JP7094257B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

利用ユニットを備えた空気調和装置に関する。
空気調和装置の利用ユニットは、筐体の内部に熱交換器を備え、その熱交換器の熱交換によって生じたドレン水を受けるドレンパンが設けられている。ドレンパンは、清掃、保守または点検の際、取り外して清掃できるように、筐体から着脱可能に配置されているものもある(特許文献1:特開2012-172856号公報)。
利用ユニットの内部には、熱交換器の他に、電装品も収容されている。そして、ドレンパンを取り外す際に、電装品が取り外し経路上に存在すれば、電装品を取り外す必要が生じていた。
第1観点の空気調和装置は、利用ユニットを備えている。利用ユニットは、筐体と、熱交換器と、ドレンパンと、第1電装品と、第2電装品と、第1支持部と、第2支持部とを有する。ドレンパンは、筐体内に配置され、熱交換器からのドレン水を収容する。第1支持部は、第1電装品を支持し、筐体に固定されている。第2支持部は、第2電装品を支持し、第1支持部に固定されている。第2支持部は、筐体からドレンパンを取り外す際の取り外し経路上の第1位置に配置されている。筐体からドレンパンを取り外すときは、第2支持部を第1位置から取り外し経路外の第2位置に移動させた後で取り外す。
第1観点の空気調和装置は、電装品が、第1電装品と第2電装品に分かれており、かつ、第2電装品を第1位置から取り外し経路外の第2位置に移動させた後でドレンパンを取り外すので、ドレンパンの取り外しが容易である。
第2観点の空気調和装置は、第1観点の空気調和装置であって、第2支持部の第1位置から第2位置への移動は、回転またはスライドである。
第2観点の空気調和装置は、第2支持部の第1位置から第2位置への移動は、回転またはスライドであるので、第2支持部の移動が円滑に実施され、ドレンパンの取り外しが容易である。
第3観点の空気調和装置は、第1観点の空気調和装置であって、筐体からドレンパンを取り外すときは、第2支持部が第1支持部に固定されていない状態で、筐体からドレンパンを取り外す。
第3観点の空気調和装置は、第2支持部が第1支持部に固定されていない状態で、筐体からドレンパンを取り外すので、ドレンパンの取り外しが容易である。
第4観点の空気調和装置は、第3観点のシステムであって、第2支持部は、第1位置から取り外し経路外の第2位置に至る角度以上に回転させることにより第1支持部から取り外される。
第4観点の空気調和装置は、第2支持部を第2位置または取り外し位置に移動させる際に、第2支持部の第1支持部への取り付け部の損傷を起こりにくくしている。
第5観点の空気調和装置は、第1観点~第4観点のいずれかの空気調和装置であって、利用ユニットは、さらに、ドレンホースと、接続部とを有している。ドレンホースは、ドレンパンに溜まったドレン水を排水する。接続部は、ドレンホースを前記ドレンパンに接続する。第2支持部が第1位置にあるときは、第2支持部が接続部に重なり、第2支持部が第2位置にあるときは、接続部は露出している。
第5観点の空気調和装置は、第2支持部が第2位置にあるときは、接続部は露出しているので、容易に、接続部を操作してドレンホースをドレンパンから取り外すことができ、ドレンパンの取り外しが容易になる。
第6観点の空気調和装置は、第1観点~第5観点のいずれかの空気調和装置であって、第2電装品は、運転スイッチ、表示部、電磁波受信部、ブザーの群から選択された1つまたは組み合わせを含む。
第7観点の空気調和装置は、第1観点~第6観点のいずれかの空気調和装置であって、利用ユニットは、ファンと、ファンモータとを含む。ファンは、熱交換器に空気を送るためのものである。ファンモータは、ファンを駆動するためのものである。第1電装品は、ファンモータを駆動するための駆動回路を有する。
利用ユニット10の外観の斜視図である。 利用ユニット10の縦断面図である。 利用ユニットの内部の斜視図である。構造部材111、ドレンパン13、電装品組立体20の関係を示している。 ドレンパン13の斜視図である。 電装品組立体20(第1電装品21、第2電装品22、第1支持部23、第2支持部24)の斜視図である。 構造部材111(筐体11の一部)、ドレンパン13、電装品組立体20の関係を示す図である。第2支持部24が第1位置P1にある状態を示している。 構造部材111、ドレンパン13、電装品組立体20の関係を示す図である。第2支持部24が第2位置P2にある状態を示している。 第2支持部24を第2位置P2に移動させ、ドレンホース18の接続部19が露出した状態を示している。
<第1実施形態>
(1)全体構成
本実施形態の空気調和装置1は、利用ユニット10と、熱源ユニットと、利用ユニットと熱源ユニットを接続する冷媒配管を有し、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを構成している。
空気調和装置1は、利用ユニットを配置した空間の冷房、暖房、除湿、送風、などの空気調和運転を行う。
利用ユニット10の外観の斜視図を図1に、縦断面図を図2に、内部の右前方から見た斜視図を図3に示す。
空気調和装置1の利用ユニット10は、後面を室内の壁にかけて用いる壁掛け型の空気調和装置である。なお、各図には、利用ユニット10を壁にかけたとき、利用ユニット10に向かってみたときの方向を、前、後、上、下、右、左の矢印で示している。
利用ユニット10は、筐体11、熱交換器12、ファン14、ドレンパン13、電装品組立体20、および、フラップ15を有している。熱交換器12、ファン14、ドレンパン13、および、電装品組立体20は、筐体11の内部に配置され、フラップ15は、筐体11の吹出し口B1に配置されている。
熱交換器12は、筐体11の内部に配置されている。熱交換器12の内部には、冷媒回路を流れる冷媒が流れる。冷媒は空気と熱交換を行う。空気は、ファン14が回転することによって、筐体11の上部の空気の吸込み口B2から、筐体11の内部にとりいれられ、熱交換器12、ファン14を通過し、筐体11下部の吹出し口B1から、筐体11の外部に吹出される。吹出される空気の向きは、フラップ15の位置によって制御される。
(2)詳細構成
(2-1)ドレンパン13
ドレンパン13の斜視図を図3に示す。
熱交換器12に露結した水は、図2の断面図にあるように、前受け皿13aと、後受け皿131に落ちる。前受け皿13aは、ドレンパン13の一部である。後受け皿131は、筐体11の一部を構成する構造部材111の一部である。後受け皿131に溜まったドレン水は、前受け皿13aに移動する。前受け皿13aに溜まったドレン水は、ドレンホース18を経由して利用ユニット10の外へ、さらに、室外へ排出される。
ドレンホース18は、ドレン水が流通できるように、接続部19で、ドレンパン13に接続されている。接続部19は、ネジ19aを有する。
(2-2)電装品組立体20
電装品組立体20は、図5に示すように、第1電装品21、第2電装品22、第1支持部23、第2支持部24、室温センサ31を含む。
第1電装品21は、図5に示すように、プリント基板とプリント基板上に配置された電気部品を含む。第1電装品21は、ファンモータを駆動するための駆動回路を含む。
第2電装品22は、運転スイッチ、表示部、電磁波受信部、ブザーを含んでいる。
第2電装品22は、図1に示すように、吹出し口B1の右側に配置され、一部が筐体11の外の面(前下の面)に配置されている。
運転スイッチは、空気調和装置の運転/停止を、ユーザが操作することが可能である。運転スイッチを押すと、空気調和装置1は自動運転を開始する。自動運転とは、空気調和装置が現在の室内温度等から判断して、冷房、暖房運転を選択して実施するものである。運転スイッチを再度押すことにより、運転を停止する。運転スイッチは、ユーザがリモートコントローラを見つけられないとき、リモートコントローラが動作しないときに有益である。
表示部は、LEDを用いている。表示部は、空気調和装置の運転状態、タイマーの状態、フィルターの掃除の必要性、異常の発生、等を、光の点灯、点滅等で表示するものである。
電磁波受信部は、リモートコントローラからの電磁波を受信する。電磁波は、赤外線である。
ブザーは筐体11の外部に露出しているものではないが、第2電装品22の一部である。電波受信部がリモートコントローラからの信号を受信すると、ブザーがその信号に応じた音を発する。
第1電装品21は、第1支持部23に取り付けられている。第1支持部23は、筐体11の構造部材111に固定されている。
第2電装品22は、第2支持部24に取り付けられている。第2支持部24は、図5等から分かるように、ヒンジ構造で、第1支持部23に取り付けられている。第2支持部24は、ヒンジ部分の支柱24aを中心に、図6に示す第1位置(P1)から、図7に示す第2位置(P2)まで、回転することができる。第2支持部24の第1位置(P1)は、空気調和装置1の利用時の第2支持部24の位置である。第2支持部24の第2位置(P2)は、ドレンパン13を取り外すときの第2支持部24の位置である。第2支持部24を支柱24aを中心に回転させて、第1位置から第2位置へ移動させると、第1支持部23のストッパ23aにより、それ以上の第2支持部24の回転が抑制され、かつ、第2支持部24をそれ以上に回転させようとすることにより、第2支持部24が第1支持部23から離れるようになっている。この場合でも、第2電装品22は、第1電装品21と電気配線で接続されており、第2電装品22と第2支持部24が、落下することはない。
室温センサ31は、サーミスタである。室温センサ31は、第1支持部23に取り付けられている。室温センサ31は、センサの周囲の温度を測定する温度センサである。室温センサ31の周囲は、筐体11の外から室内の空気が導入され排出されるように空気の流路が確保されている。したがって、室温センサ31によって、室温が測定できる。
(3)ドレンパン13の取り外し
空気調和装置1の清掃、保守、または、点検時には、ドレンパン13を筐体11から取りはずのが好ましい。ここでは、ドレンパン13を取り外す手順について説明する。
(3-1)第2支持部24を第1位置(P1)から第2位置(P2)へ移動する。
(2-2)で説明したように、空気調和装置1の利用時には、第2支持部24は、第1位置(P1)にある(図6)。このままでは、第2支持部24は、ドレンパン13を取り外すときの経路にあり、ドレンパン13の取り外しは困難である。そこで、第2支持部24を支柱24aの周りに回転させて、第2位置(P2)へ移動させる(図7)。これによって、第2支持部24および第2電装品22は、ドレンパンの取り外し経路から外れる。
また、第2支持部24は、ドレンパンの取り外し経路から外れていれば、必ずしも第2位置(P2)でなくてもよい。(2-2)で説明したように、第2支持部24は、第1支持部23から、外れていてもよい。
(3-2)ドレンホース18の取り外し
ドレンパン13を筐体11から取り外すためには、ドレンホース18をドレンパン13から外す必要がある。ドレンホース18は、接続部19によって、ドレンパン13に接続されている。接続部19は、ネジ19aを含む。
空気調和装置1の利用状態の配置では、第2支持部24が第1位置P1にあり、第2支持部24は接続部19と、正面視(または、後述する工具を挿入する方向視)で、重複している。したがって、第2支持部24が第1位置P1のときは、ドライバなどの工具を使って、接続部19のネジ19aを緩めるのは困難である。第2支持部を第1位置P1から第2位置P2に移動させることにより、図8に示すように、接続部19のネジ19aが露出する。ネジ19aが露出することで、ネジ19aへのドライバなどの工具の挿入が容易になり、ネジ19aを簡単に取り外すことができる。これによって、ドレンホース18をドレンパン13から取りはずす。
(3-3)ドレンパン13の取り外し
(3-1)、(3-2)で説明したように、第2支持部をドレンパン13の取り外し経路外に移動させ、ドレンホース18を取り外すことにより、ドレンパン13を取り外すことができる。ドレンパン13は、前下の方向に引き出すことにより、筐体11の構造部材111から、取り外すことができる。
(4)特徴
(4-1)
本実施形態の空気調和装置1は、利用ユニット10を備え、利用ユニット10は、筐体11と、ドレンパン13と、電装品組立体20とを備えている。
電装品組立体20は、第1電装品21、第2電装品22、第1電装品21を支持する第1支持部23、第2電装品22を支持する第2支持部24を有している。
第2支持部24は、第1支持部23に移動可能に取り付けられている。空気調和装置1の利用時には、第2支持部24は、第1位置P1にある。第2支持部24が第1位置にあるとき、第2支持部24は、ドレンパン13を筐体11から取り外すときの経路上にある。第2支持部24を第1位置P1から第2位置P2に移動させることにより、ドレンパンの取り外し経路外となる。
従来、電装品の支持部が一体であり、第2支持部24が固定的に第1支持部に取り付けられている場合には、ドレンパンを取り外す場合、電装品組立体20を一体として、取り外す必要があった。本実施形態の電装品組立体20は、第2支持部24が第1支持部23に対して移動可能に取り付けられているので、ドレンパン13を取り外す際に、電装品組立体20を一体として取り外す必要がなく、第2支持部24を第2位置P2に移動させるだけでよい。
なお、第1電装品21は、ファンモータを駆動するための駆動回路を含む。言い換えると、第1電装品は、比較的大きな電流が流れるパワー部品を含む。これに対して、第2電装品22は、運転スイッチ、表示部、電磁波受信部、ブザーの群から選択された1つまたは組み合わせを含む。第2電装品22は、比較的消費電力が少ない。また、第2電装品22は、ユーザとのインターフェースとなるものである。第2電装品の一部は、筐体11の外面に配置されている。
(4-2)
第2支持部24の第1位置P1から第2位置P2への移動は、回転移動である。回転移動であるため、余分なスペースをあまり使わずに移動することができる。
(4-3)
第2支持部24を第1位置P1から第2位置P2へ移動させることにより、接続部19のネジ19aを露出させることができる。第2支持部24が第1位置P1にあるときは、接続部19のネジ19aと工具挿入方向視で重複しており、工具を挿入するのは困難である。
したがって、第2支持部24を第1位置P1から第2位置P2へ移動させることにより、接続部19のネジ19aを容易に取りはずことができるようになり、ドレンパン13とドレンホース18とを取りはずことができるようになる。
(5)変形例
(5-1)変形例1A
第1実施形態においては、第2支持部24の第1位置P1から第2位置P2への移動は、回転である。変形例1Aにおいては、第2支持部24の第1位置P1から第2位置P2への移動はスライドである。
変形例1Aでは、第2支持部24は、図6の第1位置P1から右方向にスライド(平行移動)できるように構成されている。この場合は、第2支持部24の右側にスペースが必要である。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 空気調和装置
10 利用ユニット
11 筐体
111 構造部材
12 熱交換器
13 ドレンパン
13a 前受け皿
131 後受け皿
14 ファン
18 ドレンホース
19 接続部
19a ネジ
20 電装品組立体
21 第1電装品
22 第2電装品
23 第1支持部
24 第2支持部
P1 第2電装品の第1位置
P2 第2電装品の第2位置
特開2012-172856号公報

Claims (7)

  1. 利用ユニット(10)を備えた空気調和装置(1)であって、
    前記利用ユニットは、
    筐体(11)と、
    前記筐体内部に収容された熱交換器(12)と、
    前記筐体内に配置され、前記熱交換器からのドレン水を収容するドレンパン(13)と、
    第1電装品(21)と、
    第2電装品(22)と、
    前記第1電装品を支持し、前記筐体に固定されている第1支持部(23)と、
    前記第2電装品を支持し、前記第1支持部に固定されている、第2支持部(24)と、
    を有し、
    前記第2支持部は、前記筐体から前記ドレンパンを取り外す際の取り外し経路上の第1位置(P1)に配置され、
    前記筐体から前記ドレンパンを取り外すときは、前記第2支持部を前記第1位置から前記取り外し経路外の第2位置(P2)に移動させた後で取り外す、
    空気調和装置。
  2. 前記第2支持部の前記第1位置から前記第2位置への移動は、回転またはスライドである、
    請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記筐体から前記ドレンパンを取り外すときは、前記第2支持部が前記第1支持部に固定されていない状態で、前記筐体から前記ドレンパンを取り外す、
    請求項1に記載の空気調和装置。
  4. 前記第2支持部は、前記第1位置から前記取り外し経路外の第2位置に至る角度以上に回転させることにより前記第1支持部から取り外される、
    請求項3に記載の空気調和装置。
  5. 前記利用ユニット(10)は、さらに、
    前記ドレンパン(13)に溜まったドレン水を排水するドレンホース(18)と、
    前記ドレンホースを前記ドレンパンに接続する接続部(19)と、
    を有し、
    前記第2支持部が第1位置にあるときは、前記第2支持部が前記接続部に重なり、前記第2支持部が第2位置にあるときは、前記接続部は露出している、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の空気調和装置。
  6. 前記第2電装品(22)は、運転スイッチ、表示部、電磁波受信部、ブザーの群から選択された1つまたは組み合わせを含む、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の空気調和装置。
  7. 前記利用ユニット(10)は、さらに、
    前記熱交換器に空気を送るためのファン(14)と、
    前記ファンを駆動するためのファンモータと、
    を有し、
    前記第1電装品(21)は、前記ファンモータを駆動するための駆動回路を有する、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の空気調和装置。
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