JP7106270B2 - 穿刺経路設定装置、穿刺制御量設定装置及び穿刺システム - Google Patents
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Description
穿刺支援ロボット2は、ロボット10と、ロボット制御装置20と、を有する。ロボット10は、複数の関節を有する多自由度のアーム型ロボットで有り得る。ロボット制御装置20は、穿刺プランニング装置3から提供される情報に基づいて、ロボット10を制御する。ロボット10は、アクチュエータ、モータ、振動素子といった部品により構成された駆動ユニット11を有する。また、ロボット10のアーム先端には、穿刺針12が取り付けられる。穿刺針12は、例えば、長さが150ミリメートル、直径が0.53ミリメートルであり、基端側がロボット10に保持された片持ち梁状を呈する。さらに、穿刺針12の基端には、穿刺針12に作用する力を計測する力センサ13が設けられる。そして、ロボット10のアームには、穿刺針12の位置及び姿勢を得るためのいくつかの角度センサ14が設けられる。
穿刺プランニング装置3は、穿刺支援ロボット2の動作条件を決めるコンピュータシステムである。穿刺プランニング装置3は、患者の断層撮影画像などの画像情報を利用して、穿刺パスと、穿刺制御量と、を算出する。そして、穿刺プランニング装置3は、当該穿刺パス及び穿刺制御量を穿刺支援ロボット2に提供する。穿刺プランニング装置3から穿刺支援ロボット2への情報提供の態様は、特に限定されない。穿刺プランニング装置3は、穿刺支援ロボット2に対して有線または無線により接続され、穿刺プランニング装置3から穿刺支援ロボット2へ情報が伝達されてもよい。また、穿刺プランニング装置3が生成した情報は、メモリーカードといった情報記録媒体に記録され、当該媒体の情報を穿刺支援ロボット2に読み込ませることにより伝達されてもよい。
危険領域設定部31は、画像データに対して危険領域RKを設定する。「危険領域」とは、穿刺が許されない領域であり、例えば、血管が集中する部位など、穿刺針12が通過すると人体に影響を及ぼす危険性が高い領域をいう。
目標設定部32は、画像データに対して目標を設定する。「目標」とは、穿刺針12の先端が到達すべき領域をいう。従って、本実施形態でいう「目標」は、画像データにおいてある程度の範囲を有する領域をいう。例えば、目標は、体内に発生したがん細胞を含む領域としてよい。なお、目標は、穿刺針12が通過すべき領域としてもよい。
許可領域設定部33は、画像データに対して許可領域RP(穿刺許可領域)を設定する。「許可領域」とは、穿刺が許される領域であり、例えば、穿刺針12が通過しても人体に大きな影響を及ぼす危険性が低い領域をいう。つまり、許可領域RPと危険領域RKとは、重複して設定されることはない。
体内画像生成部34は、複数の画像データを利用して三次元的な許可領域RPを示す体内仮想モデルを生成する。
iは複数の組織Tiの一つを特定する数であり、jは複数の穿刺パス候補Cjの一つを特定する数である。fjは、j番目の穿刺パス候補Cjにおける総合ずれ角度であり、θi、jは組織境界TSiと穿刺パス候補Cjとのずれ角度であり、wiは組織Tiにおける重み因子である。
穿刺パス候補設定部35は、体内画像生成部34に接続されて、体内仮想モデルを受ける。図6に示されるように、穿刺パス候補設定部35は、体内仮想モデル60に示される三次元的な許可領域RP内において、互いに異なる複数の初期位置としての位置Pj、Pj+1、Pj+2から目標Gに至る複数の穿刺パス候補Cj、Cj+1、Cj+2を設定する。
交差位置取得部36は、体内画像生成部34と穿刺パス候補設定部35とに接続されて体内仮想モデルと穿刺パス候補Cj、Cj+1、Cj+2を示す情報とを受ける。穿刺パス候補Cj、Cj+1、Cj+2と、組織境界TSi+1、TSi+2の交差する位置を計算により得る。体内仮想モデルは、組織Ti+1、Ti+2について、その形状を示す三次元データを含む。交差位置取得部36は、穿刺パス候補Cj、Cj+1、Cj+2と組織Ti+1、Ti+2の形状を示すデータとを利用して、交差点を示す座標を得る。例えば、穿刺パス候補Cjと組織境界TSi+1との交差点CPi+1、jを得る。穿刺パス候補Cjと組織境界TSi+2との交差点CPi+2、jを得る。穿刺パス候補Cj+1と組織境界TSi+1との交差点CPi+1、j+1を得る。穿刺パス候補Cj+1と組織境界TSi+2との交差点CPi+2、j+1を得る。穿刺パス候補Cj+2と組織境界TSi+1との交差点CPi+1、j+2を得る。穿刺パス候補Cj+2と組織境界TSi+2との交差点CPi+2、j+2を得る。
ずれ角度取得部37は、体内画像生成部34と交差位置取得部36とに接続されて体内仮想モデルと交差点を示す情報(座標)を受ける。例えば、ずれ角度取得部37は、まず、交差点CPi+1、jにおける法線Ni+1、jを算出する。既に述べたように、体内仮想モデルは、組織Ti+1についてその形状を示す三次元データを含む。従って、組織境界TSi+1における交差点CPi+1が特定されれば、当該交差点CPi+1における法線Ni+1、jの方向が得られる。次に、ずれ角度取得部37は、法線Ni+1、jと、穿刺パス候補Cjとのずれ角度θi+1、jを得る。一つの穿刺パス候補Cjにつき、交差する組織境界TSi+1、TSi+2の数だけずれ角度が得られる。
総合ずれ角度取得部38は、ずれ角度取得部37に接続されてずれ角度θi、jを受ける。総合ずれ角度取得部38は、穿刺パス候補Cj毎に、ずれ角度θi、jを足し合わせる(式(1)参照)。例えば、3本の穿刺パス候補Cj、Cj+1、Cj+2が設定された場合には、3個の総合ずれ角度fj、fj+1、fj+2が得られる。なお、足し合わせる前に、ずれ角度θi、jには、所定の重み因子wiを乗算してもよい。
穿刺パス選択部39は、総合ずれ角度取得部38に接続されて総合ずれ角度fjを受ける。穿刺パス選択部39は、複数の総合ずれ角度fj、fj+1、fj+2の数値を互いに比較し、最小の総合ずれ角度fminを特定する。そして、最小の総合ずれ角度fminを示す穿刺パス候補Cjを穿刺パスCPとして選択する。例えば、総合ずれ角度fj、fj+1、fj+2のうち、総合ずれ角度fj+1が最小であったとする。そうすると、穿刺パス選択部39は、総合ずれ角度fj+1を示す穿刺パス候補Cj+1を、穿刺パスCPとして選択する。
穿刺パスCPに沿って穿刺針12を刺し込むことにより、目標Gとのずれが最小化される。すでに述べたように、穿刺針12は、極めて細く(例えば直径0.53ミリメートル)であり、たわみやすい。さらに、穿刺針12は、軸線方向に沿った力を正確に加えたとしても、その先端の形状によりたわんでしまう。このようなたわみを抑制するために、穿刺針12に対して軸線方向に沿った振動あるいは軸線まわりに交互に回動する回転振動を与える。これらの穿刺針12の動作により、先端形状に起因する力の不均一などが解消される。従って、穿刺パスCPからの穿刺針12のずれをさらに抑制することができる。
許容値設定部41は、穿刺パスプランニング部30に接続されて穿刺パスCPに関する情報と体内仮想モデル60に関する情報を受ける。穿刺針12は、穿刺パスCPに沿って刺しこんだとき、目標Gに到達するまでに各組織Ti、Ti+1、Ti+2を貫通する。そして、目標Gは、その位置は一つの座標によって代表されているが、実際には三次元的な領域を有する。従って、当該領域を用いて、許容できる最終的なずれが算出でき、ひいてはそれぞれの組織Ti、Ti+1、Ti+2において許されるずれを得ることができる。
制御量設定部42は、前処理部43と、条件設定部44と、を有する。
前処理部43は、穿刺パスプランニング部30及び許容値設定部41に接続されて、体内仮想モデル60に関する情報と許容値に関する情報とを受ける。前処理部43は、制御量の設定に必要な前処理を行う。例えば、前処理部43は、穿刺パスCPにおける各組織Ti、Ti+1、Ti+2の長さLi、Li+1、Li+2を得る。長さLi、Li+1、Li+2は、穿刺パスCPを示す情報と体内仮想モデル60に関する情報とを用いた計算により得られる。また、前処理部43は、各組織Ti、Ti+1、Ti+2の弾性率Ei、Ei+1、Ei+2を得る。弾性率Ei、Ei+1、Ei+2は、予め取得されて補助記憶部103に保存された情報を用いてもよい。
条件設定部44は、制御量仮定部44a、たわみ確率評価部44bと、組織損傷評価部44cと、を有する。たわみ確率評価部44bは、穿刺速度、穿刺周波数及び穿刺回転速度を仮定し、当該仮定に基づいて発生し得る穿刺パスCPからのずれが許容できるか否かを評価する。そして、この仮定と評価とを、所定の条件が満たされるまで繰り返す。組織損傷評価部44cは、たわみ確率評価部44bにおいて評価を満たした穿刺速度、穿刺周波数及び穿刺回転速度に基づいて組織損傷を評価する。
ここで、piは組織Tiにおけるたわみ量が許容値以下になる確率である。Pは、許容し得る確率である。また、Eiは弾性率であり、Liは組織Ti中における穿刺パスCPの長さであり、uiは穿刺回転速度であり、viは穿刺速度であり、qiは穿刺周波数である。
ここで、組織損傷の度合いHi、jは、算出するだけでもよいし、予め設定された閾値と比較してもよい。つまり、組織損傷の度合いHi、jが閾値を越える(損傷度合いが許容できない)と判断されるとき、再び、たわみ確率評価部44bの動作に戻って、新たな穿刺速度vi及び穿刺回転速度uiが設定される。
図3に示されるように、ロボット制御装置20は、穿刺プランニング装置3から得た情報に基づいて、ロボット10に提供する制御信号を生成する。また、ロボット制御装置20は、ロボット10に設けられた各種センサから得た情報に基づいて、ロボット10に提供する制御信号を切り替える。ロボット制御装置20は、動作制御部21と、組織破断検知部22と、目標到達判定部23と、を有する。
動作制御部21は、穿刺プランニング装置3から得た情報に基づいて、ロボット10の動作を制御するための制御信号を生成する。また、動作制御部21は、制御量変更部21aを有する。上述したように、制御量は、組織毎に設定される。従って、ロボット制御装置20は、穿刺針12の先端位置を検出し、その位置に応じて制御量を切り替える。この動作を実現するには、先端位置に関する情報を要する。
ところで、穿刺針12の先端位置は、組織毎に設定された制御量の切替や、目標Gに到達したか否かを判断するために必要な情報である。穿刺針12の先端位置は、例えば、穿刺前に取得した断層画像と、ロボット10の角度センサ14などのデータに基づく穿刺深さとを利用して推定することができる。しかし、組織Tiは、穿刺針12の先端に押圧されて変形する。例えば、断層画像を利用して、基準位置から所定距離だけ離間した位置に組織境界がある情報と、ロボット10のデータから穿刺深さが所定距離よりもわずかに深い位置にある情報とを得たとする。これらの情報によれば、穿刺針12の先端は、組織境界TSi+1を破って次の組織Ti+1に位置すると予想される。しかし、実際には、組織境界TSi+1が変形するので、穿刺針12の先端は、組織Tiと組織Ti+1の境界(組織境界TSi+1)に留まっていることがあり得る。つまり、組織Ti+1に対して設定された制御量とすることが適切でないことが生じ得る。ここでいう「組織境界」とは、体内仮想モデルを構成する複数の組織及び臓器の、表面または境界面をいう。
目標到達判定部23は、穿刺針12の先端が目標に到達したことを判定する。目標に到達した場合には、目標到達判定部23は、目標に到達したことを示す情報を動作制御部21に提供する。そうすると、動作制御部21は、穿刺動作を停止する。その後、ロボット制御装置20は、薬剤の注入といった作業を開始する。
穿刺システム1の動作について説明する。以下の説明では、図8、図9及び図10に示されるように、穿刺システム1の動作を穿刺パスプランニングステップS10、穿刺制御プランニングステップS30及びロボット制御ステップS50として説明する。
図8に示されるように、穿刺パスプランニングステップS10は、例えば、穿刺パスプランニング部30が有する機能的構成要素に対応するステップを有する。つまり、穿刺パスプランニングステップS10は、データ入力ステップS11と、危険領域設定ステップS12と、目標設定ステップS13と、許可領域設定ステップS14と、体内画像設定ステップS15と、穿刺パス候補設定ステップS16と、交差位置取得ステップS17と、ずれ角度取得ステップS18と、総合ずれ角度取得ステップS19と、穿刺パス選択ステップS20と、を有する。
図9に示されるように、穿刺制御プランニングステップS30は、例えば、穿刺制御プランニング部40が有する機能的構成要素に対応するステップを有する。つまり、穿刺制御プランニングステップS30は、許容値設定ステップS31と、制御量設定ステップS32と、を有する。
上記式を満たす場合(S36:YES)には、次の組織損傷評価ステップS37を行う。上記式を満たさない場合(S36:NO)には、再び制御量仮定ステップS35を行う。
例えば、上記式を満たす場合(S37:YES)には、穿刺制御プランニングステップS30を終了する。上記式を満たさない場合(S37:NO)には、再び制御量仮定ステップS35を行う。なお、組織損傷の評価は、上記のようにフィードバックを行うものでもよいし、単に損傷の度合いHi、jを得るものとしてもよい。
図10に示されるように、ロボット制御ステップS50は、例えば、ロボット制御装置20が有する機能的構成要素に対応するステップを有する。つまり、ロボット制御ステップS50は、穿刺針12の刺し入れを開始するステップS51と、組織破断検知ステップS52と、制御量変更ステップS53と、目標到達判定ステップS54と、穿刺針12の刺入を停止するステップS55と、を有する。そして、それぞれのステップの結果として提供される制御信号により、ロボット10を動作させる。
上記実施形態では、穿刺パスプランニング部30の総合ずれ角度取得部38は、下記式(1)に示される目的関数を用いるとした。
穿刺針12のたわみは、穿刺距離、組織Tiの剛性Ei、組織Tiの不均一性などの影響を受ける。そこで、これらの影響を重み因子wiによって考慮してもよい。例えば、穿刺パスCP上において組織境界TSiの所定の位置Piから目標Gまでの距離を重み因子wiによって考慮してもよい。具体的には、図11の(a)部に示されるように、位置Piから目標Gまでの距離Ldが長い場合、穿刺針12の先端のずれE1(たわみ)は、大きくなる傾向にある。一方、図11の(b)部に示されるように、位置Piから目標Gまでの距離Ldが短い場合、穿刺針12の先端のずれE2は、小さくなる傾向にある。そこで、重み因子wiを下記式によって示してもよい。この構成によれば、より確実に目標Gに到達し得る穿刺パスCPを設定することができる。
Liは位置Piからi番目の組織境界TSiにおける位置Pi+1までの距離である。Ltarは位置Piから目標Gまでの距離である。この構成によれば、目標Gに対する穿刺針12のずれをさらに低減可能な穿刺パスCPを提供することができる。
上記実施形態では、ロボット制御装置20の組織破断検知部22は、反力のピークを検出することにより、組織境界TSiの破断を検知した。例えば、組織破断検知部22は、組織境界TSiの位置が存在し得る範囲を推定し、当該範囲において組織境界TSiの破断を検知することとしてもよい。この構成によれば、確実に組織境界TSiの破断を検知することができる。
上記実施形態では、穿刺プランニング装置3は、穿刺パスプランニング部30と、穿刺制御プランニング部40と、を有していた。例えば、図13の(a)部に示されるように、穿刺システム1Aの穿刺プランニング装置3Aは、穿刺制御プランニング部40を備えず、穿刺パスプランニング部30のみを有する構成としてよい。また、図13の(b)部に示されるように、穿刺システム1Bの穿刺プランニング装置3Bは、穿刺パスプランニング部30を備えず、穿刺制御プランニング部40のみを有する構成としてよい。この場合には、穿刺パスに関する情報は、穿刺プランニング装置3の外部において生成され、データ入出力部50から受け入れられる。
上記実施形態では、穿刺プランニング装置3の穿刺制御プランニング部40は、許容値設定部41を有し、当該許容値設定部41で設定した範囲を満たす制御量を探索した。例えば、穿刺制御プランニング部40は、許容値を用いない手法により制御量を設定してもよい。すなわち、穿刺制御プランニング部40は、許容値設定部41を備えていなくともよい。この場合には、例えば、過去の実績等から得られる評価値を利用して、制御量の適否を判断することとしてもよい。
Claims (7)
- 複数の組織を介して目標に至る直線状の穿刺経路を得る穿刺経路設定装置であって、
複数の画像データを利用して、三次元的な穿刺が許される穿刺許可領域を示す体内仮想モデルを生成する体内画像生成部と、
互いに異なる穿刺開始位置の候補を複数設定し、前記穿刺開始位置から前記目標に至る経路候補を前記穿刺開始位置毎に設定する経路候補設定部と、
前記経路候補と前記組織の組織境界とが互いに交差する交差位置を前記組織毎に得る交差位置取得部と、
前記交差位置における前記組織境界の法線に対する前記経路候補のずれ角度を前記組織毎に得るずれ角度取得部と、
前記組織毎に得られた複数の前記ずれ角度を足し合わせた総合ずれ角度を前記経路候補毎に得る総合ずれ角度取得部と、
複数の前記総合ずれ角度に基づいて、前記目標に到達し得る前記経路候補を前記穿刺経路として選択する穿刺経路選択部と、を備え、
前記経路候補設定部、前記交差位置取得部、前記ずれ角度取得部、前記総合ずれ角度取得部及び穿刺経路選択部は、前記体内画像生成部が生成した前記体内仮想モデルを利用して、穿刺に適した前記穿刺経路を設定する、穿刺経路設定装置。 - 前記経路候補の設定が許される前記穿刺許可領域を設定する許可領域設定部をさらに備える、請求項1に記載の穿刺経路設定装置。
- 前記総合ずれ角度取得部は、前記組織毎の前記ずれ角度に対して重み因子を乗算した値を足し合わせる、請求項1または2に記載の穿刺経路設定装置。
- 複数の組織を介して目標に穿刺針を刺し込む穿刺システムであって、
請求項1~3の何れか一項に記載の穿刺経路設定装置と、
前記穿刺経路設定装置により設定された穿刺経路に基づいて、前記穿刺針を有するロボットが前記穿刺針を動作させる穿刺支援ロボットと、を備える、穿刺システム。 - 前記組織毎の穿刺針の動作条件を設定する穿刺制御量設定装置をさらに備え、
前記穿刺支援ロボットは、前記穿刺制御量設定装置により設定された制御量に基づいて前記穿刺針を動作させ、
前記穿刺制御量設定装置は、
前記組織に前記穿刺針を刺し込んでいるときにおける前記動作条件としての前記穿刺針の制御量を、前記組織毎に設定する条件設定部を有し、
前記制御量は、
前記穿刺針が単位時間あたりに穿刺経路に沿って移動する距離を示す穿刺速度と、
前記穿刺針の延びる方向に前記穿刺針を振動させる第1動作に係る第1周波数及び前記穿刺針の延びる方向のまわりに前記穿刺針を往復回転させる第2動作に係る第2周波数の少なくとも一方と、を含み、
前記条件設定部は、前記穿刺針を前記穿刺経路に沿って移動させながら、前記第1動作及び前記第2動作の少なくとも一方を前記穿刺針に行わせることにより、前記穿刺針の先端位置が目標に到達し得るように前記第1周波数及び前記第2周波数を設定する、請求項4に記載の穿刺システム。 - 前記穿刺支援ロボットは、
前記穿刺針の先端位置に関する情報を得るために、前記穿刺針による組織境界の破断を検知する組織破断検知部と、
前記組織破断検知部が前記組織境界の破断を検知したときに、前記組織毎に設定された前記制御量を変更する制御量変更部と、を有する、請求項5に記載の穿刺システム。 - 前記組織破断検知部は、前記穿刺針を刺し込む動作に起因して前記穿刺針に作用する反力を利用して、前記組織境界の破断を検知する、請求項6に記載の穿刺システム。
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