JP7102931B2 - 光コネクタケーブル及び金属部材 - Google Patents

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Description

本発明は、光コネクタケーブル及び金属部材に関する。
特許文献1及び特許文献2には、光ケーブルに加わる引っ張り張力を分散させるための抗張力繊維を光ケーブル内に設けた光モジュールが開示されている。これらの光モジュールでは、光ファイバに沿うように抗張力繊維が設けられており、抗張力繊維に適度な張力を与えるため、光ケーブルの端部において抗張力繊維の端部が端末固定具により固定されている。
特開2013-152420号公報 特開2014-038272号公報
特許文献1に記載の端末固定具では、抗張力繊維の固定は確実に行えるものの、抗張力繊維を巻き付けた部分を巻き付け後に90度後方に折り曲げ、しかも当該部分をケーブルへの加締めに利用している。このため、端末固定具に巻き付けた時点で抗張力繊維に付与された張力がその後の作業によって増減してしまうことがあり、光モジュールに組み上げた際、製品毎に抗張力繊維の張力がばらついてしまう可能性がある。また、特許文献2に記載の端末固定具では、抗張力繊維を後方に折り返して光ケーブルの外周上でリングを加締めて抗張力繊維を固定しているため、抗張力繊維の張力がばらついてしまう可能性がある。そこで、製品に組み上げた際、製品毎の抗張力繊維の張力を安定化させることができる端末固定具の実現が望まれている。
本発明は、光ケーブルの抗張力体の張力を製品間で安定化させることができる光コネクタケーブル、及び、当該光コネクタケーブルに用いられる金属部材を提供することを目的する。
本発明の一態様に係る光コネクタケーブルは、光ケーブルと金属部材とを備えている。光ケーブルは、第1方向に沿って延びる光ファイバと、光ファイバに沿って設けられる抗張力体と、光ファイバ及び抗張力体を周方向に覆う外被とを有する。光ファイバ及び抗張力体は、外被の一端から第1方向に沿って外側に延在する。金属部材は、外被の一端から外側に延在した抗張力体が巻き付けられる巻き付け構造を有する。金属部材の巻き付け構造は、外被の一端から第1方向に沿った外側に位置している。
本発明の一態様に係る金属部材は、加締め構造と連結部と巻き付け構造とを備えている。加締め構造は、円形又はU字形の断面形状を有し、第1方向に沿って延びる。連結部は、加締め構造の一端に連結され、第1方向に沿って延びる。巻き付け構造は、第1方向と交差する第2方向に延在する板状の部分を有し、連結部の加締め構造とは逆の一端に連結される。巻き付け構造の板状の部分には切欠き又は凹部の少なくとも一方が設けられている。
本発明の一態様に係る光コネクタケーブル及び金属部材によれば、光ケーブルの抗張力体の張力を製品間で安定化させることができる。
図1は、光コネクタケーブルの一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1に示す光コネクタケーブルの分解斜視図である。 図3は、図1に示す光コネクタケーブルにおけるIII-III線に沿った光ケーブルの断面図である。 図4は、端末固定具が設けられた光ケーブルの端末構造を示す斜視図である。 図5は、図4に示す光ケーブルの端末構造において、樹脂部材を点線で示した斜視図である。 図6の(a)は、図5に示す端末構造に用いられる金属部材の一例を上方から視た斜視図であり、図6の(b)は、その金属部材の一例を下方から視た斜視図である。 図7の(a)は、図5に示す端末構造に用いられる金属部材の別の例を上方から視た斜視図であり、図7の(b)は、その金属部材の別の例を下方から視た斜視図である。 図8の(a)は、図7に示す金属部材を光ケーブルに取り付ける方法の一例を示す斜視図であり、図8の(b)は、図7に示す金属部材を光ケーブルに取り付ける方法の別の例を示す斜視図である。 図9の(a)は、金属部材を光ケーブルに取り付けた後に加締めによって固定する方法を示す斜視図である。図9の(b)は、光ケーブルの抗張力繊維を金属部材に巻き付ける方法の一例を示す斜視図である。 図10の(a)は、光ケーブルの抗張力繊維を金属部材に巻き付ける方法の別の例を示す斜視図である。図10の(b)は、図10の(a)に示す例の光ケーブル及び金属部材を樹脂部材に埋め込んだ状態を示す斜視図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本発明の一態様に係る光コネクタケーブルは、光ケーブルと金属部材とを備えている。光ケーブルは、第1方向に沿って延びる光ファイバと、光ファイバに沿って設けられる抗張力体と、光ファイバ及び抗張力体を周方向に覆う外被とを有する。光ファイバ及び抗張力体は、外被の一端から第1方向に沿って外側に延在する。金属部材は、外被の一端から外側に延在した抗張力体が巻き付けられる巻き付け構造を有する。金属部材の巻き付け構造は、外被の一端から第1方向に沿った外側に位置している。
この光コネクタケーブルでは、光ケーブルの抗張力体の延在部分を巻き付ける巻き付け構造が金属部材に設けられており、この巻き付け構造が光ケーブルの外被の一端から第1方向に沿った外側に位置している。この場合、光ケーブルの抗張力体が外被の一端から外側に延在する方向に巻き付け構造が位置しており、抗張力体をそのまま巻き付け構造に巻き付け、その後、巻き付け構造等に不要な外力を加える必要がないため、光ケーブルの抗張力体の張力を製品間において安定化しやすくなる。言い換えると、光コネクタケーブルにおいて製品毎に抗張力体の張力がばらつくことを抑制できる。また、この光コネクタケーブルでは、外被の一端から第1方向に沿った外側にそのまま巻き付け構造が位置しているため、抗張力体の金属部材への巻き付け作業を容易に行うことができ、これにより光ケーブルの抗張力体の張力をより所望の値に設定しやすくなる。更に、この光コネクタケーブルによれば、所望の張力が付与された抗張力体によって光ファイバが好適に保護された光コネクタケーブルを安定して提供することができる。
上記の光コネクタケーブルでは、抗張力体は、少なくとも一部が第1方向に対して略平行となるように巻き付け構造に巻き付けられていてもよい。この場合、抗張力体を金属部材の巻き付け構造に巻き付け易いため、抗張力体の張力を容易に所望の値に設定することができる。ここでいう「略平行」とは、第1方向に対する角度が±5度の範囲内である場合をいう。
上記の光コネクタケーブルでは、抗張力体は、少なくとも一部が第1方向に対して交差するように巻き付け構造に巻き付けられていてもよい。この場合、抗張力体を金属部材の巻き付け構造に巻き付ける際に抗張力体がほどけたりすることを抑制して、抗張力体をより確実に(ずれることなく)巻き付け構造に留めることができる。その結果、抗張力体の張力をより所望の値に設定することができる。ここでいう「交差」には、これらに限定されないが、第1方向に対して20度~70度といった角度が含まれ、また第1方向に対して90度といった直角が含まれてもよい。また、抗張力体は、その一部が第1方向に対して略平行となるように巻き付け構造に巻き付けられ、他の一部が第1方向に対して交差するように巻き付け構造に巻き付けられていてもよい。
上記の光コネクタケーブルでは、巻き付け構造は、切欠き又は凹部の少なくとも一方が設けられた板状の部分を含んでもよい。この場合、簡易な構成によって、抗張力体を金属部材の巻き付け構造に留めることができる。
上記の光コネクタケーブルでは、金属部材は、当該金属部材を光ケーブルに固定する加締め構造と、加締め構造を巻き付け構造に連結する連結部とを有し、加締め構造、連結部、及び巻き付け構造が第1方向に沿って順に設けられていてもよい。この場合、抗張力体が巻き付けられる巻き付け構造と加締め構造とが別体であることから、金属部材の光ケーブルへの加締め作業に伴って金属部材に巻き付けられた抗張力体の張力を変動させることが抑制され、光ケーブルの抗張力体の張力をより一層、製品間で安定化させることができる。
上記の光コネクタケーブルでは、加締め構造は、円形又はU字形の断面を有してもよい。この場合、金属部材を光ケーブルに容易に取り付けることができる。また、金属部材を光ケーブルに容易に取り付けることができることから、金属部材に巻き付けられた抗張力体の張力の変動を抑制できる。
上記の光コネクタケーブルでは、光ケーブルの端部及び金属部材を覆う樹脂部材を更に備えてもよい。この場合、金属部材に巻き付けられた抗張力体も樹脂部材で覆われることになるため、経時的な抗張力体の張力の変動を抑制し、光ケーブルの抗張力体の張力をより一層、安定化させることができる。このような樹脂部材は、これに限定されないが、例えば、溶融した樹脂を金属部材等の周りに流し込んで金型で成形することにより形成することができるため、金属部材に巻き付けられた抗張力体の張力へ影響を与えずに作成することが可能である。
上記の光コネクタケーブルでは、光ファイバは複数の光ファイバであり、樹脂部材は、複数の光ファイバそれぞれの位置を規定した状態で複数の光ファイバを覆うことによって、複数の光ファイバを保持してもよい。この場合、樹脂部材によって複数の光ファイバそれぞれの位置が規定されるので、複数の光ファイバの他の部材に対する位置決めを容易に実現できる。
上記の光コネクタケーブルでは、光ケーブルは、複数の電線を更に有し、樹脂部材は、複数の電線それぞれの位置を規定した状態で複数の電線を覆うことによって、複数の電線を保持してもよい。この場合、樹脂部材によって複数の電線それぞれの位置が規定されるので、複数の電線の他の部材に対する位置決めを容易に実現できる。
本発明の一態様に係る金属部材は、加締め構造と連結部と巻き付け構造とを備えている。加締め構造は、円形又はU字形の断面形状を有し、第1方向に沿って延びる。連結部は、加締め構造の一端に連結され、第1方向に沿って延びる。巻き付け構造は、第1方向と交差する第2方向に延在する板状の部分を有し、連結部の加締め構造とは逆の一端に連結される。巻き付け構造の板状の部分には切欠き又は凹部の少なくとも一方が設けられている。
[本願発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る光コネクタケーブル及び光コネクタケーブルに用いられる金属部材の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1及び図2を参照して、光コネクタケーブル1について説明する。図1は、光コネクタケーブルの一実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示す光コネクタケーブルの分解斜視図である。図1及び図2に示すように、光コネクタケーブル1は、コネクタモジュール2及び光ケーブル20を備えている。コネクタモジュール2は、光ケーブル20の一方の端部に接続され、光ケーブル20からの光信号を電気信号に変換して外部に出力すると共に、外部からの電気信号を光信号に変換して光ケーブル20に出力する機能を有するモジュールである。コネクタモジュール2は、光電変換素子(不図示)、回路基板3、コネクタ4、収容部材5,6、ブーツ7、シール部材8及び端末固定具10を備えている。なお、図2では、ブーツ7の図示は省略されている。
光電変換素子は、例えばVCSEL(Vertical Cavity Surface EmittingLASER)等の発光素子又はPD(Photodiode)等の受光素子であり、回路基板3上に実装される。回路基板3の一端部には、光ケーブル20が接続される。回路基板3の他端にはコネクタ4が接続される。光ケーブル20から伝送された光信号が、光電変換素子によって電気信号に変換され、コネクタ4は当該電気信号を外部に出力する。外部から入力された電気信号が、コネクタ4及び回路基板3上の配線を介して、光電変換素子に入力される。光電変換素子によって電気信号が光信号に変換され、当該光信号が光ケーブル20に入力される。
収容部材5,6は、回路基板3、端末固定具10の一部及び光ケーブル20の一端部を収容する金属製(例えばSUS製)の部材である。収容部材5,6は、回路基板3を上下方向から挟み込むように設けられる。収容部材5は、X軸方向に沿って延びる一対の側壁と、X軸方向と直交し、光ケーブル20の端部に近い側に設けられる側壁を有している。収容部材6は、X軸方向に沿って延びる一対の側壁と、X軸方向と直交し、光ケーブル20の端部に近い側に設けられる側壁6a,6bとを有している。つまり、回路基板3、端末固定具10の一部及び光ケーブル20の一端部は、収容部材5,6の側壁及び底壁によって囲まれた状態で、収容されている。ブーツ7は、収容部材5,6及び光ケーブル20の一端部を覆う樹脂製の部材である。シール部材8は、収容部材5,6の光ケーブル20側の端部に収容され、収容部材5,6が互いに嵌合した状態で生じる一部の隙間をシールするための樹脂製の部材である。
光ケーブル20は、光ファイバ21の大部分をその内部に収容すると共に、光ファイバ21の先端部分を外部に露出させたケーブルである。光ケーブル20は、X軸方向に沿って延在している。光ケーブル20の一端部には、端末固定具10が設けられている。端末固定具10の詳細については後述する。なお、光ケーブル20の他端部に同様の端末固定具10を設けてもよい。
次に、図3~図7を参照して、光コネクタケーブル1について、更に詳細に説明する。図3は、図1に示す光コネクタケーブルにおいてIII-III線に沿った光ケーブルの断面図である。図4は、端末固定具が設けられた光ケーブルの端末構造を示す斜視図である。図5は、図4に示す光ケーブルの端末構造において、樹脂部材を点線で示した斜視図である。図6の(a)は、図5に示す端末構造に用いられる金属部材の一例を上方から視た斜視図であり、図6の(b)は、その金属部材の一例を下方から視た斜視図である。
図3に示すように、光ケーブル20は、複数(ここでは4本)の光ファイバ21、抗張力繊維22、チューブ23、複数(ここでは8本)の電線24、チューブ25、及び外被26を有している。本実施形態では、複数の光ファイバ21は、二行二列の二次元状に配列され、X軸方向(第1方向)に沿ってそれぞれが延びている。なお、複数の光ファイバ21は、円周上に沿って二次元状に配列されてもよく、また、一列のような一次元状に配列されてもよい。光ケーブル20は、複数の光ファイバ21に代えて、1本の光ファイバ21を備えていてもよい。
抗張力繊維22は、例えば極細径のアラミド繊維が束状に集合することによって構成された抗張力体である。アラミド繊維としては、例えば、ケブラー(登録商標)が用いられる。抗張力繊維22は、光ファイバ21に沿って設けられている。抗張力繊維22は、所定の張力(テンション)が掛けられた状態で設けられている。これにより光ケーブル20が、端部とは反対を向く引っ張り方向に引っ張られても、かかる応力がまずは抗張力繊維22にかかるため、光ファイバ21に応力が直接加わることが抑制され、光ファイバ21が保護される。チューブ23は、複数の光ファイバ21及び抗張力繊維22の周囲に設けられ、複数の光ファイバ21及び抗張力繊維22を所定の位置に保持する。
複数の電線24は、チューブ23の周囲に設けられる。複数の電線24は、円周上に沿って二次元状に配列されている。チューブ25は、電線24の周囲に設けられる。チューブ25は、複数の電線24を所定の位置に保持する。外被26は、チューブ25の周囲に設けられる、樹脂製の保護部材である。つまり、外被26は、光ファイバ21及び抗張力繊維22等を覆っている。このように、光ケーブル20は、光ファイバ21及び電線24を有しており、光電気複合ケーブルとして構成されている。なお、光ケーブル20は、1本の電線24を備えていてもよい。あるいは、光ケーブル20は、電線24を備えていなくてもよい。
光ケーブル20では、図5に示すように、外被26の一端26aから、光ファイバ21及び電線24の一部が露出し、X軸方向に沿って外側に延在している。光ケーブル20のうち光ファイバ21及び電線24が一端26aから外側に延在している部分では、光ファイバ21を取り囲むチューブ23,25及び外被26が取り除かれている。光ファイバ21及び電線24の配列は、光ファイバ21及び電線24が外被26等に取り囲まれている部分での光ファイバ21及び電線24の2次元状の配列から、光ファイバ21及び電線24が外側に延在している端末部分において、異なる配列に移行する。光ファイバ21及び電線24の端末部分では、光ファイバ21及び電線24は例えば一次元状に配列されている。このような構成により、光ケーブル20を回路基板3に容易に実装することができる。
複数の光ファイバ21の端末部分では、互いに隣り合う光ファイバ21同士が所定の間隔を有しており、複数の光ファイバ21はY軸方向に沿って一列に配列されている。ここでは、隣り合う光ファイバ21同士の間隔が互いに略等しくなるように、4本の光ファイバ21は配列されている。複数の電線24の端末部分では、互いに隣り合う電線24同士が所定の間隔を有しており、複数の電線24はY軸方向に沿って一列に配列されている。ここでは、Y軸方向のいずれかの端から4本の電線24において、隣り合う電線24同士の間隔が互いに略等しくなるように、8本の電線24は配列されている。本実施形態では、複数の電線24は、複数の光ファイバ21よりも上方(Z軸方向の正方向)に位置している。なお、複数の光ファイバ21及び複数の電線24を所定の間隔で配列させるため、所定間隔の貫通孔が予め設けられた位置決め部品(例えば樹脂製部品)を別途設け、位置決め部品の貫通孔に光ファイバ21又は電線24等を配置して、整列させてもよい。
端末固定具10は、図4及び図5に示すように、樹脂部材30及び金属部材40を有している。金属部材40は、光ケーブル20(外被26)に取り付けられる金属製(例えばSUS製)の部材である。金属部材40は、例えば、金属板を打ち抜き加工し、打ち抜かれた金属板を曲げ加工することによって形成される。金属部材40は、例えばX軸方向において7.5mm~9.0mm程度の長さを有している。金属部材40は、当該金属部材40の一部が外被26の端部に加締められる(圧着される)ことによって、光ケーブル20の一端部に固定される。また、金属部材40には、外被26の一端26aから外に延在した抗張力繊維22が巻き付けられている。このように、金属部材40が光ケーブル20に固定され、抗張力繊維22が金属部材40に巻き付けられることによって、金属部材40は、抗張力繊維22の張力を維持した状態で、抗張力繊維22を保持している。
金属部材40は、図5及び図6の(a)、(b)に示すように、巻き付け構造41、加締め構造47、及び連結部48を有している。連結部48は、巻き付け構造41と加締め構造47とを連結し、巻き付け構造41が外被26の一端26aからX軸方向に沿った外側に位置している。加締め構造47、連結部48、及び巻き付け構造41は、外被26の端部からX軸方向に沿ってこの順で設けられている。
巻き付け構造41は、抗張力繊維22を巻き付けるための構造である。巻き付け構造41は、複数の電線24よりも上方に配置されている。巻き付け構造41は、複数の光ファイバ21(電線24)のうちの二次元状の配列から一次元状の配列へと移行する部分に対応する位置に設けられる。また、巻き付け構造41は、樹脂部材30内に埋め込まれている。つまり、巻き付け構造41の周囲は、樹脂部材30が接触した状態で樹脂部材30に覆われている。巻き付け構造41は、Y軸方向の中央に位置する巻き付け本体42、梁部43、巻き付け本体42と梁部43とを連接する連接部44、及び、一対の突出片45,46を含んでいる。巻き付け本体42、梁部43、連接部44、突出片45,46は、Z軸方向と直交する平面(X-Y平面)に同一面を形成するように設けられた板状の部材であり、簡易な構成となっている。
巻き付け本体42は、抗張力繊維22が主に巻き付けられる部分である。巻き付け本体42は、Y軸方向(第2方向)に沿って延在している。巻き付け本体42のY軸方向に沿って延びる一方の縁42aの略中央に、連結部48の一端が連接する。巻き付け本体42の縁42aとは反対側の縁42bの略中央に、連接部44の一端が連接する。縁42aには、一対の切欠き42c,42dが形成されている。一対の切欠き42c,42dは、連結部48の一端の近傍に形成されている。縁42bに切欠き又は凹部を設けてもよい。本実施形態では、平面視において、縁42a,42bは、加締め構造47のY軸方向における長さより長く、縁42bは、縁42aよりも長い。なお、巻き付け本体42の縁42bと梁部43との間であって連接部44のY方向の両側には、抗張力繊維22を巻き付けるための空隙を確保するため凹部が形成されている。
このような構成の巻き付け本体42には、図5に示すように、X軸方向における両端の縁42a,42bにわたって抗張力繊維22が巻き付けられている。抗張力繊維22は、例えば2つの束に分岐され、それぞれがX軸方向と略平行になるように巻き付け本体42に巻き付けられる。ここでいう「略平行」とは、例えばX軸方向との角度が±5度の範囲内である場合をいう。
梁部43は、X軸方向に沿って延在する連接部44を介して巻き付け本体42に接続されている。連接部44の巻き付け本体42に連接する一端部とは反対側の他端部が、梁部43の略中央に連接している。梁部43は、Y軸方向に沿って延在している。梁部43のY軸方向における幅は、連接部44のY軸方向における幅よりも大きく、かつ、巻き付け本体42のY軸方向における幅(縁42a,42bの長さ)よりも小さい。梁部43のX軸方向における幅は、連接部44のX軸方向における長さよりも小さい。梁部43の一端26aから最も離れた縁は、X軸方向において、突出片45,46の先端45a,46aとは反対側の先端と略同じ位置に位置している。梁部43を設けることにより、巻き付け本体42に抗張力繊維22を巻き付ける際、その間の凹部に抗張力繊維22を留めることができるため、巻き付けが緩むことを防止できる。なお、抗張力繊維22の巻き付け作業を簡素化するために梁部43を設けなくてもよい。このように、巻き付け構造41(金属部材40)では、巻き付け本体42、梁部43、連接部44、及び突出片45,46に区画される空間が形成されている。
突出片45,46は、巻き付け本体42のY軸方向における両端に設けられる。突出片45,46は、互いに同様の構成を有しており、突出片45,46の構成は、巻き付け本体42の略中央を通るX軸方向に延びる仮想線に対して対称である。突出片45,46は、X軸方向に延在しており、巻き付け本体42のX軸方向における長さよりも長い。突出片45,46の一端26aに近い端部のY軸方向における幅は、突出片45,46の一端26aから離れた端部のY軸方向における幅よりも大きい。突出片45,46の一端26aに近い先端45a,46aは、樹脂部材30の側面32aから露出してもよい。突出片45,46には、それぞれZ軸方向に沿って突出片45,46を貫通する貫通孔45b,46bが形成されている。
加締め構造47は、金属部材40を外被26に加締めて光ケーブル20に固定する部分である。加締め構造47は、X軸方向において所定の長さを有し、X軸方向から見て円弧状(円形状)に形成された断面を有する筒状の部材である。本実施形態では、加締め構造47は、一部が欠けた円形状の断面を有しているが、欠けた部分のない円形形状の断面を有してもよい。加締め構造47の内周面は、外被26の外周と略同一の大きさを有する。つまり、X軸方向から見て、加締め構造47と外被26との中心は、互いに略同一である。加締め構造47が外被26の一端に嵌め込まれた状態で、加締め構造47が例えば作業員によって加締められることによって、金属部材40が光ケーブル20に取り付けられる。
連結部48は、巻き付け構造41の巻き付け本体42と加締め構造47とを繋ぐ部分である。連結部48のX軸方向における一端は、加締め構造47の上部に連接されており、連結部48のX軸方向における他端は、巻き付け本体42(縁42a)に連接されている。連結部48は、X軸方向において、加締め構造47よりも長い所定の長さ、例えばX軸方向において2.0mm~3.5mm程度の長さを有している。連結部48がこのような長さを有していることにより、加締め構造47に加えられた外力が巻き付け構造41に伝達され難い構成になっている。また、連結部48は、加締め構造47の上部から巻き付け本体42の縁42aに向けて、高さが低くなるように傾斜して延在している。言い換えると、巻き付け構造41の高さは、加締め構造47のうち連結部48と連接する上部よりも低い。
樹脂部材30は、図4及び図5に示すように、光ケーブル20の端部、光ファイバ21、電線24、及び金属部材40を保持する樹脂製の部材である。樹脂部材30は、光ケーブル20の端部、複数の光ファイバ21それぞれの一部分、複数の電線24それぞれの一部分、及び金属部材40の大部分を覆う。金属部材40のうち突出片45,46の先端45a,46a及び貫通孔45b,46bの近傍を除いた部分が樹脂部材30内に埋め込まれるように、樹脂部材30は形成されている。樹脂部材30は、例えば、所定の樹脂(例えばポリアミド樹脂)を射出成形することによって形成される。
樹脂部材30は、光ファイバ保持部31、本体部32、及び加締め覆い部33を含んでいる。加締め覆い部33、本体部32、及び光ファイバ保持部31は、外被26の一端部から外側に向かって、この順で形成されている。
本体部32は、金属部材40の巻き付け構造41及び連結部48の一端部を覆う部分である。つまり、巻き付け構造41及び連結部48の一端部は、本体部32内に埋め込まれている。図4に示すように本体部32は、略直方体状に形成されている。本体部32のX軸方向における長さは、巻き付け構造41のX軸方向における長さ(突出片45,46それぞれにおける外側の縁同士の間隔)よりも長い。本体部32のY軸方向における長さは、巻き付け構造41のY軸方向における長さ(突出片45の外縁と突出片46の外縁との間隔)よりも長い。本体部32の高さは、Z軸方向における複数の光ファイバ21と巻き付け構造41との間隔よりも大きい。本体部32の上面のうち外被26の一端26aから遠い一端部は、角部を有しない形状に形成されている。本体部32は、X軸方向と直交する側面32a及び側面32bを含んでいる。上述したように、外被26の一端26aと対向する側面32aから、突出片45,46の先端45a,46aが露出してもよい。側面32bの上部から複数の電線24が外に向かって延びており、側面32bの下部から光ファイバ保持部31が外に向かって延びている。本体部32は、複数の電線24それぞれを覆っているので、複数の電線24それぞれの位置を規定した状態で、複数の電線24を保持している。
光ファイバ保持部31は、複数の光ファイバ21を保持する部分である。光ファイバ保持部31は、Z軸方向において所定の厚さを有し、板状に形成されている。例えば、光ファイバ保持部31のZ軸方向における厚さは、本体部32の高さの(1/3)倍程度である。光ファイバ保持部31のX軸方向における長さは、本体部32のX軸方向における長さよりも短い。光ファイバ保持部31のY軸方向における長さは、梁部43のY軸方向における長さよりも長く、かつ、巻き付け構造41のY軸方向における長さよりも短い。光ファイバ保持部31の先端は、外被26の一端26aに向かって凹んでおり、複数の光ファイバ21は、光ファイバ保持部31の先端の凹んだ部分から外に向かって延びている。本体部32は、複数の光ファイバ21それぞれを覆っているので、複数の光ファイバ21それぞれの位置を規定した状態で、複数の光ファイバ21を保持している。
加締め覆い部33は、金属部材40の加締め構造47及び連結部48の大部分を覆う部分である。加締め覆い部33は、X軸方向と直交する断面が円形である円筒状に形成されている。加締め覆い部33は、本体部32の側面32aから、X軸方向に沿って外被26の一端26aに向かう方向に延在している。加締め覆い部33のX軸方向における長さは、加締め構造47の一端26aとは離れた一端と、本体部32の側面32aとの間隔に略等しい。加締め覆い部33では、X軸方向から見て、外被26及び加締め構造47の中心と略等しい位置に加締め覆い部33の中心が位置している。加締め覆い部33の外径は、加締め構造47の外径よりも大きい。
ここで、図7~図9を参照して、金属部材を光ケーブルに取り付けて、抗張力繊維に所定の張力を付与する方法について説明する。図7の(a)は、図5に示す端末構造に用いられる金属部材の別の例を上方から視た斜視図であり、図7の(b)は、その金属部材の別の例を下方から視た斜視図である。図8の(a)は、図7に示す金属部材を光ケーブルに取り付ける方法の一例を示す斜視図であり、図8の(b)は、図7に示す金属部材を光ケーブルに取り付ける方法の別の例を示す斜視図である。図9の(a)は、金属部材を光ケーブルに取り付けた後に加締めによって固定する方法を示す斜視図である。図9の(b)は、光ケーブルの抗張力繊維を金属部材に巻き付ける方法の一例を示す斜視図である。なお、図7の(a)及び(b)に示す金属部材40aは、断面がU字形の加締め部47aである点で金属部材40と相違するが、他の構成、例えば巻き付け構造41及び連結部48等の構成は金属部材40と同じである。加締め部47aの断面がU字形であることにより、光ケーブル20への取り付けがより容易になっている。
金属部材40aを光ケーブル20に取り付けるには、まず、光ケーブル20の一端側において、チューブ23,25及び外被26を所定の長さ分取り除き、複数の光ファイバ21、複数の電線24、及び抗張力繊維22を外被26の一端26aから外側に延在させる。続いて、光ファイバ21、電線24及び抗張力繊維22の先端部分を外側に露出した光ケーブル20が準備できると、図8の(a)に示すように、金属部材40aの加締め部47aのU字形状の内側を光ケーブル20の一端が通るように、図示の矢印に示す方向に金属部材40aを移動する。そして、金属部材40aの加締め部47aが光ケーブル20の外被26の端部の外周に位置する場所まで、金属部材40を移動させる。なお、金属部材40aを光ケーブル20に取り付けるには、図8の(b)に示すように、光ケーブル20の上方から金属部材40aを被せるようにしてもよい。
金属部材40aが光ケーブル20に対して所定の位置に配置されると、図9の(a)に示すように、抗張力繊維22を例えば2つの束22a,22bに分岐して、各束22a,22bを金属部材40aの連結部48の両端から巻き付け構造41(巻き付け本体42)の上面を通るように配置する。この際、抗張力繊維22の各束22a,22bは、巻き付け本体42の縁42aに設けられた切欠き42c,42dの上に位置する。続いて、抗張力繊維22の各束22a,22bを、光ケーブル20の延在方向であるX軸方向に略平行になるように、本体42の縁42a,42bにわたって巻き付ける。これにより、図9の(b)に示すように、抗張力繊維22の各束22a,22bが金属部材40aに巻き付けられ、抗張力繊維22に所定の張力を付与できる。
続いて、抗張力繊維22を金属部材40aに巻き付けて所定の張力を付与できると、光ファイバ21及び電線24の先端部分を所望の位置に保持する位置決め機構、及び貫通孔45b,46bに係合するピンを有する金型(不図示)に、光ケーブル20の一端部を配置する。このとき、光ファイバ21、電線24、及び金属部材40は、金型内において、所定の位置に保持される。続いて、金型内に形成されている空隙に成形用樹脂を充填し、所定の冷却期間が経過した後、樹脂部材30が形成された光ケーブル20を取り出す。以上により、抗張力繊維22の張力の変動をほぼ起こすことなく、光ケーブル20の端末を固定することができる。そして、このように構成された端末固定具10、光ファイバ21,電線24等を回路基板3に取り付けて、収容部材5,6内に収納し、光コネクタケーブル1を得る。
以上、本実施形態に係る光コネクタケーブル1では、光ケーブル20の抗張力繊維22の延在部分を巻き付ける巻き付け構造41が金属部材40に設けられており、巻き付け構造41が光ケーブル20の外被26の一端26aからX軸方向に沿った外側に位置している。この構成によれば、光ケーブル20の抗張力繊維22が外被26の一端26aから外側に延在する方向に巻き付け構造が位置しており、抗張力繊維22をそのまま巻き付け構造41に巻き付け、その後、巻き付け構造41等に不要な外力を加える必要がないため、光ケーブル20の抗張力繊維の張力を安定化させることができる。言い換えると、光コネクタケーブル1において製品毎に抗張力繊維22の張力がばらつくことを抑制できる。また、この光コネクタケーブル1では、外被26の一端26aからX軸方向に沿った外側にそのまま巻き付け構造41が位置しているため、抗張力繊維22の金属部材40への巻き付け作業を容易に行うことができ、これにより光ケーブル20の抗張力繊維22の張力をより所望の値に設定しやすくなる。以上から、所望の張力を有する抗張力繊維22によって光ファイバ21が好適に保護された光コネクタケーブル1を安定して提供することができる。
光コネクタケーブル1では、抗張力繊維22は、X軸方向に対して略平行となるように巻き付け構造41に巻き付けられている。この構成によれば、抗張力繊維22を金属部材40の巻き付け構造41に巻き付け易いため、抗張力繊維22の張力を容易に所望の値に設定することができる。
光コネクタケーブル1では、巻き付け構造41は、切欠き42c,42dや連接部44の側部の凹部等が設けられた板状の部分である。この構成によれば、簡易な構成によって、抗張力繊維22を金属部材40の巻き付け構造に留めることができる。
光コネクタケーブル1では、金属部材40は、金属部材40を光ケーブル20に固定する加締め構造47と、加締め構造47を巻き付け構造41に連結する連結部48とを有し、加締め構造47、連結部48、及び巻き付け構造41がX軸方向に沿って順に設けられている。この構成によれば、抗張力繊維22が巻き付けられる巻き付け構造41と加締め構造47とが別体であることから、金属部材40の光ケーブル20への加締め作業に伴って金属部材40に巻き付けられた抗張力繊維22の張力が変動するといったことが抑制され、光ケーブル20の抗張力繊維22の張力をより一層、安定化させることができる。
光コネクタケーブル1では、加締め構造47は、円形又はU字形の断面形状を有している。この構成によれば、金属部材40を光ケーブル20に容易に取り付けることができる。また、金属部材40を光ケーブル20に容易に取り付けることができることから、金属部材40に巻き付けられた抗張力繊維22の張力の変動を抑制することができる。
光コネクタケーブル1は、光ケーブル20の端部及び金属部材40を覆う樹脂部材30を更に備えている。この構成によれば、金属部材40に巻き付けられた抗張力繊維22も樹脂部材30で覆われることになるため、抗張力繊維22の張力の変動(例えば経時的な変動)を抑制し、光ケーブル20の抗張力繊維22の張力をより一層、安定化させることができる。なお、このような樹脂部材30は、上述したように、例えば溶融した樹脂を金属部材40等の周りに流し込み金型で成形することにより作成することができるため、金属部材40に巻き付けられた抗張力繊維22の張力へ影響を与えずに作成することが可能である。
光コネクタケーブル1では、樹脂部材30は、複数の光ファイバ21それぞれの位置を規定した状態で複数の光ファイバ21を覆うことによって、複数の光ファイバ21を保持している。この構成によれば、樹脂部材30によって複数の光ファイバ21それぞれの位置が規定されるので、複数の光ファイバ21の回路基板3の接続部に対する位置決めを容易に実現できる。
光コネクタケーブル1では、樹脂部材30は、複数の電線24それぞれの位置を規定した状態で複数の電線24を覆うことによって、複数の電線24を保持している。この構成によれば、樹脂部材30によって複数の電線24それぞれの位置が規定されるので、複数の電線24の回路基板3の接続部に対する位置決めを容易に実現できる。
また、本実施形態に係る光コネクタケーブル1に用いられる金属部材40は、加締め構造47と連結部48と巻き付け構造41とを備えている。加締め構造47は、円形又はU字形の断面形状を有し、X軸方向に沿って延びる。連結部48は、加締め構造47の一端に連結され、X軸方向に沿って延びる。巻き付け構造41は、X軸方向と直交するY軸方向に延在する巻き付け本体42を有し、連結部48の加締め構造47とは逆の一端に連結される。巻き付け構造41の巻き付け本体42には切欠き42c,42d又は凹部等が設けられている。このように金属部材40は、抗張力繊維22の巻き付けや光ケーブルへの加締めによる取り付けを、簡易な構成により実現することができる。
以上、本実施形態に係る光コネクタケーブル及び光コネクタケーブルに用いられる金属部材について説明してきたが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の変形を適用することができる。例えば、抗張力繊維22を金属部材40の巻き付け構造41に巻き付ける方向は、X軸方向に略平行な場合に限られない。例えば図10の(a)及び(b)に示すように、抗張力繊維22の各束22a,22bを金属部材40の巻き付け構造41において相互に交差するように巻き付けてもよい。この場合、抗張力繊維22がX軸方向に対して交差(例えば、20度~70度、または30度~60度の傾斜角で交差)すると共に、巻き付け本体42の縁42a,42bにおいて、縁42aと連結部48の間と、縁42bと連接部44との間においてはX軸方向と直交する方向に巻き付けられる。この構成によれば、抗張力繊維22を金属部材40の巻き付け構造41に巻き付ける際に抗張力繊維22をより確実に(ずれたり又は解けたりすることなく)巻き付け構造41に留めることができるので、抗張力繊維22の張力をより所望の値に設定することができる。
また、上記の実施形態では、抗張力繊維22が巻き付けられた金属部材40を樹脂部材30で覆うように形成していたが、抗張力繊維22が巻き付けられた金属部材40を接着剤等で固定することで樹脂部材30を設けない構成としてもよい。この場合であっても、加締め構造47と巻き付け構造41とが別体として離れて配置されており、また巻き付け構造41が抗張力繊維22の延在方向に位置しているため、抗張力繊維22の張力を所定の範囲に維持しやすく製品間で安定化させることが容易に行える。なお、抗張力繊維22を緩まないように金属部材40に巻き付けて固定できるのであれば、接着剤での固定を省略してもよい。
1…光コネクタケーブル、20…光ケーブル、21…光ファイバ、22…抗張力繊維、22a,22b…束、24…電線、26…外被、26a…一端、30…樹脂部材、40…金属部材、41…巻き付け構造、42…巻き付け本体、43…梁部、44…連接部、45,46…突出片、47…加締め構造、48…連結部。

Claims (10)

  1. 第1方向に沿って延びる光ファイバと、前記光ファイバに沿って設けられる抗張力体と、前記光ファイバ及び前記抗張力体を周方向に覆う外被とを有し、前記光ファイバ及び前記抗張力体が前記外被の一端から前記第1方向に沿って外側に延在する、光ケーブルと、
    前記外被の前記一端から外側に延在した前記抗張力体が巻き付けられる巻き付け構造を有する金属部材と、
    を備え、
    前記金属部材の前記巻き付け構造は、切欠き又は凹部の少なくとも一方が設けられた板状の部分を含み、前記外被の前記一端から前記第1方向に沿った外側に位置し、
    前記金属部材は、当該金属部材を前記光ケーブルに固定する加締め構造と、前記加締め構造を前記巻き付け構造に連結する連結部とを更に有し、前記加締め構造、前記連結部、及び前記巻き付け構造が前記第1方向に沿って順に設けられ、
    前記連結部は、前記第1方向において前記加締め構造よりも長い、
    光コネクタケーブル。
  2. 前記抗張力体は、少なくとも一部が前記第1方向に対して略平行となるように前記巻き付け構造に巻き付けられている、
    請求項1に記載の光コネクタケーブル。
  3. 前記抗張力体は、少なくとも一部が前記第1方向に対して交差するように前記巻き付け構造に巻き付けられている、
    請求項1又は請求項2に記載の光コネクタケーブル。
  4. 前記巻き付け構造は、前記抗張力体が巻き付けられる巻き付け本体を含み、
    前記巻き付け本体は、前記第1方向に対して交差する第2方向に沿って延在する、
    請求項1~請求項3の何れか一項に記載の光コネクタケーブル。
  5. 前記光ファイバは複数の光ファイバであり、
    前記複数の光ファイバは、前記外被内においては二次元状に配列され、
    前記巻き付け構造は、前記複数の光ファイバが二次元状の配列から一次元状の配列へと移行する部分に対応する位置に設けられている、
    請求項1~請求項4の何れか一項に記載の光コネクタケーブル。
  6. 前記加締め構造は、円形又はU字形の断面を有する、
    請求項5に記載の光コネクタケーブル。
  7. 前記光ケーブルの端部及び前記金属部材を覆う樹脂部材を更に備える、
    請求項1~請求項6の何れか1項に記載の光コネクタケーブル。
  8. 前記光ファイバは複数の光ファイバであり、
    前記樹脂部材は、前記複数の光ファイバそれぞれの位置を規定した状態で前記複数の光ファイバを覆うことによって、前記複数の光ファイバを保持する、
    請求項7に記載の光コネクタケーブル。
  9. 前記光ケーブルは、複数の電線を更に有し、
    前記樹脂部材は、前記複数の電線それぞれの位置を規定した状態で前記複数の電線を覆うことによって、前記複数の電線を保持する、
    請求項7又は請求項8に記載の光コネクタケーブル。
  10. 光ケーブルに対して固定されるように構成された加締め構造であって、円形又はU字形の断面形状を有し、第1方向に沿って延びる加締め構造と、
    前記加締め構造の一端に連結され、前記第1方向に沿って延びる連結部と、
    前記第1方向と交差する第2方向に延在し、前記光ケーブルの外被の一端から前記第1方向に沿って外側に延在する前記光ケーブルの抗張力体を巻き付けられるように構成された板状の部分を有し、前記連結部の前記加締め構造とは逆の一端に連結される巻き付け構造と、を備え、
    前記巻き付け構造の前記板状の部分には切欠き又は凹部の少なくとも一方が設けられ、
    前記連結部は、前記第1方向において前記加締め構造よりも長い、金属部材。
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