JP7091360B2 - 2つのウィンドウ間の結合用の唯一の成形ビードを含むグレージングおよびこのようなグレージングのためのウィンドウ - Google Patents

2つのウィンドウ間の結合用の唯一の成形ビードを含むグレージングおよびこのようなグレージングのためのウィンドウ Download PDF

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Description

本発明は、2つの隣接するウィンドウを含むグレージング、特に車両用グレージングにおいて、このとき特に少なくとも1つさらには2つの積層ウィンドウが、外側ガラスシート、内側ガラスシートおよび前記2つのガラスシートの間に位置するプラスチック材料製中間シートを含み、各ウィンドウは、外側面、縁部および内側面を有しているグレージングに関する。
本発明に係るグレージングは、第1のウィンドウの少なくとも1つの縁の少なくとも一部分に沿って、第1のウィンドウに隣接する第2のウィンドウのこの縁に沿った組立てを可能にするために特有の成形ビードを含む。
先行技術では、特に国際公開第2006/064153号から、第1のウィンドウおよびこの第1のウィンドウに並置されたまたは隣接する第2のウィンドウが、組立て用システムによって並べて組立てられる、特に車両用のウィンドウの並置の解決法が知られている。
しかしながら、2つのウィンドウの長手方向の縁全体に沿って同一の美的外観を伴って同一平面の接合を実現するのは困難である。
より最近では、国際公開第2010/006257号において、隣接する第2のウィンドウと接触する1つ、さらには2つの唇状部を有する強化成形ビードを含む第1のウィンドウが提案されている。
しかしながら、この解決法は、2つのウィンドウ間の有効な同一平面の接合を実現することができない。
国際公開第2006/064153号 国際公開第2010/006257号
本発明の目的は、ウィンドウが各々1枚であるか積層であるかに関わらず、2つのウィンドウのうちの各々のウィンドウの各稜(外側面-縁部)の場所において同一平面の2重接合を実現できるようにするために、2つのウィンドウ間の単純かつ信頼性の高い接合の一解決法を提案することによって、先行技術の欠点を改善することにある。
本発明によって提案される手段は、2つのウィンドウが閉鎖すべき開口内でのこれらのウィンドウの組立て(すなわち組付け)の際、ならびにグレージングの全耐用期間にわたり、これらのウィンドウ間および1つのウィンドウとそれに隣接する車体のさねはぎ溝との間の接触をことごとく回避する目的で、2つのウィンドウ間の接合に積極的に関与する。これらの手段はさらに、以下のことを可能にする。
- 空気中への進入の係数の削減に関与することで空力係数を改善すること、および/または
- 結合の空力騒音を削減すること、および/または
- ウィンドウの外側面に比べてより内側において塵埃または流体の侵入を低減させること、および/または
- 同一モデルのウィンドウについてガラス毎の製造上のわずかなあそびまたはわずかなばらつきを補償すること、および/または
- 外部ライニングの色としてウィンドウの縁の色に近い暗色が選択された場合には美的で目立たない結合を創出し、逆に外部ライニングの外観が明るいまたはメタリックなもの(例えばクロムメッキ外観)として選択された場合には、目立つ結合を創出すること。
追求する特定の目的は、2つのウィンドウ間の有効な結合に必要な全ての要素を統合した唯一の成形ビードを用いて、この結合を可能にすることにある。こうして、結合はさらに実現が簡単になる。
したがって本発明は、請求項1に記載のグレージング、特に車両用のグレージングに関する。従属請求項は、有利な特徴を提示している。
このグレージングは、2つの隣接するウィンドウを含み、少なくとも1つさらには2つの積層ウィンドウは特に、外側ガラスシート、内側ガラスシートおよび前記2つのガラスシートの間に位置するプラスチック材料製中間シートを含み、各ウィンドウは、外側面、縁部および内側面を有する。
このグレージングは、
- 一方では、前記ウィンドウの縁部と接触することなく前記ウィンドウの前記縁部の一部分に対向して位置する唯一の成形本体と、
- 他方では、前記成形本体に比べてより外側に位置しており、前記ウィンドウの前記外側面と連続して位置する外側面を有する部分、および前記ウィンドウの縁部の一部分に接する部分を各々含む、前記成形本体によって支えられた湾曲した2つの外部ライニングと、
を含み、
- 前記外部ライニングが両方共可撓性で、各々45~90、さらには55~85のショアA硬度を有すること、
を特徴とする。
成形本体および2つの別個の(すなわち互いに物質的に別の)外部ライニングの存在は、詳細には、2つのウィンドウ間の接合部での横断面でグレージングを見た場合に確認される。
2つの外部ライニングは、成形本体の材料とは異なる材料で構成されている。この材料は好ましくは、2つの外部ライニングについて同じである。外部ライニングのこの材料は、成形本体の材料より可撓性が高く、この可撓性は、ここでは、ショアA単位で表現される比較的低い硬度を基準にして表現される。
グレージングにおいて、成形本体は、ウィンドウの隣接する縁部の部分に対する接触なく、ましてや接着もなく、距離が置かれている。その可撓性によって実際に接合を実現するのは、2つの外部ライニングであって、より硬度が高く外部ライニングのための有効かつ信頼性の高い支持体を構成する成形本体ではない。
成形本体は、それを支える隣接するウィンドウの厚み(すなわちその縁部の高さ)に沿って、この隣接するウィンドウの縁部の一部分のみと対向しており、かつ成形本体は、隣接するウィンドウの前記縁部の長さに沿ってこの隣接するウィンドウの前記縁部の一部分または全体に対向して位置している。
2つの外部ライニングは、内部に向かって下方に位置する成形本体が同様に隣接する縁部と対向していることから、この隣接するウィンドウの厚み(すなわちこの縁部の高さ)に沿って、この隣接するウィンドウの縁部の一部分のみと対向して位置している。これらの外部ライニングは、隣接するウィンドウの前記縁部の長さに沿って、この縁部の一部分または全体に対向して位置している。
2つの外部ライニングは、前記成形本体上に存在する。この成形本体は、可撓性であるこれらの外部ライニングのための剛性の支えを構成する。
2つの外部ライニングのうちの1つは、好ましくは、この外部ライニングを支える成形本体が固定されるウィンドウの縁部と接触するが、隣接するウィンドウのこの縁部と接触するのが、もう一方の側でこの同じ成形本体によって支えられているもう一方の外部ライニングであることから、隣接するウィンドウの縁部とは接触しない。この2重の接触(外部ライニング-縁部)は、さらに内部への塵埃または流体の侵入を減少させることに関与し、連続性ある美的外観を付与する。この2重接触は、接着無しの接触である。各外部ライニングは好ましくは、接触のレベル(外部ライニング-縁部)において内部圧縮下にある。
意外にも、こうして、1つの成形本体と2つの外部ライニングを用いて2つのウィンドウ間で接合を実現することが可能であることが発見された。この解決法は、先行技術の解決法に比べより製造が簡単であり、特に2つの隣接するウィンドウ間の距離が小さい場合、さらに有効である。
好ましくは、本発明に係るグレージングは、2.0~20.0mm、さらには3.0~15.0mm、さらには4.0~10.0mmというウィンドウの前記縁部間の幅を有する。これにより、極めてコンパクトなウィンドウ間結合が可能となる。
独立した一変形形態によると、1つまたは2つの成形本体は、1~100、さらには5~95のショアD硬度を有する。こうしてより優れた機械的堅牢度が可能になる。その上、さらに好ましくは2つの成形本体の幅は同一である。
先のものとは独立した一変形形態において、前記成形本体は、横断面で見た場合に中間翼を含み、ウィンドウは積層ウィンドウであり、前記中間翼は、前記外側ガラスシートの中間面と前記内側ガラスシートの中間面の間に位置する。
前記中間翼は、前記外側ガラスシートの前記中間面と直接的または間接的に(この場合接着性材料を介して)接触しており、前記内側ガラスシートの前記中間面と直接的または間接的に(この場合接着性材料を介して)接触している。
この変形形態の範囲内で、前記中間翼は、好ましくは、
- (成形ビードを担持するウィンドウの)前記外側ガラスシートと前記内側ガラスシートの間の厚みに等しく、詳細には、(このウィンドウの)前記プラスチック材料製中間シートの厚みに等しく、特に0.76mmに等しいか、または、
- (このウィンドウの)前記外側ガラスシートと前記内側ガラスシートの間の厚みよりも小さい、
厚みを有する。
好ましくは、前記中間翼は、外側ガラスシートの中間面と内側ガラスシートの中間面の間で、機械的維持によって、例えばこれら2つの面の間に圧縮されることによって、および/または化学的維持によって、例えばこれら2つの面に接着されることによって、維持される。その上例示されてはいないものの、一方では中間翼と外側ガラスシートの中間面の間、および/または他方では中間翼と内側ガラスシートの中間面の間にこのプラスチック材料製中間シートの材料を伴って、プラスチック材料製中間シート内に中間翼を埋込むこと(機械的および化学的維持)も可能である。
先の変形形態とは独立した別の変形形態において、前記成形本体は、横断面で見た場合に、前記ウィンドウの前記内側面の下方に位置する内側翼を含む。
この変形形態の範囲内で、前記内側翼は、好ましくは、さねはぎ溝を支えとすることができるようにするため内部に向かって方向づけされたこぶ状突起の先端部を伴うボスを含み、前記ボスは好ましくは、45~95、さらには55~85のショアA硬度を有する。
成形本体が、横断面で見た場合に中間翼を含む場合には、この成形本体が固定されるウィンドウは必然的に積層である。成形本体が、横断面で見た場合に内側翼を含む場合には、この成形本体が固定されるウィンドウは必ずしも積層ではない。このウィンドウは、1枚または積層であり得る。
一変形形態において、1つ、好ましくは2つの外部ライニングは、ウィンドウの外側面と縁部の間の稜に対向した湾曲部を有する。
先の変形形態とは独立した一変形形態において、前記成形本体は1つの対称面を有し、好ましくは、前記成形本体と前記2つの外部ライニングによって形成されるアセンブリは1つの対称面を有する。
先の変形形態とは独立した一変形形態において、前記隣接するウィンドウの縁部はむき出しであり、この縁部に接する成形ビードは全く無い。
先の変形形態とは独立した一変形形態において、前記成形本体は横断面で、頭部がさらに大きいT字形形状を有する。
その上、本発明は、本発明に係るグレージングのための請求項12に記載のウィンドウに関する。このウィンドウは、一方では、このウィンドウの縁部と接触することなくこのウィンドウの前記縁部の一部分と対向して位置した唯一の成形本体、そして他方では、各々、
- 前記成形本体に比べてより外側に位置し、前記ウィンドウの前記外側面と連続して位置する外側面を有する部分と、
- (成形本体を支える)前記ウィンドウの縁部の一部分と接するか、または隣接する別のウィンドウの縁部の一部分と接することになっている(先の部分に結合され内部に向かって延在する)部分と、
を含む、前記成形本体により支えられた、可撓性で、45~90、さらには55~85のショアA硬度を有する湾曲した2つの外部ライニングを含む成形ビードを含んでいる。
有利にも、本発明は、信頼性が高くコンパクトで実施が簡単な2つのウィンドウの組立てを提案することを可能にする。
こうして、2つのウィンドウの外側面が互いに連続するように、2つのウィンドウを含むグレージングを実現することが可能であり、この連続性は、ウィンドウの縁部間の外部ライニングによって実現されるが、この連続性は隙間により中断される可能性がある。
本発明に係るグレージングにおいて、2つの隣り合うウィンドウは互いに(直接的に取付けまたは接着されているという意味において)固定されていない。これらは各々、それらが共に閉鎖する開口の唯一の要素(すなわち同じ要素)に対して、すなわち車両グレージングとしてのグレージングの応用の場合には車体の一要素(例えばさねはぎ溝のような)に対して、固定(接着)される。
本明細書において、値の範囲が表示されている場合、範囲内の限界値も含められる。
以下では、非限定的な一例として、複数の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
内側翼付きでかつ唯一の外部ライニング付きの2つの成形本体を有する成形ビードを用いた、車体のさねはぎ溝上の2つのウィンドウの組立ての、第1の実施形態の断面図である。 2つの成形本体付きでかつウィンドウに固定された唯一の外部ライニング付きの成形ビードを伴う、図1の右側のウィンドウの断面図である。 各々内側翼および外部ライニング付きの成形本体を含み、成形本体が別のウィンドウの成形ビードの外部ライニングの支えとしての側方舌状部を含む2つの成形ビードを用いた、車両のさねはぎ溝上への2つのウィンドウの組立ての、第2の実施形態の断面図である。 2つの成形ビードが各々中間翼付きの成形本体を含むという点で異なる、図3の変形形態の断面図である。 各ウィンドウが、中間翼および外部ライニング付きの成形本体を含む成形ビードを含むという点で異なる、図1の実施形態の一変形形態の断面図である。 内側翼および2つの湾曲した外部ライニング付きの唯一の成形本体を含む唯一の成形ビードを用いた、車体のさねはぎ溝上への2つのウィンドウの組立ての本発明に係る一実施形態の断面図である。
各図の中で、異なる要素間の比率は尊重されており、背景の要素は概して、その読取りを容易にする目的で表現されていない。同じ参照番号は、図面間で同じ要素を表わす。
図1、3〜6中では、各々が1枚ウィンドウまたは積層ウィンドウである少なくとも2つの隣接するウィンドウ2、2’を含むグレージング1、100が部分的に見られる。
本発明は、一例として、車両のグレージングとしての利用分野の範囲内で説明されており、このグレージングは、車両の外側にある外部空間Eと車両の内側にある内部空間Iの間の分離を実現することによって開口を閉鎖する。したがって「外側」および「内側」の概念は、それぞれこの外部空間Eおよびこの内部空間Iとの関係において考慮される。
こうして、ウィンドウ2、2‘は、外部空間Eに向かって方向づけされた外側面20、20’、内部空間Iに向かって方向づけされた内側面22、22’およびこれら2つの面の間に位置する周囲縁部21、21’を有する。
本発明は、車両ルーフ用固定グレージングに応用されたものとして詳細に説明されており、したがって、図は、車体の開口内に接着して設置されたグレージング1、100の垂直線に沿った断面図である。
図1、3~6においては、車両のルーフグレージングに対する応用が説明されており、このグレージング1、100は、並んだ、またはより厳密には車両の前進方向を考慮した場合互いに前後する2つのウィンドウを含む。
本明細書の範囲内では、「向心」の概念および「遠心」の概念は、ルーフグレージングとしての本発明に係るグレージングを装備した車両の長手方向中心前進軸、すなわち、図1および3にのみ見られるものの他の図についても同じ方向である、車両の一般にX-X’軸と呼ばれる軸との関係において考慮すべきものである。向心方向は、この軸のX方向であり、一方遠心方向は反対方向X’である。
グレージング1、100は、ここでは車両の車体内に設けられている開口を閉鎖することを目的とする。この開口の1つの縁、この場合中央横断方向縁は、さねはぎ溝9によって例示されている。
グレージング1、10の2つのウィンドウ2、2’の各々は、場合によっては、唯一のガラスシートで構成された1枚ウィンドウであり得る。
グレージング1,100の2つのウィンドウ2、2’の各々は好ましくは、外側から内側に向かって、少なくとも、外側ガラスシート3、3’、プラスチック材料製中間シート4、4’、および内側ガラスシート5、5’を含む積層ウィンドウである。しかしながら、外側ガラスシート3、3’とプラスチック材料製中間シート4、4’の間、またはプラスチック材料製中間シート4、4’と内側ガラスシート5、5’の間に少なくとも1つの別のシートを挿入することも可能である。
図中、ガラスシートは各々、丸味のある縁部を伴って例示されている。しかしながらこれらの縁部は直線であってもよく、その場合、縁部と面の間の稜は直角である。
各外側ガラスシート3、3’は、外部Eに向かって方向づけされ、こうしてウィンドウ2、2’の外側面20、20’に対応する外側面30、30’、プラスチック材料製中間シート4、4’に向かって方向づけされている中間面32、32’、およびこれら2つの面の間に位置する縁部31、31’を有する。
各内側ガラスシート5、5’は、プラスチック材料製中間シート4、4’に向かって方向づけされた中間面50、50’、内部Iに向かって方向づけされ、こうしてウィンドウ2、2’の内側面22、22’に対応する内側面52、52’、およびこれら2つの面の間に位置する縁部51、51’を有する。
各プラスチック材料製中間シート4、4’は、中間面32、32’に向かって方向づけされ、ここではこの中間面32、32’と接触している外側中間面40、40’、中間面50、50’に向かって方向づけされ、ここではこの中間面50、50’と接触している内側中間面42、42’、ならびにこれら2つの中間面40、42および40’、42’の間に位置する縁部41、41’を有する。
こうして、各ウィンドウ2、2’は、外側ガラスシート3、3’の外側面30、30’によって実現される外側面、内側ガラスシート5、5’の内側面52、52’により実現される内側面、およびこれら2つの面の間に位置し、外側ガラスシート3、3’の縁部31、31’および内側ガラスシート5、5’の縁部51、51’に対応する縁部を有し、これら2つの縁部(一方では31、51、他方では31’、51’)は、ここでは、プラスチック材料製シート4、4’の厚みに対応する空間によって分離されながら、互いに連続した状態にある。
各ウィンドウ2、2’は、内側面22、22’とさねはぎ溝9の隣接する部分との間、すなわち内側ガラスシートの内側面52、52’とさねはぎ溝9の隣接する部分との間に位置する概略的に例示された接着剤ビード10、10’を用いて、さねはぎ溝9上に接着されるようになっている。
隣接するウィンドウ2’が1枚ウィンドウであり、隣接するウィンドウ2が積層ウィンドウであること、またはその逆も可能である。
隣接するウィンドウ2’は、好ましくは、グレージング1の組立ておよび製造の際の互いに対する位置付けを容易にするように、ウィンドウ2と同一の厚みを有する。
しかしながら、本発明は、2つのウィンドウ2、2’が同じ厚みのものでない場合に極めて実用的であり、これによりまさに相互間の厚みの埋め合わせが可能になる。
隣接するウィンドウ2’の外側面20’は、好ましくはウィンドウ2の外側面20でほぼ連続してまたはその延長上に位置している。
隣接するウィンドウ2’の内側面22’は、同じく好ましくは、隣接するウィンドウ2の内側面22のほぼ延長上に位置しているが、そうでない場合、さねはぎ溝9または補足的くさびが、場合によって発生する延長差を補償し得る。
図1、3~6中、さねはぎ溝9は、車両の車体の左縁から右縁まで延在する車体の横架材を構成する。このさねはぎ溝は、ウィンドウ2および隣接するウィンドウ2’の縁のための剛性支持体を構成する。このさねはぎ溝は、およそ5.0~12.0cmの幅lを有する。
グレージング1を形成するための2つのウィンドウ2、2’の組立てについて、以下で図1~5を参照して説明する。
2つのウィンドウ間の接合を横断面で見た場合に、グレージングは、
- 一方では、互いに別個の/異なるものでありかつ互いに対向して位置する2つの成形本体60、60’であって、成形本体60、60’各々がもう一方の成形本体、それぞれ60’、60から距離を置きながらウィンドウ2、2’の縁部、それぞれ21、21’、の一部分のみに接触している、すなわちもう一方の成形本体との直接接触がない、2つの成形本体60、60’と、
- 他方では、1つまたは2つの外部ライニング61、61’であり、(各々)前記成形本体60、60に比べてより外側に位置しかつ(各々)ウィンドウ2、2’の縁部21、21’の一部分のみに接して位置しており、(各々)それが接しているウィンドウ2、2’の外側面20、20’と連続して位置する外側面を有するものと、
を含み、
- さらに前記外部ライニング61、61’は可撓性で、45~90、さらには55~85のショアA硬度を有する。
本解決法は、グレージング1が、前記縁部21、21’の間に比較的小さい、すなわち2.0~20.0mm、さらには3.0~15.0mm、さらには4.0~10.0mmの幅lを有する場合に特に適切である。この幅lは、例えば図1および5では4.5mm、図3では約8mm、図4では約7mmである。
実際、提案されている組立ては、ウィンドウの縁部間の幅が小さい場合、極めて信頼性の高いものである。
異なる実施形態および異なる変形形態を提示するために、以下では「成形ビード」の概念が使用される。この概念は、ウィンドウの「継ぎ目」と極く一般的に呼ぶことのできるものに適用される。すなわち、ウィンドウの継ぎ目は、ウィンドウの製造後そしてグレージングを形成するための隣接する形での2つのウィンドウの組立て前に1つのウィンドウの周縁に固定または取付けられるプラスチック材料のビードである。
ウィンドウへの取付けのため、成形ビード6、6’は、横断面で見た場合に、以下のものを含んでいる、
- ウィンドウ2、2’の内側面22、22’の縁の下、より厳密には、ここでは図1〜3に見られるように内側ガラスシート5、5’の内側面52、52’の縁の下に位置する内側翼65、65’、および/または
- ウィンドウ2、2’が積層ウィンドウである場合、図4および5に見られるように、外側ガラスシート3、3’の中間面32、32’と前記内側ガラスシート5、5’の中間面50、50’の間に位置する中間翼64。
これら2つの取付け様式について、以下で提示する。これらの様式は、各々本発明の一変形実施形態を提示する。
内側翼付き成形ビード
成形ビード6、6’は、横断面で見た場合に、それが取付けられるウィンドウ2、2’の内側面22、22’の下方(直接的に下、または接着剤層または接着テープの間置または挿入を伴って間接的に下)に位置する内側翼65、65’を含む。したがって、内側翼65、65’はこの内側面22、22’に比べてより内側にある。
接着剤層または両面接着テープにより形成される接着帯8、8’は、内側翼65、65’の向心部分と内側面22、22’との間に位置している。
この接着帯は、この内側翼65、65’を上にある内側面22、22’に固定できるようにする。
中間翼付き成形ビード
中間翼64、64’は、好ましくは、一方では前記外側ガラスシート3、3’の中間面32、32’そして他方では内側ガラスシート5、5’の中間面50、50’と接触し、これら2つの面の間に延在する。
したがって、中間翼を伴う成形ビード6、6’を含むウィンドウの縁に沿って、プラスチック材料製中間シート4、4’の縁部41、41’は、中間翼の存在を可能にするため、それぞれ外側ガラスシートおよび内側ガラスシートの縁部31、31’/51、51’との関係においてそれぞれ向心方向、遠心方向に引込んだ状態にある。
図4および5では、中間翼64、64’は、内部補強材なしで成形本体60、60’と同一材料で実現されこの溝と一体で形成された単純な翼である。
図4および5で見られるように、中間翼64、64’の外側面全体が、前記外側ガラスシート3、3’の中間面32、32’と接触しており、中間翼64、64’の内側面全体が内側ガラスシート5、5’の中間面50、50’と接触している。
したがって、中間翼64、64’は、外側ガラスシートの縁部31、31’の下でかつ内側ガラスシートの縁部52、52’の上方で、垂線から出発してプラスチック材料製中間シート4、4’の方向に位置する空間を占有する。こうして、中間翼は、プラスチック材料製中間シート4、4’の厚みと同一の厚み(この場合、ここでは0.76mmの厚み)を有する。しかしながら、この中間翼は、2つのガラスシートとこのプラスチック材料製中間シート4、4’とによって実現された密着を混乱させないように、すなわち積層を混乱させないように、プラスチック材料製中間シート4、4’と接触しない。
中間翼64、64’は、2.0~6.0mm、さらには3.0~5.0mmそしてここでは厳密に3.5mm(これは図5の例の場合と同じ値である)という図4に例示された幅l64を有する。この幅は、2つのガラスシートとのプラスチック材料製中間シート4、4’の密着を混乱させる危険性なく、外側ガラスシートと内側ガラスシートの間での中間翼の良好な維持を可能にするのに充分なものである。
図4および5では、中間翼64、64’はプラスチック材料製中間シート4、4’と接触しない。この中間翼は、ここで例示されている通り、これら2つの面の間に圧縮されていることで(機械的維持)、中間面32と中間面50の間に維持される。この中間翼は、これら2つの面に対し接着され得ると考えられる(化学的維持)。その上、例示されてはいないものの、一方では中間翼64、64’と中間面32の間、および/または他方では中間翼64、64’と中間面50の間にプラスチック材料製中間シート4、4’の材料がある状態で、このプラスチック材料製中間シート4、4’の中に中間翼64、64’を埋込むことも可能である。
ウィンドウの前記内側ガラスシートと外側ガラスシートの間の厚みよりも小さい厚みで中間翼を実現することが可能である。
ウィンドウ2、2’は、外部に向かって方向づけされたさねはぎ溝の面と内側面22、22’の間に間置されたストッパ11、11’(または縁に沿って分布した複数のストッパ)を用いて、さねはぎ溝9上に載っている。この(これらの)ストッパは、ウィンドウ2、2’を保護できるようにするために内側面22、22’とさねはぎ溝の間の接触を妨げることを可能にすることができ、かつ例えば可撓性ある外側面12、12’を有することができる。その上、この(これらの)ストッパは、接着剤ビード10、10’の厚みの制御を可能にし得る。
成形ビード6が中間翼と同時に内側翼を備えている場合、2つのガラスシート間の空間内への中間翼64の導入の際に内側面52から離れた状態に内側翼65を維持できるように、内側翼65は、可撓性あるポリマ材料製のヒンジ部分(図示せず)を含む。
このヒンジ部分は、接着帯8を位置付けするため(接着剤層の場合)または接着帯8を活性化させるため(剥すことのできる仮の保護フィルムを伴う両面接着テープの場合)に内側翼65を持ち上げて、上にある内側面52に内側翼65を固定できるようにすることができる。
以上では、取付け様式が、図3~5においてグレージング1の2つのウィンドウ2、2’について同じであるように提示されているものの、1つのグレージングについて、ウィンドウに対する成形ビードの取付け様式が、別のウィンドウに対する別の成形ビードの取付け様式と異なっていることも全く可能である。
図中、成形本体60、60’は側方である。すなわち、成形ビード6、6’の成形本体60、60’は、ウィンドウ2、2’の縁部の一部分に沿って延在する。
成形本体60、60’が側方であるのは、それが取付けられているウィンドウ2、2’の外側面20、20’と連続することになる考慮対象の人工的平面からも、それが取付けられているウィンドウ2、2’の内側面22、22’と連続することになる考慮対象の人工的平面からもはみ出さないからである。
好ましくは、本発明に係るグレージングについては、成形本体60の幅l60は、参照を容易にするため、成形本体60’の幅l60’と同一である。
成形本体60、60’は各々、例えば図1では約1.2mm、図3では約1.8mm、図4では約1.5mmそして図5では約1.4mmである幅l60、l60’を有する。
したがって、ウィンドウ2、2’の外側面20、20’は、成形ビードとの関係において自由である。すなわち、成形ビードは外側翼を含まず、内側面22、22’は中間翼付き変形形態においてのみ自由であり、内側翼付き変形形態においては、この内側翼の存在を理由として自由ではない。
図1~5に例示された変形形態において、成形本体60、60’は、内側/外側方向の見地から見て、前記内側ガラスシート5、5’の縁部51、51’およびプラスチック材料製中間シート4、4’の縁部41、41’の高さ全体と対向して、かつ前記外側ガラスシート3、3’の縁部31、31’の高さの一部分のみに対向して位置している。
実施形態の如何に関わらず、成形本体60の構成材料は、成形本体の剛性を増大させることのできる、例えば金属インサートのようなインサート68が内部に存在することによって補強され得る。このインサートは、例えば厚み0.4mmのアルミニウム形材であってよい。
このインサートは、翼の内部、すなわち中間翼64、64’の内部または内側翼65、65’の内部に延在することができる。
中間翼64、64’は約4.0mmの幅l64を有し、内側翼65、65’は約12.0mmの幅を有し、接着帯8、8’は約6.0mmの幅を有する。
図1~3中、成形ビード6、6’は、ウィンドウ2、2’の厚みに内側翼65、65’、67’およびボス66、66’の厚みを加えたものに等しい高さを有する。
図4および5中、成形ビード6、6’は、ウィンドウ2、2’の厚みと同一の高さを有する。
成形本体60、60’は好ましくは、中間翼64、64’および/または内側翼65、65’と一体で形成される。そのためこれらは、図中において同じ網掛けを伴って例示されている。これらは好ましくは、例えば熱可塑性樹脂のような比較的剛性の材料でできている。1つまたは2つの成形本体60、60’は、好ましくは、外部ライニング61、61’用の充分な剛性をもつ支持体を構成するため1~100、さらには5~95のショアD硬度を有する。
外部ライニング61、61’は可撓性である。これは、成形ビード6、6’が固定されているウィンドウ2、2’の縁部21、21’の少なくとも一部分と対向しこれと接触して位置している。
外部ライニングは、45~95、さらには55~85のショアA硬度を有する。この外部ライニングに可撓性を付与するのはこの低い硬度である。例えばこの外部ライニングは、熱可塑性樹脂製であってよい。
外部ライニング61、61’と縁部21、21’との接触は、接着なしの単純接触である。
成形本体60、60’は、こうして、外部ライニング61、61’のための剛性支持体を実現する。
図に見られるように、各ウィンドウ2、2’の外側面20、20’は、成形ビード6、6’との関係において自由であり、各外部ライニング61、61’は、それが接して位置しているウィンドウ2、2’の外側面20、20’と連続して位置する外側面を有する。こうして、各外部ライニング61、61’は、ウィンドウ2、2’の外側面20、20’の連続性と同一平面にある。外部ライニングは「flush(同一平面上の)」である。各外部ライニング61、61’は、ウィンドウ2、2’の外側面20、20’に比べてより外側にはみ出さない。
図1は、グレージング1が、ウィンドウ2に固定された唯一の成形ビード6を含んでいる特別な変形形態を例示している。
この成形ビード6は、2つの成形本体60、60’を含み、そのうち1つの成形本体のみが、この成形ビードが固定されるウィンドウ2の縁部21の一部分だけに接触している。
その上、この成形ビード6は、それが固定されるウィンドウ2の外側面20と連続して位置する外側面を提示する唯一の外部ライニング61を含む。
この外部ライニング61は、2つの成形本体60、60’間に位置する内側舌状部62を含み、この舌状部は外部ライニング61と一体で形成されている。この内側舌状部62は、2つの成形本体60、60’間の緩衝を実現する。ここでは、この舌状部は約2.1mmの幅l62を有する。
図2は、隣接するウィンドウ2’との組立て前の図1のウィンドウ2を例示する。この図は、成形ビード6が、接着帯8によってウィンドウ2のみに固定されていることを示している。成形ビードは隣接するウィンドウ2’には固定されていない。
図1と図2を比較すると、この図1のグレージング1においては、成形ビードが接着帯8のみによってウィンドウ2に固定されていること、このウィンドウ2が接着剤ビード10のみによってさねはぎ溝9に固定されていること、および隣接するウィンドウ2’が、内側翼65’上で成形本体60’に接し外部ライニング61に接して存在しながら接着剤ビード10’のみによってこのさねはぎ溝9に固定されていることが分かる。内側翼65’、成形本体60’および外部ライニング61と、隣接するウィンドウ2’との3か所の接触は、接着なしの接触である。
成形本体60’および隣接するウィンドウ2’の内側面22’の下に延在する内側翼67’は、両方共成形ビード6に属する。これらは隣接するウィンドウ2’に接着していない。
この成形ビード6は、約21mmの合計幅lを有する。
図3~5は、他の特定の変形形態を例示しており、その各々について、グレージング1は、各々それぞれウィンドウ2、2’に、そしてそれぞれウィンドウ2、2’のみに対して取付けられた(すなわちそれぞれ他方のウィンドウ2’、2には取付けられていない)2つの成形ビード6、6’を含んでいる。こうして、成形ビード6、6’の前記2つの成形本体60、60’は、各々それぞれウィンドウ2、2’に固定されている。
その上、図3~5のこれらの変形形態について、各成形ビード6、6’は、成形本体60、60’に比べてより外側に位置しこの成形本体60、60’上に存在する外部ライニング61、61’を含んでいる。
図3および4は、唯一の成形本体60、つまり図中右側のグレージングの成形本体が、別の成形本体60’に達することなくこの別の成形本体60’の方向に遠心的に側方に延在する側方舌状部63を含んでいる、特定の一変形形態を例示する。
その上、隣接するウィンドウ2’の成形ビード6’の外部ライニング61’は、外部ライニング61に達することなくウィンドウ2の成形ビード6のこの外部ライニング61に向かって向心的に側方に延在する突起を有する。
したがって、成形ビード6の成形本体60はこの成形ビード6の外部ライニング61のための支持体を実現するだけでなく、さらに、成形本体60は隣接するウィンドウ2’の成形ビード6’の外部ライニング61’のための支えを実現する。
成形ビード6’の外部ライニング61’は、成形ビード6の外部ライニング61と接触しているかまたは2つの外部ライニング61、61’間に、例えば0.5~5.0mmの幅の細い隙間fを伴って接触せずにこの外部ライニングの近傍にあってよい。
側方舌状部63は、グレージング1の製造の際にウィンドウ2に対する隣接するウィンドウ2’の位置付けおよび参照に関与する。
側方舌状部63は、例えば図3では約4mmである幅l63を有する。
図5において、2つの外部ライニング61、61’は各々内側舌状部62、62’を含み、これら2つの内側舌状部62、62’は、好ましくは前記外部ライニング61、61’と一体で形成されて、2つの成形本体60、60’の間に位置する。これら2つの内側舌状部62、62’は共に、2つの成形本体60、60’の間の緩衝を実現する。
図6は、
- 一方では、前記ウィンドウ2、2’の縁部21、21’の一部分、さらには全体と対向して、これらの縁部21、21’との接触なく位置する唯一の成形本体60と、
- 他方では、各々
- 前記成形本体60に比べてより外側に位置する部分、
- およびそれぞれ前記ウィンドウ2、2’の縁部21、21’の一部分のみに接する(先の部分に結合され内部に向かって延在する)部分、
を含み、
かつ各々、前記ウィンドウ2、2’の前記外側面20、20’と連続して位置する外側面を有する、
2つの湾曲した外部ライニング61、61’と、
を統合する成形ビード6を含むという点を除いて、先のグレージングと類似したものである、2つのウィンドウ2、2’の組立てを実現するグレージング100を例示している。
先のグレージングの場合と同様に、グレージング100について、前記外部ライニング61、61’は可撓性で、45~90、さらには55~85のショアA硬度を有する。
2つの外部ライニング61、61’および成形本体60は成形ビード6に属し、各々成形ビード6の統合された部分を成し、成形ビードの完全さを保ちながらこのアセンブリの一要素を分離することは不可能である。こうして成形ビードは、1回のみの作業で容易に設置できる。
成形本体60の材料は、外部ライニング61、61’の材料と異なるものであるため、成形ビード6はこうして、複数の材料の同時押出し成形によって製造され得、これは極めて実用的である。
ここで、2つの外部ライニング61、61’は、外側面20、20’間の陵と同時に対向しかつウィンドウ2、2’の縁部21、21’と同時に対向する湾曲部を有する。これら2つの外部ライニング61、61’は、成形本体60によって担持されている。
本解決法は、グレージング100が前記縁部21、21’の間に比較的小さい幅l、すなわち2.0~20.0mm、さらには3.0~15.0mm、さらには4.0~10.0mmの幅lを有する場合に特に適切である。この幅lは、例えば図6では4.5mmである。
好ましくは、グレージング10の成形本体60は、2つの外部ライニングのための支えを実現する、より幅の広い頭部69を有するT字型の横断面を有し、隣接するウィンドウ2’の縁部21’と接触しているのが別の遠心外部ライニング61’であるため、向心外部ライニング61は隣接するウィンドウ2’の縁部と接触することなく、外部ライニング61を担持する成形本体60が固定されているウィンドウ2の縁部21と接触している。この2重接触(外部ライニング-縁部)は、より内側への塵埃または流体の侵入を減少させることに関与し、連続性ある美的外観を付与する。この2重接触は、接着なしの接触である。各外部ライニングは好ましくは、接触のレベル(外部ライニング-縁部)で内部圧縮下にある。このことは、外部ライニング61、61’が外側ガラスシート4上に「はみ出している」ことにより例証されている。
外部ライニング61、61’は、表面の連続性を実現するためウィンドウ2、2’の外側面間に位置しているが、この連続性は、2つの外部ライニング61、61’間の例えば0.2~0.5mmの幅の非常に細い隙間fによって中断され得る。
図6では、成形ビード6は、内側面22と内側翼65の間に位置する接着帯8によって、ウィンドウ2のみに対して固定されており、隣接するウィンドウ2’には固定されていない。
好ましくは、グレージング10の成形ビード6の唯一の成形本体60は、対称面Pを有し、さらに好ましくは、成形本体60と2つの外部ライニング61、61’によって形成されたアセンブリは、対称面Pを有し、こうして均等な応力分布を可能にしている。
唯一の成形本体60と2重外部ライニング61、61’を統合する成形ビード6というこの解決法は、内側翼65に代って、または内側翼に追加して、図4および5の中に見られるもののような中間翼64を含むことができる。
例示はされていないものの、中間翼と比べてより外側でかつ/または内側翼に比べてより外側に位置するマスキングテープをグレージング1、100のウィンドウ2が含んでいることを想定することが可能であり、これにより車体に対するウィンドウ2の固定を可能にする中間翼および/または内側翼ならびに接着剤ビード10を同時にマスキングすることができる。
隣接するウィンドウ2’は同様に、車体に対する隣接するウィンドウ2’の固定を可能にする接着剤ビード10’をマスキングするためのマスキングテープ(図示せず)も含むことができる。
本発明は、あらゆるグレージング、詳細にはあらゆる車両グレージングに適用可能である。本発明は、このグレージングの2つのウィンドウに対向するあらゆる縁、すなわち左、右、上または下縁に対して適用され得る。
2 ウィンドウ
2’ ウィンドウ
3 外側ガラスシート
3’ 外側ガラスシート
4 プラスチック材料製中間シート
4’ プラスチック材料製中間シート
5 内側ガラスシート
5’ 内側ガラスシート
6 成形ビード
20 外側面
20’ 外側面
21 縁部
21’ 縁部
22 内側面
22’ 内側面
60 成形本体
61 外部ライニング
61’ 外部ライニング
100 グレージング

Claims (13)

  1. 2つの隣接するウィンドウ(2、2’)を含む車両用グレージングにおいて、1または2つの積層ウィンドウが、外側ガラスシート(3、3’)、内側ガラスシート(5、5’)および前記2つのガラスシートの間に位置するプラスチック材料製中間シート(4、4’)を含み、各ウィンドウ(2、2’)は、外側面(20、20’)、縁部(21、21’)および内側面(22、22’)を有し、前記グレージング(100)が成形ビード(6)を含み、前記成形ビード(6)が、
    - 一方では、前記ウィンドウ(2、2’)の縁部(21、21’)と接触することなく前記ウィンドウ(2、2’)の前記縁部(21、21’)の一部分に対向して位置する唯一の成形本体(60)と、
    - 他方では、前記成形本体(60)に比べてより外側に位置しており、前記ウィンドウ(2、2’)の前記外側面(20、20’)と連続して位置する外側面を有する部分、および前記ウィンドウ(2、2’)の縁部(21、21’)の一部分に接する部分を各々含む、前記成形本体(60)によって支えられた湾曲した2つの外部ライニング(61、61’)と、を含み、
    - 前記外部ライニング(61、61’)が可撓性で、45~90のショアA硬度を有することを特徴とする、車両用グレージング(100)。
  2. 前記外部ライニング(61、61’)が、55~85のショアA硬度を有することを特徴とする、請求項1に記載の車両用グレージング(100)。
  3. 2.0~20.0mmという前記縁部(21、21’)間の幅(l)を有することを特徴とする、請求項1また2に記載の車両用グレージング(100)。
  4. 成形本体(60)が、1~100のショアD硬度を有することを特徴とする、請求項1~3のいずれか1つに記載の車両用グレージング(100)。
  5. 前記成形本体(60)が、横断面で見た場合に、前記外側ガラスシート(3)の中間面(32)と前記内側ガラスシート(5)の中間面(50)の間に位置する中間翼(64)を含むことを特徴とする、請求項1~のいずれか1つに記載の車両用グレージング(100)。
  6. 前記中間翼(64)が、
    - 前記外側ガラスシート(3)と前記内側ガラスシート(5)の間の厚みに等しいかまたは、
    - 前記外側ガラスシート(3)と前記内側ガラスシート(5)の間の厚みよりも小さい厚みを有することを特徴とする、請求項に記載の車両用グレージング(100)。
  7. 前記成形本体(60)が、横断面で見た場合に、前記ウィンドウ(2)の前記内側面(22)の下方に位置する内側翼(65)を含むことを特徴とする、請求項1~のいずれか1つに記載の車両用グレージング(100)。
  8. 前記内側翼(65)が、内部に向かって配向されたこぶ状突起の先端部を伴うボス(66)を含み、前記ボス(66)が、45~95のショアA硬度を有することを特徴とする、請求項に記載の車両用グレージング(100)。
  9. 1つ、または2つの外部ライニング(61、61’)が、ウィンドウ(2、2’)の外側面(20、20’)および縁部(21、21’)の間の稜に対向した湾曲部を有することを特徴とする、請求項1~のいずれか1つに記載の車両用グレージング(100)。
  10. 前記成形本体(60)が、1つの対称面(P)を有し、前記成形本体(60)と前記2つの外部ライニング(61、61’)によって形成されるアセンブリが1つの対称面(P)を有することを特徴とする、請求項1~のいずれか1つに記載の車両用グレージング(100)。
  11. 前記隣接するウィンドウ(2’)の縁部(21’)がむき出しであることを特徴とする、請求項1~10のいずれか1つに記載の車両用グレージング(100)。
  12. 前記成形本体(60)が、横断面で、頭部(69)がさらに大きいT字形形状を有することを特徴とする、請求項1~10のいずれか1つに記載の車両用グレージング(100)。
  13. 請求項1~12のいずれか1つに記載の車両用グレージング(100)のためのウィンドウ(2)であって、前記ウィンドウ(2)が成形ビード(6)を含み、前記成形ビード(6)が、
    - 一方では、前記ウィンドウ(2)の縁部(21)と接触することなく前記ウィンドウ(2)の縁部(21)の一部分と対向して位置した唯一の成形本体(60)、そして
    - 他方では、各々、
    - 前記成形本体(60)に比べてより外側に位置し、前記ウィンドウ(2)の前記外側面(20)と連続して位置する外側面を有する部分と、
    - 前記ウィンドウ(2)の縁部(21)の一部分と接するか、または隣接する別のウィンドウ(2’)の縁部(21’)の一部分と接することになっている部分と、
    を含む、前記成形本体(60)により支えられた、湾曲した2つの外部ライニング(61、61’)、
    を含み、
    前記外部ライニング(61、61’)が、可撓性で、45~90のショアA硬度を有することを特徴とする、ウィンドウ(2)。
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