JP7103590B2 - ドアロック装置及びそのドアロック装置の車両ドアへの取付方法 - Google Patents
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その後、パドルやシリンダ等を有するキーで操作するための操作部が取り付けられたドアハンドルの車両ドアへの取り付けが行われる。
具体的には、車両ドアの外側からロック機構のパドルを連結する部分にパドルを差し込むようにしてパドルとロック機構の連結を行いつつ、ドアハンドルが車両ドアの所定の位置に位置するようにしてドアハンドルの取り付けが行われる。
(1)本発明のドアロック装置は、車両ドアに設けられ、アンロック状態及びロック状態に切り換えるキーロータを有するロック機構と、前記車両ドアに設けられ、キーによる操作で前記キーロータを動作させる操作部と、を備え、前記操作部は、キーの挿入によって回転可能となるシリンダと、前記ロック機構に作動連結し、前記シリンダの回転を前記ロック機構に伝達する伝達部材と、前記伝達部材を揺動可能に支持し、前記伝達部材に前記シリンダの回転を伝達可能に前記シリンダと前記伝達部材を連結する連結部と、を備え、前記キーロータは、前記伝達部材の先端部を挿脱可能に受け入れるとともに、前記先端部を相対回転不能に係合する係合部を備え、前記ロック機構を第1位置から前記伝達部材側に近づけて前記伝達部材を揺動させて作動連結する前の状態のときに、前記伝達部材が作動連結後の前記伝達部材の回転軸線に対して、前記第1位置側に所定の角度で傾いた状態となるように、前記伝達部材を受ける受部を備えている。
なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
図1は本発明に係る第1実施形態のドアロック装置1を説明するための図であり、図2は操作部10のパドル12側を主に見えるようにした斜視図である。
なお、図1では、内部の構造を示したい部分について、一部を透視図の状態として描いており、また、ロック機構20については、断面図として描いている。
したがって、操作部10は、間接的又は直接的に車両ドアに対して取り付けられることで、操作部10が車両ドアに設けられていればよい。
操作部10は、図1に示すように、キーの挿入によって回転可能となるシリンダ11と、後ほど説明するように、ロック機構20に作動連結し、シリンダ11の回転をロック機構20に伝達する伝達部材であるパドル12と、後ほど説明するように、パドル12を揺動可能に支持(軸支)し、パドル12にシリンダ11の回転を伝達可能にシリンダ11とパドル12を連結する連結部13と、を備えている。
ギア13BAは、シャフト13Aのギアボックス13B内に位置する基端部に固定されており、ギア13BBは、シリンダ11のギアボックス13B内に位置する回転軸の先端に固定されている。
ただし、本実施形態のように、連結部13がギア(ギア13BA及びギア13BB)を備える場合、直接、シリンダ11の回転軸の先端にシャフト13Aを固定するのに比べ、ギアの設計によって、シャフト13Aの配置を簡単に変更できる。
そして、凹部12Bに挿入されたシャフト13Aの部分(ギアボックス13Bの外側に位置するシャフト13Aの一部)とパドル12とが貫挿するピン14で連結されている。
また、パドル12の凹部12Bに対応する部分には、ピン14の外径とほぼ等しい内径のパドル12を貫通する第2貫通孔が形成されている。
なお、言うまでもないが、パドル12の凹部12Bは、パドル12が後述するように揺動するときに、凹部12Bを形成している壁部とシャフト13Aが干渉しないで、少なくとも揺動が必要な範囲の揺動ができるサイズに形成されている。
なお、図1では、パドル12の凹部12Bに対応する部分の一方の壁部に形成されたアーム受部12Cしか見えていないが、図2に示すように、一方の壁部に対向する他方の壁部にもこのアーム受部12Cと対向する位置に同様のアーム受部12Cが形成されている。
このため、後ほど説明するが、パドル12がロック機構20に作動連結される前の状態のときに、確実に、下側(第1位置側)に傾くようになっている。
さらに、パドル12には、パドル12の外面から延在し、受部13BCで受けられる突出片12Dが形成されている。
なお、嵌合凹部12DAと嵌合凸部13BCAの関係は逆であってもよく、したがって、突出片12Dに嵌合凸部を設け、受部13BCに嵌合凹部を設けるようにしてもよい。
ロック機構20は、図1に示すように、キーロータ21を有しており、このキーロータ21の回動が車体(図示せず)に設けられるストライカ(図示せず)をラッチ又はラッチ解除する部分に伝達されることで、車両ドアがロック状態(施錠状態)又はアンロック状態(解錠状態)になる。
したがって、キーロータ21が、少なくともパドル12の先端部12Aを挿脱可能に受け入れるとともに、先端部12Aを相対回転不能に係合する係合部22を備えていればよい。
以上のような構成を有するドアロック装置1を車両ドアに取り付ける取付方法を説明しながら、更に、ドアロック装置1についての説明を行う。
図3はパドル12のロック機構20への作動連結が始まる直前の状態を示す図であり、図4はパドル12のロック機構20への作動連結が完了した状態を示す図である。
なお、図3及び図4においても図1と同様にロック機構20については断面図として描いている。
なお、先にも触れたとおり、直接、操作部10が車両ドアに取り付けられる場合もあるため、第1取付手順としては、直接的又は間接的に車両ドアに対して操作部10を取り付ける手順となる。
図1に示すように、ロック機構20は、第1ハウジング半体23Aと、第2ハウジング半体23Bと、を合わせたハウジング23を備えており、そのハウジング23(第1ハウジング半体23A)は、パドル12の先端部12Aを係合部22に挿入可能に開口する開口部23BAを有している。
このため、ロック機構20を下側(第1位置)からパドル12に近づけてパドル12を揺動させて作動連結する前の状態(第2取付手順を行う前)のときに、パドル12が図4に示す作動連結後のパドル12の回転軸線に対して、下側(第1位置側)に所定の角度で傾いた状態は、完全にパドル12の軸線が下側(第1位置側)に向かない程度、つまり、若干、上側(第1位置の反対側)にも傾いている程度になっていることが好ましく、そのような傾きとなるように、パドル12を受ける受部13BCが形成されるのがよい。
なお、ロック機構20の車両ドアへの固定は、ロック機構20が図4に示す位置に位置する状態を保った上で、ネジ等によって固定作業を行うものであってもよいが、これに限定されるものではない。
次に、本発明に係る第2実施形態のドアロック装置1について、図5及び図6を参照して説明する。
第2実施形態においても、ロック機構20の構成は、第1実施形態と同様であるため、以下では、説明を省略する。
また、図6は、第2実施形態のパドル12とピン14だけを示した斜視図である。
ただし、どちらか一方ではなく、受部となる当接面(内面12BAと当接するシャフト13Aの外面)及び内面12BAの双方の状態をパドル12の下側(第1位置側)に傾く所定の角度に合わせて設計するようにしてもよい。
2 ハンドルベース
10 操作部
11 シリンダ
12 パドル
12A 先端部
12AA 係合片
12B 凹部
12BA 内面
12C アーム受部
12D 突出片
12DA 嵌合凹部
13 連結部
13A シャフト
13B ギアボックス
13BA、13BB ギア
13BC 受部
13BCA 嵌合凸部
13BL 下側筐体
13BU 上側筐体
14 ピン
15 バネ
16 ゴム部材
20 ロック機構
21 キーロータ
22 係合部
23 ハウジング
23A 第1ハウジング半体
23B 第2ハウジング半体
23BA 開口部
23BB 掬い部
Claims (5)
- 車両ドアに設けられ、アンロック状態及びロック状態に切り換えるキーロータを有するロック機構と、
前記車両ドアに設けられ、キーによる操作で前記キーロータを動作させる操作部と、を備え、
前記操作部は、
キーの挿入によって回転可能となるシリンダと、
前記ロック機構に作動連結し、前記シリンダの回転を前記ロック機構に伝達する伝達部材と、
前記伝達部材を揺動可能に支持し、前記伝達部材に前記シリンダの回転を伝達可能に前記シリンダと前記伝達部材を連結する連結部と、を備え、
前記キーロータは、前記伝達部材の先端部を挿脱可能に受け入れるとともに、前記先端部を相対回転不能に係合する係合部を備え、
前記ロック機構を第1位置側から前記第1位置の反対側に向かって前記伝達部材側に近づけて前記伝達部材を揺動させて作動連結する前の状態のときに、前記伝達部材が作動連結後の前記伝達部材の回転軸線に対して、前記第1位置側に所定の角度で傾いた状態となるように、前記伝達部材を受ける受部を備え、
前記連結部は、前記伝達部材が連結される連結部材を備え、
前記伝達部材は、前記連結部材を受け入れる凹部を備え、
前記伝達部材の揺動可能な支持は、前記伝達部材の前記凹部に挿入された前記連結部材の部分が前記伝達部材に軸支されることで行われ、
前記受部を前記凹部の内面に当接する前記連結部材の外面に形成し、
前記伝達部材が前記ロック機構に作動連結する状態では、前記第1位置側と反対側へ前記所定の角度が小さくなるように前記伝達部材を揺動させることを特徴とするドアロック装置。 - 前記連結部は、前記シリンダの回転を前記連結部材に伝達するギアを備えていることを特徴とする請求項1に記載のドアロック装置。
- 前記凹部内に配置され、前記伝達部材を前記所定の角度で傾く方向に位置決めする弾性部材を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のドアロック装置。
- 前記ロック機構は、前記伝達部材の前記先端部を前記係合部に挿入可能に開口する開口部を有するハウジングを備え、
前記ハウジングは、前記伝達部材を揺動させて作動連結するときに、前記伝達部材の前記先端部を掬って前記開口部に誘導する掬い部を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のドアロック装置。 - アンロック状態及びロック状態に切り換えるキーロータを有するロック機構と、キーによる操作で前記キーロータを動作させる操作部と、を備えるドアロック装置の車両ドアへの取付方法であって、
前記操作部は、
キーの挿入によって回転可能となるシリンダと、
前記ロック機構に作動連結し、前記シリンダの回転を前記ロック機構に伝達する伝達部材と、
前記伝達部材を揺動可能に支持し、前記伝達部材に前記シリンダの回転を伝達可能に前記シリンダと前記伝達部材を連結する連結部と、を備え、
前記連結部は、前記伝達部材が連結される連結部材を備え、
前記伝達部材は、前記連結部材を受け入れる凹部を備え、
前記伝達部材の揺動可能な支持は、前記伝達部材の前記凹部に挿入された前記連結部材の部分が前記伝達部材に軸支されることで行われ、
前記伝達部材を受ける受部を前記凹部の内面に当接する前記連結部材の外面に形成し、
直接的又は間接的に前記車両ドアに対して前記操作部を取り付ける第1取付手順と、
前記第1取付手順の後に、前記ロック機構を第1位置側から前記第1位置の反対側に向かって前記伝達部材側に近づけて前記伝達部材を揺動させて作動連結するとともに、前記ロック機構を直接的又は間接的に前記車両ドアに取り付ける第2取付手順と、を含み、
前記第2取付手順を行う前の前記伝達部材が、前記受部によって、前記ロック機構に作動連結された前記伝達部材の回転軸線に対して、前記第1位置側に所定の角度で傾いた状態とされており、
前記ロック機構を前記第1位置側から前記伝達部材側に近づけるように移動させて前記伝達部材を前記回転軸線に対する前記所定の角度を小さくするように揺動させて前記伝達部材を前記ロック機構に作動連結することを特徴とする取付方法。
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