JP6517014B2 - 誘導検出型ロータリエンコーダ - Google Patents

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Description

本発明は、ロータとステータとに設けられた配線の間で生じる磁束結合を利用して回転角を測定する誘導検出型ロータリエンコーダに関する。
誘導検出型ロータリエンコーダは、送信巻線及び受信巻線が設けられたステータと、磁束結合体が設けられたロータとを備える。この誘導検出型ロータリエンコーダにおいて、送信巻線には周期的に電流方向が変化する送信電流が流される。磁束結合体は、送信巻線に流される送信電流によって発生した磁界に基づく誘導電流を発生させる。受信巻線は、磁束結合体を流れる誘導電流によって発生した磁界に基づく誘導電圧を検出する。
例えば、特許文献1に開示される誘導検出型ロータリエンコーダにおいては、2つのトラックが同心円状に配置された構成を備える。1つのトラックはステータ側に送信巻線及び受信巻線と、ロータ側に設けられた磁束結合体との組によって構成される。2つのトラックは回転軸と直交する方向(放射方向)に並んで配置される。また、特許文献2に開示される誘導検出型ロータリエンコーダにおいては、同心円状の4つのトラックが放射方向に並んで配置された構成を備える。
特許第4869769号 特許第5540308号
ここで、特許文献1、2に記載のアブソリュート型エンコーダにおいて、エンコーダの外径を小さくしようとした場合、隣接するトラックの間隔をできる限り狭くする必要がある。しかしながら、磁束結合体の放射方向の幅は、受信巻線の放射方向の幅と同等か、わずかに広くする必要があり、外径の小型化には限界がある。また、磁束結合体の放射方向の幅を狭くすると、回転軸に対するステータの偏芯やロータの偏芯などがあると、ロータの1回転で検出する信号にアンバランスが発生し、エンコーダの検出精度を低下させる原因となる。
本発明の目的は、エンコーダの大型化を抑制しつつ、ステータやロータの偏芯などのミスアライメントによる検出精度への影響を低減することができる誘導検出型ロータリエンコーダを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の誘導検出型ロータリエンコーダは、ステータと、ステータと対向し、回転軸を中心に回転可能に設けられたロータと、ステータに設けられ、回転軸を中心とした環状の第1領域に形成された第1受信巻線と、ステータに設けられ、回転軸と直交する放射方向に第1領域と並ぶ環状の第2領域に形成された第2受信巻線と、ステータに設けられ、第1領域の第2領域とは反対側に配置された第1送信巻線と、ステータに設けられ、第2領域の第1領域とは反対側に配置された第2送信巻線と、ロータに設けられ、回転軸を中心とした環状の領域であって回転軸に沿った軸方向に第1領域と重なる第3領域に形成された第1磁束結合体と、ロータに設けられ、回転軸を中心とした環状の領域であって軸方向に第2領域と重なる第4領域に形成された第2磁束結合体と、を備え、第3領域の放射方向の幅は、第1領域の放射方向の幅よりも広く、第4領域の放射方向の幅は、第2領域の放射方向の幅よりも広く、第3領域の一部は、第4領域の一部と軸方向に重なることを特徴とする。
このような構成によれば、第1磁束結合体が設けられる第3領域の一部と、第2磁束結合体が設けられる第4領域の一部とが軸方向に重なるため、第1磁束結合体及び第2磁束結合体の放射方向の幅を広くしても両結合体の干渉は発生しない。このため、エンコーダの外径の大型化を抑制しつつ、第1磁束結合体及び第2磁束結合体の放射方向の幅を拡げてステータやロータの偏芯に対する影響を低減することができる。
本発明の誘導検出型ロータリエンコーダにおいて、第1送信巻線は、第2送信巻線と同層に設けられていてもよい。このような構成によれば、エンコーダの薄型化を図ることができる。
本発明の誘導検出型ロータリエンコーダにおいて、第1磁束結合体及び第1受信巻線は、回転軸を中心とした回転方向に第1ピッチで周期的に変化する形状に設けられ、第2磁束結合体及び第2受信巻線は、回転軸を中心とした回転方向に第1ピッチと異なる第2ピッチで周期的に変化する形状に設けられていてもよい。このような構成によれば、ロータの回転角度における絶対値を得られるようになる。
本発明の誘導検出型ロータリエンコーダにおいて、第1磁束結合体は、回転軸を中心として第1磁束結合体の内側半径と同じ半径で環状に設けられた第1環状電流経路を含み、第2磁束結合体は、回転軸を中心として第2磁束結合体の外側半径と同じ半径で環状に設けられた第2環状電流経路を含んでいてもよい。このような構成によれば、第1環状電流経路がシールドの役目を果たし、第2送信巻線から第1磁束結合体へのクロストークの影響を抑制することができる。また、第2環状電流経路がシールドの役目を果たし、第1送信巻線から第2磁束結合体へのクロストークの影響を低減することができる。
本発明の誘導検出型ロータリエンコーダにおいて、第1磁束結合体の内側に回転軸を中心として環状に設けられた第1環状電流経路と、第2磁束結合体の外側に回転軸を中心として環状に設けられた第2環状電流経路と、をさらに備えていてもよい。このような構成によれば、第1環状電流経路がシールドの役目を果たし、第2送信巻線から第1磁束結合体へのクロストークの影響を抑制することができる。また、第2環状電流経路がシールドの役目を果たし、第1送信巻線から第2磁束結合体へのクロストークの影響を低減することができる。
デジタル式マイクロメータを例示する正面図である。 第1実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの構成を例示する断面図である。 ステータ及びロータの構成を例示する模式的断面図である。 送信巻線及び受信巻線を例示する平面図である。 第1受信巻線及び第2受信巻線の一つの受信巻線部を例示する平面図である。 第1磁束結合体を例示する平面図である。 第2磁束結合体を例示する平面図である。 第2実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダを例示する断面図である。 第2実施形態に係る磁束結合体を例示する平面図である。 第2実施形態に係る磁束結合体を例示する平面図である。 第3実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダを例示する断面図である。 第3実施形態に係る磁束結合体を例示する平面図である。 第3実施形態に係る磁束結合体を例示する平面図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
図1は、第1実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダを適用したデジタル式マイクロメータを例示する正面図である。図1に表したように、デジタル式マイクロメータ1は、フレーム3と、シンブル5と、スピンドル7と、表示部9と、を備える。フレーム3は、シンブル5及びスピンドル7を支持する本体部3aと、本体部3aから間隔を開けて設けられるアンビル部3bとを有する。シンブル5は、フレーム3の本体部3aに回転可能に取り付けられる。測定子であるスピンドル7は、フレーム3の本体部3aで回転可能に支持される。
スピンドル7の一端7a側はフレーム3の本体部3aからアンビル部3bに向けて突出している。アンビル部3bには、スピンドル7の一端7aと対向するようにアンビル3cが取り付けられる。スピンドル7の他端側はフレーム3の本体部3aに入り込む。スピンドル7の他端側には送りねじ(図1には示されない)が設けられる。この送りねじがシンブル5内に設けられたナット(図1には示されない)に嵌め込まれている。
フレーム3の本体部3aの外装面には表示部9が設けられる。表示部9は、例えばセグメント方式で数値等を表示する液晶表示パネルである。このような構成において、シンブル5を正方向に回転させると、スピンドル7は、スピンドル7の軸(回転軸AX)に沿ってアンビル3c側へ移動する。これにより、スピンドル7とアンビル3cとの間隔が狭くなる。一方、シンブル5を逆方向に回転させるとスピンドル7は回転軸AXに沿ってアンビル3cとは反対側へ移動する。これにより、スピンドル7とアンビル3cとの間隔が広くなる。
対象物の大きさを測定する場合には、アンビル3cとスピンドル7の一端7aとの間に対象物を配置し、シンブル5を正方向に回転させてアンビル3cとスピンドル7の一端7aとの間で対象物を挟むようにする。この際のアンビル3cとスピンドル7の一端7aとの間隔が測定結果として表示部9に表示される。
次に、本実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダの構成を例示する断面図である。
図2に表したように、誘導検出型ロータリエンコーダ11は、フレーム3の本体部3aに設けられる。
誘導検出型ロータリエンコーダ11は、ステータ14と、ロータ15とを備える。ステータ14はステータブッシュ21を介してフレーム3の本体部3aに固定される。ロータ15は、ステータ14と対向し、回転軸AXを中心に回転可能に設けられる。ロータ15は、円筒状のロータブッシュ19の端面に固定される。ロータブッシュ19及びステータブッシュ21にはスピンドル7が挿入される。
スピンドル7の表面には、シンブル5の内部に配置されたナットに嵌め込まれる送りねじ23が形成される。また、スピンドル7の表面には、スピンドル7の長手方向(スピンドル7の進退方向)にキー溝25が設けられる。キー溝25には、ロータブッシュ19に固定されたピン27の先端部が嵌まっている。これにより、スピンドル7が回転すると、その回転力がピン27を介してロータブッシュ19に伝わり、ロータ15が回転する。すなわち、スピンドル7の回転に連動してロータ15が回転することになる。ピン27はキー溝25に固定されていないので、ロータ15をスピンドル7とともに移動させずにロータ15を回転させることができる。一方、ステータブッシュ21はスピンドル7を回転させても回転しない。つまり、ステータ14はスピンドル7を回転させても固定されたままである。
次に、ステータ14及びロータ15の構成について説明する。
図3は、ステータ及びロータの構成を例示する模式的断面図である。
図3に表したように、ステータ14は、積層された絶縁層33A及び33Bを有する。絶縁層33A及び33Bは、ロータ15から離れる方向にこの順で積層される。絶縁層33A及び33Bには、スピンドル7を通すための貫通孔34が設けられる。
ロータ15は、積層された絶縁層42A及び42Bを有する。絶縁層42A及び42Bは、ステータ14から離れる方向にこの順で積層される。絶縁層42A及び42Bには、スピンドル7を通すための貫通孔43が設けられる。
ステータ14には、第1受信巻線32a及び第2受信巻線32bが設けられる。第1受信巻線32aは、回転軸AXを中心とした環状の第1領域R1に形成される。第1受信巻線32aの一部は絶縁層33Aのロータ15側に形成され、他部は絶縁層33Aと絶縁層33Bとの間に形成される。これらは絶縁層33Aを貫通するスルーホール又はビアを介して接続される。
第2受信巻線32bは、回転軸AXを中心とした環状の第2領域R2に形成される。第2領域R2は、回転軸AXと直交する放射方向に第1領域R1と並んで設けられる。本実施形態では、第2領域R2は、第1領域R1と同層で第1領域R1の内側に設けられる。第2受信巻線32bの一部は絶縁層33Aのロータ15側に形成され、他部は絶縁層33Aと絶縁層33Bとの間に形成される。これらは絶縁層33Aを貫通するスルーホール又はビアを介して接続される。
さらに、ステータ14には、回転軸AXを中心とした環状の第1送信巻線31a及び第2送信巻線31bが設けられる。第1送信巻線31aはステータ14の外周側に設けられ、第2送信巻線31bはステータ14の内周側に設けられる。第1送信巻線31aに流される電流の方向は周期的に変化する。この電流により発生する磁界をロータ15に形成された第1磁束結合体41aに与える。また、第2送信巻線31bに流される電流の方向は周期的に変化する。この電流により発生する磁界をロータ15に形成された第2磁束結合体41bに与える。
ロータ15には、第1磁束結合体41aと、第2磁束結合体41bとが設けられる。第1磁束結合体41aは、回転軸AXを中心とした環状の第3領域R3に形成される。第1磁束結合体41aは、絶縁層42Aのステータ14側に設けられる。第2磁束結合体41bは、回転軸AXを中心とした環状の第4領域R4に形成される。第2磁束結合体41bは、絶縁層42Aと絶縁層42Bとの間に形成される。
本実施形態では、回転軸AXに沿った軸方向に第1領域R1と第3領域R3とが重なり、第2領域R2と第4領域R4とが重なる。すなわち、第1領域R1に設けられた第1受信巻線32aと第3領域R3に設けられた第1磁束結合体41aとが対向して第1トラックが構成され、第2領域R2に設けられた第2受信巻線32bと第4領域R4に設けられた第2磁束結合体41bとが対向して第2トラックが構成される。
ここで、誘導検出型ロータリエンコーダ11の動作について説明する。
誘導検出型ロータリエンコーダ11においては、第1送信巻線31aに流す送信電流の方向を周期的に変化させ、この送信電流により発生する磁界をロータ15に形成された第1磁束結合体41aに与える。第1磁束結合体41aには、磁束結合による誘導電流が流れる。第1受信巻線32aは、第1磁束結合体41aに流れる誘導電流によって発生した磁界に基づく誘導電圧を検出する。
また、誘導検出型ロータリエンコーダ11においては、第2送信巻線31bに流す送信電流の方向を周期的に変化させ、この送信電流により発生する磁界をロータ15に形成された第2磁束結合体41bに与える。第2磁束結合体41bには、磁束結合による誘導電流が流れる。第2受信巻線32bは、第2磁束結合体41bに流れる誘導電流によって発生した磁界に基づく誘導電圧を検出する。
本実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダ11において、第3領域R3の放射方向の幅w3は、第1領域R1の放射方向の幅w1よりも広く、第4領域R4の放射方向の幅w4は、第2領域R2の放射方向の幅w2よりも広い。ここで、幅とは、環状の領域の内側と外側との放射方向の距離のことを言う。さらに、誘導検出型ロータリエンコーダ11において、第3領域R3の一部は、第4領域R4の一部と軸方向に重なっている。
このような構成によって、第1磁束結合体41aと第2磁束結合体41bとは互いに異なる層に形成されることになる。したがって、第1磁束結合体41a及び第2磁束結合体41bの放射方向の幅を広くしても両結合体の干渉は発生しない。このため、エンコーダの外径の大型化を抑制しつつ、第1磁束結合体41a及び第2磁束結合体41bの放射方向の幅を拡げてステータ14やロータ15の偏芯に対する影響を低減することができる。
ここで、幅w3及びw4が狭いとクロストークの影響は小さくなるものの、ステータ14やロータ15の偏芯に対する影響が大きくなる。一方、幅w3及びw4が広いとステータ14やロータ15の偏芯に対する影響は小さくなるものの、クロストークの影響が大きくなる。
図4は、送信巻線及び受信巻線を例示する平面図である。
図4に表したように、第1送信巻線31aは、絶縁層33Aの外周に近い側に配置され、第2送信巻線31bは、貫通孔34に近い側に配置される。
第1受信巻線32aは、第1送信巻線31a及び第2送信巻線31bの間における第1送信巻線31aに近い位置に配置される。第1受信巻線32aは、回転方向に位相を異ならせた3つの受信巻線部321a〜323aにて構成される。受信巻線部321a〜323aにおける互いに交差する部分は、絶縁層33Aを介して上下に配列され、相互にスルーホール又はビアにて接続される。これにより、各々絶縁分離されて配置される。
また、第2受信巻線32bは、第1送信巻線31a及び第2送信巻線31bの間における第2送信巻線31bに近い位置に配置される。すなわち、第2受信巻線32bは、第1受信巻線32aの内側に配置される。第2受信巻線32bは、回転方向に位相を異ならせた3つの受信巻線部321b〜323bにて構成される。受信巻線部321b〜323bにおける互いに交差する部分は、絶縁層33Aを介して上下に配列され、相互にスルーホール又はビアにて接続される。これにより、各々絶縁分離されて配置される。
図5は、第1受信巻線及び第2受信巻線の一つの受信巻線部を例示する平面図である。
図5に表したように、受信巻線部321aは、ロータ15の回転方向にピッチλ1をもって周期的に変化するループ状(菱型状)の形状を有する。受信巻線部321aにおいて、菱型状のパターン対PA1は10個設けられる。なお、受信巻線部322a、323aも受信巻線部321aと同様の形状を有する。
また、受信巻線部321bは、ロータ15の回転方向にピッチλ1とは異なるピッチλ2をもって周期的に変化するループ状(菱型状)の形状を有する。例えば、ピッチλ2は、ピッチλ1よりも長い。言い換えると、ピッチλ1は、ピッチλ2よりも短い。受信巻線部321bにおいて、菱型状のパターン対PA2は9個設けられる。なお、受信巻線部322b、323bも受信巻線部321bと同様の形状を有する。
図6は、第1磁束結合体を例示する平面図である。
図6に表したように、第1磁束結合体41aは、スピンドル7に対して同軸的に形成され、第1受信巻線32aと空隙を介して重なるように形成される。第1磁束結合体41aは、第1受信巻線32aと同じピッチλ1をもってロータ15の回転方向に周期的に変化する連続した歯車状の形状を有する。
第1磁束結合体41aは、スピンドル7に近づく方向に窪む凹部411aと、スピンドル7から離れる方向に突出する凸部412aとを交互に構成する。図6に表した例では、凹部411aと凸部412aとのパターン対PA3は10個設けられる。また、軸方向にみて、第1磁束結合体41aの一部は、第2磁束結合体41bの一部と重なるよう設けられる。
図7は、第2磁束結合体を例示する平面図である。
図7に表したように、第2磁束結合体41bは、スピンドル7に対して同軸的に形成され、第1磁束結合体41aと同様な凹部411bと凸部412bとが交互に繰り返される歯車状の形状を有する。
第2磁束結合体41bの凹部411b及び凸部412bのピッチはλ2である。図7に表した例では、凹部411bと凸部412bとのパターン対PA4は9個設けられる。なお、第1磁束結合体41a及び第2磁束結合体41bの形状は歯車状、sin波状のほか、島状など他の形状であってもよい。
第1磁束結合体41aと第2磁束結合体41bとは互いに異なる層に形成されるため、第1磁束結合体41aの幅w3及び第2磁束結合体41bの幅w4を拡げても干渉しない。したがって、エンコーダの外径を大きくしなくても幅w3及びw4を拡げることができ、ステータ14やロータ15の偏芯に対する影響を抑制することができる誘導検出型ロータリエンコーダ11を提供することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図8は、第2実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダを例示する断面図である。
図9及び図10は、第2実施形態に係る磁束結合体を例示する平面図である。
第2実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダ12において、第1磁束結合体41aは第1環状電流経路413aを含み、第2磁束結合体41bは第2環状電流経路413bを含む。
図9に表したように、第2実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダ12の第1磁束結合体41aは、回転軸AXを中心として第1磁束結合体41aの内側半径と同じ半径で環状に設けられた第1環状電流経路413aを含む。第1環状電流経路413aの一部は凸部412aと共通になっている。
また、図10に表したように、第2磁束結合体41bは、回転軸AXを中心として第2磁束結合体41bの外側半径と同じ半径で環状に設けられた第2環状電流経路413bを含む。第2環状電流経路413bの一部は凹部411bと共通になっている。
第2実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダ12において第1磁束結合体41a及び第2磁束結合体41b以外の構成は第1実施形態と同様である。このような第2実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダ12によれば、第1環状電流経路413a及び第2環状電流経路413bのそれぞれがシールドの役目を果たすことになる。
例えば、第1環状電流経路413aは第1磁束結合体41aの第2送信巻線31b側に設けられているため、第2送信巻線31bで発生した磁界による影響を第1磁束結合体41aが受ける前に第1環状電流経路413aで受けることができる。つまり、第1環状電流経路413aは第2送信巻線31bの磁界に対するシールドの役目を果たす。これにより、第1磁束結合体41aは、第2送信巻線31bの磁界の影響をほとんど受けず、第1送信巻線31aの磁界による電流を十分に流すことができるようになる。
同様に、第2環状電流経路413bは第2磁束結合体41bの第1送信巻線31a側に設けられているため、第1送信巻線31aで発生した磁界による影響を第2磁束結合体41bが受ける前に第2環状電流経路413bで受けることができる。つまり、第2環状電流経路413bは第1送信巻線31aの磁界に対するシールドの役目を果たす。これにより、第2磁束結合体41bは、第1送信巻線31aの磁界の影響をほとんど受けず、第2送信巻線31bの磁界による電流を十分に流すことができるようになる。
第2実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダ12によれば、第1環状電流経路413a及び第2環状電流経路413bのそれぞれによるシールド効果によって、クロストークの影響を抑制した精度の高い位置検出を行うことができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。
図11は、第3実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダを例示する断面図である。
図12及び図13は、第3実施形態に係る磁束結合体を例示する平面図である。
第3実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダ13は、第1磁束結合体41aの内側に回転軸AXを中心として環状に設けられた第1環状電流経路413aと、第2磁束結合体41bの外側に回転軸AXを中心として環状に設けられた第2環状電流経路413bと、をさらに備えている。すなわち、第1環状電流経路413aは、第1磁束結合体41aとは独立して環状に設けられ、第2環状電流経路413bは、第2磁束結合体41bとは独立して環状に設けられる。これら以外の構成は第1実施形態と同様である。
第1磁束結合体41aと独立して第1環状電流経路413aが設けられていても、第2実施形態と同様に、第1環状電流経路413aは第2送信巻線31bの磁界に対するシールドの役目を果たす。また、第2磁束結合体41bと独立して第2環状電流経路413bが設けられていても、第2環状電流経路413bは第1送信巻線31aの磁界に対するシールドの役目を果たす。
第3実施形態では、第1環状電流経路413a及び第2環状電流経路413bが独立して設けられているため、第1磁束結合体41a及び第2磁束結合体41bのそれぞれは、第1送信巻線31a及び第2送信巻線31bのそれぞれからの磁界による電流が効率良く流れることになる。
第3実施形態に係る誘導検出型ロータリエンコーダ13によれば、第1環状電流経路413a及び第2環状電流経路413bのそれぞれによるシールド効果によって、クロストークの影響を抑制した精度の高い位置検出を行うことができる。
以上説明したように、実施形態によれば、エンコーダの大型化を抑制しつつ、ステータやロータの偏芯などのミスアライメントによる検出精度への影響を低減することができる誘導検出型ロータリエンコーダ11、12及び13を提供することが可能になる。
なお、上記に本実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。
以上のように、本発明は、デジタル式マイクロメータのほか、デジタル式インジケータなど回転量を検出して測定値を求める各種測定器に好適に利用できる。
1…デジタル式マイクロメータ
3…フレーム
5…シンブル
7…スピンドル
9…表示部
11,12,13…誘導検出型ロータリエンコーダ
14…ステータ
15…ロータ
31a…第1送信巻線
31b…第2送信巻線
33A,33B…絶縁層
41a…第1磁束結合体
41b…第2磁束結合体
42A,42B…絶縁層
413a…第1環状電流経路
413b…第2環状電流経路
R1…第1領域
R2…第2領域
R3…第3領域
R4…第4領域

Claims (5)

  1. ステータと、
    前記ステータと対向し、回転軸を中心に回転可能に設けられたロータと、
    前記ステータに設けられ、前記回転軸を中心とした環状の第1領域に形成された第1受信巻線と、
    前記ステータに設けられ、前記回転軸と直交する放射方向に前記第1領域と並ぶ環状の第2領域に形成された第2受信巻線と、
    前記ステータに設けられ、前記第1領域の前記第2領域とは反対側に配置された第1送信巻線と、
    前記ステータに設けられ、前記第2領域の前記第1領域とは反対側に配置された第2送信巻線と、
    前記ロータに設けられ、前記回転軸を中心とした環状の領域であって前記回転軸に沿った軸方向に前記第1領域と重なる第3領域に形成された第1磁束結合体と、
    前記ロータに設けられ、前記回転軸を中心とした環状の領域であって前記軸方向に前記第2領域と重なる第4領域に形成された第2磁束結合体と、
    を備え、
    前記第3領域の前記放射方向の幅は、前記第1領域の前記放射方向の幅よりも広く、
    前記第4領域の前記放射方向の幅は、前記第2領域の前記放射方向の幅よりも広く、
    前記第1領域と前記第2領域とは前記軸方向に重ならず、
    前記第3領域の一部は、前記第4領域の一部と前記軸方向に重なることを特徴とする誘導検出型ロータリエンコーダ。
  2. 前記第1送信巻線は、前記第2送信巻線と同層に設けられたことを特徴とする請求項1記載の誘導検出型ロータリエンコーダ。
  3. 前記第1磁束結合体及び前記第1受信巻線は、前記回転軸を中心とした回転方向に第1ピッチで周期的に変化する形状に設けられ、
    前記第2磁束結合体及び前記第2受信巻線は、前記回転軸を中心とした回転方向に前記第1ピッチと異なる第2ピッチで周期的に変化する形状に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の誘導検出型ロータリエンコーダ。
  4. 前記第1磁束結合体は、前記回転軸を中心として前記第1磁束結合体の内側半径と同じ半径で環状に設けられた第1環状電流経路を含み、
    前記第2磁束結合体は、前記回転軸を中心として前記第2磁束結合体の外側半径と同じ半径で環状に設けられた第2環状電流経路を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の誘導検出型ロータリエンコーダ。
  5. 前記第1磁束結合体の内側に前記回転軸を中心として環状に設けられた第1環状電流経路と、
    前記第2磁束結合体の外側に前記回転軸を中心として環状に設けられた第2環状電流経路と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の誘導検出型ロータリエンコーダ。
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