JP7096659B2 - 浴槽 - Google Patents
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Description
図1は本実施形態に係る浴槽の斜視図である。図1に示すように、本実施形態に係る浴槽は、浴室に配置されるものであり、浴槽本体1と、その上面を覆う枠型の天板部材2と、浴槽本体1の側面を覆うエプロン部材3と、を備えている。これらを構成する材料は特には限定されないが、例えば、浴槽本体1は、例えば、FRPや人工大理石成形品などで形成することができる。一方、天板部材2は、例えば、発泡材などの樹脂材料で形成することができる。また、エプロン部材3は、樹脂材料で形成することができる。但し、図1では、エプロン部材3を取り外した図を示している。以下、これらについて、詳細に説明する。
図2は浴槽本体の斜視図、図3は図2のA-A線断面図である。図2に示すように、浴槽本体1は、矩形状の底壁部11と、この底壁部11の周縁から立ち上がる角筒状の側壁部12とを備えており、これらによって湯が貯まる空間部が形成される。より詳細に説明すると、底壁部11は、一対の長辺と、一対の短辺とを有する長方形状に形成されており、このうち、一の長辺と一対の短辺が、概ね浴室の壁面5に沿うように構成され、他の長辺が洗場を向くように構成される。これと対応して、側壁部12は、底壁部11の長辺から立ち上がる一対の長壁部(第1壁面部)121,122及び、短辺から立ち上がる一対の短壁部(第2壁面部)123,124を組み合わせることで構成されている。ここでは、側壁部12の長壁部121,122のうち、洗場を向くものを第1長壁部121と称し、これとは反対側を第2長壁部122と称することとする。したがって、側壁部のうち、両短壁部123,124及び第2長壁部122は、洗場の壁面5と対向するように配置されている。
次に、天板部材について、図4~図7を参照しつつ説明する。図4は天板部材の斜視図、図5は図1のB-B線断面図、図6は図1のC-C線断面図、図7は図1のD-D線断面図である。
次に、第1長辺部21について説明する。図5に示すように、第1長辺部21は、上面211、浴槽の内側を向く内壁面212、浴槽の外側を向く外壁面213、下面214、及び長手方向の両端の一対の側壁面215を有しており、全体として、直方体状に形成されている。
次に、短辺部23,24について、図7を参照しつつ説明する。図7に示すように、2つの短辺部23,24は、同じ構成であるため、一方のみ説明する。すなわち、短辺部23は、上面231、浴槽の内側を向く内壁面232、浴槽の外側を向く外壁面233、下面234、及び長手方向の両端の一対の側壁面を有しており、全体として、直方体状に形成されている。なお、側壁面は、長辺部21,22の内壁面212,222に固定される面である。
次に、長辺部21,22と短辺部23,24との連結部分の構成について、図8及び図9を参照しつつ説明する。図8は第2長辺部と短辺部との連結部分の拡大図、図9は図8のE-E線断面図である。上記のように、浴槽本体1の側壁部12には、長壁部121,122と短壁部123,124との連結部分に、上下方向に延びる突条部18が形成されている。そのため、第2長辺部22と短辺部23との連結部分には、この突条部18と干渉しないように、切り欠き部28が形成されている。なお、ここでは、第2長辺部22と一方の短辺部23との連結について説明するが、第1長辺部21と短辺部23,24との連結構造も同じである。
次に、浴槽本体1と天板部材2との連結構造について、図10を参照しつつ説明する。図10は、浴槽本体の天板部材の連結構造を示す断面図である。なお、このような連結構造は、浴槽本体1のフランジ部13と天板部材2のいずれの位置に設けられてもよく、個数も特には限定されない。好ましくは、フランジ部13もしくは天板部2のコーナーと20~50cmおきに設けられる。以下では、一例として、天板部材2の第2長辺部22とフランジ部13との連結構造について説明する。
まず、浴槽本体1を浴室内に配置する。上記のように、側壁部12の第2長壁部122及び両短壁部123,124が、浴室の壁面5と対向するように配置され、これと対応するエッジ部14と、浴室の壁面5との間には、例えば、図6及び図7に示すように、隙間が形成される。
以上のように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)浴槽本体1のフランジ部13が、天板部材2に覆われ、特に、天板部材2の内壁面212,222,232,242が浴槽本体1の内側に突出しているため、フランジ部13と天板部材2の接続部分を隠すことができ、見栄えをよくすることができる。また、天板部材2の下端面2143,2243,2343,2443が下方に向かって斜めに傾斜しながら、フランジ部13と側壁部12との連結部分を覆って、側壁部12の内面にまで延びているため、汚れが溜まりにくく、清掃を容易にすることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は、適宜組み合わせ可能である。
上記実施形態では、天板部材2を矩形の枠状に形成しているが、これに限定されず、平面視円形、楕円形、多角形など種々の形状にすることができる。これに合わせて、浴槽本体1も平面視円形、楕円形、多角形状にすることもできる。また、エッジ部14は必ずしも必要ではない。
天板部材2は、少なくとも内壁面側が、フランジ部13を越えて内側に突出することで、フランジ部13と天板部材2との接触部分が隠れるように構成されていればよいため、その他の形状は特には限定されない。したがって、例えば、上記実施形態では、天板部材2に下端面2143,2243,2343,2443を形成しているが、このような面がなくてもよい。
浴槽本体1のフランジ部13の幅や、天板部材2の長辺部21,22及び短辺部23,24の幅は特には限定されず、例えば、図13(a)に示すように、両者の幅を小さくしたり、図13(b)に示すように、天板部材2の上面を円弧状に形成することもできる。
浴槽本体1のエッジ部14を浴室の壁面5と接するようにしてもよい。あるいは、天板部材2と浴室の壁面5との間に隙間を形成することもできる。
天板部材2の長辺部21,22と短辺部23,24との連結部分の切り欠き部28の形状は特には限定されず、上記実施形態のような形状以外でもよい。すなわち、浴槽本体1の突条部18と干渉しないような形態であれば、特には限定されない。また、突条部の形状も特には限定されない。あるいは、浴槽本体1に突条部18を形成しなくてもよい。
上記実施形態では、図10~図12に示すような連結構造により、浴槽本体1と天板部材2とを連結しているが、これらの連結方法は特には限定されず、ネジ、接着剤など、種々の連結方法を採用することができる。
11 底壁部
12 側壁部
13 フランジ部
2 天板部材
21 第1長辺部(第1カバー部)
22 第2長辺部(第1カバー部)
23 第1短辺部(第2カバー部)
24 第2短辺部(第2カバー部)
28 切り欠き部
3 エプロン部材
Claims (8)
- 浴室に配置される浴槽であって、
底壁部、及び当該底壁部の周縁から起立する筒状の側壁部と、前記側壁部の上端縁から外方に延びるフランジ部、を有する浴槽本体と、
前記フランジ部を覆うように枠状に形成された天板部材と、
を備え、
前記天板部材は、前記フランジ部の上面を覆い、当該フランジ部を越えて、前記浴槽本体の内側に突出しており、
前記浴槽本体は平面視矩形状に形成されており、
前記側壁部は、対向する一対の第1壁面部、及び前記第1壁面部と直交するように配置されて対向する一対の第2壁面部を備え、
前記天板部材は、前記各第1壁面部と対応するように延びる一対の第1カバー部、及び前記各第2壁面部と対応するように延びる一対の第2カバー部を備え、
前記天板部材は、前記一対の第1カバー部及び前記一対の第2カバー部を組立てることで、枠状に形成され、
前記第1カバー部における前記浴槽本体の内側を向く端部は、前記フランジ部を越えて、前記第1壁面部から前記浴槽本体の内側に突出するとともに、前記フランジ部から下方に突出しており、
前記第2カバー部における前記浴槽本体の内側を向く端部は、前記フランジ部を越えて、前記第2壁面部から前記浴槽本体の内側に突出するとともに、前記フランジ部から下方に突出しており、
前記側壁部において、前記第1壁面部と前記第2壁面部との連結部分には、上下方向に沿って延び、且つ前記浴槽本体の内側に突出する突条部が形成されており、
前記天板部材における前記第1カバー部と前記第2カバー部との連結部分において、前記第1カバー部の前記端部、及び前記第2カバー部の前記端部には、それぞれ、切り欠きが形成されており、これら切り欠きによって前記突条部を受入れる凹部が形成されている、浴槽。 - 前記側壁部とフランジ部との連結部分は、円弧状に形成されており、
前記天板部材は、前記連結部分を覆うように形成されている、請求項1に記載の浴槽。 - 前記天板部材の内壁面の下端部には、下方にいくにしたがって前記側壁部と近接する方向に延びて、前記側壁部と接する下端面が連結されている、請求項1または2に記載の浴槽。
- 前記第1カバー部は、上面と、前記上面と接続され、前記浴槽本体の内側を向き略上下方向に延びる内壁面と、前記内壁面の下端部に接続され、下方にいくにしたがって、前記側壁部の第1壁面部に向って傾斜する下端面と、を備えており、
前記第2カバー部は、上面と、前記上面と接続され、前記浴槽本体の内側を向き略上下方向に延びる内壁面と、前記内壁面の下端部に接続され、下方にいくにしたがって、前記側壁部の第2壁面部に向って傾斜する下端面と、を備えており、
前記第1カバー部の下端面と、前記第2カバー部の下端面との接続部分には、前記凹部が形成されており、
前記凹部において、前記第1カバー部の下端面の上端と、前記第2カバー部の下端面の上端とが、一致するように構成されている、請求項1から3のいずれかに記載の浴槽。 - 前記一方の第1カバー部には、前記側壁部において洗場を向く面を覆うエプロン部材が取付けられている、請求項1から4のいずれかに記載の浴槽。
- 前記各第1カバー部及び各第2カバー部の少なくとも1つの表面の少なくとも一部には装飾用シートが取付けられている、請求項1から5のいずれかに記載の浴槽。
- 前記一対の第1カバー部及び前記一対の第2カバー部は、直方体状に形成されている、請求項1から6のいずれかに記載の浴槽。
- 前記フランジ部の一部の外縁と、前記浴室の壁面との間には隙間が形成されており、
前記天板部材は、前記隙間を埋めるように、前記フランジ部から突出している、請求項1から7のいずれかに記載の浴槽。
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