JP7093098B2 - Ledの製造方法 - Google Patents

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本発明は、ペロブスカイト量子ドットLEDに関する。
ハロゲン化鉛ペロブスカイト量子ドット(CsPbX3,X=Cl,Br,I)は、ハロゲン組成および粒径の制御により可視領域の発光波長を容易に調節することができる。また、高い発光量子収量と半値幅の狭いシャープな発光スペクトルを示し、塗布プロセスによる成膜が可能であることから、新たな発光デバイス(LED)への応用が期待されている。このハロゲン化鉛ペロブスカイト量子ドットは、ハロゲン化鉛とセシウム前駆体を用いたホットインジェクション法により得ることができ(非特許文献1)、該ペロブスカイト量子ドットの表面をオレイン酸(OA)やオレイルアミン(OAM)といった長鎖アルキル配位子で被覆することで、粒径制御および有機溶媒への分散性を実現している。
前記ハロゲン化鉛ペロブスカイト量子ドットは、再沈殿法と遠心分離を用いて、反応溶媒のオクタデセン(ODE)や未反応前駆体を除去することで精製・回収を行っている。しかしながら、ホットインジェクション法では、副反応物としてオレイル酸鉛が生じるために、得られるハロゲン化鉛ペロブスカイト量子ドットは、鉛過剰な状態にある(非特許文献2)。また、高い有機誘電率をもつアルコール溶媒を用いて再沈殿法を行うと、配位子およびハロゲンアニオンが脱離することが知られている。本来、ハロゲン化鉛ペロブスカイトの化学組成はPb:X=1:3となるが、鉛が過剰またはハロゲンアニオンの比率が低下した場合には、ハロゲンアニオン欠陥となる。この状態のハロゲン化鉛ペロブスカイトは、励起子のトラップサイトとして振る舞うため、発光量子収量の低下要因になる(非特許文献3)。このため、LEDの高性能化に向けてハロゲンアニオン欠陥の改善が必要不可欠である。さらに、長鎖アルキル配位子は電気的に絶縁性であり、LEDに応用した場合に電荷の注入・輸送を阻害し高電圧化につながる問題もある(非特許文献4)。
これらの課題に対し、本発明者らは、従来の長鎖アルキルからハロゲンアニオン含有のアルキルアンモニウム塩への配位子交換を行うことで、表面欠陥を緩和し発光量子収率が向上することを明らかにした(非特許文献5)。また、OAやOAMよりも短鎖のアルキル基を配位子として用いることで効率的な電荷注入を実現し、ペロブスカイト量子ドットLEDの低電圧化と高効率化を達成している。上記ペロブスカイト量子ドットは、臭化鉛を前駆体として合成した単一のハロゲンアニオンからなるCsPbBr3を発光層に用いており、緑色発光(510nm)を示す。ハロゲンアニオンをClに置換したCsPbCl3は、ワイドギャップ化に伴い、発光波長が短波長化し、青色発光(410nm)を有する。また、IアニオンからなるCsPbI3では、発光波長が長波長側にシフトし、赤色発光(700nm)を示す。しかしながら、ClアニオンやIアニオンからなるCsPbCl3およびCsPbI3は、BrアニオンからなるCsPbBr3と比較して結晶構造が不安定であり、未だ高性能なLEDが開発されていない。一方で、2種類のハロゲンアニオンを組み合わせた混合ハロゲンアニオン型のペロブスカイト量子ドットは、CsPb(Cl/Br)3で430~500nm、CsPb(Br/I)3では550~650nmと、ハロゲンアニオンの混合比率により広範囲にわたる発光波長の調節が可能であることがわかっている。Brアニオンを含むことで単一のCsPbCl3やCsPbI3よりも安定性の改善が期待される。混合ハロゲンアニオン型ペロブスカイト量子ドットは、2つのハロゲン化鉛前駆体(PbCl2とPbBr2、またはPbBr2とPbI2)を同時に用いて直接合成する方法(非特許文献1)、ハロゲンアニオンの異なるペロブスカイト量子ドットの混合溶液で(CsPbCl3とCsPbBr3、またはCsPbBr3とCsPbI3)(非特許文献6)、ClアニオンもしくはIアニオンを含むアンモニウム塩をCsPbBr3に添加するハロゲンアニオン交換手法(非特許文献6:JACS)によって得ることができる。特に、アニオン交換は、比較的安定なCsPbBr3を合成した後にハロゲンアニオンを加えるたけで、可視光領域における発光波長を容易に制御できる。一般的なハロゲンアニオン交換は、長鎖アルキルアミンにハロゲンアニオンが結合したアンモニウムハロゲン塩(例えば、OAM-X、ODA-X、TBA-X、またはODA-X)や、無機ハロゲン化塩が用いられるが、実際にLEDへの応用例は、従来の長鎖アルキルアンモニウムハロゲン塩を用いた参考文献5のみである。しかしながら、長鎖アルキルアンモニウムハロゲン塩は安定性に乏しく、同様にLEDの耐久性についても十分に議論・評価されていない。したがって、ハロゲンアニオン交換に最適なアニオン源および高効率・高安定性を有するペロブスカイト量子ドットLEDの開発が強く望まれる。
Figure 0007093098000001
Nano Lett. 2015, 15, 3692&-3696. Chem. Mater. 2017, 29, 5168-5173. ACS Appl. Mater. Interfaces 2017, 9, 18054-18060. Adv. Mater. 2017, 29, 1603885. Adv. Mater. 2016, 28, 8718-8725. J. Am. Chem. Soc. 2015, 137, 10276-10281.
本発明は、高効率・長寿命なペロブスカイト量子ドットLEDの開発を目的として、アリールアンモニウム塩によりハロゲンアニオン交換したペロブスカイト量子ドットを含むLEDおよびその製造方法を提供することを課題とする。
本発明は以下の事項からなる。
本発明のLEDは、基板上に成膜した電極と、一つまたは複数のハロゲンアニオン塩によりハロゲンアニオン交換したペロブスカイト量子ドットからなる発光層とを有し、前記ペロブスカイト量子ドットが、アリールアンモニウムハロゲン塩でハロゲンアニオン交換したものを含むことを特徴とする。
前記ペロブスカイト量子ドットにおいて、鉛を1とした場合のハロゲン比率は2.8~3.1の範囲であることが好ましい。
前記アリールアンモニウムハロゲン塩は、アニリンハロゲン化水素酸塩、ベンジルアミンハロゲン化水素酸塩、またはフェニルエチルアミンハロゲン化水素酸塩であることが好ましい。
前記アリールアンモニウムハロゲン塩は、Clアニオン、Brアニオン、またはIアニオンの塩であることが好ましい。
前記電極のうち少なくとも一つは、透明であることが好ましい。
本発明のLEDの製造方法は、塗布により発光層を形成する工程を含む方法であって、前記工程において、ペロブスカイト量子ドットと低誘電率溶媒とを含むペロブスカイト量子ドット分散液を調製し、アリールアンモニウムハロゲン塩を固体状態もしくは液体状態で、前記ペロブスカイト量子ドット分散液と接触させてハロゲンアニオン交換することにより発光層用塗布液を調製し、前記発光層用塗布液を塗布して発光層を形成することを特徴とする。
前記低誘電率溶媒はトルエン、オクタンまたはヘキサンであることが好ましい。
本発明によれば、アリールアンモニウムハロゲン塩におけるハロゲンの種類や添加量により可視光域の発光波長を420~660nmの範囲に制御することができる。アリールアンモニウムハロゲン塩を添加することで、合成時および精製時に発生するハロゲンアニオン欠陥を補填・抑制できる。ハロゲンアニオン欠陥を補填・抑制し、化学組成を最適化することで、発光量子収率を改善・向上することができる。
化学組成以外に、ペロブスカイト量子ドット表面の配位子密度についても制御することができる。配位子密度を制御することで、ペロブスカイト量子ドットのエネルギー準位を調節し、電荷の注入障壁を低減することができ、効果的な電荷注入が可能になる。配位子密度を低減することで、発光電荷の耐久についても向上することが期待できる。
図1はペロブスカイト量子ドット発光デバイスの構造を表す。 図2は、実施例1および比較例1、2について、ハロゲンアニオン交換前(比較例1)、An-HIを用いてハロゲンアニオン交換した後(実施例1)、長鎖アルキルアンモニウム塩でハロゲンアニオン交換した後(比較例2)のPLスペクトルを表す。 図3は、実施例1および比較例1、2について、ペロブスカイト量子ドット発光デバイスの電流密度-外部量子効率特性を表す。 図4は、実施例1および比較例2について、ペロブスカイト量子ドット発光デバイスの耐久寿命特性を表す。 図5は、実施例2および比較例1について、An-HClを用いてハロゲンアニオン交換した後のPLスペクトルを表す。 図6は、実施例3について、An-HBrを用いてハロゲンアニオン交換した後のPLスペクトルおよびELスペクトルを表す。 図7は、実施例4について、BA-Brを用いてハロゲンアニオン交換した後のPLスペクトルおよびELスペクトルを表す。 図8は、実施例5について、PEA-Brを用いてハロゲンアニオン交換した後のPLスペクトルおよびELスペクトルを表す。
本発明のLEDは、基板上に成膜した電極と、一つまたは複数のハロゲンアニオン塩によりハロゲンアニオン交換したペロブスカイト量子ドットからなる発光層とを有し、前記ペロブスカイト量子ドットが、アリールアンモニウムハロゲン塩でハロゲンアニオン交換したものを含むことを特徴とする。すなわち、本発明では、LED材料に、従来の長鎖アルキルハロゲンアンモニウム塩の代わりに、嵩高い芳香環を有するアリールアンモニウムハロゲン塩を用いてハロゲンアニオン交換(以下単に「アニオン交換」ともいう。)したペロブスカイト量子ドットを用いたLEDを提供する。
上記発光層は、一つまたは複数のハロゲンアニオン塩によりアニオン交換したペロブスカイト量子ドットからなる。前記ペロブスカイト量子ドットは、少なくともその一部に、アリールアンモニウムハロゲン塩でアニオン交換したものを含む。
ハロゲンアニオン塩には、アリールアンモニウムハロゲン塩以外に、前記のとおり、オレイルアンモニウム(OAM-X)ハロゲン塩、テトラブチルアンモニウム(TBA-X)ハロゲン塩、オクタデシルアンモニウム(ODA-X)ハロゲン塩、およびジドデシルアンモニウム(DDA-X)などが挙げられる。
アリールアンモニウムハロゲン塩には、例えば、下記構造式で表されるアニリンハロゲン化水素酸塩(An-HX)、ベンジルアミンハロゲン化水素酸塩(BA-HX)、フェニルエチルアミンハロゲン化水素酸塩(PEA-HX)、トリメチルフェニルアミンハロゲン化水素酸塩(TMPA-X)、ベンジルトリメチルアミンハロゲン化水素酸塩(BTMA-X)、ベンジルドデシルジメチルアミンハロゲン化水素酸塩(BDDMA-X)、ベンジルトリエチルアミンハロゲン化水素酸塩(BTEA-X)、ベンジルトリブチルアミンハロゲン化水素酸塩(BTBA-X)、およびピリジニウム塩などが挙げられる。
Figure 0007093098000002
前記構造式中のX、すなわち、アリールアンモニウムハロゲン塩を構成するハロゲン化物イオンは、Clアニオン、Brアニオン、およびIアニオンのいずれかである。
これらのうち、本発明に係るアリールアンモニウムハロゲン塩は、アニリンハロゲン化水素酸塩(An-HX)、ベンジルアミンハロゲン化水素酸塩(BA-HX)、フェニルエチルアミンハロゲン化水素酸塩(PEA-HX)が特に好ましい。
Figure 0007093098000003
本発明では、LEDに用いるペロブスカイト量子ドットとして、従来のハロゲンアニオン塩に代えて、またはその少なくとも一部に、アリールアンモニウムハロゲンアニオン塩を用いることで、可視光域における発光波長を420~660nmの範囲に制御することができる。すなわち、LED用材料として、CsPbX3のXをアリールアンモニウムハロゲンアニオン塩でアニオン交換したペロブスカイト量子ドットを含有させることで、可視光域における発光波長を制御することができる。可視光域における発光波長の制御について、具体的には、Clアニオンを含有するアリールアンモニウム塩を、緑色発光を示すCsPbBr3に添加することで、青色発光へと短波長化する。また、Iアニオンを含有するアンモニウム塩では、長波長化し赤色発光が得られる。
アリールアンモニウム塩によりアニオン交換したペロブスカイト量子ドットにおいて、鉛を1と場合のハロゲン化率は、具体的には2.9~3の範囲である。つまり、アニオン交換前のハロゲン化率が2.8以下であるのに対して、ハロゲン化鉛ペロブスカイト本来の化学組成(Pb:X=1:3)に近い状態となり、鉛の割合が小さくなる。このような組成にすることでハロゲンアニオン欠陥が低減され、非放射失活過程を抑制できる。結果として、生成された励起子がロスすることなく発光に寄与するため、発光量子収量が向上する。
アリールアンモニウム塩によりアニオン交換したペロブスカイト量子ドットの大きさ(粒径)は5~20nm程度である。このように大きさを有することで、可視領域の発光波長を調整する効果を発揮する。
アリールアンモニウム塩は、嵩高い芳香環を有し、また塩基性が低いことから、長鎖アルキルアンモニウム塩よりもペロブスカイト量子ドット表面に配位しにくい。そのため、ハロゲンアニオンのみがペロブスカイト量子ドットに置換された構造を形成し、合成時および精製時に発生するハロゲンアニオン欠陥を補填または抑制することができる。ハロゲン欠陥を抑制できれば、発光量子収量を向上させることができる。従来のように、長鎖アルキルアンモニウム塩を付加した場合、ハロゲンアニオンのみならず、電気的絶縁性かつ熱的不安定な長鎖アルキル基がペロブスカイト量子ドット表面に配位するため、ペロブスカイト量子ドットLEDの耐久性が低下する。
一方、本発明のように、アリールアンモニウム塩で置換した場合、ペロブスカイト量子ドットあたりの配位子密度を少なくできるため発光デバイスの耐久性を向上させることができる。また、アリールアンモニウム塩の大きさを選択すれば、ペロブスカイト量子ドット表面の配位子密度を制御することができる。配位子密度を制御することで、ペロブスカイト量子ドットのエネルギー準位が調節できることとなり、電荷の注入障壁を低減して、効率的な電荷注入が可能になる。
本発明のLEDは、その最も基本的な形態として、基板上に形成された陽極と陰極との間に発光層を含むが、具体的には、図1に示すように、陽極と発光層との間にホール注入層およびホール輸送層を有し、陰極と発光層との間に電子注入層および電子輸送層を有している。ホール注入層は、陽極の仕事関数と、発光層の最高被占軌道(HOMO)との間のエネルギー差を減少させるように機能し、それによって、発光層に導入されるホール(正孔)の数を増加させる。動作中はホールが陽極を経て注入され、ホール注入層およびホール輸送層を介して活性層(発光層を含む領域)に注入され、一方、陰極側からは電子が活性層に注入される。電子およびホールの両方のキャリアが存在する活性層では、キャリアの再結合が起こり、そのうちの発光再結合により光が放出される。電子注入層は、発光層への電子の導入を制御するに際し、ホール注入層と同じ役割を有する。つまり、ホール注入層および電子注入層は、デバイス内にキャリア(電子・ホール)を閉じ込めるという点で同じ役割を有する。
上記LEDの各層について説明する。
基板は、透明材料、具体的にはガラスで形成されることが好ましい。
陽極や陰極を形成する材料は、効率良く発光させるために十分な電子やホールを注入できるものでなければならない。そのため、キャリアを受ける有機分子や高分子などの他の材料の最高被占軌道(HOMO)および最高空軌道(LUMO)との障壁ができるだけ小さくなるように、電子注入側の陰極には仕事関数の小さいもの、陽極には仕事関数の大きいものを使用する。また、光を取り出すため、少なくとも一方の電極は透明である必要がある。よって、陽極の材料には、一般に酸化インジウムスズ(ITO)が用いられる。一方、陰極の材料には、アルミニウムや、アルカリ金属やアルカリ土類金属などの仕事関数の小さな金属、例えば、マグネシウム-銀(Mg-Ag)、マグネシウム-インジウム(Mg-In)、リチウム-アルミニウム(Li-Al)などの合金が用いられる。
その他、ホール注入層、ホール輸送層、電子注入層および電子輸送層の構成材料には、公知の材料が制限なく用いられる。例えば、ホール注入層には、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン):ポリスチレンスルホネート(PEDOT:PSS)など、ホール輸送層には、N,N’-ビス(4-ブチルフェニル)-N,N’-ビス(フェニル)-ベンジジン(poly-TPD)などが用いられる。
なお、陽極、ホール注入層、ホール輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層、陰極の厚みは数十~100nm程度であり、基板の厚みは2mm程度である。
上記LEDの各層のうち、ホール注入層、ホール輸送層、発光層、電子輸送層、および電子注入層は、有機材料の成膜に好適なスピンコーティング法によって形成し、陰極はアルミニウムなどの金属の蒸着により形成する。スピンコーティング法で例えば、ホール注入層を成膜する場合、表面に透明電極であるITO膜が形成された透明基板(一般にはガラス基板)上に、有機溶媒に溶解させたPEDOT-PSSの溶液を滴下し、スピンコーターを用いて塗布した後、加熱・乾燥させる。各層の膜厚および表面状態は、溶液の濃度や滴下量、スピンコーターの回転数によって適宜調節する。また、コーティングを複数回行ってもよい。
上記発光層は、ペロブスカイト量子ドットと低誘電率溶媒とを含むペロブスカイト量子ドット分散液を調製し、アリールアンモニウムハロゲン塩を固体状態もしくは液体状態で、前記ペロブスカイト量子ドット分散液と接触させてハロゲンアニオン交換することにより発光層用塗布液を調製し、前記発光層用塗布液を塗布することにより形成する。
ここで、ハロゲンアニオン交換方法をさらに説明する。すなわち、セシウム前駆体、臭化鉛、オレイン酸、オレイルアミン、およびオクタデセンを用いて、ホットインジェクション法により、ペロブスカイト量子ドットCsPbBr3を合成する。次いで、アリールアンモニウムハロゲン塩を、固体粉末の状態で、またはトルエン、オクタンおよびヘキサンなどの低誘電率溶媒に溶解させた溶液状態で、CsPbBr3と混合し、撹拌することでハロゲンアニオン交換を行う。再沈殿法および遠心分離により、得られた粗生成物から未反応前駆体や過剰な配位子を除去して、アリールアンモニウム塩でアニオン交換したペロブスカイト量子ドットを得る。なお、再沈殿には、ペロブスカイト量子ドットに対して貧溶媒となる低誘電率なエステル溶媒などを用いるのがよい。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明は下記実施例により制限されるものではない。
[実施例1]アニリンヨウ化水素酸塩(An-HI)を用いたアニオン交換
《ホットインジェクション法によるペロブスカイト量子ドットCsPbBr3の合成》
50mL三口フラスコを3回脱気した後、オレイン酸0.833mLおよびオクタデセン20mLを秤取り、120℃で1時間脱気をした。炭酸セシウム271mgを加え、再度120℃で1時間脱気した後、160℃に昇温させながらN2フローを行い、セシウムオレイトを合成した。また、200mLの四口フラスコを3回脱気した後、オレイン酸10 ml、オレイルアミン10ml、およびオクタデセン100ml加え、120℃で1時間脱気した。その後、臭化鉛21.38g加え、再度120℃で1時間脱気し、170℃に昇温させながらN2フローをし、セシウムオレイト8mlをインジェクションし、5秒後に氷水に入れ急冷し反応を終えた。
《An-HIを用いたアニオン交換》
An-HIを240mgにトルエン10mLを加えた後、合成したペロブスカイト量子ドットCsPbBr3を10mL添加し、室温下で30分間撹拌することでアニオン交換を行った。
《アニオン交換後の精製》
反応物に対して体積比1.5倍の酢酸エチルを加えて、10000rpmで30分間、遠心分離を行い、上澄みを除去し沈殿物を回収した。再度、酢酸エチルを加えて遠心分離により回収したペロブスカイト量子ドットをオクタンに分散させ、PLスペクトルを測定することで物性評価を行った。
《アニオン交換したペロブスカイト量子ドット発光デバイスの作製》
図1に示すように、基板上に、陽極/ホール注入層/ホール輸送層/ペロブスカイト量子ドット発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極からなるボトムエミッション型のペロブスカイト量子ドット発光デバイスを形成した。130nmのITO(インジウム・ズズ酸化物)が形成されたガラス基板上に感光性レジストを塗布し、マスク露光、現像、エッチングを行い、ストライプ状のパターンを形成した。このパターン形成したITOガラス基板を中性洗剤で洗浄後、超純水でスピンリンス洗浄した、UVオゾン処理を20分間行った。ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン):ポリスチレンスルホネート(PEDOT:PSS)(ヘレウス(株)製Clevious AI4083)を2500rpmで30秒の条件でスピンコートした後、150℃で10分間乾燥し、40nmのホール注入層を形成した。グローブボックスへと搬送し、ホール輸送層とペロブスカイト量子ドットをスピンコート法により成膜した。ホール輸送層は、N,N’-ビス(4-ブチルフェニル)-N,N’-ビス(フェニル)-ベンジジン(poly-TPD)をクロロベンゼンに濃度4mg/mLで溶解し、PEDOT:PSS上に1000rpmで30秒の条件でスピンコートした後、100℃で10分間乾燥し、20nmの膜層を形成した。発光層として、濃度10mg/mLに調整したペロブスカイト量子ドットのオクタン分散液を、poly-TPD上に2000rpmで30秒の条件でスピンコートした。その後、大気暴露することなく真空蒸着装置に搬送し、真空度5×10-5Paで電子輸送層、電子注入層、陰極を形成した。電子輸送層には、2,2’,2’’-(1,3,5-ベンジントリイル)-トリス(1-フェニル-1-H-ベンゾイミダゾール)(TPBi)、電子注入層には8-ヒドロキシキノリナートリチウム(Liq)、陰極にはアルミニウム(Al)を使用した。発光デバイスを作製した後、ガラス管とエポキシ樹脂を用いて封止を行い、ELスペクトルを測定することで発光デバイスの特性を評価した。
[比較例1]
実施例1において、An-HIを用いたアニオン交換を行わなかったこと以外は、実施例1と同様にして、精製、物性評価、ならびに発光デバイス作製および評価を行った。
[比較例2]
実施例1において、An-HIの代わりに、長鎖アルキルアンモニウム塩であるオレイルアミンヨウ素(OAMI)を用いてアニオン交換を行ったこと以外は、実施例1と同様にして、精製、物性評価、ならびに発光デバイス作製および評価を行った。
《アニオン交換前後での発光特性と化学組成》
PLスペクトル測定から、アニオン交換前の発光波長が509nm(比較例1)であるに対して、An-HIを用いてアニオン交換することで、図2に示すように発光波長が640nm(実施例1)へと長波長化した。長鎖アルキルアンモニウム塩OAMIを用いた場合でも同様に長波長化を示しており(比較例2)、アリールアンモニウム塩においてもペロブスカイト量子ドットのハロゲン交換が良好に行えることを示している。また、溶液状態の発光量子収量は、交換前が38%(比較例1)であるのに対して、An-HIを用いたハロゲン交換後では69%(実施例1)、OAMIでは80%にまで向上する。X線光電子分光測定からペロブスカイト量子ドットの化学組成比を求めたところ、交換前ではPb:Br=1:2.78(比較例1)であるのに対して、反応後ではPb:Br/I=1:2.94(実施例1)、Pb:Br/I=1:3.00(比較例1)となることから、アニオン欠陥の補填により発光量子収量が向上すると考えられる。
ハロゲンアニオン交換前後での物性評価結果を表1に示す。
Figure 0007093098000004
《アニオン交換前後でのデバイス特性評価》
上記各発光デバイスのデバイス特性を図3および表2に示した。アニオン交換前の比較例1のELスペクトルは発光波長511nmであるのに対し、An-HIによりアニオン交換した実施例1では645nm、OAMIでアニオン交換した比較例2では653nmの赤色発光を示した。また、アニオン交換前のペロブスカイト量子ドットを用いた発光デバイスの外部量子効率が0.56%(比較例1)に対して、An-HIによりアニオン交換をすることで、外部量子効率が10.7%(実施例1)へと向上する。同様にOAMIを用いた場合では、21.3%にまで高性能化することが認められた。しかしながら、発光デバイスの耐久寿命では、An-HIを用いることで、OAMI(比較例1)よりも長寿命化する傾向が得られた(図4)。以上のことから、アリールアンモニウム塩を用いてペロブスカイト量子ドットのアニオン交換をすることで、発光デバイスの発光波長の制御、高効率化、長寿命化を同時に達成する手段を与える。
ハロゲンアニオン交換前後での物性評価の結果を表2に示す。
Figure 0007093098000005
[実施例2]アニリン塩化水素酸塩(An-HCl)を用いたアニオン交換
実施例1において用いたアリールアンモニウム塩のハロゲンアニオンをIからClに変えたAn-HClを用いて、ペロブスカイト量子ドットのハロゲンアニオン交換を検証した。添加するアニオン源以外は、実施例1と同様に精製、物性評価およびデバイスの作製・評価を行った。
《An-HClを用いたアニオン交換》
An-HClを51.4mgにトルエン10mLを加えた後、実施例1で合成したペロブスカイト量子ドットCsPbBr3を10mL添加し、室温下で30分間撹拌することでアニオン交換を行った。
PLスペクトル測定から、アニオン交換前の発光波長が509nm(比較例1)であるに対して、An-HClを用いてアニオン交換することで、図5に示すように発光波長が471nm(実施例2)と短波長化する効果を確認した。また、発光量子収量は、交換前が15%(比較例1)であるのに対して、An-HClを用いたハロゲン交換後では39%(実施例2)に向上する。Clアニオン含有のアリールアンモニウム塩を用いることで、アニオン欠陥を補充し発光量子収量の改善に寄与できる。
[実施例3]アニリン臭化水素酸塩(An-HBr)を用いたアニオン交換
実施例1において用いたアリールアンモニウム塩のハロゲンアニオンをIからBrに変えたAn-HBrを用いて、ペロブスカイト量子ドットのハロゲンアニオン交換を検証した。添加するアニオン源以外は、実施例1と同様に精製、物性評価およびデバイスの作製・評価を行った。
《An-HBrを用いたアニオン交換》
An-HBrを278mgにトルエン10mLを加えた後、実施例1で合成したペロブスカイト量子ドットCsPbBr3を10mL添加し、室温下で30分間撹拌することでアニオン交換を行った。
PLスペクトル測定から、An-Brによりアニオン交換したペロブスカイト量子ドットの発光波長は512nm(実施例3)の緑色発光を示し(図6)、実施例1および実施例2とは異なり、アニオン交換前後で発光波長の変化は確認されなかった。しかしながら、X線光電子分光を測定することで、アニオン交換後の化学組成比はPb:Br=1:2.95となっており、アニオン欠陥が補充されていることを明らかにした。それに伴い、発光量子収量も49%に向上したことから、Brアニオン含有のアリールアンモニウム塩を用いることで、アニオン欠陥を補充し発光量子収量の改善に寄与できることがわかった。ELスペクトルについてもペロブスカイト量子ドット由来の発光を確認できた。
[実施例4]ベンジルアミン臭化水素酸塩(BA-HBr)を用いたアニオン交換
実施例3において用いたアリールアンモニウム塩のアリール基をアニリンからベンジルアミンに変えたBA-HBrを用いて、ペロブスカイト量子ドットのハロゲンアニオン交換を検証した。添加するアニオン源以外は、実施例1と同様に精製、物性評価およびデバイスの作製・評価を行った。
《BA-HBrを用いたアニオン交換》
BA-HBrを150mgにトルエン10mLを加えた後、実施例1で合成したペロブスカイト量子ドットCsPbBr3を10mL添加し、室温下で30分間撹拌することでアニオン交換を行った。
PLスペクトル測定から、BA-Brによりアニオン交換したペロブスカイト量子ドットの発光波長は512nm(実施例4)の緑色発光を示し(図7)、実施例3と同様に発光波長の変化は確認されなかった。しかしながら、アニオン交換後の化学組成比はPb:Br=1:2.98となっており、アニオン欠陥が補充されていることを明らかにした。それに伴い、発光量子収量も67%に向上したことから、アリール基がベンジルアミンであってもカウンターイオンにBrアニオンを有することで、アニリン(実施例3)と同様にアニオン欠陥を補充し発光量子収量の改善に寄与できることがわかった。ELスペクトルについてもペロブスカイト量子ドット由来の発光を確認できた。
[実施例5]フェニルエチルアミン臭化水素酸塩(PEA-HBr)を用いたアニオン交換
実施例3において用いたアリールアンモニウム塩のアリール基をアニリンからフェニルエチルアミンに変えたPEA-HBrを用いて、ペロブスカイト量子ドットのハロゲンアニオン交換を検証した。添加するアニオン源以外は、実施例1と同様に精製および物性評価、デバイスの作製・評価を行った。
《PEA-HBrを用いたアニオン交換》
PEA-HBrを161mgにトルエン10mLを加えた後、実施例1で合成したペロブスカイト量子ドットCsPbBr3を10mL添加し、室温下で30分間撹拌することでアニオン交換を行った。
PLスペクトル測定から、PEA-Brによりアニオン交換したペロブスカイト量子ドットの発光波長は512nm(実施例5)の緑色発光を示し(図7)、実施例3および実施例4と同様に発光波長の変化は確認されなかった。しかしながら、アニオン交換後の化学組成比はPb:Br=1:2.93となっており、アニオン欠陥が補充されていることを明らかにした。それに伴い、発光量子収量も67%に向上したことから、アリール基がフェニルエチルアミンであってもカウンターイオンにBrアニオンを有することで、アニリン(実施例3)およびベンジルアミン(実施例4)と同様にアニオン欠陥を補充し発光量子収量の改善に寄与できることがわかった。ELスペクトルについてもペロブスカイト量子ドット由来の発光を確認できた。

Claims (3)

  1. 塗布により発光層を形成する工程を含み、前記工程において、
    ペロブスカイト量子ドットと低誘電率溶媒とを含むペロブスカイト量子ドット分散液を調製し、
    アリールアンモニウムハロゲン塩を固体状態もしくは液体状態で、前記ペロブスカイト量子ドット分散液と接触させてハロゲンアニオン交換することにより発光層用塗布液を調製し、
    前記発光層用塗布液を塗布して発光層を形成し、
    前記アリールアンモニウムハロゲン塩が、アニリンハロゲン化水素酸塩、ベンジルアミンハロゲン化水素酸塩、またはフェニルエチルアミンハロゲン化水素酸塩であり、かつ、前記アリールアンモニウムハロゲン塩がClアニオン、Brアニオン、またはIアニオンの塩であることを特徴とするLEDの製造方法。
  2. 前記ペロブスカイト量子ドットにおいて、鉛を1とした場合のハロゲン比率が2.8~3.1の範囲であることを特徴とする請求項に記載のLEDの製造方法
  3. 前記低誘電率溶媒がトルエン、オクタンまたはヘキサンであることを特徴する請求項1または2に記載のLEDの製造方法。
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