JP7082889B2 - 視野検査装置、その制御方法及び視野検査プログラム - Google Patents
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Description
被検者にとっての前回検査時からの経過年数、年齢、検査座標、既往有無、病名、病期、過去に視野検査で用いた推定閾値、過去の視野検査結果に対する信頼性を示す指標のうち少なくとも2つを採用した条件下での確率密度関数であって、1回目の視野検査にて得られる結果値x1に対する確率密度関数f(x1)を得る工程(1)を行う第1の確率密度関数取得部と、
確率密度関数f(x1)のx1の範囲から刺激閾値t1を設定する工程(2)を行う刺激閾値決定部と、
1回目の視野検査にてt1以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る工程(3)を行う検査結果取得部と、
t1以上の検査結果が得られた場合は、確率密度関数f(x1)にてt1未満の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る一方、t1以上の結果が得られなかった場合は、確率密度関数f(x1)にてt1以上の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る工程(4)を行う第2の確率密度関数取得部と、
確率密度関数f(x2)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったか否かを判定する工程(5)を行う判定部と、
を有し、
前記判定部にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態になった場合は、確率密度関数f(x2)で最も確率密度の高いx2の値を検査値とみなすことで検査を終了し、
前記判定部にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態にならなかった場合は、前記刺激閾値決定部、検査結果取得部、第2の確率密度関数取得部、判定部において、1回目を2回目と置き換え、x2をx3と置き換え、x1をx2と置き換え、刺激閾値t1をt2と置き換え、且つ第2の確率密度関数取得工程を第3の確率密度関数取得工程と置き換えたうえで、検査結果に応じて確率密度を減じてなる確率密度関数f(x3)の標準偏差σが収まる状態になったと判定されるまで前記(2)(3)(4)(5)を順に繰り返す、視野検査装置である。
前記検査結果取得部は視野計である。
前記第2の確率密度関数取得部では、確率密度関数f(x1)に対して応答関数を乗じることにより確率密度を減じる。
前記判定部にて標準偏差σが収まる所定値は1.0~3.5dBの範囲の値である。
被検者にとっての前回検査時からの経過年数、年齢、検査座標、既往有無、病名、病期、過去に視野検査で用いた推定閾値、過去の視野検査結果に対する信頼性を示す指標のうち少なくとも2つを採用した条件下での確率密度関数であって、1回目の視野検査にて得られる結果値x1に対する確率密度関数f(x1)を得る第1の確率密度関数取得工程(1)と、
確率密度関数f(x1)のx1の範囲から刺激閾値t1を設定する刺激閾値決定工程(2)と、
1回目の視野検査にてt1以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る検査結果取得工程(3)と、
t1以上の検査結果が得られた場合は、確率密度関数f(x1)にてt1未満の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る一方、t1以上の結果が得られなかった場合は、確率密度関数f(x1)にてt1以上の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る第2の確率密度関数取得工程(4)と、
確率密度関数f(x2)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったか否かを判定する判定工程(5)と、
を有し、
前記(5)にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態になった場合は、確率密度関数f(x2)で最も確率密度の高いx2の値を検査値とみなすことで検査を終了し、
前記(5)にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態にならなかった場合は、前記(2)(3)(4)(5)において、1回目を2回目と置き換え、x2をx3と置き換え、x1をx2と置き換え、刺激閾値t1をt2と置き換え、且つ第2の確率密度関数取得工程を第3の確率密度関数取得工程と置き換えたうえで、検査結果に応じて確率密度を減じてなる確率密度関数f(x3)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったと判定されるまで前記(2)(3)(4)(5)を順に繰り返すよう視野検査装置を制御する、視野検査装置の制御方法である。
前記(2)(3)(4)(5)を行う回数は3回以下である。
前記(4)では、確率密度関数f(x1)に対して応答関数を乗じることにより確率密度を減じる。
前記(5)にて標準偏差σが収まる所定値は1.0~3.5dBの範囲の値である。
被検者にとっての前回検査時からの経過年数、年齢、検査座標、既往有無、病名、病期、過去に視野検査で用いた推定閾値、過去の視野検査結果に対する信頼性を示す指標のうち少なくとも2つを採用した条件下での確率密度関数であって、1回目の視野検査にて得られる結果値x1に対する確率密度関数f(x1)を得る工程(1)を行う第1の確率密度関数取得部、
確率密度関数f(x1)のx1の範囲から刺激閾値t1を設定する工程(2)を行う刺激閾値決定部、
1回目の視野検査にてt1以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る工程(3)を行う検査結果取得部、
t1以上の検査結果が得られた場合は、確率密度関数f(x1)にてt1未満の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る一方、t1以上の結果が得られなかった場合は、確率密度関数f(x1)にてt1以上の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る工程(4)を行う第2の確率密度関数取得部、及び
確率密度関数f(x2)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったか否かを判定する工程(5)を行う判定部、
としてコンピュータ装置を機能させるプログラムであって、
前記判定部にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態になった場合は、確率密度関数f(x2)で最も確率密度の高いx2の値を検査値とみなすことで検査を終了し、
前記判定部にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態にならなかった場合は、前記刺激閾値決定部、検査結果取得部、第2の確率密度関数取得部、判定部において、1回目を2回目と置き換え、x2をx3と置き換え、x1をx2と置き換え、刺激閾値t1をt2と置き換え、且つ第2の確率密度関数取得工程を第3の確率密度関数取得工程と置き換えたうえで、検査結果に応じて確率密度を減じてなる確率密度関数f(x3)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったと判定されるまで前記(2)(3)(4)(5)を順に繰り返す、視野検査プログラムである。
前記(2)(3)(4)(5)を行う回数は3回以下である。
前記(4)では、確率密度関数f(x1)に対して応答関数を乗じることにより確率密度を減じる。
前記(5)にて標準偏差σが収まる所定値は1.0~3.5dBの範囲の値である。
本実施形態においては、次の順序で説明を行う。なお、「~」は所定の数値以上且つ所定の数値以下を表す。
1.視野検査装置
1-1.第1の確率密度関数取得部
1-2.刺激閾値決定部
1-3.検査結果取得部
1-4.第2の確率密度関数取得部
1-5.判定部
2.視野検査装置の制御方法
3.視野検査プログラム
4.実施の形態による効果
5.変形例等
なお、以下に記載が無い構成については、公知の視野検査装置を用いても構わない。例えば、本出願人による特許第5826902号に記載の構成や、同じく本出願人による特開2017-192564号公報に記載の構成を適宜採用しても構わない。なお、視野検査装置はHMD(ヘッドマウントディスプレイ)型のものと制御コンピュータ部とを接続したものであってもよいし、据え置き型であってもよい。
1-1.第1の確率密度関数取得部
第1の確率密度関数取得部により第1の確率密度関数取得工程(1)を行う。本工程では、1回目の視野検査にて得られる結果値x1に対する確率密度関数f(x1)を得る。この確率密度関数f(x1)は、以下の項目のうち少なくとも2つを採用した条件下で得られる。
・被検者にとっての前回検査時からの経過年数
・年齢
・検査座標
・既往有無
・病名
・病期
・過去の視野検査における推定閾値
・過去の視野検査結果に対する信頼性を示す指標
例えば21dBの視標が認識され且つ次の視野検査では27dBの視標が認識されたサンプルがあった場合を想定する。過去の推定閾値が21dBの場合の確率密度関数(例えば図2(a)のような形式のプロット)の横軸27dBのサンプル数に加える。このようにサンプル数を蓄積することにより、過去に視野検査で用いた推定閾値が21dBの場合の確率密度関数を得る。
刺激閾値決定部により刺激閾値決定工程(2)を行う。本工程により、確率密度関数f(x1)のx1の範囲から刺激閾値t1を設定する。
この構成により、後述の第2の確率密度関数取得工程(4)の際に、不要な確率密度すなわち刺激閾値t1以上又はt1未満の確率密度を減じられる。その結果、視野検査に要する時間を短縮できる。
検査結果取得部により検査結果取得工程(3)を行う。本工程により、1回目の視野検査にてt1以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る。
第2の確率密度関数取得部により第2の確率密度関数取得工程(4)を行う。本工程により、t1以上の検査結果が得られた場合は、確率密度関数f(x1)にてt1未満の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る。詳しく言うと、被検者が所定の輝度(ここではt1(dB))の視標を認識できた場合、最終的に得られる検査値は、ほぼt1(dB)以上となると予測される。そのため、確率密度関数f(x1)におけるt1(dB)未満の確率密度については排除又は減じてよい。
そして、t1の±3dBの範囲のx1において-1~+1の間の値であっておおよそ一次関数的に比例した値を有する“視認できた場合の応答関数”、及び、反比例した値を有する“視認できなかった場合の応答関数”を作成してもよい。
また、応答関数についても、不要となった確率密度を排除又は減じられるならば、上記態様には限定されない。
判定部により判定工程(5)を行う。本工程では、確率密度関数f(x2)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったか否かを判定する。
標準偏差σ=abs(20-x)*(-0.1)+4.0
・1回目を2回目と置き換える。
・x2をx3と置き換える。
・x1をx2と置き換える。
・刺激閾値t1をt2と置き換える。
・第2の確率密度関数取得工程を第3の確率密度関数取得工程と置き換える。
上記の<1.視野検査装置>を採用した視野検査装置の制御方法にも本発明の技術的特徴が反映されている。具体的に言うと、本実施形態の視野検査装置は、先ほど述べた各部が前記(1)(2)(3)(4)(5)を実行するように、制御コンピュータ部により制御すれば、本発明の効果が得られる。
上記の<1.視野検査装置>をコンピュータ装置により実行する視野検査プログラムにも本発明の技術的特徴が反映されている。具体的に言うと、本実施形態の視野検査プログラムは、先ほど述べた第1の確率密度関数取得部、刺激閾値決定部、検査結果取得部、第2の確率密度関数取得部、及び判定部としてコンピュータ装置を機能させるプログラムである。判定部における判定内容は、<1.視野検査装置>にて述べた内容と同様なので省略する。
本実施形態においては、実際に行った1回目の視野検査にて得られる結果値とビッグデータとから、検査を収束させるための終了条件を決定する。
それにより、視野検査に要する時間を短縮でき且つ正確な検査値を得る、視野検査装置、その制御方法及び視野検査プログラムを提供できる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、上記の各構成や好適例を組み合わせることも可能である。
本実施形態におけるHMDを使用した視野検査装置を用いて被検者Aに対し視野検査を実行した。
確率密度関数f(x1)のx1の範囲から21dBを刺激閾値t1に設定した(刺激閾値決定工程(2))。なお、21dBの値は確率密度関数f(x1)のx1の平均値である。以降の刺激閾値決定工程(2)において同様とする。
図5(b)は、実施例1における、1回目の視野検査後の確率密度関数f(x2)を示すプロットである。
図6は、実施例1における1回目の視野検査後に使用する応答関数を示すプロットである。
そのため、再度(2)(3)(4)(5)を順に繰り返した。
詳しく言うと、確率密度関数f(x2)のx2の範囲から23dBを刺激閾値t2に設定した(刺激閾値決定工程(2))。
図5(c)は、実施例1における、2回目の視野検査後の確率密度関数f(x3)を示すプロットである。
そのため、再々度(2)(3)(4)(5)を順に繰り返した。
詳しく言うと、確率密度関数f(x3)のx3の範囲から26dBを刺激閾値t3に設定した(刺激閾値決定工程(2))。
図5(d)は、実施例1における、3回目の視野検査後の確率密度関数f(x4)を示すプロットである。
本実施形態の視野検査装置を用いて被検者Bに対し視野検査を実行した。
確率密度関数f(x1)のx1の範囲から21dBを刺激閾値t1に設定した(閾値決定工程(2))。
図7(b)は、実施例2における、1回目の視野検査後の確率密度関数f(x2)を示すプロットである。
そのため、再度(2)(3)(4)(5)を順に繰り返した。
詳しく言うと、確率密度関数f(x2)のx2の範囲から15dBを刺激閾値t2に設定した(刺激閾値決定工程(2))。
図7(c)は、実施例2における、2回目の視野検査後の確率密度関数f(x3)を示すプロットである。
そのため、再々度(2)(3)(4)(5)を順に繰り返した。
詳しく言うと、確率密度関数f(x3)のx3の範囲から4dBを刺激閾値t3に設定した(刺激閾値決定工程(2))。
図7(d)は、実施例2における、3回目の視野検査後の確率密度関数f(x4)を示すプロットである。
本実施形態の視野検査装置を用いて被検者Cに対し視野検査を実行した。
確率密度関数f(x1)のx1の範囲から15dBを刺激閾値t1に設定した(刺激閾値決定工程(2))。
図8(b)は、実施例3における、1回目の視野検査後の確率密度関数f(x2)を示すプロットである。
そのため、再度(2)(3)(4)(5)を順に繰り返した。
詳しく言うと、確率密度関数f(x2)のx2の範囲から5dBを刺激閾値t2に設定した(刺激閾値決定工程(2))。
図8(c)は、実施例3における、2回目の視野検査後の確率密度関数f(x3)を示すプロットである。
Claims (12)
- 被検者にとっての前回検査時からの経過年数、年齢、検査座標、既往有無、病名、病期、過去に視野検査で用いた推定閾値、過去の視野検査結果に対する信頼性を示す指標のうち少なくとも2つを採用した条件下での確率密度関数であって、1回目の視野検査にて得られる結果値x1に対する確率密度関数f(x1)を得る工程(1)を行う第1の確率密度関数取得部と、
確率密度関数f(x1)のx1の範囲から刺激閾値t1を設定する工程(2)を行う刺激閾値決定部と、
1回目の視野検査にてt1以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る工程(3)を行う検査結果取得部と、
t1以上の検査結果が得られた場合は、確率密度関数f(x1)にてt1未満の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る一方、t1以上の結果が得られなかった場合は、確率密度関数f(x1)にてt1以上の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る工程(4)を行う第2の確率密度関数取得部と、
確率密度関数f(x2)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったか否かを判定する工程(5)を行う判定部と、
を有し、
前記判定部にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態になった場合は、確率密度関数f(x2)で最も確率密度の高いx2の値を検査値とみなすことで検査を終了し、
前記判定部にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態にならなかった場合は、前記刺激閾値決定部、検査結果取得部、第2の確率密度関数取得部、判定部において、1回目を2回目と置き換え、x2をx3と置き換え、x1をx2と置き換え、刺激閾値t1をt2と置き換え、且つ第2の確率密度関数取得工程を第3の確率密度関数取得工程と置き換えたうえで、検査結果に応じて確率密度を減じてなる確率密度関数f(x3)の標準偏差σが収まる状態になったと判定されるまで前記(2)(3)(4)(5)を順に繰り返し、
最終的に標準偏差σが1.0~3.5dBに収まるよう、各回の視野検査での各刺激閾値に具体的な数値を設定した時の検査回数をシミュレーションし、該シミュレーション結果の中から視野検査の回数が最小となるような各刺激閾値を算出する演算工程を行う演算部を更に備え、
前記演算部により算出された各刺激閾値が前記(2)にて刺激閾値に設定される、視野検査装置。 - 少なくとも前記過去に視野検査で用いた推定閾値が指標として採用され、
所定の回の視野検査にて得られた結果値とその次回の視野検査にて得られた結果値とを、前記過去に視野検査で用いた推定閾値として、ビッグデータの一部として蓄積する、請求項1に記載の視野検査装置。 - 前記検査結果取得部は視野計である、請求項1又は2に記載の視野検査装置。
- 前記第2の確率密度関数取得部では、確率密度関数f(x1)に対して応答関数を乗じることにより確率密度を減じる、請求項1~3のいずれか一つに記載の視野検査装置。
- 被検者にとっての前回検査時からの経過年数、年齢、検査座標、既往有無、病名、病期、過去に視野検査で用いた推定閾値、過去の視野検査結果に対する信頼性を示す指標のうち少なくとも2つを採用した条件下での確率密度関数であって、1回目の視野検査にて得られる結果値x1に対する確率密度関数f(x1)を得る第1の確率密度関数取得工程(1)を第1の確率密度関数取得部が行い、
確率密度関数f(x1)のx1の範囲から刺激閾値t1を設定する刺激閾値決定工程(2)を刺激閾値決定部が行い、
1回目の視野検査にてt1以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る検査結果取得工程(3)を検査結果取得部が行い、
t1以上の検査結果が得られた場合は、確率密度関数f(x1)にてt1未満の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る一方、t1以上の結果が得られなかった場合は、確率密度関数f(x1)にてt1以上の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る第2の確率密度関数取得工程(4)を第2の確率密度関数取得部が行い、
確率密度関数f(x2)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったか否かを判定する判定工程(5)を判定部が行うよう視野検査装置を制御する方法であって、
前記(5)にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態になった場合は、確率密度関数f(x2)で最も確率密度の高いx2の値を検査値とみなすことで検査を終了し、
前記(5)にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態にならなかった場合は、前記(2)(3)(4)(5)において、1回目を2回目と置き換え、x2をx3と置き換え、x1をx2と置き換え、刺激閾値t1をt2と置き換え、且つ第2の確率密度関数取得工程を第3の確率密度関数取得工程と置き換えたうえで、検査結果に応じて確率密度を減じてなる確率密度関数f(x3)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったと判定されるまで前記(2)(3)(4)(5)を順に繰り返すよう視野検査装置を制御し、
最終的に標準偏差σが1.0~3.5dBに収まるよう、各回の視野検査での各刺激閾値に具体的な数値を設定した時の検査回数をシミュレーションし、該シミュレーション結果の中から視野検査の回数が最小となるような各刺激閾値を算出する演算工程を演算部が行い、
前記演算部により算出された各刺激閾値を前記(2)にて刺激閾値に設定する、視野検査装置の制御方法。 - 少なくとも前記過去に視野検査で用いた推定閾値が指標として採用され、
所定の回の視野検査にて得られた結果値とその次回の視野検査にて得られた結果値とを、前記過去に視野検査で用いた推定閾値として、ビッグデータの一部として蓄積する、請求項5に記載の視野検査装置の制御方法。 - 前記(2)(3)(4)(5)を行う回数は3回以下である、請求項5又は6に記載の視野検査装置の制御方法。
- 前記(4)では、確率密度関数f(x1)に対して応答関数を乗じることにより確率密度を減じる、請求項5~7のいずれか一つに記載の視野検査装置の制御方法。
- 被検者にとっての前回検査時からの経過年数、年齢、検査座標、既往有無、病名、病期、過去に視野検査で用いた推定閾値、過去の視野検査結果に対する信頼性を示す指標のうち少なくとも2つを採用した条件下での確率密度関数であって、1回目の視野検査にて得られる結果値x1に対する確率密度関数f(x1)を得る工程(1)を行う第1の確率密度関数取得部、
確率密度関数f(x1)のx1の範囲から刺激閾値t1を設定する工程(2)を行う刺激閾値決定部、
1回目の視野検査にてt1以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る工程(3)を行う検査結果取得部、
t1以上の検査結果が得られた場合は、確率密度関数f(x1)にてt1未満の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る一方、t1以上の結果が得られなかった場合は、確率密度関数f(x1)にてt1以上の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る工程(4)を行う第2の確率密度関数取得部、及び
確率密度関数f(x2)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったか否かを判定する工程(5)を行う判定部、
としてコンピュータ装置を機能させるプログラムであって、
前記判定部にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態になった場合は、確率密度関数f(x2)で最も確率密度の高いx2の値を検査値とみなすことで検査を終了し、
前記判定部にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態にならなかった場合は、前記刺激閾値決定部、検査結果取得部、第2の確率密度関数取得部、判定部において、1回目を2回目と置き換え、x2をx3と置き換え、x1をx2と置き換え、刺激閾値t1をt2と置き換え、且つ第2の確率密度関数取得工程を第3の確率密度関数取得工程と置き換えたうえで、検査結果に応じて確率密度を減じてなる確率密度関数f(x3)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったと判定されるまで前記(2)(3)(4)(5)を順に繰り返し、
最終的に標準偏差σが1.0~3.5dBに収まるよう、各回の視野検査での各刺激閾値に具体的な数値を設定した時の検査回数をシミュレーションし、該シミュレーション結果の中から視野検査の回数が最小となるような各刺激閾値を算出する演算工程を行う演算部としてコンピュータ装置を機能させ、
前記演算部により算出された各刺激閾値が前記(2)にて刺激閾値に設定される、視野検査プログラム。 - 少なくとも前記過去に視野検査で用いた推定閾値が指標として採用され、
所定の回の視野検査にて得られた結果値とその次回の視野検査にて得られた結果値とを、前記過去に視野検査で用いた推定閾値として、ビッグデータの一部として蓄積する、請求項9に記載の視野検査プログラム。 - 前記(2)(3)(4)(5)を行う回数は3回以下である、請求項9又は10に記載の視野検査プログラム。
- 前記(4)では、確率密度関数f(x1)に対して応答関数を乗じることにより確率密度を減じる、請求項9~11のいずれか一つに記載の視野検査プログラム。
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