に関係するコンテナが蔵置される海側の蔵置レーン4とその近傍に設けられている仮置きエリア5を含む範囲が荷役エリアHに設定される。さらに、本船荷役作業と並行して外来の荷役用搬送車9hにより搬入搬出される予定のコンテナが蔵置される陸側の蔵置レーン4を含む範囲が荷役エリアHとして設定される。そして、コンテナ蔵置領域3の荷役エリアHを除いたその他の範囲が配置換えエリアMに設定される。
具体的には、この実施形態では、第1の岸壁エプロン区画2Aに船舶30が接岸している場合には、エリア設定部22により、第1の岸壁エプロン区画2Aの陸側に位置する第1のコンテナ蔵置区画3Aが荷役エリアHに設定される。そして、エリア設定部22により、第2のコンテナ蔵置区画3Bが配置換えエリアMに設定される。
この実施形態では、荷役エリアHは運転手の運転によって走行する有人の荷役用搬送車9hのみの走行を許可する有人専用のエリアとなり、配置換えエリアMは自動運転によって走行する無人の配置換え用搬送車9mのみの走行を許可する無人専用のエリアとなる。
次いで、作業指令部23により、荷役情報取得部21から入力された荷役情報と、エリア設定部22から入力されたエリア設定情報とに基づいて、構内の荷役用搬送車9h、外来の荷役用搬送車9h、配置換え用搬送車9m、岸壁クレーン10、および門型クレーン11にそれぞれ作業指令が出される(S30)。
本船荷役作業を行うときには、作業指令部23により、構内の荷役用搬送車9hに対して、コンテナ蔵置領域3における走行を許可する範囲を荷役エリアHに限定し、荷役エリアHと船舶30が接岸している岸壁エプロン区画2A、2Bにおいて本船荷役作業に関係するコンテナの搬送を行う作業指令が出される。より具体的には、構内の荷役用搬送車9hの運転手に対して、本船荷役作業を行うコンテナの門型クレーン11との受け渡し目標位置や、岸壁クレーン10とのコンテナの受け渡し目標位置、走行ルート、荷役エリアHの範囲などを示す作業指令が出される。
作業指令部23により、外来の荷役用搬送車9hに対しては、コンテナ蔵置領域3における走行を許可する範囲を荷役エリアHに限定し、荷役エリアHとゲート領域7において搬入搬出作業に関係するコンテナの搬送を行う作業指令が出される。より具体的には、外来の荷役用搬送車9hの運転手に対して、搬入搬出作業を行うコンテナの門型クレーン11との受け渡し目標位置や、走行ルート、荷役エリアHの範囲などを示す作業指令が出される。
作業指令部23により、配置換え用搬送車9mに対しては、コンテナ蔵置領域3における走行を許可する範囲を配置換えエリアMに限定し、配置換えエリアMにおいて配置換え作業に関係するコンテナの搬送を行う作業指令が出される。より具体的には、配置換えを行うコンテナを門型クレーン11から受け取る目標位置や、その受け取ったコンテナを門型クレーン11に渡す目標位置、走行ルート、配置換えエリアMの範囲などを示す作業指令が出される。
すると、各荷役装置は、作業指令部23から出されたそれぞれの作業指令に従って、本船荷役作業、搬入搬出作業、または配置換え作業をそれぞれ実行する(S40)。図4に例示するように、この実施形態では、それぞれの構内の荷役用搬送車9hは、作業指令部23が送信した作業指令を伝達装置24が受信し、伝達装置24から伝達される作業指令に従って運転手が運転することで、荷役エリアHに設定されている第1のコンテナ蔵置区画3Aと第1の岸壁エプロン区画2Aにおいて本船荷役作業を行う。
ゲート8から進入したそれぞれの外来の荷役用搬送車9hは、作業指令部23が送信した作業指令を指定装置25が受信し、指定装置25から伝達された作業指令に従って荷役用搬送車9の運転手が運転することで、ゲート領域7と荷役エリアHに設定されている第1のコンテナ蔵置区画3Aにおいて搬入搬出作業を行う。
それぞれの配置換え用搬送車9mは、作業指令部23が送信した作業指令を制御装置26が受信し、制御装置26が作業指令に従って配置換え用搬送車9mを自動運転することで、配置換えエリアMに設定されている第2のコンテナ蔵置区画3Bにおいてコンテナの配置換え作業を行う。具体的には、配置換えエリアMでは、第2の岸壁エプロン区画2Bに後に接岸する予定の船舶30に荷積するコンテナを第2のコンテナ蔵置区画3Bの海側の蔵置レーン4に集積する配置換え作業や、後に外来の荷役用搬送車9hによって搬出される予定のコンテナを第2のコンテナ蔵置区画3Bの陸側の蔵置レーン4に集積する配置換え作業などが行なわれる。
本船荷役作業を行っているときに、荷役エリアHに含まれている蔵置レーン4に、配置換えエリアMに含まれている蔵置レーン4に配置換えが必要なコンテナが紛れ込んでいる場合がある。このような場合には、荷役情報取得部21から作業指令部23に配置換えが必要なコンテナに関する荷役情報が入力される。そして、作業指令部23により、荷役エリアHで本船荷役作業を行っている構内の荷役用搬送車9hのいずれかと門型クレーン11に対して、配置換えが必要なコンテナを荷役エリアH内に設けられている仮置きエリア5に仮置きする作業指令が出される。すると、その仮置きする作業指令が出された構内の荷役用搬送車9hと門型クレーン11は、荷役エリアHに含まれている蔵置レーン4にある配置換えが必要なコンテナを、仮置きエリア5に仮置きする作業を行う(S50)。仮置きする作業を終えた荷役用搬送車9hと門型クレーン11は本船荷役作業に復帰する。
図4に例示するように、この実施形態では、第1のコンテナ蔵置区画3Aの海側の蔵置レーン4に紛れ込んでいた配置換えが必要なコンテナはそれぞれ、第1のコンテナ蔵置区画3Aに設けられている仮置きエリア5に集積される。
次いで、本船荷役作業が終了すると、荷役情報取得部21からエリア設定部22に本船荷役作業が終了した荷役情報が入力される(S60)。すると、図5に例示するように、エリア設定部22により、本船荷役作業を終えた荷役エリアHの仮置きエリア5を含んでいた範囲が配置換えエリアMに変更される(S70)。そして、本船荷役作業を行なわないときには、エリア設定部22により、外来の荷役用搬送車9hによって搬入搬出される予定のコンテナが蔵置される蔵置レーン4を含むコンテナ蔵置領域3の陸側の一部の範囲のみが荷役エリアHに設定され、コンテナ蔵置領域3のその他の範囲が配置換えエリアMに設定された状態となる。この実施形態では、エリア設定部22により、第1のコンテナ蔵置区画3Aの海側の蔵置レーン4が荷役エリアHから配置換えエリアMに変更される。
エリア設定部22により、荷役エリアHだった範囲が配置換えエリアMに変更されると、作業指令部23により、荷役エリアHで荷役作業を行っていた構内の荷役用搬送車9hに対して、配置換えエリアMに設定された範囲の外側に退避する作業指令が出される。そして、構内の荷役用搬送車9hは、岸壁エプロン領域2やゲート領域7に退避する。
この実施形態では、第1のコンテナ蔵置区画3Aの海側で本船荷役作業を行っていた構内の荷役用搬送車9hは、第1の岸壁エプロン区画2Aやゲート領域7に退避する。構内の荷役用搬送車9hは、第1のコンテナ蔵置区画3Aの陸側に設定されている荷役エリアHを通ることで、配置換え用搬送車9mと干渉することなく、ゲート領域7に退避できる。
次いで、作業指令部23により、配置換え用搬送車9mと門型クレーン11に対して、仮置きエリア5に仮置きされているコンテナを、適切な蔵置レーン4に配置換えする作業指令が出される。すると、配置換え用搬送車9mと門型クレーン11により、仮置きエリア5に仮置きされているコンテナを、本船荷役作業時に配置換えエリアMに含まれていた適切な蔵置レーン4に配置換えする作業が行われる(S80)。
図5に例示するように、この実施形態では、配置換え用搬送車9mが、新たに設定された配置換えエリアMにおいて第1のコンテナ蔵置区画3Aの仮置きエリア5に仮置きされているコンテナを、第2のコンテナ蔵置区画3Bに含まれている蔵置レーン4に配置換えする。
以上により、本船荷役作業と本船荷役作業時に配置換えが必要であったコンテナの配置換えが完了する。そして、次の本船荷役作業が行われるまでは、荷役エリアHにおいて外来の荷役用搬送車9hによる搬入搬出作業が行われ、配置換えエリアMにおいて配置換え用搬送車9mによる配置換え作業が行われる。
図6に例示するように、夜間などの荷役用搬送車9hがターミナル1内で活動しない時間帯には、エリア設定部22により、コンテナ蔵置領域3の全ての範囲が配置換えエリアMに設定される。そして、配置換え用搬送車9mにより、コンテナ蔵置領域3の全ての範囲において、後に行なわれる本船荷役作業や搬入搬出作業に備えた配置換え作業が行われる。
第2の岸壁エプロン区画2Bに接岸した船舶30に対する本船荷役作業を行う場合にも、前述した第1の岸壁エプロン区画2Aに船舶30が接岸した場合と同様に図3のステップS10~ステップS80を実行する。第2の岸壁エプロン区画2Bに船舶30が接岸している場合には、エリア設定部22により、仮置きエリア5を含む第2のコンテナ蔵置区画3Bが荷役エリアHに設定される。そして、第1のコンテナ蔵置区画3Aが配置換えエリアMに設定される。
そして、本船荷役作業を行っているときに、荷役エリアHに設定されている第2のコンテナ蔵置区画3Bの蔵置レーン4に第1のコンテナ蔵置区画3Aの蔵置レーン4へ配置換えが必要なコンテナが紛れ込んでいた場合には、その配置換えが必要なコンテナは、荷役エリアHで本船荷役作業を行う構内の荷役用搬送車9hと門型クレーン11によって、第2のコンテナ蔵置区画3Bに設けられている仮置きエリア5に仮置きされる。そして、本船荷役作業が終了した後に、エリア設定部22により、第2のコンテナ蔵置区画3Bが配置換えエリアMに変更され、配置換え用搬送車9mによって、第2のコンテナ蔵置区画3Bの仮置きエリア5に仮置きされていたコンテナが第1のコンテナ蔵置区画3Aの適切な蔵置レーン4に配置換えされる。
図7に例示するように、第1の岸壁エプロン区画2Aと第2の岸壁エプロン区画2Bにそれぞれ船舶30が接岸している場合には、エリア設定部22は、第1のコンテナ蔵置区画3Aの海側の範囲と第2のコンテナ蔵置区画3Bの海側の範囲を荷役エリアHに設定する。さらに、第1のコンテナ蔵置区画3Aまたは第2のコンテナ蔵置区画3Bのいずれか一方の陸側の範囲を外来の荷役用搬送車9hが搬入搬出作業を行う荷役エリアHに設定し、いずれか他方の範囲を配置換えエリアMに設定する。
そして、例えば、一方のコンテナ蔵置区画3A、3Bの蔵置レーン4から他方のコンテナ蔵置区画3A、3Bの蔵置レーン4に配置換えするコンテナがある場合には、その配置換えが必要なコンテナは、本船荷役作業を行う構内の荷役用搬送車9hと門型クレーン11によって、荷役エリアHに設定されている一方のコンテナ蔵置区画3A、3Bの蔵置レーン4から他方のコンテナ蔵置区画3A、3Bの蔵置レーン4に配置換えされる。そして、配置換えを終えた構内の荷役用搬送車9hは、他方のコンテナ蔵置区画3A、3Bで本船荷役作業に復帰する。
荷役エリアHに設定されている蔵置レーン4に、配置換えエリアMに設定されている蔵置レーン4に配置換えする必要があるコンテナがある場合には、そのコンテナは荷役エリアH内の仮置きエリア5に仮置きされる。そして、本船荷役作業が終了した後に、エリア設定部22により、随時、荷役エリアHに設定されていた仮置きエリア5を含む範囲が配置換えエリアMに変更され、仮置きエリア5に仮置きされているコンテナの配置換えが行われる。
このように、このターミナル1では、本船荷役作業を行うときに、コンテナ蔵置領域3を、荷役エリアHと配置換えエリアMとにエリア分けすることで、コンテナ蔵置領域3に信号灯や遮断機などの物理的な遮断手段を設けずとも、担当する作業が異なる荷役用搬送車9hと配置換え用搬送車9mとの干渉を防ぐことができる。
さらに、本船荷役作業が行われる荷役エリアHに仮置きエリア5を設けることで、荷役エリアHに含まれている蔵置レーン4に、配置換えエリアMに含まれている蔵置レーン4へ配置換えが必要なコンテナがある場合にも、荷役用搬送車9hはその配置換えが必要なコンテナを荷役エリアH内の仮置きエリア5に仮置きして速やかに本船荷役作業に復帰できる。そして、本船荷役作業の対象となるコンテナが蔵置されている蔵置レーン4から本船荷役作業の妨げとなる配置換えが必要なコンテナを速やかに除外することができるので、本船荷役作業を円滑に行うことができる。
さらに、配置換えが必要なコンテナを仮置きエリア5に集積しておくことで、その配置換えが必要なコンテナを本船荷役作業終了後に速やかに配置換えできる。つまり、本船荷役作業を行うときに、荷役エリアHに配置換え用搬送車9mを侵入させる必要も、配置換えエリアMに荷役用搬送車9hを侵入させる必要もなくなる。それ故、荷役用搬送車9hと配置換え用搬送車9mとが干渉することなく、本船荷役作業と配置換えが必要なコンテナの処理を効率よく行える。
図4に例示するように、仮置きエリア5を、荷役エリアHと配置換えエリアMとの境界線に隣り合う位置に設けると、仮置きエリア5に仮置きしておいたコンテナを配置換えエリアMに設定されていた蔵置レーン4に配置換えする作業時間を短縮するには有利になる。
仮置きエリア5を、蔵置レーン4の端部に設けると、仮置きエリア5を蔵置レーン4の中途部分に設ける場合に比して、配置換えが必要なコンテナの仮置き作業を行う荷役用搬送車9hや門型クレーン11が、その他の荷役用搬送車9hや門型クレーン11の本船荷役作業を阻害することを回避するには有利になる。仮置きエリア5を蔵置レーン4と離間した位置に設ける場合にも、同様の効果を奏することができる。
この実施形態のように、荷役用搬送車9hを運転手による運転で走行する有人の搬送車で構成し、配置換え用搬送車9mを自動運転で走行する無人の搬送車で構成すると、有人の搬送車と無人の搬送車とを併存させつつ、両者の干渉を回避できるターミナル1を実現できる。コンテナ蔵置領域3に物理的な遮蔽設備を設ける必要もないので、比較的低いコストで無人の搬送車を導入していなかった既存のターミナルを、有人の搬送車と無人の搬送車とが併存するターミナル1に転換することができる。
さらに、無人の配置換え用搬送車9mに配置換え作業を行わせることで、夜間などの有人の荷役用搬送車9hが活動しない時間帯にも配置換え作業を継続して行うことができる。夜間などの時間帯に無人の配置換え用搬送車9mにコンテナ蔵置領域3の全ての範囲で配置換え作業を行なわせることで、効率的にコンテナの配置を整理でき、後に行う本船荷役作業や搬入搬出作業の荷役効率を高めるには有利になる。
なお、既述した実施形態では、仮置きエリア5に仮置きされているコンテナの配置換えを、配置換え用搬送車9mが行う場合を例示したが、構内の荷役用搬送車9hが行う構成にすることもできる。この場合には、本船荷役作業が終了した後に、エリア設定部22が、コンテナ蔵置領域3の全ての範囲を一時的に荷役エリアHに設定し、配置換え用搬送車9mをコンテナ蔵置領域3において一時的に停車した状態にする。そして、構内の荷役用搬送車9hが仮置きエリア5に仮置きしておいたコンテナの配置換えを行なう。仮置きしておいたコンテナの配置換えが終了した後には、エリア設定部22がコンテナ蔵置領域3のエリア設定の変更を行ない、配置換え用搬送車9mによる荷役作業を再開させる。
仮置きエリア5に仮置きしておいたコンテナの配置換えを開始するタイミングは、本船荷役作業が終了した直後に限らず、ターミナル1の状況に応じて適宜決定できる。例えば、仮置きエリア5に仮置きしているコンテナを翌日まで配置換えする必要がない場合がある。このような場合には、荷役用搬送車9hがターミナル1内で活動している時間帯は仮置きエリア5に仮置きされているコンテナの配置換えは行わずに、夜間などの荷役用搬送車9hが活動しない時間帯に、配置換え用搬送車9mによって、仮置きエリア5に仮置きされているコンテナの配置換えをまとめて行う構成にすることもできる。
既述した実施形態では、仮置きエリア5が予めコンテナ蔵置領域3の一定の場所に設けられている場合を例示したが、例えば、仮置きエリア5を一定の場所に固定せずに、エリア設定部22が、荷役エリアHと配置換えエリアMを設定する際に、併せて荷役エリアHに含まれる蔵置レーン4の一部を仮置きエリア5に設定する構成にすることもできる。
また、このターミナル1では、例えば、配置換え用搬送車9mを運転手による運転で走行する有人の搬送車で構成し、荷役用搬送車9hを自動運転で走行する無人の搬送車で構成することもできる。この場合にも、既述した実施形態と同様に、コンテナ蔵置領域3に物理的な遮断設備を設けずとも、有人の搬送車と無人の搬送車とを併存させつつ、両者の干渉を回避できるターミナル1を実現できる。
また、このターミナル1では、例えば、荷役用搬送車9hと配置換え用搬送車9mが両方有人の搬送車9で構成されたターミナル1や、荷役用搬送車9hと配置換え用搬送車9mが両方無人の搬送車9で構成されたターミナル1にすることもできる。この場合にも、コンテナ蔵置領域3に物理的な遮断設備を設けずとも、担当する作業が異なる荷役用搬送車9hと配置換え用搬送車9mとの互いの干渉を回避できるターミナル1を実現できる。
1 コンテナターミナル
1a 岸壁
2 岸壁エプロン領域
2A 第1の岸壁エプロン区画
2B 第2の岸壁エプロン区画
3 コンテナ蔵置領域
3A 第1のコンテナ蔵置区画
3B 第2のコンテナ蔵置区画
4 蔵置レーン
5 仮置きエリア
6 走行レーン
7 ゲート領域
8 ゲート
9h 荷役用搬送車
9m 配置換え用搬送車
10 岸壁クレーン
11 門型クレーン
12 管理棟
20 管理システム
21 荷役情報取得部
22 エリア設定部
23 作業指令部
24 伝達装置
25 指定装置
26 制御装置
30 船舶
H 荷役エリア
M 配置換えエリア

Claims (5)

  1. コンテナが蔵置される複数の蔵置レーンを有するコンテナ蔵置領域と、前記コンテナ蔵置領域の内部と外部との間でコンテナの荷役を行う荷役用搬送車と、前記コンテナ蔵置領域の内部でコンテナの配置換えを行う配置換え用搬送車とを有する構成のコンテナターミナルにおいて、
    接岸した船舶に対するコンテナの本船荷役作業が行なわれているときに、前記コンテナ蔵置領域が、前記荷役用搬送車の走行が許可され、前記配置換え用搬送車の走行が禁止される荷役エリアと、前記配置換え用搬送車の走行が許可され、前記荷役用搬送車の走行が禁止される配置換えエリアと、にエリア分けされていて、
    前記荷役エリアの内部に、前記荷役エリアから前記配置換えエリアへ配置換えするコンテナが仮置きされる仮置きエリアが設けられていることを特徴とするコンテナターミナル。
  2. 前記仮置きエリアが、前記荷役エリアと前記配置換えエリアとの境界線に隣り合う位置に設けられている請求項1に記載のコンテナターミナル。
  3. 前記仮置きエリアが、前記蔵置レーンの端部に設けられている請求項1または2に記載のコンテナターミナル。
  4. 前記荷役用搬送車が運転手による運転で走行する有人の搬送車で構成され、前記配置換え用搬送車が自動運転で走行する無人の搬送車で構成されている請求項1~3のいずれか1項に記載のコンテナターミナル。
  5. コンテナが蔵置される複数の蔵置レーンを有するコンテナ蔵置領域において、前記コンテナ蔵置領域の内部と外部との間でコンテナの荷役を行う荷役用搬送車と、前記コンテナ蔵置領域の内部でコンテナの配置換えを行う配置換え用搬送車とにより、コンテナの搬送を行うコンテナターミナルの運用方法において、
    接岸した船舶に対するコンテナの本船荷役作業を行うときに、前記コンテナターミナルにおける荷役情報に基づいて、管理システムにより、前記コンテナ蔵置領域を、前記荷役用搬送車の走行を許可し、前記配置換え用搬送車の走行を禁止する荷役エリアと、前記配置換え用搬送車の走行を許可し、前記荷役搬送車の走行を禁止する配置換えエリアとにエリア分けし、
    前記荷役エリアに、前記配置換えエリアへ配置換えするコンテナがある場合には、その配置換えするコンテナを前記荷役エリア内に設けられている仮置きエリアに仮置きしておき、
    前記本船荷役作業が終了したときに、前記管理システムにより前記荷役エリアと前記配置換えエリアのエリア分けを変更して、前記仮置きエリアに仮置きしておいたコンテナを前記配置換えエリアに含まれていた前記蔵置レーンに配置換えすることを特徴とするコンテナターミナルの運用方法。
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