JP7095796B2 - 質量分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、探針エレクトロスプレーイオン源を用いた質量分析装置に関する。
質量分析装置において分析対象である試料中の成分をイオン化するイオン化法としては、従来、様々な方法が提案され、また実用に供されている。大気圧雰囲気中でイオン化を行うイオン化法としてはエレクトロスプレーイオン化(Electrospray Ionization:ESI)法がよく知られているが、このESIを利用したイオン化法の一つとして近年注目を集めているイオン化法として探針エレクトロスプレーイオン化(Probe Electrospray Ionization:PESI)法がある。
特許文献1等に開示されているように、一般的なPESIイオン源は、導電性の探針と、該探針の先端に試料を付着させるべく該探針又は試料の少なくとも一方を移動させる変位部と、探針の先端に試料が付着された状態で該探針に高電圧を印加する高電圧発生部と、を含む。測定時には、変位部により探針又は試料の少なくとも一方を移動させて、該探針の先端を試料に接触させ、探針の先端表面に試料を付着させる。そのあと、変位部により探針を試料から離脱させ、高電圧発生部から探針に高電圧を印加する。すると、探針先端に付着している試料に強い電場が作用し、エレクトロスプレー現象が生起されて試料分子が離脱しながらイオン化する。
一般に、エレクトロスプレー現象を利用したイオン化は他の手法、例えばレーザ光の照射によるイオン化法などに比べて、イオン化効率が高い。そのため、PESIイオン源では、微量な試料中の分子を効率良くイオン化することができる。また、被検者等から採取した微量の生体試料(血液、骨髄液等)に対し溶解や分散化等の前処理を行うことなく、そのままの状態でイオン化を行うことができるという利点もある。
国際特許公開第2017/154153号
「DPiMS-2020 探針エレクトロスプレーイオン化質量分析計 Direct Probe Ionization-MS」、[online]、株式会社島津製作所、[2019年2月14日検索]、インターネット<URL: https://www.an.shimadzu.co.jp/ms/dpims/index.htm>
PESIイオン源では、イオン化の原理上、試料は溶媒に溶けた状態である必要がある。そのため一般的には、液体状である試料を貯留するための凹部が形成されたサンプルプレートが使用されている。非特許文献1等に開示されている従来のPESIイオン源を搭載した質量分析装置(以下「PESI-MS」と称すことがある)では、主としてコンタミネーションを回避するために、1回の分析毎に廃棄される(つまりはディスポーザブルである)合成樹脂製のサンプルプレートが使用されている。
しかしながら、こうした従来のPESI-MSでは、一つのサンプルに対する分析を実行する毎にオペレータがサンプルプレートを交換する必要があり、分析のスループットが低いという問題があった。また、多数のサンプルの分析を行う際にはサンプルプレートも大量に必要であり、分析のランニングコストを下げることが難しいという問題もあった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、分析のスループットを改善するとともにランニングコストも下げることができるPESI-MSを提供することである。
本発明の一態様の質量分析装置は、
導電性の探針と、
前記探針の先端に試料を付着させるべく、所定位置にある試料に前記探針の先端が接触する試料採取位置とその先端が前記試料から離れた所定のイオン生成位置との間で前記探針を上下方向に移動させる探針移動部と、
前記イオン生成位置にある前記探針に高電圧を印加し、該探針に付着している試料から該試料成分由来のイオンを発生させる高電圧印加部と、
それぞれ試料を収容可能である複数の凹部を有する試料収容部、及び、該試料収容部を保持するものであって、該試料収容部の前記複数の凹部を一つずつ前記試料採取位置に移動させるように該試料収容部を移動させるための機械要素を有する台座部、を含む試料保持部と、
を備えるものである。
本発明に係る質量分析装置では、試料収容部の複数の凹部にそれぞれ異なる試料を収容することが可能である。また、台座部に組み込まれた機械要素の動作によって、試料収容部の複数の凹部が、探針が降下したときにその先端が到達する試料採取位置に、順番に来るように該試料収容部を移動させることができる。
したがって、本発明に係る質量分析装置によれば、試料収容部自体、又はその試料収容部を含む試料保持部を交換することなく、複数の試料を連続的に分析することができる。それにより、オペレータによるサンプルプレートの交換の手間を軽減し、分析のスループットを向上させることができる。
また、多数の試料を分析する場合に、使用する試料収容部の数を従来よりも減らすことができるので、試料収容部がディスポーザブルである場合に分析のランニングコストの低減に有利である。
さらにまた、本発明に係る質量分析装置において試料収容部は台座部により保持され、該台座部から分離自在であるため、試料収容部を再使用する場合でも、試料が接触する試料収容部のみを容易に洗浄したり滅菌処理したりすることができる。そのため、装置のメンテナンス性が良好であり、その点でも、分析のランニングコストの低減を図ることができる。
本発明の一実施形態であるPESI-MSの概略構成図。 本実施形態のPESI-MSにおけるイオン源を中心とする要部の構成図。 本実施形態のPESI-MSにおけるサンプルプレートのベース部の上面平面図(a)及びA-AA矢視線断面図(b)。 本実施形態のPESI-MSにおけるサンプルプレートのターレット部の上面平面図(a)及びB-BB矢視線断面図(b)。 本実施形態のPESI-MSにおけるサンプルプレートをプレートホルダに装着した状態の上面平面図(a)、及びサンプルプレートをプレートホルダから引き出した状態の上面平面図(b)。 本実施形態のPESI-MSにおけるサンプルプレートをプレートホルダに装着した状態の概略側面図(a)、及びサンプルプレートをプレートホルダから引き出した状態の概略側面図(b)。 本実施形態のPESI-MSで使用される、他の形状のターレット部の上面平面図。 本実施形態のPESI-MSで使用される、他の形状のターレット部の上面平面図(a)及び概略断面図(b)。
以下、本発明の一実施形態であるPESI-MSについて、添付図面を参照して説明する。
[本実施形態の装置の全体構成]
図1は本実施形態のPESI-MSの概略構成図である。図2は本実施形態のPESI-MSにおけるPESIイオン源を中心とする要部の構成図である。なお、説明の都合上、図1及び図2中に示すように、互いに直交するX、Y、Zの3軸を定めるものとする。ここでは、Z軸方向は装置の上下方向である。また、X-Y面は、装置が設置される設置面に平行な平面である。
図1に示すように、このPESI-MSは、略大気圧の雰囲気中で試料中の成分のイオン化を行うイオン化室11と、チャンバ10の内部に形成され、高真空雰囲気に維持される分析室14と、の間に、段階的に真空度が高められる二つの中間真空室12、13、を備える。図示しないが、第1中間真空室12内はロータリーポンプにより真空排気され、第2中間真空室13及び分析室14内はロータリーポンプ及びターボ分子ポンプにより真空排気される。
イオン化室11内には、PESIイオン源1が配設されている。PESIイオン源1は、ハウジング2と、ハウジング2に固定されているプレートホルダ3と、プレートホルダ3に装着されるサンプルプレート4と、サンプルプレート4の上方(Z軸方向)に配置されている探針5と、ハウジング2に固定され、探針5をZ軸方向に移動させる探針移動部6と、を含む。
イオン化室11内と第1中間真空室12内とは、細径の加熱キャピラリ15を通して連通している。第1中間真空室12内と第2中間真空室13内とは、スキマー17の頂部に形成された小径のオリフィスを通して連通している。第1中間真空室12内及び第2中間真空室13内には、それぞれイオンを収束させつつ輸送するイオンガイド16、18が配設されている。分析室14内には、質量分離器である四重極マスフィルタ19と、イオン検出器20と、が配設されている。
[PESIイオン源の概略構成]
図2に示すように、本実施例のPESI-MSで用いられるサンプルプレート4は、ベース部41とターレット部42とから成る。ターレット部42は軸aを中心として回転自在に、ベース部41により保持されている。後で詳しく述べるが、ターレット部42はその上面に複数の凹部421を有し、その複数の凹部421にはそれぞれ所定量の液体試料を収容可能である。
従来一般的に、PESI用のサンプルプレートは合成樹脂製であったが、本実施形態のPESI-MSにおいて、サンプルプレート4を構成するベース部41及びターレット部42は全てステンレス等の金属製である。サンプルプレート4のみならず、サンプルプレート4と電気的に接続されるプレートホルダ3及びハウジング2も金属製であり、ハウジング2は接地されている。したがって、プレートホルダ3に装着された状態のサンプルプレート4も接地電位(0V)となる。
Z軸方向つまりは上下方向に延伸した状態で保持される探針5は、探針移動部6により、図2中に実線で示すイオン生成位置5Aと、図2中に破線で示す試料採取位置5Bとの間でZ軸方向に移動自在である。図2中に、探針5が移動する際の移動経路の中心軸を符号5Cで示す。もちろん、探針5はイオン生成位置5Aと試料採取位置5Bとの間だけでなく、それ以上にZ軸方向に移動自在であってもよい。ターレット部42に形成されている複数の凹部421のうちの一つは、探針5が試料採取位置5Bにあるときに該探針5の先端が到達する位置に来るようになっている。
加熱キャピラリ15の入口端であるイオン取込口151は、イオン生成位置5Aにある探針5とサンプルプレート4の間に位置している。この例では、イオン取込口151の中心軸線はX軸方向に延伸し、つまりはZ軸に直交した状態であるが、イオン取込口151の中心軸線がZ軸に斜交するようにイオン取込口151が配置されていてもよい。金属製である加熱キャピラリ15には、接地電位又はそれ以外の所定の電位(例えば分析対象のイオンの極性とは逆極性の電位)が付与される。
[本実施形態の装置の概略動作]
次に、上記構成を有する本実施形態のPESI-MSの動作を説明する。
図2に示すように、分析対象である液体試料が凹部421に貯留された状態のサンプルプレート4はプレートホルダ3に装着される。サンプルプレート4が適切な位置に装着されターレット部42が適切な回転位置で停止されると、一つの凹部421が探針5の移動経路の中心軸5C上に位置する。
分析が開始されると、図示しない制御部からの指示を受けた探針移動部6は、イオン生成位置5Aにある探針5を試料採取位置5Bまで降下させる。試料採取位置5Bは、探針5の先端(下端)がターレット部42の凹部421の底に接触せず、且つ探針5の先端が凹部421内に十分に貯留された液体試料に浸漬されるように、予め適切に定められる。そのため、探針5が試料採取位置5Bまで降下すると、探針5の先端が凹部421内の液体試料に十分に浸かり、探針5の先端に液体試料が付着する。次いで探針移動部6は、探針5を試料採取位置5Bからイオン生成位置5Aまで上昇させる。
探針5がイオン生成位置5Aまで上昇すると、高電圧発生部7は所定の高電圧を探針5に印加する。このときの高電圧の極性は分析対象のイオンの極性と同じである。したがって、正イオンを分析する際には、正極性の高電圧+V(一例としては1kV~最大10kV程度)が探針5に印加される。これにより、探針5の先端に電場が集中し、該探針5の先端とその周囲には高電場の領域が形成される。探針5の表面に付着している液体試料に高電場が作用すると、液体試料中の成分は片寄った電荷を付与されて電離し、エレクトロスプレー現象によって該液体試料中の成分がイオンとなって飛び出る。このようにして、探針5の先端付近において液体試料由来のイオンが生成される。
加熱キャピラリ15の入口端(イオン取込口151)と出口端とには圧力差があるため、その圧力差により、加熱キャピラリ15を通してイオン化室11から第1中間真空室12へと向かうガス流が形成される。上述したように生成された試料成分由来のイオンは、主としてガス流に乗ってイオン取込口151に吸い込まれ、加熱キャピラリ15を通して第1中間真空室12へ送られる。なお、探針5とイオン取込口151との間には、イオンをイオン取込口151へ誘引するような電位勾配を有する電場が形成されており、探針5付近で生成されたイオンはこの電場の助けも受けてイオン取込口151へ移動する。
第1中間真空室12に送り込まれたイオンはイオンガイド16により収束され、スキマー17頂部のオリフィスを通して第2中間真空室13に送られる。第2中間真空室13に送り込まれたイオンはイオンガイド18により収束され分析室14に送られ、四重極マスフィルタ19に導入される。四重極マスフィルタ19を構成する複数のロッド電極には、例えば所定の質量電荷比m/zに対応する電圧が印加される。これにより、四重極マスフィルタ19に導入された各種のイオンの中で、上記所定の質量電荷比を有するイオンのみが四重極マスフィルタ19を通り抜け、それ以外のイオンは途中で発散する。四重極マスフィルタ19を通り抜けたイオンはイオン検出器20に入射し、イオン検出器20は入射したイオンの量に応じたイオン強度信号を生成して出力する。
このようにして本実施形態のPESI-MSでは、凹部421に収容されている液体試料に含まれる各種の成分のうち、特定の成分由来のイオンについての強度信号を得ることができる。このイオン強度信号を観測することで、液体試料中に特定の成分が含まれているかどうかを知ることができる。また、イオン強度は特定の成分の含有量を反映しているから、特定の成分の定量分析を行うこともできる。
[サンプルプレートの詳細な構成]
次に、サンプルプレート4の詳細な構成を図3~図6を参照して説明する。図3は、サンプルプレート4のベース部41の上面平面図(a)及びA-AA矢視線断面図(b)である。図4は、サンプルプレート4のターレット部42の上面平面図(a)及びB-BB矢視線断面図(b)である。図5は、サンプルプレート4をプレートホルダ3に装着した状態の上面平面図(a)及びサンプルプレート4をプレートホルダ3から引き出した状態の上面平面図(b)である。図6は、サンプルプレート4をプレートホルダ3に装着した状態の概略側面図(a)及びサンプルプレート4をプレートホルダ3から引き出した状態の概略側面図(b)である。
図4に示すように、ターレット部42は略円盤状の金属製部材であり、その円盤中心に所定内径の貫通孔422を有する。その円盤中心を中心とする同一円周上に、複数の凹部421が形成されている。図4の例では凹部421の数は4であるが、複数であればこれに限らない。この例では、凹部421は上面視で略扇状であり、その底面が内周から外周側へ向かうに従い下傾している。そして、凹部421の外周側の底面には一段深い液溜め部4211が形成されている。この液溜め部4211が、試料採取位置5Bに降下した探針5の先端が到達する部分である。但し、凹部421の形状はこの例に限るものではなく、後述の例のように単なる略円筒形状の窪みであってもよい。
ターレット部42の外周側の上面には、上方に突出するように4本の位置決めピン423が形成されている。この4本の位置決めピン423は、同一円周上であって且つ円盤中心の周りに90°の回転角度の位置に配置されている。
図3に示すベース部41は、上記ターレット部42を鉛直な軸aを中心として回転させるための機械要素を有する。即ち、ベース部41は、ターレット部42が上面に取り付けられ、鉛直な軸aを中心に回転自在である第1ギア412と、該第1ギア412の周囲に形成されている歯部4121と噛み合う歯部4131を周囲に有し鉛直な軸bを中心に回転自在である第2ギア413と、それら二つのギア412、413を回転自在に保持するギアホルダ411と、を含む。
図3に示すように、ギアホルダ411に収納された第1ギア412は、その上方が完全に開放している。一方、第2ギア413はその一部(図3では右側の部分)がギアホルダ411の内部に収容され、第1ギア412と反対側の部分(図3では左側の部分)がギアホルダ411から側方に大きく突出している。
第1ギア412はその下面の略中央に偏平円柱状である第1凸部4122を有し、この第1凸部4122がギアホルダ411に形成されている円形開口部4112に遊嵌することで、第1ギア412はギアホルダ411に対して軸aを中心に回転自在となっている。また、第1ギア412はその上面の略中央に略円柱状でその周面の一部にノッチを有する第2凸部4123を有する。この第2凸部4123がターレット部42の貫通孔422に嵌合することで(厳密に言えば、第1ギア412の第2凸部4123のノッチがターレット部42の貫通孔422に形成されている溝に嵌合することで)、ターレット部42と第1ギア412とが結合して一体に回転するようになっている。第1ギア412に対するターレット部42の脱着は、その上方から容易に行うことができる。
第2ギア413はその中央に上下に貫通する円筒形状の中央開口部413を有し、ギアホルダ411に形成された円柱状の凸部4111が中央開口部413に遊嵌することにより、第2ギア413はギアホルダ411に対し軸bを中心に回転自在となっている。また、図3(b)に示すように、第2ギア413の上面とこれを内部に収容するギアホルダ411の内部の天面との間には第2ギア413の厚さ方向に十分な空隙が設けられている。そのため、第2ギア413はその大部分がギアホルダ411の内部に収容されているものの、ギアホルダ411から容易に取り外し可能である。
上述したように、第1ギア412の歯部4121と第2ギア413の歯部4131とは歯合しており、第2ギア413の一部はギアホルダ411から側方に突出しているので、オペレータ等がギアホルダ411から突出した第2ギア413を手で一方向に回すと、第1ギア412はそれとは反対方向に回転し、第1ギア412の上に装着されているターレット部42は第1ギア412と一体に回転する。この回転運動により、図2に示すように、試料採取位置5Bに降下された探針5の先端が侵入する凹部421を切り替えることができる。
分析の際に、上述したベース部41及びターレット部42から成るサンプルプレート4はプレートホルダ3に装着される。プレートホルダ3は、図5(a)に示すように、サンプルプレート4の長手方向の両側壁面及び底面を保持する、Y-Z面に平行な面での断面が略L字状である一対のプレートガイド31、32と、プレートガイド31、32に沿ったサンプルプレート4の押し込み位置を決めるプレートストッパ33と、両プレートガイド31、32の上に取り付けられ、両プレートガイド31、32に挟まれるサンプルプレート4の上方にまで延出する一対の回転ストッパ34、35と、を含む。
分析を実行する際には、図5(a)及び図6(a)に示すように、サンプルプレート4は、一対のプレートガイド31、32に沿って、第1ギア側の端部がプレートストッパ33に当接する位置まで押し込まれる。このとき、ターレット部42は、4本の位置決めピン423のうちの2本がX軸方向に並ぶような回転位置に調整される。このような位置に位置決めピン423がある場合には、その4本の位置決めピン423はプレートホルダ3の一対の回転ストッパ34、35に接触することなく(又は接触しながらもその内側を通り)、サンプルプレート4はプレートストッパ33に当接する位置、つまりは降下する探針5が一つの凹部421の液溜め部4211に挿入され得る位置まで押し込まれる。
試料採取位置5Bまで降下した探針5の先端に十分な量の液体試料が付着するようにするためには、ターレット部42の凹部421の中の一段深い液溜め部4211が正確に探針5の移動経路の中心軸5C上にあるときに、試料採取のための探針5の下降動作を行う必要がある。上述したようにサンプルプレート4がプレートホルダ3に完全に押し込まれた状態では、ターレット部42が回転しようとしても4本の位置決めピンが回転ストッパ34、35に当接する。即ち、ターレット部42の回転は規制され、探針5の移動経路の中心軸5C上から凹部421の液溜め部4211がずれることが防止される。
ターレット部42上の一つの凹部421中の液体試料の分析が終了したあと、次の凹部421中の液体試料の分析を行う際には、オペレータはまずサンプルプレート4をプレートガイド31、32に沿って所定の長さだけ、具体的には、図5(b)及び図6(b)に示すように、ターレット部42上の位置決めピン423が回転ストッパ34、35に当たらない位置までサンプルプレート4を引き出す。この状態ではターレット部42は規制を受けることなく自由に回転するので、オペレータは第2ギア413を指で回し(図5(b)中の太線矢印参照)、目的とする凹部421の液溜め部4211が探針5の移動経路の中心軸5C上に来るようにターレット部42を回転させる。実際には、オペレータが第2ギア413を回転させながら4本の位置決めピン423の位置を確認することで、ターレット部42の適切な回転角度を判断することができる。そして、目的とする凹部421の液溜め部4211が探針5の移動経路の中心軸5C上に来るようにターレット部42を回転させたならば、再びサンプルプレート4を所定の位置まで押し込み、先と同様に分析を実施すればよい。
以上のようにして、本実施形態のPESI-MSでは、オペレータがサンプルプレート4のターレット部42を手動で回転させつつ分析を繰り返すことで、ターレット部42を交換することなく4種類の液体試料を連続的に分析することができる。また、それ以上の種類の液体試料を分析したい場合には、サンプルプレート4をプレートホルダ3から取り外した状態で又は図5(b)に示したようにサンプルプレート4をプレートホルダ3から引き出した状態でターレット部42のみを交換すればよい。
従来のPESI-MSでは一般に、サンプルプレートは合成樹脂製であるのに対し、本実施形態のPESI-MSではサンプルプレート4はその全体が金属製である。そのため、上述したように、分析時にサンプルプレート4は接地電位に固定されている。サンプルプレートが合成樹脂製であると帯電が生じ易く、分析時にサンプルプレートの電位が不安定になる。それに対し本実施形態のPESI-MSでは、サンプルプレート4の電位が固定されるため、探針5に高電圧が印加されることで形成される電場の乱れが生じない。それにより、イオン化のための探針5近傍の電場、及び、探針5先端近傍で生成されたイオンをイオン取込口151まで導く電場はいずれも良好な状態に保たれ、イオン化、及び、加熱キャピラリ15へのイオンの導入が安定的に且つ高い効率で行われる。したがって、四重極マスフィルタ19に導入されるイオンの量も増加し且つ安定し、高い検出感度とデータ再現性を実現することができる。
また、分析対象である液体試料の試料成分は様々であり、また溶媒も様々な種類のものが使用される。そのため、サンプルプレートが合成樹脂製であると、試料や溶媒の種類によっては、その樹脂の成分が溶け出して液体試料に混じってしまうおそれがある。それに対し本実施形態のPESI-MSでは、液体試料が収容される凹部421が形成されているターレット部42が金属製(特にここでは比較的耐腐食性が高いステンレス製)であるため、それ自体が溶け出して液体試料に混じるおそれが少なく、分析の正確性を確保することができる。
また、従来の合成樹脂製のサンプルプレートは一般にディスポーザブルであるが、金属製のサンプルプレート4は再使用を前提としている。PESI-MSは血液などの生体試料の分析にもしばしば使用されるため、サンプルプレートを再使用する際には洗浄が必要なだけでなく滅菌処理も必要である場合が多い。金属製であるサンプルプレート4は耐熱性もあり、高温の滅菌処理も可能である。また、本実施形態のPESI-MSでは、液体試料が収容される凹部421を有するターレット部42は、通常の使用では液体試料が触れることがないベース部41から容易に取り外すことができる。したがって、ターレット部42のみを洗浄したり滅菌処理したりすることも容易である。
また本実施形態のPESI-MSでは、ターレット部42の洗浄のし易さを考慮して、凹部421の形状が工夫されている。即ち、図4に示すように、液体試料が収容される凹部421の内壁面のコーナー部の形状はR形状(円弧形状)に加工されている。これは、液溜め部4211を含む凹部421の底面と側壁面との間のコーナー部のみならず、二つの側壁面の間のコーナー部でも同様である。このようにコーナー部をR形状にすることで、ターレット部42を洗浄する際に、それ以前に分析した液体試料が凹部421のコーナー部に残りにくく、十分な洗浄を行ってコンタミネーションを防止することができる。
また本実施形態のPESI-MSでは、サンプルプレート4のターレット部4として、図4に示した形状のものとは異なるものを使用することができる。図7及び図8は、本実施形態のPESI-MSで使用され得る、他の形状のターレット部を示す図である。
図7は他の形状のターレット部42Bの上面平面図である。図7において図4に示したターレット部42と同じ構成要素には同じ符号を付している。このターレット部42Bには、図4に示したターレット部42とは容量が異なる凹部が形成されている。具体的には、例えば図4に示したターレット部42上の凹部421の容量は100μLであるのに対し、図7に示したターレット部42B上の凹部421Bの容量はその1/2の50μL、凹部421Cの容量はさらにその1/5の10μLである。このように、ターレット部上の凹部の試料容量は適宜に定めることができるし、一つのターレット部上の複数の凹部の試料容量をそれぞれ異なるものとすることもできる。重要なことは、試料容量に拘わらず、ターレット部上の同じ円周上に凹部(厳密には液溜め部)を配置することである。それによって、ターレット部以外の構成要素を共通に利用することができる。
図8(a)はさらに他の形状のターレット部42Cの上面平面図、図8(b)はその概略断面図である。このターレット部42Cは、凹部の代わりに、異なる二つの液体をそれぞれ注入可能な注入口4241、該注入口4241に注入された液体が混合しながら流下する混合流路4242、及び混合流路4242の末端に接続された液溜め部4243、を含む混合試料測定部424を有する。こうしたターレット部42Cを用いることで、例えば、二つの注入口4241の一方に分析対象である生体試料、他方に所定の試薬を注入し、生体試料と試薬とが混合されて時間が経過するに従って生じる化学変化の様子をPES-MSで繰り返し観察することができる。
なお、上記実施形態のPESI-MSでは、サンプルプレート4はその全体が金属製であったが、一部が合成樹脂やセラミックなどから形成されていても構わない。例えば、第2ギア413が非導電性であっても、ギアホルダ411やターレット部42は接地電位になるので、第2ギア413は合成樹脂やセラミックから成るものでもよい。
また、上記実施形態の説明では、分析対象のイオンの極性が正である場合について述べたが、イオンの極性が負である場合に、探針5を始めとする各部への印加電圧の極性を変える等により対応可能であることは明らかである。
また、上記実施形態のPESI-MSにおいて、PESIイオン源1で生成されたイオンを輸送し質量分析するための構成要素は、図1に示したものに限らず、適宜に変更することができる。例えば加熱キャピラリ15に代えてサンプリングコーンを用い、サンプリングコーンの頂部に形成されたイオン取込口からイオンを第1中間真空室12へと導入するようにしてもよい。また、質量分離器の構成や方式も適宜に変更することができるし、タンデム型の質量分析装置でもよい。
また、上記実施形態のPESI-MSでは、サンプルプレートにおいてそれぞれ試料が収容された複数の凹部が順番に試料採取位置に来るようにするための機械要素として二つのギアを利用していたが、これはあくまで一例であり、適宜の機械要素を利用することができる。例えば、ラック・アンド・ピニオン機構を用い、オペレータがレバーをスライド移動させるとターレット部が回転するようにしてもよい。或いは、ターレット部のように回転運動することで異なる凹部が所定の試料採取位置に来るものではなく、直線運動を行うことで異なる凹部が所定の試料採取位置に来るものとしてもよい。さらにまた、上記実施形態のPESI-MSでは、オペレータが手動でギアを介してターレット部を回転させるようにしていたが、プレートホルダ等に組み込んだモータなどの駆動源による駆動力によってターレット部を回転させたりスライド移動させたりするようにしてもよい。
また、上記実施形態や変形例はあくまでも本発明の一例であり、本発明の趣旨の範囲で適宜、変形、追加、修正を加えても、本特許請求の範囲に包含されることは当然である。
[本発明の態様]
以上、図面を参照して本発明における種々の実施形態を説明したが、最後に、本発明の種々の態様について説明する。
本発明の第1の態様の質量分析装置は、
導電性の探針と、
前記探針の先端に試料を付着させるべく、所定位置にある試料に前記探針の先端が接触する試料採取位置とその先端が前記試料から離れた所定のイオン生成位置との間で前記探針を上下方向に移動させる探針移動部と、
前記イオン生成位置にある前記探針に高電圧を印加し、該探針に付着している試料から該試料成分由来のイオンを発生させる高電圧印加部と、
それぞれ試料を収容可能である複数の凹部を有する試料収容部、及び、該試料収容部を保持するものであって、該試料収容部の前記複数の凹部を一つずつ前記試料採取位置に移動させるように該試料収容部を移動させるための機械要素を有する台座部、を含む試料保持部と、
を備えるものとすることができる。
第1の態様の質量分析装置によれば、試料収容部自体、又はその試料収容部を含む試料保持部を交換することなく、複数の試料を連続的に分析することができる。それにより、オペレータによるサンプルプレートの交換の手間を軽減し、分析のスループットを向上させることができる。また、多数の試料を分析する場合に、使用する試料収容部の数を従来よりも減らすことができるので、試料収容部がディスポーザブルである場合に分析のランニングコストの低減に有利である。また、試料が触れる試料収容部を台座部から取り外すことができるので、試料収容部を再使用するために洗浄するのも容易である。
本発明の第2の態様の質量分析装置では、第1の態様の質量分析装置において、前記試料収容部は金属製であるものとすることができる。
第2の態様の質量分析装置によれば、試料収容部が、一般に合成樹脂に比べて耐薬品性、耐腐食性が高い金属から形成されているので、凹部に収容される試料の種類や試料溶媒の種類に拘わらず、その試料収容部の素材自体が溶け出して試料に混じるリスクを軽減することができる。それにより、分析対象の試料の種類や使用する溶媒の種類を増やすことができ、分析対象の幅を広げることができる。
本発明の第3の態様の質量分析装置では、第1又は第2の態様の質量分析装置において、
前記試料収容部は、略円盤状であって該円盤中心を中心とする同一円周上に前記複数の凹部を有するターレット部であり、前記機械要素は、前記ターレット部を前記円盤中心の周りに回転させる動力伝達機構であるものとすることができる。
本発明の第4の態様の質量分析装置では、第3の態様の質量分析装置において、
前記動力伝達機構は、前記ターレット部が上面に装着され、該ターレット部と一体で回転する第1ギアと、該第1ギアと歯合する第2ギアと、を含むものとすることができる。
第3及び第4の態様の質量分析装置によれば、簡単な構造で以て、複数の試料を探針による試料採取位置に順番に移動させることができる。それにより、試料保持部の製造コストを抑えることができるとともに、試料保持部を小形にすることができる。また第3及び第4の態様の質量分析装置によれば、比較的狭い空間内で、複数の試料を探針による試料採取位置に順番に移動させることができる。それにより、イオン化室内の空間が狭い場合でも、試料収容部や試料保持部を交換せずに複数の試料の連続分析が可能となる。
本発明の第5の態様の質量分析装置では、第1~第4の態様のいずれか一つの質量分析装置において、
前記試料収容部が有する前記複数の凹部は、収容される液体試料の容量が異なる凹部を含むものとすることができる。
第5の態様の質量分析装置によれば、分析する試料の量も変えることができるので、分析対象の幅をさらに一層広げることができる。
本発明の第6の態様の質量分析装置では、第1~第5の態様のいずれか一つの質量分析装置において、
前記複数の凹部にあって液体試料が収容される部分の内壁面のコーナー部の形状はR形状であるものとすることができる。
第6の態様の質量分析装置によれば、試料収容部を洗浄する際にそれ以前に分析した液体試料を洗浄によって容易に且つ確実に除去することができ、試料収容部を再使用する場合でも、コンタミネーションの発生を防止して分析の精度向上を図ることができる。
1…PESIイオン源
2…ハウジング
10…チャンバ
11…イオン化室
12…第1中間真空室
13…第2中間真空室
14…分析室
15…加熱キャピラリ
151…イオン取込口
16、18…イオンガイド
17…スキマー
19…四重極マスフィルタ
20…イオン検出器
3…プレートホルダ
31、32…プレートガイド
33…プレートストッパ
34、35…回転ストッパ
4…サンプルプレート
41…ベース部
411…ギアホルダ
4111…凸部
4112…円形開口部
412…第1ギア
4121…歯部
4122…第1凸部
4123…第2凸部
413…第2ギア
4131…歯部
4132…中央開口部
42、42B、42C…ターレット部
421、421B、421C…凹部
4211…液溜め部
422…貫通孔
423…位置決めピン
424…混合試料測定部
4241…注入口
4242…混合流路
4243…液溜め部
5…探針
5A…イオン生成位置
5B…試料採取位置
5C…移動経路の中心軸
6…探針移動部
7…高電圧発生部

Claims (6)

  1. 導電性の探針と、
    前記探針の先端に試料を付着させるべく、所定位置にある試料に前記探針の先端が接触する試料採取位置とその先端が前記試料から離れた所定のイオン生成位置との間で前記探針を上下方向に移動させる探針移動部と、
    前記イオン生成位置にある前記探針に高電圧を印加し、該探針に付着している試料から該試料成分由来のイオンを発生させる高電圧印加部と、
    それぞれ試料を収容可能である複数の凹部を有する試料収容部、及び、該試料収容部を保持するものであって、該試料収容部の前記複数の凹部を一つずつ前記試料採取位置に移動させるように該試料収容部を移動させるための機械要素を有する台座部、を含む試料保持部と、
    を備える、質量分析装置。
  2. 前記試料収容部は金属製である、請求項1に記載の質量分析装置。
  3. 前記試料収容部は、略円盤状であって該円盤中心を中心とする同一円周上に前記複数の凹部を有するターレット部であり、前記機械要素は、前記ターレット部を前記円盤中心の周りに回転させる動力伝達機構である、請求項1に記載の質量分析装置。
  4. 前記動力伝達機構は、前記ターレット部が上面に装着され、該ターレット部と一体で回転する第1ギアと、該第1ギアと歯合する第2ギアと、を含む、請求項3に記載の質量分析装置。
  5. 前記試料収容部が有する前記複数の凹部は、収容される液体試料の容量が異なる凹部を含む、請求項1に記載の質量分析装置。
  6. 前記複数の凹部にあって液体試料が収容される部分の内壁面のコーナー部の形状はR形状である、請求項1に記載の質量分析装置。
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