JP7107719B2 - 運指表示プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、鍵盤楽器の演奏練習用の運指表示に関し、複数の楽音から構成される演奏情報と各楽音に対応する指番号情報に基づき、楽音再生時に楽器を演奏する運指動画を描画して画面に表示する運指表示プログラムに関する。
電子ピアノ等の鍵盤楽器について演奏練習を行う場合に、操作する鍵盤表示に重ねて手の甲と各指から構成される運指画像を表示することで、鍵盤を押したり離したりする指使いを練習者に指示する演奏動作表示装置が提案されている。
例えば特許文献1には、指の運び方を分かりやすくするために、手の動きが連続的に移行する運指動画生成技術が開示されており、単音の場合と和音の場合とで条件分けを行い、それぞれの指の形や手の甲の位置を決定するようにしている。
すなわち特許文献1には、複数種の操作運指画像データおよび複数種の経過運指画像データをROMに格納しておき、ノートオン処理の鍵の操作開始を示す運指に対応する操作運指画像データをROMから選択して読み出し、表示装置に与えて表示させ、さらに、ノートオフ処理の次に押鍵する鍵の操作開始に至るまでの経過を示す運指に対応する経過運指画像データをROMから選択して読み出し、表示装置に与えて表示させることにより、曲の進行に応じたきめ細かな演奏ガイドを行う運指表示装置が記載されている。
また、出願人は、鍵盤サイズや鍵盤の画面表示上での大きさにあった手形を描画させることができる運指表示方法として特許文献2に示された手法を提案している。
特許第3521838号公報 特許第4070100号公報
しかしながら、特許文献1に開示された運指表示装置における運指表示のやり方では、離鍵してから次に押鍵するまでの時間がある程度長い時、その間を連続的に移行するような運指動画が生成されるため、まるでスローモーションにじわじわと指が広がった手が長い区間をゆっくりと移動する不自然な動画となってしまうという問題があった。
本発明は上記実情に鑑みて提案されたもので、運指動画を生成する場合に、離鍵してから次に押鍵するまでの時間が長い場合であっても、運指動画がゆっくりと移動する不自然な動きを無くすことで、実際の鍵盤操作に近い運指動画を描画することができる運指表示プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、楽曲の各楽音とそれに対応する指番号を含む演奏情報に基づき楽曲再生時に楽器を演奏する運指動画を描画して画面に運指表示するプログラムであって、
前記楽曲再生時の再生時刻(T)に対応する運指位置情報(Pm)を元に運指描画を生成するに際して、
前記再生時刻(T)において押鍵から離鍵に変化する離鍵時から再生時刻(T)以降の最寄りの押鍵時刻である時刻(T2)と、
前記時刻(T2)における押鍵情報に変化する直前の時刻(T1)と、
前記時刻(T1)から前記時刻(T2)に至る時間が予め設定された閾値時間より長い場合に、前記再生時刻(T)が前記時刻(T1)から前記閾値時間が経過するまでの間に前記時刻(T2)の押鍵情報に対応する運指位置への移行を完了する運指位置情報(Pm)を生成する
ことをコンピュータに実行させることを特徴としている。
請求項2は、請求項1に記載の運指表示プログラムにおいて、
少なくとも再生時刻(T)以前の時刻および再生時刻(T)以降の時刻を含む単一の押鍵情報、および複数の異なった時刻におけるそれぞれの押鍵情報を合成した合成押鍵情報を元にして前記運指位置情報(Pm)を生成する
ことを特徴としている。
請求項3は、請求項2に記載の運指表示プログラムにおいて、
前記複数の異なった時刻とは、
前記時刻(T2)における押鍵情報に変化する直前の時刻(T1)と、
前記時刻(T2)における押鍵情報から変化した直後の時刻(T4)を含む
ことを特徴としている。
請求項4は、請求項3に記載の運指表示プログラムにおいて、
前記合成押鍵情報とは、
前記時刻(T1)における押鍵情報(FK1)と前記時刻(T2)における押鍵情報(FK2)とを合成した押鍵情報(FK12)と、
前記時刻(T2)における押鍵情報(FK2)と前記時刻(T4)における押鍵情報(FK4)とを合成した押鍵情報(FK24)とを含む
ことを特徴としている。
請求項5は、請求項1乃至4に記載の運指表示プログラムにおいて、
前記押鍵情報とは、当該時刻における各指の押鍵位置(鍵盤位置)と押鍵状態(押鍵か離鍵か)であることを特徴としている。
請求項6は、請求項1乃至5に記載の運指表示プログラムにおいて、
前記運指位置情報(Pm)は、少なくとも手の甲の中心位置および各指の先端位置を含むことを特徴としている。
請求項7は、請求項1乃至6に記載の運指表示装置において、
前記運指位置情報(Pm)は、
再生時刻(T)以前の時刻Tsにおける運指の始点時の運指位置情報(Ps)と、
再生時刻(T)以降の時刻Teにおける運指の終点時の運指位置情報(Pe)と
を時刻Tsから時刻Teまでの時間経過に応じて補間して算出された運指位置情報
であることを特徴としている。
本発明によれば、再生時刻(T)において押鍵から離鍵に変化する離鍵時から再生時刻(T)以降の最寄りの押鍵時刻である時刻(T2)と、時刻(T2)における押鍵情報に変化する直前の時刻(T1)とを設定し、時刻(T1)から前記時刻(T2)に至る時間が所望時間より長いかを検知し、さらに時刻(T1)で離鍵してからの経過時間を判断することで、その時間内に次の押鍵時刻になるできるだけ前までに手の移動が完了するように運指画像を生成することができる。
本発明の運指表示装置の構成を示す機能ブロック図である。 運指表示装置の表示部に表示される楽譜、鍵盤、運指画像の表示例である。 鍵に対する押鍵時刻及び離鍵時刻を説明するためのタイムチャート図である。 本発明の運指表示プログラムにおける運指描画生成のフローチャートである。 本発明の運指表示プログラムにおける運指位置情報生成のフローチャートである。 楽譜例を示す図である。 図6の楽譜に対応する押鍵情報を表示するピアノロール図である。 再生時刻(現在)に対して始点及び終点の押鍵盤情報を考慮して生成される運指画像を示す対応図である(状態A~状態J)。 再生時刻(現在)に対して始点及び終点の押鍵盤情報を考慮して生成される運指画像を示す対応図である(状態K~状態U)。 楽譜及び鍵盤に対して描画される運指画像の表示例(従来手法)である。 (a)及び(b)は、楽譜及び鍵盤に対して描画される先行移動による運指画像の表示例(本発明手法)である。
以下、図面を参照しながら本発明の運指表示プログラムについて説明する。
運指表示装置は、楽譜データの表示及びそれに対応する運指表示を実行させるため、CPU、ROM、RAMやハードディスクなどを有する周知のタブレット型端末に対して、運指表示プログラムをインストールすることで構築される。タブレット型端末は、楽譜及び鍵盤を表示可能とする表示部と、タッチ操作を入力する入力部を有するタッチパネルと、音を再生するスピーカなどのサウンド出力装置を備えている。表示部では、鍵盤と共に手形による運指画像が表示され、ユーザは表示される運指画像を頼りに鍵盤楽器などで運指の練習をすることができる。
運指表示装置のCPUは、インストールされた所定の制御プログラム(運指表示プログラム)に従って各種処理を実行し、運指表示装置全体の制御を行う。
また、タブレット型端末にはMIDIインタフェースを介してMIDI機器を接続可能としている。演奏データや運指描画データは、タブレット型端末内のROMに格納したり、MIDIインタフェースを介して、又は記録媒体により外部から提供したりすることができる。
運指表示装置の使用例としては、例えばディジタルピアノに接続し、装置に記録された楽譜データを表示するとともに該楽譜データに対応する演奏データをディジタルピアノ側へ送信することによりディジタルピアノの音源を鳴らしてデモ演奏をしたり、ユーザが運指表示装置に表示された楽譜を見ながらディジタルピアノを演奏し、その演奏結果を装置側に入力し、装置側に表示している楽譜データに対応するお手本演奏データと比較することで、ユーザによる演奏状態の確認(評価)を行うようにしたりする。
タブレット型端末に対して本発明に従う処理を実行するために、例えば記録媒体に保存された運指表示プログラムをインストールして構築した運指表示装置について、図1の機能ブロック図を参照しながら説明する。
運指表示装置は、演奏を行うための楽音情報や各楽音に対応して運指表示を行うための指番号情報が記憶された楽音・指番号情報記憶部11と、楽音・指番号情報から押鍵情報を生成する押鍵情報生成部12と、押鍵情報を記憶する押鍵情報記憶部13と、押鍵情報から運指位置情報を生成する運指位置情報生成部14と、運指位置情報から運指画像を生成する運指画像生成部15と、を備えている。
また、運指情報に含まれる楽譜情報から楽譜画像を生成する楽譜画像生成部16を備え、運指画像生成部15及び楽譜画像生成部16で生成された画像は、画像情報記憶部17に記憶され、ディスプレイ等の表示装置18で表示される。
また、運指表示装置は、楽音・指番号情報記憶部11に記憶された楽音情報から楽曲を再生するための再生情報を再生する再生情報生成部21と、再生情報を記憶する再生情報記憶部22と、再生情報からサウンドを生成するサウンド生成部23と、アナログ信号に変換するサウンド再生部24と、増幅器及びスピーカ等のサウンド出力装置25を備えている。
楽音・指番号情報記憶部11には、楽譜を構成する楽音、及び、楽音に対応する指番号等の楽曲再生および運指描画に最低限必要な情報が記憶されている。
押鍵情報生成部12は、楽音・指番号情報記憶部11に記憶された情報に基づいて、楽曲の先頭からの末尾までの任意の時刻における押鍵情報を生成する。押鍵情報としては、対象時刻、および該時刻における押鍵中の各楽音に対する弾く手と指番号、音量、ノートナンバー、特殊な指使いフラグの有無の情報が作成される。特殊な指使いとは、演奏手法における指かえ、指くぐり、指ごえが含まれる。
押鍵情報生成部12で作成された押鍵情報は押鍵情報記憶部13に記憶される。
押鍵情報記憶部13に記憶された押鍵情報が特殊な指使いを含んでいる場合は、運指表示が特殊な指使いを必要とするものとして、押鍵情報生成部12で生成された押鍵情報から特殊指使い情報生成部31で特殊指使い情報を生成し、特殊指使い情報記憶部32に記憶する。運指表示が特殊な指使いを含むかどうかは、押鍵情報生成部12で生成された押鍵情報から判断される。
運指位置情報生成部14は、押鍵情報記憶部13に記憶された情報に基づいて、再生時刻(楽曲の先頭からの現在再生位置の時刻)Tにおける運指位置情報Pmを生成する。この運指位置情報Pmは、再生時刻T以前の時刻および再生時刻T以降の時刻を含む単一の押鍵情報、および複数の異なった時刻におけるそれぞれの押鍵情報(再生時刻T以前の時刻の運指位置情報Ps、及び、再生時刻T以降の時刻の運指位置情報Pe)を合成した合成押鍵情報を元に生成される。運指位置情報Ps及び運指位置情報Peを元にした運指位置情報Pmの具体的な生成手順については後述する。
運指位置情報Pmは、運指画像における手形及び指形状を描画するための情報となる。運指位置情報としては、手の甲の中心の位置データ、5本の各指の付け根の位置データ、手首の付け根2点(親指側、小指側)の位置データ、および各指の先端の位置データを含む。そして、これらの情報が与えられることにより運指画像が描画可能となる。また、鍵に対する手形の各部位置を定めるためには、前記位置データと鍵との位置関係を表すデータを与えればよい。
運指位置情報から運指画像を得る手法は、例えば、上述した特許文献1(特許第3521838号)や特許文献2(特許第4070100号)に示される公知の手法が用いられる。
運指画像生成部15は、運指位置情報生成部14で作成された情報に基づいて、再生時刻Tにおける運指画像を生成する。運指画像は、運指位置情報の応じた手の形状及び指位置の座標に関する情報から作成される。
また、楽譜画像生成部16は、楽音・指番号情報記憶部11に記憶された情報に基づいて楽譜画像を生成する。
運指画像生成部15で作成された運指画像、及び、楽譜画像生成部16で作成された楽譜画像は、画像情報として画像情報記憶部17に記憶される。
表示装置18では、画像情報記憶部17に記憶された画像情報が表示される。
すなわち、楽譜の楽音に対応する押鍵情報に基づき、楽曲再生時に楽器を演奏する運指動画が画面に運指表示される。具体的な画像表示としては、図2に示すように、上段に楽譜が表示され、その下段に鍵盤及び楽譜の各楽音を両手で演奏するための運指画像が表示される。楽譜部分には、演奏の進行により五線部分を移動して再生時刻Tに対応するバーBARが表示され、運指画像は再生時刻の押鍵状態を描画する。押鍵された鍵は、色が変化するようになっている(図2では斜線で表示)。
また、楽譜に代えて、ピアノロールのような演奏情報を表示してもよい。
再生情報生成部21は、楽音・指番号情報記憶部11に記憶された情報に基づいて、楽音の再生情報を生成する。再生情報としては、各楽音の発音開始時刻と発音終了時刻、音量、ノートナンバーのMIDI情報が作成される。
再生情報生成部21で作成された再生情報は再生情報記憶部22に記憶される。
サウンド生成部23では、再生情報に応じアナログ信号から成るサウンド情報が生成される。
サウンド再生部24では、サウンド情報に応じたアナログ信号が再生される。また、押鍵情報生成部12の押鍵情報の生成では、楽曲の再生時刻に応じた押鍵情報が生成されるように、サウンド再生部24からの時間情報が入力される。
サウンド出力装置25では、サウンド情報となるアナログ信号が増幅器及びスピーカを介して出力されることで音が再生される。
次に、上述した運指表示プログラムによる運指描画の作成の処理手順について、図3の鍵盤に対するタイムチャート、図4及び図5のフローチャートを参照しながら説明する。
運指表示装置では、格納された運指表示プログラムにより、押鍵情報を元に運指位置情報が生成され、運指位置情報を元に運指画像が生成されて表示部に描画される。
本発明の運指表示プログラムでは、手の甲の鍵盤幅方向の移動を少なくして、実際の鍵盤操作に近い運指動画を描画するように制御する。そのため、楽曲再生時の再生時刻Tに対して、鍵盤の押鍵時刻及び離鍵時刻が例えば図3のような場合に、再生時刻Tに対応する運指位置情報Pmを元に運指画像を生成するに際して、再生時刻T以前の時刻および再生時刻T以降の時刻を含む単一の押鍵情報、および複数の異なった時刻におけるそれぞれの押鍵情報を合成した合成押鍵情報を元にして前記運指位置情報Pmを生成する。
運指位置情報Pmは、再生時刻Tにおける運指位置情報(各指の根本及び先端座標、手の甲の中心座標)から構成されている。
運指位置情報Pmは、例えば始点時刻における運指位置情報Psと、終点時刻における運指位置情報Peとから補間して算出される。再生時刻が離鍵時であった場合には、始点時刻は、図3における再生時刻以前の最寄りの離鍵直前の押鍵時刻T1となり、終点時刻は、再生時刻以降最寄りの押鍵時刻T2となる。逆に再生時刻が押鍵時であった場合には、始点時刻T1も終点時刻T2も再生時刻Tと同じであり、補間の必要はない。
次に、運指位置情報生成部14及び運指画像生成部15において、始点時刻における運指位置情報Psと、終点時刻における運指位置情報Peとを生成し、これらから運指位置情報Pmを得て運指画像を作成する手順について、図4の運指描画フローチャート及び図5の運指位置情報生成フローチャートを参照しながら説明する。
運指画像の作成は、図3の時刻T(再生時刻:楽曲再生位置となる楽曲の先頭からの現在再生位置の時刻)を中心とする最寄りのT1,T2,T3,T4の各時刻における押鍵情報等を必要に応じて考慮して生成される。
T1は、T以前の最寄りの離鍵直前時刻に対応する時刻である。離鍵時刻より所定時間前の時刻でもよい。これは、離鍵時刻から次の押鍵時刻までの時間が短い場合、瞬時に次の運指表示に切り替わってしまうため、所定時間前の時刻とすることで運指表示が滑らかに移行するからである。
T2は、Tが離鍵時はT以降最寄りの押鍵時刻、Tが押鍵時はT以前最寄りの押鍵時刻である。
T3は、T2以降最寄りの離鍵時刻(T2押鍵の次に離鍵される時刻に対応する時刻、例えば離鍵時刻より所定時間前の時刻)である。
T4は、T2以降最寄りの押鍵時刻(T2押鍵の次に押鍵される時刻)である。
図3に示すような鍵(方形状部分)の押鍵及び離鍵状態の場合、T1,T2,T3,T4は、鍵のオン(押鍵)オフ(離鍵)に対して、矢印で示された位置(時刻)となる。
なお、離鍵時間に関しては、前述のように運指の移行をできるだけ滑らかにするため、実際の離鍵時より所定時間前の時間を対応させている。
運指表示装置には、鍵盤幅に対する相対長さ、手の甲からの相対位置である各指と手の甲の形状に関する情報FIが記憶されている(ステップ51)。
再生時刻(楽曲再生位置)Tを基準に、楽譜に対する押鍵情報及び離鍵情報から最寄りのT1、T2、T3、T4を走査して読み出す(ステップ52)。
各T1、T2、T4に対応する単独押鍵情報FK1、FK2、FK4を生成する(ステップ53)。
FK1は、時刻T1における押鍵情報(各指の押鍵フラグ、鍵番号)である。
FK2は、時刻T2における押鍵情報(各指の押鍵フラグ、鍵番号)である。
FK4は、時刻T4における押鍵情報(各指の押鍵フラグ、鍵番号)である。
FK1(時刻T1における押鍵情報)とFK2(時刻T2における押鍵情報)を合成した合成押鍵情報FK12、及び、FK2(時刻T2における押鍵情報)とFK4(時刻T4における押鍵情報)を合成した合成押鍵情報FK24をそれぞれ生成する(ステップ54)。
楽曲再生位置が最初の押鍵より前かどうか(T1が無効、且つ、T<T2であるかどうか)を判断する(ステップ55)。
楽曲再生位置が最初の押鍵より前である場合、FK1(時刻T1における押鍵情報)とFIから運指情報Ps(運指の始点座標の作成)とし(ステップ56)、楽曲再生位置が最初の押鍵より所定時間以上前かどうか(T1が無効、且つ、T<T2-Tminであるかどうか)を判断する(ステップ57)。Tminは、押鍵時より所定時間以上前であるかを判断する時間であり、本例では予め決められた「96」(四分音符の長さ分のデルタタイム)に設定されている。
楽曲再生位置が最初の押鍵より所定時間以上前である場合、FK1(時刻T1における押鍵情報)を運指情報Pe(運指の終点座標の作成)とする(ステップ58)。
運指情報Psは、運指の始点時刻の運指位置情報(各指の根本座標/先端座標および手の甲の中心座標)である。
運指情報Peは、運指の終点時刻の運指位置情報(各指の根本座標/先端座標および手の甲の中心座標)である。
ステップ57において、再生時刻Tが押鍵より所定時間以上前でない場合は、FK24で運指情報Peが生成可能どうかを判断する(ステップ59)。これは、FK2とFK4の各運指情報を合成可能かどうかで判断され、合成押鍵情報における各指の押鍵位置が予め定めた範囲以上である場合には、合成不可と判断する。そして、FK2とFK4の各運指情報の合成が可能な場合は、FK24の押鍵情報から運指情報Peを生成する(ステップ60)。合成不可能な場合は、FK2の押鍵情報から運指情報Peを生成する(ステップ61)。FK24は、押鍵情報FK2とFK4を合成した押鍵情報(各指の押鍵フラグ、鍵番号)となる。
運指始点における特殊指使い情報(指かえ、指くぐり、指ごえかどうかの各フラグ)であるHFs、及び、運指終点における特殊指使い情報(指かえ、指くぐり、指ごえかどうかの各フラグ)であるHFeをそれぞれ生成する(ステップ62)。
続いて、再生時刻Tは押鍵中かどうかを判定する(ステップ63)。
押鍵中の場合、運指始点の押鍵情報Psと運指終点の押鍵情報Peは同じ値となる。
再生時刻Tに押鍵中である場合、T3(T2以降最寄りの離鍵時刻)からT4(T2以降最寄りの押鍵時刻)までの時間が予め設定された閾値時間であるTminより短いかを判定する(ステップ64)。Tminは、FK2とFK4とを合成すべき許容時間の閾値であり、本例では予め決められた「96」に設定されている。
T3からT4までの時間が閾値時間Tminより短い場合、FK24(合成押鍵情報)とFIを元に運指位置情報Ps(運指位置情報Pe)が生成可能かを判定する(ステップ65)。
ステップ65で生成可能と判定された場合、FK24(合成押鍵情報)とFIを元に運指情報Ps/Peを生成する(ステップ66)。
続いて、ステップ62で生成した特殊指使い情報HFs/HFeを使用し、始点時の運指情報(始点座標)Psと終点時の運指情報(終点座標)Peを補正する(ステップ67)。
ステップ64でT3からT4までの時間が閾値時間Tminより長い場合は、後の時刻における押鍵情報を考慮することが不要と判断し、FK2(時刻T2における押鍵情報)とFIから始点時の運指情報Ps(終点時の運指位置情報Pe)を生成する(ステップ68)。また、ステップ65で生成不可能と判定された場合も、合成される指の押鍵位置が離れていると判断し、FK2(時刻T2における押鍵情報)とFIから始点時の運指位置情報Ps(終点時の運指位置情報Pe)を生成する(ステップ68)。その後、特殊指使い情報HFs/HFeにより始点時の運指位置情報Psと終点時の運指位置情報Peの各座標を補正する(ステップ67)。
それぞれのステップで運指情報PsやPeを生成する場合、図1に示した運指表示装置の運指位置情報生成部14において運指位置情報を作成することになるが、この場合、図5のフローチャートに示される手順で行われる。
先ず、押鍵指座標を算出する(ステップ41)。
次に、押鍵中の各指のX座標の距離が最大指間隔の許容値以内かを判断する(ステップ42)。
押鍵指の各指間隔が許容値以内の場合は、離鍵中の各指の座標を算出し(ステップ43)、手の甲の中心座標を算出し(ステップ44)、各押鍵指のY座標(鍵盤の奥行方向)が各押鍵指に対応する鍵の領域内であるかどうかを判断する(ステップ45)。
各押鍵指のY座標が鍵領域外であれば、全座標をすべての押鍵指のY座標が鍵領域内に収まり尚且つ最大限鍵盤の手前方向になるような距離分だけ相対移動させ(ステップ46)、運指位置情報を確定する。
また、ステップ43において、指間隔が許容値を超える場合は、運指位置情報を得ることなくリターンする。
図4のフローチャートに戻り、ステップ63で再生時刻Tが押鍵中でない場合、T4が無効、且つ、TがT2以上(次の押鍵がない)かどうかを判定する(ステップ70)。
T4(T2以降最寄りの押鍵時刻)が見つからない(次の押鍵がない)場合、FK1(時刻T1における押鍵情報)とFIから運指の始点座標Ps(=終点座標Pe)を生成し(ステップ71)、特殊指使い情報HFs/HFeにより始点座標Psと終点座標Peを補正する(ステップ67)。
ステップ70でT4(T2以降最寄りの押鍵時刻)が見つかる(次の押鍵がある)場合は、T1 {T以前の最寄りの離鍵時刻に対応する時刻(離鍵時刻より所定時間前の時刻など)}からT2(Tが離鍵時はT以降最寄りの押鍵時刻、Tが押鍵時はT以前最寄りの押鍵時刻)までの時間が予め設定された閾値時間であるTminより短いかを判定する(ステップ72)。Tminは、FK1とFK2とを合成すべき許容時間の閾値であり、本例では予め決められた「96」に設定されている。
T1からT2までの時間が閾値時間Tminより短い場合、FK12{押鍵情報FK1とFK2を合成した押鍵情報(各指の押鍵フラグ、鍵番号)}とFIを元に運指情報Ps(運指の始点時の運指位置情報)が生成可能か判定する(ステップ73)。
生成可能な場合は、FK12とFIから運指の始点時の運指位置情報Psを生成する(ステップ74)。
ステップ72でT1 からT2までの時間が予め設定された閾値時間であるTminより長い場合は、T1からT(再生時刻)までの時間が予め設定された閾値時間であるTminより短いかを判定する(ステップ75)。
すなわち、ステップ72でT1からT2に至る時間が所望時間より長い場合は、先行移動の運指画像を表示するようにし、ステップ75で「Y」の場合は運指画像が先行移動中、ステップ75で「N」の場合は先行移動が終了して、次の押鍵待ち状態となる。
ステップ73で運指情報Ps(始点時の運指位置情報)が生成不可能と判断された場合、又は、ステップ75でT1からTまでの時間が予め設定された閾値時間であるTminより長い場合、FK1(時刻T1における押鍵情報)とFIから運指の始点座標Psを生成する(ステップ76)。
ステップ74やステップ76で運指の始点座標Psが生成された場合、T3{T2以降最寄りの離鍵時刻(T2押鍵の次に離鍵される時刻に対応する時刻)}からT4{T2以降最寄りの押鍵時刻(T2押鍵の次に押鍵される時刻)}までの時間が予め設定された閾値時間であるTminより短いかを判定する(ステップ77)。Tminは、FK2とFK4とを合成すべき許容時間の閾値であり、本例では予め決められた「96」に設定されている。
ステップ77でT3からT4までの時間が閾値時間Tminより短い場合、FK24{押鍵情報FK2とFK4を合成した押鍵情報(各指の押鍵フラグ、鍵番号)}とFIを元に運指情報Pe(終点時の運指位置情報)が生成可能か判定する(ステップ78)。
生成可能な場合は、FK24とFIから終点時の運指位置情報Peを生成し(ステップ79)、特殊指使い情報HFs/HFeにより始点時の運指位置情報Psと終点時の運指位置情報Peの各座標を補正する(ステップ67)。
ステップ77でT3からT4までの時間が閾値時間Tminより長い場合、又は、ステップ78で運指情報Peが生成不可能と判定された場合は、FK2とFIから終点時の運指位置情報Peを生成し(ステップ80)、特殊指使い情報HFs/HFeにより始点時の運指位置情報Psと終点時の運指位置情報Peの各座標を補正する(ステップ67)。
また、ステップ75でT1からTまでの時間が閾値時間Tminより長い場合は、FK24から運指位置情報Peが生成可能であるかを判断し(ステップ82)、可能である場合は、FK24から運指位置情報Ps及びPeを生成し(ステップ83)、可能でない場合は、FK2から運指位置情報Ps及びPeを生成する(ステップ84)。この場合、押鍵待ち状態となっているので、運指情報Psと運指情報Peは同じものとなる。
そして、特殊指使い情報HFs/HFeにより始点時の運指位置情報Psと終点時の運指位置情報Peの各座標を補正する(ステップ67)。
ステップ67で運指位置情報Psの始点座標と運指位置情報Peの終点座標の補正が行われた後、始点座標Ps(Psx,Psy)と終点座標Pe(Pex,Pey)とから再生時刻Tにおける移動補間座標Pm(Pmx,Pmy)を生成する(ステップ90)。
運指位置情報Pmは、再生時刻Tにおける運指位置情報(各指の根本及び先端座標、手の甲の中心座標)から構成されている。
ステップ57、ステップ59、ステップ60で終点座標Peが生成された場合は、複数の異なる時刻における押鍵情報を合成した合成押鍵情報を元にしていないため、指かえ、指くぐり、指ごえによる補正の必要がなく、始点座標Ps(Psx,Psy)と終点座標Pe(Pex,Pey)とから再生時刻Tにおける移動補間座標Pm(Pmx,Pmy)を生成する(ステップ90)。
移動補間座標PmのX座標(Pmx)及びY座標(Pmy)は、始点時刻Ts、終点時刻Te、現在時刻をTとした場合、次式(1)(2)で算出される。
Pmx = Psx +(Pex-Psx)×(T-Ts)÷(Te-Ts) (1)
Pmy = Psy +(Pey‐Psy)×(T‐Ts)÷(Te‐Ts) (2)
次に、ステップ90で生成した移動補間座標Pmから描画情報を生成する(ステップ91)。
続いて、ステップ91で生成された描画情報により運指画像を描画し(ステップ92)、運指描画の処理を終了する。
上述したフローチャートにおいては、ステップ56、ステップ64及びステップ77におけるFK2とFK4とを合成すべき許容時間の閾値となるTmin、ステップ72及びステップ75におけるFK1とFK2とを合成すべき許容時間の閾値となるTminについて、全て同じ時間間隔である「96」に設定したが、それぞれ独自の時間間隔に設定してもよい。Tminを実時間でなくデルタタイムとしているのは、テンポが速い場合には短い時間で、テンポが遅い場合には長い時間になるようにするためである。
続いて、具体的な楽譜に対応して生成される運指画像の例について、図6~9を参照して説明する。
図6は、楽曲「エリーゼのために」の第1小節から第7小節を示した楽譜であり、上段が右手演奏部分、下段が左手演奏部分となっている。図7は、図6の楽譜に対応した左手演奏部分のピアノロールを示している。
図7のピアノロールでは、下から上に向けて小節が進行し、左右方向に鍵盤の一部となる鍵(ノートナンバー36~59)が表示され、各鍵の上方領域に方形状に表示されている部分が押鍵状態となっていることを示している。したがって、方形状部分の下端位置が押鍵開始位置、上端位置が離鍵位置であり、下端位置に表示されている数字が押鍵時刻(例えば、最下段に表示されているノートナンバー45に対応する押鍵時刻192)であり、略中央位置に表示されている数字が離鍵時刻から所定時間前の時刻(例えば、ノートナンバー45の離鍵前時刻202)である。
図8及び図9は、図6の楽譜の第1小節から第7小節中の任意の再生時間Tにおける押鍵情報から生成する運指画像を示した対応表である。
図8では、再生時間Tが「時刻0」「時刻144」「時刻192」「時刻210」「時刻216」「時刻234」「時刻240」「時刻288」「時刻336」「時刻354」の各状態A~Jの時に、上述した始点時刻の運指情報(運指位置情報)Psと終点時刻の運指情報(運指位置情報)Peとから運指画像が生成される。運指位置情報には、時刻(デルタタイム)、押鍵情報(押鍵する指に対するノートナンバー、特殊指使い情報)が含まれる。特殊指使いの情報は、フラグの有無により管理されている。
図9では、再生時間Tが「時刻360」「時刻378」「時刻384」「時刻432」「時刻480」「時刻498」「時刻504」「時刻522」「時刻528」「時刻588」「時刻768」の各状態K~Uの時の運指画像が示されている。
図8の状態A(再生時刻T=0)から順次、各状態での運指画像の生成について説明する。
再生時刻Tが「0」である時は、図4のフローチャートのステップ52の走査において、T1が無効(T以前の最寄りの離鍵時刻に対応する時刻が存在しない)、T2は再生時刻Tが離鍵時となるのでT以降の最寄り押鍵時刻である「時刻192」、T3はT2以降の最寄りの離鍵時刻となる「時刻202」、T4はT2以降の最寄りの押鍵時刻となる「時刻216」となる。
再生時刻Tが「0」である場合、T1が無効、且つ、T<T2を満たすので、ステップ55が「Y」となり、始点時の運指位置情報PsがFK1(ステップ56)、ステップ57の条件を満たすことで、終点時の運指位置情報PeもFK1となる(ステップ58)。この場合のFK1は、T1が存在していないのでホームポジションの初期画像の押鍵情報となる。
ステップ90で生成される再生時刻Tにおける運指位置情報Pmは、運指位置情報Psと運指位置情報Peの合成であるが、ともに初期画像の押鍵情報であるので、運指位置情報Pmで描画される運指画像も初期画像となる。
再生時刻Tが「144」である状態Bの時は、図4のフローチャートのステップ52の走査において、T1が無効、T2は再生時刻Tが離鍵時となるのでT以降の最寄り押鍵時刻である「時刻192」、T3が「時刻202」、T4が「時刻216」となる。
再生時刻Tが「144」である場合、T=0の時と同様に、T1が無効、且つ、T<T2を満たすので、ステップ55が「Y」となり、始点時の運指位置情報PsがFK1となる(ステップ56)。
ステップ57においては、Tminが「96」に設定されているので、ステップ57の条件を満たさないので「N」となり、FK24でPeが生成可能か判断される(ステップ59)。この場合、小指でノートナンバー45、人差し指でノートナンバー52を同時に押鍵可能なことよりFK24でのPeが生成可能の判断となり、終点時の運指位置情報PeはFK24となる(ステップ60)。この場合のFK24は、小指でノートナンバー45を押鍵、人差し指でノートナンバー52を押鍵するFK2とFK4との合成押鍵情報となる。
ステップ90で生成される再生時刻Tにおける運指位置情報Pmは、初期画像の運指位置情報Psと、FK24の運指位置情報Peとの合成となり、運指位置情報Pmで描画される運指画像は、初期画像(ホームポジション)からノートナンバー45,52を押鍵する和音形の手形に移動するノートナンバー45押鍵前の移動中画像となる。
再生時刻Tが「192」である状態Cの時は、図4のフローチャートのステップ52の走査において、T1が無効、T2は再生時刻Tが押鍵時となるのでT以前の最寄り押鍵時刻である「時刻192」、T3が「時刻202」、T4が「時刻216」となる。
再生時刻Tが「192」である場合、T=T2でありT<T2を満たさないので、ステップ55の判断が「N」となる。FK12及びFK24は、既にステップ54で生成されている。
時刻192では押鍵中であり(ステップ63)、T4-T3=14<Tmin=96となり(ステップ64)、FK24でPs及びPeが生成可能か判断され(ステップ65)、上述のように小指でノートナンバー45、人差し指でノートナンバー52を同時に押鍵可能なことよりFK24でのPs及びPeが生成可能となり、始点時の運指位置情報Ps及び終点時の運指位置情報PeはFK24となる(ステップ66)。この場合のFK24は、小指でノートナンバー45を押鍵、人差し指でノートナンバー52を押鍵するFK2とFK4との合成押鍵情報となる。
ステップ90で生成される再生時刻Tにおける運指位置情報Pmは、FK24の運指位置情報Ps(Pe)となり、運指位置情報Pmで描画される運指画像は、ノートナンバー45,52を押鍵可能な和音形の手形でノートナンバー45に押鍵中の押鍵表示が行われた運指画像となる。
再生時刻Tが「210」である状態Dの時は、図4のフローチャートのステップ52の走査において、T1がT以前の最寄りの離鍵時刻に対応する「時刻202」、T2は再生時刻Tが離鍵時となるのでT以降の最寄り押鍵時刻である「時刻216」、T3はT2以降の最寄りの離鍵時刻である「時刻226」、T4はT2以降の最寄りの押鍵時刻である「時刻216」となる。
再生時刻Tが「210」である場合、T1が存在するのでステップ55の判断が「N」となる。
時刻210では離鍵中であり(ステップ63)、ステップ70の条件{T4はT2に等しいが、T(時刻210)がT2(時刻216)以上でない}は満たさず、ステップ72の条件(T2-T1=14<Tmin=96)は満たすので、小指でノートナンバー45、人差し指でノートナンバー52を同時に押鍵可能なことよりFK12でPsが生成可能と判断され(ステップ73)、始点時の運指位置情報PsはFK12となる(ステップ74)。この場合のFK12は、小指でノートナンバー45を押鍵、人差し指でノートナンバー52を押鍵するFK1とFK2との合成押鍵情報となる。
また、人差し指でノートナンバー52、親指でノートナンバー57を同時に押鍵可能なことよりFK24によりPeが生成可能な判断となり、終点時の運指位置情報PeはFK24となる(ステップ79)。この場合のFK24は、人差し指でノートナンバー52を押鍵、親指でノートナンバー57を押鍵するFK2とFK4との合成押鍵情報となる。
ステップ90で生成される再生時刻Tにおける運指位置情報Pmは、FK12の運指位置情報Psと、FK24の運指位置情報Peとの合成となり、運指位置情報Pmで描画される運指画像は、ノートナンバー45,52を押鍵する和音形からノートナンバー52,57を押鍵する和音形の手形に移動する移動中画像(ノートナンバー45離鍵後、ノートナンバー52押鍵前)となる。
再生時刻Tが「216」である状態Eの時は、図4のフローチャートのステップ52の走査において、T1がT以前の最寄りの離鍵時刻に対応する「時刻202」、T2は再生時刻Tが押鍵時となるのでT以前の最寄り押鍵時刻である「時刻216」、T3はT2以降の最寄りの離鍵時刻である「時刻226」、T4はT2以降の最寄りの押鍵時刻である「時刻240」となる。
再生時刻Tが「216」である場合、T2が「時刻202」であり、T<T2を満たさないので、ステップ55の判断が「N」となる。
時刻216では押鍵中であり(ステップ63)、ステップ64の条件(T4-T3=14<Tmin=96)も満たすので、人差し指でノートナンバー52、親指でノートナンバー57を同時に押鍵可能なことよりFK24でのPs及びPeが生成可能な判断(ステップ65)となり、始点時の運指位置情報Ps及び終点時の運指位置情報PeはFK24となる(ステップ66)。この場合のFK24は、人差し指でノートナンバー52を押鍵、親指でノートナンバー57を押鍵するFK2とFK4との合成押鍵情報となる。
ステップ90で生成される再生時刻Tにおける運指位置情報Pmは、FK24の運指位置情報Ps(Pe)となり、運指位置情報Pmで描画される運指画像は、ノートナンバー52,57を押鍵可能な和音形の手形でノートナンバー52に押鍵中の押鍵表示が行われた運指画像となる。
再生時刻Tが「234」である状態Fの時は、図4のフローチャートのステップ52の走査において、T1がT以前の最寄りの離鍵時刻に対応する「時刻226」、T2は再生時刻Tが離鍵時となるのでT以降の最寄り押鍵時刻である「時刻240」、T3はT2以降の最寄りの離鍵時刻である「時刻263」、T4はT2以降の最寄りの押鍵時刻である「時刻336」となる。
再生時刻Tが「234」である場合、T1が存在するのでステップ55の判断が「N」となる。
時刻234では離鍵中であり(ステップ63)、ステップ70の条件を満たさず{T4はT2に等しいが、T(時刻234)がT2(時刻240)以上でない}、ステップ72の条件(T2-T1=14<Tmin=96)は満たすので、FK12でPsが生成可能か判断され(ステップ73)、始点時の運指位置情報PsはFK12となる(ステップ74)。この場合のFK12は、人差し指でノートナンバー45を押鍵、親指でノートナンバー57を押鍵するFK1とFK2との合成押鍵情報となる。
ステップ77の条件(T4-T3=73<Tmin=96)を満たし、T2の小指押鍵時のノートナンバーが「40」であり、T4の親指押鍵時のノートナンバー「57」との和音が同じ手形の形状では無理なので、ステップ78ではFK24によりPeが生成不可能と判断し、終点時の運指位置情報PeはFK2となる(ステップ80)。この場合のFK2は、親指でノートナンバー57を押鍵する押鍵情報となる。
ステップ90で生成される再生時刻Tにおける運指位置情報Pmは、FK12の運指位置情報Psと、FK2の運指位置情報Peとの合成となり、運指位置情報Pmで描画される運指画像は、ノートナンバー52,57を押鍵する和音形からノートナンバー57を押鍵する単音形の手形に移動する移動中画像(ノートナンバー52離鍵後、ノートナンバー57押鍵前)となる。
再生時刻Tが「240」である状態Gの時は、図4のフローチャートのステップ52の走査において、T1がT以前の最寄りの離鍵時刻に対応する「時刻226」、T2は再生時刻Tが押鍵時となるのでT以前の最寄り押鍵時刻である「時刻240」、T3はT2以降の最寄りの離鍵時刻である「時刻263」、T4はT2以降の最寄りの押鍵時刻である「時刻336」となる。
再生時刻Tが「240」である場合、T2が「時刻240」であり、T<T2を満たさないので、ステップ55の判断が「N」となる。
時刻240では押鍵中であり(ステップ63)、ステップ64の条件(T4-T3=73<Tmin=96)を満たすので、FK24でPs及びPeが生成可能か判断される(ステップ65)。ステップ65では、T2の小指押鍵時のノートナンバーが「40」であり、T4の親指押鍵時のノートナンバー「57」との和音が無理なのでFK24によりPeが生成不可能と判断し、始点時の運指位置情報Ps及び終点時の運指位置情報PeはFK2となる(ステップ68)。この場合のFK2は、親指でノートナンバー57を押鍵する押鍵情報となる。
ステップ90で生成される再生時刻Tにおける運指位置情報Pmは、FK2の運指位置情報Pe(Pe)となり、運指位置情報Pmで描画される運指画像は、ノートナンバー57を押鍵可能な単音形の手形でノートナンバー57に押鍵中の押鍵表示が行われた運指画像となる。
再生時刻Tが「288」である状態Hの時は、図4のフローチャートのステップ52の走査において、T1がT以前の最寄りの離鍵時刻に対応する「時刻263」、T2は再生時刻Tが離鍵時となるのでT以降の最寄り押鍵時刻である「時刻336」、T3はT2以降の最寄りの離鍵時刻である「時刻346」、T4はT2以降の最寄りの押鍵時刻である「時刻360」となる。
再生時刻Tが「288」である場合、T1が存在するのでステップ55の判断が「N」となる。
時刻288では離鍵中であり(ステップ63)、ステップ70の条件を満たさず(T4>T2)、ステップ72の条件(T2-T1=73<Tmin=96)は満たし、FK12でPsが生成可能か判断される(ステップ73)。
ステップ73では、合成される指の押鍵位置が離れているため生成不可能と判断し、始点時の運指位置情報PsはFK1となる(ステップ76)。この場合のFK1は、親指でノートナンバー57を押鍵する押鍵情報となる。
ステップ77の条件(T4-T3=14<Tmin=96)を満たし、小指でノートナンバー40、親指でノートナンバー52を同時に押鍵可能なことからFK24でPs及びPeが生成可能と判断され(ステップ78)、終点時の運指位置情報PeはFK24となる(ステップ79)。この場合のFK24は、小指でノートナンバー40を押鍵、親指でノートナンバー52を押鍵するFK2とFK4との合成押鍵情報となる。
ステップ90で生成される再生時刻Tにおける運指位置情報Pmは、FK1の運指位置情報Psと、FK24の運指位置情報Peとの合成となり、運指位置情報Pmで描画される運指画像は、ノートナンバー57を押鍵する単音形からノートナンバー40とノートナンバー52を押鍵する和音形の手形に移動する移動中画像(ノートナンバー57離鍵後、ノートナンバー40押鍵前)となる。
再生時刻Tが「336」である状態Iの時は、図4のフローチャートのステップ52の走査において、T1がT以前の最寄りの離鍵時刻に対応する「時刻263」、T2は再生時刻Tが押鍵時となるのでT以前の最寄り押鍵時刻である「時刻336」、T3はT2以降の最寄りの離鍵時刻である「時刻346」、T4はT2以降の最寄りの押鍵時刻である「時刻360」となる。
再生時刻Tが「336」である場合、T2が「時刻263」であり、T<T2を満たさないので、ステップ55の判断が「N」となる。
時刻336では押鍵中であり(ステップ63)、ステップ64の条件(T4-T3=14<Tmin=96)を満たすので、FK24でPs及びPeが生成可能と判断され(ステップ65)、始点時の運指位置情報Ps及び終点時の運指位置情報PeはFK24となる(ステップ66)。この場合のFK24は、小指でノートナンバー40を押鍵、人差し指でノートナンバー52を押鍵するFK2とFK4との合成押鍵情報となる。
ステップ90で生成される再生時刻Tにおける運指位置情報Pmは、FK24の運指位置情報Ps(Pe)となり、運指位置情報Pmで描画される運指画像は、ノートナンバー40,52を押鍵可能な和音形の手形でノートナンバー40に押鍵中の押鍵表示が行われた運指画像となる。
再生時刻Tが「354」である状態Jの時は、図4のフローチャートのステップ52の走査において、T1がT以前の最寄りの離鍵時刻に対応する「時刻346」、T2は再生時刻Tが離鍵時となるのでT以降の最寄り押鍵時刻である「時刻360」、T3はT2以降の最寄りの離鍵時刻である「時刻370」、T4はT2以降の最寄りの押鍵時刻である「時刻384」となる。
再生時刻Tが「354」である場合、T1が存在するのでステップ55の判断が「N」となる。
時刻354では離鍵中であり(ステップ63)、ステップ70の条件は満たさず(T4>T2)、ステップ72の条件を満たし(T2-T1=14<Tmin=96)、FK12でPsが生成可能と判断され(ステップ73)、始点時の運指位置情報PsはFK12となる(ステップ74)。この場合のFK12は、小指でノートナンバー40を押鍵、親指でノートナンバー52を押鍵するFK1とFK2との合成押鍵情報となる。
ステップ77の条件を満たし(T4-T3=10<Tmin=96)、FK24によりPeが生成可能なので、終点時の運指位置情報PeはFK24となる(ステップ79)。この場合のFK24は、親指でノートナンバー52を押鍵するFK2とFK4との合成押鍵情報となる。
ステップ90で生成される再生時刻Tにおける運指位置情報Pmは、FK12の運指位置情報Psと、FK24の運指位置情報Peとの合成となり、運指位置情報Pmで描画される運指画像は、ノートナンバー40,52を押鍵する和音形からノートナンバー52のみを押鍵する単音形の手形に移動する移動中画像(ノートナンバー40離鍵後、ノートナンバー52押鍵前)となる。
各状態K~Uは、状態A~Jと同様に、図4のフローチャートの処理により得られた運指画像を示すものであり、各状態に対応する運指画像は次のような表示となる。
状態K ノートナンバー52を押鍵中 ノートナンバー52単音形
状態L ノートナンバー52を離鍵後、ノートナンバー56押鍵前の移動中
ノートナンバー52単音形からノートナンバー56単音形(指ごえ)に変化
状態M ノートナンバー56を押鍵中 ノートナンバー56単音形(指ごえ)
状態N ノートナンバー56を離鍵後、ノートナンバー45押鍵前の移動中
ノートナンバー56単音形からノートナンバー45、52和音形に変化
状態O ノートナンバー45を押鍵中 ノートナンバー45、52和音形
状態P ノートナンバー45を離鍵後、ノートナンバー52押鍵前の移動中
ノートナンバー45、52和音形からノートナンバー52、57和音形に変化
状態Q ノートナンバー52を押鍵中 ノートナンバー52、57和音形
状態R ノートナンバー52を離鍵後、ノートナンバー57押鍵前の移動中
ノートナンバー52、57和音形からノートナンバー57単音形に変化
状態S ノートナンバー57を押鍵中 ノートナンバー57単音形
状態T ノートナンバー57を離鍵後、ノートナンバー45押鍵前の移動中
ノートナンバー57単音形からノートナンバー45、52和音形に変化
状態U ノートナンバー45を押鍵中 ノートナンバー45、52和音形
状態L及び状態Mでは、特殊指使いである「指ごえ」の指使いが分かるように、運指画像が表示される。特殊指使いの有無は、「指かえ」「指くぐり」「指ごえ」のいずれの操作を含むのかをフラグを立てることで判断する。
また、特殊指使いの画像生成については、図4のステップ62の処理において、楽譜情報から押鍵情報を生成し、ステップ67の押鍵情報の補正処理において取り込まれ、運指画像が表示される。
本発明の運指表示プログラムでは、運指動画を生成する場合に、離鍵してから次に押鍵するまでの時間が長い場合に、離鍵してから短い経過時間内に運指画像を先行移動させて、運指画像に不自然な動きをさせないことを特徴とするものである。
図6の楽譜の場合、左手の演奏において、第5小節に16分休符及び8分休符が、第6小節に全休符が存在しているので、この間の左手は押鍵を行わない。この部分の楽譜に対応する図7のピアノロールは、「時刻588」の状態Tとなる。
再生時刻Tが「588」である状態Tの時は、図4のフローチャートのステップ52の走査において、T1がT以前の最寄りの離鍵時刻に対応する「時刻551」、T2は再生時刻Tが離鍵時となるのでT以降の最寄り押鍵時刻である「時刻768」、T3はT2以降の最寄りの離鍵時刻である「時刻778」、T4はT2以降の最寄りの押鍵時刻である時刻「792」となる。
再生時刻Tが「588」である場合、T1が存在するのでステップ55の判断が「N」となる。
先行移動を行うかどうかの判断は、図4のフローチャートのおけるステップ70、ステップ72及びステップ75の処理を順次行うことで判断される。すなわち、ステップ70では最後の押鍵以降であるかどうか、ステップ72では次の押鍵までが所定時間より短いかどうか、ステップ75で先行移動を行うかどうかを判断する。
例えば、時刻588の場合は離鍵中であり(ステップ63)、ステップ70の条件を満たさず(T=588はT2=768以上でない)、ステップ72の条件を満たさない(T2-T1=768-588=180はTmin96より大きい)。
時刻588の場合、ステップ75の条件を満たす(T-T1=588-551=37はTmin96より小さい)ので、ここで先行移動の対象となる。T1からT2までの時間がTminより長いためT1時とT2時の押鍵を合成できないので始点時の運指位置情報PsはFK12ではなくFK1となる(ステップ76)。この場合のFK1は、親指でノートナンバー57を押鍵するFK1押鍵情報となる。
続いてステップ77の条件を判断し、T4-T3=792-778=14はTmin96より小さいので「Y」となり、FK24によりPeが生成可能なので(ステップ78)、終点時の運指位置情報PeはFK24となる(ステップ79)。この場合のFK24は、人差し指でノートナンバー52を押鍵し小指でノートナンバー45を押鍵するFK2とFK4との合成押鍵情報となる。
ステップ90で生成される再生時刻Tにおける運指位置情報Pmは、FK1の運指位置情報Psと、FK24の運指位置情報Peとの合成となり、運指位置情報Pmで描画される運指画像は、ノートナンバー57単音形からノートナンバー45、52和音形の手形に移動する移動中画像(ノートナンバー57を離鍵後、ノートナンバー45押鍵前の移動中)となる。
先行移動終点時刻は、始点時刻551(T1)からTmin(96)後の時刻647となる。
次に、先行移動による運指画像の描画について、図2、図10及び図11を参照して説明する。
図2の楽譜は、図6の楽譜の第5~6小節を拡大したものであり、楽譜におけるBARの位置から、左手による第5小節の最後の楽音が親指によって「ラ」の音が押鍵された押鍵画像が表示されている。この後、演奏が進行しても、左手による押鍵は第7小節の「ラ」の音まで休止することとなる。
このような場合、従来の押鍵画像の描写であると、図10に示すように、押鍵画像はBARの進行に応じて左側に移動し、第7小節が始まる直後に小指により「ラ」の音を押鍵する位置まで1小節半の時間をかけてゆっくりと移動するようになる。
これに対して上述した運指描画の手法によれば、押鍵画像を生成するに際して、再生時刻Tにおいて押鍵から離鍵に変化する離鍵時から再生時刻T以降の最寄りの押鍵時刻である時刻T2と、時刻T2における押鍵情報に変化する直前の時刻T1とを求め、時刻T1から時刻T2に至る時間が所望時間より長い場合には、さらに時刻T1から再生時刻Tまでの経過時間が短いかどうかを判断し、短い場合には時刻T2における押鍵情報を合成した合成押鍵情報を元に終点時刻をT1+Tminとして終点運指位置情報(Pe)を求め、運指位置情報(Pm)を生成する。
そのため、図11(a)に示すように、BARが第5小節を移動中に、既に左手の押鍵画像が第7小節の「ラ」を押鍵できる位置まで先行移動させることができる。実際にBARが第7小節の第1の楽音を弾く時には、図11(b)に示すような押鍵画像となっている。すなわち、図11(a)の再生時間Tの時点で、図11(b)で押鍵対象となる鍵の位置まで短い時間で予め移動させることが可能となる。
上述した押鍵画像の描画手法(運指表示プログラム)によれば、楽曲の各楽音とそれに対応する指番号を含む演奏情報に基づき楽曲再生時に楽器を演奏する運指動画を描画して画面に運指表示する場合に、楽曲再生時の再生時刻Tに対応する運指位置情報Pmを元に運指描画を生成するに際して、再生時刻T以前の時刻の運指位置情報Psと、再生時刻T以降の時刻の運指位置情報Peとを合成した合成押鍵情報を元にして行う。
そして、離鍵してから次に押鍵するまでの時間を判断することで、その時間が長い場合であっても、次の押鍵時刻になるできるだけ前までに手の移動が完了するように運指画像を生成することができる。これにより、すばやく次の押鍵のための手や指の準備を行うように練習者に指示することができる。
11…楽音・指番号情報記憶部
12…押鍵情報生成部
13…押鍵情報記憶部
14…運指位置情報生成部
15…運指画像生成部
16…楽譜画像生成部
17…画像情報記憶部
18…表示装置
21…再生情報生成部
22…再生情報記憶部
23…サウンド生成部
24…サウンド再生部
25…サウンド出力装置
T1…再生時刻T以前の最寄りの離鍵直前時刻に対応する時刻(離鍵時刻より所定時間前の時刻など)
T2…再生時刻Tが離鍵時はT以降最寄りの押鍵時刻、再生時刻Tが押鍵時はT以前最寄りの押鍵時刻
T3…T2以降最寄りの離鍵時刻(T2押鍵の次に離鍵される時刻に対応する時刻)
T4…T2以降最寄りの押鍵時刻(T2押鍵の次に押鍵される時刻)
FK1…時刻T1における押鍵情報(各指の押鍵フラグ、鍵番号)
FK2…時刻T2における押鍵情報(各指の押鍵フラグ、鍵番号)
FK4…時刻T4における押鍵情報(各指の押鍵フラグ、鍵番号)
FK12…押鍵情報FK1と押鍵情報FK2を合成した押鍵情報(各指の押鍵フラグ、鍵番号)
FK24…押鍵情報FK2と押鍵情報FK4を合成した押鍵情報(各指の押鍵フラグ、鍵番号)
Ps…運指の始点時の運指位置情報(各指の根本座標及び先端座標、手の甲の中心座標)
Pe…運指の終点時の運指位置情報(各指の根本座標及び先端座標、手の甲の中心座標)
Pm…再生時刻Tにおける運指位置情報(各指の根本座標及び先端座標、手の甲の中心座標)

Claims (7)

  1. 楽曲の各楽音とそれに対応する指番号を含む演奏情報に基づき楽曲再生時に楽器を演奏する運指動画を描画して画面に運指表示するプログラムであって、
    前記楽曲再生時の再生時刻(T)に対応する運指位置情報(Pm)を元に運指描画を生成するに際して、
    前記再生時刻(T)において押鍵から離鍵に変化する離鍵時から再生時刻(T)以降の最寄りの押鍵時刻である時刻(T2)と、
    前記時刻(T2)における押鍵情報に変化する直前の時刻(T1)と、
    前記時刻(T1)から前記時刻(T2)に至る時間が予め設定された閾値時間より長い場合に、前記再生時刻(T)が前記時刻(T1)から前記閾値時間が経過するまでの間に前記時刻(T2)の押鍵情報に対応する運指位置への移行を完了する運指位置情報(Pm)を生成する
    ことをコンピュータに実行させることを特徴とする運指表示プログラム。
  2. 少なくとも再生時刻(T)以前の時刻および再生時刻(T)以降の時刻を含む単一の押鍵情報、および複数の異なった時刻におけるそれぞれの押鍵情報を合成した合成押鍵情報を元にして前記運指位置情報(Pm)を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の運指表示プログラム。
  3. 前記複数の異なった時刻とは、
    前記時刻(T2)における押鍵情報に変化する直前の時刻(T1)と、
    前記時刻(T2)における押鍵情報から変化した直後の時刻(T4)を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の運指表示プログラム。
  4. 前記合成押鍵情報とは、
    前記時刻(T1)における押鍵情報(FK1)と前記時刻(T2)における押鍵情報(FK2)とを合成した押鍵情報(FK12)と、
    前記時刻(T2)における押鍵情報(FK2)と前記時刻(T4)における押鍵情報(FK4)とを合成した押鍵情報(FK24)とを含む
    ことを特徴とする請求項3に記載の運指表示プログラム。
  5. 前記押鍵情報とは、当該時刻における各指の押鍵位置(鍵盤位置)と押鍵状態(押鍵か離鍵か)であることを特徴とする請求項1乃至4に記載の運指表示プログラム。
  6. 前記運指位置情報(Pm)は、少なくとも手の甲の中心位置および各指の先端位置を含むことを特徴とする請求項1乃至5に記載の運指表示プログラム。
  7. 前記運指位置情報(Pm)は、
    再生時刻(T)以前の時刻(Ts)における運指の始点時の運指位置情報(Ps)と、
    再生時刻(T)以降の時刻(Te)における運指の終点時の運指位置情報(Pe)と
    を時刻Tsから時刻Teまでの時間経過に応じて補間して算出された運指位置情報である請求項1乃至6に記載の運指表示プログラム。
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