JP7084167B2 - フィード長検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クローラドリル等の穿孔機械に装備されるフィード長検出装置に関する。
この種の穿孔機械は、送り機構の駆動によりガイドシェルに沿って前進後退するさく岩機のフィード長および進退方向を検出するフィード長検出装置を備えている。この種の穿孔機械では、フィード長検出装置で検出したフィード長のデータを用いて穿孔速度を算出するとともに、さく岩機の停止位置を制御している。
従来のフィード長検出装置としては、例えば図15に示すものが提案されている。
同図に示す従来のフィード長検出装置60は、フィードモータ(図示略)の駆動軸に金属円盤61が同軸に取付けられている。金属円盤61の周縁には、円弧状をなす複数の切欠62が所定間隔で設けられ、隣接する切欠62によって凸部63が形成されている。金属円板61の切欠62および凸部63と軸方向で対向する位置には、一対の近接スイッチ64a、64bが配設されている。
ここで、上記フィード長検出装置60の各構成は、直径φN4の基準円上において、隣接する切欠62のなす中心角度がP、凸部63のなす中心角度がP1、一対の近接スイッチ64a、64b相互のなす中心角度がθ''と設定され、それぞれの関係は、P>P1、θ''≠P(同図ではθ''>P)とされている(例えば特許文献1参照)。
このフィード長検出装置60では、フィード長は、一方の近接スイッチが検出するパルス信号をカウントすることで算出している、また、このフィード長検出装置60では、位相の異なる2つの近接スイッチによって得られるパルス信号の位相のずれのパターンが、フィードモータの回転が正回転と逆回転とでは異なることを利用して、さく岩機の進退方向、つまり前進工程と後退工程とを判断している。そして、前進工程と判断すれば検出したフィード長を加算し、後退工程と判断すれば検出したフィード長を減算する。ここで、従来のフィード長検出装置60の分解能は、金属円盤61に設けられた切欠62がなす中心角度Pと同義であり、中心角度Pは、この例では切欠62が12箇所に設けられているので、30°(360÷12=30)である。
特開平10-306678号公報
近年、穿孔機械の自動化が進み、穿孔速度やさく岩機の停止位置決めの正確さが重要度を増していることから、フィード長検出装置の検出精度の向上が求められている。しかしながら、従来のフィード長検出装置60においては、検出精度の向上には限界があった。
すなわち、検出精度向上のために切欠62の数の増加を試みる場合、切欠62のサイズと隣り合う切欠62の間隔を維持しながら切欠62の数を増加させるためには、金属円板61の径を拡大する必要がある。そのため、レイアウト的な制約や重量増に伴う慣性力の増大等の問題があり現実的ではない。また、仮に金属円板61の径を維持し、切欠62のサイズを小さくして切欠62の数を増加させると、隣接する切欠62の間隔が狭くなる。そのため、さく岩機を早送りで移動させると、正規のパルス信号を検出できなくなり検出精度が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、検出精度が高いフィード長検出装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るフィード長検出装置は、穿孔機械に装備されてガイドシェルに沿って前進後退するさく岩機のフィード長および進退方向を検出するフィード長検出装置であって、フィードモータの駆動軸に設けられた円板状のドッグプレートと、該ドッグプレートに形成された複数のドッグ部と、前記フィードモータの回転に伴う前記ドッグ部の近接、近接-開放切換、開放、および、開放-近接切換の各信号を検出する複数の近接スイッチと、を備え、前記ドッグ部は、前記ドッグプレートの外周部に形成した歯数Cの角スプラインであり、前記駆動軸の軸線方向から見たときに、前記角スプラインを構成する歯と溝の基準円上の幅が等しく形成され、少なくとも第1の近接スイッチと第2の近接スイッチとの2つ近接スイッチが前記基準円上に配設されており、単位検出角度αが下記(式1)にて設定されるとともに、前記第1の近接スイッチと前記第2の近接スイッチとがなす中心角度θが下記(式2)を満たすように配設されていることを特徴とする。
α=β/X・・・・・・・・(式1)
θ=α(2Y+1)・・・・(式2)
但し、βは、前記基準円上の歯幅または溝幅が形成する中心角度、Xは、近接スイッチの個数であって2以上の整数であり、Yは、0以上(C-1)以下の整数である。
本発明の一態様に係るフィード長検出装置によれば、上記要件を満たすように設けられた第1の近接スイッチと第2の近接スイッチとによる2つの検出信号によってフィード長と進退方向の両方を検出しており、個々の近接スイッチの分解能は、後に詳述するように、検出限界から余裕を持って設定していながら全体としては高分解能を達成しているので、送り機構を早送りで作動しても検出精度の低下が無い、検出精度が高いフィード長検出装置を提供できる。
つまり、本発明の検出精度について考察すると、例えば、図3に示すように、歯数Cが6歯の角スプラインからなるドッグ部が形成されたドッグプレートの場合、基準円φN1上の歯幅または溝幅のなす中心角度βは30°(360÷12=30)であり、近接スイッチの個数Xは2なので、単位検出角度αは(式1)により、15°(30÷2=15)となる。
第1の近接スイッチと第2の近接スイッチとのなす中心角度θは、(式2)より、15°、45°、75°、105°、135°、165°の中から選択可能である。このように構成したフィード長検出装置において、分解能は、第1の近接スイッチと第2の近接スイッチの検出信号の位相差である15°となるところ、これは従来に対して2倍の精度となっている。
次に、近接スイッチが検出する軌道上、すなわち、基準円上の歯幅および溝幅のなす角度に着目して従来技術と本発明とを対比すると、上述した従来技術は、図15に示すように、切欠62中心角度Pは、凸部の中心角度P1の2倍以上となっているので、凸部の角度P1は、10°以下(実際には6.5°)である。これに対し、本発明では、歯幅と溝幅のなす角度βは等しく30°である。
したがって、個別の近接スイッチが角スプラインの1個の歯を検出するためには、従来の近接スイッチは、10°以下の検出性能が必要となるのに対し、本発明では、30°以下の検出性能があればよいことになる。よって、求められる検出精度は、従来技術と本発明とでは、単純な比較で3倍以上(実際には4.6倍)の開きがある。
例えば、フィードモータの最高回転数を90rpm、基準円の直径φN4とφN1を便宜上等しいものとしてφN4を245mmとすると、基準円φN4上の最大周速度は1155mm/s(245×π×90÷60≒1155)となる。
上述した基準円上の歯幅角度(従来10°/本発明30°)は、歯幅に換算すると、従来技術が21.4mm(245×π×10÷360≒21.4)に対し、本発明は、64.1mm(245×π×30÷360≒64.1)となる。したがって、フィードモータの最高回転時における基準円φN4上を歯幅が通過する時間は、従来技術が18.5ms(21.4÷1155≒0.0185)であり、本発明は、55.5ms(64.1÷1155≒0.0555)となる。
クローラドリル等の穿孔機械においては、近年、センサやアクチュエータ等の各種機器は、省配線化や情報機器の相互通信を目的として、フィールドネットワークに組み込んでシステムを構成している。このようなネットワーク経由で信号処理をすると、検出プログラムのサンプリングタイムは10~40msになるところ、従来技術での歯幅通過時間18.5msでは検出できない場合が生じる。これに対し、本発明での歯幅通過時間55.5msであれば、充分な余裕を持って検出可能である。
ここで、本発明の一態様に係るフィード長検出装置において、少なくとも1つの追加ドッグ部をドッグ部とは異なる箇所に設けるとともに、追加ドッグ部に対応する追加近接スイッチを設け、追加ドッグ部が、所定の溝幅を有する円弧の溝からなり、フィードモータの回転に伴って追加ドッグ部の近接-開放切換信号または開放-近接切換信号を追加近接スイッチによって検出し、第1の近接スイッチまたは第2の近接スイッチを歯幅または溝幅が通過する時間をTabとし、追加近接スイッチを追加ドッグ部溝幅が通過する時間をTzとするとき、下記(式3)を満たすように設定し、この追加近接スイッチによって追加ドッグ部を検出する検出信号を用いてキャリブレーションを行うことは好ましい。
Tab<Tz・・・(式3)
このような構成であれば、追加ドッグ部を追加近接スイッチで検出することが、ドッグ部を第1の近接スイッチまたは第2の近接スイッチで検出することよりも確実に行なうことができる。よって、この追加ドッグ部の検出信号を利用してキャリブレーションを行なうことで、仮に、早送りの動作によってドッグ部の信号の未検出状態が発生しても、誤差を較正して検出精度を維持することが可能となる。
上述のように、本発明によれば、検出精度が高いフィード長検出装置を提供できる。
本発明の一態様に係るフィード長検出装置を備えた穿孔機械の第一実施形態に係るクローラドリルの側面図である。 図1のフィード長検出装置およびこれを備えるガイドシェルの側面図である。 図1のフィード長検出装置の要部拡大図である。 図3のフィード長検出装置のA-A断面図である。 第一実施形態に係るフィード長検出装置を用いたフィード長検出の信号状態であって、さく岩機が前進工程の場合の説明図((a)~(d))である。 図5に示す前進工程でのタイミングチャートである。 第一実施形態に係るフィード長検出装置を用いたフィード長検出の信号状態であって、さく岩機が後退工程の場合の説明図((a)~(d))である。 図7に示す後退工程でのタイミングチャートである。 本発明の第二実施形態に係るフィード長検出装置の要部拡大図である。 図9に示すフィード長検出装置のB-B断面図である。 本発明の第三実施形態に係るフィード長検出装置の要部拡大図である。 第一実施形態の変形例であり、同図は、近接スイッチの個数を3個としたフィード長検出装置の要部を拡大して示している。 図12に示す、第一実施形態の変形例のフィード長検出装置を用いたフィード長検出の信号状態であって、さく岩機が前進工程の場合の説明図((a)~(f))である。 図13に示す前進工程でのタイミングチャートである。 従来のフィード長検出装置の要部拡大図である。
以下、本発明の一態様に係るフィード長検出装置を備えた穿孔機械の第一実施形態であるクローラドリルについて図面を適宜参照しつつ説明する。本明細書においては、図中左方向を前方、右方向を後方として説明をする。
なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。また、以下に示す実施形態ないし変形例は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態ないし変形例に特定するものではない。
[第一実施形態]
まず、第一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態のクローラドリル1は、クローラで走行可能な走行台車2を有する。走行台車2の上部には、オペレータキャビン3およびブーム4等の周知の構成が装備され、ブーム4の先端には、ガイドシェル5が設けられている。
ガイドシェル5の側方には、ロッドチェンジャ9が設けられるとともに、ガイドシェル5の先端には、セントラライザ10が設けられている。また、ガイドシェル5には、ガイドシェル5の後部に設けられた送り機構20によって前進後退可能なキャリッジ6が搭載されている。キャリッジ6には、ドリフタ7が乗架されている。
ドリフタ7には、公知の打撃機構と回転機構が設けられたさく岩機であり、図2に示すように、回転機構には、シャンクロッド8が装着される。シャンクロッド8には、スリーブ(図示略)を介してロッド(図示略)が螺着され、ロッドの先端にはビット(図示略)が螺着される。ドリフタ7は、打撃機構で発生する衝撃と回転機構で発生する回転を、シャンクロッド8からビットを介して岩盤に伝達して破砕可能に構成されている。
送り機構20は、図3および図4に示すように、ガイドシェル5の後端に設けられたケーシング21と、ケーシング21に装着されたフィードモータ22と、を備える。フィードモータ22は、駆動軸23の軸線がキャリッジ6の前後進方向と直交する方向に配置され、フィードモータ22の駆動軸23には、ドライブスプロケット24が同軸に装着されている。
そして、ドライブスプロケット24とキャリッジ6には、図示しないチェーンが前後進方向に沿って掛け回されている。これにより、フィードモータ22を図3中反時計周りに回転させると、キャリッジ6がガイドシェル5上を前進(すなわち、ドリフタ7が前進)し、図3中時計周りに回転させると、キャリッジ6がガイドシェル5上を後退(すなわちドリフタ7が後退)するように構成されている。
さらに、本実施形態のクローラドリル1は、フィードモータ22の駆動軸23の先端側の位置に、フィード長検出装置30が設けられている。フィード長検出装置30は、ドライブスプロケット24と同軸に配置された円板状のドッグプレート31と、ドッグプレート31に対向配置された複数(この例では3個)の近接スイッチ36a、36b、36zと、を有する。
ドッグプレート31には、角スプライン32が6等配に周縁部分に設けられている。角スプライン32は、複数のスプライン歯33と、複数のスプライン溝34とからなり、各スプライン歯33と各スプライン溝34との間には、前方壁面32aおよび後方壁面32bがそれぞれ形成されている。
ここで、本実施形態における角スプライン32は、一般的な角スプラインのように歯部の両端面が平行な二面幅を構成しておらず、前方壁面32aと後方壁面32bが、回転中心から放射状、すなわち法線と一致するように形成されている。
スプライン歯33とスプライン溝34は、駆動軸23の軸線方向から見たときに、直径φN1の基準円上において、歯幅と溝幅が等しくなるように設定されている。前述の通り、前方壁面32aと後方壁面32bが法線上に形成されているので、前方壁面32aと後方壁面32bとがなす中心角度βが、スプライン歯33とスプライン溝34で等しく設定される。
中心角度βを基準円上に配設した近接スイッチの個数で割ったものが、上記課題を解決するための手段に記載の「単位検出角度α」である。本実施形態における角スプライン32は6等配なので、中心角度βは30°(360÷6÷2=30)になり、基準円上の近接スイッチの個数Xは2なので、単位検出角度度αは15°(30÷2=15)となる。
さらに、このドッグプレート31には、直径φN2上の位置に、円弧状溝35が形成されている。円弧状溝35には、周方向の前後に、前方壁面35aと後方壁面35bが形成されており、前方壁面35aと後方壁面35bは、回転中心から放射状、すなわち法線と一致するように形成されている。前方壁面35aと後方壁面35bがなす中心角度γは、前述の中心角度βの3倍、すなわち90°に設定されている。本実施形態の角スプライン32が、上記課題を解決するための手段に記載の「ドッグ部」を構成し、円弧状溝35が、上記課題を解決するための手段に記載の「追加ドッグ部」を構成している。
円弧状溝35と角スプライン32との相対関係は任意に設定可能であるが、本実施形態においては、円弧状溝35の前方壁面35aと角スプライン32の後方壁面32bとが同一法線上となるように設定され、円弧状溝35の後方壁面35bと角スプライン32の前方壁面32aとが同一法線上となるように設定されている。
フィードモータ22の回転に伴うドッグ部の近接、近接-開放切換、開放、および、開放-近接切換の各信号を検出するように、複数の近接スイッチ36a、36b、35zがそれぞれ設けられている。近接スイッチ36a、36b、35zは、ドッグプレート31と対向する平面を形成するブラケット37に、その検出軸線が駆動軸23と平行となるように対向配置されている。
角スプライン32の歯数Cは6歯なので、歯幅のなす中心角度βは30°であり、基準円φN1上に配設された近接スイッチ36a、36bの個数Xは2なので単位検出角度αは、下記(式1)より、15°である。
α=β/X・・・(式1)
但し、Xは2以上の整数である。
また、2つの近接スイッチ36aと近接スイッチ36bとがなす中心角度θは、下記(式2)より、15°、45°、75°、105°、135°、165°から任意に選択可能であり、図3に示すように、本実施形態ではθを75°に設定している。
θ=α(2Y+1)・・・(式2)
但し、Yは、0~(C-1)の整数である。
本実施形態において、フィードモータ22の最高回転数を90rpm、基準円の直径φN1を245mmとすると、基準円φN1上の最大周速度は、1155mm/s(245×π×90÷60≒1155)となる。基準円上の角スプライン32の歯幅のなす角度、すなわち前方壁面32aと後方壁面32bとがなす中心角度βを距離に換算すると、64.1mm(245×π×30÷360≒64.1)となる。
したがって、フィードモータ22の最高回転時における基準円φN1上を歯幅が通過する時間Tabは、55.5ms(64.1÷1155≒0.0555)となる。本実施形態のクローラドリル1では、検出プログラムのサンプリングタイムは10~40msなので、歯幅通過時間Tabが55.5msであれば、充分な余裕を持って検出可能である。
また、本実施形態において、円弧状溝35が形成された直径φN2を150mmとすると、直径φN2上の最大周速度は、707mm/s(150×π×90÷60≒707)となる。直径φN2上の円弧状溝35のなす角度、すなわち前方壁面35aと後方壁面35bとがなす角度γを距離に換算すると、117.8mm(150×π×90÷360≒117.8)となる。
したがって、フィードモータ22の最高回転時におけるφN2上を円弧状溝35が通過する時間Tzは、166.6ms(117.8÷707≒0.1666)となる。歯幅通過時間Tabが55.5msなのに対し、円弧状溝通過時間Tzは166.6msであり、下記(式3)が成立している。
Tab<Tz・・・(式3)
本実施形態において、円弧状溝35の通過時間Tzは、角スプライン32の通過時間Tabの3倍程度に設定されており、さらに、検出プログラムのサンプリングタイムの10~40msの4~16倍に設定されていることから、フィードモータ22が1回転する間に円弧状溝35を確実に検出可能である。そこで、円弧状溝35の検出信号を用いて検出信号のキャリブレーションを行なうことで、フィード長検出装置の検出精度を向上させることが可能となる。
次に、上記フィード長検出装置30によるフィード長検出について、図5~図8を用いて説明する。なお、図5および図6は、フィードモータ22が図3中反時計周りに回転してドリフタ7が前進する際の検出状態を表し、図7および図8は、フィードモータ22が図3中時計周りに回転してドリフタ7が後退する際の検出状態を表している。
図5は、フィードモータ22が図3中反時計回りに回転して、状態1(図5(a))から状態4(同図(d))に至るまでの各近接スイッチ36a~36zの検出状態の推移を示しており、図6に示すタイミングチャートの縦軸が信号のON―OFF、横軸が時間を表している。
状態1(図5(a))は、A相の近接スイッチ36aがスプライン歯33を検出(=「近接」)し、B相の近接スイッチ36bが非検出状態から前方壁面32aを検出(=「開放―近接切換」)し、Z相の近接スイッチ36zがドッグプレート31を検出状態から後方壁面35bを検出(=「近接―開放切換」)した状態である。
状態2(図5(b))は、近接スイッチ36aがスプライン歯33を検出状態から後方壁面32bを検出(=「近接―開放切換」)し、近接スイッチ36bがスプライン歯33を検出(=「近接」)し、近接スイッチ36zが非検出(=「開放」)の状態である。
状態3(図5(c))は、近接スイッチ36aが非検出(=「開放」)状態であり、近接スイッチ36bがスプライン歯33検出から後方壁面32bを検出(=「近接―開放切換」)した状態であり、近接スイッチ36zが非検出(=「開放」)の状態である。
状態4(図5(d))は、近接スイッチ36aが非検出から前方壁面32aを検出(=「開放―近接切換」)した状態であり、近接スイッチ36bが非検出(=「開放」)、近接スイッチ36zが非検出(=「開放」)の状態である。
ここで、各状態の間隔は、単位検出角度α(=15°)に相当する時間であり、状態1から状態4において、A相の近接スイッチ36aとB相の近接スイッチ36bとの検出状態の組合せは全て異なっていることから、単位検出角度αは、本実施形態のフィード長検出装置30の分解能と同義であることが見て取れる。
また、各状態の推移に着目すると、近接スイッチ36aと近接スイッチ36bとの検出状態は、それぞれ「近接」→「近接―開放切換」→「開放」→「開放―近接切換」を繰り返しているところ、近接スイッチ36aと近接スイッチ36bとでは、A相の近接スイッチ36aの状態が、B相の近接スイッチ36bの状態よりも先行して推移している。これにより、フィードモータ22の回転方向が、図5中反時計回りに回転(すなわち、ドリフタ7が前進)していることを各状態毎(すなわち、分解能ごと)に判別可能である。
上述した通り、本実施形態のフィード長検出装置30の分解能は、単位検出角度αと同義であるが、個々の近接スイッチ36a、36bに求められる検出精度は、歯幅のなす中心角度βを検出可能であればよいことになる。したがって、個々の近接スイッチ36a、36bの検出には、余裕があるので正確なフィード長検出が可能である。また、個々の近接スイッチ36a、36bとして、単位検出角度αの1/2の検出精度を備える近接スイッチ、すなわち、分解能よりも性能の低い近接スイッチを採用可能となるので、コストを抑えることができる。
Z相の近接スイッチ36zの検出状態は、状態1では「近接―開放切換」となり、状態2から状態4では「開放」で変化が無く、その後も「開放」が2回繰り返され、3回目の状態変化で「開放―近接切換」となる。すなわち、単位検出角度αの6倍に相当する間隔で「開放」が維持される。
そのため、この間隔は、近接スイッチ36a、36bと対比しても3倍となるので、検出ミスが発生するおそれは無い。したがって、Z相の近接スイッチ36zの検出信号を用いて毎回転毎にキャリブレーションを行なうことで、フィード長検出装置30の検出精度をより確かなものとすることができる。
図7は、フィードモータ22が、同図中時計回りに回転して状態5(図7(a))から状態8(図7(d))に至るまでの各近接スイッチ36a~36zの検出状態の推移を示しており、図8に示すタイミングチャートの縦軸が信号のON―OFF、横軸が時間を表している。
図7において、状態5(図7(a))は、A相の近接スイッチ36aが非検出(=「開放」)、B相の近接スイッチ36bが非検出から後方壁面32bを検出(=「開放―近接切換」)、Z相の近接スイッチ36zがドッグプレート31を検出した状態から後方壁面35bを検出(=「近接―開放切換」)した状態である。
状態6(図7(b))は、近接スイッチ36aが非検出から前方壁面32aを検出(=「開放―近接切換」)した状態であり、近接スイッチ36bがスプライン歯33を検出(=「近接」)し、近接スイッチ36zが非検出(=「開放」)の状態である。
状態7(図7(c))は、近接スイッチ36aがスプライン歯33を検出(=「近接」)し、近接スイッチ36bがスプライン歯33検出から前方壁面32aを検出(=「近接―開放切換」)し、近接スイッチ36zがドッグプレート31を検出から後方壁面35bを検出(=「近接―開放切換」)した状態である。
状態8(図7(d))は、近接スイッチ36aがスプライン歯33検出した状態から後方壁面32bを検出(=「近接―開放切換」)した状態であり、近接スイッチ36bが非検出(=「開放」)、近接スイッチ36zが非検出(=「開放」)の状態である。
図5および図6と、図7および図8とを対比すると、単位検出角度αが分解能と同義であること、各近接スイッチに求められる検出性能、キャリブレーションに好適な信号を検出可能なこと、はそれぞれ共通していることが見て取れる。また、A相の近接スイッチ36aおよびB相の近接スイッチ36bの検出状態が、それぞれ「近接」→「近接―開放切換」→「開放」→「開放―近接切換」を繰り返すことも共通している。
しかし、A相の近接スイッチ36aとB相の近接スイッチ36bとでは、B相の近接スイッチ36bの状態がA相の近接スイッチ36aの状態よりも先行して推移している。これにより、フィードモータ22の回転方向が、図7中時計回りに回転(すなわち、ドリフタ7が後退)していることを状態毎(すなわち、分解能ごと)に判別可能である。
このように、第一実施形態のフィード長検出装置30では、フィードモータ22の回転方向を、分解能毎に判別しながら検出状態をカウントすることが可能であり、ドリフタ7が前進している場合はカウントを加算し、後退している場合はカウントを減算することでフィード長を精度良く算出することができる。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態について説明する。図9および図10は、第二実施形態のフィード長検出装置40を示している。第二実施形態のフィード長検出装置40と第一実施形態のフィード長検出装置30との差異は、課題を解決するための手段の「追加ドッグ部」である円弧状溝35に替えて、較正用のドッグプレート41を設けた点であり、その他の構成は、第一実施形態のフィード長検出装置30と共通している。
詳しくは、第二実施形態のドッグプレート41は、第一実施形態のドッグプレート31よりも径小な円板であり、周縁部の1箇所に、方形溝42が設けられている。方形溝42の両端部には、前方壁面42aおよび後方壁面42bが形成されている。前方壁面42aと後方壁面42bとがなす中心角度は、90°に設定されている。
ドッグプレート41は、ドッグプレート31と平行に、かつ、ドッグプレート41がドッグプレート31の上面側(図10中下方)となるように、フィードモータ22の駆動軸23に同軸に装着されている。複数の近接スイッチ36a、36b、36zは、ブラケット43に、その検出軸線が駆動軸23と平行となるように対向配置されている。ドッグプレート31とドッグプレート41とでは、検出距離に差があるので、それぞれの検出対象との適正な距離を保つように装着されている。
第二実施形態のフィード長検出装置40のフィード長検出の状態は、第一実施形態のフィード長検出装置30と同じであり、ドリフタ7の前進工程は、図5および図6に示した例、後退工程は図7および図8に示した例の通りであるので、第二実施形態での説明は省略する。
この第二実施形態のフィード長検出装置40は、追加ドッグ部として較正用のドッグプレート41を別個追加することが特徴であるが、このように構成することで、追加ドッグ部を多段に追加して、キャリブレーションの精度を向上することが容易に行える。
[第三実施形態]
次に、第三実施形態について説明する。図11は、本発明の第三実施形態であるフィード長検出装置50を示している。
第三実施形態のフィード長検出装置50は、ドッグプレート51と、複数(この例では4個)の近接スイッチ57a、57b、57z1、57z2と、を有する。第三実施形態のドッグプレート51と第一実施形態のドッグプレート31の基本的な構成は共通している。
つまり、角スプライン52は角スプライン31に対応し、スプライン歯53はスプライン歯33に対応し、スプライン溝54はスプライン溝34に対応し、円弧状溝(内)55は円弧状溝35に対応し、近接スイッチ57aは近接スイッチ36aに対応し、近接スイッチ57bは近接スイッチ36bに対応し、近接スイッチ57z1は近接スイッチ36zに対応している。
第三実施形態のフィード長検出装置50と第一実施形態のフィード長検出装置30との差異は、上記の共通構成に対し、さらに追加ドッグ部として円弧状溝(外)56と、これに対向配置された近接スイッチ57z2と、が追加された点である。円弧状溝(外)56は、直径φN3の円上の4箇所に設けられている。各円弧状溝(外)56には、前方壁面56aと後方壁面56bが形成され、前方壁面56aおよび後方壁面56bは、回転中心から放射状、すなわち法線と一致するように形成されている。
前方壁面56aと後方壁面56bとがなす中心角度δは、図3の中心角度βの1.5倍、すなわち45°に設定されている。さらに、周方向で隣接する円弧状溝(外)56の前方壁面56aと後方壁面56bとがなす中心角度も同じく45°に設定されている。φN3は、φN2よりも大きくφN1よりも小さいことから、円弧状溝(外)56は、円弧状溝(内)55と角スプライン32との間の空間に設けられている。
第三実施形態のフィード長検出装置50のフィード長検出は、共通構成部分は第一実施形態のフィード長検出装置30と同じなので説明は省略する。第三実施形態の円弧状溝(外)56は、4箇所に設けられているので、ドッグプレートが1回転する間に、溝を4回検出することになり、この検出信号を用いてキャリブレーションを行なうことで較正の頻度が増加してフィード長の検出精度がより向上する。
[第一実施形態の変形例]
次に、第一実施形態の変形例について説明する。図12に、第一実施形態の変形例のフィード長検出装置30'を示す。
同図に示すように、本変形例のフィード長検出装置30'と第一実施形態のフィード長検出装置30との差異は、フィード長検出のための近接スイッチを1個追加した点である。つまり、本変形例のフィード長検出装置30'は、近接スイッチ38a、38b、38c、および近接スイッチ38zを備える。
本変形例では、近接スイッチの個数が変更になることから、単位検出角度α'と近接スイッチのなす中心角度θ'も前述の(式1)および(式2)により変更になる。すなわち、角スプライン32の歯数Cは変更なく6歯なので、歯幅のなす中心角度βは30°であり、基準円φN1上に配設された近接スイッチ38a、38b、38cの個数Xは3なので、単位検出角度α'は、下記(式1)により、10°である。
α'=β/X・・・(式1)
また、駆動軸23の軸線方向から見たときに、近接スイッチ38aと近接スイッチ38bとがなす中心角度θ'、および、近接スイッチ38bと近接スイッチ38cとがなす中心角度θ''は、下記(式2)により、10°、30°、50°、70°、90°、110°から任意に選択可能であり、図12に示すように、本実施形態ではθ'およびθ''を50°に設定している。
θ'=α'(2Y+1)
θ''=α'(2Y+1)・・・(式2)
但し、Yは0~5の整数である。
次に、本変形例のフィード長検出装置30'によるフィード長検出について、図13および図14を用いて説明する。図13は、フィードモータ22が、同図中反時計周りに回転してドリフタ7が前進する際に、状態1(同図(a))から状態6(同図(f))に至るまでの各近接スイッチ38a~38zの検出状態の推移を示しており、図14に示すタイミングチャートの縦軸が信号のON―OFF、横軸が時間を表している。
状態1(図13(a))は、A相の近接スイッチ38aが非検出状態から前方壁面32aを検出(=「開放―近接切換」)し、B相の近接スイッチ38bが非検出(=「開放」)の状態であり、C相の近接スイッチ38cが非検出(=「開放」)、Z相の近接スイッチ38zがドッグプレート31の検出状態から後方壁面35bを検出(=「近接―開放切換」)した状態である。
状態2(図13(b))は、近接スイッチ38aがスプライン歯33を検出(=「近接」)し、近接スイッチ38bが非検出状態から前方壁面32aを検出(=「開放―近接切換」)した状態であり、近接スイッチ38cが非検出(=「開放」)、近接スイッチ38zが非検出(=「開放」)の状態である。
状態3(図13(c))は、近接スイッチ38aがスプライン歯33を検出(=「近接」)し、近接スイッチ38bがスプライン歯33を検出(=「近接」)し、近接スイッチ38cが非検出状態から前方壁面32aを検出(=「開放―近接切換」)、近接スイッチ38zが非検出(=「開放」)した状態である。
状態4(図13(d))は、近接スイッチ38aがスプライン歯33の検出状態から後方壁面32bを検出(=「近接―開放切換」)した状態であり、近接スイッチ38bがスプライン歯33を検出(=「近接」)し、近接スイッチ38cがスプライン歯33を検出(=「近接」)し、近接スイッチ38zが非検出(=「開放」)の状態である。
状態5(図13(e))は、近接スイッチ38aが非検出(=「開放」)の状態であり、近接スイッチ38bがスプライン歯33の検出状態から後方壁面32bを検出(=「近接―開放切換」)した状態であり、近接スイッチ38cがスプライン歯33を検出(=「近接」)し、近接スイッチ38zが非検出(=「開放」)の状態である。
状態6(図13(f))は、近接スイッチ38aが非検出(=「開放」)の状態であり、近接スイッチ38bが非検出(=「開放」)、近接スイッチ38cがスプライン歯33の検出状態から後方壁面32bを検出(=「近接―開放切換」)し、近接スイッチ38zが非検出(=「開放」)の状態である。
ここで、各状態の間隔は、単位検出角度α'(=10°)に相当する時間であり、状態1から状態6において、A相の近接スイッチ38a、B相の近接スイッチ38bおよびC相の近接スイッチ38cの検出状態の組合せは全て異なっていることから、単位検出角度α'は、本変形例のフィード長検出装置30'の分解能と同義であることが見て取れる。したがって、基準円上の近接スイッチの個数を1個増やすことで、分解能は15°から10°に向上している。
また、各状態の推移に着目すると、近接スイッチ38a、近接スイッチ38bおよび近接スイッチ38cの検出状態は、それぞれ「近接」→「近接」→「近接―開放切換」→「開放」→「開放」→「開放―近接切換」を繰り返しているところ、A相の近接スイッチ36aとB相の近接スイッチ38bとでは、A相の近接スイッチ38aの状態がB相の近接スイッチ38bの状態よりも先行し、B相の近接スイッチ38bの状態がC相の近接スイッチ38cの状態よりも先行して推移している。これにより、フィードモータ22の回転方向が、図中反時計回りに回転(すなわち、ドリフタ7が前進)していることを状態毎(すなわち、分解能ごと)に判別可能である。
上述した通り、本変形例のフィード長検出装置30'の分解能は、単位検出角度α'と同義であるが、個々の近接スイッチに求められる検出精度は、歯幅のなす中心角度βを検出可能であればよいことになる。したがって、個々の近接スイッチの検出には、余裕があるので正確なフィード長検出が可能である。
また、基準円上の近接スイッチ38a、38b、38cとして、単位検出角度α'の1/3の検出精度を備える近接スイッチ(すなわち、分解能よりも性能の低い近接スイッチ)を採用可能なのでコストを抑えることができる。本変形例のフィード長検出装置30'のその他の作用効果は、第一実施形態のフィード長検出装置30と同一であるので説明は省略する。
以上、本発明の実施形態ないし変形例について図面を参照して説明したが、本発明に係るフィード長検出装置は、上記実施形態ないし変形例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しなければ、その他の種々の変形や各構成要素を変更することが許容されることは勿論である。
例えば、基準円上で歯幅と溝幅を等しく設定するのであれば、角スプラインの壁面を法線と一致させずに平行な2面で形成してもよい。また、近接スイッチの配置は、一方向からではなくドッグプレートの両面に配してもよい。また、ドッグ部は、歯部と溝部とで構成するのではなく、凸部と凹部とで構成してもよい。
1 クローラドリル(穿孔機械)
2 走行台車
3 オペレータキャビン
4 ブーム
5 ガイドシェル
6 キャリッジ
7 ドリフタ(さく岩機)
8 シャンクロッド
9 ロッドチェンジャ
10 セントラライザ
20 送り機構
21 ケーシング
22 フィードモータ
23 駆動軸
24 ドライブスプロケット
30、30' フィード長検出装置
31 ドッグプレート
32 角スプライン(ドッグ部)
32a、32b、 前方壁面、後方壁面
33 スプライン歯
34 スプライン溝
35 円弧状溝(追加ドッグ部)
35a、35b 前方壁面、後方壁面
36a、36b、36z 近接スイッチ(A相)、(B相)、(Z相)
37 ブラケット
38a、38b、38c、38z 近接スイッチ(A相)、(B相)、(C相)、(Z相)
40 フィード長検出装置
41 ドッグプレート(較正用)
42 方形溝
42a、42b 前方壁面、後方壁面
43 ブラケット
50 フィード長検出装置
51 ドッグプレート(マルチ)
52 角スプライン
53 スプライン歯
54 スプライン溝
55 円弧状溝(外)
56 円弧状溝(内)
56a、56b 前方壁面、後方壁面
57a、57b、57z1、57z2 近接スイッチ(A相)、(B相)、(Z1相)、(Z2相)
60 フィード長検出装置
61 金属円板
62 切欠
63 凸部
64a、64b 近接スイッチ(A相)、(B相)
α、α' 単位検出角度(分解能)
β 歯幅(溝幅)のなす中心角度
θ、θ'、θ'' 近接スイッチのなす中心角度
γ、δ 円弧状溝のなす中心角度
C 歯数(溝数)
φN1、φN2、φN3、φN4 基準円直径
P 切欠のなす中心角度(分解能)
P1 凸部のなす中心角度
X 近接スイッチの個数

Claims (2)

  1. 穿孔機械に装備されてガイドシェルに沿って前進後退するさく岩機のフィード長および進退方向を検出するフィード長検出装置であって、
    フィードモータの駆動軸に設けられた円板状のドッグプレートと、該ドッグプレートに形成された複数のドッグ部と、前記フィードモータの回転に伴う前記ドッグ部の近接、近接-開放切換、開放および開放-近接切換の各信号を検出する複数の近接スイッチと、を備え、
    前記ドッグ部は、前記ドッグプレートの外周部に形成した歯数Cの角スプラインであり、
    前記駆動軸の軸線方向から見たときに、前記角スプラインを構成する歯と溝の基準円上の幅が等しく形成され、
    少なくとも第1の近接スイッチと第2の近接スイッチとの2つ近接スイッチが前記基準円上に配設されており、
    単位検出角度αが下記(式1)にて設定されるとともに、前記第1の近接スイッチと前記第2の近接スイッチとがなす中心角度θが下記(式2)を満たすように配設されていることを特徴とするフィード長検出装置。
    α=β/X・・・・・・・・(式1)
    θ=α(2Y+1)・・・・・(式2)
    但し、βは、前記基準円上の歯幅または溝幅が形成する中心角度、Xは、近接スイッチの個数であって2以上の整数であり、Yは、0以上(C-1)以下の整数である。
  2. 前記ドッグ部とは異なる箇所に設けられた少なくとも1つの追加ドッグ部と、該追加ドッグ部に対応して設けられた追加近接スイッチと、を有するキャリブレーション手段を更に備え、
    前記追加ドッグ部は、所定の溝幅を有する円弧状の溝からなり、
    前記追加近接スイッチは、前記フィードモータの回転に伴って前記追加ドッグ部の近接-開放切換信号または開放-近接切換信号を検出するように設けられ、
    前記第1の近接スイッチまたは前記第2の近接スイッチは、下記(式3)を満たすように相対位置が設定されるとともに、
    当該追加近接スイッチによって当該追加ドッグ部を検出する検出信号を用いてキャリブレーションを行なう請求項1に記載のフィード長検出装置。
    Tab<Tz・・・(式3)
    但し、Tabは、歯幅または溝幅が通過する時間であり、Tzは、前記追加近接スイッチを前記追加ドッグ部の溝幅が通過する時間である。
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