JP7096641B2 - 拡張式固定具 - Google Patents

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Description

本願発明は、ワークの表面側から操作する拡張式固定具(ブラインドファスナー)に関するものである。
板材等のワークの表面側から操作して部材を板材の表面に固定する拡張式固定具は、広く使用されている。この拡張式固定具には様々なタイプがあるが、いずれも中空軸を有しており、中空軸に、スリットによって拡張部を形成して、ピンやボルト(ビス)によって拡張部を広げることにより、ワークに対して抜け不能に保持している。その例が特許文献1に記載されている。
実公昭48-30509号公報
特許文献1では、拡張部の内周面は、その前後中途部が最も小径となるようにくびれており、ボルトがねじ込まれると、拡張部は押し広げられてワークの裏面に係合するが、拡張部の曲がり方が一定せずに、品質の安定性が必ずしも良くないと懸念される。
更に述べると、特許文献1のように拡張部の内周が先窄まりのテーパ面になった構造では、テーパ面の内径は必然的に先端に向けて徐々に小さくなるため、ボルトとテーパ面とが点接触(或いは線接触)する傾向を呈しており、かつ、スリットで分断された各部分の内周面の巾は先端に向けて小さくなるため、ねじ山の引っ掛かり代(或いは接触面積)は先端に行くほど小さくなる。
このように、特許文献1では、ボルトと拡張部との接触面積が小さいことと、ボルトと拡張部とが線接触する傾向を呈することとにより、拡張部が窄まる方向に変形しやすくて、強い引き抜き抵抗を確保しにくいと懸念される。
本願発明は、このような現状を改善して抜け防止強度に優れた拡張式固定具を提供せんとするものである。
本願発明は様々の構成を含んでおり、その典型を各請求項で例示している。請求項1の発明は、
ワークに貫通した取付け穴に当該ワークの表面側から挿入される中空軸と、前記ワークの表面に重なるように前記中空軸に一体に又はねじ込みにて設けた頭と、前記中空軸に設けた雌ねじに前記中空軸の基端からねじ込まれたボルトとを備え、
前記中空軸は、前記ワークの裏側に露出すると共に外周面が先広がりのテーパ面に形成された拡張部を有しており、前記テーパ面に形成された箇所のみを複数のスリットで縦割りして複数の舌状部に分断することにより、前記テーパ面に形成された部分のみを前記拡張部と成している
という基本構成である。
そして、上記基本構成において、
前記拡張部は、各舌状部を軸心側に向けて押し曲げることによって前記ワークの取付け穴への挿入が可能になっていると共に、前記ワークの取付け穴への挿入後に基端から前記ボルトをねじ込むと、前記各舌状部が広がり変形して前記ワークから抜け不能に保持されるように設定されている
という構成になっている。
請求項2の発明は、 「ワークに貫通した取付け穴に当該ワークの表面側から挿入される中空軸と、前記ワークの表面に重なるように前記中空軸に一体に又はねじ込みにて設けた頭と、前記中空軸に設けた雌ねじに前記中空軸の基端からねじ込まれるボルトとを備え、
前記中空軸は、前記ワークの裏側に露出する拡張部を有し、前記拡張部は、その外周面に先広がりのテーパ面を備えていると共に、複数のスリットで縦割りされて複数の舌状部に分断されており、
かつ、前記拡張部は、前記各舌状部を軸心側に向けて押し曲げることによって前記ワークの取付け穴への挿入が可能になっていると共に、前記ワークの取付け穴への挿入後に基端から前記ボルトをねじ込むと、前記各舌状部が前記ボルトで押し広げられる」
という基本構成になっている。
そして、上記基本構成において、
前記拡張部は、基端側の一部が前記ワークの取付け穴内に位置するように設定されていると共に、前記拡張部の内部に、前記雌ねじの内径よりも小径の内向き顎部が形成されており、前記内向き顎部を前記ボルトで押し広げると、前記拡張部のうち基端部の一部が前記ワークに食い込みつつ前記拡張部が広がり変形するように設定されている」
という構成になっている。
請求項3の発明は、
「ワークに貫通した取付け穴に当該ワークの表面側から挿入される中空軸と、前記中空軸に形成された雄ねじに螺合して前記ワークの表面に重なるナットと、前記中空軸の中空穴内に打ち込み又はねじ込みされる拡張ピンと、を有し、
前記中空軸に、前記拡張ピンの進入によって広がり変形して前記ワークにおける取付け穴の裏側の内周縁に当接する拡張部と、前記ワークの取付け穴に入り込みつつ前記拡張ピンが進入しても拡張しない非拡張部とが、前記拡張部が前記非拡張部の先端に連続した状態に形成されている」
という基本構成である。
そして、上記基本構成において、
「前記拡張部は、複数のスリットによって複数の舌状部に分断されていて、前記各舌状部に、当該各舌状部が前記ワークの裏側に露出した状態で前記拡張ピンの進入によって広がり変形するための内向き顎部が形成されており、
かつ、前記拡張部のうち前記ナットに近い一部は、前記ナットの回転による引き込みによって前記ワークにおける取付け穴の内周縁に食い込みつつ前記取付け穴に隠れることが許容されて、前記拡張部のうち他の部分は前記ワークの裏側に露出したままに保持されるように設定されており、
更に、前記拡張部は、前記取付け穴に挿入する前の状態で前記雄ねじの外径よりも大径になっている部分を有して、前記拡張部が前記雄ねじの外径よりも大径になっている状態のままで前記取付け穴に挿入されるものであり、前記拡張ピンの進入によって前記拡張部がテーパ状に広がり変形することにより、前記ナットの回転による引き込みによって前記拡張部の一部が前記ワークにおける取付け穴の裏側の内周縁に食い込むようになっている
という構成になっている。
請求項1の発明では、拡張部は、外周側に広がった状態に製造してから窄めるように曲げておいて、使用に際して、ボルトによって元の広がった状態に押し広げるものであるため、拡張部にはいわば曲がり癖がついていて、各舌状部の付け根箇所に曲げ力を集中させることができる。
このように請求項1の発明では、各舌状部の付け根箇所に、強い曲げ力を集中的に作用させることができるため、舌状部の広がり変形の確実性に優れており、その結果、高い引き抵抗を確保しつつ品質も安定させることができる。
請求項1の構成では、拡張部がワークの取付け穴に嵌まるように縮径しており、従って、スリットは、縮径前はV形に形成されていて、縮径によってその角度が小さくなったり、切り込み状になったりする。
他方、請求項2の発明では、小径の内向き顎部を押し広げることによって拡張部を広げるものであるため、雌ねじ穴の窄まりの程度が小さくても、拡張部を大きく広げることができる。このため、雌ねじ穴をストレート状に形成した状態から窄めて拡張部がワークの取付け穴に嵌まるように縮径するに当たって、縮径の程度を小さくできる。請求項2でも、請求項1と同様に、スリットをV形に形成しておくのが好適であるが、縮径の程度を小さくできるため、V形のスリットの角度はできるだけ小さくすることができる。従って、カッターによる切削量は少なくてよく、このため、1回の切削で問題なく加工できる。
また、請求項2では、拡張部の一部がワークの取付け穴に嵌まっているため、拡張部が広がり変形すると、拡張部を構成する各舌状部がワークに食い込んで、中空軸の回転を防止できる。従って、ボルトのねじ込みによって中空軸が連れ回転することを防止して、拡張部の広がりを確実化できる。また、中空軸は回転不能に保持されるため、固定具をワークに固定してから、中空軸にねじ込んだ他のボルトで部材をワークの表面に固定する場合、他のボルトのねじ込みを確実化して、高い締結強度を確保できる。
請求項3の発明では、拡張部が内向き顎部の作用によって広がり変形し、ナットをねじ込んで中空軸をワークの外側に引き込むと、拡張部がワークの裏側につかえて、中空軸はワークにしっかりと固定される。この場合、拡張部は内向き顎部の作用によって広がり変形するため、請求項1,2と同様に、広がり角度を大きくして高い引き抜き強度を確保できる。また、拡張部の一部がワークに食い込むため、請求項2の場合と同様に、ナットと一緒に中空軸が連れ回転することはなくて、しっかりと固定できる。
第1実施形態を示す図で、(A)は第1~第3加工段階を示す側面図、(B)は第3加工段階状態の背面図、(C)は第4加工段階の斜視図、(D)は第5加工段階の側面図、(E)はワークに取り付けた状態での側面図、(F)は拡開した状態での外観の側面図、(G)は拡張した状態での外観の縦断側面図である。 (A)(B)とも、第1実施形態を使用した締結状態を示す図である。 第1実施形態の中空軸の加工工程を示す図で、(A)は第1加工段階での側面図、(B)は第2加工段階の側面図、(C)は第3加工段階の側面図である。 第1実施形態の変形例とその加工工程を示す図で、(A)はスリットの加工の第1工程を示す図、(B)はスリットの加工の第2工程を示す図、(C)はスリットの加工の第3工程を示す図である。 第2実施形態を示す図で、(A)は第1工程後の縦断側面図、(B)は第2工程後の縦断側面図、(C)は(B)のC-C視図、(D)は製品の形態となった第3工程後の縦断側面図である。 (A)は第2実施形態の使用状態の縦断側面図、(B)は変形例の使用状態での縦断側面図である。 第1参考例を示す図で、(A)は分離側面図、(B)はワークに挿入した状態での縦断側面図、(C)は拡張部を広げた状態での縦断側面図である。 を示す図で、(A)は側面図、(B)はナット省略した縦断側面図、(C)は使用状態の縦断側面図、(D)は別例図である。 第2参考例を示す分離側面図である。
次に、本願発明の実施形態(及び参考例)を図面に基づいて説明する。本実施形態(及び参考例)では、方向を特定するため前後の文言を使用するが、ワークへの差し込み方向に向いた方向を前向きとして定義している。正面視は、ワークへの差し込み方向から見た状態であり、側面視は中空軸の軸心と直交した方向から見た状態である。
(1).第1実施形態(図1,2)
まず、図1,2に示す第1実施形態を説明する。本実施形態は、請求項1を具体化したものである。本実施形態の拡張式固定具1は、図2に示すように、板状の第1ワークW1の表面に第2ワークW3を取り付ける(固定する)ことに使用される。第1ワークW1としては、例えば角形鋼管のように、裏側に人の手を差し入れることができない構造材が挙げられる。
H型鋼のように表裏両面に人が手を差し入れることができる構造材の場合は、ボルトとナットを人が手で持ってねじ込みできるので、拡張式固定具1は必ずしも必要ないが、角形鋼管のように裏面に人の手を差し入れることができずに表面側からしか作業を行えない場合に、本実施形態の拡張式固定具1が有益である。
図1に示すように、拡張式固定具1は、一端(基端)に頭3を設けて内周はストレート穴になっている鋼製の中空軸2を有しており、ボルト4がセットで使用される。従って、実施形態の拡張式固定具1は、中空軸2とボルト4とを備えている。図示の実施形態では頭3を六角に形成しているが、四角のような他の多角形や円形などの形態も採用可能である。
中空軸2は第1ワークW1の板厚よりも長い寸法に設定されており、第1ワークW1に挿入した状態で第1ワークW1の裏側に露出する部分を拡張部5と成しており、この拡張部5の外周は、先広がりのテーパ状になっている。内周は、ストレート形状である。
中空軸2は、中空鋼材又は棒材を素材にして製造されるが、図1に示すように、まず、第1加工段階として、素材を、外周面を先広がりテーパ面と成した拡張部5を有する状態に製造する。従って、この状態では、中空軸2を第1ワークW1の取付け穴W2に挿入することはできない。
第2加工段階として、中空軸2の内周の全長に亙ってタップ7によって雌ねじ8(図1(A)(C)参照)を形成し、次いで、第3加工段階として、テーパ面に形成された箇所のみに複数本のスリット9を形成することにより、スリット9で縦割りされた複数の舌状部10よりなる拡張部5を形成する。従って、テーパ面に形成された箇所のみが拡張部5になっている。雌ねじ8の加工はスリット9の加工前に行われるため、雌ねじ8は、中空軸2の内周にタップ9を回転させながら通すだけで簡単で加工できる。
実施形態では、拡張部5は6個の舌状部10に分離しているが、舌状部10の個数は、中空軸2の外径や肉厚などを勘案して任意に設定できる。なお、各舌状部10の先端は自由端になっている。各舌状部10は帯状部分と呼ぶことも可能である(第2実施形態以降の実施形態も同様である。)。
スリット9を形成してから、図1(D)に示すように、第4加工段階として、各舌状部10を軸心の側に曲げることにより、拡張部5の外周面をストレート状に形成する。中空軸2の内周は元々ストレート形状であるため、第4加工段階の後は、拡張部5の内周面は先窄まりのテーパ状になる。なお、各加工段階に応じて、第1中間品~第4中間品と呼ぶことも可能である(この点は、他の実施形態も同様である。)。
拡張式固定具1は、第4加工段階を経てから焼入れや塗装等の付帯加工が施され、その後に出荷される。そして、拡張部5の内周面は先窄まりのテーパになっているため、図1(E)に示すように、軸部を第1ワークW1の取付け穴W2に挿入してから、ボルト4を頭3の側からねじ込むと、図1(F)(G)に示すように、各舌状部10は軸心から遠ざかる外側に起きるように変形して、拡張部5の外周面が元のテーパ状に戻り、これにより、中空軸2は抜け不能に保持される。
各舌状部10は、第1ワークW1の内角11を支点にして屈曲しようとするため、ボルト4をねじ込んでいくと、中空軸2は第1ワークW1の裏側に向けて引き寄せられて、頭3が第1ワークW1の表面に密着する。
また、各舌状部10は、いったん軸心側に押し曲げられていて曲がり癖がついているため、ボルト4をねじ込むと、付け根を中心にして精度良く変形する。なお、各舌状部10の付け根箇所の外周面に、曲がりの支点となる環状溝を形成しておくと、各舌状部10を軸心側に押し曲げるに際しても、ボルト4で戻し変形させるにしても、負担を軽減できる。特に、ボルト4によって外側に曲げるのは人手で行われるため、環状溝のような応力集中部を形成しておくと、作業者の負担を軽減できて好適である。
拡張部5の内周はもともとストレートに形成されているため、ボルト4は、拡張部5の雌ねじ8に対してしっかりと螺合しており、ボルト4又は拡張部5のねじ山の潰れは全く又は殆ど発生しない。また、拡張部5を構成する各舌状部10は、広い面積でボルト4と面接触しているため、ボルト4の回転による押圧力をしっかりと受けて、付け根を中心にして正確に変形する。従って、締結強度のバラ付きを無くして品質を安定化できる。
第2ワークW3の取付け方法として、図2(A)では、頭4の頂面に第2ワークW3を重ねてこれをボルト12で固定している。ボルト4は、拡張に用いたものをそのまま使用してもよいし、別のものを使用してもよい。図2(B)に示す例では、第1ワークW1の表面に第2ワークW3を重ねてから中空軸2を挿入しており、従って、拡張部5の拡張と第2ワークW3の締結とが同時に行われる。
(2).第1実施形態の加工方法(図3,4)
第1実施形態の固定具において、中空軸3にはスリット9が形成されるが、このスリット9は、図3(A)に示すように、先広がりのV形に形成されており、これにより、切削量をできだけ少なくしつつ拡張部5がストレート状に縮径することが許容されており、拡張部5がストレート状に縮径した後は、スリット9は切り込み状に近い状態になる。
そして、図3では、スリット9は断面V形のフライスカッター15で切削しており、V形のフライスカッター15を使用すると、6本のスリット9は、フライスカッター15を3回相対動させることによって形成できる。
この場合、1回目の切削時には拡張部5は安定した状態に保持されるので切削加工に問題はないが、V形のフライスカッター15は側面で切削することになることから、切削に際しては、平カッターに比べて拡張部5には相当の抵抗が生じる(カッター15には高い圧力が作用する。)。このため、2回目、3回目と切削が進むと、拡張部5が既に切削されていて安定性が悪くなっているため、拡張部5によってフライス拡張部5に触れ動きが発生して、その触れ動きがカッター15に作用してビビリ現象が発生するなど、切削加工が非常に厄介になることがある。
しかして、切削加工に関する上記の問題は、図4に示す方法によって克服できる。すなわち、図4の方法では、厚さが異なる3枚の平カッター16,17,18を使用して、スリット9を、幅が相違する3つの部分9a,9b,9cが繋がった状態に形成している。この方法において、平カッター16,17,18は外周面切削するため、切り進むうちに拡張部5で平カッター16,17,18が強く挟まれるようなことはなくて、拡張部5の安定性が低下していても、平カッター16,17,18にビビリ現象を生じることなく、軽快に切削加工できる。そして、スリット9は全体として先広がりのV形になっているため、拡張部5をストレート状に縮径させることに支障はない。
(3).第2実施形態(図5,6)
次に、図5,6に示す第2実施形態を説明する。この実施形態は請求項2を具体化したもので、基本的には、第1実施形態と同様に、中空軸2の一端に頭13が一体に形成されていて、頭13と反対側に拡張部5が形成されている。
そして、この実施形態では、縮径前の状態で、拡張部5は、頭13の側に位置した先広がりのテーパ部(基端側部位)5aと、その先端側に位置したストレート部(先端部位)5bとから成っている。本実施形態の特徴として、ストレート部5bの外径は第1ワークW1の取付け穴W2の内径よりもやや大径になっており、第1実施形態における拡張部5の最大径よりは遥かに小さくなっている。
従って、スリット9はV形であるものの、その広がり角度は第1実施形態に比べて相当に小さくなっている。そして、スリット9の容積が小さいため、図3(B)のようにカッター15で切削するに際して切削抵抗は小さい。このため、各スリット9を、1枚のカッター15で容易に加工できる。
更に、第2実施形態の特徴として、雌ねじ8は全体に貫通してはおらず、拡張部5のうち先端側の部位には、雌ねじ8よりも遥かに小径の内向き顎部18が形成されている。内向き顎部18の後面(頭13の側を向いた面)は、先広がりのテーパ面18aになっている。テーパ面18aは、拡張部5のうちストレート部5bの箇所に位置している。この実施形態では、拡張部5を縮径すると外周面はストレート状になり、この状態では、拡張部5の内周面は先窄まりのテーパ形状(角度が途中で変わるテーパ形状)になる。また、スリット9は殆ど切り線のような状態になる。
6で第2実施形態の使用状態を示しているが、図6(A)に示すように、拡張部5のテーパ部5aは、部分的に第1ワークW1の取付け穴W2に残るように設定している。見方を変えて述べると、第1ワークW1の厚さが多少相違しても、取付け穴W2とテーパ部5aとが一部でも重複していたら、本実施形態の固定具1を使用できる。従って、本実施形態は、第1ワークW1のある程度の厚さの違いに対応できる。この点、本実施形態の大きな特徴の一つである。
この固定具1には、拡張用ボルト19として、六角レンチ20で回転操作される頭なしのソケット穴付きボルトが使用される。拡張用ボルト19の先端部は、先窄まりのテーパ部19aになっている。そして、ボルト19のねじ込みにより、まず、拡張部5を構成する各舌状部10のテーパ部5aが広がるが、このテーパ部5aは、その中途部が取付け穴W2の先端縁に当たるため、テーパ部5aは少し曲がりつつ、第1ワークW1に食い込んでいく。各舌状部10がそれぞれ第1ワークW1に食い込むため、いわば、拡張部5は花びら状に広がった状態で第1ワークW1に食い込むことになり、これにより、中空軸2は回転不能に保持される。従って、レンチ20ねじ込んでも、中空軸2が連れ回転することはない。
そして、中空軸2の先端部には小径の内向き顎部18が形成されているため、拡張部5のストレート部5bを大きな角度に広げることができる。図6(B)の実線では、ボルト19のテーパ部19bが内向き顎部18のテーパ面18aに至った状態を示しているが、ボルト19は更にねじ込むことが可能であり、拡張部5の露出部を、更に大きく外向きに広げることができる。従って、第1ワークW1に対する中空軸2の引っ掛かり性能は極めて高い。従って、土木・建築の構造材への取付けなどに有益である。
図6(B)では、第1及び第2の2枚のワークW1,W3の締結に使用した例を表示している。この例でも、拡張部5の中途部が、裏側に位置した第1ワークW1の開口縁に位置するように設定している。作用は(A)と同じであるが、締結用ボルト19として、頭付きボルトを使用している(ソケット穴付きボルトでもよい。)。
既述のように、ボルト19をねじ込んでいくと各舌状部10が途中で屈曲して露出部か広がり変形するが、広がり変形した部分が第1ワークW1の裏面に強く当たるため、結果として、2枚のワークW1,W2は、拡張部5と頭13とで強く挟まれる。従って、いわばリベットで締結したようなで状態や、ボルト及びナットで締結したような状態に、極めて強固に締結される。
(4).第1参考例(図7)
図7では、第1参考例を示している。この参考例では、中空軸2は当初からストレート状に形成されており、縮径の工程は存在しない。そして、この参考例では、中空軸2の外周に雄ねじが形成されていて、これにナット22が基端から螺合している。中空軸2の先端部には、スリット9で複数の舌状部10に割られた拡張部5が形成されており、拡張部5のうち基端側に寄った部位の外周に環状溝23を形成している(環状溝23は存在しなくてもよい。)。
中空軸2のうち拡張部5を除いた部分には、拡張ピン24の頭24aが嵌まる中空穴25が後ろ向きに開口するように形成されており、拡張部5には、スリット9で構成された穴が中心線上に空いている。このため、拡張部5を構成する各舌状部10の基端部には、中空穴25から大きく窄まった内向き顎部26が形成されている。拡張部5は、取付け穴W2に入り込んでいる非拡張部2aの先端に連続している。
拡張ピン24の先端は釘状の尖り先になっており、拡張ピン24をロッド27によって拡張部5に打ち込むと、拡張部5が第1ワークW1の裏側で広がり変形する。そして、ナット22をねじ込んでいくと、中空軸2が引っ張られていき、やがて、拡張部5は変形不能になって、2枚のワークW1,W3が強固に締結される。
この参考例の特徴は、ナット22の位置を変えることにより、ワークW1,W3の厚さに自在に対応できることであり、締結できるワークW1,W3の総厚さの範囲が大きい。なお、3枚以上のワークの締結にも適用できる。また、この参考例でも、拡張部5を部分的に第1ワークW1の取付け穴W2に嵌まった状態に設定することにより、第1ワークW1に対する拡張部5(舌状部10)の食い込みが良好になる。
(5).第実施形態、第2参考例(図8,9)
図8に示す第実施形態請求項3を具体化したものであり、基本的な構造は第1参考例と同じである。従って、第1参考例と同じ要素は同じ符号を付して、説明は省略することとする。
この実施形態では、拡張ピン24の頭24aは中空軸2の外側に露出するようになっている。このため、中空穴25は、拡張ピン24の軸径よりも僅かに大きいだけである。従って、中空軸2の強度は第3実施形態よりも格段に高くなっている。なお、本実施形態にしても第3実施形態にしても、拡張ピン14は、叩き込み式に代えてねじ込み式(ボルトタイプ)を採用することも可能である。
次に、第4実施形態では、拡張部5は雄ねじ部よりも大径になっており、かつ、雄ねじ部の側に位置した小径部(基端側部位)5cと、先端側に位置した大径部(先端側部位)5dとの2段階の外径になっている。大径部5dは、第1ワークW1の取付け穴W2に嵌まる大きさである。中空穴25は小径部5cの中途部まで至っている。従って、内向き顎部26は小径部5cの箇所に位置している。なお、スリット9は十文字状に形成されており、従って拡張部5は4つ割り状になっている(6つ割りや8つ割りなどであってもよい。)。
この実施形態では、第1及び第2のワークW1,W3の締結に使用しているが、拡張部5の小径部5cが第1ワークW1の取付け穴W2に部分的に残るように設定している。また、内向き顎部26も第1ワークW1の取付け穴W2の箇所に位置するように設定している(但し、内向き顎部26を第1ワークW1の裏側に位置させることは可能である。)。
この実施形態でも、第3実施形態と同様に、拡張ピン24の打ち込みによって拡張部5がテーパ状に広がり変形し、ナット22のねじ込みによって中空軸2が引っ張られる。中空軸2の引っ張りにより、拡張部5における小径部5cが第1ワークW1に部分的に食い込みつつ、拡張部5は元の状態に戻ろうと変形するが、やがて、(C)に点線28で示すように、第1ワークW1に対する拡張部5の食い込みが停止して、拡張部5は広がった状態のままに保持される。これにより、両ワークW1,W3の締結が行われる。
この実施形態でも、拡張部5を構成する各舌状部10が第1ワークW1に食い込むため、中空軸2は回転不能に保持されて、中空軸2がナット22と一緒に連れ回りすることはない。
また、拡張部5は、拡張ピン24で広げられてから、ナット22による引っ張りに伴い、第1ワークW1に当接して小径部5cが窄まろうとするため、最終体には、2段階で曲がった状態になる。すなわち、小径部5cのうち第1ワークW1に食い込んでいる部分の曲がり角度θ1が、大径部5dの曲がり角度θ2よりも小さくなっている。このため、第1ワークW1に対する拡張部5の引っ掛かり抵抗は非常に大きくて、極めて高い締結強度を確保できる。従って、角形鋼管やH型鋼などの構造部材の締結や補強に最適である。
拡張部5は全長に亙って同径に形成することも可能であるが、実施形態のように、拡張部5を小径部5cと大径部5dとで構成すると、ナット22のねじ込みによって中空軸2を引っ張っていったときに、小径部5cと大径部5dとの境界の段部が第1ワークW1に引っ掛かるため、引き抜き抵抗を一層向上できる利点ある。
図8(D)に変形例として示すように、小径部5cの箇所の外周面を断面鋸歯形の凹凸形状に形成することも可能である。このように構成すると、応力集中によって小径部5cがシャープに曲がるため、引き抜き抵抗の増大に貢献できるといえる。拡張部5の広がりの程度は、内向き顎部26の段差寸法E(分図(B)参照)の大きさに依存する。従って、この寸法Eを適宜選択することにより、固定具としてのスペックを設定できる。
図8(A)に一点鎖線で示すように、拡張部5の小径部5cに、各舌状部10に対応して平坦面29を形成しておくことも可能である。このように平坦面29を形成しておくと、平坦面29の縁に角ができるため、第1ワークW1への食い込みが良好になって、回り止め機能が一層向上する。
また、(D)に二点鎖線で示すように、中空軸2に、ワークW1,W3の取付け穴W2に嵌まるカラー(筒体)30を嵌め込んでおくことも可能である。このようにカラー30を使用すると、中空軸2を取付け穴W2と同心に保持できるため、締結強度をより一層向上できると共、ワークW1,W3相互間の位置決め機能も格段に向上できるといえる。
カラー29の先端部を第1ワークW1の裏側に露出させると共に、露出部をスリット(切り線)で複数に割った状態にしておくことにより、カラー29にも引っ掛かり機能を持たせることが可能である。
図9に示す第2参考例では、拡張部5は全長に亙って同径のストレート状に形成しており、中空穴25の先端部を小径部25aに形成する一方、拡張ピン14にも、中空穴25に対応した小径部14aを形成している。従って、小径内向き顎部26aと大径内向き顎部26bとの2つの内向き顎部が形成されている。そして、拡張ピン14の小径部14aの長さL2を、中空穴25の小径部25aの長さL1よりも長く設定している。
従って、拡張ピン14を打ち込むと、拡張部5は、まず拡張ピン14の小径部14aで広げられてから、次に、拡張ピン14の大径部(基準径部)で広げられる。すなわち、2段階で広げられる。そして、小径部14aによる広がりにおいては、中空穴25における小径部25aの先端がスリット9の基端から遠くに位置していることにより、舌状部10に大きなモーメントをかけることができ、これにより、拡張部5を軽快に曲げることができる。また、小径部14aによって予備拡張が行われているため、拡張ピン14の大径部による拡張も軽い力で行える。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、中空軸2の外径は円形には限らず、六角形や八角形等の多角形にすることも可能である。図1~5では、頭3をナットに置き換えることも可能である。
本願発明は、拡張式固定具に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 拡張式固定具
2 中空軸
2a 非拡張部
3 頭
4 拡張用のボルト
5 拡張部
5d 拡張部の大径部
8 雌ねじ穴
9 スリット
10 舌状部
18,26,26a,26b 内向き顎部
19 ボルト
22 ナット
25 中空穴

Claims (3)

  1. ワークに貫通した取付け穴に当該ワークの表面側から挿入される中空軸と、前記ワークの表面に重なるように前記中空軸に一体に又はねじ込みにて設けた頭と、前記中空軸に設けた雌ねじに前記中空軸の基端からねじ込まれたボルトとを備え、
    前記中空軸は、前記ワークの裏側に露出すると共に外周面が先広がりのテーパ面に形成された拡張部を有しており、前記テーパ面に形成された箇所のみを複数のスリットで縦割りして複数の舌状部に分断することにより、前記テーパ面に形成された部分のみを前記拡張部と成している構成であって、
    前記拡張部は、各舌状部を軸心側に向けて押し曲げることによって前記ワークの取付け穴への挿入が可能になっていると共に、前記ワークの取付け穴への挿入後に基端から前記ボルトをねじ込むと、前記各舌状部が広がり変形して前記ワークから抜け不能に保持されるように設定されている、
    拡張式固定具
  2. ワークに貫通した取付け穴に当該ワークの表面側から挿入される中空軸と、前記ワークの表面に重なるように前記中空軸に一体に又はねじ込みにて設けた頭と、前記中空軸に設けた雌ねじに前記中空軸の基端からねじ込まれるボルトとを備え、
    前記中空軸は、前記ワークの裏側に露出する拡張部を有し、前記拡張部は、その外周面に先広がりのテーパ面を備えていると共に、複数のスリットで縦割りされて複数の舌状部に分断されており、
    かつ、前記拡張部は、前記各舌状部を軸心側に向けて押し曲げることによって前記ワークの取付け穴への挿入が可能になっていると共に、前記ワークの取付け穴への挿入後に基端から前記ボルトをねじ込むと、前記各舌状部が前記ボルトで押し広げられる構成であって、
    前記拡張部は、基端側の一部が前記ワークの取付け穴内に位置するように設定されていると共に、前記拡張部の内部に、前記雌ねじの内径よりも小径の内向き顎部が形成されており、前記内向き顎部を前記ボルトで押し広げると、前記拡張部のうち基端部の一部が前記ワークに食い込みつつ前記拡張部が広がり変形するように設定されている、
    張式固定具。
  3. ワークに貫通した取付け穴に当該ワークの表面側から挿入される中空軸と、前記中空軸に形成された雄ねじに螺合して前記ワークの表面に重なるナットと、前記中空軸の中空穴内に打ち込み又はねじ込みされる拡張ピンと、を有し、
    前記中空軸に、前記拡張ピンの進入によって広がり変形して前記ワークにおける取付け穴の裏側の内周縁に当接する拡張部と、前記ワークの取付け穴に入り込みつつ前記拡張ピンが進入しても拡張しない非拡張部とが、前記拡張部が前記非拡張部の先端に連続した状態に形成されている構成であって、
    前記拡張部は、複数のスリットによって複数の舌状部に分断されていて、前記各舌状部に、当該各舌状部が前記ワークの裏側に露出した状態で前記拡張ピンの進入によって広がり変形するための内向き顎部が形成されており、
    かつ、前記拡張部のうち前記ナットに近い一部は、前記ナットの回転による引き込みによって前記ワークにおける取付け穴の裏側の内周縁に食い込みつつ前記取付け穴に隠れることが許容されて、前記拡張部のうち他の部分は前記ワークの裏側に露出したままに保持されるように設定されており、
    更に、前記拡張部は、前記取付け穴に挿入する前の状態で前記雄ねじの外径よりも大径になっている部分を有して、前記拡張部が前記雄ねじの外径よりも大径になっている状態のままで前記取付け穴に挿入されるものであり、前記拡張ピンの進入によって前記拡張部がテーパ状に広がり変形することにより、前記ナットの回転による引き込みによって前記拡張部の一部が前記ワークにおける取付け穴の裏側の内周縁に食い込むようになっている、
    拡張式固定具。
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