JP7099926B2 - リニアモータ、制振装置、及びそれらを備えた洗濯機 - Google Patents

リニアモータ、制振装置、及びそれらを備えた洗濯機 Download PDF

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Description

本発明は、リニアモータ、制振対象物について生じる振動を抑制する制振装置、及びそれらを備えた洗濯機に関する。
直線運動する電機としてリニアモータやリニアアクチュエータ(以下、総称してリニアモータとする)が検討されている。リニアモータは回転機を直線状に切り開いた構造をしており、固定子と可動子の各々に構成された磁極の間に働く磁力によって、可動子に推力を発生させる。
リニアモータに関するものとして、特許文献1には、中心部にヨークを、その両面に磁石を固定した可動子用いたリニアモータが記載されている。また、特許文献2には、可動子にヨークを用いず磁石が空隙を介して電機子磁極と直接対向した配置とし、リニアモータの応答性を改善する技術が記載されている。また、特許文献3には、複数の貫通穴を有するはしご状の可動子保持部材に、磁石の表面に磁石の面積以下の高透磁率部材を接着剤で1つずつ上下面に接着し、モータ特性を改善する技術が記載されている。
特開2006-54973号公報 WO2013-124875号公報 WO2011-155022号公報
上記のような、直線型で端部を有するリニアモータは、幾何学的に対象形である回転モータに比べ、部品点数が多く、組立は煩雑となる。また、リニアモータの可動子に配置した磁石は、固定子を出入りする。このため逆磁界の影響が大きく、磁石が減磁しやすい。
特許文献1の構造では、可動子はヨークの重量が増加し、リニアモータの応答性(可動子の加速度)は低下する可能性があり、特許文献2の構造では、磁石が電機子磁極から受ける逆磁界に影響が大きく磁石が減磁しやすい可能性があり、特許文献3の方法では、生産工数が多く、コストが高くなる。
そこで本発明は、応答性が高く、減磁しにくく、且つ低コストなリニアモータを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のリニアモータは、電機子鉄心と電機子鉄心の磁極歯に巻回される巻線を有する固定子と、非磁性材料からなるフレームとフレームに設置された複数の磁石を有する可動子と、が相対的に移動可能であるリニアモータであって、複数の磁石は、移動の方向に沿って並べて配置され、固定子と可動子との間、且つ、複数の磁石上に跨って磁性材料が配置され、磁性材料は、可動子の非摺動部に配置された構成とする。
本発明によれば、応答性が高く、減磁しにくく、且つ低コストなリニアモータを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るリニアモータの1/4カット断面斜視図である。 図1のII-II線矢視端面図である。 図1のIII-III線矢視端面図である。 本発明の第1実施形態に係るリニアモータの可動子の組立図である。 本発明の第1実施形態に係るリニアモータの可動子の斜視図である。 図5のA-A’線矢視端面図である。 本発明の第1実施形態に係るリニアモータの可動子の他の組立図である。 本発明の第1実施形態に係るリニアモータの推力特性と磁石の動作点を示したグラフである。 本発明の第1実施形態に係るリニアモータのパーミアンスの説明図である。 本発明の第1実施形態に係るリニアモータの磁束密度分布の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るリニアモータの磁束密度分布の他例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るリニアモータの減磁部位を示す分布図である。 比較例のリニアモータの減磁部位を示す分布図である。 本発明の第1実施形態に係る制振装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る制振装置を備える洗濯機の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る制振装置を備える洗濯機の縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る制振装置の構成図である。 本発明の第1実施形態に係る制振装置が備えるインバータを含む構成図である。 比較例の洗濯機の回転速度と外槽の変位の変化を示す実験結果である。 本発明の洗濯槽の回転速度と外槽の変位の変化を示す実験結果である。 本発明の第1実施形態の変形例の可動子の減磁部位を示す分布図である。
以下の各実施形態では、一例として、リニアモータ10(図1参照)によって洗濯機W(図13参照)の振動を抑制する構成について説明する。
≪第1実施形態≫
図1は、制振装置が備えるリニアモータの模式図である。
なお、図1に示すように、xyz軸を定める。また、図1はリニアモータの外観を俯瞰するとともにし、その1/4をカットし内部構造を図示している。リニアモータ10は、電機子である固定子11と、z軸方向に伸びる板状の可動子12と、の間の磁気的な吸引力・反発力(つまり、推力)によって、固定子11と可動子12との相対位置をz軸方向に変化させるモータである。図1に示すように、リニアモータ10は、洗濯機W(図13参照)の外槽37(制振対象物)に接続されている。具体的には、リニアモータ10の可動子12が、外槽37に接続されている。
図1に示すように、リニアモータ10は、固定子11と、可動子12と、を備えている。固定子11は、電磁鋼板がz方向に積層されてなる電機子鉄心であるコア11aと、このコア11aの磁極歯Tに巻回される巻線11bと、コア11aの凸部に巻線11bを巻回していない補極CPを備えている。
図2は、図1のII-II線矢視端面図である。図2に示すように、固定子11のコア11aは、環状部S1と、磁極歯T,Tと、を備えている。
環状部S1は、縦断面視で環状(矩形枠状)を呈しており、この環状部S1によって磁気回路が構成されている。一対の磁極歯T,Tは、環状部S1からy方向内側に延びており、互いに対向している。なお、磁極歯T,Tの間の距離は、板状を呈する可動子12の厚さよりも若干長くなっている。磁極歯T,Tには、それぞれ、巻線11bが巻回されている。この巻線11bに通電することによって、固定子11が電磁石として機能するようになっている。
図3は、図1のIII-III線矢視端面図である。図3に示すように、固定子11のコア11aは、環状部S2と、補極歯TCP,TCPと、を備えている。
環状部S2は、縦断面視で環状(矩形枠状)を呈しており、この環状部S2によって磁気回路が構成されている。一対の補極歯TCP,TCPは、環状部S2からy方向内側に延びており、互いに対向している。なお、補極歯TCP,TCPの間の距離は、板状を呈する可動子12の厚さよりも若干長くなっている。補極歯TCP,TCPには、巻線11bが巻回されていない。
環状部S2内の可動子12から発生する磁束の流れを図中に一点矢印で示すように、環状となっている。
図1に示す例では、z軸方向(可動子12の移動方向)において、2対の磁極歯Tが設けられている。また、2対の磁極歯Tのそれぞれに巻回されている巻線11bは、その両端が、後述するインバータ40(図15参照)の出力側に接続されている。
図2に示す可動子12は、環状を呈するコア11aを貫通して、Z軸方向に伸びている。また、図1に示すように、可動子12は、Z軸方向に伸びる非磁性材からなるフレーム12aと、z軸方向に所定の間隔を空けてフレーム12aに設置される磁石121b、122b、123bとを備えている。なお、1つのフレームに貫通穴を加工し複数の磁石を埋没しても良いし、複数のフレームと複数の磁石を組み合わせても良いし、1つのフレームに複数の磁石を貼り付けても良い。
さらには、リニアモータ10の応答性を高めるためには、可動子12は軽量が望ましい。そこでフレーム12aを構成する非磁性材料は、プラスチックやアルミなど軽い材料を用いることが望ましい。また、炭素繊維強化プラスチックなどの軽くて強度のある複合材を用いることも可能である。すなわちリニアモータ10の要求強度や仕様に応じて、任意に選択すればよい。
また、磁石121b、122b、123bは、y軸方向に磁化されている。より詳しく説明すると、y軸方向正の向きに磁化された磁石(たとえば、磁石121b、123b)と、y軸方向負の向きに磁化された磁石(たとえば、磁石122b)と、がz軸方向において交互に配置されている。そして、可動子12と、電磁石として機能する固定子11と、の吸引力・反発力によって、可動子12にZ軸方向の推力が作用するようになっている。なお、「推力」とは、可動子12と固定子11との相対位置を変化させる力である。
磁石121b,122b,123bとして、サマリウム‐鉄‐窒素系の磁石を用いることが望ましい。磁石121b,122b,123bの原料の具体的な割合(重量%)は、例えば、鉄:約73%、サマリウム:約24%、窒素:約3%である。前記した原料のうち、希土類元素はサマリウムである。
これに対して、従来のネオジム磁石では、鉄:約65%、ネオジム:約28%、ディスプロシウム:約5%、ボロン:約2%の割合のものが多く使用されていた。前記した原料のうち、希土類元素はネオジム及びジスプロシウムである。したがって、サマリウム‐鉄‐窒素系の磁石121b,122b,123bは、希土類元素の割合が従来のネオジム磁石よりも小さいため、市場動向の影響を受けにくく、生産性の向上につながるという利点がある。
さらに、サマリウム‐鉄‐窒素系の磁石121b,122b,123bは、従来のネオジム磁石やフェライト磁石とは異なり、樹脂に練り込んで金型成形することが可能である。したがって、従来よりも磁石121b,122b,123bの加工精度を向上させ、その寸法ばらつきを小さくすることができる。また、金型成形の際に原料の無駄な部分が残っても再利用できるため、原料のロスがなくなり、製造コストを削減できる。
図4は、本発明の第1実施形態に係るリニアモータの可動子の組立図である。
貫通穴を加工した非磁性材料からなるフレーム12aに、磁石を3つ(121b、122b、123b)を勘合した後、y軸方向の上下面より磁性材料12mがそれぞれ覆っている。その配置は、z軸方向に磁石121bから123bまでを覆っており、かつy軸方向は可動子12の幅より狭い。
図5は、本発明の第1実施形態に係るリニアモータの可動子の斜視図である。また、図6は図5のA-A’線矢視端面図である。
非磁性材料からなるフレーム12aはH型の断面形状をしている。H型の溝深さは、磁性材料12mの厚みと略同じであり、磁性材料12mとフレーム12aが一体化した際にH型のフレーム12aから磁性材料12mが飛び出すことはなく、固定子11と可動子12の間隔は変化しない。これにより、リニアモータのギャップ長は磁性材料12mの有無に関わらず略一定となる。
また、図6記載の非磁性材料からなるフレーム12aのH型の凸部のみが、図1記載の摺動支持部材13と接触し、決して磁性材料12mと接触することはない。これにより、長期使用時に磁性材料12mが摺動支持部材13との接触により劣化(剥がれ・欠損)することはない。つまり、磁性材料12mは、可動子12の非摺動部の少なくとも一部に配置され、摺動部又は摺動支持部である摺動支持部材13を除く個所に配置されている。
磁性材料12mは、磁石121b、122b、123bの磁力を用いて固定しても良い。また、界面に接着剤を薄く塗布しても良い。0.05mm程度の隙間があっても、問題ないことを確認している。隙間に接着時を介在させることで、可動子12と磁性材料12mの固着力は磁力+接着材の結合力の合算となり強固となる。
図7は本発明の第1実施形態に係るリニアモータ10の可動子12の別の組立例である。磁性材料12mをz軸方向に伸ばし可動子12の端部まで配置する。可動子12の端部に可動子のフレーム12aと磁性材料12mを挟み込む固定部材14を配置する。なお、この位置はZ軸方向の固定子の長さ+可動子のストロークの2倍以上とし、リニアモータ内に固定部材14が巻き込まれない位置である。つまり、磁性材料12mの長さは、固定子11の長さと、可動子12のストロークの2倍と、の和の値以上とする。この際、Y軸方向から、可動子のフレーム12a、磁性材料12m、固定部材13を串刺しするようにネジなどの固定を行えばよい。
ここで、磁性材料12mを磁石121b、122b、123bの表面に配置すると、なぜモータ特性(特に減磁耐力)が改善できるのか説明する。
磁石は単品よりも、ヨークに接触していた方が減磁耐力は大きい。その差は両者の磁気回路の違いであり、パーミアンス係数として定量的に比較できる。パーミアンス係数が大きなほうが、減磁耐力は大きい。パーミアンス係数とは外部磁気回路のパーミアンスを磁石の単位体積あたりに換算したものという物理的な意味があり、磁気回路のパーミアンスは磁気回路の磁気抵抗の逆数である。また、その値は縦軸に磁束密度、横軸に磁界のグラフを示した際の傾きとして示せる。傾きが大きいほどパーミアンス係数は大きい。
磁石単品の状態では、磁石は周辺に空気(比透磁率:1)にしか接触していない。しかし、磁石に鉄板を接触した場合、磁石は空気とヨーク(例えば鉄板ならため、比透磁率1000)の両方に接触していることになり、磁石とヨークの配置(磁気回路)を工夫し、パーミアンス係数を改善することが可能である。
然るに、特許文献1は中心部にヨークを配置し、その上下に磁石を配置し、ヨークと磁石配置を工夫することで磁気設計を行っている。つまり、可動子の重量を犠牲に磁気回路を強化している。
一方、特許文献2は可動子にヨークが存在しない。つまり、磁気回路を犠牲に可動子を軽量化している。
そのため、特許文献3のように特許文献2の磁石1つ1つの表面に磁石に鉄板を配置し、磁気特性を改善しようとしている。
本発明と特許文献3との違いは、本発明は複数の磁石を跨るように前記磁性体を配置することにある。単純に可動子の複数の磁石を跨るように磁性体を配置した場合、可動子内の磁石間で磁路が完成し、図2や図3に示した可動子と電機子の磁気のやり取りは成立しない。そのため特許文献3は磁石1つ1つの表面に鉄板を配置し、磁石間の磁路を無くしている。
図8は本発明の第1実施形態に係るリニアモータの推力特性と、磁石の磁束密度を示したグラフである。推力80Nのリニアモータ10に磁性材料12mを可動子12の両面に配置した場合の結果である。磁石厚14mmを基準とし、上下2枚の磁性材料12mの厚み+磁石の厚み(121b、122b、123b)を14mmに固定した。例えば磁性材料12mが1mmの場合、磁石(121b、122b、123b)の厚みは12mmとしている。
図8より磁石厚の増加の伴い、推力が低下していることがわかる。一方で磁石の磁束密度は増加している。さらに、板厚1mmまでは磁束密度は磁性材料12mの板厚に比例して増加しているのに対し、1mm以上ではその傾きが緩慢となっている。
図9は本発明の第1実施形態に係るリニアモータのパーミアンスの説明図である。図8の例として磁性材料12mの厚みを、なし(0mm)、0.2mm、2mmとしたときをプロットし、そのパーミアンス係数(直線)を示す。明らかに厚みが大きいほど、傾きは大きく、パーミアンス係数は大きいことがわかる。
ここで、磁性材料12mの磁束密度分布を考察する。
図10は本発明の第1実施形態に係るリニアモータの磁束密度分布である。図10(A)は板厚0.2mmの磁性材料を配置したときの、図10(B)は板厚2mmの磁性材料を配置したときの可動子の磁束密度分布である。
磁束密度が大きなところは黒、磁束密度が低いところは白で示している。両者の違いは磁石(121b、122b、123b)の間の配置した磁性材料12m磁束密度(磁気飽和度)の差にある。板厚0.1mmでは、全体が黒色を示しているのに対し、板厚2mmは白い部位が残存する。よって、板厚0.2mmは磁性材料が磁気飽和し、可動子の磁石(121b、122b、123b)間の磁気回路は成立しない。つまりN極の磁石122bからS極の磁石121b、または123bへの磁路は磁気飽和しており成立しない。そのため、図2と図3に示した固定子11と可動子12の磁束の流れは成立する。一方で、板厚2mmでは、飽和していないところを伝って可動子12の磁石間でループが成立する。そのため、固定子11と可動子12の磁束量が低下し、推力が低下を招く。
本発明の特徴は、複数の磁石(121b、122b、123b)を跨ぎ磁性材料12mを配置しているが、その磁性材料12mの厚みを制御することで、磁気飽和の状態とし、可動子12内の磁石間の磁路を遮断していることである。
上記理由により、可動子内の隣接する磁石間のループの影響はなく、固定子と可動子間の磁気回路は保たれ、かつパーミアンス係数が改善することを見出した。
この磁性材料12mは、JISに定める冷延鋼板、電磁鋼板、機械組み立て時に用いるシムなど、安価で板厚規格が制定されているものが好ましい。よって、JIS G3141 冷延鋼板記載の最大厚3.2mm以下の材料であれば安価に入手可能である。
さらには上記で示したように推力80Nクラスのリニアモータの場合、磁性材料12mは板厚1.0mm以下が好ましい。
図11は本発明の第1実施形態に係るリニアモータの減磁部位を示す分布図である。減磁した部位を黒く、していない部位を白く、その程度によってグラデーションをつけて示している。図11(A)は本発明の適用例であり、磁石(121b、122b、123b)の厚みが10mmで、その両面に厚み0.2mmの磁性材料12mを配置している。図11(B)は比較例であり、磁石(121b、122b、123b)の厚みが14mmであり、磁性材料12mはない。
両者を比較すると、本発明は磁石121bが減磁していないが、比較例は減磁している。一般に減磁耐力の改善には磁石を厚くすることが有効である。しかし、本発明は厚み14mmの磁石121bよりも、厚み10mmの磁石121bの上に磁性材料12mを配置する方が有効であることがわかる。
つまり、減磁耐力を改善しながら磁石厚を約30%低減することが可能であり、磁石のコストダウンにつながる。更に、磁石使用量が減る分、可動子12の重量は軽くなり、リニアモータ10の応答性は向上する。
図12は、リニアモータ10を備える制振装置100の斜視図である。
制振装置100は、前記したリニアモータ10と、スプリング20と、を備える電磁サスペンションであり、「制振対象物」である外槽37の振動(つまり、洗濯機Wの振動:図14参照)を抑制する機能を有している。
図12に示すように、リニアアモータ10の可動子12の一端は、洗濯機W(図14参照)の外槽37に接続され、他端は固定治具Jに接続されている。また、リニアモータ10の固定子11は、図示はしないが、別の固定治具(図示せず)によって、その移動が規制されている。したがって、洗濯機Wの外槽37がz方向に振動すると、それに伴って可動子12がz方向で往復し、可動子12と固定子11との相対的な位置関係が変化するようになっている。
スプリング20は、固定子11に弾性力を付与するバネであり、固定子11と固定治具Jとの間に介在している。図9に示すように、可動子12は、固定子11を貫通するとともに、スプリング20も貫通している。
図13は、制振装置100を備える洗濯機Wの斜視図である。
なお、制振装置100は、洗濯機Wの内部に設置されているため(図14参照)、図14では制振装置100を図示していない。
図13に示す洗濯機Wは、ドラム式の洗濯機であり、また、衣類を乾燥する機能も有している。洗濯機Wは、前記した制振装置100(図11参照)と、ベース31と、筐体32と、ドア33と、操作・表示パネル34と、排水ホースHと、を備えている。
ベース31は、筐体32を支持するものである。
筐体32は、左右の側板32a,32aと、前面カバー32bと、背面カバー32c(図14参照)と、上面カバー32dと、を備えている。前面カバー32bの中央付近には、衣類を出し入れするための円形の投入口h1(図14参照)が形成されている。
ドア33は、前記した投入口h1に設けられる開閉可能な蓋である。
操作・表示パネル34は、電気スイッチ・操作スイッチ・表示器等が設けられたパネルであり、上面カバー32dに設置されている。
排水ホースHは、外槽37(図14参照)の洗濯水を排出するためのホースであり、外槽37に接続されている。
図14は、制振装置100を備える洗濯機Wの縦断面図である。
洗濯機Wは、前記した構成の他に、洗濯槽35と、リフタ36と、外槽37と、駆動機構38と、送風ユニット39と、を備えている。
洗濯槽35は、衣類を収容するものであり、有底円筒状を呈している。洗濯槽35は、外槽37に内包され、この外槽37と同軸上で回転自在に軸支されている。洗濯槽35の周壁及び底壁には、通水・通風のための貫通孔(図示せず)が多数設けられている。また、洗濯槽35の開口h2は、外槽37の開口h3とともに、閉状態のドア33に臨んでいる。
なお、図13に示す例において洗濯槽35の回転中心軸は、開口側が高くなるように傾斜しているが、これに限らない。すなわち、洗濯槽35の回転中心軸は、水平方向であってもよいし、また、鉛直方向であってもよい。
リフタ36は、洗濯中・乾燥中に衣類を持ち上げて落下させるものであり、洗濯槽35の内周壁に設置されている。
外槽37は、洗濯水の貯留等を行うものであり、有底円筒状を呈している。図14に示すように、外槽37は、洗濯槽35を内包している。外槽37の左右には、リニアモータ10(固定子11・可動子12)及びスプリング20がそれぞれ設置されている。なお、図14では、左右のリニアモータ10の一方を図示している。
また、外槽37の底壁の最下部には排水孔(図示せず)が設けられ、この排水孔に排水ホースHが接続されている。そして、排水ホースHに設けられた排水弁(図示せず)が閉弁された状態で外槽37に洗濯水が貯留され、また、排水弁が開弁されることで洗濯水が排出されるようになっている。
駆動機構38は、洗濯槽35を回転させる機構であり、外槽37の底壁の外側に設置されている。駆動機構38が備えるモータ38b(図16参照)の回転軸は、外槽37の底壁を貫通して、洗濯槽35の底壁に連結されている。
送風ユニット39は、洗濯槽35に温風を送り込むものであり、洗濯槽35の上側に配置されている。送風ユニット39は、ヒータ(図示せず)及びファン(図示せず)を備えている。そして、ヒータで熱せられた空気が、ファンによって洗濯槽35に送り込まれるようになっている。これによって、水を含んだ衣類が、洗濯槽35内で徐々に乾燥する。
図15は、制振装置100の構成図である。なお、図15では、左右の2つのリニアモータ10のうち一方を図示し、他方を省略している。また、図15に示す制振対象物Gは、洗濯機W(図13参照)の外槽37(図14参照)である。
制振装置100は、前記した構成(リニアアクチュエータ10及びスプリング20:図12参照)の他に、インバータ40と、電流検出器50と、推力調整部60と、を備えている。
インバータ40は、整流回路Fから印加される直流電圧を、推力調整部60からの電圧指令Vに基づいて単相交流電圧に変換し、この単相交流電圧をリニアアクチュエータ10の巻線11b(図2参照)に印加する電力変換器である。つまり、インバータ40は、前記した電圧指令Vに基づいて、リニアアクチュエータ10を駆動する機能を有している。
なお、インバータ40に直流電圧を印加する「直流電源」は、交流電源Eと、整流回路Fと、を含んで構成される。
図16は、制振装置100が備えるインバータ40を含む構成図である。
なお、図16では、左側のリニアアクチュエータを「リニアアクチュエータ10L」とし、右側のリニアアクチュエータを「リニアアクチュエータ10R」と記している。
図13に示す整流回路Fは、交流電源Eから印加される交流電圧を直流電圧に変換する周知の倍電圧整流回路である。図16に示すように、整流回路Fは、ダイオードD1~D4がブリッジ接続されてなるダイオードブリッジ回路F1と、直列接続された2つの平滑コンデンサCと、を備えている。
そして、ダイオードブリッジ回路F1から印加される電圧(脈流を含む直流電圧)が、平滑コンデンサCによって平滑化され、交流電源Eの電圧の略2倍に相当する直流電圧が生成されるようになっている。
整流回路Fは、正側の配線k1と、負側の配線k2を介してインバータ40に接続されるとともに、洗濯槽35(図14参照)を回転させる駆動機構38のインバータ38aにも接続されている。なお、駆動機構38は、インバータ38aと、モータ38bと、を備えている。
インバータ40は、前記した「直流電源」から印加される直流電圧を単相交流電圧に変換し、この単相交流電圧をリニアアクチュエータ10L,10Rの巻線11b(図2参照)に印加する三相フルブリッジインバータである。
図15に示すように、インバータ40は、スイッチング素子SW1,SW2を備える第1のレグと、スイッチング素子SW3,SW4を備える第2のレグと、スイッチング素子SW5,SW6を備える第3のレグと、が並列接続された構成になっている。これらのスイッチング素子SW1~SW6として、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いることができる。スイッチング素子SW1~SW6には、それぞれ、還流ダイオードDが逆並列に接続されている。
また、スイッチング素子SW1,SW2の接続点は、配線k3を介して、リニアアクチュエータ10Lの巻線11b(図2参照)に接続されている。つまり、三相のインバータ40の一相分に対応するレグが、左側(一方)のリニアアクチュエータ10Lに接続されている。
また、スイッチング素子SW5,SW6の接続点は、配線k5を介して、リニアアクチュエータ10Rの巻線11b(図2参照)に接続されている。つまり、三相のインバータ40の一相分に対応する別のレグが、右側(他方)のリニアアクチュエータ10Lに接続されている。
また、スイッチング素子SW3,SW4の接続点は、配線k4を介してリニアアクチュエータ10Lの巻線11b(図2参照)に接続されるとともに、この配線k4を介してリニアアクチュエータ10Rの巻線11bにも接続されている。つまり、3相のインバータ40の残りのレグが、左側(一方)のリニアアクチュエータ10L、及び右側(他方)のリニアアクチュエータ10Rに接続されている。
このように、左右のリニアアクチュエータ10L,10Rに対応して別々にインバータを設けるのではなく、左右を一つのインバータ40として共通化することで、インバータ40のコストを削減できる。そして、PWM制御(Pulse Width Modulation)に基づいてスイッチング素子SW1~SW6のオン・オフが制御されることで、リニアアクチュエータ10L,10Rの巻線11b(図2参照)に単相交流電圧が印加されるようになっている。
電流検出器50は、リニアアクチュエータ10L,10Rに通電される電流を検出するものであり、配線k4に設けられている。つまり、電流検出器50によって、リニアアクチュエータ10L,10Rの巻線11b(図2参照)に流れる電流が検出される。
図15に示す推力調整部60は、図示はしないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成されている。そして、ROMに記憶されたプログラムを読み出してRAMに展開し、CPUが各種処理を実行するようになっている。
推力調整部60は、電流検出器50によって検出される電流iに基づき、インバータ40を駆動することによって、リニアアクチュエータ10の推力を調整する機能を有している。つまり、推力調整部60は、前記した電流iに基づいて所定の電圧指令Vを生成し、この電圧指令Vに基づいてスイッチング素子SW1~SW6のオン・オフを切り替える。詳細については後記するが、外槽37(図14参照)の振動に伴って可動子12と固定子11との相対位置が変化すると、この変化を打ち消すように、推力調整部60がリニアアクチュエータ10の推力を調整するようになっている。
ここで、外槽37の振動(つまり、洗濯機Wの振動)について簡単に説明する。洗い・すすぎ・乾燥時には、図14に示す駆動機構38によって洗濯槽35が低速回転し、洗濯槽35の底に溜まった衣類をリフタ36によって持ち上げて落下させるタンブリング動作が繰り返される。また、脱水時には洗濯槽35が高速回転し、回転による遠心力で衣類の水分を外に押し出す遠心脱水が行われる。
なお、従来の洗濯機では、洗い・すすぎ・乾燥時において、落下する衣類の反力で洗濯槽35の振動の振幅が大きくなることが多かった。また、従来の洗濯機では、脱水時において、衣類の位置の偏りに起因して、洗濯機Wで振動・騒音が発生することが多かった。このように、洗濯槽35における衣類の量や位置の偏り、含水率の他、洗い・すすぎ・乾燥・脱水等の諸条件によって、洗濯機Wの振動の仕方は時々刻々と変化する。その振動は外槽37に伝播する。
<効果>
第1実施形態によれば、リニアモータ10の磁石(121b、122b、123b)の使用量を低減できる。これにより可動子12の重量が軽くなり応答性が改善する。また、磁性材料12mにより減磁耐力が向上する。さらに、磁石使用量の低減によりコスト削減が可能である。
また、磁性材料12mは各々の磁石に配置するのではなく、磁石を跨って、1枚のシートとして配置すればよく、作業性も高い。
第1実施形態によれば、推力調整部60は、リニアアクチュエータ10に流れる電流iに基づいて、外槽37の振動を打ち消すように推力を発生させる。これによって、制振装置100は、比較的簡素な方法で、外槽37の振動を適切に抑制できる。
また、第1実施形態によれば、可動子12の位置を検出する位置センサを設ける必要がないため、洗濯機Wの低コスト化を図ることができる。また、リニアアクチュエータ10は、その構成要素(固定子11・可動子12)の損傷や摩耗がほとんど発生しないため、制振装置100の耐久性を高めることができる。
また、左右のリニアアクチュエータ10L,10R(図16参照)に印加される単相交流電圧が、一つのインバータ40によって生成される。したがって、左右のリニアアクチュエータ10L,10Rに対応して別々にインバータを設ける構成と比較して、洗濯機Wの低コスト化を図ることができる。
また、サマリウム‐鉄‐窒素系の磁石121b,122b,123b(図1参照)を用いることで、前記したように、ネオジム磁石を用いる従来技術と比較して、磁石121b,122b,123bの低コスト化を図ることができる。したがって、洗濯機Wの製造コストを削減できる。
≪第1実施形態の変形例≫
第1実施形態では、推力調整部60における電流比例ゲインKpが一定であるものとして説明したが、この電流比例ゲインKpの大きさを変えることによって、リニアアクチュエータ10の粘性係数C[Ns/m]を変化させしてもよい。この粘性係数Cを変化させる方法について説明する。
電磁サスペンションである制振装置100の運動方程式は、以下の式(1)で表される。なお、式(1)に示すF[N]は、制振装置100で発生する力(つまり、リニアアクチュエータ10の推力)である。また、x[m]は、可動子12の位置である。
Figure 0007099926000001
また、リニアアクチュエータ10の推力の運動方程式は、式(2)で表される。なお、F[N]はリニアアクチュエータ10の推力であり、Ke[N/A]はリニアアクチュエータ10のモータ定数である。また、I[A]は巻線11b(図2参照)に流れる電流であり、V[V]は巻線11bに印加される電圧である。また、R[Ω]は巻線11bの抵抗であり、φ[T]は巻線11bで発生する磁束である。
Figure 0007099926000002
ここで、式(1)の力Fと、式(2)の推力Fと、は等価であるため、以下の式(3)が導かれる。なお、C[N・m/s]は、リニアアクチュエータ10の粘性係数である。
Figure 0007099926000003
図17は、粘性係数Cが一定であるオイルダンパを用いた比較例において、洗濯槽35の回転速度と外槽37の変位(振動)の変化を示す実験結果である。
なお、図17の実験では、洗濯槽35内の偏った所定位置に1kgの衣類を置いた状態で、洗濯槽35を回転させた(図17も同様)。
図17に示すように、洗濯槽35の回転速度が大きくなるにつれて、外槽37の振幅が変化している。具体的には、洗濯槽35の回転速度をゼロから増加させると、約50[min-1]の回転速度において外槽37の振幅が一旦減少し、約100[min-1]の回転速度において外槽37の振幅が急激に大きくなって最大振幅になっている。また、105~170[min-1]の回転速度において外槽37の振幅が増加し、200[min-1]以上の領域では、洗濯槽35の回転速度が大きくなるにつれて、外槽37の振幅は小さくなっている。
図18は、第2実施形態において、洗濯槽35の回転速度と外槽37の変位(振動)の変化を示す実験結果である。
図17に示す実験では、洗濯槽35の回転速度を大きいほど(つまり、外槽37の振動周波数fが高いほど)、リニアアクチュエータ10の粘性係数Cを小さくするようにした。
図18に示すように、洗濯槽35の回転速度が約100[min-1]のときの外槽37の最大振幅は約5mmであり、図17に示す比較例の最大振幅(約10mm)の半分程度になっている。また、洗濯槽35の回転速度が500[min-1]以上の領域では、外槽37の振幅が1mm程度になっている。このように、第2実施形態によれば、粘性係数Cを可変制御することによって、第1実施形態よりも外槽37の振動を効果的に抑制できる。
また、各実施形態では、磁性材料12mの幅と配置方法は適宜設計すればよい。例えば図19に示すように、磁石121b、122b、123bより大面積の磁性材料12mを両面、片面、または接着剤(0.05mm)の隙間で固着しても、減磁耐力は向上する。更に磁石幅の1/2のサイズを配置しても、減磁耐力は向上する。
また、各実施形態では、固定子11(図12参照)と固定治具Jとの間にスプリング20を設ける構成について説明したが、これに限らない。例えば、スプリング20に代えて、ゴムや油圧を利用した機構を適用してもよい。
また、各実施形態では、制振対象物である外槽37に可動子12が接続される構成について説明したが、これに限らない。すなわち、固定子11及び可動子12の一方を制振対象物に接続し、磁気的な吸引力・反発力によって、固定子11と可動子12との相対位置を変化させるようにしてもよい。
また、各実施形態では、制振装置100等によって洗濯機Wの制振を行う構成について説明したが、これに限らない。例えば、エアコンや冷蔵庫等の家電製品の他、鉄道車両や自動車等にも各実施形態を適用できる。
また、各実施形態では、単相交流電力でリニアアクチュエータ10を駆動する構成について説明したが、例えば、3相交流電力でリニアアクチュエータ10を駆動させてもよい。
また、実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
10 リニアモータ
11 固定子
12 可動子
121b,122b,123b 磁石
13 摺動支持部材
14 固定部材
20 スプリング
35 洗濯槽
37 外槽
38 駆動機構
40 インバータ
50 電流検出器
60 推力調整部
100 制振装置

Claims (9)

  1. 電機子鉄心と前記電機子鉄心の磁極歯に巻回される巻線を有する固定子と、非磁性材料からなるフレームと前記フレームに設置された複数の磁石を有する可動子と、が相対的に移動可能であるリニアモータであって、
    前記複数の磁石は、前記移動の方向に沿って並べて配置され、
    前記固定子と前記可動子との間、且つ、前記複数の磁石上に跨って磁性材料が配置され、前記磁性材料は、前記可動子の非摺動部に配置された、ことを特徴とするリニアモータ。
  2. 請求項1記載のリニアモータであって、
    前記フレームは、深さが前記磁性材料の厚みと略同一な溝部を有し、
    前記溝部に前記磁性材料が固定された、リニアモータ。
  3. 請求項1記載のリニアモータであって、
    前記可動子の移動方向を長さ方向とした際、前記磁性材料の長さは、前記固定子の長さと、前記可動子のストロークの2倍と、の和の値以上の長さとする、リニアモータ。
  4. 請求項記載のリニアモータであって、
    前記磁性材料は、前記可動子の摺動部又は前記摺動部を支持する摺動支持部を除く個所に配置された、リニアモータ。
  5. 請求項1記載のリニアモータであって、
    前記磁石は、サマリウム-鉄-窒素系の磁石である、リニアモータ。
  6. 請求項1記載のリニアモータであって、
    前記磁性材料は、前記可動子の前記フレームと一体化されている、リニアモータ。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のリニアモータと、
    弾性体と、を有することを特徴とする制振装置。
  8. 請求項記載の制振装置であって、
    制振対象物に接続された前記リニアモータを駆動するインバータと、
    前記リニアモータに通電される電流を検出する電流検出器と、
    前記電流検出器によって検出される電流に基づき前記インバータを駆動し、前記リニアモータの推力を調整する推力調整部と、を有する制振装置。
  9. 請求項記載の制振装置と、
    衣類を収容する洗濯槽と、
    前記洗濯槽を内包し、前記制振対象物である外槽と、
    前記洗濯槽を回転させる駆動機構と、
    を有することを特徴とする洗濯機。
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