JP7107866B2 - 搬送装置および被搬送物の搬送方法 - Google Patents

搬送装置および被搬送物の搬送方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば血液や尿などの生体試料(以下検体と記載)の分析を行う検体分析システムや分析に必要な前処理を行う検体前処理装置に特に好適な搬送装置、および被搬送物の搬送方法に関する。
非常に柔軟であり高い搬送性能を与える、研究室試料配送システムおよび対応する動作方法の一例として、特許文献1には、いくつかの容器キャリアであって、各々が少なくとも1つの磁気的活性デバイス、好ましくは少なくとも1つの永久磁石を備え、試料容器を運ぶように適合された容器キャリアと、容器キャリアを運ぶように適合された搬送平面と、搬送平面の下方に静止して配置された幾つかの電磁アクチュエータであって、容器キャリアに磁力を印加することによって搬送平面の上で容器キャリアを移動させるように適合された電磁アクチュエータと、を備える、ことが記載されている。
また、移送面上の位置が認識されうる検査室試料分配システムの一例として、特許文献2には、移送面と、複数の試料容器キャリアと、試料容器キャリアを移送面上で動かすように構成された駆動手段と、試料容器キャリアが対応する移送経路に沿って動くように、駆動手段を駆動することによって、試料容器キャリアの移送面上での動きを制御するように構成された制御装置とを備え、光学的に認識可能な複数の幾何学形状が、移送面に置かれ、それぞれの幾何学形状が、移送面上の専用のフィールドを表す、ことが記載されている。
特開2017-77971号公報
特開2018-119962号公報
臨床検査のための検体分析システムでは、血液,血漿,血清,尿、その他の体液等の検体(サンプル)に対し、指示された分析項目の検査を実行する。
この検体分析システムでは、複数の機能の装置をつなげ、自動的に各工程を処理することができる。つまり、検査室の業務合理化のために、生化学や免疫など複数の分析分野の分析部や分析に必要な前処理を行う前処理部を搬送ラインで接続して、1つのシステムとして運用している。
医療の高度化及び高齢化社会の進展により、検体処理の重要性が高まってきている。そこで、検体分析システムの分析処理の能力の向上のために、検体の高速搬送や大量同時搬送、および複数方向への搬送が望まれている。
そのような搬送を実現する技術の一例として、特許文献1,2に記載の技術がある。
これら特許文献1,2に記載の技術では、検体搬送キャリアに設けられた磁気活性デバイスの位置を検出する容器キャリア検出デバイスが設けられている。
特許文献1においては、搬送平面上に位置する容器キャリアの存在および位置を検知するために、容器キャリア検知デバイスが設けられている。また、特許文献2においては、ラボラトリ試料分配システムが移送面を備えている。また、移送面の下方に複数の電磁アクチュエータが配置されている。さらに、複数の位置センサが移送面の上に分配される。位置センサはHallセンサとして具体化されている。
しかしながら、上記した特許文献1,2のシステムでは、容器キャリア検出デバイスが複数必要となり、高コスト化や検出デバイスの故障による信頼性低下が懸念される。
さらに、特許文献1,2では、位置を検出する検出デバイスを使用する場合、検体がある程度検出デバイスに接近しないと検体の有無を検知できない。このため、検体の位置検出精度に限界がある、という課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、低コストで、かつ高精度な被搬送物の位置検出を実現する搬送装置および被搬送物の搬送方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、磁性体を有する被搬送物を搬送する搬送装置であって、前記被搬送物を搬送するための推力を発生させる複数のコイルと、前記複数のコイルに対して1対1で設けられており、各々の前記コイルに電圧を印加する複数のコイル駆動部と、前記被搬送物の位置を推定する位置推定部と、前記被搬送物の経路情報を格納する経路情報格納部と、を備え、前記コイル駆動部は、前記位置推定部で推定された前記被搬送物の位置および前記経路情報格納部に格納された前記経路情報に基づいて、所定のコイルに駆動用の電流を流すとともに、前記被搬送物に最も近いと推定される最近接コイル、および前記最近接コイルの周囲のコイルに位置検出用の電流を流すことを特徴とする。
本発明によれば、低コストで、かつ高精度な被搬送物の位置検出を実現することができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
本発明の第1実施例の搬送装置の全体外観を示す図である。 本発明の第1実施例の搬送装置のうち、一部構成を拡大した概略図である。 第1実施例の搬送装置の機能ブロック図である。 図2に示す第1実施例の搬送装置の断面を模式的に示した図である。 図2に示す第1実施例の搬送装置の断面を模式的に示した図である。 図4等に示すような検体の位置に対するインダクタンス変化を示す図である。 第1実施例の搬送装置における、搬送に用いるコイルを示す図である。 第1実施例の搬送装置における、検体を駆動するためにコイルに出力する駆動パルスと、そのパルスに対する電流を示す図である。 第1実施例の搬送装置における、検体の位置を検出するためにコイルに出力する位置検出パルスと、そのパルスに対する電流を示す図である。 第1実施例の搬送装置における、検体搬送スタート時の検体とコイルの配置一例を示す図である。 第1実施例の搬送装置における、検体を隣接コイルまで搬送している時の検体とコイルの配置一例を示す図である。 第1実施例の搬送装置における、検体を隣接コイルまで搬送した時の検体とコイルの配置一例を示す図である。 第1実施例の搬送装置における、検体搬送中に検体が経路から逸脱した時の検体とコイルの配置一例を示す図である。 第1実施例の搬送装置における、位置推定部およびコイル駆動部の処理内容を示すフローチャートである。 第2実施例の搬送装置の機能ブロック図である。 第2実施例の搬送装置における、初回起動時の検体とコイルの配置一例を示す図である。 第2実施例の搬送装置における、位置推定部およびコイル駆動部の処理内容を示すフローチャートである。 第3実施例の搬送装置における、検体搬送中に検体が経路から逸脱した時の検体とコイルの配置一例を示す図である。 第3実施例の搬送装置における逸脱方向に対応するコイルへの出力パルスおよび、検体と該当コイルとの距離との時系列変化を示す図である。 第3実施例の搬送装置における、位置推定部およびコイル駆動部の処理内容を示すフローチャートである。 本発明の第4実施例の検体分析システムの一例を示す図である。 本発明の第4実施例の検体前処理装置の一例を示す図である。
以下に本発明の搬送装置および被搬送物の搬送方法の実施例を、図面を用いて説明する。
<第1実施例>
本発明の搬送装置および被搬送物の搬送方法の第1実施例について図1乃至図14を用いて説明する。
最初に本実施例の搬送装置の概略構成について図1および図2を用いて説明する。図1は、搬送装置の外観を示す図である。図2は、図1のうち、2つのコイル25と永久磁石10が相対的に動作する場合の装置の概略を模式的に示した図である。
図1に示すように、本実施例の搬送装置1は永久磁石10を有する被搬送物(図示の都合上省略)を搬送する装置である。搬送装置1は、図1および図2に示すように、被搬送物を搬送するための推力を発生させる複数のコイル25を備えており、これらのコイル25のうち搬送経路に応じて搬送経路のコイルと永久磁石10の存在する位置近辺のコイル25とを励磁することで永久磁石10、すなわち被搬送物の位置を把握しつつ、被搬送物の搬送を実施する。
ここで、本実施例においては被搬送物として血液や尿などの検体を収容する検体容器を保持する検体ラック(図21参照)の場合について説明する。この場合、検体ラックの底面等に永久磁石10が設けられる。
また、図1と図2とでは巻線21やコア22の形状が異なっているが、これらはバリエーションについて示しており、巻線21やコア22の形状は特に限定されるものではない。
図2に示すように、搬送装置1は、永久磁石10、コイル25に加えて、複数のコイル25の各々に電圧を印加する駆動回路50、電流検出部30、演算部40、電源55を備えている。
永久磁石10は検体ラック側に設けられており、永久磁石10が搬送されることで、検体ラックが所望の位置まで搬送される。
通常、コイル25と永久磁石10の間には永久磁石10を支持する搬送面(図示の都合上省略している)が設けられており、その搬送面上を永久磁石10が滑るように移動する。
図1および図2に示すように、搬送装置1にはコイル25が少なくとも2つ以上設けられている。1つ1つのコイル25は、磁性体からなるコア22、コア22の外周に巻かれた巻線21を有している。コイル25のうち円柱状のコア22が永久磁石10に対向するように配置されている。
搬送装置1では、巻線21に電流を流すことにより永久磁石10に電磁力を作用させ、コイル25間を移動させる。
ここで、電磁力を効率よく作用させるために、また、目的の方向に移動させるためには、永久磁石10とコイル25の相対位置情報が必要となる。たとえば、永久磁石10が二つのコイル25の一方の直上にある場合、その直下のコイル25に電流を流しても搬送方向への力が発生せず、移動させることはできない。
逆に、永久磁石10が直上にないコイル25に電流を流すことにより、永久磁石10をコイル25に引き寄せる力を発生することができる。つまり、効率よく力を発生させ、その力の方向を制御できることになる。
図2の手前側のコイル25の上に永久磁石10があった場合、永久磁石10が作る磁束がコイル25に作用する。ここで、永久磁石10が近い側のコイル25と、遠い側のコイル25とでは、作用する磁束の大きさが異なる。つまり、永久磁石10とコイル25の相対位置によってコイル25に作用する磁束の大きさが変わることになる。
コア22は磁性体で構成されており、コア22を通る磁束は、磁束が大きくなると通りにくくなる、との性質がある。ここで、巻線21に電圧を印加して電流を流すと、その電流によって生じた磁束がコア22に発生する。したがって、コア22には、永久磁石10による磁束と、巻線21に流した電流によって生じる磁束と、が発生する。
一般的に、巻線21に電流を流すとその周りに磁場が発生し、生じる磁束は流した電流値に比例する。この比例定数はインダクタンスとよばれる。しかし、コア22などの磁性体を有した回路では、コア22の飽和特性によりインダクタンスが変化する。
また、コア22の飽和が発生すると、コア22に生じる磁束の大きさによってインダクタンスが変わる。つまり、永久磁石10の磁束の大きさによって巻線21のインダクタンスが変化する。これは、永久磁石10の位置によって巻線21のインダクタンスが変化することを意味する。
巻線21に生じる電圧Vは、以下に示すような
V=-dφ/dt (1)
との関係で表される。ここで、φは磁束、tは時間である。電圧Vは単位時間当たりの磁束の変化量で表される。
また、電流I、インダクタンスLとすると、以下に示す
dI/dt=(1/L)×(dφ/dt) (2)
との関係が成立する。これら式(1)および式(2)から
dI/dt=-V/L (3)
との関係が成立する。
つまり、一定の電圧を巻線21に印加した場合、式(3)に示すようにインダクタンスLの大きさによって供給される電流Iの時間微分が変化する。これは、電圧を印加した場合に供給される電流の立ち上がり方が異なること意味する。
従って、巻線21に電圧を印加した場合、巻線21に流れる電流とその流れ方を検出することで、インダクタンスLを演算で求めることができる。つまり、永久磁石10の位置によって変化する巻線21のインダクタンスLを検出すれば、そのインダクタンスLに影響を与える永久磁石10の位置が求められることになる。
そのために、コイル25のうち巻線21に駆動回路50を接続するとともに、巻線21に流れる電流値を検出する電流検出部30を設ける。本実施例では、駆動回路50により巻線21に電圧を印加し、その電圧によって生じる電流値を電流検出部30で検出する。
電流を検出する電流検出部30は、コイル25に接続された直列抵抗や、カレントトランスによるもの、ホール電流センサを用いたものなどが考えられるが、これらに限定するものではない。
駆動回路50は電源55に接続されており、電流を受け取り、後述する演算部40のコイル駆動部212からの指令信号に基づいて1対1で接続された対応するコイル25の巻線21に電流を供給する。
演算部40は、電流検出部30によって検出された電流値を基に、コア22と永久磁石10との相対位置関係を演算して、搬送装置1内における永久磁石10の位置を演算する。また、演算部40は、この演算した永久磁石10の位置情報を用いて、駆動回路50から永久磁石10の駆動に必要な電流を供給するタイミングを決定し、適切な巻線21に電流を供給させる。
本実施例では、演算部40は、巻線21に対して駆動パルス電圧60A(図8参照)や位置検出パルス電圧60B(図9参照)を印加させて、そのパルス電圧60A,60Bによって生じる電流波形から、より具体的には電流の変化量から永久磁石10の位置を演算する。その詳細は後述する。これによって、永久磁石10とコイル25の間に、何らかのセンサを設置することが不要となる。
次に、演算部40の構成を図3に示す。
図3に示すように、演算部40は、位置推定部210、経路情報格納部211、コイル駆動部212を有している。
位置推定部210では、駆動回路50を介して電流検出部30から出力される電流情報、例えば電流値や電流波形を利用して永久磁石10の位置を推定し、推定結果をコイル駆動部212に出力している。
経路情報格納部211は、検体ラック毎の搬送場所に基づく搬送経路、すなわち永久磁石10ごとの経路情報を記憶しており、経路情報をコイル駆動部212に出力している。
コイル駆動部212は、位置推定部210で推定された永久磁石10の位置推定情報と経路情報格納部211に格納された経路情報とを基にして、搬送対象を駆動するとともに永久磁石10の位置を検出するためのパルス電圧や、位置検出に用いるためのパルス電圧のそれぞれをどのコイル25に出力するかを演算し、駆動回路50に対して指令信号を出力している。詳細は後述する。
これら位置推定部210、経路情報格納部211、コイル駆動部212を有する演算部40は、CPUやメモリ、インターフェイス等を備えたコンピュータやFPGA(Field-Programmable Gate Array)にプログラムを読み込ませて計算を実行させることで実現できる。これらのプログラムは各構成内の内部記録媒体や外部記録媒体(図示省略)に格納されており、CPUによって読み出され、実行される。
なお、動作の制御処理は、1つのプログラムにまとめられていても、それぞれが複数のプログラムに別れていてもよく、それらの組み合わせでもよい。また、プログラムの一部または全ては専用ハードウェアで実現してもよく、モジュール化されていても良い。更には、各種プログラムは、プログラム配布サーバや内部記憶媒体や外部記録媒体から各装置にインストールされてもよい。
また、各々は独立している必要はなく、2つ以上を一体化,共通化して、処理のみを分担してもよい。また、少なくとも一部の構成が有線もしくは無線のネットワークを介して接続されているものとすることができる。
ここで図4および図5を用いて、コイル25と永久磁石10の相対位置とインダクタンスとの相関について説明する。図4および図5は、図2に示した搬送装置1の断面を模式的に示した図である。以下、永久磁石10が位置P1、あるいは位置P’にある場合のインダクタンスについて説明する。
図4の場合、巻線21aやコア22aの直上である位置P1に永久磁石10がある。このとき、永久磁石10の作る磁束は、コア22aとコア22b、コア22cのいずれにも発生する。
しかし、永久磁石10はコア22aの直上にあるため、コア22aに対して永久磁石10が作る磁束は、コア22bに対して永久磁石10が作る磁束に対して小さい。更に、コア22cに対して永久磁石10が作る磁束は、コア22bに対して永久磁石10が作る磁束に対して更に小さい。このため、巻線21aと巻線21b,21cとでは各々インダクタンスが異なることになる。
そこで、この関係を利用することにする。より具体的には、巻線21に印加したパルス電圧によって生じる電流変化によってインダクタンスが検出され、そのインダクタンスから永久磁石10の位置を検出する。
図5に示すようにコア22aとコア22bとの間である位置P’に永久磁石10が存在する場合においては、コア22aとコア22bに永久磁石10が作る磁束はほぼ同一となる。
例えば、位置P1から位置P’に永久磁石10が移動しつつある場合は、隣り合う巻線21のインダクタンスの差分、各々の巻線21のインダクタンスの傾きおよびその値から、永久磁石10の位置を検出することで検出精度を向上させることができる。
次に永久磁石10の位置に対するインダクタンス特性の一例を図6に示す。図6は図4および図5の巻線21cにおけるインダクタンス特性を示しており、図6の位置0は図4および図5のP1に相当し、永久磁石10の位置が移動して隣接コイルまで達したところがP2に相当し、更にもう一つ隣接するコイルまで検体ラックが移動してインダクタンスが下がりきった地点がP3に相当する。
図6に示したインダクタンス特性は、式(3)から位置毎の電流変化量に置き換えることが可能となる。位置推定部210では、この電流変化量を逐次演算することで永久磁石10の位置を随時推定している。
続いて、実際の搬送方法を図7に示す。本実施例では、コイル25Fをスタート地点として図7中右側のコイル25Nまで検体ラックを搬送する場合のコイル駆動部212の駆動パルス出力方法について説明する。
冒頭でも述べたとおり、本発明では位置検出のためのセンサを用いない方式のため、検体ラックが予期せぬ方向に搬送された時、すなわち搬送経路からの逸脱が発生した際に直ちに検知する必要がある。
そのため、本実施例では、検体ラックを駆動するための駆動パルスを1つ以上のコイルに出力するとともに、位置検出を目的としたパルスを複数のコイルに出力する処理を行っている。
駆動パルスと位置検出パルスについて図8と図9を用いて説明する。図8に駆動パルスと電流値を示す。
駆動パルスのうち、永久磁石10の駆動用のパルス電圧の直流成分の大きさV1は、コイル25にどの程度の電流を流したいかによって決定する。
ここで、本実施例では、駆動パルスは、上述のように、検体ラックを駆動する役割(駆動用のパルス)と駆動中の永久磁石10の位置を推定する役割(位置検出用のパルス)とを担っている。このため、トータルでは駆動用のV1に位置検出のためのパルス電圧(大きさはV2-V1)を重畳したV1とV2間を行き来するパルスを出力することになる。
このパルスを印加した際の検体ラックの位置に応じて電流波形70aが電流波形70bに変化する特性により生じるパルス間の電流変化量を検知することで、検体ラックを搬送しつつ、永久磁石10の位置を推定する。
図9に位置検出パルスと電流値を示す。位置検出パルスは永久磁石10の搬送に干渉しない程度の小さい振幅のパルスV3を出力する。V3は図8のV2とV1の差圧で良いが、これに限定はされず、任意の大きさとすることができる。
ここで、検体ラックの逸脱を検知するために、搬送中の永久磁石10に最も近いと推定される最近接コイル25に加えて、最近接コイル25の周囲のコイル25に位置検出パルスを出力する必要がある。
検体ラックの位置に応じて電流波形70cが電流波形70dに変化する特性を利用してパルス間の電流変化量を検知することで、永久磁石10の位置を推定する。
ここで、位置検出パルスを印加する範囲は、図7においてコイル25Fが最近接コイルである場合を例にすると、四角形状のコイル25Fの辺に隣り合っているコイル25B,25E,25G,25Jに加えて、コイル25Fの頂点側に隣接しているコイル25A,25C,25I,25Kとすることが望ましい。すなわち、最近接コイルに対して間に他のコイルが介在していないコイルを位置検出パルスの印加対象とすることが望ましい。
なお、位置検出パルスを印加する範囲は、この条件に限られず、永久磁石10とコイル25との大きさの関係に基づいて決定されるものである。
例えば、被搬送物側の磁性体がコイルに対して大きい(最近接コイルが複数存在し得る)場合は、最近接コイルに隣接するコイルと更にその隣接コイルに隣接する少なくとも1つ以上のコイルを印加範囲とすることができる。
また、被搬送物側の磁性体がコイルに対して小さい場合は、最近接コイルに隣接するコイルをより狭めて、図7に示すような関係であれば四角形状のコイルの辺に隣り合っているコイルや、搬送方向に隣り合うコイルだけとすることが可能である。
次に、本実施例に係る被搬送物の搬送方法について図10乃至図14を参照して説明する。
まず、図10乃至図13を用いて検体ラック搬送の大まかな流れについて説明する。尚、図7で述べたとおり、検体ラックをコイル25Nまで搬送する。
最初に、図10に示すように、搬送前の永久磁石10がコイル25Fの直上に存在する状態を初期状態とする。
続いて、図11に示すように、コイル25Fやコイル25Nなどの搬送方向に存在するコイルに駆動パルスが印加されることによって、永久磁石10が初期位置のコイル25Fから隣接したコイル25Jに向けて搬送される。
続いて、コイル25Fやコイル25Nなどの搬送方向に存在するコイルに駆動パルスが印加されることを繰り返すと、図12に示すように、永久磁石10はコイル25Nの直上まで搬送される。
図12に示すようにコイル25Nまで搬送が完了したら、経路情報格納部211に格納されている経路情報に基づき同様の処理を行って永久磁石10を目的位置まで搬送する。図13では、検体ラック搬送中に検体ラックが経路から逸脱した時の検体ラックとコイルの配置を示している。
次に、図14を用いて検体ラック搬送時の処理をフローチャートで示す。
最初に、演算部40は処理を開始する(ステップS1000)。
次いで、コイル駆動部212は、コイル25Fに位置検出パルスを印加するよう駆動回路50に指令信号を出力し、コイル25Fの直上に搬送する永久磁石10が存在するか否かを確認する(ステップS1001)。永久磁石10の存在が確認されなかったときはステップS1007に進んで処理を終了する。これに対し、存在が確認されたときは処理をステップS1002に進める。
次いで、コイル駆動部212は、目的位置までの搬送経路上に存在するコイル25Jに駆動パルスを、最近接のコイル25Fおよびその周辺のコイル25A,25B,25C,25E,25G,25I,25Kに位置検出パルスを印加するよう駆動回路50に対して指令信号を出力する(ステップS1002)。
次いで、位置推定部210は、ステップS1002で印加した駆動パルスおよび位置検出パルスに基づいて永久磁石10に一番近いコイルが初期位置のコイル25Fであるか否かを判定する(ステップS1003)。一番近いコイルがコイル25Fと判定された場合はステップS1002に戻って処理を繰り返す。一番近いコイルがコイル25F以外と判定された場合は、ステップS1004に処理を進める。
次いで、位置推定部210は、永久磁石10に一番近いコイルが搬送経路上のコイル25Jであるか否かを判定する(ステップS1004)。一番近いコイルがコイル25Jであると判定された場合は、処理をステップS1005に進める。これに対し、一番近いコイルがコイル25J以外であると判定された場合には、ステップS1008に処理を進める。
次いで、コイル駆動部212は、経路上のコイル25Jに替わり、目的位置のコイル25Nに駆動パルスを、最近接のコイル25Jおよびその周辺のコイル25E,25F,25G,25I,25K、25M,25Pに位置検出パルスを印加するよう駆動回路50に対して指令信号を出力する(ステップS1005)。
次いで、位置推定部210は、ステップS1005で印加した駆動パルスおよび位置検出パルスに基づいて永久磁石10に一番近いコイルが駆動コイル25Nであるか否かを判定する(ステップS1006)。一番近いコイルがコイル25N以外であったと判定された場合はステップS1004に戻って処理を繰り返す。一番近いコイルがコイル25Nであったと判定された場合は、ステップS1007に処理を進め、処理を終了する、あるいは次の目的位置までの搬送制御を開始する。この搬送制御は、上述の各ステップと同じものである。
これに対し、ステップS1004において一番近いコイルがコイル25J以外であると判定された場合は、位置推定部210は、永久磁石10が逸脱しているとして、例えば、搬送を停止する処理であったり、逸脱状態を外部へ報知したりする処理を行う(ステップS1008)。
これらステップS1001,S1003,S1004、S1006が位置推定ステップを構成し、ステップS1002,S1005が搬送ステップを構成する。
次に、本実施例の効果について説明する。
上述した本発明の第1実施例の被搬送物に設けられた永久磁石10を搬送する搬送装置1は、永久磁石10を搬送するための推力を発生させる複数のコイル25と、複数のコイル25の各々に電圧を印加するコイル駆動部212および駆動回路50と、永久磁石10の位置を推定する位置推定部210と、永久磁石10の経路情報を格納する経路情報格納部211と、を備え、コイル駆動部212および駆動回路50は、位置推定部210で推定された永久磁石10の位置および経路情報格納部211に格納された経路情報に基づいて、所定のコイル25に駆動用の電流を印加するとともに、永久磁石10に最も近いと推定される最近接コイル25、および最近接コイル25の周囲のコイル25に位置検出用の電流を印加する。
これによって、永久磁石10の位置情報を逐一把握しつつ、永久磁石10を搬送することができ、低コストかつ高信頼な搬送装置を提供することができる。また、複数のコイルを駆動することで、永久磁石10が搬送中に搬送経路から逸脱したか否かについても高精度に把握することができ、検体ラック逸脱時には逸脱を外部へ報知する等、装置の信頼性を確保することができる。更に、また、万が一の逸脱時にも、各コイルの検出情報と検体ラックの位置情報から逸脱を高精度に検知し、速やかに逸脱防止の対策を施すことができ、高信頼性を確保することができる。
また、位置推定部210は、コイル25に接続された抵抗に流れる電流情報から永久磁石10の位置を推定するため、永久磁石10の位置検出用のセンサを用いることなく永久磁石10の位置を推定することができ、検出デバイスの故障などによる信頼性の低下を従来の装置構成に比べて低減することができる。また検出デバイスが不要であるため、従来に比べて更なる低コスト化を図ることができる。
更に、位置推定部210は、電流情報として電流波形を利用することで、永久磁石10の位置情報をより高い精度で把握することができ、信頼性の向上を図ることができる。
また、コイル駆動部212は、所定のコイル25に駆動用および位置検出用のパルス電圧を出力することでコイル25を駆動し、位置推定部210は、パルス電圧によって生じる電流波形から永久磁石10の位置を推定することにより、永久磁石10の位置情報をより高い精度で把握することができ、信頼性の向上を図ることができる。
<第2実施例>
本発明の第2実施例の搬送装置および被搬送物の搬送方法について図15乃至図17を用いて説明する。第1実施例と同じ構成には同一の符号を示す。以下の実施例においても同様とする。
まず初めに、第2実施例の機能ブロック図を図15に示す。
本発明では、装置内に位置センサが無いため、例えば停電等で搬送中に装置自体が停止してしまった場合には、検体ラックがどこを搬送中に停電が発生し、どこで停止したかを復帰時(以下、初回起動時とする)に最初に把握することが望まれる。
そこで、本実施例の搬送装置では、第1実施例との差分として、図15に示すように、演算部40Aの内部に、装置が初回起動時であるか否かを判定する起動判定部213を備えている。起動判定部213は、装置を最初に起動するときは検体ラックの位置を検出することから始めるため、第1実施例のように駆動を前提としているフェーズとは異なる。
また、本実施例では、コイル駆動部212Aは、起動判定部213によって初回起動時であると判定されたときは複数のコイル25の全てに対して位置検出パルス電圧を出力し、位置推定部210は、位置検出パルス電圧によって生じる電流波形から永久磁石10の位置を検出する。
その他の基本的な構成は第1実施例と重複するため割愛する。
続いて、初回起動時の永久磁石10と各コイル25の配置を図16に示す。図16では、コイル25Jとコイル25Nの間を搬送中に停電が発生したようなケースを想定している。
次に、図17を用いて初回起動時の処理をフローチャートで示す。
最初に、搬送装置の演算部40Aは処理を開始する(ステップS1100)。
次いで、演算部40A内の起動判定部213は、装置が初回起動時か否かを判定する(ステップS1101)。初回起動時であると判定された場合はステップS1102に処理を進める。これに対し、初回起動時でないと判定された場合は、ステップS1104に進めて、初回起動処理を終了して(ステップS1104)、図14に示すような搬送処理ステップを開始する。
次いで、コイル駆動部212は、コイル25A乃至25Uに位置検出パルスを印加するよう駆動回路50に指令信号を出力する(ステップS1102)。
次いで、位置推定部210は、ステップS1102で印加した位置検出パルスによって生じた各コイル25A乃至25Uの電流変化量から永久磁石10の位置を特定(ステップS1103)し、ステップS1104に進んで初回起動処理を終了して(ステップS1104)、図14に示すような搬送処理を開始する。
その他の動作は前述した第1実施例の搬送装置および被搬送物の搬送方法と略同じ動作であり、詳細は省略する。
本発明の第2実施例の搬送装置および被搬送物の搬送方法においても、前述した第1実施例の搬送装置および被搬送物の搬送方法とほぼ同様な効果が得られる。
また、搬送装置1が初回起動時であるか否かを判定する起動判定部213を更に備え、コイル駆動部212は、起動判定部213によって初回起動時であると判定されたときは複数のコイル25の全てに対して位置検出パルス電圧を出力し、位置推定部210は、位置検出パルス電圧によって生じる電流波形から永久磁石10の位置を検出することにより、停電等の予期せぬ事態で装置が停止した場合でも、復帰時に永久磁石10の位置が検知されることで滞りなく検体ラック搬送を再開することができ、装置の信頼性の更なる向上を図ることができる。
<第3実施例>
本発明の第3実施例の搬送装置および被搬送物の搬送方法について図18乃至図20を用いて説明する。
この第3実施例では、より現実的な装置の使われ方を想定している。具体的には、搬送中に検体ラックが搬送経路から逸脱した際に、周辺コイルに発生する力を利用して検体ラックを搬送経路上に復帰させるための装置の構成やその動作について説明する。
本第3実施例の搬送装置では、コイル駆動部212は、永久磁石10の逸脱を防止する機能として、以下のような処理を実行する。
具体的には、コイル駆動部212は、位置推定部210で推定された永久磁石10の位置および経路情報格納部211に格納された経路情報に基づいて永久磁石10が所定の経路から逸脱しているか否かを判定し、逸脱していると判定されたときは所定の経路に戻すように、複数のコイル25A乃至コイル25Uのうち所定のコイル25に対してパルス電圧を出力する。
以下、図18に示すように、コイル25Fからコイル25Nまで搬送している最中に、搬送路の中間地点であるコイル25Jの手前で何かしらの外力を受けて永久磁石10がコイル25J側ではなくコイル25E,25I側に逸脱したケースを例に説明する。
図18に示すケースでは、逸脱方向に存在するコイル25Eに対して永久磁石10に対する反発力を印加するためのパルス電圧を出力する。この場合、コイル25Eに加えて、あるいは替えてコイル25Iに対して永久磁石10に対する反発力を印加するためのパルス電圧を出力することができる。
また、所定の経路側に存在するコイル25Fやコイル25Jのうち少なくともいずれか一方に対して永久磁石10を引き寄せる力を印加するためのパルス電圧を出力することができる。
図19にパルス波形と逸脱方向コイルと検体ラック間距離xとの時系列波形を示す。
図19に示す通り、逸脱方向のコイルに対しては、t1秒の手前までは位置検出パルス電圧60Bを印加している。その後、xがx1を超えた段階で逸脱防止と位置検出を兼ねた逸脱防止パルス電圧60Cを印加する。このようなパルス電圧60Cを印加することで検体ラックは押し戻される形で搬送経路に戻る。更にt2秒で元の距離x2まで検体ラックが復帰したタイミングで、逸脱防止パルス60Cの印加を中止して、元の位置検出パルス電圧60Bの印加を再開する。
次いで、検体ラック搬送時の逸脱防止処理の手順について図20を用いて説明する。図20は逸脱防止処理のフローチャートである。以下に示すステップS1200乃至ステップS1206は図14に示すステップS1003やステップS1004、ステップS1006と並行して、あるいはそれらの前後、更には替えて実行される。
前提として、演算部40のコイル駆動部212により、コイル25Jに駆動パルスが、その周辺のコイル25A,25B,25C,25E,25F,25G,25I,25Kに位置検出パルスを印加するよう駆動回路50に指令信号が出力されている。
最初に、演算部40は処理を開始する(ステップS1200)。
次いで、位置推定部210は、搬送経路以外に配置されたコイルと永久磁石10との距離が所定の閾値x1以下か否かを判定する(ステップS1201)。搬送経路外に配置されたコイルと検体ラック間距離がx1以下の場合にはステップS1202に処理を進める。該当するコイルが無いと判定された場合にはステップS1206に処理を進め、逸脱判定処理を終了する(ステップS1206)。
次いで、コイル駆動部212は、検体ラックの逸脱判定を行い、パルス電圧が印加されていたコイル25A,25B,25C,25E,25F,25G,25I,25J,25Kの各々の電流変化量から逸脱方向を特定する(ステップS1202)。
次いで、コイル駆動部212は、特定したコイル(ここではコイル25E)に搬送経路に復帰するための駆動パルスを印加して(ステップS1203)、ステップS1204に進む。搬送経路に復帰するための駆動パルスとは、例えばコイル25Eと永久磁石10との間に反発力を発生させて搬送経路に復帰させるようなパルスであり、図19に示したパルス電圧60のようなものとする。
このステップS1203では、コイル25Eに加えて、コイル25Iに対しても反発力を発生させる駆動パルス電圧を印加することができる。また、これらに加えて、あるいは替えて、コイル25Fやコイル25Jに対して永久磁石10を引き寄せる力を発生させる駆動パルス電圧を印加することができる。
次いで、位置推定部210は、ステップS1203で印加した駆動パルスに基づいて、特定したコイル25Eと永久磁石10との距離がx2以上になったか否かを判定する(ステップS1204)。距離がx2以上になったと判定された場合にはステップS1205に処理を進める。これに対し、距離がx2以上になっていないと判定された場合にはステップS1203に処理を戻し、逸脱回復処理を繰り返す。
その後、コイル駆動部212は、特定したコイル25Eに対しては、反発力を発生させる駆動パルス電圧の印加を停止して位置検出パルス電圧のみを印加するように切り替えを行い(ステップS1205)、ステップS1206に処理を進めて逸脱判定処理を終了する(ステップS1206)。
その他の構成・動作は前述した第1実施例の搬送装置および被搬送物の搬送方法と略同じ構成・動作であり、詳細は省略する。
本発明の第3実施例の搬送装置および被搬送物の搬送方法においても、前述した第1実施例の搬送装置および被搬送物の搬送方法とほぼ同様な効果が得られる。
また、コイル駆動部212は、位置推定部210で推定された永久磁石10の位置および経路情報格納部211に格納された経路情報に基づいて永久磁石10が所定の経路から逸脱しているか否かを判定し、逸脱していると判定されたときは所定の経路に戻すよう複数のコイル25A乃至コイル25Uのうち所定のコイル25に対してパルス電圧を出力することにより、検体ラックの逸脱時に装置を停止することなく検体ラックを元の搬送経路上に復帰させることができ、オペレータに負担をかけることなく搬送効率を更に高めることができる。
更に、コイル駆動部212は、位置推定部210で推定された永久磁石10の位置および経路情報格納部211に格納された経路情報に基づいて永久磁石10が所定の経路から逸脱していると判定されたときは、逸脱方向に存在するコイル25に対して永久磁石10に対する反発力を印加するためのパルス電圧を出力することで、逸脱した検体ラックを効率的に搬送経路に戻すことができ、搬送効率の向上を確実に図ることができる。
また、コイル駆動部212は、位置推定部210で推定された永久磁石10の位置および経路情報格納部211に格納された経路情報に基づいて永久磁石10が所定の経路から逸脱していると判定されたときは、所定の経路側に存在するコイル25に対して永久磁石10を引き寄せる力を印加するためのパルス電圧を出力することによっても、逸脱した検体ラックを効率的に搬送経路に戻すことができ、搬送効率の向上を確実に図ることができる。
<第4実施例>
本発明の第4実施例の搬送装置や被搬送物の搬送方法が好適に適用される検体分析システムや検体前処理装置の実施例を、図21および図22を用いて説明する。最初に、検体分析システム100の全体構成について図21を用いて説明する。図21は検体分析システム100の全体構成を概略的に示す図である。
図21において、検体分析システム100は、反応容器に検体と試薬を各々分注して反応させ、この反応させた液体を測定する装置であり、搬入部101、緊急ラック投入口113、搬送ライン102、バッファ104、分析部105、収納部103、表示部118、制御部120等を備える。
搬入部101は、血液や尿などの生体試料を収容する検体容器122が複数収納された検体ラック111を設置する場所である。緊急ラック投入口113は、標準液を搭載した検体ラック(キャリブラック)や緊急で分析が必要な検体が収容された検体容器122を収納する検体ラック111を装置内に投入するための場所である。
バッファ104は、検体ラック111中の検体の分注順序を変更可能なように、搬送ライン102によって搬送された複数の検体ラック111を保持する。
分析部105は、バッファ104からコンベアライン106を経由して搬送された検体を分析する。その詳細は後述する。
収納部103は、分析部105で分析が終了した検体を保持する検体容器122が収容された検体ラック111を収納する。
搬送ライン102は、搬入部101に設置された検体ラック111を搬送するラインであり、上述した第1実施例乃至第3実施例で説明した搬送装置のいずれかと同等の構成である。本実施例では、磁性体、好適には永久磁石は検体ラック111の裏面側に設けられている。
分析部105は、コンベアライン106、反応ディスク108、検体分注ノズル107、試薬ディスク110、試薬分注ノズル109、洗浄機構112、試薬トレイ114、試薬IDリーダー115、試薬ローダ116、分光光度計121等により構成される。
コンベアライン106は、バッファ104中の検体ラック111を分析部105に搬入するラインであり、上述した第1実施例乃至第3実施例で説明した搬送装置と同等の構成である。
反応ディスク108は、複数の反応容器を備えている。検体分注ノズル107は、回転駆動や上下駆動により検体容器122から反応ディスク108の反応容器に検体を分注する。試薬ディスク110は、複数の試薬を架設する。試薬分注ノズル109は、試薬ディスク110内の試薬ボトルから反応ディスク108の反応容器に試薬を分注する。洗浄機構112は、反応ディスク108の反応容器を洗浄する。分光光度計121は、光源(図示省略)から反応容器の反応液を介して得られる透過光を測定することにより、反応液の吸光度を測定する。
試薬トレイ114は、検体分析システム100内への試薬登録を行う場合に、試薬を設置する部材である。試薬IDリーダー115は、試薬トレイ114に設置された試薬に付された試薬IDを読み取ることで試薬情報を取得するための機器である。試薬ローダ116は、試薬を試薬ディスク110へ搬入する機器である。
表示部118は、血液や尿等の液体試料中の所定の成分の濃度の分析結果を表示するための表示機器である。
制御部120は、コンピュータ等から構成され、検体分析システム100内の各機構の動作を制御するとともに、血液や尿等の検体中の所定の成分の濃度を求める演算処理を行う。
以上が検体分析システム100の全体的な構成である。
上述のような検体分析システム100による検体の分析処理は、一般的に以下の順に従い実行される。
まず、検体ラック111が搬入部101または緊急ラック投入口113に設置され、搬送ライン102によって、ランダムアクセスが可能なバッファ104に搬入される。
検体分析システム100は、バッファ104に格納されたラックの中で、優先順位のルールに従い、最も優先順位の高い検体ラック111をコンベアライン106によって、分析部105に搬入する。
分析部105に到着した検体ラック111は、さらにコンベアライン106によって反応ディスク108近くの検体分取位置まで移送され、検体分注ノズル107によって検体を反応ディスク108の反応容器に分取される。検体分注ノズル107により、当該検体に依頼された分析項目に応じて、必要回数だけ検体の分取を行う。
検体分注ノズル107により、検体ラック111に搭載された全ての検体容器122に対して検体の分取を行う。全ての検体容器122に対する分取処理が終了した検体ラック111を、再びバッファ104に移送する。さらに、自動再検を含め、全ての検体分取処理が終了した検体ラック111を、コンベアライン106および搬送ライン102によって収納部103へと移送する。
また、分析に使用する試薬を、試薬ディスク110上の試薬ボトルから試薬分注ノズル109により先に検体を分取した反応容器に対して分取する。続いて、撹拌機構(図示省略)で反応容器内の検体と試薬との混合液の撹拌を行う。
その後、光源から発生させた光を撹拌後の混合液の入った反応容器を透過させ、透過光の光度を分光光度計121により測定する。分光光度計121により測定された光度を、A/Dコンバータおよびインターフェイスを介して制御部120に送信する。そして制御部120によって演算を行い、血液や尿等の液体試料中の所定の成分の濃度を求め、結果を表示部118等にて表示させたり、記憶部(図示省略)に記憶させたりする。
なお、図21に示すように、検体分析システム100は、上述したすべての構成を備えている必要はなく、前処理用のユニットを適宜追加したり、一部ユニットや一部構成を削除したりすることができる。また、分析部105は生化学分析用に限られず、免疫分析用であってもよい、更に1つである必要はなく、2以上備えることができる。この場合も、分析部105と搬入部101との間を搬送ライン102により接続し、搬入部101から検体ラック111を搬送する。
次に、検体前処理装置150の全体構成について図22を用いて説明する。図22は検体前処理装置150の全体構成を概略的に示す図である。
図22において、検体前処理装置150は、検体の分析に必要な各種前処理を実行する装置である。図22中左側から右側に向けて、閉栓ユニット152、検体収納ユニット153、空きホルダスタッカー154、検体投入ユニット155、遠心分離ユニット156、液量測定ユニット157、開栓ユニット158、子検体容器準備ユニット159、分注ユニット165、移載ユニット161を基本要素とする複数のユニットと、搬送装置170と、これら複数のユニットの動作を制御する操作部PC163と、から構成されている。
検体前処理装置150で処理された検体の移送先として、検体の成分の定性・定量分析を行うための検体分析システム100が接続されている。
検体投入ユニット155は、検体が収容された検体容器122を検体前処理装置150内に投入するためのユニットである。遠心分離ユニット156は、投入された検体容器122に対して遠心分離を行うためのユニットである。液量測定ユニット157は、検体容器122に収容された検体の液量測定を行うユニットである。開栓ユニット158は、投入された検体容器122の栓を開栓するユニットである。子検体容器準備ユニット159は、投入された検体容器122に収容された検体を次の分注ユニット165において分注するために必要な準備を行うユニットである。分注ユニット165は、遠心分離された検体を、検体分析システムなどで分析するために小分けを行うとともに、小分けされた検体容器122、子検体容器122にバーコード等を貼り付けるユニットである。移載ユニット161は、分注された子検体容器122の分類を行い、検体分析システムへの移送準備を行うユニットである。閉栓ユニット152は、検体容器122や子検体容器122に栓を閉栓するユニットである。検体収納ユニット153は、閉栓された検体容器122を収納するユニットである。
搬送装置170は、これら各ユニット間や検体前処理装置150と検体分析システム100との間で検体容器122を保持する検体ホルダや検体ラックを搬送する機構であり、第1実施例乃至第3実施例のいずれかの搬送装置が用いられる。
なお、検体前処理装置150は、上述したすべての構成を備えている必要はなく、更にユニットを追加したり、一部ユニットや一部構成を削除したりすることができる。
また、本実施例の検体分析システムは、図22に示すような検体前処理装置150と検体分析システム100から構成された検体分析システム200であってもよい。この場合は、各システム内だけではなく、システムとシステムとの間を上述した第1実施例乃至第3実施例のいずれかの搬送装置にて接続し、検体容器122を搬送することができる。
本発明の第4実施例の検体分析システム100,200や検体前処理装置150は、前述した第1実施例の搬送装置1を備えていることにより、高効率で検体容器122を搬送先まで搬送することができ、分析結果が得られるまでの時間を短くすることができる。また搬送トラブルも少なく、検査技師の負担を軽減することができる。
なお、本実施例は、検体が収容された検体容器122を5本保持する検体ラック111を搬送対象として搬送する場合について例示したが、検体容器122を5本保持する検体ラック111以外にも、検体容器122を1本保持する検体ホルダを搬送対象として搬送することができる。
<その他>
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記の実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
例えば、第1実施例乃至第3実施例では、被搬送物が検体ラックである場合について説明したが、被搬送物は検体ラック等に限られず、大規模に搬送することが求められる様々な物体を搬送対象とすることができる。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
1…搬送装置
10…永久磁石(磁性体)
21,21a,21b,21c…巻線
22,22a,22b,22c…コア
25,25A~25U…コイル
30…電流検出部
40,40A…演算部
50…駆動回路
55…電源
60A…駆動パルス電圧
60B…位置検出パルス電圧
60C…逸脱防止パルス電圧
70a,70b,70c,70d…電流波形
100…検体分析システム
101…搬入部
102…搬送ライン
103…収納部
104…バッファ
105…分析部
106…コンベアライン
107…検体分注ノズル
108…反応ディスク
109…試薬分注ノズル
110…試薬ディスク
111…検体ラック
112…洗浄機構
113…緊急ラック投入口
114…試薬トレイ
115…リーダー
116…試薬ローダ
118…表示部
120…制御部
121…分光光度計
122…検体容器
122…子検体容器
150…検体前処理装置
152…閉栓ユニット
153…検体収納ユニット
154…ホルダスタッカー
155…検体投入ユニット
156…遠心分離ユニット
157…液量測定ユニット
158…開栓ユニット
159…子検体容器準備ユニット
161…移載ユニット
165…分注ユニット
170…搬送装置
200…検体分析システム
210…位置推定部
211…経路情報格納部
212,212A…コイル駆動部
213…起動判定部

Claims (10)

  1. 磁性体を有する被搬送物を搬送する搬送装置であって、
    前記被搬送物を搬送するための推力を発生させる複数のコイルと、
    前記複数のコイルに対して1対1で設けられており、各々の前記コイルに電圧を印加する複数のコイル駆動部と、
    前記被搬送物の位置を推定する位置推定部と、
    前記被搬送物の経路情報を格納する経路情報格納部と、を備え、
    前記コイル駆動部は、前記位置推定部で推定された前記被搬送物の位置および前記経路情報格納部に格納された前記経路情報に基づいて、所定のコイルに駆動用の電流を流すとともに、前記被搬送物に最も近いと推定される最近接コイル、および前記最近接コイルの周囲のコイルに位置検出用の電流を流す
    ことを特徴とする搬送装置。
  2. 請求項1に記載の搬送装置において、
    前記位置推定部は、前記コイルに接続された抵抗に流れる電流情報から前記被搬送物の位置を推定する
    ことを特徴とする搬送装置。
  3. 請求項2に記載の搬送装置において、
    前記位置推定部は、前記電流情報として電流波形を利用する
    ことを特徴とする搬送装置。
  4. 請求項1に記載の搬送装置において、
    前記コイル駆動部は、前記所定のコイルに駆動用および位置検出用の駆動パルス電圧を出力することでコイルを駆動し、
    前記位置推定部は、前記位置検出用の駆動パルス電圧によって生じる電流波形から前記被搬送物の位置を推定する
    ことを特徴とする搬送装置。
  5. 請求項1に記載の搬送装置において、
    前記搬送装置が初回起動時であるか否かを判定する起動判定部を更に備え、
    前記コイル駆動部は、前記起動判定部によって初回起動時であると判定されたときは前記複数のコイルの全てに対して位置検出パルス電圧を出力し、
    前記位置推定部は、前記位置検出パルス電圧によって生じる電流波形から前記被搬送物の位置を検出する
    ことを特徴とする搬送装置。
  6. 請求項1に記載の搬送装置において、
    前記コイル駆動部は、前記位置推定部で推定された前記被搬送物の位置および前記経路情報格納部に格納された前記経路情報に基づいて前記被搬送物が所定の経路から逸脱しているか否かを判定し、逸脱していると判定されたときは前記所定の経路に戻すよう前記複数のコイルのうち所定のコイルに対してパルス電圧を出力する
    ことを特徴とする搬送装置。
  7. 請求項6に記載の搬送装置において、
    前記コイル駆動部は、前記位置推定部で推定された前記被搬送物の位置および前記経路情報格納部に格納された前記経路情報に基づいて前記被搬送物が所定の経路から逸脱していると判定されたときは、逸脱方向に存在するコイルに対して前記被搬送物に対する反発力を印加するためのパルス電圧を出力する
    ことを特徴とする搬送装置。
  8. 請求項6に記載の搬送装置において、
    前記コイル駆動部は、前記位置推定部で推定された前記被搬送物の位置および前記経路情報格納部に格納された前記経路情報に基づいて前記被搬送物が所定の経路から逸脱していると判定されたときは、前記所定の経路側に存在するコイルに対して前記被搬送物を引き寄せる力を印加するためのパルス電圧を出力する
    ことを特徴とする搬送装置。
  9. 磁性体を有する被搬送物を搬送する方法であって、
    前記被搬送物の位置を推定する位置推定ステップと、
    前記位置推定ステップで推定された前記被搬送物の位置および前記被搬送物の経路情報に基づいて、前記被搬送物を搬送するための推力を発生させる複数のコイルのうち所定のコイルに対して1対1で設けられており、各々の前記コイルに駆動用の電流を流すとともに、前記被搬送物に最も近いと推定される最近接コイル、および前記最近接コイルの周囲のコイルに位置検出用の電流を流す搬送ステップと、を有する
    ことを特徴とする被搬送物の搬送方法。
  10. 請求項1に記載の搬送装置において、
    前記コイルに流れる電流値を検出する2つ以上の電流検出部を更に備え、
    前記位置推定部は、前記電流検出部によって検出された電流値を基に前記被搬送物の位置を推定する
    ことを特徴とする搬送装置。
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