JP7082889B2 - 視野検査装置、その制御方法及び視野検査プログラム - Google Patents

視野検査装置、その制御方法及び視野検査プログラム Download PDF

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Description

本発明は、視野検査装置、その制御方法及び視野検査プログラムに関する。
視野検査の際に、過去の視野検査の種類と異なる種類の視野検査を行う場合、過去の視野検査の感度分布データから、これから行うべき視野検査の対応する視野座標における標の初期輝度を、感度分布データに示された感度に等しいか近い値の輝度に演算決定する技術が知られている(特許文献1の[請求項1])。
特開2008-36295号公報
特許文献1に記載の内容の課題は、異なる視野検査を効率的に行うことである。その一方、そもそも一つの種類の視野検査に要する時間を短縮することも有用である。時間を短縮しつつ、正確な検査値を得ることも重要である。
そこで本発明の目的は、視野検査に要する時間を短縮でき且つ正確な検査値を得る、視野検査装置、その制御方法及び視野検査プログラムを提供することである。
特許文献1に記載のスクリーニング検査にしても、閾値検査にしても、1回目の視野検査での視標の輝度(以降、単位はdB)と、2回目の視野検査での視標の輝度との差は、予め設定された所定値である。
本発明者は、1回目及びそれ以降の視野検査での視標の輝度を、対象となる被検者以外の者に対する視野検査により蓄積されたデータ(以降、ビッグデータとも称する。)に基づいて決定するという手法を想到した。
つまり、ビッグデータに基づいて被検者の検査条件を決定するという手法を想到した。更に言うと、実際に行った1回目の視野検査にて得られる結果値とビッグデータとから、検査を収束させるための終了条件を決定するという手法を想到した。
以上の知見に基づいて成された本発明の態様は、以下の通りである。
第1の態様は、
被検者にとっての前回検査時からの経過年数、年齢、検査座標、既往有無、病名、病期、過去に視野検査で用いた推定閾値、過去の視野検査結果に対する信頼性を示す指標のうち少なくとも2つを採用した条件下での確率密度関数であって、1回目の視野検査にて得られる結果値x1に対する確率密度関数f(x1)を得る工程(1)を行う第1の確率密度関数取得部と、
確率密度関数f(x1)のx1の範囲から刺激閾値t1を設定する工程(2)を行う刺激閾値決定部と、
1回目の視野検査にてt1以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る工程(3)を行う検査結果取得部と、
t1以上の検査結果が得られた場合は、確率密度関数f(x1)にてt1未満の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る一方、t1以上の結果が得られなかった場合は、確率密度関数f(x1)にてt1以上の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る工程(4)を行う第2の確率密度関数取得部と、
確率密度関数f(x2)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったか否かを判定する工程(5)を行う判定部と、
を有し、
前記判定部にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態になった場合は、確率密度関数f(x2)で最も確率密度の高いx2の値を検査値とみなすことで検査を終了し、
前記判定部にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態にならなかった場合は、前記刺激閾値決定部、検査結果取得部、第2の確率密度関数取得部、判定部において、1回目を2回目と置き換え、x2をx3と置き換え、x1をx2と置き換え、刺激閾値t1をt2と置き換え、且つ第2の確率密度関数取得工程を第3の確率密度関数取得工程と置き換えたうえで、検査結果に応じて確率密度を減じてなる確率密度関数f(x3)の標準偏差σが収まる状態になったと判定されるまで前記(2)(3)(4)(5)を順に繰り返す、視野検査装置である。
第2の態様は、第1の態様に記載の態様であって、
前記検査結果取得部は視野計である。
第3の態様は、第1又は第2の態様に記載の態様であって、
前記第2の確率密度関数取得部では、確率密度関数f(x1)に対して応答関数を乗じることにより確率密度を減じる。
第4の態様は、第1~第3のいずれかの態様に記載の態様であって、
前記判定部にて標準偏差σが収まる所定値は1.0~3.5dBの範囲の値である。
第5の態様は、
被検者にとっての前回検査時からの経過年数、年齢、検査座標、既往有無、病名、病期、過去に視野検査で用いた推定閾値、過去の視野検査結果に対する信頼性を示す指標のうち少なくとも2つを採用した条件下での確率密度関数であって、1回目の視野検査にて得られる結果値x1に対する確率密度関数f(x1)を得る第1の確率密度関数取得工程(1)と、
確率密度関数f(x1)のx1の範囲から刺激閾値t1を設定する刺激閾値決定工程(2)と、
1回目の視野検査にてt1以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る検査結果取得工程(3)と、
t1以上の検査結果が得られた場合は、確率密度関数f(x1)にてt1未満の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る一方、t1以上の結果が得られなかった場合は、確率密度関数f(x1)にてt1以上の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る第2の確率密度関数取得工程(4)と、
確率密度関数f(x2)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったか否かを判定する判定工程(5)と、
を有し、
前記(5)にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態になった場合は、確率密度関数f(x2)で最も確率密度の高いx2の値を検査値とみなすことで検査を終了し、
前記(5)にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態にならなかった場合は、前記(2)(3)(4)(5)において、1回目を2回目と置き換え、x2をx3と置き換え、x1をx2と置き換え、刺激閾値t1をt2と置き換え、且つ第2の確率密度関数取得工程を第3の確率密度関数取得工程と置き換えたうえで、検査結果に応じて確率密度を減じてなる確率密度関数f(x3)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったと判定されるまで前記(2)(3)(4)(5)を順に繰り返すよう視野検査装置を制御する、視野検査装置の制御方法である。
第6の態様は、第5の態様に記載の態様であって、
前記(2)(3)(4)(5)を行う回数は3回以下である。
第7の態様は、第5又は第6の態様に記載の態様であって、
前記(4)では、確率密度関数f(x1)に対して応答関数を乗じることにより確率密度を減じる。
第8の態様は、第5~第7のいずれかの態様に記載の態様であって、
前記(5)にて標準偏差σが収まる所定値は1.0~3.5dBの範囲の値である。
第9の態様は、
被検者にとっての前回検査時からの経過年数、年齢、検査座標、既往有無、病名、病期、過去に視野検査で用いた推定閾値、過去の視野検査結果に対する信頼性を示す指標のうち少なくとも2つを採用した条件下での確率密度関数であって、1回目の視野検査にて得られる結果値x1に対する確率密度関数f(x1)を得る工程(1)を行う第1の確率密度関数取得部、
確率密度関数f(x1)のx1の範囲から刺激閾値t1を設定する工程(2)を行う刺激閾値決定部、
1回目の視野検査にてt1以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る工程(3)を行う検査結果取得部、
t1以上の検査結果が得られた場合は、確率密度関数f(x1)にてt1未満の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る一方、t1以上の結果が得られなかった場合は、確率密度関数f(x1)にてt1以上の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る工程(4)を行う第2の確率密度関数取得部、及び
確率密度関数f(x2)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったか否かを判定する工程(5)を行う判定部、
としてコンピュータ装置を機能させるプログラムであって、
前記判定部にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態になった場合は、確率密度関数f(x2)で最も確率密度の高いx2の値を検査値とみなすことで検査を終了し、
前記判定部にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態にならなかった場合は、前記刺激閾値決定部、検査結果取得部、第2の確率密度関数取得部、判定部において、1回目を2回目と置き換え、x2をx3と置き換え、x1をx2と置き換え、刺激閾値t1をt2と置き換え、且つ第2の確率密度関数取得工程を第3の確率密度関数取得工程と置き換えたうえで、検査結果に応じて確率密度を減じてなる確率密度関数f(x3)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったと判定されるまで前記(2)(3)(4)(5)を順に繰り返す、視野検査プログラムである。
第10の態様は、第9の態様に記載の態様であって、
前記(2)(3)(4)(5)を行う回数は3回以下である。
第11の態様は、第9又は第10の態様に記載の態様であって、
前記(4)では、確率密度関数f(x1)に対して応答関数を乗じることにより確率密度を減じる。
第12の態様は、第9~第11のいずれかの態様に記載の態様であって、
前記(5)にて標準偏差σが収まる所定値は1.0~3.5dBの範囲の値である。
本発明によれば、視野検査に要する時間を短縮でき且つ正確な検査値を得る、視野検査装置、その制御方法及び視野検査プログラムを提供できる。
図1は、本実施形態の視野検査装置にて各部が行う工程(視野検査装置の制御方法)を示すフローチャートである。 図2(a)は、「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」を選択した場合の確率密度関数f(x1)を示すプロットである。図2(b)は、「年齢:70歳」「検査座標:[-27,-3]」を選択した場合の確率密度関数f(x1)を示すプロットである。 図3(a)は、「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」を選択した場合の確率密度関数f(x1)を示すプロットである。図3(b)は、「年齢:40歳」「検査座標:[-9,-3]」を選択した場合の確率密度関数f(x1)を示すプロットである。 図4(a)は、「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」「緑内障既往有無:無し」を選択した場合の確率密度関数f(x1)を示すプロットである。図4(b)は、「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」「緑内障既往有無:有り(罹患中)」を選択した場合の確率密度関数f(x1)を示すプロットである。 図5(a)は、「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」を選択した場合の確率密度関数f(x1)を示すプロットである。図5(b)は、実施例1における、1回目の視野検査後の確率密度関数f(x2)を示すプロットである。図5(c)は、実施例1における、2回目の視野検査後の確率密度関数f(x3)を示すプロットである。図5(d)は、実施例1における、3回目の視野検査後の確率密度関数f(x4)を示すプロットである。 図6は、実施例1における1回目の視野検査後に使用する応答関数を示すプロットである。 図7(a)は、実施例2における、「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」を選択した場合の確率密度関数f(x1)を示すプロットである。図7(b)は、実施例2における、1回目の視野検査後の確率密度関数f(x2)を示すプロットである。図7(c)は、実施例2における、2回目の視野検査後の確率密度関数f(x3)を示すプロットである。図7(d)は、実施例2における、3回目の視野検査後の確率密度関数f(x4)を示すプロットである。 図8(a)は、実施例3における、「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」「緑内障既往有無:有り(罹患中)」を選択した場合の確率密度関数f(x1)を示すプロットである。図8(b)は、実施例3における、1回目の視野検査後の確率密度関数f(x2)を示すプロットである。図8(c)は、実施例3における、2回目の視野検査後の確率密度関数f(x3)を示すプロットである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態においては、次の順序で説明を行う。なお、「~」は所定の数値以上且つ所定の数値以下を表す。
1.視野検査装置
1-1.第1の確率密度関数取得部
1-2.刺激閾値決定部
1-3.検査結果取得部
1-4.第2の確率密度関数取得部
1-5.判定部
2.視野検査装置の制御方法
3.視野検査プログラム
4.実施の形態による効果
5.変形例等
なお、以下に記載が無い構成については、公知の視野検査装置を用いても構わない。例えば、本出願人による特許第5826902号に記載の構成や、同じく本出願人による特開2017-192564号公報に記載の構成を適宜採用しても構わない。なお、視野検査装置はHMD(ヘッドマウントディスプレイ)型のものと制御コンピュータ部とを接続したものであってもよいし、据え置き型であってもよい。
図1は、本実施形態の視野検査装置にて各部が行う工程(視野検査装置の制御方法)を示すフローチャートである。以下、図1を用いて説明する。
<1.視野検査装置>
1-1.第1の確率密度関数取得部
第1の確率密度関数取得部により第1の確率密度関数取得工程(1)を行う。本工程では、1回目の視野検査にて得られる結果値x1に対する確率密度関数f(x1)を得る。この確率密度関数f(x1)は、以下の項目のうち少なくとも2つを採用した条件下で得られる。
・被検者にとっての前回検査時からの経過年数
・年齢
・検査座標
・既往有無
・病名
・病期
・過去の視野検査における推定閾値
・過去の視野検査結果に対する信頼性を示す指標
「被検者にとっての前回検査時からの経過年数」とは、その名の通り、視野検査を行ってからの年数である。「年齢」も、その名の通りである。
「検査座標」とは、特許文献1に記載のスクリーニング検査及び閾値検査にて使用される検査ポイントのことであり、所定の輝度を有する点である。この検査ポイントが被検者に視標として提示される。なお、本実施形態における視標は、視野を検査するために表示されるものであり、特に限定は無い。
「既往有無」とはその名の通りであり、例えば緑内障を患っている(又は患っていた)か否かを示す。「病名」とはその名の通りであり、例えば緑内障が挙げられる。「既往有無」と「病名」はまとめて「緑内障既往有無」という項目にしてもよい。「病期」とは例えば緑内障の進行度合いを意味する。
「過去に視野検査で用いた推定閾値」は以下の通りである。
従来の視野検査だと一つの検査終了時には一つの検査値が得られる。ただ、この検査値はあくまで推定値であり、被検者の状態が相当反映された値ではあるが、完全に反映された値とは限らない。この点は、本実施形態にて最終的に得られる検査値についても同様である。
そのため本明細書においては、本実施形態の視野検査装置を用いた検査の終了時に得られる一つの検査値(及び、後で詳述するが判定工程(5)の標準偏差σである所定値の決定に用いられるxの値)に加え、従来の視野検査の終了時に得られる一つの検査値のことを、推定閾値と称する。
過去に視野検査で用いた推定閾値の項目を採用する場合、以下のように確率密度関数を得る。
例えば21dBの視標が認識され且つ次の視野検査では27dBの視標が認識されたサンプルがあった場合を想定する。過去の推定閾値が21dBの場合の確率密度関数(例えば図2(a)のような形式のプロット)の横軸27dBのサンプル数に加える。このようにサンプル数を蓄積することにより、過去に視野検査で用いた推定閾値が21dBの場合の確率密度関数を得る。
なお、本明細書において、視野検査における検査値(dB)は、値が大きいほど暗い視標でも被検者はよく認識できる(すなわち視野として良好な状態である)ことを表し、値が小さいほど明るい視標でも被検者はあまり認識できない(すなわち視野として不良な状態である)ことを表す。
「過去の視野検査結果に対する信頼性を示す指標」とは、本出願人による特開2017-192564号公報に記載の信頼性標のことである。本明細書においては、信頼性指標は、信頼性の高さを示す指標であり、検査結果から離れた数値条件における、通常ではあり得ない回答の数に基づき得られる結果である。
信頼性標については特開2017-192564号公報に記載している。特開2017-192564号公報における信頼性指標の記載は、本明細書において全て記載されているものとする。
次に、ビッグデータについて説明する。本実施形態にて使用するビッグデータとしては、各視野検査装置にて入力される種々の被検者に係るデータを蓄積したものが挙げられる。このビッグデータは通信回線を通じて別の場所のサーバから入手してもよい。ただ、ビッグデータの代わりに、又はデータが蓄積される前の段階においては、上記各項目に対してビッグデータの代わりに代表的なデータを用意してもよい。
本工程にてビッグデータを利用する一具体例を挙げる。被検者が視野検査を開始する際に、上記の各項目のうち「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」を選択する。
そうすると、各地での視野検査により蓄積されたビッグデータから、「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」の条件に合致したデータが抽出される。そして、上記抽出されたデータに基づいて、上記2つの条件を満たした種々の被検者が視野検査を行った結果、どの輝度の視標なら確認できたかについてのデータを集計する。そして、一つの変数(プロットの横軸)を閾値(dB)、もう一つの変数(プロットの縦軸)を頻度(すなわち確率密度)とした第1の確率密度関数を作成し、これを取得する。
図2(a)は、「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」を選択した場合の確率密度関数f(x1)を示すプロットである。
図2(b)は、「年齢:70歳」「検査座標:[-27,-3]」を選択した場合の確率密度関数f(x1)を示すプロットである。
上記以外の項目であっても同様に、各地での視野検査により蓄積されたビッグデータから、選択された2つ以上の項目の組み合わせの条件に合致したデータが抽出される。そして、上記抽出されたデータに基づいて、選択された条件を満たした種々の被検者が視野検査を行った結果どの輝度の視標なら確認できたかについてのデータを集計する。そして、横軸を閾値(dB)、縦軸を頻度とした第1の確率密度関数を作成し、これを取得する。
図3(a)は、「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」を選択した場合の確率密度関数f(x1)を示すプロットである。図3(a)は図2(a)と同じであるが、図3(b)と比較しやすくするために再掲している。
図3(b)は、「年齢:40歳」「検査座標:[-9,-3]」を選択した場合の確率密度関数f(x1)を示すプロットである。
図4(a)は、「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」「緑内障既往有無:無し」を選択した場合の確率密度関数f(x1)を示すプロットである。
図4(b)は、「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」「緑内障既往有無:有り(罹患中)」を選択した場合の確率密度関数f(x1)を示すプロットである。
なお、プロットの横軸を推定閾値とせず単に「閾値」としているのには理由がある。その理由は以下の通りである。
本実施形態においては、最終的に検査値として得られる推定閾値とは別に「刺激閾値」がある。「刺激閾値」とは、後述の検査結果取得工程(3)すなわち視野検査の結果を取得する工程を行う際の視野検査の視標として採用する輝度のことである。
詳しくは後述するが、刺激閾値決定工程(2)において、確率密度関数f(x1)のx1の範囲から、検査結果取得工程(3)にて採用される視標の輝度すなわち刺激閾値t1を設定する。そのため、図2(a)(b)のプロットの横軸の閾値は、刺激閾値t1となり得る値である。
その一方、後述の第2の確率密度関数取得工程(4)にて得られる確率密度関数f(x2)のプロットの横軸は、推定閾値となる場合もあり、刺激閾値となる場合もある。
判定工程(5)にて標準偏差σが所定値未満と判定されて検査が終了する場合、最も確率密度の高いx2が最終的に得られる検査値すなわち推定閾値となる。逆に、標準偏差σが所定値以上だと、確率密度関数f(x2)に基づいて刺激閾値決定工程(2)を再度行うことになる。その場合、確率密度関数f(x2)のプロットの横軸は刺激閾値となる。
つまり、判定工程(5)の結果に応じて確率密度関数f(x2)のプロットの横軸は推定閾値となったり刺激閾値となったりするため、単に「閾値」と称している。なお、過去に視野検査で用いた刺激閾値を、第1の確率密度関数取得工程(1)の項目として採用することは排除しない。
以上が、本工程で行う内容であり、第1の確率密度関数取得部が奏する機能である。
1-2.刺激閾値決定部
刺激閾値決定部により刺激閾値決定工程(2)を行う。本工程により、確率密度関数f(x1)のx1の範囲から刺激閾値t1を設定する。
「確率密度関数f(x1)のx1の範囲」とは、確率密度が存在する最小値から確率密度が存在する最大値までのx1の範囲のことを指す。図2(a)でいうと0~34dBの範囲が該当する。この表現が示すように、この範囲の中間に、確率密度ゼロのx1が存在しても構わない。
この構成により、後述の第2の確率密度関数取得工程(4)の際に、不要な確率密度すなわち刺激閾値t1以上又はt1未満の確率密度を減じられる。その結果、視野検査に要する時間を短縮できる。
また、確率密度累計10~90%(好ましくは30~70%、より好ましくは35~65%、更に好ましくは40~60%)の範囲内の結果値x1を刺激閾値t1に設定してもよい。
なお、上記条件を満たし且つランダムにt1を設定してもよいが、演算部により、視野検査の回数が最小となるようなt1を設定してもよい(詳しくは後述)。
1-3.検査結果取得部
検査結果取得部により検査結果取得工程(3)を行う。本工程により、1回目の視野検査にてt1以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る。
本工程の具体的な内容としては、被検者に対し、輝度がt1(dB)である視標を呈示し、被検者が該視標を認識できるか否かの検査結果を得る。
この検査結果取得部としては視野計が挙げられる。なお、視野計以外の構成としては、視野計は遠隔地に配置しておき、視野計により得られた検査結果を、本実施形態における視野検査装置の検査結果取得部が取得するという構成が挙げられる。
1-4.第2の確率密度関数取得部
第2の確率密度関数取得部により第2の確率密度関数取得工程(4)を行う。本工程により、t1以上の検査結果が得られた場合は、確率密度関数f(x1)にてt1未満の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る。詳しく言うと、被検者が所定の輝度(ここではt1(dB))の視標を認識できた場合、最終的に得られる検査値は、ほぼt1(dB)以上となると予測される。そのため、確率密度関数f(x1)におけるt1(dB)未満の確率密度については排除又は減じてよい。
その一方、t1以上の結果が得られなかった場合は、確率密度関数f(x1)にてt1以上の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る。詳しく言うと、被検者が所定の輝度(ここではt1(dB))の視標を認識できなかった場合、最終的に得られる検査値は、ほぼt1(dB)未満となると予測される。そのため、確率密度関数f(x1)におけるt1(dB)以上の確率密度を排除又は減じてよい。
なお、確率密度を排除又は減じた後、全てのx2の値における確率密度を合計した値を100%に換算し直して確率密度関数f(x2)を得てもよい。
確率密度関数f(x1)にて確率密度を減じる際の具体的な手法は任意でよい。例えば、確率密度関数f(x1)に対して応答関数を乗じることにより確率密度を減じてもよい。
この応答関数は、例えば、t1未満の確率密度を減ずる場合、確率密度関数f(x1)において、t1から-3dBより多く減らしたx1においては0を乗じ、t1に対して3dBより多く増やしたx1においては1を乗じ、t1の±3dBの範囲のx1においては-1~+1の間の値であっておおよそ一次関数的に比例した値を乗じてもよい。
逆に、t1以上の確率密度を減ずる場合、確率密度関数f(x1)において、t1から-3dBより多く減らしたx1においては1を乗じ、t1に対して3dBより多く増やしたx1においては0を乗じ、t1の±3dBの範囲のx1においては-1~+1の間の値であっておおよそ一次関数的に反比例した値を乗じてもよい。
ちなみに、2回目以降の視野検査後に使用する応答関数は、上記応答関数を変形させたもの又は別のものを用いてもよい。
例えば後述の実施例にて示すように、2回目の視野検査後の場合、視認できた場合の応答関数と視認できなかった場合の応答関数との交点が2回目の視野検査で採用した刺激閾値t2(3回目の場合はt3)となるように設定してもよい。
そして、t1の±3dBの範囲のx1において-1~+1の間の値であっておおよそ一次関数的に比例した値を有する“視認できた場合の応答関数”、及び、反比例した値を有する“視認できなかった場合の応答関数”を作成してもよい。
なお、上記の±3dBという値はあくまで一例であり、±1~10dBであってもよい。
また、応答関数についても、不要となった確率密度を排除又は減じられるならば、上記態様には限定されない。
更に、応答関数を乗じるのではなく、刺激閾値t1以上又は未満の確率密度を、刺激閾値t1を残し、除去しても構わない。被検者が視標の認識を誤る可能性を鑑み、刺激閾値t1近傍のx1の確率密度は残存させておくのが好ましい。だからこそ上記の確率密度関数f(x1)では、t1の±3dBの範囲のx1において-1~+1の間の値であっておおよそ一次関数的に比例又は反比例した値を乗じている。
1-5.判定部
判定部により判定工程(5)を行う。本工程では、確率密度関数f(x2)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったか否かを判定する。
標準偏差σが所定値未満に収まる状態になった場合は、確率密度関数f(x2)で最も確率密度の高いx2の値を検査値とみなすことで検査を終了する。標準偏差σが所定値未満の状態の、最も確率密度の高いx2の値は、被検者の実際の検査値である可能性が非常に高い。そのため、視野検査に要する時間を短縮でき且つ正確な検査値を得られる。
前記所定値は例えば0.5~10.0dBの間で適宜設定してもよい。また、前記所定値を数式により設定してもよい。例えば後述の実施例1においては以下の式を用いて所定値を設定している。
標準偏差σ=abs(20-x)*(-0.1)+4.0
この式に使用するxの値としては、判定工程(5)時には既に作成されている確率密度関数f(x2)の平均値としてのx2であってもよいし、中央値としてのx2であってもよいし、後述の実施例にて採用するように最頻値すなわち最も確率密度が高いx2であってもよい。また、後述の実施例にて採用するように、前記(2)(3)(4)(5)の繰り返しごとに、x2、x3、x4の値に応じて前記所定値を変化させても構わない。もちろん、前記所定値を固定値としてもよい。
なお、上記x4が最終的な検査値(推定閾値)となる場合、上記x3は厳密に言えば最終的な検査値ではない。その一方、一回の検査を経て得られた値には違い無い。そこで、標準偏差σである所定値の決定に用いられた実績を加味し、上記x3を、第1の確率密度関数取得工程(1)における項目「過去に視野検査で用いた推定閾値」とみなし、上記x3の次回の検査値が上記x4であるというデータをビッグデータの一部として蓄積させてもよい。同様に、上記x2も同様に「過去に視野検査で用いた推定閾値」とみなし、上記x2の次回の検査値が上記x3であるというデータをビッグデータの一部として蓄積させてもよい。こうすることによりビッグデータの蓄積速度を高め、ひいては、本実施形態の視野検査装置を使用することによって更に正確な検査値が得られるようになる。
なお、第1の確率密度関数取得工程(1)にて採用する項目に応じ、上記式を変形させてもよいし別の式を使用してもよい。
その一方、標準偏差σが所定値未満に収まる状態にならなかった場合は、前記(2)(3)(4)(5)を再度繰り返す。繰り返す際に、前記(2)(3)(4)(5)の記載に対し、以下の置き換えを行う。
・1回目を2回目と置き換える。
・x2をx3と置き換える。
・x1をx2と置き換える。
・刺激閾値t1をt2と置き換える。
・第2の確率密度関数取得工程を第3の確率密度関数取得工程と置き換える。
そして、検査結果に応じて確率密度を減じてなる確率密度関数f(x3)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったと判定されるまで前記(2)(3)(4)(5)を順に繰り返す。なお、前記(2)(3)(4)(5)を行う回数は、検査時間の更なる短縮を図るべく、3回以下(3周以下)とするのが好ましい。
なお、前記(2)(3)(4)(5)の繰り返しを含めた各部の制御は、視野検査装置に設けられた制御コンピュータ部が行えばよい。
<2.視野検査装置の制御方法>
上記の<1.視野検査装置>を採用した視野検査装置の制御方法にも本発明の技術的特徴が反映されている。具体的に言うと、本実施形態の視野検査装置は、先ほど述べた各部が前記(1)(2)(3)(4)(5)を実行するように、制御コンピュータ部により制御すれば、本発明の効果が得られる。
<3.視野検査プログラム>
上記の<1.視野検査装置>をコンピュータ装置により実行する視野検査プログラムにも本発明の技術的特徴が反映されている。具体的に言うと、本実施形態の視野検査プログラムは、先ほど述べた第1の確率密度関数取得部、刺激閾値決定部、検査結果取得部、第2の確率密度関数取得部、及び判定部としてコンピュータ装置を機能させるプログラムである。判定部における判定内容は、<.視野検査装置>にて述べた内容と同様なので省略する。
<4.実施の形態による効果>
本実施形態においては、実際に行った1回目の視野検査にて得られる結果値とビッグデータとから、検査を収束させるための終了条件を決定する。
それにより、視野検査に要する時間を短縮でき且つ正確な検査値を得る、視野検査装置、その制御方法及び視野検査プログラムを提供できる。
<5.変形例等>
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、上記の各構成や好適例を組み合わせることも可能である。
本実施形態においては、確率密度関数f(x1)の確率密度が分かれるならば、刺激閾値t1をどのように決めても構わない。ただし、(4)にて不要な確率密度を効率的に減じるべく、視野検査の回数が最小となるようなt1を演算により算出する演算工程を行う演算部(その制御、実行するプログラム)を別途設けてもよい。
具体例を挙げると、最終的に確率密度関数の標準偏差σが所定値(例えば1.0~3.5dB)に収まるよう逆算する。そして、1回目の視野検査での刺激閾値t1、2回目の視野検査での刺激閾値t2、3回目の視野検査での刺激閾値t3に具体的な数値を設定したときの検査回数をシミュレーションする。そして、シミュレーション結果の中から視野検査の回数が最小となるような刺激閾値を設定してもよい。
本実施形態においては、前回検査時からの経過年数等の各項目のうち少なくとも2つを採用した条件下での確率密度関数を得た。その一方、各項目のうち少なくとも1つを採用した条件下での確率密度関数を得てもよい。但し、採用する項目を複数にする方が、被検者の個別事情を刺激閾値に更に反映でき、より正確な検査値が得られる。
本実施形態においては視野検査を行う場合について例示した。その一方、何らかの閾値を使用して視標が認識できるかできないかを判断する類の視覚検査であれば、視野検査に限定されない。
以下、本実施例について説明する。なお、本発明の技術的範囲は、以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
本実施形態におけるHMDを使用した視野検査装置を用いて被検者Aに対し視野検査を実行した。
被検者Aの情報のうち「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」の項目を採用し、第1の確率密度関数取得工程(1)を行った。
図5(a)は、実施例1における、「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」を選択した場合の確率密度関数f(x1)を示すプロットである。図5(a)は図2(a)と同じであるが、図5(b)~(d)と比較しやすくするために再掲している。
<1周目>
確率密度関数f(x1)のx1の範囲から21dBを刺激閾値t1に設定した(刺激閾値決定工程(2))。なお、21dBの値は確率密度関数f(x1)のx1の平均値である。以降の刺激閾値決定工程(2)において同様とする。
そして、1回目の視野検査にて21dB以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る検査結果取得工程(3)を視野計にて行った。その結果、被検者は視標を認識できた、という結果を得た。
21dB以上の検査結果が得られたので、第2の確率密度関数取得工程(4)により、確率密度関数f(x1)にて21dB未満の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得た。その際、確率密度を排除又は減じた後、全てのx2の値における確率密度を合計した値を100%に換算し直して確率密度関数f(x2)を得た。以降、特記しない限り、応答関数を乗じた後は同様の処理を行っている。
図5(b)は、実施例1における、1回目の視野検査後の確率密度関数f(x2)を示すプロットである。
なお、確率密度関数f(x1)の確率密度を減じる際に、図6に示す応答関数のうち視認できた場合の応答関数を確率密度関数f(x1)に乗じた。
図6は、実施例1における1回目の視野検査後に使用する応答関数を示すプロットである。
ちなみに、実施例1での2回目以降の視野検査後に使用する応答関数、及び、他の実施例での応答関数は、以下のように準備した。
実施例1での2回目の視野検査後に使用する応答関数は、視認できた場合の応答関数と視認できなかった場合の応答関数との交点が2回目の視野検査で採用した刺激閾値t2(後述の23dB)となるように設定した。
そして、視認できた場合は、t2の±3dBの範囲のx2において-1~+1の間の値であっておおよそ一次関数的に比例させた応答関数を確率密度関数f(x2)に乗じ、視認できなかった場合は反比例させた応答関数を確率密度関数f(x2)に乗じた。
実施例1の3回目の視野検査後についても、他の実施例についても、上記手法にて応答関数を作成した。
そして、確率密度関数f(x2)の標準偏差σが所定値3.4dB(=(-0.1)*abs(20-26)+4.0)未満に収まる状態になったか否かを判定する判定工程(5)を行った。その結果、1回目の視野検査では、標準偏差σが3.4dB未満に収まる状態にならなかった。所定値である標準偏差σを求める際の推定閾値は、確率密度が最大となるときのx2すなわち最頻値としてのx2とした。以降、同様とする。
<2周目>
そのため、再度(2)(3)(4)(5)を順に繰り返した。
詳しく言うと、確率密度関数f(x2)のx2の範囲から23dBを刺激閾値t2に設定した(刺激閾値決定工程(2))。
そして、2回目の視野検査にて23dB以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る検査結果取得工程(3)を視野計にて行った。その結果、被検者は視標を認識できた、という結果を得た。
23dB以上の検査結果が得られたので、第2の確率密度関数取得工程(4)により、確率密度関数f(x2)にて23dB未満の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x3)を得た。
図5(c)は、実施例1における、2回目の視野検査後の確率密度関数f(x3)を示すプロットである。
そして、確率密度関数f(x3)の標準偏差σが3.3dB(=(-0.1)*abs(20-27)+4.0)未満に収まる状態になったか否かを判定する判定工程(5)を行った。その結果、2回目の視野検査でも、標準偏差σが3.3dB未満に収まる状態にならなかった。
<3周目>
そのため、再々度(2)(3)(4)(5)を順に繰り返した。
詳しく言うと、確率密度関数f(x3)のx3の範囲から26dBを刺激閾値t3に設定した(刺激閾値決定工程(2))。
そして、3回目の視野検査にて26dB以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る検査結果取得工程(3)を視野計にて行った。その結果、被検者は視標を認識できた、という結果を得た。
dB以上の検査結果が得られたので、第2の確率密度関数取得工程(4)により、確率密度関数f(x3)にて26dB未満の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x4)を得た。
図5(d)は、実施例1における、3回目の視野検査後の確率密度関数f(x4)を示すプロットである。
そして、確率密度関数f(x4)の標準偏差σが3.1dB(=(-0.1)*abs(20-29)+4.0)未満に収まる状態になったか否かを判定する判定工程(5)を行った。その結果、標準偏差σが3.1dB未満に収まる状態になった。確率密度関数f(x4)で最も確率密度の高いx4の値は29dBであった。
以上の工程を経て、最終的に得られた検査値を29dBとし、視野検査を終了した。
[実施例2]
本実施形態の視野検査装置を用いて被検者Bに対し視野検査を実行した。
実施例1と同様、被検者Bの情報のうち「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」の項目を採用し、第1の確率密度関数取得工程(1)を行った。
図7(a)は、実施例2における、「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」を選択した場合の確率密度関数f(x1)を示すプロットである。図7(a)は図2(a)と同じであるが、図7(b)~(d)と比較しやすくするために再掲している。
<1周目>
確率密度関数f(x1)のx1の範囲から21dBを刺激閾値t1に設定した(閾値決定工程(2))。
そして、1回目の視野検査にて21dB以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る検査結果取得工程(3)を視野計にて行った。その結果、被検者は視標を認識できなかった、という結果を得た。
21dB以上の検査結果が得られなかったので、第2の確率密度関数取得工程(4)により、確率密度関数f(x1)にて21dB以上の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得た。
図7(b)は、実施例2における、1回目の視野検査後の確率密度関数f(x2)を示すプロットである。
そして、確率密度関数f(x2)の標準偏差σが所定値3.9dB(=(-0.1)*abs(20-19)+4.0)未満に収まる状態になったか否かを判定する判定工程(5)を行った。その結果、1回目の視野検査では、標準偏差σが3.9dB未満に収まる状態にならなかった。
<2周目>
そのため、再度(2)(3)(4)(5)を順に繰り返した。
詳しく言うと、確率密度関数f(x2)のx2の範囲から15dBを刺激閾値t2に設定した(刺激閾値決定工程(2))。
そして、2回目の視野検査にて15dB以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る検査結果取得工程(3)を視野計にて行った。その結果、被検者は視標を認識できなかった、という結果を得た。
15dB以上の検査結果が得られなかったので、第2の確率密度関数取得工程(4)により、確率密度関数f(x2)にて15dB以上の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x3)を得た。
図7(c)は、実施例2における、2回目の視野検査後の確率密度関数f(x3)を示すプロットである。
そして、確率密度関数f(x3)の標準偏差σが3.3dB(=(-0.1)*abs(20-13)+4.0)未満に収まる状態になったか否かを判定する判定工程(5)を行った。その結果、2回目の視野検査でも、標準偏差σが3.3dB未満に収まる状態にならなかった。
<3周目>
そのため、再々度(2)(3)(4)(5)を順に繰り返した。
詳しく言うと、確率密度関数f(x3)のx3の範囲から4dBを刺激閾値t3に設定した(刺激閾値決定工程(2))。
そして、3回目の視野検査にて4dB以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る検査結果取得工程(3)を視野計にて行った。その結果、被検者は視標を認識できた、という結果を得た。
4dB以上の検査結果が得られなかったので、第2の確率密度関数取得工程(4)により、確率密度関数f(x3)にて4dB以上の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x4)を得た。
図7(d)は、実施例2における、3回目の視野検査後の確率密度関数f(x4)を示すプロットである。
そして、確率密度関数f(x4)の標準偏差σが2.0dB(=(-0.1)*abs(20-0)+4.0)未満に収まる状態になったか否かを判定する判定工程(5)を行った。その結果、標準偏差σが2.0dB未満に収まる状態になった。確率密度関数f(x4)で最も確率密度の高いx4の値は0dBであった。
以上の工程を経て、最終的に得られた検査値を0dBとし、視野検査を終了した。
[実施例3]
本実施形態の視野検査装置を用いて被検者Cに対し視野検査を実行した。
被検者Cの情報のうち「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」「緑内障既往有無:有り(罹患中)」の項目を採用し、第1の確率密度関数取得工程(1)を行った。
図8(a)は、実施例3における、「年齢:40歳」「検査座標:[-27,-3]」「緑内障既往有無:有り(罹患中)」を選択した場合の確率密度関数f(x1)を示すプロットである。図8(a)は図4(b)と同じであるが、図8(b)~(c)と比較しやすくするために再掲している。
<1周目>
確率密度関数f(x1)のx1の範囲から15dBを刺激閾値t1に設定した(刺激閾値決定工程(2))。
そして、1回目の視野検査にて15dB以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る検査結果取得工程(3)を視野計にて行った。その結果、被検者は視標を認識できなかった、という結果を得た。
15dB以上の検査結果が得られなかったので、第2の確率密度関数取得工程(4)により、確率密度関数f(x1)にて15dB以上の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得た。
図8(b)は、実施例3における、1回目の視野検査後の確率密度関数f(x2)を示すプロットである。
そして、確率密度関数f(x2)の標準偏差σが所定値2.0dB(=(-0.1)*abs(20-0)+4.0)未満に収まる状態になったか否かを判定する判定工程(5)を行った。その結果、1回目の視野検査では、標準偏差σが2.0dB未満に収まる状態にならなかった。
<2周目>
そのため、再度(2)(3)(4)(5)を順に繰り返した。
詳しく言うと、確率密度関数f(x2)のx2の範囲から5dBを刺激閾値t2に設定した(刺激閾値決定工程(2))。
そして、2回目の視野検査にて5dB以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る検査結果取得工程(3)を視野計にて行った。その結果、被検者は視標を認識できなかった、という結果を得た。
5dB以上の検査結果が得られなかったので、第2の確率密度関数取得工程(4)により、確率密度関数f(x2)にて5dB以上の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x3)を得た。
図8(c)は、実施例3における、2回目の視野検査後の確率密度関数f(x3)を示すプロットである。
そして、確率密度関数f(x3)の標準偏差σが2.0dB(=(-0.1)*abs(20-0)+4.0)未満に収まる状態になったか否かを判定する判定工程(5)を行った。その結果、標準偏差σが2.0dB未満に収まる状態になった。確率密度関数f(x3)で最も確率密度の高いx3の値は0dBであった。
以上の工程を経て、最終的に得られた検査値を0dBとし、視野検査を終了した。
以上、本実施例によれば、視野検査に要する時間を短縮でき且つ正確な検査値を得る、視野検査装置、その制御方法及び視野検査プログラムを提供できる。

Claims (12)

  1. 被検者にとっての前回検査時からの経過年数、年齢、検査座標、既往有無、病名、病期、過去に視野検査で用いた推定閾値、過去の視野検査結果に対する信頼性を示す指標のうち少なくとも2つを採用した条件下での確率密度関数であって、1回目の視野検査にて得られる結果値x1に対する確率密度関数f(x1)を得る工程(1)を行う第1の確率密度関数取得部と、
    確率密度関数f(x1)のx1の範囲から刺激閾値t1を設定する工程(2)を行う刺激閾値決定部と、
    1回目の視野検査にてt1以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る工程(3)を行う検査結果取得部と、
    t1以上の検査結果が得られた場合は、確率密度関数f(x1)にてt1未満の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る一方、t1以上の結果が得られなかった場合は、確率密度関数f(x1)にてt1以上の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る工程(4)を行う第2の確率密度関数取得部と、
    確率密度関数f(x2)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったか否かを判定する工程(5)を行う判定部と、
    を有し、
    前記判定部にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態になった場合は、確率密度関数f(x2)で最も確率密度の高いx2の値を検査値とみなすことで検査を終了し、
    前記判定部にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態にならなかった場合は、前記刺激閾値決定部、検査結果取得部、第2の確率密度関数取得部、判定部において、1回目を2回目と置き換え、x2をx3と置き換え、x1をx2と置き換え、刺激閾値t1をt2と置き換え、且つ第2の確率密度関数取得工程を第3の確率密度関数取得工程と置き換えたうえで、検査結果に応じて確率密度を減じてなる確率密度関数f(x3)の標準偏差σが収まる状態になったと判定されるまで前記(2)(3)(4)(5)を順に繰り返し、
    最終的に標準偏差σが1.0~3.5dBに収まるよう、各回の視野検査での各刺激閾値に具体的な数値を設定した時の検査回数をシミュレーションし、該シミュレーション結果の中から視野検査の回数が最小となるような各刺激閾値を算出する演算工程を行う演算部を更に備え、
    前記演算部により算出された各刺激閾値が前記(2)にて刺激閾値に設定される、視野検査装置。
  2. 少なくとも前記過去に視野検査で用いた推定閾値が指標として採用され、
    所定の回の視野検査にて得られた結果値とその次回の視野検査にて得られた結果値とを、前記過去に視野検査で用いた推定閾値として、ビッグデータの一部として蓄積する、請求項1に記載の視野検査装置。
  3. 前記検査結果取得部は視野計である、請求項1又は2に記載の視野検査装置。
  4. 前記第2の確率密度関数取得部では、確率密度関数f(x1)に対して応答関数を乗じることにより確率密度を減じる、請求項1~3のいずれか一つに記載の視野検査装置。
  5. 被検者にとっての前回検査時からの経過年数、年齢、検査座標、既往有無、病名、病期、過去に視野検査で用いた推定閾値、過去の視野検査結果に対する信頼性を示す指標のうち少なくとも2つを採用した条件下での確率密度関数であって、1回目の視野検査にて得られる結果値x1に対する確率密度関数f(x1)を得る第1の確率密度関数取得工程(1)を第1の確率密度関数取得部が行い、
    確率密度関数f(x1)のx1の範囲から刺激閾値t1を設定する刺激閾値決定工程(2)を刺激閾値決定部が行い、
    1回目の視野検査にてt1以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る検査結果取得工程(3)を検査結果取得部が行い、
    t1以上の検査結果が得られた場合は、確率密度関数f(x1)にてt1未満の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る一方、t1以上の結果が得られなかった場合は、確率密度関数f(x1)にてt1以上の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る第2の確率密度関数取得工程(4)を第2の確率密度関数取得部が行い、
    確率密度関数f(x2)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったか否かを判定する判定工程(5)を判定部が行うよう視野検査装置を制御する方法であって、
    前記(5)にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態になった場合は、確率密度関数f(x2)で最も確率密度の高いx2の値を検査値とみなすことで検査を終了し、
    前記(5)にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態にならなかった場合は、前記(2)(3)(4)(5)において、1回目を2回目と置き換え、x2をx3と置き換え、x1をx2と置き換え、刺激閾値t1をt2と置き換え、且つ第2の確率密度関数取得工程を第3の確率密度関数取得工程と置き換えたうえで、検査結果に応じて確率密度を減じてなる確率密度関数f(x3)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったと判定されるまで前記(2)(3)(4)(5)を順に繰り返すよう視野検査装置を制御し、
    最終的に標準偏差σが1.0~3.5dBに収まるよう、各回の視野検査での各刺激閾値に具体的な数値を設定した時の検査回数をシミュレーションし、該シミュレーション結果の中から視野検査の回数が最小となるような各刺激閾値を算出する演算工程を演算部が行い、
    前記演算部により算出された各刺激閾値を前記(2)にて刺激閾値に設定する、視野検査装置の制御方法。
  6. 少なくとも前記過去に視野検査で用いた推定閾値が指標として採用され、
    所定の回の視野検査にて得られた結果値とその次回の視野検査にて得られた結果値とを、前記過去に視野検査で用いた推定閾値として、ビッグデータの一部として蓄積する、請求項5に記載の視野検査装置の制御方法。
  7. 前記(2)(3)(4)(5)を行う回数は3回以下である、請求項5又は6に記載の視野検査装置の制御方法。
  8. 前記(4)では、確率密度関数f(x1)に対して応答関数を乗じることにより確率密度を減じる、請求項5~7のいずれか一つに記載の視野検査装置の制御方法。
  9. 被検者にとっての前回検査時からの経過年数、年齢、検査座標、既往有無、病名、病期、過去に視野検査で用いた推定閾値、過去の視野検査結果に対する信頼性を示す指標のうち少なくとも2つを採用した条件下での確率密度関数であって、1回目の視野検査にて得られる結果値x1に対する確率密度関数f(x1)を得る工程(1)を行う第1の確率密度関数取得部、
    確率密度関数f(x1)のx1の範囲から刺激閾値t1を設定する工程(2)を行う刺激閾値決定部、
    1回目の視野検査にてt1以上の結果が得られるか否かの検査結果を得る工程(3)を行う検査結果取得部、
    t1以上の検査結果が得られた場合は、確率密度関数f(x1)にてt1未満の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る一方、t1以上の結果が得られなかった場合は、確率密度関数f(x1)にてt1以上の確率密度を減じてなる確率密度関数f(x2)を得る工程(4)を行う第2の確率密度関数取得部、及び
    確率密度関数f(x2)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったか否かを判定する工程(5)を行う判定部、
    としてコンピュータ装置を機能させるプログラムであって、
    前記判定部にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態になった場合は、確率密度関数f(x2)で最も確率密度の高いx2の値を検査値とみなすことで検査を終了し、
    前記判定部にて標準偏差σが所定値未満に収まる状態にならなかった場合は、前記刺激閾値決定部、検査結果取得部、第2の確率密度関数取得部、判定部において、1回目を2回目と置き換え、x2をx3と置き換え、x1をx2と置き換え、刺激閾値t1をt2と置き換え、且つ第2の確率密度関数取得工程を第3の確率密度関数取得工程と置き換えたうえで、検査結果に応じて確率密度を減じてなる確率密度関数f(x3)の標準偏差σが所定値未満に収まる状態になったと判定されるまで前記(2)(3)(4)(5)を順に繰り返し、
    最終的に標準偏差σが1.0~3.5dBに収まるよう、各回の視野検査での各刺激閾値に具体的な数値を設定した時の検査回数をシミュレーションし、該シミュレーション結果の中から視野検査の回数が最小となるような各刺激閾値を算出する演算工程を行う演算部としてコンピュータ装置を機能させ、
    前記演算部により算出された各刺激閾値が前記(2)にて刺激閾値に設定される、視野検査プログラム。
  10. 少なくとも前記過去に視野検査で用いた推定閾値が指標として採用され、
    所定の回の視野検査にて得られた結果値とその次回の視野検査にて得られた結果値とを、前記過去に視野検査で用いた推定閾値として、ビッグデータの一部として蓄積する、請求項9に記載の視野検査プログラム。
  11. 前記(2)(3)(4)(5)を行う回数は3回以下である、請求項9又は10に記載の視野検査プログラム。
  12. 前記(4)では、確率密度関数f(x1)に対して応答関数を乗じることにより確率密度を減じる、請求項9~11のいずれか一つに記載の視野検査プログラム。
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