JP7105347B1 - 情報処理システム - Google Patents
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Abstract
Description
販売対象の商品に取り付けられるRFIDタグは、販売後、ユーザにより取り外されることが前提のため、通常、提げタグ(商品と独立した紙タグを紐状の留め具で止めたもの)に埋め込んだ状態で利用されることが一般的である。
近年、衣類の販売だけなく、RFIDタグを利用したレンタル(賃貸)事業も徐々に開始されている。
また、貸出中の衣類の状況が変化した場合、例えば貸出中の衣類が汚れたり、劣化したときに、それが貸出先で生じたものか、貸出以前の段階(出荷段階や配送段階)に生じたものか、衣類が返却された以降に生じたものかが追跡できない。
さらに、管理上、賃貸中の複数の衣類の中からいくつかの衣類を購入したい、という貸出先のユーザの要望に応じることが難しい。
このような懸念材料が衣類の賃貸サービスのビジネスが拡大しない要因となっている。
識別子を含む情報を無線送信可能なタグが付された衣類についてユーザへ賃貸する役務の提供において、前記タグから無線送信された前記情報を受信することで前記識別子を読み取る読取装置と、
前記役務の管理をする情報処理装置と、
を含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記役務のフローのうち、前記衣類が前記ユーザに対して賃貸される賃貸工程において、前記識別子と、前記ユーザを特定可能なユーザ情報とを含む情報を、賃貸情報として生成して管理する賃貸情報管理手段と、
前記フローのうち、前記ユーザから返却された前記衣類が受け付けられる返却工程において、前記読取装置により読み取られた前記識別子と、前記賃貸情報とに基づいて、返却された前記衣類が前記ユーザに賃貸されたものと同一であるか否かの判定を行うことで、真贋検品を行う第1検品手段と、
前記返却工程において、返却された前記衣類に生じているダメージの種類及び程度を示す情報をダメージ情報として取得することで、当該衣類の品質検品を行う第2検品手段と、
前記フローのうち前記賃貸工程及び前記返却工程を管理すると共に、前記第1検品手段による真贋検品が成功した場合、前記第2検品手段により取得された前記ダメージ情報に基づいて前記衣類のメンテナンス方法を決定して、前記フローを、前記返却工程から、前記衣類がメンテナンスされるメンテナンス工程に遷移させて管理する工程管理手段と、
を備える。
図1は、本発明の情報処理システムにより提供される衣類賃貸サービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の業務フローを説明する。
図1は、本発明の情報処理システムにより提供される本サービスの業務フローを示す図である。
クリーニング工程S7、CL戻り工程S8、リペア/シミ抜き工程S9は、まとめてメンテナンス工程と呼ぶ。
パッケージは、配送途中に他の人に中身が見られないような不透明の包装、例えば袋状のものである。パッケージには1以上の衣類が畳まれた状態で収納される。なお、パッケージに衣類を収納する際に個々の衣類のRFIDタグTGからタグ情報を読み取ってもよい。
返却品のパッケージの状態は、複数点の貸出済みの衣類が不透明の返却用袋に封入された状態であり、人手の作業ではパッケージを開梱して中の物を1つずつ取り出さなければ返却品の数量をチェックすることはできない。
これによりパッケージを開梱せずとも、パッケージ内にユーザに貸し出した衣類が正しく含まれているかを判別できる。
この情報処理システムの導入により出庫時や荷受時の作業効率が格段に改善し、物流コストの削減等の結果が得られると共に、賃貸会社のビジネスの強みである高機動物流、オペレーショナル・エクセレンスを実現することができる。
CL戻り工程S8は、クリーニングされた返却品を最終検品する工程である。最終検品とは、クリーニング後の返却品が再度賃貸される商品として利用可能な状態かどうかを検査することをいう。
これらのメンテナンス工程では、衣類が次の工程に送られる際に、タグリーダTR1により衣類のRFIDタグTGからタグ情報が読み取られて、リーダ情報と共にゲート情報としてサーバ1へ送信される。
上記それぞれの工程からサーバ1にゲート情報が取得されると、サーバ1では、ゲート情報に基づいて、データベースの商品とユーザとレンタルの各ステータス(状況フラグ)が更新されるので、夫々の状況が常に管理される。
RFIDタグTGは、図1に示すタグチップCHと、タグチップCHに接続されるアンテナANとを布製の基材で包み込むようにパッケージング(封入)したものである。
RFIDタグTGは、ソフト布で被覆され、業務用洗濯に200回以上堪えられるクリーニング可能なものであり、UHF帯の電波を受信するタグである。
RFIDタグTGは、業務及び医療用洗濯環境にて、小型、耐圧60Bars(大気圧)が確保されたものであり、製品性能が安定し信頼性も持っている。
RFID規格は、EPC Class1 Gen2; ISO18000-6Cである。周波数は、902-928MHzである。なお、これ以外の周波数にカスタマイズして制作することが可能である。使用しているCHIPは、Impinj R6Pである。メモリは、EPC:96bits;User:32bitsである。メモリへのデータの書き換えに対応し、書込及び読取の重複が可能である。データ保存は、20年である。品質保証は、3年或いは200回工業洗濯(先に達する方に準ずる)。基本材質は布製である。外寸は、幅35mm、奥行き20mm、厚み1.4mmである。なお、寸法はカスタム可能である。動作温度は、摂氏-25度~+110度である。保存温度は、摂氏-40度~+120度である。短期耐熱は、洗濯:摂氏90度,15分間、乾燥:摂氏180度,30分間,200回、アイロン:摂氏180度,10秒,200回高温殺菌:摂氏135度,20分間である。保存湿度は、5%~95%である。取付方法は、縫合である。製品重量は、4.2g以下/枚である。表面色は、白色である。耐圧力は、60bars(大気圧)である。耐衝撃試験において、1mの高さから200回転落試験を通過している。耐化学物質試験において、業務用洗濯工程で使用する溶剤等に対応していることを確認している。高低温切替試験において、摂氏-40度~+120度、7回高低温切替循環試験,合計継続2日間測定をパスしている。RoHSに準拠している。検針検査を実施している。通信距離は、所定のタグリーダ(韓国ATID社製、製品型番:AT880等)により1.2m以上からのデータの読み出し、及び書き込みに対応することを確認している。
図2は、図1の本サービスを提供するために適用される情報処理システムの一実施形態の構成図である。
図2に示す情報処理システムは、サーバ1と、通信端末PS1乃至PS9と、夫々の通信端末PS1乃至PS9に接続されるタグリーダTRとを含むように構成されている。
サーバ1と、通信端末PS1乃至PS9とは、インターネット等のネットワークNWを介して相互に接続されており、互いに通信可能である。
通信端末PS1乃至PS9は、賃貸会社の各工程に配置される。各工程は、例えば衣類(賃貸商品)の倉庫や荷受センター、メンテナンス場所等に存在する。各工程は、各賃貸商品のステータスが変更されるか所であれば、例えば配送工程等のように、運送車両で移動中等でもよく、場所に限定されるものではない。
通信端末PS1乃至PS9は、後述のRFIDタグTGが付された衣類を賃貸する賃貸会社の作業者により操作される情報処理装置であって、例えばスマートフォン、タブレット、POS端末等のいずれかで構成される。
RAM103には、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
入力部107は、各種ハードウェア釦等で構成され、操作者の指示操作に応じて各種情報を入力する。
通信部109は、インターネットを含むネットワークNWを介して他の装置(通信端末PS1乃至PS9)との間で行う通信を制御する。
ただし、通信端末PSがスマートフォンやタブレットで構成される場合には、出力部106及び入力部107として、タッチパネルやカメラ等を有する。
図4は、図2のサーバにおいて、衣類の賃貸に関する処理を実現するための機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
具体的には例えば、衣類についての、品番情報、問い合わせ先情報、口コミ情報等をタグ情報に含めることができる。品番情報には、衣類のサイズ、素材、価格等の詳細情報、メンテナンスに関する情報(日付やメンテナンス内容等)等を含める場合もある。
具体的には、商品DB401には、例えばRFID(個品ID)に対応して、商品の商品名、ブランド、サイズ、ステータス(レンタル中、メンテナンス中、配送中、新規入庫、貸出可等)、状態レベル(新品、新品同様、一部難あり等)、貸出回数(例えば2等の数値)、リペア(修繕の有無)、洗濯回数(例えば2等の数値)、入庫からの経緯(入庫から5日経過等)等が記憶されている。
具体的には、ユーザDB402には、例えばユーザID(例えばU1等)に対応して、サイズ、ステータス、レンタル内容、レンタル回数、平均返却期間等が記憶されている。
サイズは、ユーザが賃貸した衣類のサイズ(例えばシャツL、スカートM等)である。レンタル内容は、貸出日(例えば出6/21等)やユーザに貸し出した衣類の個品ID(例えばAαL2、BαM1等)等である。レンタル回数は、ユーザが賃貸した回数(例えば2等の数値)である。平均返却期間は、ユーザから返却された日付から賃貸開始日を差し引いた日数(例えば14日であれば14等の数値)である。
この他、ユーザDB402には、過去にユーザが本サービスを利用して衣類を賃貸した賃貸履歴が賃貸回毎に記憶されている。
具体的には、図6に示すように、賃貸履歴には、はじめ(1回目)に賃貸された賃貸個品(衣類)の識別情報(全ての個品ID)、衣類が賃貸された期間(例えば11月15日~11月21日等)、衣類の検品結果(真贋、品質夫々の結果、〇…OK、×…NG)等が記憶されている。また、賃貸品のうちいくつかの衣類が購入された場合、その衣類の衣類IDに対応して購入の履歴が記憶される。
具体的には、レンタルDB403には、レンタルID(例えばX001等)に対応して、ユーザID(例えばU1等)、個品ID(例えばAαL2、BαM1等)、個品ステータス(例えばレンタル中等)、貸出日(例えば6/21等)、貸出期間(例えば5日等)が記憶されている。
個品ステータスは、例えば衣類が貸出中であれば「レンタル中」とされ、衣類が返却されると、「返却済」等に変更される。ユーザIDは、ユーザの固有の番号であり、ユーザがこのサービスの会員になる際に付与される。
この他、レンタルDB403には、ユーザDB402と同様に、過去の賃貸履歴が記憶されている。
具体的には、賃貸管理部11は、本サービスの業務フロー(図1参照)のうち、賃貸工程(出荷工程S3乃至配送工程S5等)において、衣類SUのタグIDと、ユーザを特定可能なユーザ情報とを含む情報を、商品DB401、ユーザDB402を用いて生成して、賃貸情報としてレンタルDB403により管理する。
具体的には、真贋検品部12は、本サービスの業務フロー(図1参照)のうち、返却荷受工程S6において、タグリーダTRにより衣類SUの品質タグに縫い付けられたRFIDタグTGから読み取られたタグIDと、レンタルDB403の賃貸情報とに基づいて、返却された衣類SUがユーザに賃貸されたものと同一か否かの判定(真贋検品)を行う。
具体的には、品質検品部13は、返却荷受工程S6において、作業者がパッケージを開梱して取り出した衣類のダメージを検品した結果としてサーバ1に送信されてきたダメージ情報を取得し、衣類のダメージの有無の他、ダメージが有る場合はそのダメージの種類や程度をユーザDB402に賃貸履歴として登録する。
具体的には、工程管理部14は、出荷工程S3から配送工程S5及び返却荷受工程S6で返却品が賃し出された個品現品であると認められた場合、品質検品部13により取得されたダメージ情報に基づいて衣類SUのメンテナンス方法を決定して、業務フローを、返却荷受工程S6から、衣類SUがメンテナンスされるクリーニング工程S7やリペア/シミ抜き工程S9に遷移させて商品DB401やレンタルDB403によりステータスを管理する。
工程管理部14は、図1の業務フローのうち例えば出荷工程S3が開始される場所に設置されたタグリーダTRによりタグIDが読み取られた場合、当該タグIDにより特定される衣類についてのフローを出荷工程S3に遷移させて管理する。
具体的には、図1の業務フローのうち例えば出荷工程S3が実行される出荷倉庫等に設置されたタグリーダTRによりタグIDが読み取られた場合、サーバ1には、タグID及びタグリーダTRのリーダIDを含むゲート情報が受信されるので、工程管理部14は、ゲート情報に基づいて、図7のレンタルDB403の当該タグIDにより特定される衣類(例えば個品IDの衣類)についてのフロー(個品ステータス)を当該タグリーダTRが配置されている出荷工程S3(例えば出荷済等)に遷移させて管理する。タグリーダTRのリーダID以外に、例えば工程ID等、工程や場所を識別する情報であればよい。
衣類状態管理部15は、当該衣類のうちのいくつかのものがユーザに購入された場合に買い取られた衣類を販売済の状態として管理する。
衣類状態管理部15は、当該衣類がメンテナンスされている場合にはメンテナンス中として管理する。
衣類状態管理部15は、N個の衣類のうちM個(MはN未満の整数値)が販売済状態である場合、真贋検品部12は、返却された衣類がユーザに賃貸されたものと同一であるという結果の個数が(N-M)個であるか否かの判断を行う。
具体的には、衣類状態管理部15は、N個の衣類毎に夫々の衣類状態について、当該衣類がユーザに賃貸中の間はそのステータスをレンタル中としてレンタルDB403により管理する。
衣類状態管理部15は、当該衣類のうちのいくつかのものがユーザに購入された場合に買い取られた衣類を購入済としてユーザDB402により管理する。
衣類状態管理部15は、当該衣類がメンテナンスされている場合にはメンテナンス中として商品DB401により管理する。
衣類状態管理部15は、例えば貸し出した2個の衣類のうち1個が購入済である場合、真贋検品部12は、返却された衣類がユーザに賃貸されたものと同一であるという結果の個数が(2-1)=1個であるか否かの判断を行う。つまり衣類の貸出数から購入済の衣類の数を差し引いた数をユーザDB402に記憶しユーザへの商品の貸出数と返却数とを管理する。
衣類状態管理部15は、衣類状態(ステータス)を所定状態(例えば出荷済等)に遷移させる場所(出荷倉庫等)に設置されたタグリーダTRによりタグIDが読み取られた場合、当該タグIDにより特定される衣類SUについての衣類状態(ステータス)を当該所定状態(例えば出荷済等)に遷移させて管理する。
具体的には、ユーザ状態管理部16は、ユーザの状態について、賃貸した衣類SUがユーザに賃貸中であれば、ユーザDB402のユーザのステータスをレンタル中として管理し、ユーザがレンタル中の衣類を返却して、真贋検品部12による真贋検品が成功した場合には、ユーザDB402のユーザのステータスをレンタル中からレンタル可又は返却済み等に遷移させて管理する。
このようにユーザの賃貸状況をユーザDB402で管理することで、賃貸した衣類を返却しなければ、次の衣類を賃貸できないようにすることができる。
具体的には、ユーザ履歴管理部17は、ユーザについて、本サービスが利用される毎に、賃貸された衣類SUに関する情報、賃貸期間を含む賃貸に関する情報、及び、真贋検品部12及び品質検品部13の夫々の結果を含む情報を、ユーザの履歴情報としてユーザDB402(図6参照)により管理する。
具体的には、
具体的には、衣類履歴管理部19は、衣類SUについて、本サービスが利用される毎に、当該衣類SUに関する情報(個品ID等)、賃貸期間を含む賃貸に関する情報(賃貸期間等)、及び、真贋検品部12及び品質検品部13の夫々の結果を含む情報(〇や×等)を、当該タグIDと対応付けて衣類の賃貸履歴としてレンタルDB403により管理する。
図8は、図1の情報処理システムにおいて実行される衣類の賃貸サービスに関する業務フローのうち、サーバ1で実行される処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS11において、サーバ1の賃貸管理部11は、役務のフローのうち、衣類SUがユーザに対して賃貸される出荷工程S3から配送工程S5において、衣類SUのタグIDと、ユーザを特定可能なユーザ情報とを含む情報を、賃貸情報として生成して管理する。
ステップS12において、真贋検品部12は、フローのうち、ユーザから返却された衣類SUが受け付けられる返却荷受工程S6において、タグリーダTRにより衣類SUの品質タグに縫い付けられたRFIDタグTGから読み取られたタグIDと、賃貸情報とに基づいて、返却された衣類SUがユーザに賃貸されたものと同一か否かの判定(真贋検品)を行う。
ステップS13において、品質検品部13は、返却荷受工程S6において、衣類SUに生じているダメージの種類(汚れ、やぶれ、ほつれ等)及び程度(軽度、重度等)を示す情報をダメージ情報として取得することで、衣類SUの品質検品を行う。
ステップS14において、フローのうち賃貸工程(出荷工程S3及び配送工程S4)及び返却工程(配送工程S5、返却荷受工程S6等)を管理すると共に、真贋検品部12による真贋検品が成功した場合、品質検品部13により取得されたダメージ情報に基づいて衣類のメンテナンス方法を決定して、フローを、返却工程(返却荷受工程S6)から、衣類SUがメンテナンスされるメンテナンス工程(クリーニング工程S7、CL戻り工程S8、リペア/シミ抜き工程S9等)に遷移させて管理する。
これにより衣類の賃貸に関する処理は終了する。
上記実施形態では、真贋検品部12は、返却荷受工程S6において、タグリーダTRにより衣類SUの品質タグに縫い付けられたRFIDタグTGから読み取られたタグIDと、賃貸情報とに基づいて、返却された衣類SUがユーザに賃貸されたものと同一か否かの判定(真贋検品)を行ったが、これ以外であってもよく、フローのうち、ユーザから返却された衣類が受け付けられる返却工程において、読取装置により読み取られた識別子と、賃貸情報とに基づいて、返却された衣類がユーザに賃貸されたものと同一であるか否かの判定を行うことで、真贋検品を行えばよい。
上記実施形態では、品質検品部13は、返却荷受工程S6において、衣類SUに生じているダメージの種類(汚れ、やぶれ、ほつれ等)及び程度(軽度、重度等)を示す情報をダメージ情報として取得することで、衣類SUの品質検品を行ったが、これ以外であってもよく、返却工程において、返却された衣類に生じているダメージの種類及び程度を示す情報をダメージ情報として取得することで、当該衣類の品質検品を行えばよい。
上記実施形態では、工程管理部14は、図1の業務フローのうち賃貸工程及び返却工程(出荷工程S3から返却荷受工程S6等)を管理すると共に、真贋検品部12による真贋検品が成功した場合、品質検品部13により取得されたダメージ情報に基づいて衣類SUのメンテナンス方法を決定して、業務フローを、返却荷受工程S6から、次のメンテナンス工程(クリーニング工程S7等)に遷移させて管理したが、これ以外であってもよく、フローのうち賃貸工程及び返却工程を管理すると共に、第1検品手段による真贋検品が成功した場合、第2検品手段により取得されたダメージ情報に基づいて衣類のメンテナンス方法を決定して、フローを、返却工程から、衣類がメンテナンスされるメンテナンス工程に遷移させて管理すればよい。
そして、1つの機能ブロック及びデータベースは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体との組み合わせで構成してもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
即ち、本発明の情報処理システム(例えば、図1乃至図4の情報処理システム等)は、
識別子(タグID等)を含む情報を無線送信可能なタグ(RFIDタグTG等)が付された衣類(例えば背広やシャツ、スカート、ズボン等)についてユーザへ賃貸する役務の提供において、前記タグ(RFID_TG等)から無線送信された前記情報を受信することで前記識別子(タグID等)を読み取る読取装置(例えば図4のタグリーダTR等)と、
前記役務(例えばファッションレンタルサービス等)の管理をする情報処理装置(例えば図4のサーバ1等)と、
を含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置(例えば図4のサーバ1等)は、
前記役務のフローのうち、前記衣類SUが前記ユーザに対して賃貸される賃貸工程(例えば図1の出荷工程S3から配送工程S5)において、前記識別子(タグID等)と、前記ユーザを特定可能なユーザ情報とを含む情報を、賃貸情報として生成して管理する賃貸情報管理手段(例えば図4の賃貸管理部11等)と、
前記フローのうち、前記ユーザから返却された前記衣類(例えば背広等)が受け付けられる返却工程(例えば図1の返却荷受工程S6等)において、前記読取装置(例えば図4のタグリーダTR等)により前記タグ(RFIDタグTG等)から読み取られた前記識別子(タグID等)と、前記賃貸情報とに基づいて、返却された前記衣類(例えば背広等)が前記ユーザに賃貸されたものと同一であるか否かの判定を行うことで、真贋検品を行う第1検品手段(例えば図4の真贋検品部12等)と、
前記返却工程(例えば図1の返却荷受工程S6等)において、返却された前記衣類(例えば背広等)に生じているダメージの種類(汚れ、やぶれ、ほつれ等)及び程度(軽度、重度等)を示す情報をダメージ情報として取得することで、当該衣類(例えば背広等)の品質検品を行う第2検品手段(例えば図4の品質検品部13等)と、
前記フローのうち前記賃貸工程(例えば図1の出荷工程S3から配送工程S5)及び前記返却工程(例えば図1の返却荷受工程S6等)を管理すると共に、前記第1検品手段(例えば図4の真贋検品部12等)による真贋検品が成功した場合(返却品が賃し出された個品現品であると認められた場合)、前記第2検品手段(例えば図4の品質検品部13等)により取得された前記ダメージ情報に基づいて前記衣類(例えば背広等)のメンテナンス方法を決定して、前記フローを、前記返却工程(例えば図1の返却荷受工程S6)から、前記衣類(例えば背広等)がメンテナンスされるメンテナンス工程(クリーニングやリペア等の工程)に遷移させて管理する工程管理手段(例えば図4の工程管理部14等)と、
を備える。
荷受けセンターにおいて返却受付時には、到着したパッケージ(複数点のレンタル済の衣類が不透明の返却用袋に封入されている)が真に賃貸会社からユーザに貸し出した商品であるかの検品(真贋判定)と、商品に生じているダメージ(汚れ・やぶれ・ほつれなど)の種類や程度を確認する検品(品質検品)を行い、品質検品の検品結果に従い適切なメンテナンス方法(クリーニング、縫製・修繕)を選択し当該商品を物理的にメンテナンス工程に移動させる。
一連の業務フローの中において、特にRFIDタグTGを用いることで、賃貸を終了してユーザから返却された衣類を開梱する返却荷受センターでの検品業務のうち、特に真贋検品において、衣類賃貸サービスの要諦となるユーザと賃貸品との紐付けを瞬時にかつ高精度に実施することができる。
本業務フローにおける作業効率は格段に改善し、物流費用の大幅な削減効果を奏することができ、賃貸会社でのビジネスの強みである高機動物流、オペレーショナル・エクセレンスを実現することができる。
RFIDタグTGの活用を行う以前は、到着した到着パッケージを開梱し、顧客IDをキーにデータベースからユーザに紐付く商品貸出履歴(商品写真・特徴等が引き出せる)を確認した上で、1着ずつ現物の商品との異同の有無を視認にて確認し、メンテナンス工程に送る等の後続処理に入っていた。
これに対して、本サービスにおけるRFIDタグTGの活用方法では、返却荷受センターにおいて、返却されたパッケージを処理台(机上)に置いてタグリーダTRにより読み取り電波を照射することにより、パッケージを開梱することなく、パッケージ内にユーザに貸し出した衣類が正しく含まれているかの判別(数量チェック(員数検品)と真贋検品等)をできるようになった。
したがって、パッケージを開梱した後には、目検により、返却された衣類の品質のみを検品するだけで済み、後続のメンテナンス工程に効率よく送ることができる。
この結果、作業精度を向上すると共に作業速度を向上することができる。
前記N個の前記衣類毎に夫々、衣類状態について、当該衣類(例えば背広やシャツ等)が前記ユーザに賃貸されている間には賃貸状態として管理し、当該衣類(背広やシャツのうちの例えばシャツ等)が前記ユーザに買い取られた場合には買い取られた衣類(シャツ等)を販売済状態として管理し、当該衣類(例えば背広等)がメンテナンス(クリーニング等)されている場合にはメンテナンス中として管理する衣類状態管理手段(例えば図4の衣類状態管理部15等)、
を前記情報処理装置(例えば図4のサーバ1等)はさらに備え、
前記N個の前記衣類(例えば背広やシャツ等)のうちM個(MはN未満の整数値)が販売済状態である場合、前記第1検品手段(例えば図4の真贋検品部12等)は、返却された前記衣類(例えば背広等)が前記ユーザに賃貸されたものと同一であるという結果の個数が、(N-M)個であるか否かの判断もさらに行う。
例えばレンタル中の商品A-Cのうち、例えば1つの商品が購入された場合(例えば商品Bが「購入済」の場合)、返却されるのは商品A、Cとなるが、商品Bが購入済ということを商品毎にステータス(商品A、Cのステータスはレンタル中、商品Bのステータスは購入済)で管理しているため、返却数が商品A、Cの2つだけでも正しいと判断することができる。
即ち、貸し出した衣類の数に対し戻ってきた衣類の数が少ない場合にもレンタル中に購入された数を差し引くことで、衣類の入出庫数を正しく管理することができる。
前記工程管理手段(例えば図4の工程管理部14等)は、さらに、前記フローのうち前記所定工程が開始される場所に設置された前記読取装置(例えば図4のタグリーダTR等)により前記識別子(タグID等)が読み取られた場合、当該識別子(タグID等)により特定される前記衣類(例えば背広等)についての前記フローを当該所定工程に遷移させて管理し、
前記衣類状態管理手段(例えば図4の衣類状態管理部15等)は、さらに、前記衣類状態を前記所定状態に遷移させる場所に設置された前記読取装置(例えば図4のタグリーダTR等)により前記識別子(タグID等)が読み取られた場合、当該識別子(タグID等)により特定される前記衣類(例えば背広等)についての前記衣類状態を当該所定状態に遷移させて管理する。
商品管理の現場となる保管倉庫やクリーニング工場の中にRFIDタグTGを読み取るタグリーダTR(読み取りゲート)を設置することにより、直接商品を視認せずとも、現在その商品が物理的にどこに存在しており、どの工程にかかっているかを把握し管理することができる。
特にメンテナンス工程では、商品のステータス(洗浄、補修、加工、再洗浄、仕上げ、貸出中、保管中等)が複雑なため、商品の所在を特定し難いが、本システムで商品のステータスを管理することにより、商品の所在位置や工程を把握することができる。
例えば返却荷受センターに着荷した商品群を台車に積載しゲートをくぐらせると、当該商品群のステータスが「返却済」から「洗浄中」に自動的に変更される等、ステータス変更のみを目的としたスキャニングや登録作業から作業担当者が解放されると共に、業務フローの中で自動的かつ効率的に個品の状態を把握することができる。
を前記情報処理装置(例えば図4のサーバ1等)はさらに備える。
例えばユーザIDに紐づくステータス(レンタル中・返却中・配送待ち等)を「返却中」から「選定待ち」に切り替えることにより、当該ステータス(選定待ち)のユーザに対して衣類のコーディネートを行う作業を開始することができる。
当該タグ(RFIDタグTG等)は、前記衣類(例えば背広等)に直接縫い付けられている。
このように対洗濯性のリネン用RFIDタグを衣類に直接縫い付けてシリアル管理(ID管理)を行うことで、衣類とRFIDタグTGとを不正に付け替える等の不正行為を防止することができる。
このようにRFIDタグを品質タグと同じ個所に取り付けることで、着用感を損なわず快適にユーザに利用してもらうことができる。
また、衣類の品質表示用のタグは衣類のメンテナンスには不可欠な情報が記載されていることから付け替えることができないため、このタグと同じ位置にRFIDタグを取り付けることで、不正行為を防止することができる。
前記ユーザ履歴情報に基づいて、前記ユーザのパーソナルデータを生成するパーソナルデータ生成手段(例えば図4の個人情報生成部18等)と、
を前記情報処理装置(例えば図4のサーバ1等)はさらに備える、
ユーザ毎の商品の利用状況やライフスタイル等のユーザから明示されないパーソナルデータを回収することが可能となる。このデータを用いて、パーソナルスタイリングサービス内でのコーディネートの精度を高めたり、賃貸会社が提供する別の商品・サービスを推奨する等を効果的に行うことができる。
例えば返却商品から獣毛の付着を確認できた場合、返却主であったユーザCはペットを飼育している(ライフスタイル)可能性を推測することができ、その嗜好に適う別の商品やサービスをマーケティングする契機を得ることができる。
これにより、賃貸のサイクル(回転数等)のデータが分かるため、ユーザのライフスタイル等を予測することができる。
例えば平均的なユーザよりも頻繁に返却を行う傾向のあるユーザAと平均よりも緩やかに返却を行う傾向のあるユーザBを識別することにより、ユーザAはまだ当社の提供するコーディネートが同人の好みに適合していない可能性(延いてはサービスからの離脱を決断するリスク等)を把握し、より手厚いコーディネートの提案を行う判断ができる。
一方、ユーザBは当社の提供するコーディネートに満足している可能性を推測することができ、さらにファンになっていただくための特典の提案等のマーケティング活動に積極的に行うようにすることができる。
を前記情報処理装置(例えば図4のサーバ1等)はさらに備える。
返却された商品の衣類履歴情報を識別子(タグID等)毎に管理、つまり当該識別子(タグID等)が付された衣類の貸出回数・メンテナンス履歴等の履歴データを蓄積管理することで、個品毎の商品の状態レベルを特定の尺度で識別し管理することができる。
例えば、穴あきやシミなどの検出履歴のない商品Aは良品に近い状態であることが推測でき、サービス内での販売価格等を維持する方向を判断することができる。
反対に、穴あきの補修やシミ抜き処置の履歴の多い商品Bはそれだけ商品自体にダメージが生じていることが推測されるため、良品度合いを引き下げる、販売価格を手ごろな価格に調整する等の対応を行うことができる。
個体毎に入庫日からの経過日数をカウントすることができるため、型番ではなく個品毎に消費期限を設定し、消費期限が来た商品は、レンタル可能商品のラインナップから除く等の管理をすることができる。また、会計管理上も個品毎に償却期間を管理することができる。
例えば棚卸や作業場所での一斉検品(RFIDタグに対するスキャニング)を行うことにより、消費期限の経過した個品を物理的に特定し配置を変えたり、対象となる個品の減価償却費を積算する等、ユーザに向けたサービスではなく、在庫管理の側面からも単なる員数検品(数量チェック)ではない管理業務へ有効活用を行うことができる。
上述したように、衣類の賃貸サービスについての様々な懸念材料が解消されるので、衣類の賃貸サービスのビジネスを拡大することができる。
Claims (9)
- 識別子を含む情報を無線送信可能なタグが付された衣類についてユーザへ賃貸する役務の提供において、前記タグから無線送信された前記情報を受信することで前記識別子を読み取る読取装置と、
前記役務の管理をする情報処理装置と、
を含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記役務のフローのうち、前記衣類が前記ユーザに対して賃貸される賃貸工程において、前記識別子と、前記ユーザを特定可能なユーザ情報とを含む情報を、賃貸情報として生成して管理する賃貸情報管理手段と、
前記フローのうち、前記ユーザから返却された前記衣類が受け付けられる返却工程において、前記読取装置により読み取られた前記識別子と、前記賃貸情報とに基づいて、返却された前記衣類が前記ユーザに賃貸されたものと同一であるか否かの判定を行うことで、真贋検品を行う第1検品手段と、
前記返却工程において、返却された前記衣類に生じているダメージの種類及び程度を示す情報をダメージ情報として取得することで、当該衣類の品質検品を行う第2検品手段と、
前記フローのうち前記賃貸工程及び前記返却工程を管理すると共に、前記第1検品手段による真贋検品が成功した場合、前記第2検品手段により取得された前記ダメージ情報に基づいて前記衣類のメンテナンス方法を決定して、前記フローを、前記返却工程から、前記衣類がメンテナンスされるメンテナンス工程に遷移させて管理する工程管理手段と、
を備え、
前記ユーザに賃貸された前記衣類はN個(Nは1以上の整数値)であり、
前記N個の前記衣類毎に夫々、衣類状態について、当該衣類が前記ユーザに賃貸されている間には賃貸状態として管理し、当該衣類が前記ユーザに買い取られた場合には販売済状態として管理し、当該衣類がメンテナンスされている場合にはメンテナンス中として管理する衣類状態管理手段、
を前記情報処理装置はさらに備え、
前記N個の前記衣類のうちM個(MはN未満の整数値)が販売済状態である場合、前記第1検品手段は、返却された前記衣類が前記ユーザに賃貸されたものと同一であるという結果の個数が、(N-M)個であるか否かの判断もさらに行う、
情報処理システム。 - 前記読取装置は、さらに、前記フローのうち所定工程が開始される場所又は前記衣類状態を所定状態に遷移させる場所に夫々設置されており、
前記工程管理手段は、さらに、前記フローのうち前記所定工程が開始される場所に設置された前記読取装置により前記識別子が読み取られた場合、当該識別子により特定される前記衣類についての前記フローを当該所定工程に遷移させて管理し、
前記衣類状態管理手段は、さらに、前記衣類状態を前記所定状態に遷移させる場所に設置された前記読取装置により前記識別子が読み取られた場合、当該識別子により特定される前記衣類についての前記衣類状態を当該所定状態に遷移させて管理する、
請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記ユーザの状態について、前記衣類が前記ユーザに賃貸されている間には賃貸状態として管理し、前記第1検品手段による前記真贋検品が成功した場合には、前記賃貸状態から、次回に賃貸する衣類の選定が可能になる選定待機状態に遷移させて管理するユーザ状態管理手段、
を前記情報処理装置はさらに備える、
請求項1又は2項に記載の情報処理システム。 - 前記タグは、対洗濯性のリネン用RFIDタグであり、
当該タグは、前記衣類に直接縫い付けられている、
請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の情報処理システム。 - 前記タグは、前記衣類の品質タグと同じ位置に直接縫い付けられている、
請求項4に記載の情報処理システム。 - 前記ユーザについて、前記役務が利用される毎に、賃貸された前記衣類に関する情報、賃貸期間を含む賃貸に関する情報、及び、前記第1検品手段及び前記第2検品手段の夫々の結果を含む情報を、ユーザ履歴情報として管理するユーザ履歴管理手段と、
前記ユーザ履歴情報に基づいて、前記ユーザのパーソナルデータを生成するパーソナルデータ生成手段と、
を前記情報処理装置はさらに備える、
請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の情報処理システム。 - 前記ユーザ履歴情報には、さらに、前記役務を前記ユーザが利用した回数が含まれている、
請求項6に記載の情報処理システム。 - 前記識別子で特定可能な前記衣類について、前記役務が利用される毎に、当該衣類に関する情報、賃貸期間を含む賃貸に関する情報、及び、前記第1検品手段及び前記第2検品手段の夫々の結果を含む情報を、当該識別子と対応付けて衣類履歴情報として管理する衣類履歴管理手段、
を前記情報処理装置はさらに備える、
請求項1乃至7のうち何れか1項に記載の情報処理システム。 - 前記衣類履歴情報には、さらに、当該衣類が入庫された日付も含まれる、
請求項8に記載の情報処理システム。
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