JP7104527B2 - 皮膜のヤング率分布算出方法及び試料ホルダ - Google Patents

皮膜のヤング率分布算出方法及び試料ホルダ Download PDF

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Description

本発明は、皮膜のヤング率分布算出方法及び試料ホルダに関する。
ガスタービンの動翼等の表面には、例えば耐熱性を高めるために、熱遮蔽皮膜(Thermal Barrier Coating;TBC)が形成される。熱遮蔽皮膜には、ガスタービンの運転に伴い、熱応力が発生する。そこで、熱遮蔽皮膜の予寿命等の評価のため、熱遮蔽皮膜のヤング率を測定することがある。
皮膜のヤング率を測定する技術として、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1には、皮膜厚さの異なる複数種の試験片を用いて、それぞれの試験片のヤング率を測定することが記載されている(特に、段落0036参照)。なお、ここで用いられる試験片は基材を有さず(特に段落0034、0035参照)、皮膜全体のヤング率が測定される。
特開2010-237046号公報
ところで、上記のガスタービン部品の動翼等では、ガスタービンの運転中、皮膜の外表面から基材側表面まで、温度勾配が生じる。従って、皮膜の厚さ方向において、発生する熱応力が異なり、ヤング率が異なる。また、例えば、基材上に金属粒子を溶射し、単位皮膜を積層する場合(皮膜の付加)、最終的に得られる積層体の皮膜厚さ方向において、ヤング率が異なる可能性がある。このため、皮膜の厚さ方向におけるヤング率分布を算出できることが好ましい。これにより、皮膜内の各種物性を把握することができる。
しかし、特許文献1には、皮膜の厚さ方向のヤング率分布を算出することは記載されていない。
本発明の少なくとも一実施形態は、皮膜の厚さ方向のヤング率分布を算出可能な皮膜のヤング率分布算出方法及び試料ホルダを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも幾つかの実施形態に係る皮膜のヤング率分布算出方法は、基材上に第1厚さの皮膜が形成された第1試料のヤング率を測定する第1測定ステップと、前記第1試料に対して、前記皮膜の厚さ方向での前記皮膜の一部除去、又は、前記皮膜の厚さ方向への付加を行うことで、前記第1厚さとは異なる第2厚さの前記皮膜が前記基材上に形成された第2試料を作製する試料作製ステップと、前記第2試料のヤング率を測定する第2測定ステップと、少なくとも、前記第1試料及び前記第2試料の前記ヤング率の測定結果に基づいて、前記皮膜の厚さ方向のヤング率分布を算出するヤング率分布算出ステップと、を備えることを特徴とする。
上記(1)の方法によれば、皮膜の厚さ方向におけるヤング率分布を算出することができる。これにより、皮膜内の物性を把握できるようになり、物性を向上させた皮膜の形成を行うことができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の方法において、前記ヤング率分布算出ステップは、前記第1試料及び前記第2試料のヤング率の測定結果に基づいて、前記第1試料の前記皮膜に対して除去又は付加された前記皮膜の測定対象層のヤング率を算出することを特徴とする。
上記(2)の方法によれば、ヤング率分布算出ステップを繰り返して行うことにより、簡単な方法で皮膜におけるヤング率分布を算出することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の方法において、前記皮膜はガスタービン部品の熱遮蔽皮膜であることを特徴とする。
上記(3)の方法によれば、ガスタービン部品の熱遮蔽皮膜における厚さ方向のヤング率分布を算出することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)の方法において、使用後の前記熱遮蔽皮膜について、厚さ方向での前記熱遮蔽皮膜の一部除去により、高温暴露後の前記熱遮蔽皮膜のヤング率分布を算出することを特徴とする。
上記(4)の方法によれば、ガスタービン部品の使用に伴う高温暴露後(例えば500℃~2000℃)の熱遮蔽皮膜における厚さ方向のヤング率分布を算出することができる。これにより、熱遮蔽皮膜の剥離性等を評価でき、熱遮蔽皮膜の予寿命を把握することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)~(4)の何れか1の方法において、前記試料作製ステップは、試料ホルダによって試料を保持しながら前記皮膜の一部除去又は付加を行い、前記試料ホルダは、基準面、及び、前記基準面から突出するように前記基準面に立設された突出部を含む基部と、前記基部の前記突出部が挿入される第1貫通孔、及び、前記基準面に対向する対向面を含む試料保持部と、前記基部の前記突出部が挿入される第2貫通孔を含み、前記基部と前記試料保持部との間に設けられて前記試料保持部の前記対向面の前記基準面に対する位置を規制するためのスペーサと、を備え、前記基部の前記突出部の先端面と前記試料保持部の前記第1貫通孔の内壁面とによって、前記試料を保持するための試料保持空間が形成されることを特徴とする。
上記(5)の方法によれば、試料ホルダによって前記試料を保持しながら、皮膜の一部除去又は付加を行うことができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)の方法において、前記試料作製ステップは、前記スペーサの厚さを調節することにより、前記皮膜の除去厚さ又は付加厚さを調節することを特徴とする。
上記(6)の方法によれば、スペーサの厚さを変更することにより、皮膜の除去厚さ又は付加厚さを容易に調節することができる。
(7)本発明の少なくとも幾つかの実施形態に係る試料ホルダは、基材上に皮膜が形成された試料を保持するための試料ホルダであって、基準面、及び、前記基準面から突出するように前記基準面に立設された突出部を含む基部と、前記基部の前記突出部が挿入される第1貫通孔、及び、前記基準面に対向する対向面を含む試料保持部と、前記基部の前記突出部が挿入される第2貫通孔を有し、前記基部と前記試料保持部との間に設けられて前記試料保持部の前記対向面の前記基準面に対する位置を規制するためのスペーサと、を備え、前記基部の前記突出部の先端面と前記試料保持部の前記第1貫通孔の内壁面とによって、前記試料を保持するための試料保持空間が形成されることを特徴とする。
上記(7)の構成によれば、皮膜の一部除去又は付加のために試料を保持することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(7)の構成において、前記基部と前記試料保持部と前記スペーサとは別体に構成されることを特徴とする。
上記(8)の構成によれば、基部から試料保持部を取り外すことができ、これらの間に配置されたスペーサを容易に取り外すことができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(7)又は(8)の構成において、前記スペーサは前記試料ホルダに対し脱着可能に構成されることを特徴とする。
上記(9)の構成によれば、スペーサが試料ホルダに対して脱着可能になっているため、異なる厚さのスペーサを前記基部と前記試料保持部との間に任意に配置することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(7)~(9)の何れか1の構成において、前記スペーサは、前記突出部が挿入される方向の厚さを変更可能に構成され、前記試料ホルダは、前記スペーサの前記厚さを変更することにより、前記突出部の前記先端面と前記試料保持部の上面との間の距離を変更可能に構成されたことを特徴とする。
上記(10)の構成によれば、スペーサの厚さを調整し、突出部の先端面と試料保持部の上面との間の距離を変更することができる。これにより、試料における皮膜の除去厚さ又は付加厚さを容易に変更することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、皮膜の厚さ方向のヤング率分布を算出可能な皮膜のヤング率分布算出方法及び試料ホルダを提供することができる。
ヤング率分分布算出方法を示すフローチャートである。 ヤング率分布算出のための試料作製方法を示す図である。 ヤング率測定装置を示す図である。 厚さ方向ヤング率分布の算出方法を示す図である。 ヤング率分布測定のために使用される試料ホルダを示す図である。 図5に示す試料ホルダの分解斜視図である。 算出されたヤング率の分布を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、以下に実施形態として記載されている内容又は図面に記載されている内容は、あくまでも例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、任意に変更して実施することができる。また、各実施形態は、2つ以上を任意に組み合わせて実施することができる。
また、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
本発明の一実施形態のヤング率分布算出方法(以下、「本実施形態に係る算出方法」という)は、基材(例えばガスタービン部品)の表面に形成された皮膜(例えば熱遮蔽皮膜)において、厚さ方向におけるヤング率分布を算出するためのものである。基材及び皮膜は、例えば金属により構成される。
本実施形態に係る算出方法では、異なる厚さの皮膜を有する試料について、それぞれ、JIS法による皮膜のヤング率が測定される。ここでいう「異なる厚さの皮膜を有する試料」とは、同一の基材に形成された皮膜の厚さ方向での一部除去、又は厚さ方向への皮膜の付加を行うことで作製されるものである。そして、その測定結果に基づいて、皮膜の厚さ方向のヤング率分布が算出される。厚さ方向におけるヤング率分布を算出することで、皮膜内の物性を把握できるようになり、物性を向上させた皮膜の形成を行うことができる。
以下、一例として、皮膜を1/4ずつ除去することで皮膜厚さが異なる試料を新たに4つ作製し、皮膜除去前の試料に形成されていた皮膜のヤング率分布を算出する場合を例に、本実施形態に係る算出方法を説明する。
なお、以下の説明において、試料10には、皮膜2の構成材料が同じであるが、皮膜2の厚さ及び皮膜2のヤング率が異なる試料101,102,103,104,105が含まれる。そこで、皮膜2の厚さに着目して試料10の説明を行うときは「試料101,102,103,104,105」と分けていうものとし、皮膜厚さに関係なく試料全般のことを説明する場合には、「試料10」というものとする。この点は、皮膜2に含まれる皮膜21,22,23,24についても同様である。
図1は、ヤング率分分布算出方法を示すフローチャートである。また、図2は、ヤング率分布算出のための試料作製方法を示す図である。まず、図1に示すように、試料101に含まれる皮膜21のヤング率E1C(適宜図4参照)が測定される(ステップS1)。試料101は、図2に示すように、基材1上に第1厚さの皮膜21が形成されたものである。
ここで、試料10の皮膜2のヤング率を測定するための測定装置について、図3を参照しながら説明する。
図3は、ヤング率測定装置50を示す図である。図3に示す例は、ヤング率測定装置50に試料10がセットされた状態を示している。ヤング率測定装置50は、所謂4点曲げ法を利用するものである。試料10に含まれる皮膜2のヤング率は、ヤング率測定装置50を用い、JIS H8454:2010に基づくことで、測定することができる。なお、皮膜2が熱遮蔽皮膜以外の場合には、例えばJIS Z 2280:1993を使用することで、皮膜2のヤング率を測定することができる。
ヤング率測定装置50は、荷重台51と、荷重台51の下方に配置された2つの荷重ロール51a,51bと、支持台52と、支持台52の上方に配置された2つの支持ロール52a,52bとを備える。また、ヤング率測定装置50は、ヤング率の測定対象となる皮膜2に荷重がかかったときのひずみを検出するためのひずみゲージ53と、ひずみゲージ53の検出結果に基づいてひずみの大きさを測定するためのひずみ測定装置54とを備える。
試料10は、支持台52の支持ロール52a,52bに載置される。このとき、試料10は、基材1の側に荷重がかかるように、基材1が上側に載置される。基材1の上面には、荷重台51の荷重ロール51a,51bが配置される。従って、試料10は、支持台52と荷重台51との間に挟み込まれる。
この状態で、荷重台51の上方から下方に向けて荷重をかけると、試料10は、基材1の側から、2つの荷重ロール51a,51bにより押圧される。一方で、試料10は、皮膜2の側で2つの支持ロール52a,52bにより支持されていることから、皮膜2には、2つの支持ロール52a,52bの間の部分でひずみが生じる。そこで、ひずみゲージ53及びひずみ測定装置54により、生じたひずみを検出することで、皮膜2のヤング率が測定される。なお、本実施形態の算出方法では、皮膜2の厚さが異なること以外は同じ条件にて、各試料10の皮膜2のヤング率を測定することが好ましい。
図1及び図2に戻り、ステップS1において、JIS H8454:2010に基づき、皮膜21のヤング率E1Cを測定した後、試料101の皮膜21の厚さ方向で皮膜21の一部が除去される又は皮膜21が厚さ方向に付加されることで、厚さの異なる試料102が作製される。具体的には、皮膜21の一部が除去される場合、ヤング率を測定した後の試料101が試料ホルダ100に設置される(ステップS2)。そして、図示しない除去装置又は付加装置によって、試料101の皮膜21の厚さ方向での皮膜21の一部除去又は皮膜21が厚さ方向に付加される(ステップS3、試料作製ステップ)。これにより、上記第1厚さとは異なる第2厚さの皮膜22が基材1上に形成された試料102が作製される。ただし、上記のように、以下の説明では、一例として皮膜2の厚さ方向での一部除去を例示する。
ここで、試料ホルダ100の構造について、図5及び図6を参照しながら説明する。
図5は、ヤング率分布測定のために使用される試料ホルダ100を示す図である。図5では、試料ホルダ100に試料10が設置されている。試料ホルダ100は、上記のように、基材1上に皮膜2が形成された試料10を保持するためのものである。そして、試料ホルダ100は、基部31と、試料保持部33と、スペーサ32とを備える。なお、試料保持部33の少なくとも上面は、皮膜2の硬さよりも硬くなっており、例えば金属により形成される。
試料10は、試料保持部33の開口33a(図6を併せて参照)の内部に配置され、試料10に含まれる皮膜2の一部が試料保持部33の上面から上方に突出している。そして、突出した部分の皮膜2が例えば研磨されることで、突出した部分の皮膜2が除去される。研磨は、例えば、研磨装置(図示しない)を用いて行うことができる。具体的には、試料保持部33の上面に研磨装置を押し当て、研磨装置を駆動させることで、皮膜2の研磨を行うことができる。研磨により、厚さ方向で皮膜2の一部除去が行われ、皮膜2の外表面と試料保持部33の上面との高さ方向位置が同じとなった試料10が作製される。
図6は、図5に示す試料ホルダ100の分解斜視図である。図6では、試料10を併せて図示している。基部31は、基準面31a、及び、基準面31aから突出するように基準面31aに立設された突出部31bを含む。突出部31bの上面には、試料10が載置される先端面31b1が形成される。また、試料保持部33は、基部31の突出部31bが挿入される第1貫通孔33d、及び、基準面31aに対向する対向面33bを含む。
スペーサ32は、基部31の突出部31bが挿入される第2貫通孔32aを含む。スペーサ32は、基部31と試料保持部33との間に設けられて、試料保持部33の対向面33bの基準面31aに対する位置を規制するためのものである。そして、試料ホルダ100では、基部31の突出部31bの先端面31b1と、試料保持部33の第1貫通孔23dの内壁面33cとによって、試料10を保持するための試料保持空間33dが形成される。
試料ホルダ100は、基部31の一部を構成する突出部31bに対し、スペーサ32の第2貫通孔32aと、試料保持部33の第1貫通孔33dとを挿入して構成される。即ち、基部31とスペーサ32と試料保持部33とは別体に構成されている。これにより、基部31から試料保持部33を取り外すことができ、これらの間に配置されたスペーサ32を容易に取り外すことができる。そして、スペーサ32が試料ホルダ100に対して脱着可能に構成されることで、異なる厚さのスペーサ32を基部31と試料保持部33との間に任意に配置することができる。
基部31の基準面31aと、試料保持部33の対向面33bとの間には、上記のようにスペーサ32が配置される。そして、スペーサ32の厚さdが変更されることで、試料保持部33の上面からの試料10の突出厚さが変更可能である。例えば、厚さdの長いスペーサ32から、厚さdの短いスペーサ32に交換すれば、基部31の基準面31aと試料保持部33の対向面33bとの距離が短くなる。これにより、試料10の突出厚さが長くなり、新たな皮膜2が突出する。これにより、例えば研磨を再度行い、皮膜2が除去可能である。そして、これらを繰り返すことで、同一の基材1に形成された皮膜2の厚さを少しずつ短くすることができる。
また、皮膜2の厚さ方向への付加も、スペーサ32の厚さdを変更することで可能である。即ち、付加したい皮膜2の厚さ分だけスペーサ32の厚さdを薄くすることで、試料保持空間33dが厚さd分だけ下がる。従って、試料保持空間33dの深さが深くなり、試料保持部33の上面と、試料保持空間33dに保持された試料10の皮膜2上面との高さ位置が異なるようになる。そして、この状態で試料保持空間33dに例えば金属溶射を行うことで、皮膜2の表面に、新たな皮膜2を付加することができる。なお、この場合、新たな皮膜2の付加後には、付加された皮膜2の表面形状を整える観点から、例えば上記の研磨により表面を滑らかにすることが好ましい。
このような試料ホルダ100を使用することで、皮膜2の研磨のために試料10を保持することができる。また、スペーサ32の厚さdを変更することにより、皮膜2の除去厚さ又は負荷厚さを容易に変更することができる。さらに、例えば皮膜2の一部除去を研磨により行う場合、又は、皮膜2の負荷の後に研磨を行う場合には、皮膜2の表面を容易に平滑にすることができる。さらに、試料ホルダ100においてスペーサ32の厚さを変更して皮膜2の除去厚さ又は負荷厚さを変更することで、皮膜2の除去厚さ又は負荷厚さを容易に変更することができる。
なお、皮膜2の除去厚さ又は付加厚さの変更は、例えば、異なる厚さdのスペーサ32を複数用意しておき、これらを入れ替えことで行うことができる。また、皮膜2の除去厚さ又は付加厚さの変更は、例えば、単位厚さのスペーサ32(単位スペーサ)を複数用意しておき、基部31と試料保持部33との間に配置する単位スペーサの数を増減することで、行うこともできる。
図1及び図2に戻って、上記の試料ホルダ100を用いて試料101の皮膜21の厚さ方向で一部が除去されることで、試料102が作製される。本実施形態では、この時点では、皮膜2はまだ全て除去されていない(ステップS4のNo方向)。そこで、作製された試料102における皮膜22のヤング率E2C(適宜図4参照)が測定される。ヤング率E2Cの測定は、上記ヤング率E1Cの測定条件と同じ条件で行うことが好ましい。
その後、再度上記のステップS2~S4と同じようにして、試料102の厚さ方向で皮膜22の一部が除去される(ステップS2、ステップS3、ステップ4のNo方向)。これにより、試料102の皮膜22の厚さとは異なる厚さの皮膜23を備える試料103(第1試料)が作製される。そして、上記のステップS1と同じようにして、皮膜23のヤング率E3C(適宜図4参照)が測定される(第1測定ステップ)。
さらに、再度上記のステップS2~S4と同じようにして、試料103の厚さ方向で皮膜23の一部が除去される(ステップS2、ステップS3、ステップ4のNo方向)。これにより、試料103の皮膜23の厚さとは異なる厚さの皮膜24を備える試料104(第2試料)が作製される(試料作製ステップ)。そして、上記のステップS1と同じようにして、皮膜24のヤング率E(適宜図4参照)が測定される(第2測定ステップ)。
次いで、再度上記のステップS2,S3と同じようにして、試料104の皮膜24の残部が除去される(ステップS2、ステップS3)。これにより、試料104の皮膜24が全て除去され、皮膜2を備えない試料105が作製される(ステップS4のYes方向)。試料105は、皮膜2を備えない試料10であるから、ステップS5においては、基材1のみのヤング率Eが測定される。ただし、基材1(試料105)のヤング率Eは、ステップS5において測定されなくてもよく、基材1の構成材料に基づいて決定される既知のヤング率を使用してもよい。
図4は、厚さ方向ヤング率分布の算出方法を示す図である。図4において、皮膜21,22,23,24及び試料105のそれぞれにおいて、ヤング率E1C,E2C,E3C,E,E及び厚さh,h,h,h,h5が併記されている。また、試料102,103,104,105のそれぞれにおいて、二点鎖線で示す部分は、除去前の試料101,102,103,104において除去された皮膜2の部分である。
図4に示すように、上記の図1を参照しながら説明したステップS1~S5により、皮膜21,22,23,24及び試料105のヤング率E1C,E2C,E3C,E,E、皮膜21,22,23,24の厚さh,h,h,hが得られる。なお、基材1の厚さhは上記のステップS5において実測されてもよく、試料10の作製に際して使用した基材1の厚さをそのまま使用してもよい。そして、ステップS6(図1参照、ヤング率分布算出ステップ)では、少なくとも、皮膜21,22のヤング率の測定結果(E1C,E2C)に基づいて、試料101から除去された皮膜2の部分におけるヤング率Eが算出される。
本実施形態の算出方法では、各厚さごとの皮膜2における等価ヤング率を測定したうえで、皮膜2のみを多層梁と考えることで、皮膜2での厚さ方向のヤング率分布が算出される。具体的には、皮膜21,22,23,24及び試料105のヤング率E1C,E2C,E3C,E,Eに基づく計算により、除去された皮膜2の部分(二点鎖線の部分)のヤング率E,E,E,Eが算出される。これにより、皮膜2のヤング率分布を、皮膜2から段階的に除去した部分のヤング率E,E,E,Eに基づいて算出することができる。なお、ヤング率の算出は、基材1側から遠ざかる方向の順番に行われる。
まず、以下の式(1)及び(2)を使用して、試料104において二点鎖線で示す部分の皮膜2のヤング率Eが算出される。この部分は、試料103の皮膜23の一部を構成するものである。そこで、はじめに、試料103における皮膜2内の中立軸L3の位置が決定される。中立軸L3の位置は、試料103の皮膜23の外表面からの距離λとして決定される。距離λは、試料103の皮膜2を、複数の測定対象層により構成される多層梁モデルと考え、以下の式(1)に基づいて算出可能である。この式(1)において、h、h4、は測定した値、Eは、試料103において除去された部分の皮膜2のヤング率である。
Figure 0007104527000001
式(1)は、以下のようにして導出できる。まず、試料103の皮膜23は、ヤング率Eの皮膜2(厚さh)とヤング率Eの皮膜2(厚さh)との積層体と考えることができる。そうすると、試料103の任意の断面において、曲げモーメントによる曲率半径の総和は0であるから、以下の式(2)が成立する。
Figure 0007104527000002
この式(2)において、ρは曲げモーメントによる曲率半径(定数)を表し、yは試料103の皮膜23の外表面からの距離を表し、bは積層部分の長さ(紙面横方向の長さ、定数)を表す。そして、式(2)を解き、変形することで、上記の式(1)が得られる。
また、試料103を上記のように多層梁モデルと考えると、皮膜23のヤング率E3Cと断面二次モーメントIとの積は、各層のヤング率と断面二次モーメントの積の和であるから、以下の式(3)が成立する。
Figure 0007104527000003
この式(3)は、以下のようにして導出できる。上記のように、試料103の皮膜23は、ヤング率Eの皮膜2(厚さh)とヤング率Eの皮膜2(厚さh)との積層体と考えることができる。そのため、皮膜23のヤング率E3Cと断面二次モーメントIとの積(E3CI)は、ヤング率Eと断面二次モーメントIとの積(EI)、及び、ヤング率Eと断面二次モーメントIとの積(EI)の和として表される。従って、以下の式(4)が成立する。
Figure 0007104527000004
そして、式(4)の両辺を断面二次モーメント(I={b(h+h}/12)で除することにより、上記の式(3)が得られる。
式(1)及び式(3)において、E3C、E、h、hは既知である。従って、式(1)及び式(3)から、試料103から研磨された部分の皮膜2のヤング率Eを算出することができる。即ち、試料103,104のヤング率の測定結果(E3C、E)に基づいて、試料103から除去された皮膜2の部分(測定対象層)のヤング率Eが算出される。そして、この算出を繰り返すことで、簡単な方法で皮膜2におけるヤング率分布を算出することができる。
次に、上記のヤング率Eと同様にして、試料102から除去された皮膜2の部分(測定対象層)のヤング率Eが算出される。具体的には、以下の式(5)及び式(6)に基づいて算出される。なお、以下の式(5)及び(6)において、λは、基材1の外表面から皮膜2内の中立軸L2までの距離を表す。式(5)及び式(6)の導出は、上記の式(1)及び式(3)の導出と同じ考え方に基づいて行うことができる。
Figure 0007104527000005
Figure 0007104527000006
式(5)及び式(6)において、E2C、E、E、h、h、hは既知である。従って、上記式(5)及び式(6)から、試料102から除去された皮膜2の部分(測定対象層)のヤング率Eを算出することができる。
さらに、上記のヤング率E、Eと同様にして、試料101から除去された皮膜2の部分(測定対象層)のヤング率Eが算出される。具体的には、以下の式(7)及び式(8)に基づいて算出される。なお、以下の式(7)及び式(8)において、λは、基材1の外表面から皮膜2内の中立軸L1までの距離を表す。式(7)及び式(8)の導出は、上記の式(1)及び式(3)の導出と同じ考え方に基づいて行うことができる。
Figure 0007104527000007
Figure 0007104527000008
式(7)及び式(8)において、E1C、E、E、E、h、h、h、hは既知である。従って、上記式(7)及び式(8)から、試料101から除去された皮膜2の部分(測定対象層)のヤング率Eを算出することができる。
以上の方法により、除去された皮膜2の部分(測定対象層)のヤング率E~Eを算出することができる。そして、算出されたヤング率E~Eをグラフ上にプロットしたものが図7である。
図7は、算出されたヤング率の分布を示すグラフである。上記の図4に示したように、基材1に最も近い測定対象層のヤング率がEであり、基材1から最も遠い測定対象層のヤング率がEである。従って、図7に示すように、基材1からの距離が遠ざかるにつれて、皮膜2のヤング率が上昇することがわかる。
上記のように、皮膜2は例えばガスタービン部品の熱遮蔽皮膜である。熱遮蔽皮膜は、ガスタービン部品の使用に伴う高温暴露により劣化する。そして、熱遮蔽皮膜の内部では、熱による影響劣化の程度が異なる。具体的には、熱源に最も近く、基材1から最も遠い部分では、熱による影響が大きくなり、ヤング率が低下する。一方で、熱源から最も遠く、基材1に最も近い部分では、熱による影響が抑えられ、ヤング率は高いまま維持される。そのため、図7に示すように、高温暴露により、基材1からの距離に応じて、皮膜2のヤング率が異なるようになる。従って、本実施形態の算出方法によれば、ガスタービン部品の使用に伴う高温暴露後(例えば500℃~2000℃)の皮膜(熱遮蔽皮膜)における厚さ方向のヤング率分布を算出することができる。これにより、皮膜の剥離性等を評価でき、皮膜の予寿命を把握することができる。
なお、上記の例では、ヤング率の測定は、例えば図3に示すような4点曲げ法に基づくヤング率測定装置50を用いて行った。しかし、ヤング率の測定は、4点曲げ法に基づく装置に限られず、例えば、共振法、3点曲げ法、超音波測定法、片持ち梁法等に基づく装置を使用して行うことができる。ただし、本実施形態の算出方法では、同じ測定装置を使用して、各試料10のヤング率を測定することが好ましい。
また、上記の例では、高温暴露により、皮膜内部のヤング率が厚さ方向でどのように変化するのかを把握するために、皮膜の厚さ方向におけるヤング率分布の算出を行った。しかし、例えば、基材表面に金属粒子を繰り返し溶射して単位皮膜を複数層形成する場合等において、最終的に得られる積層体の皮膜厚さ方向のヤング率分布を予測することができる。即ち、繰り返しの溶射により、同じ金属材料を溶射する場合であっても、ヤング率に変化が生じる可能性がある。そこで、皮膜の厚さ方向への付加により試料を複数の試料を作製し、本実施形態の算出方法を適用することにより、最終的に得られる積層体の皮膜厚さ方向のヤング率分布を予測することができる。これにより、使用される積層体に含まれる皮膜内部の物性(強度等)を適切に把握することができる。この場合には、上記のような皮膜の除去に代えて、溶射等によって皮膜を付加すればよい。
さらに、上記の例では、皮膜を4回除去し、ヤング率の測定を全部で5回を行った。しかし、例えば皮膜を2回又は3回除去したり、5回以上除去したりしてもよい。そして、除去の回数に応じてヤング率の測定回数を決定すればよい。これにより、測定されたヤング率を上記の概念に適用することで、皮膜のヤング率分布を算出することができる。
1 基材
2,21,22,23,24 皮膜
10,101,102,103,104,105 試料
31b 突出部
33d 第1貫通孔
31 基部
31a 基準面
31b1 先端面
32 スペーサ
32a 第2貫通孔
33 試料保持部
33a 開口
33b 対向面
33c 内壁面
33d 試料保持空間
50 ヤング率測定装置
51 荷重台
51a,51b 荷重ロール
52 支持台
52a,52b 支持ロール
53 ゲージ
54 測定装置
100 試料ホルダ

Claims (9)

  1. 基材上に第1厚さの皮膜が形成された第1試料のヤング率を測定する第1測定ステップと、
    前記第1試料に対して、前記皮膜の厚さ方向での前記皮膜の一部除去、又は、前記皮膜の厚さ方向への付加を行うことで、前記第1厚さとは異なる第2厚さの前記皮膜が前記基材上に形成された第2試料を作製する試料作製ステップと、
    前記第2試料のヤング率を測定する第2測定ステップと、
    少なくとも、前記第1試料及び前記第2試料の前記ヤング率の測定結果に基づいて、前記皮膜の厚さ方向のヤング率分布を算出するヤング率分布算出ステップと、を備え
    前記試料作製ステップは、試料ホルダによって試料を保持しながら前記皮膜の一部除去又は付加を行い、
    前記試料ホルダは、
    基準面、及び、前記基準面から突出するように前記基準面に立設された突出部を含む基部と、
    前記基部の前記突出部が挿入される第1貫通孔、及び、前記基準面に対向する対向面を含む試料保持部と、
    前記基部の前記突出部が挿入される第2貫通孔を含み、前記基部と前記試料保持部との間に設けられて前記試料保持部の前記対向面の前記基準面に対する位置を規制するためのスペーサと、を備え、
    前記基部の前記突出部の先端面と前記試料保持部の前記第1貫通孔の内壁面とによって、前記試料を保持するための試料保持空間が形成される
    ことを特徴とする、皮膜のヤング率分布算出方法。
  2. 前記ヤング率分布算出ステップは、前記第1試料及び前記第2試料のヤング率の測定結果に基づいて、前記第1試料の前記皮膜に対して除去又は付加された前記皮膜の測定対象層のヤング率を算出する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の皮膜のヤング率分布算出方法。
  3. 前記皮膜はガスタービン部品の熱遮蔽皮膜である
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膜のヤング率分布算出方法。
  4. 使用後の前記熱遮蔽皮膜について、厚さ方向での前記熱遮蔽皮膜の一部除去により、高温暴露後の前記熱遮蔽皮膜のヤング率分布を算出する
    ことを特徴とする、請求項3に記載の皮膜のヤング率分布算出方法。
  5. 前記試料作製ステップは、前記スペーサの厚さを調節することにより、前記皮膜の除去厚さ又は付加厚さを調節する
    ことを特徴とする、請求項1~4の何れか1項に記載のヤング率分布算出方法。
  6. 基材上に皮膜が形成された試料を保持するための試料ホルダであって、
    基準面、及び、前記基準面から突出するように前記基準面に立設された突出部を含む基部と、
    前記基部の前記突出部が挿入される第1貫通孔、及び、前記基準面に対向する対向面を含む試料保持部と、
    前記基部の前記突出部が挿入される第2貫通孔を有し、前記基部と前記試料保持部との間に設けられて前記試料保持部の前記対向面の前記基準面に対する位置を規制するためのスペーサと、を備え、
    前記基部の前記突出部の先端面と前記試料保持部の前記第1貫通孔の内壁面とによって、前記試料を保持するための試料保持空間が形成される
    ことを特徴とする、試料ホルダ。
  7. 前記基部と前記試料保持部と前記スペーサとは別体に構成される
    ことを特徴とする、請求項に記載の試料ホルダ。
  8. 前記スペーサは前記試料ホルダに対し脱着可能に構成される
    ことを特徴とする、請求項6又は7に記載の試料ホルダ。
  9. 前記スペーサは、前記突出部が挿入される方向の厚さを変更可能に構成され、
    前記試料ホルダは、前記スペーサの前記厚さを変更することにより、前記突出部の前記先端面と前記試料保持部の上面との間の距離を変更可能に構成された
    ことを特徴とする、請求項6~8の何れか1項に記載の試料ホルダ。
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