JP7104433B2 - 欠陥検査装置 - Google Patents
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Description
しかるに、この遮蔽構造を用いた方法では、複数の遮蔽部に設けられたスリットの隙間から漏れ出た検査光で検査するため、欠陥検査のために利用される検査光の割合が低いという問題がある。
また、スリットに反射して迷光が発生する場合があり、これにより欠陥検査の品質が低下するという問題がある。
さらに、検査光の進行方向に第1遮蔽部と第2遮蔽部とを設ける必要があり、検査光の進行方向に装置が大型化しやすいという問題がある。
第2発明の欠陥検査装置は、第1発明において、前記再帰反射素子保有部材が、2鏡面反射ミラーまたは2面リフレクタアレイのいずれかであることを特徴とする。
第3発明の欠陥検査装置は、第1発明において、前記再帰反射素子保有部材が、再帰反射シートであり、前記線光源から前記被検査対象に至る検査光を、第1反射検査光と透過非検査光とに分割するビームスプリッタを備え、前記再帰反射シートは、前記第1反射検査光を反射し第2反射検査光とし、前記ビームスプリッタは、前記第2反射検査光を、透過検査光と反射非検査光とにさらに分割することを特徴とする。
第4発明の欠陥検査装置は、第1発明から第3発明のいずれかにおいて、前記被検査対象の一方の面側に、前記受光装置が設置され、その他方の面側に、前記線光源と、前記再帰反射素子保有部材と、が設置され、前記受光装置は、前記被検査対象で透過した検査光を受光することを特徴とする。
第5発明の欠陥検査装置は、第1発明から第3発明のいずれかにおいて、前記被検査対象の一方の面側に、前記受光装置と、前記線光源と、前記再帰反射素子保有部材と、が設置され、前記受光装置は、前記被検査対象で反射した検査光を受光することを特徴とする。
第2発明によれば、再帰反射素子保有部材が2鏡面反射ミラーまたは2面リフレクタアレイであることにより、暗視野型の欠陥検査装置をより少ない部材で構成できる。これにより装置全体の大型化をさらに抑制できるとともに、製造工程を短縮できる。
第3発明によれば、再帰反射素子保有部材が再帰反射シートであることにより、部材のコストを少なくすることができる。
第4発明によれば、被検査対象の一方の面側に受光装置が設置され、他方の面側に線光源、再帰反射素子保有部材が設置されているので、受光装置は被検査対象を透過した検査光を受光することとなり、透明な被検査対象の欠陥を検査することができる。
第5発明によれば、被検査対象の一方の面側に受光装置、線光源、再帰反射素子保有部材が設置されているので、受光装置は被検査対象で反射した検査光を受光することとなり、検査光を透過する被検査対象だけでなく、検査光を透過しない被検査対象についても欠陥を検査することができる。
図1に本発明の第1実施形態に係る欠陥検査装置10の概略構成の斜視図を、図2にその側面図を示す。図1および図2ともに、欠陥検査装置10の主要構成要素のみを記載し、他の部分は省略している。
本発明に係る欠陥検査装置10は、光学的手法により樹脂フィルム16などシート状の被検査対象の欠陥を検査する装置である。被検査対象には、表面を平坦面とすることができる樹脂フィルム16をはじめ、シート状の被検査対象が広く含まれる。本実施形態に係る欠陥検査装置10は、透明な樹脂フィルム16のように、光が透過可能であり、張力を付加することで表面を平坦面とすることができるものが被検査対象に含まれるが、他にも、表面が平坦面であり、光を反射可能である金属、または厚みのある押し出し成形樹脂品、ガラスなども被検査対象に含むこともできる。なお、請求項における「被検査対象を経由して」との表現は、「被検査対象を透過して」、または「被検査対象で反射して」の表現の上位概念として使用している。
欠陥検査装置10は、受光装置12および線光源13と電気的に接続し、これらの制御を行う制御器11を有する。
線光源13は、被検査対象の幅方向に延びる直線形状をしたLEDを内部に有している。そして線光源13は、一方向だけが開口したケースを有している。この開口を通過して、内部のLEDから照射される検査光が受光装置12に向かう。なお線光源13は、その長手方向、すなわち被検査対象の幅方向(図2の紙面において奥行き方向)の長さが、その短手方向、すなわち図2の紙面において上下方向の長さd(図1参照)と同じか、それよりも長い光源であれば問題ない。すなわち線光源13は、正方形または長方形の開口から光を放出している。また本実施形態では線光源13はLEDを内部に有しているが、LEDに限定されない。例えば蛍光灯またはハロゲン光源であっても問題ない。
図3に示すように、受光装置12は、例えば撮像部21と、レンズ22とを備えている。受光装置12は、被検査対象の欠陥で散乱された検査光を受光するものであり、例えば、ラインセンサまたはエリアセンサ等のように複数の受光素子21sを有している。レンズ22は、検査光を集光して、撮像部21の受光素子21sに集光した光を入射する。
再帰反射素子保有部材15は、再帰反射素子を保有する部材である。再帰反射素子は、再帰反射が可能な素子であり、三角プリズム型、対面ミラー型、2面コーナー型などの構造がある。この再帰反射素子を保有する部材としては、再帰反射が可能なシート状部材である再帰反射シート、再帰反射素子により再帰透過を行う2鏡面反射ミラー、2面リフレクタアレイなどが該当する。本実施形態では、再帰反射素子保有部材15は、2鏡面反射ミラーである。
図5に本発明の第2実施形態に係る欠陥検査装置10の概略構成の斜視図を、図6にその側面図を示す。図5および図6ともに、欠陥検査装置10の主要構成要素のみを記載し、他の部分は省略している。また以下の説明では、第1実施形態と異なる部分について説明し、同じ部分については説明を省略する。
本実施形態に係る欠陥検査装置10は、ビームスプリッタ14を備えている。このビームスプリッタ14は、線光源13から放出された検査光を第1反射検査光30aと透過非検査光(不図示)とに分割する。ビームスプリッタ14は、このように光束を2つに分割する装置である。本実施形態のビームスプリッタ14は、反射光と透過光の強さがほぼ1:1となるハーフミラーである。ただし、ビームスプリッタ14はハーフミラーに限定されない。ビームスプリッタ14の構成は、プリズム型、平面型、ウェッジ基板型などがあるが、特に限定されない。
本実施形態では、再帰反射素子保有部材15は、再帰反射シートが貼り付けられた平板状の部材である。再帰反射素子保有部材15が、再帰反射可能なシート状部材を含んでいるので、再帰反射素子保有部材15の製造コストを抑制できる。
図7に本発明の第3実施形態に係る欠陥検査装置10の概略構成の側面図を示す。図7では欠陥検査装置10の主要構成要素のみを記載し、他の部分は省略している。また第1実施形態と第3実施形態との相違点は、構成要素の配置であり、各構成要素は、第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
図8に本発明の第4実施形態に係る欠陥検査装置10の概略構成の側面図を示す。図8では欠陥検査装置10の主要構成要素のみを記載し、他の部分は省略している。また第1実施形態と第4実施形態との相違点は、構成要素の配置であり、各構成要素は、第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
12 受光装置
13 線光源
15 再帰反射素子保有部材
17 遮蔽部
Claims (5)
- シート状の被検査対象の欠陥を検査する装置であって、
前記被検査対象に向けて検査光を放出する線光源と、
該線光源からの前記検査光を、前記被検査対象を経由して受光する受光装置と、を備え、
前記線光源には、前記検査光が明視野として前記受光装置へ到達しないようにするための遮蔽部が設けられ、
前記被検査対象と前記線光源との間には、再帰反射が可能な再帰反射素子を有する再帰反射素子保有部材が設けられている、
ことを特徴とする欠陥検査装置。 - 前記再帰反射素子保有部材が、
2鏡面反射ミラーまたは2面リフレクタアレイのいずれかである、
ことを特徴とする請求項1に記載の欠陥検査装置。 - 前記再帰反射素子保有部材が、
再帰反射シートであり、
前記線光源から前記被検査対象に至る検査光を、第1反射検査光と透過非検査光とに分割するビームスプリッタを備え、
前記再帰反射シートは、前記第1反射検査光を反射し第2反射検査光とし、
前記ビームスプリッタは、前記第2反射検査光を、透過検査光と反射非検査光とにさらに分割する、
ことを特徴とする請求項1に記載の欠陥検査装置。 - 前記被検査対象の一方の面側に、前記受光装置が設置され、
その他方の面側に、前記線光源と、前記再帰反射素子保有部材と、が設置され、
前記受光装置は、前記被検査対象で透過した検査光を受光する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の欠陥検査装置。 - 前記被検査対象の一方の面側に、前記受光装置と、前記線光源と、前記再帰反射素子保有部材と、が設置され、
前記受光装置は、前記被検査対象で反射した検査光を受光する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の欠陥検査装置。
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