JP7087214B1 - マットレスに排便尿処理装置を組合せた介護用トイレによる介助方法 - Google Patents
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Abstract
Description
排便尿の処理機能をなすU字型排便槽の内部底面に大便を砕く回転盤と、小便を処分する排出口とを備えた排便装置において、
排便尿を洗い流し処分する排出口を排便槽底部側面の右左側に設け、その排出口ある排便槽の内側に密閉蓋を付けビス止めをしておき、ベッド設置場所に応じ排出口を右か左側かを選択出来るようにし、ベッド配置時に排便処理タンクの設置する方向(片方)のみの密閉蓋を取り除いた後に、
排便槽外側に取付けていた排出口との継なぎ短管に、排出ホースをねじ込み取付けて使用する仕組みの排便装置とし、
更に、マットレスの裏側(背面)に排便槽と感知センサー及び回転盤用モーターと温水洗浄器具を組合わせた排便装置や排出ホースの規格形状に合わせ成形した型枠(容器)を取付けて置き、この容器に排便装置や排出ホースを組込んだ後に介護用トイレとして介護現場で用いるもので、
その際は、排便尿を処分する排水処理タンク(袋)と、マットレス外部に設けた洗浄用給水タンク(袋)とから成る介護用トイレとして使う介助システムを特徴とした、マットレスと排便尿処理装置を一体とした介護用トイレによる介助方法に関する。
従って、安心・安全で労力を大幅に省力化できる排便装置としたことで効率良い介護と介助に期待できる。
一方、回転盤は排便時の大便を排出処理するに当たり硬便や軟便を問わず、粉便状に解いてから排出するのに用いるもので、皿型状の平盤に羽根を付け十文字型にやや高く(5mm程)した形状の羽根を設け、排便時に排便槽の側面や底面に付着し粘り付かない様に大便を処理するため、用便初動や兆候時の微量により排便尿臭を感知し自動的に小水量を流出させ、その状態で排便が小便の時には中水量程の水流を放出させその水力で小便を排出させる、又は、大便の際は少量の排尿も伴うことから自動温水洗浄器で「おしりとビデ」を自動的に洗浄させた後、2秒~3秒程後に自動的に大水量の放出により排便槽から排便を放出させ、その廃棄便をマットレス外部に設けた排出口に接続させ取付けた排水タンクか袋に収め処分するシステムとした介護用トイレである。
本願発明の排便装置は、特願2017-53923のマットレス内収納のオムツ着脱式トイレ装置をベースにしたもので専用の穴開け「シーツと敷きパッド」を使用し、従来のマットレス内に洗浄水タンクとを一体にした構造を、本願の発明は、洗浄水タンクをマットレスから切り離してマットレス外部の洗浄用給水タンクとした事で、洗浄後の処理水は排出口を介して排水タンクに収め処理するシンプルなシステムとした構造にした排便装置である。
尚、マットレスの裏側に排便槽と排出ホースの規格形状に合わせた枠型に成形のプラスチック容器をマットレス裏側から取付ける様にし、介護現場で該マットレスに排便装置を取付ける作業を容易にすることで、既存の電動ベッド設置箇所で、排便装置付マットレスを短時間で不便を掛けないで交換できる。
平均寿命が延びるにつれて深刻になってきたのが高齢者同士による「老老介護」と「認認介護」及び「ヤングケアラー介護」であります。
・老老介護とは、65歳以上の高齢者を同じく65歳以上の高齢者が介護している状態のことで、「高齢の妻が高齢の夫を介護する」「65歳以上の子供がさらに高齢の親を介護する」などのケースがあります。
・認認介護とは、老老介護の中でも、認知症の要介護者を認知症の介護者が介護していることを認認介護といいます。
・ヤングケアラー介護とは、障害や病気又は要介護者を抱えていてケアを要する家族がおり、家事や家族の世話などを行う18歳未満の子供を指す言葉です。なお、20代、30代までの子供を含めて「若者ケアラー」と呼ぶこともあります。
寝たきりで生活している成人の場合、紙おむつの1日の交換回数は5回以上必要です。大人用の紙おむつとなると、紙パンツタイプであっても、サイズや高い機能性を求めると、価格が高くなります。また、介護レベルが高い人の場合、紙おむつに加え、尿取りパッドや介護用シーツ、おしりふきといったのも必要になってきました。1か月のオムツ代は、紙パンツタイプのみで、10,000円以上、場合によっては30,000円近くの出費が見込まれている方がいいでしょう。1ヶ月でかかる介護のおむつ代がどれくらいの金額になるのかを計算してみましょう。
高齢者の排泄量は1回につき100~150CC、排泄する回数は8~10回。それを踏まえて、おむつメーカーの商品も、高齢者が1回に排泄する尿量を150mIと見積もっており、2回分の300mIをカバーできるものが多いといえます。したがって、おむつは基本的に排尿2回につき1回の取り替えが必要で、1日でするおむつ交換は4~5回ほど必要になってくるとわかります。また、複数のおむつメーカーによると、おむつ1枚当たりの値段は平均50~60円程。
すると一日あたり200~300円、1ヶ月だと6,000~9,000円程のおむつ代が必要になるといえます。毎日使う消耗品で、たとえ少額であっても、長期間だと経済的な負担となってしまうことから、市区町村などの地方自治体は、介護用の紙おむつや排泄用品の現物支給や助成金支給などを実施しています。制度の対象者となるのは、以下に該当する方です。
・56歳以上の第1号被保険者。・要介護レベル3以上。・おむつが日常的に必要とされる方。
介護保険のおむつ支給の支給額の平均額は5,000~10,000円となっています。
介護保険サービスでおむつ交換をヘルパーが行ったときの負担額、介護サービスの費用は地域によって異なっています。・20分未満・・・165円。・20~30分未満・・・245円。
・30~1時間未満・・・388円。例えば、ヘルパーによる「20~30分未満のおむつ交換」が1日2回行われた場合、一週間では245円×2回×7日=3,430円となります。
また、1日おむつ5枚を1袋20L入1枚×30日=30枚×12ヶ月=360枚×40円/1枚=14、400円。おむつ費用、ゴミ袋1枚27、4円×360枚=9、864円。処分1枚当たり0、75円×360枚=270円、計24、534円。介護レベルが高い人は紙おむつに加え、尿とりパッドや介護用シート、おしりふきといったものが必要になり、月額30、000円かかる。即ち、1年間の要介護費用1人当たり:ゴミ袋代14、400円、+ヘルパー交換費用等156、000円+処分費用10、134円+介護レベル高い人、240、000円、その他サービス以外の支出34、000円=合計454、534円の費用がかかっているのが現実であります。
要支援1:50、320円.要支援2:105、310円。要介護1:167、650円。
要介護2:197、050円。要介護3:270、480円。要介護4:309、380円。
要介護5:362、170円。例えば、要介護費用が月額454、534円かかった場合には、1割負担となりますが、給付限度額が要介護5の場合362、170円までとなっておりますので、この場合の自己負担額は92、364円(1割負担の場合)となります。
これら現状の要介護に係る費用について、段落0007に記載した介護度要介護5の場合、介護保険による給付限度額1ヶ月分「362、170円」に対し、この給付限度額である1ヶ月分36万円余の金額で、本願の排便装置を1年間使用できる低価格帯のレンタリース料で利用して頂く排便尿処理装置により要介護者の負担軽減を図り提供するのが目的である。
要支援・要介護別の標準的な状態について、
1)要支援1,2とは、社会的支援を要する→日常生活の一部において、なにかしらの介助を必要とし、複雑な動作に介助を必要とする。認定者数(経過的要介護含む):175、7万人。
2)要介護度1とは、部分的な介助を要する→日常生活の一部において、なにかしらの介護を必要とし、複雑な動作や移動に介助を必要とする。認定者数:126、3万人。
3)要介護度2とは、軽度の介助が必要→日常生活の一部において、なにかしらの介助を必要とし、複雑な動作や移動に何かしらの介助を必要とする。認定者数:110、6万人。
4)要介護度3とは、中程度の介助が必要→日常生活での複雑な動作や排泄が一人ではできず、移動の動作にも介護を必要とする。また問題行動や理解の低下がみられる場合もあります。認定者数:83、6万人。
5)要介護度4とは、重度の介護が必要→日常生活での複雑な動作や排泄、移動などもほとんどできず介護を必要とする。また多くの問題行動や全般的な理解の低下がみられることがあります。認定者数:76、8万人。
6)要介護度5とは、最重度の介護が必要→日常生活での複雑な動作や排泄、移動などもほとんどできず介護を必要とする。また多くの問題行動や全般的な理解の低下がみられることがあります。認定者数:60、1万人。
国内で消費された紙おむつは、し尿を吸収して重量が4倍になり、国内処理量は224~241万トンあり、うち一般廃棄物206~223万トン、産業廃棄物18万トンになると推計される。
将来、2030年には、家庭系排出量202~229万トン、事業系排出量88万トンにおいて、一般産業廃棄物264~290万トン、産業廃棄物処理量26万トンと推計している。
家庭や施設から出るゴミはゴミステーションに投棄し、そこから回収した廃棄物は焼却施設で処理するまでの、1トン当たりの費用は4,9万円/トンとのデータから、一般廃棄物:1009億円~1122億円、産業廃棄物88億円、の廃棄処理費用がかかっています。
一方、紙おむつの1枚当たりの処分費用は0、75円、とのデータから、乳幼児用では151億円億枚×0、75円=113億円、大人用では84億枚=63億円の廃棄処分費用がかかっています。これらの焼却時に二酸化炭素も発生しますので、本願のマットレスに排便尿処理装置を組合せた介護用トイレによる介助方法により、紙おむつ代や交換手間に係る経費や廃棄処理の負担が軽減される。
Claims (1)
- 寝たきり状態で排泄する排便尿を処理する排便尿処理装置(以下「排便装置」)をマットレス内に組込み一体に構成した排便装置を介護用トイレとして用いるに当たり、
排便尿の処理機能をなすU字型排便槽の内部底面に大便を砕く回転盤と、小便を処分する排出口とを備えた排便装置において、
排便尿を洗い流し処分する排出口を排便槽底部側面の右左側に設け、その排出口ある排便槽の内側に密閉蓋を付けビス止めをしておき、ベッド設置場所に応じ排出口を右か左側かを選択出来るようにし、ベッド配置時に排便処理タンクの設置する方向(片方)のみの密閉蓋を取り除いた後に、
排便槽外側に取付けていた排出口との継なぎ短管に、排出ホースをねじ込み取付けて使用する仕組みの排便装置とし、
更に、マットレスの裏側(背面)に排便槽と感知センサー及び回転盤用モーターと温水洗浄器具を組合わせた排便装置や排出ホースの規格形状に合わせ成形した型枠(容器)を取付けて置き、この容器に排便装置や排出ホースを組込んだ後に介護用トイレとして介護現場で用いるもので、
その際は、排便尿を処分する排水処理タンク(袋)と、マットレス外部に設けた洗浄用給水タンク(袋)とから成る介護用トイレとして使う介助システムを特徴とした、マットレスと排便尿処理装置を一体とした介護用トイレによる介助方法。
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