JP7082478B2 - 揺動椅子 - Google Patents

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Description

本願発明は、使用者の動きに追従して軸心を任意の方向に揺動(スイング)させることができる揺動椅子(スイング椅子)に関するものである。
椅子において、前後方向にスイングできる揺り椅子は古くから知られているが、接地面を下向きに膨れた曲面に形成することによって、任意の方向(全方位)に揺動できる揺動椅子が提案されている(例えば特許文献1,2)。特許文献1,2は、重心を下に位置させるための錘体を接地部に内蔵している。
座部の形態について見ると、特許文献1では座部はサドル形状になっており、特許文献2では、座部は長方形の板状になっている。また、特許文献2では、着座した人が後ろ向きに倒れることを防止する手段を講じている。
実開昭55-69451号のマイクロフィルム 特開2003-245163号公報
揺動椅子の用途は様々であり、特許文献1は、組み立てラインでの作業などで使用することを想定している。他方、特許文献2は、工事現場のように地面が平坦でない場所での使用を想定している。
さて、近年、オフィスに関しては、働き方の改革やワーキングスタイルの変革が提唱・実践されており、その一つとして、軽い運動をできる環境作りが提唱されている。このような環境があると、ワーカーは疲れやコリを取って健康の維持・増進を図ったり、気持ちをリフレッシュさせて知的作業の能率を上げたりすることができると云える。つまり、軽運動を通じて心身を活性化できるのである。
そして、特許文献1,2の椅子は使用者の身体の動きに追従して自在に傾動するため、運動具に兼用して身体を揺動させることが可能であり、従って、ワーカーは、自席から移動することなく、デスクワークの合間に(或いはデスクワークをしながら)、居ながらにして軽い運動を行うことができる。従って、特許文献1,2のような揺動椅子は、軽い運動をできる環境作りにとって有益なツールになり得ると云える。
しかし、特許文献1,2の椅子は、使用者が身体を傾けるとそれに追従して常に傾動するため、座を安定させた状態で作業を行いたい場合に対応できないという問題がある。また、揺動する椅子を好まない人もいるであろうし、身体の障害等によって、揺動椅子を使用できない人の存在も考えられる。これに対しては、揺動椅子と通常の椅子とを用意して使い分けたらよいといえるが、これではコストが嵩むのみならず、使用してない椅子の置き場所の問題があって現実的でない。
また、椅子は、特定人が専用的に使用する場合だけでなく、例えば各種窓口に設置される椅子やミーティングルームに設置される椅子のように、不特定の人が使用することも多くあり、この場合も、特許文献1,2のような揺動椅子は、動きの意外性によって使用者に一種の面白みを与えることができるが、この場合も、揺動椅子を好まない人がいたり、身体の障害等によって揺動椅子を使用できない人がいることがあり、従って、汎用性に問題がある。
本願発明は、このような現状に鑑み成されたものであり、揺動椅子の有用性・汎用性を高めることを目的するものである。
本願発明は様々な構成を含んでおり、その典型を各請求項で特定している。このうち請求項1の発明は上位概念を成すもので、
「床に載る接地部と人が腰掛ける座部とを有し、前記接地部が任意の方向に傾動することにより、使用者の動きに追従して軸心を任意の方向に傾動させることが可能な構成であり、
前記接地部を、傾動可能な状態と傾動不能な状態との変更、又は、傾動角度の変更が可能な可変構造と成しており、
前記接地部は、その外周部を構成する環状の外側部分と、前記外側部分で囲われた内側部分とを有して、前記外側部分と内側部分とを切り換え手段で相対的に昇降させることにより、傾動可能な状態と傾動不能な状態との変更、又は、傾動角度の変更が行われるようになっている
という基本構成である。
そして、上記基本構成に加えて、
「前記接地部は、前記内側部分が外側部分に対して昇降するようになっており、前記内側部分の下面全体が曲面になっている一方、前記外側部分の下面は、前記内側部分を下降させた状態で前記内側部分の下面と一連に連続する曲面又は傾斜面に形成されており、
前記内側部分を下降させた状態では、前記内側部分と外側部分との下面は一体になって揺動面を構成して、前記内側部分を上昇させた状態では、前記外側部分の下端が床に載って揺動不能が保持されるようになっている」
という構成が付加されている。
請求項の発明は、請求項において、
「前記外側部分と内側部分とは底面視円形に形成されていて、前記内側部分は、中央部から外周に向けて均等に高くなるように湾曲した円弧面に形成されている一方、前記外側部分の下面は、前記内側部分を下降させたときに当該外側部分の下面と連続するように、外周外側に向けて高くなった傾斜面又は曲面に形成されている」
という構成になっている。
請求項1又は2の展開例として請求項では、
「前記切り換え手段は、人が外部から操作する回動式のレバーと、前記レバーの回動に連動して前記内側部分を外側部分に対して上下動させるリンク又はカムを有しており、前記レバーを一方方向に回動させると前記内側部分が下降して揺動可能状態になり、前記レバーを他方方向に回動させると、前記外側部分が接地して揺動不能状態になる」
という構成になっている。
請求項では、請求項1~3のうちのいずれかにおいて、
「前記接地部と座部とは、当該接地部及び座部よりも小さい径の脚柱を介して連結されている」
という構成になっている。
また、請求項では、請求項~4のうちのいずれかにおいて、
「前記内側部分と外側部分とは、ガスシリンダによって相対的に昇降するようになっており、前記ガスシリンダのロックを解除できるレバーが、外側から操作できる配置されている」
という構成になっている。
他方、請求項では、同じく請求項1~5うちのいずれかにおいて、
「前記接地部を構成する外側部分と座部とは胴部によって連結されている」
という構成なっている。
この場合、胴部は、座部及び接地部と同じ大きさであってもよいし、鼓状のように小さい形状であってもよい。或いは、太鼓状のように、胴部が座部及び接地部よりも大きく膨れていてもよい。座部と接地部とは異なる大きさになっていてもよいが、この場合は、三者の大きさの関係は任意に設定できる。平面視形状も、実施形態のような平面視円形の他に、四角形や六角形の多角形など、様々な形状を選択できる。なお、胴部の大きさは外側部分の例えば±30%の範囲に設定できる。
本願発明は背もたれ付きの椅子にも適用可能であり、この場合は、後ろ側には全く後傾しないか、又は、前傾角度や左右方向の傾動角度に比べて傾動角度を小さくなるように構成することも可能である。このような態様も「任意の方向に傾動する」に含まれる。
本願発明では、使用者の好みや執務状況等の様々な要因に応じて、椅子を傾動可能状態や傾動不能状態に切り換えたり、傾動の程度を調節したりすることができる。このため、揺動可能なものと揺動しないものとの2種類の椅子を用意することなく、使用者の好み等に適切に対応できる。従って、汎用性・実用性に優れており、ワーカーの心身の健康維持や知的生産性を向上できるオフィス環境作りに大きく貢献できると云える。
椅子を任意の方向に傾動させる(揺動させる)ための手段は様々な態様を採用できるが、請求項のように接地面を曲面とした内側部分を採用すると、簡単な構造で確実に傾動させることができる。そして、外側部分と内側部分を外側から囲っているため、揺動しない状態では、高い安定性を確保することができる。また、傾動角度(揺動角度)を変更する場合、外側部分がストッパーとなって接地することによって傾動角度が規制されるため、調節した角度にしっかりと保持できる。
請求項1を採用すると、外側部分も揺動面を構成するため、揺動面の面積(或いは外径)を大きくして、安定した揺動状態を確保することができる。特に、請求項では、外側部分及び内側部分は底面視(平面視も同じである)で円形であるため、任意の方向に同じような状態で揺動するため、椅子の方向性を無くして使い勝手がよい。
請求項では、レバーの回動操作によって揺動自在な状態と揺動不能な状態に切り換えできるため、切り換えを簡単に行える。また、外側部分で囲われた内側部分が昇降するため、カムやリンクは接地部に内蔵することができる。従って、カバー部材は不要であり、それだけ構造を簡単化できる。
なお、回動式のレバーによって内側部分と外側部分とを相対動させる場合、レバーの回動角度を段階的に停止できるようにして、内側部分と外側部分との相対的な昇降距離を調節可能にすること(すなわち、傾動角度を調節可能にすること)も可能である。
請求項の椅子は脚支柱の方式であり、脚支柱をガスシリンダのような伸縮構造とすることにより、座の高さ調節を簡単に行える。従って、オフィス用の椅子としても好適である。
請求項のように、切り換え手段としてガスシリンダを採用すると、傾動状態の変更を確実にかつ簡単に行える。特に、傾動角度の調節を簡単に行える点で優れている。また、ガスシリンダは従来から椅子に使用されているため、信頼性が高いと共に部材の共用も可能であり、現実性に優れている。
請求項のタイプはスツール方式であり、各種カンウター用の椅子や休憩室用椅子などに好適であると云える。なお、本願発明の椅子は、家庭用として使用したり、学童用・生徒用として学校で使用したりすることも可能であり、様々な場所で使用できる。
第1実施形態を傾動不能な状態にした外観図であり、(A)は上から見た斜視図、(B)は下から見た斜視図、(C)は正面図である。 第1実施形態を傾動可能な状態にした外観図であり、(A)は上から見た斜視図、(B)は正面図、(C)は動きを示す図である。 第1実施形態の昇降構造を示す図で、(A)は分離斜視図、(B)は外側部分を下方から見た斜視図、(C)は切り換え手段の分離斜視図である。 (A)は第1実施形態の縦断正面図、(B)は変形例の部分的な縦断正面図、(C)は他の切り換え手段で使用する周面カムの正面図である。 第1実施形態における座の昇降機構を示す図で、(A)は分離斜視図、(B)は座受け部材の斜視図である。 第2実施形態の外観を示す図で、(A)は傾動不能状態での正面図、(B)は傾動不能状態で下方から見た斜視図、(C)は傾動可能状態での正面図、(B)は傾動可能状態で下方から見た斜視図である。 (A)(B)は全体の分離斜視図、(C)は切り換え手段の分離斜視図である。 第2実施形態の縦断側面図である。
(1).第1実施形態の概略
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1~5に示す第1実施形態を説明する。この実施形態は、請求項1~に対応したもので、座1と接地部2、およびこれらを連結する脚支柱3とで構成されている。座1は、断面の表示は省略しているが、樹脂製や木製等の基板の上面にクッションを張った構造になっている。
脚支柱3は、外筒3aにロッド3bが摺動自在に嵌まったガスシリンダで構成されている。座1と接地部2とはほぼ同径の円形に形成されている。脚支柱3も円形であるが、当然ながら、その外径は座1及び接地部2の外径よりも遥かに小さい。
接地部2は、脚支柱3の外筒3aが固定されたベース体4と、ベース体4の内部に上下動可能に装着した円形の昇降体5と、昇降体5の昇降操作を行う切り換え手段とを備えている。図4(A)に示すように、ベース体4の下端部は内部が除去されて円環状(リング状)の外側部分6になっており、その内部に、請求項に記載した内側部分としての円形の昇降体5が上下等自在に嵌め入れられている。ベース体4及び昇降体5は、樹脂の成形品又はアルミダイキャスト品である。ベース体4の上部は小径になっている。したがって、ベース体4は凸形の形態になっている。
昇降体5の下面は、下向きに膨らんだ曲面(凸面)になっている。従って、昇降体5が下向き動して下面が外側部分6よりも下方に位置すると、椅子は任意の方向に傾動可能(揺動可能)となる。昇降体5が上昇しきると、ベース体4の外側部分6が床に接地して、椅子は傾動不能になる。従って、接地部2は、スイング可能状態とスイング不能状態とに変更可能な可変構造になっている。
図1では、昇降体5が後退(上昇)しきった傾動不能状態を示しており、図2では、昇降体5が前進(下降)しきった傾動可能状態を示している。外側部分6の下面6aは、椅子の軸心から離れるに従って上に向かうように傾斜(或いは湾曲)しており、昇降体5が下降しきった状態では、昇降体5の下面と外側部分6の下面6aとが、一連に湾曲した1つの下向き凸面を構成している。このため、椅子の傾動角度を大きくすることができると共に、スイングするに際しての安定性を高めることができる。
(2).切り換え手段
図4(A)に示すように、ベース体4の内部には、外側部分6を構成する(或いは昇降体5が嵌まった)大径の第1ガイド穴7と、それよりも小径の第2ガイド穴8とが形成されている。従って、ベース体4の第2ガイド穴8に、昇降体5に設けたガイド筒9がスライド自在に嵌まっている。昇降体5は、床への当たりの点から樹脂の成形品が好ましいが、アルミダイキャスト品や板金加工品も採用可能である。
ベース体4の内部の上面のうち軸心部に、一対の軸受け突起10を設けて、この軸受け突起10に、水平状の上ピン11によってリンク12が回動自在に連結されている。他方、昇降体5の上面には、リンク12の回動方向に長い一対のブラケット部13が形成されており、このブラケット部13に、リンク12の下端に設けた下ピン15が嵌まる長穴14を形成している。
長穴14は、リンク12の回動軸心方向から見て円弧状に湾曲しており、一端14aはベース体4の軸心部に位置して、他端14bは軸心から離れている。また、長穴14は、その一端14aが他端14bよりも高くなるように湾曲(水平に対して傾斜)している。
リンク12には、ベース体4の外側に突出したレバー16が固定されている。従って、ベース体4とガイド筒9には、レバー16を露出させて上下回動を許容するための切欠き17,18が形成されている。レバー16リンク12とは、略直交した姿勢になっている。
(3).切り換え手段の作用
リンク12が傾斜した姿勢では、下ピン15は高い位置にあるため、昇降体5は上昇して外側部分6が床に接地している(昇降体5の中央部が接地していてもよい。)。この状態では、レバー16は傾斜姿勢になっている。レバー16を足又は手で押して下向きに回動させると、リンク12は鉛直姿勢になって下ピン15が下向き動して、下ピン15は長穴14の他端14bから一端14aに移行する。
そして、リンク12が鉛直姿勢に回動すると、下ピン15は下降動するため、下ピン15によって昇降体5が下向きに押されて、図4(A)の一点鎖線鎖線の状態や図2のとおり、昇降体5の下面が外側部分6の下方に突出する。これにより、椅子は揺動可能状態になる。従って、本実施形態では、リンク12、レバー16、ブラケット部13で切り換え手段(操作手段)が構成されている。
本実施形態では、長穴14のうち軸心箇所の一端14aは他端14bよりも高くなっている。このため、リンク12の回動による昇降体5の昇降寸法は、下ピン15の下降寸法と、長穴14の両端の高低差とを足し合わせた寸法になる。従って、レバー16の回動角度が小さくても、昇降体5をしっかりと下降させることができる。
リンク12は鉛直姿勢まで回動するが、図4(A)に二点鎖線で示すように、鉛直姿勢よりも若干の角度θだけ回動させることが可能である。この場合は、いわゆる支点越えにより、椅子に作用した下向きの荷重によってリンク12は長穴14の一端14aに押された状態に保持されるため、長穴14の一端14aが高くなっていても、リンク12が振動等によって戻り回動することはない。
図4(B)に変形例として示すように、長穴14を、その一端14aが最も低くなるように、水平に対して僅かに傾斜させてもよい。この場合は、リンク12が鉛直姿勢であっても、何らかの弾みでリンク12が戻り回動するようなことはない。この場合も、リンク12を支点越えさせて回動させると、リンク12の戻り回動を確実に阻止できる。
切り換え手段としては、図4(C)に示すように、リンク12に代えて、外周面に複数の当接面19a~19eが形成された周面カム19を使用することも可能である。この周面カム19を使用する場合は、操作手段としては、周面カム19を軸心回りに回転させるハンドル又はレバーが使用される。
図示の周面カム19は5つの当接面を有しているので、突出状態を4段階に変更できるが、2つの当接面を形成して、後退状態と突出状態との2段階に切り換えできるようにしたり、3つの当接面を形成して、突出状態を2段階に切り換えできるようにするなど、昇降体5の昇降態様は任意に設定できる。
本実施形態の椅子の使用態様は、様々である。例えば、椅子を特定の人が専用する場合は、デスクワークを行っている状態では揺動不能な状態に保持して、リラックスしたい場合には揺動可能な状態に切り換える、といったことが可能である。身体に障害があってスイングすることが良くない人が使用する場合は、昇降体5を後退させた状態に保持しておいたらよい。この場合、何らかの弾みで昇降体5が突出動しないように、レバー16のロック手段を設けておく(或いはレバー16を取り外しておく)ことも可能である。
(4).脚支柱の操作機構
次に、座1の昇降操作機構を念のため説明しておく。図5に示すように、脚支柱3を構成するロッド3bの上端にブラケット21を固定し、ブラケット21が座1の下面にビス(図示せず)で固定されている。ブラケット21は、下面板21aと左右の側板21bとを有する上向き開口コ字形の部分と、側板21bの上面に溶接で固定された上板21cとを有しており、上板21cが座1に固定されている。
また、下面板21aに溶接で固定されたブッシュ22に、脚支柱3のロッド3bが下方から嵌着している。ロッド3bの上端面からは、ロックを解除するためのプッシュバルブ23が突出しており、プッシュバルブ23は昇降操作レバー24で押し下げ操作される。
昇降操作レバー24は、ブラケット21の内部に位置したクランク部25を有している。すなわち、クランク部25は、昇降操作レバー24の本体部と平行な支軸部25aと、支軸部25aと直交した先端部25bとを有しており、支軸部25aがブラケット21の一方の側板21bに切り起こし形成した軸受け片26によって回転自在に保持されて、先端部25bはプッシュバルブ23の上に位置している。
昇降操作レバー24は指かけ部24aを有しており、椅子の使用者が腰を浮かせた状態で指かけ部24aを下に押すと、昇降操作レバー24は支軸部25aの軸心回りに回動して、クランク部25の先端部25bでプッシュバルブ23が押されて、ガスシリンダのロックが解除される。本実施形態の昇降操作レバー24は操作手段の一例であり、プッシュバルブ23の押し下げは、様々な機構で実現できる。プッシュバルブ23を上向き動させるとロックが解除されるガスシリンダの場合は、昇降操作レバー24を上に引くとロックが解除される。
(5).第2実施形態
次に、図6~8に示す第2実施形態を説明する。この実施形態は請求項4,5を具体化したもので、円形の座板1aとベース体4とが、中空状の胴部28を介して一体に繋がっている。座板1aの上面はクッション1bで構成されている。ベース体4は円形であり、下端部は外側部分6が形成されている。座板1aと胴部28と接地部2とは、樹脂の成形品である。
胴部28は上下中間部が最も小径となるように少しくびれており、おおまかには、座1及び接地部2の外径の80%前後の外径になっている。座1及び接地部2の外周部は、断面円弧状に丸みを帯びている。座1において、クッション1bを覆う表皮材(図示せず)は、座1の外周を覆って下方に回り込んでいる。座1を覆う表皮材で胴部28を覆うことも可能である。
胴部28は、実線では座1と接地部2とに一体化しているが、製造の容易性からは、図8に一点鎖線で示すように、座1が一体化された上部と、接地部2が一体化された下部とに分けて製造し、両者を嵌め合わせるのが好ましい。
昇降体5は、第1実施形態と同様に下面を下向きに膨れた曲面に形成しており、下部は、接地部2に形成された第1ガイド穴7にスライド自在に嵌まって、上側の大部分は円形ガイド部5aになっており、の円形ガイド部5aが、胴部28の内周面である第2ガイド穴8にスライド自在に嵌まっている。
そして、昇降体5の円形ガイド部5aには、上向きに開口した凹所29が形成されており、凹所29の下面と座1の下面とが、鉛直姿勢のガスシリンダ30によって連結されている。ガスシリンダ30は、基本的には第1実施形態の脚支柱3と同じであり、外筒30aとロッド30bとを有していて、ロッド30bは、ブラケット21を介して座板1aの下面に固定されている。ブラケット21は第1実施形態のものと同じ構造であるので、説明は省略する。胴部28の上端には、レバー24を露出させる逃がし穴31が空いている。
ガスシリンダ30を構成する外筒30aの下端は、昇降体5の凹所29に設けた一対の突片32にピン33で連結されている。ガスシリンダ30は、図8の状態で最も伸びた状態であり、伸縮ストロークは、昇降体5の上下動ストロークと殆ど同じになっている。
本実施形態では、使用者が腰掛けた状態でレバー24の操作でロックを解除すると、座1及び胴部28が下降して傾動不能状態になる。傾動不能状態から傾動可能状態に移行するには、レバー24を下向きに押してガスシリンダ30のロックを解除したらよい。ガスシリンダ30の伸縮を調節して、昇降体5の突出量を調節すると、椅子の傾動角度を調節することができる。
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、座と接地部とを脚支柱で繋ぐばあい、複数本(例えば4本)の脚支柱で繋ぐことも可能である。外側部分内側部分を相対的に昇降させる方法として、これらを円形に形成してねじ合わせることも可能である。内側部分を接地部に固定的に設けて、環状の外側部分を昇降させることも可能である。
椅子の傾動(揺動)を許容する構成としては、内側部分の下面を円形状に形成することも可能である。また、前後方向の傾動角度と左右方向の傾動角度とを異ならせることも可能である(例えば、左右方向のスイング角度を大きく、前後方向のスイング角度を小さく設定する。)。
第1実施形態でレバー16は上下方向に回動しているが、水平方向に回動させる構成も採用できる。第2実施形態のガスシリンダ30に代えてねじ軸を採用し、傘歯車機構などの連動機構によってねじ軸を回転操作することにより、内側部分と外側部分とを相対的に昇降させることも可能である。この場合も、相対的な昇降量は無段階に調節できる。外側部分と内側部分とは、多角形などの非円形に形成することも可能である。座も同様である。
本願発明は、椅子に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 座
2 接地部
3 脚支柱
4 接地部を構成するベース体
5 接地部を構成する内側部分である昇降体
6 環状(リング状の)外側部分
7 第1ガイド穴
8 第2ガイド穴
9 ガイド筒
12 切り換え手段を構成するリンク
13 ブラケット部
14 長穴
15 下ピン
16 切り換え手段を構成するレバー
21 ブラケット
24 昇降操作レバー
28 胴部
30 切り換え手段を構成するガスシリンダ

Claims (6)

  1. 床に載る接地部と人が腰掛ける座部とを有し、前記接地部が任意の方向に傾動することにより、使用者の動きに追従して軸心を任意の方向に傾動させることが可能であり、
    前記接地部を、傾動可能な状態と傾動不能な状態との変更、又は、傾動角度の変更が可能な可変構造と成しており
    前記接地部は、その外周部を構成する環状の外側部分と、前記外側部分で囲われた内側部分とを有して、前記外側部分と内側部分とを切り換え手段で相対的に昇降させることにより、傾動可能な状態と傾動不能な状態との変更、又は、傾動角度の変更が行われるようになっている、揺動椅子であって、
    前記接地部は、前記内側部分が外側部分に対して昇降するようになっており、前記内側部分の下面全体が曲面になっている一方、前記外側部分の下面は、前記内側部分を下降させた状態で前記内側部分の下面と一連に連続する曲面又は傾斜面に形成されており、
    前記内側部分を下降させた状態では、前記内側部分と外側部分との下面は一体になって揺動面を構成して、前記内側部分を上昇させた状態では、前記外側部分の下端が床に載って揺動不能が保持されるようになっている、
    揺動椅子。
  2. 前記外側部分と内側部分とは底面視円形に形成されていて、前記内側部分は、中央部から外周に向けて均等に高くなるように湾曲した円弧面に形成されている一方、前記外側部分の下面は、前記内側部分を下降させたときに当該外側部分の下面と連続するように、外周外側に向けて高くなった傾斜面又は曲面に形成されている、
    請求項1に記載した揺動椅子。
  3. 前記切り換え手段は、人が外部から操作する回動式のレバーと、前記レバーの回動に連動して前記内側部分を外側部分に対して上下動させるリンク又はカムを有しており、前記レバーを一方方向に回動させると前記内側部分が下降して揺動可能状態になり、前記レバーを他方方向に回動させると、前記外側部分が接地して揺動不能状態になる、
    請求項1又は2に記載した揺動椅子。
  4. 前記接地部と座部とは、当該接地部及び座部よりも小さい径の脚柱を介して連結されている、
    請求項1~3のうちのいずれかに記載した揺動椅子。
  5. 前記内側部分と外側部分とは、ガスシリンダによって相対的に昇降するようになっており、前記ガスシリンダのロックを解除できるレバーが、外側から操作できる配置されている、
    請求項~4のうちのいずれかに記載した揺動椅子。
  6. 前記接地部を構成する外側部分と座部とは胴部によって連結されている、
    請求項2~5のうちのいずれかに記載した揺動椅子。
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