JP7080301B1 - モルタルライニング管およびその製造方法 - Google Patents

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【課題】塗膜の剥離が起こらず、pH値の上昇を抑制することができるモルタルライニング管を提供する。【解決手段】金属管11と、金属管の内周側にモルタル層12とを有するモルタルライニング管10であって、モルタル層はシラン化合物を含有し、モルタル層の内周側の表面に酸化カルシウムの酸中和物が存在する、モルタルライニング管。【選択図】図1

Description

本発明は、モルタルライニング管およびその製造方法に関する。
従来、水道管や水道施設に用いられる配管において、モルタルが使用されることが多い。特許文献1には、モルタルライニング管やセメント系の配管からのカルシウムイオンの水中への溶出によるpH値の上昇を抑制するために、配管内面に樹脂組成物(共重合体分散物)を塗布することが提案されている。
特公昭60-050836号公報
特許文献1に記載のような樹脂を含有する塗布材は、配管内面に形成される塗膜が長期間の使用において剥離し、水中へ混入するおそれがあるとともに、カルシウムイオンの水中への溶出によるpH値の上昇を抑制できなくなる。
本発明の目的は、塗膜の剥離が起こらず、pH値の上昇を抑制することができるモルタルライニング管を提供することである。
本発明は、以下のモルタルライニング管および製造方法を提供する。
[1] 金属管と、前記金属管の内周側にモルタル層とを有するモルタルライニング管であって、
前記モルタル層はシラン化合物を含有し、
前記モルタル層の内周側の表面に酸化カルシウムの酸中和物が存在する、モルタルライニング管。
[2] 前記モルタル層の内周側の表面から0.1mm以上10mm以下の深さまでシラン化合物が含侵されている、[1]に記載のモルタルライニング管。
[3] 前記モルタル層の単位面積当たりの前記シラン化合物の含有量は300g/m以下である、[1]または[2]に記載のモルタルライニング管。
[4] 前記酸化カルシウムの酸中和物は、炭酸カルシウムである、[1]~[3]のいずれかに記載のモルタルライニング管。
[5] [1]に記載のモルタルライニング管の製造方法であって、
モルタル層がライニングされた金属管を、酸で処理する中性化処理工程と、
モルタル層がライニングされた金属管を、シラン化合物で処理するシラン化合物処理工程と
を含む、製造方法。
[6] 前記中性化処理工程において、前記モルタル層がライニングされた金属管を酸性水溶液中に設置する、[5]に記載のモルタルライニング管の製造方法。
[7] 前記中性化処理工程を行った後、前記シラン化合物処理工程を行う、[5]または[6]に記載のモルタルライニング管の製造方法。
本発明によれば、塗膜の剥離が起こらず、pH値の上昇を抑制することができるモルタルライニング管を提供することができる。
本発明の一態様に係るモルタルライニング管を示す概略断面図である。 シラン化合物がモルタル層に含侵する深さを説明する図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の全ての図面においては、各構成要素を理解し易くするために縮尺を適宜調整して示しており、図面に示される各構成要素の縮尺と実際の構成要素の縮尺とは必ずしも一致しない。
<モルタルライニング管>
本発明の一態様に係るモルタルライニング管について図1を参照しながら説明する。図1に示すモルタルライニング管10は、金属管11と、金属管11の内周側にモルタル層12とを有する。
金属管11としては、例えばダクタイル鋳鉄管及び鋼管等が挙げられる。金属管11の厚みは、例えばダクタイル鋳鉄管の場合、7mm以上40mm以下である。金属管11の内径は、例えば50mm以上2600mm以下であってよい。
モルタル層12は、例えばモルタルを硬化させて得られる硬化物層であることができる。モルタルとしては、通常セメントと細骨材との混合物が用いられる。セメントと細骨材との混合物において、セメントと細骨材との質量比は、例えば1:3.5とすることができる。セメントとしては、例えばポルトランドセメント及びその混合セメント等が挙げられる。混合セメントとしては、例えば高炉セメント、シリカセメント及びフライアッシュセメント等が挙げられる。細骨材としては通常、砂が用いられる。
モルタル層12は、例えば金属管を回転させ、セメント、細骨材および水等を混合してスラリー状となったモルタルを回転している金属管内に供給し、遠心力により金属管11内面に均一に層形成(ライニング)する方法(以下、遠心法ともいう)により形成される。遠心法により形成されたモルタル層は、モルタルが遠心力によって引き延ばされていく際に、モルタル層の内周側(金属管の中心側)にいくほど細孔径が比較的小さくなり、ペースト層と呼ばれる緻密な層が形成され、モルタル層の外周側(金属管側)にいくほど細孔径が比較的大きくなり粗い層が形成される。これにより、モルタル層の内周側からのカルシウムイオンの水中への溶出が抑制され易くなる。
モルタル層12の厚みは、例えば3mm以上17mm以下である。モルタル層12が金属管11の内面に形成されることにより、金属管11の腐食を抑制し易くすることができる。
モルタル層12はシラン化合物を含有する。モルタル層12がシラン化合物を含有することにより、モルタル層12からカルシウムイオンおよび酸化カルシウムが水中に溶出することが抑制され易くなる。これは、シラン化合物に含まれるケイ素原子がモルタル層の表面に結合し、撥水層を形成することにより、上記溶出が抑制され易くなるためであると推測される。撥水層は極めて薄く、モルタル層の表面に化学結合しているため、長期間の使用でも剥落しにくい。モルタル層が上述の遠心法により形成されたモルタル層である場合、モルタル層内周側の緻密なペースト層にシラン化合物が結合することによって撥水性が高まるとともに上記撥水層が剥落しにくくなり、モルタル層内周側からのカルシウムイオンの溶出がさらに抑制され易くなる。
モルタル層の表面に細孔が存在する場合、細孔内にシラン化合物を含浸させることによりモルタル層12の少なくとも一部を撥水層とすることができる。シラン化合物は、例えばモルタル層12の内周側の表面から好ましくは0.5mm以上10mm以下の深さ、より好ましくは1mm以上6mm以下の深さ、さらに好ましくは2mm以上3mm以下の深さで含侵されている。シラン化合物がモルタル層に含侵する深さは、例えばモルタル層の断面に着色水性インクを塗布し、その断面を光学顕微鏡により観察を行い、着色水性インクにより着色されていない部分の厚みとして測定することができる。図2はモルタル層を着色水性インクで着色したときの断面観察結果を示す。図2において、着色されていない部分、すなわちシラン化合物が浸透し、着色水性インクにより着色されなかった層(図中、浸透層として表示)は約2mm~3mmと測定される。
モルタル層12の単位面積当たりのシラン化合物の含有量は、例えば300g/m以下であってよく、好ましくは200g/m以下であり、より好ましくは150g/m以下であり、さらに好ましくは100g/m以下であり、特に好ましくは60g/m以下である。モルタル層12の単位面積当たりのシラン化合物の含有量は、例えば1g/m以上であってよく、好ましく3g/m以上であり、より好ましくは5g/m以上である。
シラン化合物としては、例えばアルコキシシリル基を含有する化合物を用いることができる。シラン化合物中のアルコキシシリル基は撥水性に寄与することができる。
シラン化合物は、水性エマルションの形態として用いることができる。シラン化合物含有水性エマルションとしては、市販品を用いることができる。シラン化合物含有水性エマルションの代表的市販品としては、例えばタイトシラン(登録商標)30(トーヨーケム株式会社製)等が挙げられる。
モルタル層12は、内周側の表面に酸化カルシウムの酸中和物が存在する。一般にモルタル層の表面には酸化カルシウムが存在するが、本発明のモルタル層12の内周側の表面には、酸化カルシウムが酸により変換された中和物である酸化カルシウムの酸中和物が存在する。酸化カルシウムの酸中和物としては、例えば炭酸カルシウム等が挙げられる。また、酸化カルシウムの酸中和物としては、鉱酸による中和物、例えば硫酸カルシウム、リン酸カルシウム等、および有機酸による中和物であってもよい。酸化カルシウムの酸中和物としては金属管の腐食の観点から好ましくは炭酸カルシウム、有機酸による中和物である。酸化カルシウムの酸中和物が存在することは、例えばX線光電子分光分析(XPS)や飛行時間型二次イオン質量分析(TOF-SIMS)等により確認することができる。また、酸化カルシウムの酸中和物が存在することは、モルタル層12の内周側の表面にフェノールフタレイン試薬を滴下して確認することもできる。
モルタルライニング管10は、pH上昇試験におけるpH上昇値が例えば2.0未満であってよく、好ましくは1.9以下、より好ましくは1.6以下、さらに好ましくは1.2以下である。pH上昇試験については後述の実施例の欄において説明する方法に従って行われる。
モルタルライニング管10は、その中を流れる液体のpH上昇を抑制することができるので、上水道、下水道、農業用水または工業用水用の配管として好適である。
<モルタルライニング管の製造方法>
モルタルライニング管の製造方法は、モルタル層がライニングされた金属管を、酸で処理する中性化処理と、モルタル層がライニングされた金属管を、シラン化合物を含有する処理液に浸漬するシラン化合物処理工程とを含む。
上記モルタル層がライニングされた金属管は、本発明のモルタルライニング管の前駆体である。モルタル層がライニングされた金属管は、モルタルライニング管の説明において述べた方法により製造することができる。
シラン化合物処理工程と中性化処理工程とを行う順序としては、中性化処理工程を行った後、シラン化合物処理工程を行うこともできるし、シラン化合物処理工程を行った後、中性化処理工程を行うこともできる。後述するように中性化処理を液中で行う場合、シラン化合物が撥水性を有するため、中性化処理工程を行った後、シラン化合物処理工程を行うことが好ましい。
中性化処理としては、例えばモルタル層がライニングされた金属管を酸性ガス中に設置することにより行う方法(以下、気中法ともいう)、およびモルタル層がライニングされた金属管を酸性水溶液中に設置することにより行う方法(以下、液中法ともいう)等が挙げられる。中性化処理により、モルタル層がライニングされた金属管のモルタル層の内周側の表面に存在する酸化カルシウムを中和し、カルシウムおよびカルシウムイオンの水中への流出を抑制することができる。
気中法に用いる酸性ガスとしては、例えば二酸化炭素含有ガス(以下、炭酸ガスともいう)等が挙げられる。炭酸ガス中にモルタル層がライニングされた金属管を設置する時間としては、例えば1時間以上70時間以下であってよく、好ましくは10時間以上50時間以下であり、より好ましくは15時間以上30時間以下である。炭酸ガスの温度としては、例えば室温(23℃以上30℃以下)以上80℃以下であってよく、好ましくは室温である。
炭酸ガス中の二酸化炭素濃度は、高い方が反応に要する時間を短くできる点でメリットがあるが、濃度が低くても(例えば、0.1vol%)モルタル層に長時間接触させることにより反応させることが可能である。つまり、金属管を保管する保管庫内で低濃度の二酸化炭素と徐々に反応させてもよい。
液体法に用いる酸性水溶液としては、例えば二酸化炭素を含有する水(以下、炭酸水ともいう)等が挙げられる。炭酸水中にモルタル層がライニングされた金属管を設置する時間としては、例えば1時間以上70時間以下であってよく、好ましくは10時間以上50時間以下であり、より好ましくは15時間以上30時間以下である。炭酸水中にモルタル層がライニングされた金属管を設置する温度としては、例えば室温(23℃以上30℃以下)以上80℃以下であってよく、好ましくは室温である。他の酸性水溶液として、鉱酸や有機酸が挙げられるが、カルシウム塩の安定性の面から、硫酸やリン酸含有水溶液が望ましい。
炭酸水は、例えば炭酸ガスを水に吹き込んだものであってよく、そのpH値は例えば4.0以上7.0以下であることができる。炭酸水中の炭酸ガスの含有量は、反応させるモルタル層がライニングされた金属管に含まれる酸化カルシウム量以上であればよい。例えば、一般的にモルタル1000g中にセメントは約300g含まれており、セメント300g中に酸化カルシウムは約180g含まれる。酸化カルシウムの分子量は56であるため、モルタル1000gがライニングされた金属管を中性化処理するのに必要な炭酸ガスは約3.2モル(=180/56)(約72NL、約141g)と算出できる。
シラン化合物処理工程は、例えばシラン化合物をモルタル層の内周側の面に塗布する方法、およびシラン化合物中にモルタル層がライニングされた金属管を浸漬する方法等が挙げられる。シラン化合物は、例えば水性エマルションの形態として用いることができる。シラン化合物について、上述のモルタルライニング管における説明が適用される。シラン化合物処理により、モルタル層がライニングされた金属管のモルタル層の内周側の表面にシラン化合物を結合させ、カルシウムおよびカルシウムイオンの水中への流出を抑制することができる。
シラン化合物をモルタル層の内周側の面に塗布する方法としては、例えば刷毛塗り、ローラー塗り、スプレー塗布、モルタル層がライニングされた金属管を回転させて遠心力を利用して塗布する方法等が挙げられる。
シラン化合物中にモルタル層がライニングされた金属管を浸漬する方法としては、例えば室温(23℃以上30℃以下)以上80℃以下の温度、好ましくは室温のシラン化合物含有水性エマルション中に、例えば1時間以上70時間以下、好ましくは10時間以上50時間以下、より好ましくは15時間以上30時間以下浸漬することにより行うことができる。
中性化処理後およびシラン化合物処理後に水(好ましくは純水)による洗浄および乾燥を行ってもよい。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。例中の「%」及び「部」は、特記のない限り、質量%及び質量部である。
[pH上昇試験]
以下の手順にてpH上昇試験を行った。まず、容器に水道水を入れ、23℃でのpH値(初期pH値)を測定した。次いで水道水で1時間洗浄した供試材を容器に入れた水道水中に23℃で1日浸漬した。その後、供試材を取り出し、容器中の水道水の23℃でのpH値(試験後pH値)を測定した。以下の式に従いpH上昇値を求めた。
pH上昇値=試験後pH値-初期pH値
<実施例1>
モルタル層がライニングされた金属管の短管(長さ:100mm、内径:75mm、モルタル層厚み:2.5~5mm)のモルタル層表面に、表1に示す塗布量でシラン化合物含有水性エマルション(タイトシラン30、トーヨーケム株式会社)を刷毛で塗布し、シラン化合物処理工程を行った。その後、短管1本を炭酸ガスを封入した容量90リットル袋内に室温(30℃)で24時間設置し、中性化処理工程を行い、モルタルライニング管を得た。得られたモルタルライニング管についてpH上昇試験を行った。結果を表1に示す。
<実施例2>
シラン化合物を表1に示す塗布量で塗布したこと以外は実施例1と同様にしてモルタルライニング管を作製し、pH上昇試験を行った。結果を表1に示す。
<実施例3>
実施例1において用いた短管を炭酸ガスを封入した容量45リットル袋内に室温(23℃)で24時間設置し、中性化処理工程を行った。その後、袋から取り出した短管のモルタル層表面に、表1に示す塗布量でシラン化合物含有水性エマルション(タイトシラン30、トーヨーケム株式会社)を刷毛で塗布し、シラン化合物処理工程を行い、モルタルライニング管を得た。得られたモルタルライニング管についてpH上昇試験を行った。結果を表1に示す。
<実施例4>
シラン化合物を表1に示す塗布量で塗布したこと以外は実施例3と同様にしてモルタルライニング管を作製し、pH上昇試験を行った。結果を表1に示す。
<実施例5>
実施例1において用いた短管のモルタル層表面に、表1に示す塗布量でシラン化合物含有水性エマルション(タイトシラン30、トーヨーケム株式会社)を刷毛で塗布し、シラン化合物処理工程を行った。その後、炭酸ガスを吹き込んだ水中に水温15~20℃で24時間設置し、中性化処理工程を行い、モルタルライニング管を得た。得られたモルタルライニング管についてpH上昇試験を行った。結果を表1に示す。
<実施例6>
実施例1において短管を、炭酸ガスを吹き込んだ水中に水温15~20℃で24時間設置し、中性化処理工程を行った。次いで、水中から取り出した短管のモルタル層表面に表1に示す塗布量でシラン化合物含有水性エマルション(タイトシラン30、トーヨーケム株式会社)を刷毛で塗布し、モルタルライニング管を得た。得られたモルタルライニング管についてpH上昇試験を行った。結果を表1に示す。
<実施例7>
実施例6においてシラン化合物を表1に示す塗布量で塗布したこと以外は実施例6と同様にしてモルタルライニング管を作製し、pH上昇試験を行った。結果を表1に示す。
<比較例1>
中性化処理工程を行わなかったこと以外は実施例1と同様にしてモルタルライニング管を作製し、pH上昇試験を行った。結果を表1に示す。
<比較例2>
シラン化合物処理工程を行わなかったこと以外は実施例5と同様にしてモルタルライニング管を作製し、pH上昇試験を行った。結果を表1に示す。
<比較例3>
シラン化合物処理工程を行わなかったこと以外は実施例4と同様にしてモルタルライニング管を作製し、pH上昇試験を行った。結果を表1に示す。
<比較例4>
実施例1に用いた短管について何も処理を施さずにpH上昇試験を行った。結果を表1に示す。
Figure 0007080301000002
10 モルタルライニング管、11 金属管、12 モルタル層

Claims (7)

  1. 金属管と、前記金属管の内周側にモルタル層とを有するモルタルライニング管であって、
    前記モルタル層はシラン化合物を含有し、
    前記モルタル層の内周側の表面に存在する酸化カルシウムが酸により中和物に変換された酸化カルシウムの酸中和物が前記モルタル層の内周側の表面に存在する、モルタルライニング管。
  2. 前記モルタル層の内周側の表面から0.1mm以上10mm以下の深さまでシラン化合物が含侵されている、請求項1に記載のモルタルライニング管。
  3. 前記モルタル層の単位面積当たりの前記シラン化合物の含有量は300g/m以下である、請求項1または2に記載のモルタルライニング管。
  4. 前記酸化カルシウムの酸中和物は、炭酸カルシウムである、請求項1~3のいずれか一項に記載のモルタルライニング管。
  5. 請求項1に記載のモルタルライニング管の製造方法であって、
    金属管の内周側にライニングされたモルタル層を、酸で処理する中性化処理工程と、
    金属管の内周側にライニングされたモルタル層を、シラン化合物で処理するシラン化合物処理工程と
    を含む、製造方法。
  6. 前記中性化処理工程において、前記モルタル層がライニングされた金属管を酸性水溶液中に設置する、請求項5に記載のモルタルライニング管の製造方法。
  7. 前記中性化処理工程を行った後、前記シラン化合物処理工程を行う、請求項5または6に記載のモルタルライニング管の製造方法。
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