JP7096641B2 - 拡張式固定具 - Google Patents
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Description
「ワークに貫通した取付け穴に当該ワークの表面側から挿入される中空軸と、前記ワークの表面に重なるように前記中空軸に一体に又はねじ込みにて設けた頭と、前記中空軸に設けた雌ねじに前記中空軸の基端からねじ込まれたボルトとを備え、
前記中空軸は、前記ワークの裏側に露出すると共に外周面が先広がりのテーパ面に形成された拡張部を有しており、前記テーパ面に形成された箇所のみを複数のスリットで縦割りして複数の舌状部に分断することにより、前記テーパ面に形成された部分のみを前記拡張部と成している」
という基本構成である。
「前記拡張部は、各舌状部を軸心側に向けて押し曲げることによって前記ワークの取付け穴への挿入が可能になっていると共に、前記ワークの取付け穴への挿入後に基端から前記ボルトをねじ込むと、前記各舌状部が広がり変形して前記ワークから抜け不能に保持されるように設定されている」
という構成になっている。
前記中空軸は、前記ワークの裏側に露出する拡張部を有し、前記拡張部は、その外周面に先広がりのテーパ面を備えていると共に、複数のスリットで縦割りされて複数の舌状部に分断されており、
かつ、前記拡張部は、前記各舌状部を軸心側に向けて押し曲げることによって前記ワークの取付け穴への挿入が可能になっていると共に、前記ワークの取付け穴への挿入後に基端から前記ボルトをねじ込むと、前記各舌状部が前記ボルトで押し広げられる」
という基本構成になっている。
「前記拡張部は、基端側の一部が前記ワークの取付け穴内に位置するように設定されていると共に、前記拡張部の内部に、前記雌ねじの内径よりも小径の内向き顎部が形成されており、前記内向き顎部を前記ボルトで押し広げると、前記拡張部のうち基端部の一部が前記ワークに食い込みつつ前記拡張部が広がり変形するように設定されている」
という構成になっている。
「ワークに貫通した取付け穴に当該ワークの表面側から挿入される中空軸と、前記中空軸に形成された雄ねじに螺合して前記ワークの表面に重なるナットと、前記中空軸の中空穴内に打ち込み又はねじ込みされる拡張ピンと、を有し、
前記中空軸に、前記拡張ピンの進入によって広がり変形して前記ワークにおける取付け穴の裏側の内周縁に当接する拡張部と、前記ワークの取付け穴に入り込みつつ前記拡張ピンが進入しても拡張しない非拡張部とが、前記拡張部が前記非拡張部の先端に連続した状態に形成されている」
という基本構成である。
「前記拡張部は、複数のスリットによって複数の舌状部に分断されていて、前記各舌状部に、当該各舌状部が前記ワークの裏側に露出した状態で前記拡張ピンの進入によって広がり変形するための内向き顎部が形成されており、
かつ、前記拡張部のうち前記ナットに近い一部は、前記ナットの回転による引き込みによって前記ワークにおける取付け穴の内周縁に食い込みつつ前記取付け穴に隠れることが許容されて、前記拡張部のうち他の部分は前記ワークの裏側に露出したままに保持されるように設定されており、
更に、前記拡張部は、前記取付け穴に挿入する前の状態で前記雄ねじの外径よりも大径になっている部分を有して、前記拡張部が前記雄ねじの外径よりも大径になっている状態のままで前記取付け穴に挿入されるものであり、前記拡張ピンの進入によって前記拡張部がテーパ状に広がり変形することにより、前記ナットの回転による引き込みによって前記拡張部の一部が前記ワークにおける取付け穴の裏側の内周縁に食い込むようになっている」
という構成になっている。
まず、図1,2に示す第1実施形態を説明する。本実施形態は、請求項1を具体化したものである。本実施形態の拡張式固定具1は、図2に示すように、板状の第1ワークW1の表面に第2ワークW3を取り付ける(固定する)ことに使用される。第1ワークW1としては、例えば角形鋼管のように、裏側に人の手を差し入れることができない構造材が挙げられる。
第1実施形態の固定具において、中空軸3にはスリット9が形成されるが、このスリット9は、図3(A)に示すように、先広がりのV形に形成されており、これにより、切削量をできだけ少なくしつつ拡張部5がストレート状に縮径することが許容されており、拡張部5がストレート状に縮径した後は、スリット9は切り込み状に近い状態になる。
次に、図5,6に示す第2実施形態を説明する。この実施形態は請求項2を具体化したもので、基本的には、第1実施形態と同様に、中空軸2の一端に頭13が一体に形成されていて、頭13と反対側に拡張部5が形成されている。
図7では、第1参考例を示している。この参考例では、中空軸2は当初からストレート状に形成されており、縮径の工程は存在しない。そして、この参考例では、中空軸2の外周に雄ねじが形成されていて、これにナット22が基端から螺合している。中空軸2の先端部には、スリット9で複数の舌状部10に割られた拡張部5が形成されており、拡張部5のうち基端側に寄った部位の外周に環状溝23を形成している(環状溝23は存在しなくてもよい。)。
図8に示す第3実施形態は請求項3を具体化したものであり、基本的な構造は第1参考例と同じである。従って、第1参考例と同じ要素は同じ符号を付して、説明は省略することとする。
2 中空軸
2a 非拡張部
3 頭
4 拡張用のボルト
5 拡張部
5d 拡張部の大径部
8 雌ねじ穴
9 スリット
10 舌状部
18,26,26a,26b 内向き顎部
19 ボルト
22 ナット
25 中空穴
Claims (3)
- ワークに貫通した取付け穴に当該ワークの表面側から挿入される中空軸と、前記ワークの表面に重なるように前記中空軸に一体に又はねじ込みにて設けた頭と、前記中空軸に設けた雌ねじに前記中空軸の基端からねじ込まれたボルトとを備え、
前記中空軸は、前記ワークの裏側に露出すると共に外周面が先広がりのテーパ面に形成された拡張部を有しており、前記テーパ面に形成された箇所のみを複数のスリットで縦割りして複数の舌状部に分断することにより、前記テーパ面に形成された部分のみを前記拡張部と成している構成であって、
前記拡張部は、各舌状部を軸心側に向けて押し曲げることによって前記ワークの取付け穴への挿入が可能になっていると共に、前記ワークの取付け穴への挿入後に基端から前記ボルトをねじ込むと、前記各舌状部が広がり変形して前記ワークから抜け不能に保持されるように設定されている、
拡張式固定具 - ワークに貫通した取付け穴に当該ワークの表面側から挿入される中空軸と、前記ワークの表面に重なるように前記中空軸に一体に又はねじ込みにて設けた頭と、前記中空軸に設けた雌ねじに前記中空軸の基端からねじ込まれるボルトとを備え、
前記中空軸は、前記ワークの裏側に露出する拡張部を有し、前記拡張部は、その外周面に先広がりのテーパ面を備えていると共に、複数のスリットで縦割りされて複数の舌状部に分断されており、
かつ、前記拡張部は、前記各舌状部を軸心側に向けて押し曲げることによって前記ワークの取付け穴への挿入が可能になっていると共に、前記ワークの取付け穴への挿入後に基端から前記ボルトをねじ込むと、前記各舌状部が前記ボルトで押し広げられる構成であって、
前記拡張部は、基端側の一部が前記ワークの取付け穴内に位置するように設定されていると共に、前記拡張部の内部に、前記雌ねじの内径よりも小径の内向き顎部が形成されており、前記内向き顎部を前記ボルトで押し広げると、前記拡張部のうち基端部の一部が前記ワークに食い込みつつ前記拡張部が広がり変形するように設定されている、
拡張式固定具。 - ワークに貫通した取付け穴に当該ワークの表面側から挿入される中空軸と、前記中空軸に形成された雄ねじに螺合して前記ワークの表面に重なるナットと、前記中空軸の中空穴内に打ち込み又はねじ込みされる拡張ピンと、を有し、
前記中空軸に、前記拡張ピンの進入によって広がり変形して前記ワークにおける取付け穴の裏側の内周縁に当接する拡張部と、前記ワークの取付け穴に入り込みつつ前記拡張ピンが進入しても拡張しない非拡張部とが、前記拡張部が前記非拡張部の先端に連続した状態に形成されている構成であって、
前記拡張部は、複数のスリットによって複数の舌状部に分断されていて、前記各舌状部に、当該各舌状部が前記ワークの裏側に露出した状態で前記拡張ピンの進入によって広がり変形するための内向き顎部が形成されており、
かつ、前記拡張部のうち前記ナットに近い一部は、前記ナットの回転による引き込みによって前記ワークにおける取付け穴の裏側の内周縁に食い込みつつ前記取付け穴に隠れることが許容されて、前記拡張部のうち他の部分は前記ワークの裏側に露出したままに保持されるように設定されており、
更に、前記拡張部は、前記取付け穴に挿入する前の状態で前記雄ねじの外径よりも大径になっている部分を有して、前記拡張部が前記雄ねじの外径よりも大径になっている状態のままで前記取付け穴に挿入されるものであり、前記拡張ピンの進入によって前記拡張部がテーパ状に広がり変形することにより、前記ナットの回転による引き込みによって前記拡張部の一部が前記ワークにおける取付け穴の裏側の内周縁に食い込むようになっている、
拡張式固定具。
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JP2017037594A JP7096641B2 (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | 拡張式固定具 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017037594A JP7096641B2 (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | 拡張式固定具 |
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JP2018141546A JP2018141546A (ja) | 2018-09-13 |
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JP2017037594A Active JP7096641B2 (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | 拡張式固定具 |
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Citations (2)
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Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS601482B2 (ja) * | 1981-11-30 | 1985-01-16 | 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 | プツシユリベツト |
JPH1030623A (ja) * | 1996-07-15 | 1998-02-03 | Sanko Techno Kk | 芯棒打込み式ボルト |
JPH11217879A (ja) * | 1998-02-02 | 1999-08-10 | Mikura Kogyosho:Kk | 拡張部プレス加工方式金属拡張アンカー |
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2017
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Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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