JP7099817B2 - ムーブメント及び時計 - Google Patents
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Description
腕時計に関して、アナログとデジタルの双方の時刻表示を行う腕時計において、アナログの運針パルスタイミングとデジタルの表示パルスタイミングとを同期制御する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、現在時刻を、少なくとも時計の短針を含む形態で表現する時計部と、開始日時及び終了日時を含むスケジュールデータを記憶する記憶部と、現在時刻を基準とした所定期間のスケジュールデータを抽出し、当該抽出したスケジュールデータを円グラフで表現するスケジュール画像を生成する情報処理部と、スケジュール画像を時計部に重畳させて表示する表示部とを備える時計装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、文字板がLCD(Liquid Crystal Display)などによって構成されている場合には、その文字板に時刻に関連する情報を表示すると、電力を消費する。
仮に、アナログ時計に、LCDを組み合わせた場合、アナログ時計の文字板を使用することができず、文字板のデザインに制限が生じ、時計としてのデザイン性が低下する場合がある。
また、本願でいう「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また、「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば、任意の情報)である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、時計の一例としてスマートフォン等の外部デバイスとの間で通信可能で、且つぜんまい駆動の機械式時計と電池駆動のクオーツ時計とを組み合わせた時計を例に挙げて説明する。また、各図面において、各部品を視認可能な大きさとなるために、必要に応じて各部品の縮尺を適宜変更している。さらに、同一又は類似の機能を有する構成には、同一の符号を付し、その構成に関して重複する説明は省略する場合がある。
図1は、本発明の実施形態の時計システムの一例を示す図である。
時計システムは、時計100と、端末装置200と、時刻サーバ300とを備える。
時計100の一例は、ぜんまい駆動の機械式時計と、電池駆動のクオーツ時計とを組み合わせて構成される腕時計である。以下、時計100が腕時計である場合について、説明を続ける。そして、機械式時計、およびクオーツ時計の各々が動力を有する。そして、機械式時計、およびクオーツ時計の各々に対して、独立して、時刻を合わせることが可能である。
さらに、時計100は、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、Wi-Fi(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、TransferJet(登録商標)、ZigBee(登録商標)などの近距離無線通信の規格にしたがって通信を行う近距離無線通信モジュールを備える。以下、近距離無線通信の一例として、ブルートゥースを適用した場合について説明を続ける。
時計100は、端末装置200と近距離無線通信を行うことによって、端末装置200が送信した時刻情報を取得する。時計100は、取得した時刻情報に基づいて、クオーツ時計の時刻を合わせる。
また、端末装置200には、スケジュールアプリがインストールされている。ユーザは、端末装置200を操作することによって、スケジュールアプリを起動する。スケジュールアプリが起動することによって、端末装置200は、ユーザのスケジュールを管理する。
また、端末装置200は、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、Wi-Fi(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、TransferJet(登録商標)、ZigBee(登録商標)などの近距離無線通信の規格にしたがって通信を行う近距離無線通信モジュールを備える。以下、近距離無線通信の一例として、ブルートゥースを適用した場合について説明を続ける。端末装置200は、時計100との間で、近距離無線通信を行う。端末装置200は、時計100へ、時刻情報と、スケジュール情報とを送信する。ここで、時刻情報は、時刻サーバ300から取得した時刻情報であってもよいし、端末装置200が有している時刻情報であってもよい。
時計100は、端末装置200が送信した時刻情報と、スケジュール情報とを受信する。
時計100は、端末装置200が送信した時刻情報取得し、取得した時刻情報に基づいて、クオーツ時計の時刻を合わせる。また、時計100は、取得した時刻情報に基づいて、機械式時計の時刻を合わせるための時刻表示を行う。また、時計100は、受信したスケジュール情報に基づいて、スケジュールを表示する。
時刻サーバ300は、例えば、日本標準時を管理しているサーバである。時刻サーバ300は、端末装置200が送信した時刻要求を受信し、受信した時刻要求に応じて、時刻情報を端末装置200へ送信する。
図2は、本発明の実施形態の時計の一例を示すブロック図である。
時計100は、メカモジュール102と、デジタル基板112と、ソーラーパネル130と、電源回路132と、電池134とを備える。
メカモジュール102は、機械式時計を構成する。メカモジュール102は、時針、分針、秒針104と、ぜんまい106と、回転錘108と、りゅうず110とを備える。
時針、分針、秒針104は、時針、分針、秒針などの指針を示す。ぜんまい106は、メカモジュール102の動力源であり、メカモジュール102を駆動させる。回転錘108は、自動巻きムーブメントが備えているディスク上の錘である。回転錘108は、両方向に自由に回転し、ぜんまい106を巻き上げる。りゅうず110は、巻上げ機構の一部である。りゅうず110が回転することによって、時計100のぜんまい106が巻き上げられる。
近距離無線通信部120は、近距離無線通信モジュールによって実現される。近距離無線通信部120は、端末装置200などの他の装置と通信を行う。
具体的には、近距離無線通信部120は、端末装置200との間でペアリングを行うために使用する認証情報を保持している。近距離無線通信部120は、端末装置200が送信した送信要求を受信し、受信した送信要求を、情報処理部124へ出力する。情報処理部124は、近距離無線通信部120が出力した送信要求に含まれる認証情報に基づいて、その認証情報が、保持している認証情報と一致するか否かを判定する。情報処理部124は、一致する場合には認証が成功したと判定し、一致しない場合には認証が失敗したと判定する。認証が成功した場合、情報処理部124と、端末装置200との間で通信リンクが確立される。近距離無線通信部120は、端末装置200との通信リンクが確立した後に、端末装置200が送信した時刻情報と、スケジュール情報とを受信し、受信した時刻情報と、スケジュール情報とを情報処理部124へ出力する。
ボタン126は、スタートボタンと、ストップボタンとを含む。ボタン126が押されることによって、時計100の情報処理部124は、その時計100の機能を実行する。
LED128は、複数の発光素子を含む。複数の発光素子の各々は、情報処理部124による制御によって、点灯したり、点滅したりする。
情報処理部124は、近距離無線通信部120が出力した時刻情報を取得し、取得した時刻情報に基づいて、クオーツ時計の時刻合わせを行う。
情報処理部124は、近距離無線通信部120が出力したスケジュール情報を取得し、取得したスケジュール情報に基づいて、LED128に含まれる複数の発光素子のうち、該当する発光素子を点灯又は点滅させる。
また、情報処理部124は、検出部122が出力したりゅうず110が引き出されたことを示す情報を取得した場合に、時刻合わせモードへ移行する。情報処理部124は、時刻合わせモードへ移行した場合に、複数の発光素子を点灯させることによって、機械式時計の時針、分針、秒針104によって時刻合わせを行うことを可能にする。
ソーラーパネル130は、光エネルギーを電気エネルギーへ変換する。ソーラーパネル130が受けた光の一部は、太陽電池ユニットで、電気エネルギーへ変換される。電気エネルギーは、二次電池に蓄えられる。電源回路132は、電池134や、二次電池からの電力から必要とされる電力を生成する。電池134は、電力が蓄えられる。
図3は、本発明の実施形態の端末装置の一例を示すブロック図である。
端末装置200は、通信部210と、記憶部220と、情報処理部230と、操作部240と、表示部260と、近距離無線通信部270と、前記各構成要素を図3に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン250とを備える。
通信部210は、通信モジュールによって実現される。通信部210は、ネットワーク50を経由して、時刻サーバ300などの他の装置と通信を行う。通信部210は、時刻サーバ300へ、情報処理部230が出力した時刻要求を送信する。また、通信部210は、時刻要求に対する応答として、時刻サーバ300が送信した時刻情報を受信し、受信した時刻情報を、情報処理部230へ出力する。
具体的には、近距離無線通信部270は、近距離無線通信部120との間でペアリングを行うために使用する認証情報を保持している。ユーザが、操作部240を操作することによって、時刻情報を送信する操作や、スケジュール情報を送信する操作を行った場合、処理部232は、端末装置200の識別情報と、認証情報とを含む送信要求を作成し、作成した送信要求を、近距離無線通信部270へ出力する。
記憶部220は、例えば、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部220には、情報処理部230により実行されるプログラム222と、アプリ224とが記憶される。アプリ224の一例は、スケジュールアプリである。本実施形態では、アプリ224がスケジュールアプリである場合について説明を続ける。
操作部240は、例えば、タッチパネルなどによって構成され、表示部260に表示される画面に対するタッチ操作を検出し、タッチ操作の検出結果を、情報処理部230へ出力する。タッチ操作には、時刻情報を取得する操作、時刻情報を送信する操作、スケジュール情報を入力する操作、スケジュール情報を送信する操作などが含まれる。
情報処理部230は、例えば、処理部232と、作成部234とを備える。
また、処理部232は、ユーザが操作部240に対してアプリ224を起動させる操作を行った場合に、アプリ224を起動させる。処理部232は、アプリ224が起動した後に、ユーザが、時計100へ、スケジュール情報を送信する操作を行った場合に、スケジュール情報を作成する指示を、作成部234へ出力する。
作成部234は、処理部232が出力した時刻要求を作成する指示を取得した場合に、時刻要求を作成し、作成した時刻要求を、通信部210へ出力する。また、作成部234は、作成部234が出力したスケジュール情報を作成する指示を取得した場合に、スケジュール情報を作成し、作成したスケジュール情報を、近距離無線通信部270へ出力する。
表示部260は、時刻情報を取得する操作を行う画面、スケジュール情報を送信する操作を行う画面などを表示する。
一般に、時計の駆動部分を含む機械体を「ムーブメント」と称する。このムーブメントに文字板、指針を取り付けて、時計ケースの中に入れて完成品にした状態を時計の「コンプリート」と称する。時計の基板を構成する地板に対して、時計ケースのガラス側(すなわち、文字板側)をムーブメントの「裏側」と称する。また、地板に対する時計ケースのケース裏蓋側(すなわち、文字板とは反対側)をムーブメントの「表側」と称する。
なお、本実施形態では、文字板からケース裏蓋に向かう方向を上方、その反対側を下方と定義して説明する。
図4に示すように、本実施形態の時計100のコンプリートは、図示しないケース裏蓋及びガラス158を有する時計ケース156内に、ムーブメント160、及び文字板154、時針、分針、秒針104(時針104a、分針104b及び秒針104c)を備えている。文字板154及び時針、分針、秒針104は、ガラス158を通じて視認可能に配置されている。
主表示領域152には、時針、分針、秒針104によって指示される時刻用目盛り150が文字板154の外周縁に沿って設けられている。
さらに、主表示領域152には、LED(light emitting diode)などの発光素子128(128-1~128-24)が、12の倍数の数(図4に示される例では、24個)設けられている。本実施形態では、複数の発光素子128の各々は、ガラス158側から見た場合に、時針104aの先端による軌跡と、分針104bの先端による軌跡との間に、配置される。さらに、隣り合う発光素子と回転軸線Oとのなす角度は、15度である。発光素子128-1~128-24の各々の位置は、時針、分針、秒針104によって示される時刻と関連付けられている。
時計ケース156の側面には、例えば時刻修正を行うためのりゅうず110、時計100が実行するモード切換等を行うための各種のボタン126(スタートボタン126-1、ストップボタン126-2)が設けられている。
ムーブメント160は、文字板154と図示しないケース裏蓋との間に配置されている。ムーブメント160は、時針、分針、秒針104が取り付けられるメカモジュール102と、メカモジュール102の上側に配置され、クオーツ時計を構成するデジタル基板112と、デジタル基板112の上側に配置されるソーラーパネル130及び電池134と、を少なくとも備えている。
前述したように構成された時計100の動作について説明する。前述したように、時計100はムーブメント160を備え、ムーブメント160は、メカモジュール102とデジタル基板112とを備える。
図5は、本発明の実施形態の時計のスケジュール管理の動作の一例(その1)を示す図である。
(ステップS10) 時計100の近距離無線通信部120は、端末装置200が送信したスケジュール情報を受信し、受信したスケジュール情報を、情報処理部124へ出力する。
情報処理部124は、近距離無線通信部120が出力したスケジュール情報を取得し、取得したスケジュール情報に含まれる予定情報を取得する。情報処理部124は、取得した予定情報に基づいて、LED128に含まれる複数の発光素子のうち、予定情報に含まれる予定時刻に関連付けられている位置の発光素子を発光させる。
具体的には、情報処理部124は、スケジュール情報に、10時から11時に予定があることを示す予定時刻と、11時から11時半に予定があることを示す予定時刻とが含まれる場合に、以下の処理を行う。情報処理部124は、図5の左図に示すように、10時から11時の位置に対応する発光素子128-20から発光素子128-22を点灯させるとともに、11時から11時半の位置に対応する発光素子128-22から発光素子128-23を点灯させる。このように構成することによって、時計100のユーザに、予定があることを通知できる。
(ステップS12) 情報処理部124は、その予定時刻に対応する発光素子を点滅させる。具体的には、図5の左図に示す状態で、10時が到来した場合に、図5の右図に示すように、10時から11時に対応する発光素子128-20から発光素子128-22を点滅させる。このように構成することによって、時計100のユーザに、予定時刻が到来したことを通知できる。
ステップS20は、前述したステップS10を適用できる。
(ステップS21) 予定時刻、ここでは、10時が到来する。
(ステップS22) 情報処理部124は、予定時刻が到来した場合に、その予定時刻に対応する発光素子が複数ある場合に、その複数の発光素子を順番に点灯させたり、点灯と消灯とを繰り返えさせたりする。具体的には、情報処理部124は、図6の左図に示す状態で10時が到来した場合に、図6の右図に示すように、10時から11時に対応する発光素子128-20から発光素子128-22を点灯させる。
また、情報処理部124は、図6の左図に示す状態で10時が到来した場合に、図7の(a)に示すように、10時から11時に対応する発光素子128-20から発光素子128-22を、発光素子128-20の点灯、発光素子128-20から発光素子128-21の点灯、発光素子128-20から発光素子128-22の点灯、発光素子128-20の点灯、・・・、の順序で繰り返す。
また、情報処理部124は、図6の左図に示す状態で10時が到来した場合に、図7の(b)に示すように、10時から11時に対応する発光素子128-20から発光素子128-22を、発光素子128-20から発光素子128-22の点灯、発光素子128-20から発光素子128-22の消灯、発光素子128-20から発光素子128-22の点灯、・・・、の順序で繰り返す。このように構成することによって、時計100のユーザに、予定時刻が到来したことを通知できる。
ステップS30は、前述したステップS10を適用できる。
(ステップS31) 予定時刻、ここでは、10時が到来する。
(ステップS32) 情報処理部124は、予定時刻が到来した場合に、その予定時刻に対応する発光素子を点滅させる。具体的には、情報処理部124は、予定時刻である10時が到来した場合に、10時から11時に対応する発光素子128-20から発光素子128-22を点滅させる。
(ステップS33) ユーザが、ボタン126を押すなどのボタン操作を行う。
(ステップS34) 情報処理部124は、ユーザが、ボタン126を押した場合に、点滅させている発光素子を消灯させる。具体的には、検出部122は、ユーザが、ボタン126を押したことを検出した場合、ボタン126が押されたことを示す情報を情報処理部124へ出力する。情報処理部124は、検出部122が出力したボタン126が押されたことを示す情報を取得した場合、点滅させている発光素子128-20から発光素子128-22を消灯させる。
ただし、情報処理部124は、ボタン126が押されたことを示す情報を取得しないまま予定時刻が経過してしまった場合には、点滅させている発光素子128-20から発光素子128-22を消灯させる。このように構成することによって、ユーザに予定時刻が到来したことを確実に通知できる。さらに、ユーザが気づかないまま予定時刻が経過した場合に、余計な発光が継続され続けることによって、電力が消費されるのを防止できる。
(ステップS40) 情報処理部124は、スケジュール情報に含まれる予定情報のうち、11時間先までの予定時刻に対応する発光素子を点灯させる。具体的には、情報処理部124は、10時から11時に予定があることを示す予定時刻と、11時から13時に予定があることを示す予定時刻と、16時半から18時に予定があることを示す予定時刻と、19時から20時に予定があることを示す予定時刻と、20時から21時に予定があることを示す予定時刻とを含むスケジュール情報を取得し、現在の時刻が9時9分の場合に以下の処理を行う。
情報処理部124は、予定時刻が11時間先までである10時から11時に対応する発光素子128-20から発光素子128-22と、11時から13時に対応する発光素子128-22から発光素子128-2と、16時半から18時に対応する発光素子128-9から発光素子128-12と、19時から20時に対応する発光素子128-14から発光素子128-16とを点灯させる。
(ステップS41) 予定時刻、ここでは、10時が到来する。
(ステップS42) 情報処理部124は、予定時刻の一つである10時が到来した場合に、その予定時刻に対応する発光素子を点滅させる。具体的には、情報処理部124は、予定時刻の一つである10時に到達した場合に、10時から11時に対応する発光素子128-20から発光素子128-22を点滅させる。
(ステップS44) ユーザが、ボタン126を押すなどのボタン操作を行う。
(ステップS45) 情報処理部124は、ユーザが、ボタン126を押した場合に、点滅させている発光素子を消灯させる。具体的には、検出部122は、ユーザが、ボタン126を押したことを検出した場合、ボタン126が押されたことを示す情報を情報処理部124へ出力する。情報処理部124は、検出部122が出力したボタン126が押されたことを示す情報取得した場合、点滅させている発光素子128-20から発光素子128-22を消灯させる。
ただし、情報処理部124は、ボタン126の操作がないまま、予定時刻が経過してしまった場合には、点滅させている発光素子128-20から発光素子128-22を消灯させる。
このように構成すことによって、スケジュール情報に基づいて、表示できる予定時刻の範囲を最大化できる。仮に、予定時刻が12時間先までとした場合には、現在の時刻に予定があった場合に、現在の時刻の予定であるのか、12時間先の予定であるのかが判断が難しいが、予定時刻が11時間先までとすることによって、予定を把握しやすくできる。
図10は、予定時刻が到来するまでの時間を発光素子によって、視覚的に見やすくしたものである。発光素子128-1から発光素子128-24によって、一時間を表す。情報処理部124は、予定時刻までの残りの時間に応じて、発光素子128-24から順に、反時計まわりに消灯する。図10は、予定時刻が11時である場合に、点灯させた発光素子を消灯させることによってカウントダウンを表示する例を示す。
図10において、左端の図は、10時における発光素子128の点灯例を示す。予定時刻までの残りの時間が一時間であるため、発光素子128-1から発光素子128-24までの24個の全ての発光素子が点灯している。
図10において、真ん中の図は、10時10分における発光素子128の点灯例を示す。予定時刻までの残りの時間が50分であるため、発光素子128-1から発光素子128-19までの19個の発光素子が点灯している。
図10において、右端の図は、10時20分における発光素子128の点灯例を示す。予定時刻までの残りの時間が39分であるため、発光素子128-1から発光素子128-15までの15個の発光素子が点灯している。このように構成することによって、予定時刻が到来する一時間前から、点灯した発光素子128-24から発光素子128-1を順次消灯させることによって、予定時刻までの残りの時間が示されるため、ユーザに予定時刻までの残りの時間を視覚的に把握させることができる。
デジタル基板112では、近距離無線通信部120は、端末装置200が送信した時刻情報を取得し、取得した時刻情報を情報処理部124へ出力する。情報処理部124は、近距離無線通信部120が出力した時刻情報を取得し、取得した時刻情報に基づいて、現在の時刻を修正する。
図11は、ユーザによってりゅうず110が引き出された場合に、時計100が、時刻合わせモードへ切り替えられる例を示す。ここで、時刻合わせモードとは、デジタル基板112が保持している時刻情報に、メカモジュール102の時刻を合わせることをいう。時刻合わせモードでは、発光素子128-1から発光素子128-24の各々によって、現在の時刻がガイドされる。このように構成することによって、ユーザは、機械式時計の時刻を合わせることが可能になる。
検出部122は、りゅうず110が引き出されたことを検出した場合に、りゅうず110が引き出されたことを示す情報を、情報処理部124へ出力する。情報処理部124は、検出部122が出力したりゅうず110が引き出されたことを示す情報を取得した場合に、時刻情報に基づいて、その時刻情報を示す時針の位置に該当する発光素子と、分針の位置に該当する発光素子とを点灯させる。図10に示される例では、10時に対応する発光素子128-20から発光素子128-22と、7分に対応する発光素子128-3とが点灯している。このように構成することによって、デジタル基板112が保持している時刻に、メカモジュール102の時刻を手軽に合わせることができる。
図11の(a)に示されるように、情報処理部124は、発光素子128-21を点灯させることによって、10時であることをガイドする。このように構成することによって、ユーザに対して、時針104aの位置をガイドすることができる。
図11の(b)に示されるように、情報処理部124は、発光素子128-4を点灯させることによって、10分であることをガイドする。このように構成することによって、ユーザに対して、分針104bの位置をガイドすることができる。
図11の(c)に示されるように、情報処理部124は、発光素子128-20から発光素子128-22を点灯させることによって、10時であることをガイドするとともに、発光素子128-4を点滅させることによって、10分であることをガイドする。このように構成することによって、ユーザに対して、時針104aと分針104bとの位置を同時にガイドすることができる。この場合、情報処理部124は、発光素子128-20から発光素子128-22を点灯させるとともに、発光素子128-4を点滅させることによって、ガイドを異ならせる。これによって、時針104aの位置のガイドと、分針104bの位置のガイドとを、ユーザに、容易に識別させることができる。
図13は、図12において、ユーザがボタン126を押すことによって、時針104aの位置のガイドと、分針104bの位置のガイドとを切り替えるようにしたものである。このように構成することによって、ユーザに対して、時刻合わせのガイドにおいて、時針104aの位置と、分針104bの位置とを容易に識別させることができる。
図14に示される例では、分針104bの位置を24個の発光素子128で高精度に示すために、発光素子128の位置と、発光素子128間の位置で、分針の位置を表現する。
図14の(a)に示されるように、発光素子128-24を点滅させることによって、59分36秒から0分25秒を示す。
図14の(b)に示されるように、発光素子128-24を点滅させるとともに、発光素子128-1を点灯させることによって、0分26秒から1分15秒を示す。
図14の(c)に示されるように、発光素子128-24を点灯させるとともに、発光素子128-1を点滅させることによって、1分16秒から2分5秒を示す。
図15の(a)に示されるように、発光素子128-1を点滅させることによって、2分6秒から2分55秒を示す。
図15の(b)に示されるように、発光素子128-1を点滅させるとともに、発光素子128-2を点灯させることによって、2分56秒から3分45秒を示す。
図15の(c)に示されるように、発光素子128-1を点灯させるとともに、発光素子128-2を点滅させることによって、3分46秒から4分35秒を示す。
以下、同様にして、発光素子128の位置と、発光素子128間の位置で、分針の位置を表現する。このように構成することによって、50秒の分解能で、ガイド表示を行うことができるため、より正確に機械式時計の時刻を修正することができる。
時計100は、現在時刻の指針の位置をガイドする機能に加え、第二時間帯の時刻の指針の位置をガイドする機能(GMT(Greenwich Mean Time)機能)を備えている。
(ステップS50) 情報処理部124は、現在時刻の時針、分針、秒針104のガイドを表示している。
(ステップS51) ユーザが、ボタン126を押すなどのボタン操作を行う。
(ステップS52) 情報処理部124は、現在時刻の時針、分針、秒針104のガイドから、GMT時刻の時針、分針、秒針104のガイドへ切り替える。ここで、情報処理部124は、現在時刻の時針、分針、秒針104のガイドから、GMT時刻の時針、分針、秒針104のガイドへ切り替える場合に、発光素子128を点滅させる周期を異なるようにしてもよい。このように構成することによって、現在時刻の時針、分針、秒針104のガイドに加え、GMT時刻の時針、分針、秒針104のガイドを可能にできる。
前述した実施形態では、ユーザが、端末装置200を操作することによって、端末装置200から時計100へ、時刻情報や、スケジュール情報を送信する場合について説明したが、この限りでない。例えば、ユーザが、時計100を操作することによって、端末装置200から、時刻情報や、スケジュール情報を取得するようにしてもよい。この場合、ユーザが、時計100を操作することによって、時刻情報を取得する操作や、スケジュール情報を取得する操作を行った場合、時計100は、時計100の識別情報と、認証情報とを含む取得要求を作成し、作成した取得要求を、近距離無線通信部120へ出力する。近距離無線通信部120は、情報処理部124が出力した取得要求を、端末装置200へ送信する。
近距離無線通信部270は、時計100が送信した取得要求を受信し、受信した取得要求を、情報処理部230へ出力する。情報処理部230は、近距離無線通信部270が出力した取得要求に含まれる認証情報に基づいて、その認証情報が、保持している認証情報と一致するか否かを判定する。情報処理部230は、一致する場合には認証が成功したと判定し、一致しない場合には認証が失敗したと判定する。認証が成功した場合、情報処理部230と、時計100との間で通信リンクが確立される。
また、時計100のデジタル基板112が電池134が切れることなどによって止まった場合でも、メカモジュール102が表示する時計は止まらない場合があるので、時刻を表示し続けることができる。
前述した実施形態では、デジタル基板112が、端末装置200が送信した時刻情報を取得し、取得した時刻情報に基づいて、現在の時刻を修正する場合について説明したが、この限りでない。例えば、発光素子128を点灯することによって、現在の時刻を表示するようにしてもよい。
Claims (9)
- 時針および分針と、
ぜんまいを動力源とし、前記時針および前記分針を駆動する駆動部と、
複数の時刻用目盛りを有し、前記時針および前記分針が少なくとも一つの前記時刻用目盛りを指示することによって、時刻を表示する文字板と、
前記文字板上における、前記時針の先端による軌跡と前記分針の先端による軌跡との間において、複数の前記時刻用目盛りに関連付けられた位置に配置される複数の発光素子と、
複数の前記発光素子へ電源を供給する電池と、
所定の前記発光素子の点灯または点滅を制御する情報処理部と、
を備え、
前記所定の発光素子の点灯または点滅により前記時刻に関連する情報を表示する、ムーブメント。 - りゅうずが引かれたことを検出する検出部
を備え、
前記情報処理部は、前記検出部が、前記りゅうずが引かれたことを検出した場合に、複数の前記発光素子を点灯させることよって、前記時針および前記分針によって時刻合わせを行う動作モードである時刻合わせモードへ切り替える、請求項1に記載のムーブメント。 - 前記情報処理部は、前記検出部が、前記りゅうずが引かれたことを検出した場合に、複数の前記発光素子のうち、現在の時刻に対応する発光素子を点灯させる、請求項2に記載のムーブメント。
- 前記情報処理部は、複数の前記発光素子のうち、現在の時刻に対応する複数の発光素子の各々を点灯又は点滅させる、請求項3に記載のムーブメント。
- 前記情報処理部は、複数の前記発光素子のうち、スケジュール情報に応じて、発光素子を発光させる、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のムーブメント。
- 前記情報処理部は、複数の前記発光素子のうち、予定時刻に対応する発光素子を点灯させる、請求項5に記載のムーブメント。
- 前記情報処理部は、予定時刻が到来した場合に、点灯している前記発光素子を点滅させる、請求項6に記載のムーブメント。
- 前記情報処理部は、ボタンが押された場合に、点灯している前記発光素子を消灯させる、請求項7に記載のムーブメント。
- 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のムーブメントを備える時計。
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