JP7101565B2 - 接続端子および半導体装置の検査方法 - Google Patents

接続端子および半導体装置の検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、接続端子および半導体装置の検査方法に関する。
半導体基板などに形成された半導体装置は、所定の電気的特性を有するか否かの電気的試験が実施され、所定の電気的特性を有する半導体装置が選別され出荷される。このような試験は通常、配線基板と半導体基板上の半導体装置の電極に接触させるための接続端子を備えた半導体検査装置を用いて、接続端子を電極に押圧してそれらの間で電気信号のやりとりを行い、その電気信号を配線基板に伝送することで行われる。通常、金属からなる電極表面は酸化被膜で覆われているので、接続端子と電極との間に介在する酸化被膜による接触不良を抑制するために、接続端子が電極と接触した後にさらに押圧するオーバードライブが行われる。その際、オーバードライブにより、金属やその酸化被膜からなる異物が発生し、この異物の接続端子先端への付着が、接続端子の接触抵抗値の増加を招き、電気的接触を損なうことがある。
特許文献1には、接続端子先端の清浄度を保つために、クリーニング用研磨版を用いて接続端子先端をクリーニングすることで接続端子先端に付着した異物を除去し、接続端子と電極との間の安定的な電気的接触を実現する技術が開示されている。
実開平7-26772号公報
しかしながら、接続端子先端の異物付着は、電極との接触回数とともに増加するので、特許文献1に示される接続端子のクリーニングは、ある決められた接触回数毎に行う必要がある。そのため、クリーニング中は、電気的試験を行う事ができず、半導体装置の電気的試験工程の時間短縮が困難である。
本発明は、上記の点に鑑み、接続端子の先端の清浄度を保ち、電極との間で安定的な電気的接触を維持するとともに、電気的試験工程時間を短縮することが可能な、接続端子および半導体装置の検査方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は以下のような接続端子とする。
すなわち、一方の端部及び他方の端部を有し、前記他方の端部に開口部が設けられ、筒状の形状を備えるアウターピンと、前記アウターピンの内側に、前記一方の端部から前記他方の端部に渡って設けられ、前記他方の端部の近傍にインナーピン先端部が設けられたインナーピンと、を有し、前記アウターピンは、前記一方の端部から前記他方の端部の間に、内側面と外側面を貫通する異物排出口と、前記異物排出口から前記開口部の間の内側面に設けられた溝部と、を備える接続端子とする。
また、前記接続端子によって電気的検査を行う半導体装置の検査方法であって、前記接続端子を前記半導体装置の電極表面に接触させる工程と、前記接続端子を前記電極に対して押圧し、前記インナーピン先端部を前記電極内部へ潜り込ませ、前記溝部に前記電極上の異物を取り込む工程と、前記異物を前記溝部において前記他方の端部から前記一方の端部の方向へ移動させ、前記異物排出口から前記接続端子の外へ排出する工程と、を含む半導体装置の検査方法とする。
本発明によれば、半導体装置の電気的試験を行いながら被測定基板上の電極や接続端子に付着する異物を除去し、接続端子外へ排出するので、接続端子と電極との間の安定的な電気的接触を維持するとともに、電気的試験工程時間の短縮が実現出来る。
本発明の第1の実施形態に係る接続端子が設けられた検査装置によって、被測定基板の電気的検査を行う様子を表す模式断面図である。 第1の実施形態に係る接続端子及び検査装置の模式断面図である。 第1の実施形態に係る接続端子の模式断面図である。 第1の実施形態に係る接続端子による半導体装置の検査方法を示す模式断面図である。 第1の実施形態に係る接続端子による半導体装置の検査方法を示す模式断面図である。 第1の実施形態に係る接続端子による半導体装置の検査方法を示す模式断面図である。 第1の実施形態に係る接続端子による半導体装置の検査方法を示す模式断面図である。 第1の実施形態に係る接続端子による半導体装置の検査方法を示す模式断面図である。 第2の実施形態に係る接続端子が設けられた検査装置によって、被測定基板の電気的検査を行う様子を表す模式断面図である。 第2の実施形態に係る接続端子の模式断面図である。 第2の実施形態に係る接続端子による半導体装置の検査方法を示す模式断面図である。 第2の実施形態に係る接続端子による半導体装置の検査方法を示す模式断面図である。 第2の実施形態に係る接続端子による半導体装置の検査方法を示す模式断面図である。 第2の実施形態に係る接続端子による半導体装置の検査方法を示す模式断面図である。 第2の実施形態に係る接続端子による半導体装置の検査方法を示す模式断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る接続端子が設けられた別の検査装置によって、被測定基板の電気的検査を行う様子を表す模式断面図である。 第1の実施形態に係る接続端子の別の模式断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を適宜参照しながら詳細に説明する。以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴を分かりやすくするために、便宜上特徴となる部分を一部透視して示している場合がある。
図1は、本発明の理解を容易にするために、第1の実施形態の接続端子が設置された検査装置によって半導体装置が搭載された被測定基板の電気的検査を行う様子を示した検査装置の模式断面図である。但し接続端子は断面ではなくその外観を示している。
図1に示す検査装置10は、電極610を有する半導体装置(不図示)が搭載された被測定基板600の電気的検査を行うための装置であって、配線基板700と、後述のランド部を介して配線基板700に電気的に接続された第1の実施形態の接続端子100と、接続端子100を保持する保持基板720a、720bと、保持基板720a、720bを支持するホルダ710とを備える。
被測定基板600に対し電気的検査を行う場合は、被測定基板600を載せたステージ(不図示)が図1の状態から検査装置10の方向に移動し、被測定基板600上の半導体装置に設けられた電極610と接続端子100とを接触させた後に、電気的検査が行われる。
配線基板700は、接続端子100を介して被測定基板600上の半導体装置から伝送される電気信号を処理するための、配線を備えた基板で、接続端子100と電気的に接続する後述のランド部を、接続端子との接続部に備える。
保持基板720aは、配線基板700の、被測定基板600に対向する面に設置され、接続端子100を保持する。保持基板720aの、接続端子が位置する部分には配線基板700から被測定基板600の方向に貫通する貫通孔750が設けられ、この部分が接続端子100に接し、接続端子100を支える。一方、保持基板720bは、保持基板720aよりも被測定基板600側に設けられ、接続端子100と接触せずに接続端子100を囲んでいる。保持基板720bは、接続端子100が弾性体103とともに伸縮した際のガイドの役割を果たす。保持基板720bは、接続端子100から離れた部分で保持基板720aと一体となって接続され、固定されている。
保持基板720a、720b間の、貫通孔750に対して垂直な方向には、各接続端子100の異物排出口102から排出された異物を外部に取り出す異物収集管730が備えられ、異物収集口740に接続されている。各接続端子100の異物排出口102から排出された異物は、検査装置10の外部に備えられたバキューム装置などによって、検査装置10の外部に取り出される。
ホルダ710は、検査装置10の外周領域において、保持基板720a、720bを囲むように設置される。ホルダ710は、配線基板700と、接続端子100を支える保持基板720a、720bを支え、固定する。
接続端子100は、一方の端部が配線基板700の後述のランド部に電気的に接続され、他方の端部が被測定基板600上の電極610へ向けて被測定基板600に対し垂直に設置されている。接続端子100は、他方の端部が電極610と接触したときに、被測定基板600上の半導体装置に対し電気的検査を行い、一方の端部に電気的に接続された配線基板700にその電気信号を伝送するための端子である。この接続端子100は、貫通孔750に支持され、電極610に対応する位置に配置されている。また、接続端子100は、電極610への押圧に対して伸縮する弾性体103と、接続端子100内部に取り込まれた異物を排出するための異物排出口102を備える。
図2は、図1において検査装置10を、A-A’の一点鎖線に沿って切断した場合の検査装置10及び接続端子100の断面図であり、図1のAの部分を下にして示している。 接続端子100は、被測定基板上の電極との電気信号をやり取りするインナーピン106を有し、その外側を筒状の形状のアウターピン104が囲んでいる。アウターピン104の一部には、アウターピン104とインナーピン106との間に取り込まれた異物を排出するための異物排出口102が設けられている。保持基板720bは、接続端子100を囲み、その一部に接続端子100が排出した異物を収集する異物収集管730が設けられている。図1の断面においては、保持基板720bは、各接続端子100の間に独立に設けられた形となっているが、図2の紙面上側に示すように、接続端子100から離れた部分で全て一体となって接続されている。また、この断面の、配線基板の方向に設けられている保持基板720aとも同様に一体となって接続されている。
図3は、本発明の第1の実施形態の接続端子100の断面図である。周囲との関係を明確にするために、配線基板と保持基板の一部も同時に示している。
接続端子100は、上方の配線基板700に一方の端部が固定されたインナーピン106と、同じく上方において一方の端部が配線基板700に固定され、他方の端部に開口部108が設けられ下側からの押圧によって紙面縦方向に伸縮可能なアウターピン104を有する。
インナーピン106は、配線基板700のランド部760に一方の端部が電気的に接続され、他方の端部に被測定基板上の電極(不図示)と接触するインナーピン先端部107を備え、アウターピン104内の一方の端部から他方の端部に渡って設けられている。また、インナーピン106は、導電性を有し、インナーピン先端部107と図1に示した被測定基板上の電極との間でやり取りする電気信号を、ランド部760から配線基板700に伝える。
インナーピン先端部107は、開口部108近傍のインナーピン106の他方の端部に設けられている。インナーピン先端部107は、円錐形をなし、被測定基板上の電極と接触する際に電極上に異物があっても、電極への押圧に従いその頂点でその異物を外側に移動させ、インナーピン106とアウターピン104の間に導く。また、インナーピン先端部107は、電極上に酸化被膜が存在しても、電極と接触する際にその円錐の頂点の圧力によって酸化被膜を突き破る。このような構成によって、インナーピン先端部107は、異物や電極表面の酸化被膜によるインナーピン106と電極との電気的接触性の低下を抑制するが、円錐に限られず角錐や半球体であっても構わない。
アウターピン104は、筒状形状をなし、その筒の途中に設けられた伸縮性を有する弾性体103と、内側から外側に向かって貫通して設けられた異物排出口102と、異物排出口102から開口部108の間の内側面に螺旋状に設けられた異物が通過可能な溝部105とを有する。そしてアウターピン104は、インナーピン106の周囲を覆うように設置されている。アウターピン104の一方の端部側及びその近傍の外周は、配線基板700と保持基板720aで固定され、他方の端部側の外周は、保持基板720bで空隙を介して覆われている。この保持基板720bは、弾性体103の伸縮によるアウターピン104下部の上下動と、振動装置101による振動を妨げないように、アウターピン104と接触せずに離れているが、接続端子100以外の部分で保持基板720aと接続され、固定されている。
弾性体103は、アウターピン104の一方の端部から他方の端部の間の異物排出口102の上部に設けられている。また、弾性体103は、伸縮可能であり、紙面縦方向の押圧に対しその圧力に応じて圧縮し、アウターピン104の下部を紙面上方へ引き上げる。その際、アウターピン104の外周から突き出た異物排出口102も同時に紙面上方へ引き上げられるが、保持基板720a、720bの間の空隙により、その動きは妨げられない。
溝部105は、異物排出口102より下側のアウターピン104の内側面に、点線で示す螺旋状に刻まれた凹部である。そして、アウターピン104内部に取り込まれた異物を異物排出口102に導くガイドの役割を果たす。
振動装置101は、圧電素子や電磁石等を有し、異物排出口102より上のアウターピン104の内側面に設けられ、外部からの電気信号により振動する。振動装置101は、アウターピン104全体を振動させ、アウターピン104内部に取り込まれた異物をその振動により移動させる。
以上のような構成の第1の実施形態の接続端子100は、被測定基板上の電極に付着した異物や、電極と接続端子100との接触及びオーバードライブにより生成される異物があっても、接続端子100と電極との電気的接触性を損なうことはない。
以下に、図4から図8に基づいて、第1の実施形態の接続端子100による半導体装置の検査方法について説明する。
図4は、接続端子100が被測定基板600上の電極610に接触する前の状態であって、その電極610上に、接続端子100との電気的接触性を損なうような異物620が付着している状態を示している。一方の端部が配線基板700のランド部760に電気的に接続されたインナーピン106は、インナーピン先端部107を電極610へ向けて、被測定基板600に対し垂直に設置されている。アウターピン104は、その一方の端部が配線基板700に接続され、筒状形状の一方の端部側の上部が保持基板720aで支えられている。アウターピン104の筒状形状の他方の端部側の下部は保持基板720bで周囲を囲まれ、他方の端部に設けられている開口部108は、インナーピン先端部107の先端と同じ位置に揃えられている。アウターピン104の一方の端部と他方の端部の間に設けられた異物排出口102は、保持基板720aと保持基板720bの間の保持基板720b側に位置し、弾性体103は垂直方向の圧力を受けずに伸張している。
図5は、半導体装置の電気的検査を行うために、接続端子100の他方の端部が被測定基板600上の電極610に接触した状態である。接続端子100の他方の端部と電極610が接触するに当たっては、図4から被測定基板600を載せたステージ(不図示)が上側に移動しても、接続端子100が接続された配線基板700が下側に移動してもどちらでも構わない。このとき、インナーピン先端部107とアウターピン104の他方の端部の双方が電極610に接し、異物620は、インナーピン先端部107の円錐形斜面にガイドされ、円錐頂点から外側へ移動させられている。
図6は、接続端子100と電極610との間の電気信号のやり取りのために、図5の状態からさらに接続端子100に対し垂直方向に押圧が印加されたオーバードライブの状態である。このとき、インナーピン106が配線基板700に接続され固定されているので、接続端子100に印加される押圧に従ってインナーピン先端部107が電極610表面の酸化被膜を破って電極610内部へ潜り込む。そして、インナーピン先端部107と電極610との接触面積の増大に伴い接触抵抗値が低減し、接続端子100と電極610との良好な電気的接触が得られる。一方、アウターピン104は、接続端子100に印加される押圧による垂直方向の圧力に対して弾性体103が圧縮するので、開口部108が電極610表面に接したまま縦方向の長さを減じる。それに伴い異物排出口102は、保持基板720aと保持基板720bの間において保持基板720a側へ移動する。異物620は、電極610内部へ潜り込むインナーピン先端部107の円錐形斜面に押されてさらに外側へ移動させられ、アウターピン104の内側面に設けられた溝部105へ取り込まれる。
図7は、半導体装置の電気的検査における接続端子100と電極610との間の電気信号のやり取りが終了し、接続端子100が電極610から離れた状態である。このとき、接続端子100に対する垂直方向の押圧が消失して弾性体103が伸張し、アウターピン104の開口部108がインナーピン先端部107の先端と同じ位置に戻っている。このような状態で振動装置101に電気信号が送られ、振動装置101によってアウターピン104の振動が開始する。
図8は、接続端子100が電極610から離間し、振動装置101が動作しているときの状態である。振動装置101によってアウターピン104が振動することによって、異物620が溝部105に沿ってアウターピン104の内側を上方へ移動する。一般に知られた半導体素子搬出整列装置やパーツフィーダなどのように、異物620は、一定振動数の振動が加えられた溝部105を搬送路として搬送される。そして異物排出口102に達した異物は、接続端子100外部に設けられた異物収集管(図1参照)に備えられたバキューム装置などによって、接続端子100外へ運ばれる。アウターピン104内部に取り込まれた異物620は、振動装置101による1度の振動印加で完全に排出されるまで行われる必要はなく、アウターピン104の開口部108を塞ぐことなく上方に移動するだけでも構わない。このような異物620は、複数の振動を加えられることで順次上方へ移動し、溝部105で停滞することなく何度目かの振動時に異物排出口102から接続端子100外へ排出されればよい。
図4から図8に示す、第1の実施形態の接続端子100による半導体装置の検査方法を採用することで、電極610に付着した異物620や、電極610と接続端子100との接触及びオーバードライブにより生成される異物があっても、電気的接触性を損なうことはない。また、そのような異物は、アウターピン104を介して接続端子100外へ運ばれるので、電極表面の清浄度が保たれ、電気的接触性が維持される。さらに異物付着に対する定期的な接続端子のクリーニングが抑制されるので、電気的試験工程時間の短縮が可能となる。
以下に、本発明の第2の実施形態に係る接続端子について説明する。図9は、本発明の理解を容易にするために、第2の実施形態の接続端子が設置された検査装置によって被測定基板上の半導体装置の電気的検査を行う様子を示した検査装置の模式断面図である。但し接続端子は断面ではなくその外観を示している。第2の実施形態の接続端子は、第1の実施形態においてアウターピンに設けていた弾性体をインナーピンに設けてインナーピンを伸縮可能とし、インナーピン先端部を電極内へ潜り込ませるためにインナーピン先端部をアウターピンから突出させる構成としたことが第1の実施形態と異なる。
図9に示す検査装置20は、電極610を有する被測定基板600上の半導体装置の電気的検査を行うための装置であって、配線基板700と、前述のランド部を介して配線基板700に電気的に接続された第2の実施形態の接続端子200と、接続端子200を保持する保持基板720a、720bと、保持基板720a、720bを支持するホルダ710とを備える。
被測定基板600上の半導体装置に対し電気的検査を行う場合は、被測定基板600を載せたステージ(不図示)が図9の状態から検査装置20の方向に移動し、被測定基板600上の電極610と接続端子100とを接触させた後に、電気信号のやり取りが行われる。配線基板700は、被測定基板600から伝送される電気信号を処理するための配線を備えた基板である。保持基板720aは、配線基板700の、被測定基板600に対向する面に設置され、貫通孔750によって接続端子200を支える。保持基板720bは、接続端子200と接触せずに接続端子200を囲み、接続端子200から離れた部分で保持基板720aと一体となって接続され、固定されている。異物収集管730は、各接続端子200の異物排出口202から排出された異物を外部に取り出し、検査装置20の外部に備えられたバキューム装置などによって、異物収集口740に導く。ホルダ710は、保持基板720a、720bを囲むように設置され、配線基板700と保持基板720a、720bを支え、固定する。以上の構成は第1の実施形態と同様である。
接続端子200は、一方の端部が配線基板700の貫通孔750に支持されると同時にランド部(不図示)に電気的に接続され、他方の端部が被測定基板600上の電極610へ向けて被測定基板600に対し垂直に設置されている。また、接続端子200は、他方の端部にインナーピン先端部207が設けられ伸縮可能なインナーピン206をその内部と、接続端子200内部に取り込まれた異物を排出するための異物排出口202を備える。
図10は、第2の実施形態の接続端子200の断面図である。周囲との関係を明確にするために、配線基板と保持基板の一部も同時に示している。
接続端子200は、上方の配線基板700に一方の端部が固定され、下側からの他方の端部に対する押圧によって紙面縦方向に伸縮可能なインナーピン206と、同じく上方において一方の端部が配線基板700に固定され、他方の端部に開口部208が設けられたアウターピン204を有する。
インナーピン206は、紙面縦方向中央付近において伸縮性を有する弾性体203を有し、配線基板700のランド部760に一方の端部が電気的に接続され、他方の端部に被測定基板上の半導体装置の電極(不図示)と接触するインナーピン先端部207を備えている。また、インナーピン206は、導電性を有し、インナーピン先端部207と電極の間でやり取りする電気信号を、ランド部760から配線基板700に伝える。
アウターピン204は、筒状形状をなし、内側から外側に向かって貫通して設けられた異物排出口202と、異物排出口202から開口部208の間の内側面に螺旋状に設けられた異物が通過可能な溝部205とを有する。そしてアウターピン204は、インナーピン206の周囲を覆うように設置されている。アウターピン204の一方の端部側の外周は、配線基板700と保持基板720aで固定され、他方の端部側の外周は、保持基板720bで空隙を介して覆われている。この保持基板720bは、振動装置201によるアウターピン204下部の振動を妨げないように、アウターピン204と接触せずに離れているが、接続端子200以外の部分で保持基板720aと接続され、固定されている。アウターピン204他端の開口部208は、インナーピン先端部207よりも上方に設置されており、インナーピン先端部207がアウターピン204から突出した構成となっている。
弾性体203は、紙面縦方向の押圧に対しその圧力に応じて圧縮し、インナーピン206の下部を紙面上方へ引き上げる。弾性体203は、例えば、金属のコイルのようなバネ構造からなり、インナーピン先端部207と電極(不図示)の間でやり取りする電気信号を、ランド部760から配線基板700に伝えるために導電性を備える。
溝部205や、振動装置201は、第1の実施形態と同様であり、インナーピン206とアウターピン204の間に取り込まれた異物を異物排出口202へ導く役割を果たす。
以上のような構成の第2の実施形態の接続端子200は、電極に付着した異物や、電極と接続端子200との接触及びオーバードライブにより生成される異物があっても、接続端子200と電極との電気的接触性を損なうことはない。
以下に、図11から図15に基づいて、第2の実施形態の接続端子200による半導体装置の検査方法について説明する。
図11は、接続端子200が被測定基板600上の電極610に接触する前の状態であって、その電極610上に、接続端子200との電気的接触性を損なうような異物620が付着している状態を示している。一方の端部が配線基板700のランド部760に電気的に接続されたインナーピン206は、インナーピン先端部207を電極610へ向けて、被測定基板600に対し垂直に設置されている。アウターピン204は、その一方の端部が配線基板700に接続され、筒状形状の一方の端部側の上部が保持基板720aで支えられている。アウターピン204の筒状形状の他方の端部側の下部は保持基板720bで周囲を囲まれ、他方の端部に設けられている開口部208は、インナーピン先端部207の先端よりも上の位置に設けられている。アウターピン204の一方の端部と他方の端部の間に設けられた異物排出口202は、保持基板720aと保持基板720bの間の保持基板720b側に位置している。また、インナーピン206に備えられた弾性体203は垂直方向の圧力を受けずに伸張している。
図12は、半導体装置の電気的検査において接続端子200の他方の端部が被測定基板600上の電極610と電気信号をやり取りするために接触した状態である。このとき、アウターピン204から突出したインナーピン先端部207のみが電極610に接している。そして、異物620は、インナーピン先端部207の円錐形斜面にガイドされ、円錐頂点から外側へ移動させられている。
図13は、接続端子200と電極610との間の電気信号のやり取りのために、図12の状態からさらに接続端子200に対し垂直方向に押圧が印加されたオーバードライブの状態である。インナーピン206は、接続端子200に印加される押圧に従ってインナーピン先端部207を電極610表面の酸化被膜を破りながら電極610内部へ潜り込ませる。それによってインナーピン先端部207と電極610との接触面積が増大するため接触抵抗値が低減し、接続端子200と電極610との良好な電気的接触が得られる。また、同時にその押圧による弾性体203の圧縮によりインナーピン206は、アウターピン204の開口部208が電極610に接するまでその縦方向の長さを減じる。異物620は、電極610内部へ潜り込むインナーピン先端部207の円錐形斜面に押されてさらに外側へ移動させられる。そして、異物620は、アウターピン204の一方の端部が電極610に接するとともに、アウターピン204の内側面に設けられた溝部205へ取り込まれる。
図14は、半導体装置の電気的検査における接続端子200と電極610との間の電気信号のやり取りが終了し、接続端子200が電極610から離れた状態である。このとき、接続端子200に対する垂直方向の押圧が消失して弾性体203が伸張し、アウターピン204の開口部208よりもインナーピン先端部207の先端が突出した状態に戻っている。このような状態で振動装置201に電気信号が送られ、振動装置201によってアウターピン204の振動が開始する。
図15は、接続端子200が電極610から離間し、振動装置201が動作しているときの状態である。振動装置201によってアウターピン204が振動することによって、異物620が溝部205に沿ってアウターピン204の内側を上方へ移動する。そして異物排出口202に達した異物は、接続端子200外部に設けられた異物収集管(図9参照)に備えられたバキューム装置などによって、接続端子200外へ運ばれる。
図11から図15に示す、第2の実施形態の接続端子200による半導体装置の検査方法を採用することで、電極610に付着した異物620や、電極610と接続端子100との接触及びオーバードライブにより生成される異物があっても、電気的接触性を損なうことはない。また、そのような異物は、アウターピン204を介して接続端子200外へ運ばれるので、電極表面の清浄度が保たれ、電気的接触性が維持される。さらに異物付着に対する定期的な接続端子のクリーニングが抑制されるので、電気的試験工程時間の短縮が可能となる。また、第2の実施形態においては、弾性体203がインナーピン206に設けられているので、振動装置201が発生させる振動を、効率よくアウターピン204に伝えることができる。
本発明については、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、図16に示すように、第1実施形態の接続端子100を有する検査装置10において、それぞれの接続端子100内に振動装置を配置せずに、各接続端子100の外側面に同時に振動を印加できる振動板770を配置するような構成でも構わない。このように接続端子100内部に振動装置を設けない事で接続端子100の構造を簡略化し、個々の振動装置の故障等のメンテナンスを低減することができる。
さらにこのような接続端子に加える振動は、図8や図15に示すように、接続端子を電極から離間させて行わなくても構わない。例えば、インナーピン先端部を電極内に潜りこませた図6や図13のような状態で接続端子に振動を加えてもよい。そのようにすることで、インナーピン先端部を電極内に潜りこませた状態でも残存する強固な酸化被膜を、接続端子を振動させて突き破ることが可能になり、電気的接触性を向上させることができる。
また、接続端子のアウターピン内側面に設けられる溝部の形状は、異物の搬送が可能であればどのような形状でも構わない。例えば、図17の接続端子300の断面図に示すように、アウターピン304における異物排出口302から開口部308までに設けられた溝部305を、90度の内角を有するすりばち形状としても構わない。このようにする事で、インナーピン先端部307からインナーピン306とアウターピン304の間に取り込まれた異物は、大きい内角を有する溝部305の中で詰まることなく振動装置301が発生させる振動に従い、スムーズな移動させることが可能となる。
さらに、アウターピンとインナーピンの間に取り込んだ異物を異物排出口から排出できるのであれば、振動装置やアウターピン内側面の溝部は、これまで説明した実施形態に限られず、異物が通過できるどのような形態であっても構わない。
101、201、301 振動装置
102、202、302 異物排出口
103、203 弾性体
104、204、304 アウターピン
105、205、305 溝部
106、306、306 インナーピン
107、307、307 インナーピン先端部
108、208、308 開口部
600 被測定基板
610 電極
620 異物
700 配線基板
710 ホルダ
720a、720b 保持基板
730 異物収集管
740 異物収集口
750 貫通孔
760 ランド部
770 振動板

Claims (7)

  1. 一方の端部及び他方の端部を有し、前記他方の端部に開口部が設けられ、筒状の形状を備えるアウターピンと、
    前記アウターピンの内側に、前記一方の端部から前記他方の端部に渡って設けられ、前記他方の端部の近傍にインナーピン先端部が設けられたインナーピンと、
    を有し、
    前記アウターピンは、前記一方の端部から前記他方の端部の間に、内側面と外側面を貫通する異物排出口と、前記異物排出口から前記開口部の間の内側面に設けられた溝部と、を備える接続端子。
  2. 前記インナーピンまたは前記アウターピンのいずれかの前記一方の端部から前記他方の端部の間に、外部からの押圧に対し伸縮可能な弾性体を備える請求項1に記載の接続端子。
  3. 前記溝部は前記内側面において螺旋状に設けられている請求項1または2に記載の接続端子。
  4. 前記アウターピンの前記内側面または前記外側面に接して振動装置が配置されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の接続端子
  5. 前記異物排出口にバキューム装置が接続されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の接続端子
  6. 請求項1に記載の前記接続端子によって電気的検査を行う半導体装置の検査方法であって、
    前記接続端子を前記半導体装置の電極表面に接触させる工程と、
    前記接続端子を前記電極に対して押圧し、前記インナーピン先端部を前記電極内部へ潜り込ませ、前記溝部に前記電極上の異物を取り込む工程と、
    前記異物を前記溝部において前記他方の端部から前記一方の端部の方向へ移動させ、前記異物排出口から前記接続端子の外へ排出する工程と、
    を含む半導体装置の検査方法。
  7. 前記異物の前記他方の端部から前記一方の端部の方向への移動は、
    前記異物排出口から前記開口部の間の内側面に螺旋状の溝部が設けられた前記アウターピンを振動させることによって行う請求項6に記載の半導体装置の検査方法。
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