JP7107457B1 - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
Description
タイヤの走行状態において、トレッド端部分はアクティブに動く。偏平比が65%以下の低偏平なタイヤには、幅広のトレッド面を有するタイヤがある。低偏平なタイヤでは、高偏平なタイヤに比べて形状変化が大きい傾向にある。形状変化を抑えるために、らせん状に巻かれたバンドコードを含むフルバンドの採用が検討される。
正規リムにタイヤを組んだ状態で測定できない、タイヤの子午線断面における各部の寸法及び角度は、回転軸を含む平面に沿ってタイヤを切断することにより得られる、タイヤの断面において、左右のビード間の距離を、正規リムに組んだタイヤにおけるビード間の距離に一致させて、測定される。
初期歪み=10%
動歪み=2%
周波数=10Hz
変形モード=引張
この測定では、試験片はタイヤからサンプリングされる。タイヤから試験片をサンプリングできない場合には、測定対象の要素の形成に用いられるゴム組成物を170℃の温度で12分間加圧及び加熱して得られる、シート状の架橋ゴム(以下、ゴムシートとも称される。)から試験片がサンプリングされる。
ベルト40は、第一ベルトプライ44A、第二ベルトプライ44B及び第三ベルトプライ44Cを備える。第一ベルトプライ44A、第二ベルトプライ44B及び第三ベルトプライ44Cはこの順で径方向に並ぶ。
このタイヤ2では、ベルト40を構成する少なくとも3枚のベルトプライ44のうち、径方向において最も内側に位置するベルトプライ44が第一ベルトプライ44Aであり、内側から順に第一ベルトプライ44A、第二ベルトプライ44B及び第三ベルトプライ44Cが並ぶ。このベルト40は、第一ベルトプライ44Aと、径方向において第一ベルトプライ44Aの外側に位置する第二ベルトプライ44Bと、径方向において第二ベルトプライ44Bの外側に位置する第三ベルトプライ44Cとを備える。このタイヤ2では、ベルト40が、径方向外側から順に、第一ベルトプライ44A、第二ベルトプライ44B及び第三ベルトプライ44Cが並ぶように構成されてもよい。
このタイヤ2では、ベルト40を構成する少なくとも3枚のベルトプライ44のうち、径方向において最も内側に位置するベルトプライ44が、最も広い軸方向幅W1を有する第一ベルトプライ44Aである。このベルト40は、トレッド部Tの剛性を効果的に高める。
一対のエッジバンド48は、赤道面を挟んで軸方向に離間して配置される。このタイヤ2では、一対のエッジバンド48の間にベルト40の一部をなす第三ベルトプライ44Cが位置する。
このタイヤ2のベルトコード50はスチールコードである。各ベルトプライ44におけるベルトコード50の密度は、15エンズ/5cm以上30エンズ/5cm以下である。
第一ベルトプライ44Aに含まれるベルトコード50の傾斜の向き(以下、第一ベルトコード50Aの傾斜方向)は、第二ベルトプライ44Bに含まれるベルトコード50の傾斜の向き(以下、第二ベルトコード50Bの傾斜方向)と逆である。このタイヤ2では、第一ベルトコード50Aと第二ベルトコード50Bとが交差するようにベルト40は構成される。
第三ベルトプライ44Cに含まれるベルトコード50の傾斜の向き(以下、第三ベルトコード50Cの傾斜方向)は第二ベルトコード50Bの傾斜方向と同じである。第三ベルトコード50Cの傾斜方向が第二ベルトコード50Bの傾斜方向と逆であってもよい。
トレッド部Tの動きが効果的に拘束され、安定した形状の接地面が得られる観点から、第一ベルトコード50Aの傾斜角度θ1は15°以上がより好ましく、30°以下がより好ましい。第一ベルトコード50Aの傾斜角度θ1は20°以下がさらに好ましい。第二ベルトコード50Bの傾斜角度θ2は15°以上がより好ましく、30°以下がより好ましい。第二ベルトコード50Bの傾斜角度θ2は20°以下がさらに好ましい。第三ベルトコード50Cの傾斜角度θ3は、15°以上がより好ましく、50°以下がより好ましい。
図1において、符号WBで示される長さは緩衝層22の軸方向幅である。緩衝層22の軸方向幅は、緩衝層22の一方の端22eから他方の端22eまでの軸方向距離である。
第一ベルトプライ44A及び第二ベルトプライ44Bは、フルバンド46に作用する力を抑制する。特に、第一ベルトプライ44Aに含まれるベルトコード50と第二ベルトプライ44Bに含まれるベルトコード50とは互いに交差する関係にあるので、フルバンド46に作用する力が効果的に抑制される。フルバンド46に含まれるバンドコード54の張力変動が抑えられるので、この張力変動によるバンドコード54の破断の発生が抑えられる。このタイヤ2のフルバンド46は、形状変化の抑制機能を安定に発揮できる。
従来タイヤでは、歪みの緩和のために、このタイヤ2の第一ベルトプライ44Aに対応するベルトプライ(以下、対応プライ)とカーカスプライとの間に、ベルトコードの傾斜角度を、カーカスコードの交差角度よりも小さく、対応プライのベルトコードの傾斜角度よりも大きい角度に調整した、ベルトプライ(以下、傾斜プライ)が設けられる。従来タイヤでは、拘束力の確保と歪の緩和のために、ベルトは少なくとも4枚のベルトプライで構成される。
緩衝層22は架橋ゴムからなる。緩衝層22には、カーカスプライ38及び第一ベルトプライ44Aのようにコードは含まれない。緩衝層22はカーカスプライ38及び第一ベルトプライ44Aに比べて軟質である。この緩衝層22は、カーカスコードの交差角度と第一ベルトコード50Aの傾斜角度θ1との差に起因してカーカスプライ38と第一ベルトプライ44Aとの間に生じる、歪の緩和に貢献する。
このタイヤ2では、カーカス12とベルト40との一体性が維持されるので、ベルト40がカーカス12を十分に拘束できる。このタイヤ2では、フルバンド46及び一対のエッジバンド48、すなわちバンド42が、形状変化の抑制機能を十分に発揮できる。この緩衝層22は、形状変化の抑制に貢献する。
さらに緩衝層22はコードを含まないので、この緩衝層22は、従来のタイヤにおいて歪の緩和のために設けられる傾斜プライに比べて軽い。このタイヤ2では、形状変化抑制のためにフルバンド46及び一対のエッジバンド48が設けられているにもかかわらず、質量の増加が抑えられる。
この距離TCは、赤道面において、カーカスプライ38に含まれるカーカスコード62と、第一ベルトプライ44Aに含まれる第一ベルトコード48Aとの間の距離(コード間距離)により表される。この距離TCは、カーカスコード62と第一ベルトコード48Aとの間に位置するゴム成分の厚さである。このゴム成分に緩衝層22が含まれる。この距離TCは主として緩衝層22の厚さを調整することでコントロールされる。
距離TCが1.5mm以上に設定されることにより、カーカス12と補強層20との間のゴム成分が歪の緩和に効果的に貢献できる。このゴム成分を起因とする損傷の発生が防止される。この観点から、距離TCは1.8mm以上がより好ましい。
距離TCが3.0mm以下に設定されることにより、カーカス12と補強層20との間のゴム成分が質量増加の抑制に貢献できる。この観点から、距離TCは2.5mm以下がより好ましく、2.0mm以下がさらに好ましい。
緩衝層22の複素弾性率E*bが7.0MPa以上に設定されることにより、このタイヤ2は適正な厚さを有する緩衝層22を構成できる。この緩衝層22は質量増加の抑制に貢献できる。この観点から、緩衝層22の複素弾性率E*bは8.0MPa以上がより好ましく、9.0MPa以上がさらに好ましい。
緩衝層22の複素弾性率E*bが12.0MPa以下に設定されることにより、緩衝層22が歪の緩和に効果的に貢献できる。このタイヤ2では、緩衝層22を起因とする損傷の発生が防止される。この観点から、緩衝層22の複素弾性率E*bは11.0MPa以下がより好ましく、10.0MPa以下がさらに好ましい。
緩衝層22の厚さTBが0.5mm以上に設定されることにより、緩衝層22が歪の緩和に効果的に貢献できる。このタイヤ2では、緩衝層22を起因とする損傷の発生が防止される。この観点から、緩衝層22の厚さTBは0.8mm以上がより好ましい。
緩衝層22の厚さTBが2.0mm以下に設定されることにより、緩衝層22が質量増加の抑制に貢献できる。この観点から、緩衝層22の厚さTBは1.5mm以下がより好ましく、1.0mm以下がさらに好ましい。
前述したように、このタイヤ2は低偏平なタイヤである。このタイヤ2が幅広のトレッド面24を有する場合、このタイヤ2のショルダー周方向溝30sは、高偏平なタイヤのそれに比べて、軸方向において外側に位置する。この場合、ショルダー周方向溝30s付近における形状変化が大きくなることが懸念される。
図3に示されるように、軸方向において、フルバンド46の端46eは第一ベルトプライ44Aの端44Aeの内側に位置し、このフルバンド46の端46eは第二ベルトプライ44Bの端44Beの内側に位置する。言い換えれば、第一ベルトプライ44Aはフルバンド46よりも広い。第二ベルトプライ44Bもフルバンド46よりも広い。このタイヤ2では、フルバンド46よりも広い第一ベルトプライ44Aと第二ベルトプライ44Bとの間にこのフルバンド46は挟まれる。フルバンド46に含まれるバンドコード54の張力変動がより効果的に抑制されるので、フルバンド46のバンドコード54に破断は生じにくい。このタイヤ2のフルバンド46は、形状変化の抑制機能を安定に発揮できる。この観点から、このタイヤ2では、フルバンド46は径方向において第一ベルトプライ44Aと第二ベルトプライ44Bとの間に位置し、軸方向において、フルバンド46の端46eは第一ベルトプライ44Aの端44Aeの内側に位置し、このフルバンド46の端46eは第二ベルトプライ44Bの端44Beの内側に位置するのが好ましい。
このタイヤ2では、緩衝層22の端22eの部分と、クッション層14の内端14ueの部分との接合状態が安定に保持される観点から、重複長さLBは3mm以上が好ましく、5mm以上がより好ましい。緩衝層22が適正な幅で構成され、緩衝層22が質量増加の抑制に効果的に貢献できる観点から、重複長さLBは15mm以下が好ましく、10mm以下がより好ましい。
適正な厚さTBを有する緩衝層22が構成され、緩衝層22が質量増加の抑制に効果的に貢献できる観点から、緩衝層22はクッション層14の架橋ゴムよりも硬質な架橋ゴムで構成されるのが好ましい。言い換えれば、緩衝層22の複素弾性率E*bはクッション層14の複素弾性率E*cよりも高いのが好ましい。具体的には、緩衝層22の複素弾性率E*bの、クッション層14の複素弾性率E*cに対する比(E*b/E*c)は1.2以上が好ましく、1.4以上がより好ましく、1.6以上がさらに好ましい。この比(E*b/E*c)は3.8以下が好ましく、3.4以下がより好ましく、3.1以下がさらに好ましい。
損傷の発生が効果的に抑えられる観点から、この軸方向距離DBは1mm以上が好ましく、3mm以上がより好ましい。このタイヤ2では、前述したように、カーカスプライ38と第一ベルトプライ44Aとの間に生じる歪の緩和の観点から、緩衝層22の軸方向幅WBの、第一ベルトプライ44の軸方向幅W1に対する比率(WB/W1)は好ましくは50%以上に設定される。そのため、軸方向距離DBの好ましい上限は設定されない。
第一ベルトコード50の切断荷重が2000N以上であるので、このタイヤ2は1000N以上の切断荷重を有する従来のベルトコード50を第二ベルトコード50及び第三ベルトコード50に使用できる。このベルト40は、強度の維持と軽量化とに貢献する。
このタイヤ2は、強度を維持しながら、質量増加の抑制を図ることができる。
図1-3に示された基本構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えた重荷重用空気入りタイヤ(タイヤサイズ=355/50R22.5)を得た。
第一ベルトコードの傾斜角度θ1、第二ベルトコードの傾斜角度θ2及び第三ベルトコードの傾斜角度θ3はいずれも、15°(degrees)に設定された。
第一ベルトコードの傾斜方向は第二ベルトコードの傾斜方向と逆であり、第二ベルトコードの傾斜方向は第三ベルトコードの傾斜方向と同じであった。
バンドはフルバンドと一対のエッジバンドとで構成された。バンドがフルバンドを含むことが表1のFBの欄に「Y」で示され、このバンドがエッジバンドを含むことがこの表1のEBの欄に「Y」で示されている。フルバンド及びエッジバンドのバンドコードは、スチールコードであった。
フルバンドは、第一ベルトプライと第二ベルトプライとの間に設けられ、フルバンドの端の径方向外側にエッジバンドが配置された。
フルバンドの端からエッジバンドの内端までの軸方向距離Weは15mmであった。
第一ベルトプライとカーカスプライとの間に緩衝層が設けられた。このことが、表1の緩衝層の欄に「Y」で示されている。緩衝層の複素弾性率E*bは10.0MPaであった。カーカスと補強層との間の距離TCは2.0mmであった。
緩衝層の端からエッジバンドの内端までの軸方向距離DBは10mmであった。
緩衝層の軸方向幅WBの、第一ベルトプライの軸方向幅W1に対する比率(WB/W1)は60%であった。
緩衝層とクッション層との重複長さLBは7mmであった。
クッション層の複素弾性率E*cは3.4MPaであった。
緩衝層を傾斜プライに置き換えた他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。比較例1は従来タイヤである。
比較例1のベルトは4枚のベルトプライで構成された。この比較例1では、傾斜プライのベルトコードの傾斜角度θtは50°に設定された。傾斜プライのベルトコードの傾斜方向は第一ベルトコードの傾斜方向と同じであった。傾斜プライのベルトコードはスチールコードであった。ベルトは、傾斜プライが第二ベルトプライの軸方向幅と同等の軸方向幅を有するように構成された。
エッジバンドを設けなかった他は実施例1と同様にして、比較例2のタイヤを得た。
距離TCを下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2のタイヤを得た。
緩衝層の複素弾性率E*bを下記の表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例3のタイヤを得た。
エッジバンドの内端位置を変えて軸方向距離We及び軸方向距離DBを下記の表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例4-5のタイヤを得た。
クッション層の内端位置を調整して重複長さLBを0mmとした他は実施例1と同様にして、実施例6のタイヤを得た。
試作タイヤをリム(11.75×22.5)に組み込み、空気を充填しタイヤの内圧を正規内圧に調整した。このタイヤをドラム試験機において80km/hの速度で1000km走行させ、ショルダー周方向溝の内側におけるケースラインのプロファイルを得た。このケースラインのプロファイルを走行前のケースラインのプロファイルと対比させて、走行前後のプロファイルの変化を確認した。その結果が、下記の格付けにしたがった指数で下記の表1及び表2に表されている。数値が大きいほど、プロファイルの変化が抑えられていることを表す。この走行試験では、正規荷重がタイヤに付与された。この評価では、95以上であることが求められる。
変化量 指数
0.0mm~0.5mm 100
0.6mm~1.0mm 95
1.1mm~1.5mm 90
1.6mm~2.0mm 85
2.1mm~2.5mm 80
試作タイヤをリム(11.75×22.5)に組み込み,空気を充填しタイヤの内圧を正規内圧に調整した。このタイヤを試験車両(トラックターヘッド)のドライブ軸に装着した。荷物を積載したトレーラーをこの試験車両に牽引させて、質量換算でタイヤの摩耗率が30%に達するまで、アスファルト路面で構成したテストコースでこの試験車両を走行させた。走行後のタイヤについて、シアログラフィ又はX線により検査し、内部損傷の有無を確認した。内部損傷が確認された場合は、タイヤを解体し、この内部損傷がフルバンドのバンドコードの破断であるかを確認した。その結果が、下記の格付けにしたがって下記の表1及び表2に表されている。格付けDに該当しないことが求められる。
バンドコードの破断箇所がない場合・・・・・・・・A
バンドコードの破断箇所が1か所ある場合・・・・・B
バンドコードの破断箇所が2か所ある場合・・・・・C
バンドコードの破断箇所が3か所以上ある場合・・・D
試作タイヤの質量を計測した。その結果が、実施例1を100とした指数で下記の表1及び表2に表されている。数値が小さいほど、タイヤは軽いことを表す。結果を示す指数が110以下であれば、質量の増加が抑制されているとして許容される。
プランジャーテスト機を用いてJIS D4230の5.1項「タイヤ強度(破壊エネルギー)試験」に準拠し、トレッド部上方から円錐状の重錘(プランジャー径50mm、高さ100mm、重さ5kg)を落下させ、タイヤが破壊したときの落下高さをエネルギーに換算した。その結果が、実施例1を100とした指数で下記の表1及び表2に表されている。数値が大きいほどタイヤ強度に優れる。結果を示す指数が95以上であることが求められる。
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
12・・・カーカス
14・・・クッション層
20・・・補強層
22・・・緩衝層
30、30s、30m・・・周方向溝
32、32s、32m、32c・・・陸部
38・・・カーカスプライ
40・・・ベルト
42・・・バンド
44、44A、44B、44C・・・ベルトプライ
46・・・フルバンド
48・・・エッジバンド
50、50A、50B、50C・・・ベルトコード50
54・・・バンドコード
Claims (8)
- 65%以下の偏平比の呼びを有し、
少なくとも3本の周方向溝が刻まれたトレッドと、前記トレッドの端に連なり、径方向において前記トレッドの内側に位置する一対のサイドウォールと、径方向において前記サイドウォールの内側に位置する一対のビードと、前記トレッド及び前記一対のサイドウォールの内側に位置し一方のビードと他方のビードとの間を架け渡すカーカスと、径方向において前記トレッドの内側に位置する補強層と、径方向において前記カーカスと前記補強層との間に位置する緩衝層とを備え、
前記少なくとも3本の周方向溝のうち、軸方向において外側に位置する周方向溝がショルダー周方向溝であり、
前記補強層が、並列した多数のベルトコードを含むベルトと、らせん状に巻かれたバンドコードを含むバンドとを備え、
前記ベルトが、第一ベルトプライ、第二ベルトプライ及び第三ベルトプライを備え、
前記第一ベルトプライ、前記第二ベルトプライ及び前記第三ベルトプライが径方向にこの順で並び、
前記第一ベルトプライに含まれる前記ベルトコードの傾斜の向きが、前記第二ベルトプライに含まれる前記ベルトコードの傾斜の向きと逆であり、
前記バンドが、両端が赤道面を挟んで相対するように配置されるフルバンドと、径方向において前記フルバンドの端の外側に位置する一対のエッジバンドとを備え、
前記フルバンドが、径方向において前記第一ベルトプライと前記第二ベルトプライとの間に位置し、
前記緩衝層が架橋ゴムからなる、
重荷重用空気入りタイヤ。 - 前記緩衝層の複素弾性率が7.0MPa以上12.0MPa以下である、
請求項1に記載の重荷重用空気入りタイヤ。 - 前記フルバンドの端が軸方向において前記ショルダー周方向溝の外側に位置する、
請求項1又は2に記載の重荷重用空気入りタイヤ。 - 前記フルバンドの端から前記エッジバンドの内端までの軸方向距離が10mm以上である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の重荷重用空気入りタイヤ。 - 軸方向において前記緩衝層の端が前記エッジバンドの内端の内側に位置する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の重荷重用空気入りタイヤ。 - 前記緩衝層の軸方向幅の、前記第一ベルトプライの軸方向幅に対する比率が50%以上である、
請求項1から5のいずれか一項に記載の重荷重用空気入りタイヤ。 - 軸方向において前記緩衝層の外側に位置する一対のクッション層を備え、
前記一対のクッション層がそれぞれ、前記補強層の端において、前記補強層と前記カーカスとの間に位置し、
軸方向において前記緩衝層の端が前記クッション層の内端の外側に位置する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の重荷重用空気入りタイヤ。 - 前記緩衝層の複素弾性率が前記クッション層の複素弾性率よりも高い、
請求項7に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
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