JP7089222B2 - リアクトル - Google Patents

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Description

本開示は、リアクトルに関する。
例えば、特許文献1には、巻線を巻回してなる巻回部を有するコイルと、閉磁路を形成する磁性コアとを備えるリアクトルが開示されている。このリアクトルの磁性コアは、巻回部の内部に配置される内側コア部と、巻回部の外部に配置される外側コア部と、に分けることができる。特許文献1では、互いに独立した複数のコア部(コア片)とギャップ部材とを組み合わせてなる内側コア部と、外側コア部を形成するコア片と、をボルト部材で連結して磁性コアを形成している。
登録実用新案第3195212号公報
特許文献1の構成によれば、複数のコア片を精度良く連結することができる。また、コア片を連結するボルト部材が全てのコア片を貫通するように配置され、コイルの外側に張り出していないため、ボルト部材によるリアクトルの大型化を抑制できる。しかし、特許文献1の構成では、生産性の点で改善の余地があり、しかも磁気特性の低下が生じる恐れもある。
第一に、内側コア部が複数のコア片とギャップ部材とで構成されているため、各コア片とギャップ部材とに貫通孔を設けなければならない。また、コア片とギャップ部材とを位置合わせする作業や、各部材の貫通孔一致させてボルト部材を貫通させる作業が煩雑である。
第二に、特許文献1の構成では磁路となる部分にボルト部材が配置されており、リアクトルの磁気特性が芳しくない。特許文献1のボルト部材の材質は、ボルト部材による締付けの強度を考慮して選択され、リアクトルの磁気特性を考慮して選択されているとは考えられないからである。
そこで、本開示は、磁気特性に優れ、簡易な手順で生産性良く製造することができるリアクトルを提供することを目的の一つとする。
本開示のリアクトルは、
巻回部を有するコイルと、
前記巻回部の内部に配置される内側コア部、及び前記巻回部の外部に配置される外側コア部を有する磁性コアと、を備えるリアクトルであって、
前記外側コア部を貫通し、先端が前記内側コア部に達することで、前記内側コア部と前記外側コア部とを連結するボルトを備え、
前記ボルトは、樹脂中に軟磁性粉末が分散してなる複合材料で構成され、
前記内側コア部と前記外側コア部の各々は、非分割構造の一体物である。
本開示のリアクトルは、磁気特性に優れ、簡易な手順で生産性良く製造することができる。
図1は、実施形態1のリアクトルの斜視図である。 図2は、図1のリアクトルの分解斜視図である。 図3は、実施形態1のリアクトルの縦断面図である。 図4は、実施形態2のリアクトルの外側コア部の一部縦断面図である。 図5は、実施形態3のリアクトルの外側コア部に設けられるヘッド収納部の概略正面図である。
・本開示の実施形態の説明
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
<1>実施形態に係るリアクトルは、
巻回部を有するコイルと、
前記巻回部の内部に配置される内側コア部、及び前記巻回部の外部に配置される外側コア部を有する磁性コアと、を備えるリアクトルであって、
前記外側コア部を貫通し、先端が前記内側コア部に達することで、前記内側コア部と前記外側コア部とを連結するボルトを備え、
前記ボルトは、樹脂中に軟磁性粉末が分散してなる複合材料で構成され、
前記内側コア部と前記外側コア部の各々は、非分割構造の一体物である。
上記構成のリアクトルは、生産性良く製造することができる。内側コア部と外側コア部が共に非分割構造の一体物であるため、ボルトによる連結の際に位置合わせする必要がある部材の数は2つとなるからである。例えば、一対の内側コア部と一対の外側コア部とを環状に繋いだ磁性コアであれば、一方の外側コア部と一方の内側コア部とを連結する際、一方の外側コア部と他方の内側コア部とを連結する際、他方の外側コア部と一方の内側コア部とを連結する際、及び他方の外側コア部と他方の内側コア部とを連結する際に、合計4回のボルト留めがある。各ボルト留めの際、一つの内側コア部と一つの外側コア部とを位置合わせするだけで良い。
また、上記構成のリアクトルでは、リアクトルに求められる磁気特性の低下が生じ難い。内側コア部と外側コア部とを連結するボルトが複合材料で構成されているため、リアクトルの磁性コアに求められる磁気特性の低下が抑制されるからである。
<2>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記内側コア部は、その端面から前記内側コア部の軸方向に延びる所定深さの第一ボルト穴を備え、
前記外側コア部は、前記第一ボルト穴と同軸に伸び、前記外側コア部を貫通する第二ボルト穴を備え、
前記第一ボルト穴の内周面は、前記ボルトの雄ネジ部に対応する雌ネジ部を備える形態を挙げることができる。
内側コア部に形成される第一ボルト穴に雌ネジ部を形成することで、ボルトの先端が内側コア部にしっかりとネジ留めされるので、内側コア部と外側コア部とを強固に固定できる。また、第一ボルト穴が、内側コア部の端面から内側コア部の軸方向に沿って延びることで、当該軸方向に対して傾いた方向に延びる場合に比べて、リアクトルの製造時や使用時の内側コア部の損傷を抑制できる。第一ボルト穴の内周面から内側コア部の周面までの厚みが、内側コア部の軸方向に沿って均一になるため、当該厚みが局所的に薄くなった部分が無くなるからである。
<3>上記<2>に示すリアクトルの一形態として、
前記第二ボルト穴の内径が、前記第二ボルト穴の軸方向に一様である形態を挙げることができる。
第二ボルト穴にもボルトの雄ネジ部に対応した雌ネジ部を形成しても良いが、上記構成に示すように、第二ボルト穴を単なる貫通孔とすることが好ましい。単なる貫通孔であれば、外側コア部に容易に形成することができる。例えば、外側コア部に孔加工を施して第二ボルト穴を形成することもできるし、外側コア部を成形する金型によって第二ボルト穴を形成することもできる。
<4>上記<2>又は<3>に示すリアクトルの一形態として、
前記第一ボルト穴の深さは、前記内側コア部の軸方向長さの0.1倍以上0.2倍以下である形態を挙げることができる。
第一ボルト穴の深さを上記軸方向長さの0.1倍以上とすることで、ボルトと内側コア部との連結強度を十分に確保できる。また、第一ボルト穴の深さを上記軸方向長さの0.2倍以下とすることで、第一ボルト穴を形成する際の加工によって内側コア部が損傷し難く、また第一ボルト穴による内側コア部の強度の低下を抑制できる。
<5>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記ボルトは、雄ネジ部を有する軸部と、前記軸部の一端に形成されるヘッド部とを備え、
前記ヘッド部に含まれる前記樹脂が前記外側コア部に融着している形態を挙げることができる。
ボルトのヘッド部が外側コア部に融着していることで、ヘッド部が殆ど回転できなくなるので、ボルトが弛み難い。
<6>上記<2>から<5>のいずれかに示すリアクトルの一形態として、
前記ボルトは、雄ネジ部を有する軸部と、前記軸部の一端に形成されるヘッド部とを備え、
前記外側コア部は、前記第二ボルト穴における前記内側コア部とは反対側の開口の周囲に形成される凹状のヘッド収納部を備え、
前記ヘッド収納部の内部に、前記ボルトの前記ヘッド部の少なくとも一部が収納された形態を挙げることができる。
外側コア部にヘッド収納部を設けることで、リアクトルの輸送時やリアクトルを設置対象に組付ける時などに、作業者の手や工具がヘッド部に当たり難くなる。その結果、ヘッド部の回転を抑制でき、ボルトの弛みを抑制できる。
<7>上記<6>に示すリアクトルの一形態として、
前記ヘッド収納部は、前記第二ボルト穴の軸方向から見た形状が非真円形状となっており、溶融した前記ヘッド部が、前記ヘッド収納部の内壁面に沿って変形している形態を挙げることができる。
ヘッド収納部の開口の輪郭形状を非真円形状とし、その輪郭形状に沿うようにヘッド部を溶融させることで、ヘッド収納部の内壁面をヘッド部の物理的な回り止めとすることができる。
<8>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記内側コア部は、樹脂中に軟磁性粉末が分散してなる複合材料で構成される挙げることができる。
複合材料は樹脂を含有するため、軟磁性粉末を加圧成形してなる圧粉成形体よりも加工性に優れる。内側コア部にはボルトの先端がネジ結合するため、加工性に優れる複合材料で内側コア部を形成することが好ましい。
実施形態に係るリアクトルでは内側コア部と外側コア部が共に一体物であるため、ギャップ部材を介在させる余地が内側コア部と外側コア部との間にしかなく、リアクトル全体の磁気特性を調整し難い。これに対して、少なくとも内側コア部を複合材料で構成することで、リアクトル全体の磁気特性を調整し易くなる。複合材料は、その軟磁性粉末の含有量を調整することでその磁気特性を調整し易いからである。
<9>実施形態に係るリアクトルの一形態として、
前記外側コア部は、軟磁性粉末の圧粉成形体で構成される形態を挙げることができる。
圧粉成形体はその軟磁性粉末の含有量を高め易く、当該含有量を高めることで圧粉成形体の飽和磁束密度や比透磁率を高め易い。特に、内側コア部を複合材料、外側コア部を圧粉成形体とすれば、非常に優れた磁気特性を備えるリアクトルを得ることができる。
・本開示の実施形態の詳細
以下、本開示のリアクトルの実施形態を図面に基づいて説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。なお、本発明は実施形態に示される構成に限定されるわけではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内の全ての変更が含まれることを意図する。
<実施形態1>
実施形態1では、図1~図3に基づいてリアクトル1の構成を説明する。図1に示すリアクトル1は、コイル2と磁性コア3と保持部材4とを組み合わせて構成される。磁性コア3は、内側コア部31と外側コア部32とを備える。このリアクトル1の特徴の一つとして、内側コア部31と外側コア部32とが各々、非分割構造の一体物で、内側コア部31と外側コア部32とが複合材料のボルト5で連結されていることが挙げられる。以下、リアクトル1に備わる各構成を詳細に説明する。
≪コイル≫
本実施形態のコイル2は、図1に示すように、一対の巻回部2A,2Bと、両巻回部2A,2Bを連結する連結部2Rと、を備える。各巻回部2A,2Bは、互いに同一の巻数、同一の巻回方向で中空筒状に形成され、各軸方向が平行になるように並列されている。本例では、別々の巻線2wにより製造した巻回部2A,2Bを連結することでコイル2を製造しているが、一本の巻線2wでコイル2を製造することもできる。
本実施形態の各巻回部2A,2Bは角筒状に形成されている。角筒状の巻回部2A,2Bとは、その端面形状が四角形状(正方形状を含む)の角を丸めた形状の巻回部のことである。もちろん、巻回部2A,2Bは円筒状に形成しても構わない。円筒状の巻回部とは、その端面形状が閉曲面形状(楕円形状や真円形状、レーストラック形状など)の巻回部のことである。
巻回部2A,2Bを含むコイル2は、銅やアルミニウム、マグネシウム、あるいはその合金といった導電性材料からなる平角線や丸線などの導体の外周に、絶縁性材料からなる絶縁被覆を備える被覆線によって構成することができる。本実施形態では、導体が銅製の平角線(巻線2w)からなり、絶縁被覆がエナメル(代表的にはポリアミドイミド)からなる被覆平角線をエッジワイズ巻きにすることで、各巻回部2A,2Bを形成している。
コイル2の両端部2a,2bは、巻回部2A,2Bから引き延ばされて、図示しない端子部材に接続される。両端部2a,2bではエナメルなどの絶縁被覆は剥がされている。この端子部材を介して、コイル2に電力供給を行なう電源などの外部装置が接続される。
≪磁性コア≫
磁性コア3は、巻回部2Aと巻回部2Bのそれぞれの内部に配置される内側コア部31,31と、これら内側コア部31,31と閉磁路を形成する外側コア部32,32と、を備える。本例の磁性コア3は、内側コア部31と外側コア部32との間にギャップ部材が配置されていないギャップレス構造であるが、ギャップ部材を備える構造であっても構わない。
[内側コア部]
内側コア部31は、磁性コア3のうち、コイル2の巻回部2A,2Bの軸方向に沿った部分である。本例では、磁性コア3のうち、巻回部2A,2Bの軸方向に沿った部分の両端部が巻回部2A,2Bの端面から突出している(図3)。その突出する部分も内側コア部31の一部である。巻回部2A,2Bから突出した内側コア部31の端部は、後述する保持部材4の貫通孔40(図2,3)に挿入される。
内側コア部31の形状は、巻回部2A(2B)の内部形状に沿った形状であれば特に限定されない。本例の内側コア部31は、図2に示すように略直方体状である。この内側コア部31は非分割構造の一体物であり、そのことがリアクトル1の組み立てを容易にする要因の一つとなっている。
内側コア部31の軸方向の端面31eは、後述する外側コア部32の内方面32eに当接している(図3)。端面31eと内方面32eとの間には接着剤が介在されていても良いが、無くてもかまわない。後述するように、内側コア部31と外側コア部32とがボルト5によって機械的に連結されているからである。一方、内側コア部31の外周面のうち、端面31eを除く周面31sは、巻回部2A,2Bの内周面に対向しているが、当該内周面に接触せず当該内周面から離隔した位置に保持されている。これは、内側コア部31と巻回部2A,2Bが共に、後述する保持部材4に機械的に係合し、内側コア部31と巻回部2A,2Bとの相対的な位置が決められているからである。
本例の内側コア部31は更に、第一ボルト穴h1を備え、その第一ボルト穴h1の内周面には後述するボルト5の雄ネジ部5mに対応する雌ネジ部3fを備える。この第一ボルト穴h1には後述するボルト5がネジ結合され、そのネジ結合によって内側コア部31と外側コア部32とが機械的に連結される。
本例の第一ボルト穴h1は、内側コア部31の端面31eから内側コア部31の軸方向に沿って延びる所定深さの有底穴(非貫通孔)である。第一ボルト穴h1が当該軸方向に沿って延びることで、第一ボルト穴h1の内周面から内側コア部31の周面31sまでの厚みが、内側コア部31の軸方向に沿って均一になる。その結果、当該厚みが局所的に薄くなった部分が無くなるので、リアクトル1の製造時や使用時の内側コア部31の損傷を抑制できる。本例とは異なり、第一ボルト穴h1は、内側コア部31の軸方向に対して傾斜していても良い。
第一ボルト穴h1の深さは、内側コア部31の軸方向長さの0.1倍以上0.2倍以下とすることが好ましい。第一ボルト穴h1の深さを内側コア部31の軸方向長さの0.1倍以上とすることで、ボルト5と内側コア部31との連結強度を十分に確保できる。また、第一ボルト穴h1の深さを内側コア部31の軸方向長さの0.2倍以下とすることで、第一ボルト穴h1を形成する際の加工によって内側コア部31が損傷し難く、また第一ボルト穴h1による内側コア部31の強度の低下を抑制できる。
第一ボルト穴h1は、内径が一様な円筒状の穴(いわゆるバカ穴)を形成した後、バカ穴の内周面にネジ加工を行うことで形成できる。バカ穴は、内側コア部31成形時に形成できる。例えば、内側コア部31を作製する金型のうち、内側コア部31の端面31eに対応する箇所に中子を配置し、内側コア部31を成形する。次いで、内側コア部31から中子を引き抜くことで、中子が配置されていた位置にバカ穴が形成される。バカ穴は、加工によって形成することもできる。この場合、内側コア部31を成形後に、端面31eをドリルなどで穴加工することでバカ穴を形成できる。一方、雌ネジ部3fは、バカ穴の内周面をタップなどで加工することで形成できる。その他、後述する複合材料で内側コア部31を形成する場合、雄ネジ状の中子を用いることで、第一ボルト穴h1を形成することもできる。この場合、中子を回転させながら内側コア部31から抜くことで、雌ネジ部3fを有する第一ボルト穴h1が形成される。
[外側コア部]
外側コア部32は、磁性コア3のうち、巻回部2A,2B(図1)の外部に配置される部分である。外側コア部32の形状は、一対の内側コア部31,31の端部を繋ぐ形状であれば特に限定されない。本例の外側コア部32は、直方体状のブロック体であるが、上面視した形状が略ドーム状のものや、U字状のものであっても良い。この外側コア部32は非分割構造の一体物であり、そのことがリアクトル1の組み立てを容易にする要因の一つとなっている。
外側コア部32は、図2,3に示すように、コイル2の巻回部2A,2Bの端面に対向する内方面32eと、内方面32eと反対側の外方面32oと、周面32sと、を有する。内方面32eと外方面32oは互いに平行な平坦面となっている。周面32sのうち、上面と下面は、互いに平行で、かつ内方面32e及び外方面32oに直交する平坦面となっている。また、周面32sのうち、二つの側面も互いに平行で、かつ内方面32e及び外方面32oに直交する平坦面となっている。
本例の外側コア部32は更に、第一ボルト穴h1と同軸に伸び、外側コア部32を貫通する第二ボルト穴h2を備える。第二ボルト穴h2は、第一ボルト穴h1と同様の方法で形成できる。本例の第二ボルト穴h2は、その内径が、第二ボルト穴h2の軸方向に一様な貫通孔、いわゆるバカ穴である。つまり、第二ボルト穴h2の内周面には雌ネジ部3fが形成されていない。ボルト5の挿通性を考慮して、第二ボルト穴h2の内径は、ボルト5の外径(山径)よりも大きくすることが好ましい。その大きさは、0.1mm以上0.2mm以下とすることが好ましい。
本例とは異なり、第二ボルト穴h2の内周面にも雌ネジ部を形成しても構わない。そうすることで、ボルト5による内側コア部31と外側コア部32との結合をより強固にできる。第二ボルト穴h2における雌ネジ部の形成方法は、第一ボルト穴h1のそれと同じである。
[材質など]
内側コア部31と外側コア部32は、軟磁性粉末を含む原料粉末を加圧成形してなる圧粉成形体、あるいは樹脂中に軟磁性粉末を分散させてなる複合材料の成形体で構成することができる。その他、コア部31,32は、圧粉成形体の外周が複合材料で覆われたハイブリッドコアとすることもできる。また、コア部31,32は、アルミナなどのギャップ板が埋設された複合材料の成形体であっても良いし、コア片とギャップ板を連結し、その外周を樹脂で覆ったモールドコアであっても良い。
圧粉成形体は、原料粉末を金型に充填し、加圧することで製造できる。その製法ゆえに、圧粉成形体では軟磁性粉末の含有量を高め易い。例えば、圧粉成形体における軟磁性粉末の含有量は、80体積%超、更に85体積%以上とすることができる。そのため、圧粉成形体であれば飽和磁束密度や比透磁率が高いコア部31,32を得易い。例えば、圧粉成形体の比透磁率を50以上500以下、更には200以上500以下とすることができる。
圧粉成形体の軟磁性粉末は、鉄などの鉄族金属やその合金(Fe-Si合金、Fe-Ni合金など)などで構成される軟磁性粒子の集合体である。軟磁性粒子の表面には、リン酸塩などで構成される絶縁被覆が形成されていても良い。また、原料粉末には潤滑材などが含まれていてもかまわない。
一方、複合材料の成形体は、軟磁性粉末と未固化の樹脂との混合物を金型に充填し、樹脂を固化させることで製造できる。その製法ゆえに、複合材料では軟磁性粉末の含有量を調整し易い。例えば、複合材料中の軟磁性粉末の含有量は、30体積%以上80体積%以下とすることができる。飽和磁束密度や放熱性の向上の観点から、磁性粉末の含有量は更に、50体積%以上、60体積%以上、70体積%以上とすることが好ましい。また、製造過程での流動性の向上の観点から、磁性粉末の含有量を75体積%以下とすることが好ましい。複合材料の成形体では、軟磁性粉末の充填率を低く調整すれば、その比透磁率を小さくし易い。例えば、複合材料の成形体の比透磁率を5以上50以下、更には20以上50以下とすることができる。
複合材料の軟磁性粉末には、圧粉成形体で使用できるものと同じものを使用できる。一方、複合材料に含まれる樹脂としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、常温硬化性樹脂、低温硬化性樹脂などが挙げられる。熱硬化性樹脂は、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。熱可塑性樹脂は、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、液晶ポリマー、ナイロン6やナイロン66といったポリアミド樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂などが挙げられる。その他、不飽和ポリエステルに炭酸カルシウムやガラス繊維が混合されたBMC(Bulk molding compound)、ミラブル型シリコーンゴム、ミラブル型ウレタンゴムなども利用できる。上述の複合材料は、軟磁性粉末及び樹脂に加えて、アルミナやシリカなどの非磁性かつ非金属粉末(フィラー)を含有すると、放熱性をより高められる。非磁性かつ非金属粉末の含有量は、0.2質量%以上20質量%以下、更に0.3質量%以上15質量%以下、0.5質量%以上10質量%以下とすることが挙げられる。
≪保持部材≫
図2,3に示す保持部材4は、コイル2の巻回部2A,2Bの端面と磁性コア3の外側コア部32の内方面32eとの間に介在され、巻回部2A,2Bの軸方向の端面と外側コア部32とを保持する部材である。保持部材4は、代表的にはポリフェニレンスルフィド樹脂などの絶縁材料で構成される。保持部材4は、コイル2と磁性コア3との間の絶縁部材や、巻回部2A,2Bに対する内側コア部31、外側コア部32の位置決め部材として機能する。本例の二つの保持部材4は、同一形状を備える。そのため、保持部材4を製造する金型を共用できるため、保持部材4の生産性に優れる。保持部材4は省略することもできる。
保持部材4は、一対の貫通孔40,40と、一対のコア支持部41と、一対のコイル収納部42と、一つのコア収納部43と、を備える。貫通孔40は保持部材4の厚み方向に貫通し、この貫通孔40には内側コア部31の端部が挿通される。コア支持部41は、各貫通孔40の内周面から内側コア部31に向って突出して内側コア部31を支持する筒状片である。コイル収納部42(図2)は、各巻回部2A,2Bの端面に沿った凹みであって、コア支持部41を取り囲むように形成され、当該端面とその近傍が嵌め込まれる。コア収納部43は、保持部材4における外側コア部32側の面の一部が厚み方向に凹むことで形成され、外側コア部32の内方面32e及びその近傍が嵌め込まれる。保持部材4の貫通孔40に嵌め込まれた内側コア部31の端面31eはコア収納部43の底面から突出している(図3)。そのため、内側コア部31の端面31eと、外側コア部32の内方面32eと、が当接する。
その他、本例の保持部材4では、冷却ベースなどの設置面に対向する下片が切り欠かれている。この保持部材4のコア収納部43に嵌め込まれる外側コア部32の下面は、保持部材4の下端面とほぼ面一になっている。この構成によれば、巻回部2A,2Bの軸方向に外側コア部32の厚みを厚くすることなく、外側コア部32の磁路断面積を大きくできるので、リアクトル1を小型化できる。また、外側コア部32の下面を冷却ベースなどの設置面に接触させられるので、リアクトル1の放熱性を向上させることができる。
≪ボルト≫
ボルト5は、外側コア部32を貫通し、先端が内側コア部31に達することで、内側コア部31と外側コア部32とを連結する部材である。ボルト5は、ヘッド部50と軸部51とを備え、軸部51の先端側には雄ネジ部5mが形成されている。雄ネジ部5mは、内側コア部31の第一ボルト穴h1に形成される雌ネジ部3fにネジ結合し、ボルト5と内側コア部31とが強固に連結される。外側コア部32は、ボルト5のヘッド部50と、内側コア部31の端面31eとで挟まれて、内側コア部31から脱落しないようになっている。このように、本例の構成によれば、ボルト5以外の追加の構成なしに、内側コア部31と外側コア部32とを直接、連結できる。
ボルト5は、複合材料の成形体で構成されている。ボルト5を構成する複合材料の組成は適宜選択することができる。磁性コア3の一部、例えば内側コア部31を複合材料で構成する場合、ボルト5を構成する複合材料の組成は、内側コア部31を構成する複合材料の組成と同じでも良いし、異なっていても良い。ボルト5と内側コア部31の組成を同じにすれば、ボルト5を含めた内側コア部31の磁気特性にムラが生じることを抑制できる。
ボルト5と内側コア部31の組成を異ならせる場合、ボルト5の加工性を考慮してボルト5の樹脂含有量を内側コア部31の樹脂含有量よりも多くすることができる。その場合、ボルト5の磁気特性の低下を抑制するためにボルト5の軟磁性粉末の含有量が低くなり過ぎないようにすることが好ましい。例えば、ボルト5の樹脂含有量を50体積%以上60体積%以下、軟磁性粉末の含有量を40体積%以上50体積%以下とすることが挙げられる。ボルト5の樹脂含有量が多くなれば、ボルト5の加工性が向上し、ボルト5に雄ネジ部5mを形成し易くなる。また、ネジ止め時に割れや欠けなどを抑制する効果も得られる。また、ボルト5の磁気特性を考慮して、ボルト5の樹脂含有量を内側コア部31の樹脂含有量よりも少なくしても良い。この構成は即ち、ボルト5の軟磁性粉末の含有量を内側コア部31の軟磁性粉末の含有量よりも多くする構成である。ボルト5は、内側コア部31における磁路の中心に位置するので、ボルト5の磁気特性を向上させることで、磁性コア3の磁気特性を向上させることができる。例えば、ボルト5の樹脂含有量を30体積%以上40体積%以下、軟磁性粉末の含有量を60体積%以上70体積%以下とすることが挙げられる。
≪使用態様≫
本例のリアクトル1は、ハイブリッド自動車や電気自動車、燃料電池自動車といった電動車両に搭載される双方向DC-DCコンバータなどの電力変換装置の構成部材に利用することができる。本例のリアクトル1は、液体冷媒に浸漬された状態で使用することができる。液体冷媒は特に限定されないが、ハイブリッド自動車でリアクトル1を利用する場合、ATF(Automatic Transmission Fluid)などを液体冷媒として利用できる。その他、フロリナート(登録商標)などのフッ素系不活性液体、HCFC-123やHFC-134aなどのフロン系冷媒、メタノールやアルコールなどのアルコール系冷媒、アセトンなどのケトン系冷媒などを液体冷媒として利用することもできる。本例のリアクトル1では、巻回部2A,2Bが外部に露出しているため、リアクトル1を液体冷媒などの冷却媒体で冷却する場合には、巻回部2A,2Bを冷却媒体に直接接触させられるので、本例のリアクトル1は放熱性に優れる。
≪効果≫
本例のリアクトル1では、簡易な手順で生産性良く製造できる。ボルト5による機械的な係合のみで内側コア部31と外側コア部32の相対的な位置を決められるからである。また、内側コア部31と外側コア部32が共に非分割構造の一体物であることも、リアクトル1の生産性を向上できる要因の一つである。一体物である内側コア部31と外側コア部32は扱い易いし、内側コア部31と外側コア部32とを連結する際に位置合わせが必要な部材が、内側コア部31と外側コア部32の2つで済むからである。もちろん、実施形態のリアクトル1は、内側コア部31と外側コア部32との連結後に樹脂でモールドされても良いし、ポッティング樹脂でケース内に埋設されても良い。
また、本例のリアクトル1では、リアクトル1に求められる磁気特性の低下が生じ難い。内側コア部31と外側コア部32とを連結するボルト5が複合材料で構成されているため、リアクトル1の磁性コア3に求められる磁気特性の低下が抑制されるからである。
<実施形態2>
実施形態1では、単に内側コア部31と外側コア部32とをボルト5で連結した構成を説明した。これに対して、ボルト5が複合材料で構成されていることを利用して、ボルト5のヘッド部50を外側コア部32に融着させても良い。以下、本例の構成を図4に基づいて説明する。図4は、第二ボルト穴h2の位置で外側コア部32を縦断したリアクトル1の一部縦断面図である。
実施形態1とは異なり、本例では外側コア部32にヘッド収納部320を形成している。ヘッド収納部320は、第二ボルト穴h2における内側コア部31とは反対側の開口の周囲に形成される窪み、即ち外方面32oにおける第二ボルト穴h2の周囲に形成される窪みである。ヘッド収納部320を、第二ボルト穴h2の軸方向から見た形状は円形である。磁性コア3の組み立てにあたり、本例ではまず、図4の上段図に示すようにボルト5の取り付けを行ってヘッド部50の一部がヘッド収納部320に収納された状態とする。ヘッド部50は、ヘッド収納部320の内径よりも小さい外径を有する円柱形である。次いで、図4の下段図に示すようにヘッド部50を溶融させる。この構成では、ボルト5を構成する樹脂は熱可塑性樹脂とする。溶融したヘッド部50は、ヘッド収納部320のほぼ全体に行き渡り、略ドーム状に変形して固化する。その結果、ヘッド部50は、外側コア部32(本例では後述するヘッド収納部320の内壁面)に融着する。外側コア部32に融着したヘッド部50は容易に回転することがないので、ボルト5の弛みが効果的に抑制される。
ヘッド部50を溶融させる際、ヘッド部50以外の軸部51や外側コア部32の温度が高くなり過ぎないようにすることが好ましい。例えば、ヘッド部50にのみ加熱器を押し付けて、ヘッド部50に含まれる樹脂を溶融させることが挙げられる。
本例のヘッド収納部320の深さは、ヘッド部50の厚み(ボルト5の軸方向に沿った長さ)よりも小さくなっている。また、本例では、ヘッド収納部320の体積は、ヘッド部50の体積よりも小さくなっており、ヘッド収納部320にはヘッド部50の一部が収納された状態になっている。このような構成によれば、外側コア部32の外方面32oからのヘッド部50の突出量を小さくできる。当該突出量が小さいと、リアクトル1の輸送時やリアクトル1を設置対象に設置する時などに、作業者の手や工具がヘッド部50に当たり難くなる。そのため、ヘッド部50の回転を抑制でき、ボルト5が弛み難い。また、この構成によれば、ヘッド部50を溶融させる際、加熱器が外方面32oに接触し難い。そのため、加熱器によって外側コア部32が溶融するといった不具合を抑制できる。
本例とは異なり、ヘッド収納部320の深さはヘッド部50の厚み以上としても良い。そうすることで、ヘッド収納部320の体積がヘッド部50の体積よりも大きくなる。この場合、ヘッド部50を溶融させることで、ヘッド収納部320の内部にヘッド部50の全体が収納される。その結果、溶融して変形したヘッド部50が外側コア部32の外方面32oから突出しなくなるので、ヘッド部50の回転をより確実に抑制できるし、ボルト5によるリアクトルの外形寸法の大型化を抑制できる。その他、ヘッド収納部320の体積がヘッド部50の体積と同じとなるように、ヘッド収納部320の深さを調整しても良い。その場合、溶融して変形したヘッド部50によってヘッド収納部320の全域が埋め尽くされ、ヘッド部50と外側コア部32の外方面32oとの間に大きな段差が形成されない。そのため、作業者の手や工具が段差に引っ掛かって外側コア部32が損傷することを抑制できる。
ここで、ヘッド収納部320は、ヘッド部50を外側コア部32に融着させるかどうかに関わらず、形成することができる。しかし、本例のように、ヘッド収納部320を形成し、かつヘッド部50をヘッド収納部320の内壁面に沿って融着させることが好ましい。そうすることで、ヘッド収納部320が無い場合に比べて、ヘッド部50と外側コア部32との融着面積を大きくできるからである。
<実施形態3>
実施形態3では、実施形態2で説明したヘッド収納部320を異形とした構成を図5に基づいて説明する。
図5は、外側コア部32を外方面32o側から見た図である。この図に示すように、外方面32oに形成されるヘッド収納部320は、第二ボルト穴h2の軸方向から見た形状が非真円形状となっている。本例のヘッド収納部320の開口の輪郭形状は正六角形となっているが、当該輪郭形状は多角形や楕円形とすることができる。
図5の上段図に示すように、ヘッド収納部320の開口に内接する円の直径は、ヘッド部50の外周輪郭線に外接する円の直径よりも大きい。そうすることで、ボルト5を締め付けるときにヘッド部50を回転させられる。
上述したヘッド収納部320内にヘッド部50が納まったら、実施形態2と同様、ヘッド部50の樹脂を溶融させる。溶融したヘッド部50は、図5の下段図に示すように、ヘッド収納部320の全体に拡がり、ヘッド収納部320の内壁面に沿って変形する。その結果、当該内壁面がヘッド部50の物理的な回り止めとなって、ヘッド部50の回転が効果的に抑制される。
1 リアクトル
2 コイル 2w 巻線
2A,2B 巻回部 2R 連結部 2a,2b 端部
3 磁性コア 3f 雌ネジ部
31 内側コア部 31e 端面 31s 周面
32 外側コア部 320 ヘッド収納部
32e 内方面 32o 外方面 32s 周面
4 保持部材
40 貫通孔 41 コア支持部 42 コイル収納部 43 コア収納部
5 ボルト
50 ヘッド部 51 軸部 5m 雄ネジ部
h1 第一ボルト穴 h2 第二ボルト穴

Claims (9)

  1. 巻回部を有するコイルと、
    前記巻回部の内部に配置される内側コア部、及び前記巻回部の外部に配置される外側コア部を有する磁性コアと、を備えるリアクトルであって、
    前記外側コア部を貫通し、先端が前記内側コア部に達することで、前記内側コア部と前記外側コア部とを連結するボルトを備え、
    前記ボルトは、樹脂中に軟磁性粉末が分散してなる複合材料で構成され、
    前記内側コア部と前記外側コア部の各々は、非分割構造の一体物であるリアクトル。
  2. 前記内側コア部は、その端面から前記内側コア部の軸方向に延びる所定深さの第一ボルト穴を備え、
    前記外側コア部は、前記第一ボルト穴と同軸に伸び、前記外側コア部を貫通する第二ボルト穴を備え、
    前記第一ボルト穴の内周面は、前記ボルトの雄ネジ部に対応する雌ネジ部を備える請求項1に記載のリアクトル。
  3. 前記第二ボルト穴の内径が、前記第二ボルト穴の軸方向に一様である請求項2に記載のリアクトル。
  4. 前記第一ボルト穴の深さは、前記内側コア部の軸方向長さの0.1倍以上0.2倍以下である請求項2又は請求項3に記載のリアクトル。
  5. 前記ボルトは、雄ネジ部を有する軸部と、前記軸部の一端に形成されるヘッド部とを備え、
    前記ヘッド部に含まれる前記樹脂が前記外側コア部に融着している請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のリアクトル。
  6. 前記ボルトは、雄ネジ部を有する軸部と、前記軸部の一端に形成されるヘッド部とを備え、
    前記外側コア部は、前記第二ボルト穴における前記内側コア部とは反対側の開口の周囲に形成される凹状のヘッド収納部を備え、
    前記ヘッド収納部の内部に、前記ボルトの前記ヘッド部の少なくとも一部が収納された請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のリアクトル。
  7. 前記ヘッド収納部は、前記第二ボルト穴の軸方向から見た形状が非真円形状となっており、溶融した前記ヘッド部が、前記ヘッド収納部の内壁面に沿って変形している請求項6に記載のリアクトル。
  8. 前記内側コア部は、樹脂中に軟磁性粉末が分散してなる複合材料で構成される請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のリアクトル。
  9. 前記外側コア部は、軟磁性粉末の圧粉成形体で構成される請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のリアクトル。
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