JP7078911B2

JP7078911B2 - 印刷予約端末

Info

Publication number: JP7078911B2
Application number: JP2020039678A
Authority: JP
Inventors: 伸也山内; 尚行三好
Original assignee: Sega Corp; Sega Games Co Ltd
Current assignee: Sega Corp
Priority date: 2020-03-09
Filing date: 2020-03-09
Publication date: 2022-06-01
Anticipated expiration: 2036-04-21
Also published as: JP2020078757A

Description

本発明は、印刷予約端末に関する。

トレーディングカードといった情報担体としてのカードを用い、カード入力して遊ぶゲ
ーム装置が利用されている。このようなゲーム装置では、プレイヤが保有するカード等の
情報担体の情報を例えばカードリーダや赤外線リーダを使って読み取り、プレイヤ（ユー
ザ）の特定、ゲームにおけるアイテム等の設定のための情報として用いられる。また、当
該ゲーム装置が、プレイヤ自らカードを動かし、様々なアクションや計略（リアルタイム
ストラテジー）を駆使して駆け引きするオンラインゲーム装置（一例として、オンライン
トレーディングカードアーケードゲームの装置）として利用されることもある。

また、これらのカードゲーム装置において、ゲームが行われる度にカードを新規に発行
する場合がある。従来は、予め格納しておいた既存カードを順次払い出すものがあったが
、近年は、装置の内部で無地の媒体にオンデマンド印刷し、都度内製したカードを発行す
るタイプの業務用ゲーム装置も利用されている。

カードをオンデマンド印刷するゲーム装置としては、カード印刷中の待ち時間の間に副
次的なゲームを行わせるものがある（例えば特許文献１参照）。業務用ゲーム装置に係る
発明を開示する特許文献１は、印刷完了までの待ち時間を短縮させることを目的とする旨
を開示しており、また、そのゲームの結果によって印刷される内容を変化させるようにし
てもよい旨も開示している。

特開２０００－１５７７２１号公報

一般に、業務用ゲーム装置では、プレイヤがゲーム装置を占有する時間（ゲームプレイ
時を除く）を極力短くし、ゲーム装置の稼働回転率を高くしようとする試みがなされてい
る。この点、特許文献１のごときゲーム装置においては、プレイヤに待ち時間を感じさせ
ない配慮はなされているもの、ゲーム装置の占有時間を実質的に短縮させようとする試み
はなされていない。

本発明は、カードゲーム装置においてゲームプレイ以外の処理を行う場合であっても、
カードゲーム装置の稼働回転率を下げることがないカードゲームシステムおよびカードゲ
ームプログラムを提供することを目的とする。

かかる課題を解決するべくなされた本発明に係るカードゲームシステムは、
ゲーム開始情報が入力された後にゲーム関連情報を特定する特定手段と、
該特定されたゲーム関連情報に紐付いた図柄を含む印刷対象情報を媒体に印刷する印刷
装置と、
該印刷装置を含むカードゲーム装置と、
プレイ料金の支払い後に、前記印刷装置に印刷を開始させ、ゲームプレイと並行して印
刷を行わせる印刷制御手段と、
を備える。

このカードゲームシステムでは、従来であればゲーム終了後に開始していたカード印刷
の開始タイミングを前倒しにし、ゲームプレイと並行して印刷を実行する。これによれば
、前倒しにしたぶん印刷待ち時間を短縮し、場合によってはゲーム終了時点で新規カード
を発行することができる。したがって、印刷待ちのプレイヤによるゲーム装置の占有時間
を短くすることができる。

前記カードゲームシステムの前記特定手段は、前記ゲーム関連情報として印刷予約があ
るか否か確認し、印刷予約がある場合は当該印刷予約に係る情報を前記ゲーム関連情報と
して特定し、印刷予約が無い場合は抽選の結果得られる情報をゲーム関連情報として特定
するものであってもよい。

カードゲームシステムは、ゲームプレイ中および／またはゲームプレイ終了後に前記媒
体への印刷が完了しているか否かを判断する判断手段と、前記媒体への印刷が完了してい
る場合に、プレイヤに印刷完了を報知する報知手段と、をさらに備えていてもよい。

カードゲームシステムにおいて、ゲームプレイが終了したと前記判断手段が判断したら
前記印刷物の取り出し口のロックを解除することが好適である。

カードゲームシステムにおいて、前記印刷制御手段により、ゲームプレイ開始前に印刷
を開始させてもよい。

カードゲームシステムは、前記印刷予約の受付機能を備えたターミナル装置を含むもの
であってもよい。

カードゲームシステムは、複数の前記ゲーム装置がネットワーク回線を通じて接続され
るサーバーを含むものであってもよい。

前記印刷制御手段は、追加課金に応じた数の追加印刷物を前記プリンターに印刷させる
ものであってもよい。

また、本発明に係るカードゲーム装置は、
ゲーム開始情報が入力された後にゲーム関連情報を特定する特定手段と、
該特定されたゲーム関連情報に紐付いた図柄を含む印刷対象情報を媒体に印刷する印刷
装置と、
プレイ料金の支払い後に、前記印刷装置に印刷を開始させ、ゲームプレイと並行して印
刷を行わせる印刷制御手段と、
を備えるものである。

また、本発明に係るカードゲームプログラムは、
カードゲーム装置におけるカードゲームを処理するコンピュータに、
所定のトリガーに基づいてゲーム関連情報を特定する特定手段と、
前記カードゲームのプレイ料金の支払いが行われた後に、印刷装置に対し、前記特定さ
れたゲーム関連情報に紐付いた図柄を含む印刷対象情報の印刷を開始させ、ゲームプレイ
と並行して印刷を行わせる印刷制御手段と、
として機能させるためのプログラムである。

本発明によれば、ゲームプレイ以外の処理を行う場合であっても、ゲーム装置の稼働回
転率を下げることがない。

本発明の一実施形態に係るカードゲーム装置（サテライト装置）の外観構造例を表した正面図である。カードゲーム装置（サテライト装置）の一例を示す斜視図である。カードゲーム装置（サテライト装置）を構成するサテライト本体の一例を示す斜視図である。カードゲーム装置（サテライト装置）を構成するサイドキャビネットの一例を示す斜視図である。ターミナル装置の一例を示す斜視図である。カードゲームシステムの構成例を示すブロック図である。カードゲーム装置（サテライト装置）の構成例を示すブロック図である。カードゲームシステムにおいて用いられるコンピュータ等の標準的な構成例を示すブロック図である。カードゲームプログラムが実現する機能について説明するブロック図である。印刷処理の一例を示すフローチャートである。オンデマンド印刷機能付きのカードゲーム装置における（Ａ）従来の印刷シーケンスと、（Ｂ）本発明の一実施形態における印刷シーケンスと、を並べて示す図である。

以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るカードゲームシステム、カードゲー
ム装置について詳細に説明する。

本発明に係るカードゲーム装置１はそれ単体でもオンデマンド印刷機能付きのカードゲ
ーム用装置として成立しうる装置であるが、以下では、カードゲームシステム（以下、単
にゲームシステムともいう）１００に組み込まれたカードゲーム装置１、当該ゲームシス
テム１００等について説明する（図１～図９参照）。

＜ゲームシステム１００の構成＞
図６は、カードゲーム装置１を含むゲームシステム１００の構成例を示す図である。ゲ
ームシステム１００において、カードゲーム装置１はインターネット等のネットワークを
介してサーバー９０と接続されている。なお、図６では、代表する１つのゲームシステム
１００のみを示している。ゲームシステム１００を構成するカードゲーム装置１および必
要に応じて設置されるターミナル装置５は、典型的には、各地の店舗（アミューズメント
施設）等に設置される。

ゲームシステム１００は、ネットワーク接続される端末となるターミナル装置５と、該
ターミナル装置５に接続される複数のカードゲーム装置（以下、サテライト装置とも呼ぶ
）１を含む。複数のサテライト装置１のそれぞれは、ターミナル装置５を介してネットワ
ークでサーバー９０と接続されている（図６参照）。なお、ターミナル装置５がネットワ
ークを介してサーバー９０と接続される以外に、店舗ごとにサーバー（図示しない）を設
け、これにターミナル装置５もしくはターミナル装置５とサテライト装置１が接続される
ようにしてもよい。

＜サテライト装置の構成＞
サテライト装置１は、当該装置においてプレイヤがゲームを行うことができるように配
置される。本実施形態では２つのサテライト装置１とビルボード（掲示用装飾体）４とが
一体化した構成としているが（図１、図２参照）、これは一例にすぎず、単体のサテライ
ト装置１を随所に配置するなど、具体的な配置は特に限定されない。

各サテライト装置１は、サテライト本体２と、サイドキャビネット３とで構成される（
図３、図４等参照）。

＜サテライト本体２＞
サテライト本体２はサテライト装置１の本体部分であり、サテライト筐体２０、ディス
プレイ２１、入力装置２２、ゲームプレイ用パネル２３、カードリーダユニット２４、照
明７９（図７参照）等を有する。

ディスプレイ２１は、サテライト筐体２０の上面奥に設置されており、ゲームの他、ゲ
ーム開始前および開始後の各種情報、プレイヤの各種情報などを表示する。

入力装置２２は、ゲーム開始時等に必要な情報や指令をプレイヤが選択し、あるいは入
力する際に用いられる装置であり、例えば押下するボタン等によって構成される。入力装
置２２およびカードリーダユニット２４は、プレイヤから見てサテライト筐体２０の左側
に配置され、左コンパネ（左側コントロールパネル）を構成している。

ゲームプレイ用パネル２３はサテライト筐体２０の上面に設けられた例えば矩形状のパ
ネルからなり、その盤面にプレイヤが手持ちのカードを載置し、盤面上で動かす（スライ
ドさせる）ことができるように形成されている。ゲームプレイ用パネル２３に載置された
カードには、所定のコードが印刷されており、この情報や、盤面上でのカードの動きは、
例えば、サテライト筐体２０に内蔵された赤外線カメラ（図示省略）を利用して読み取ら
れる。ゲームプレイ用パネル２３に後述する映像ユニット６４が併設されていてもよい。

カードリーダユニット２４は、ＩＣカードユニット８０（図７参照）を内蔵しており、
プレイヤが所有するＩＣカード（プレイヤの識別情報、各種ゲームのプレイデータなどの
各種情報が保存され、あるいは紐づけられたカード）の読取等を行う装置である。なお、
ＩＣカードには、プレイヤの識別情報またはカードの識別情報のみが記録され、読み取っ
たＩＣカードの情報をネットワークを介してサーバー９０に送信し、サーバー９０側でＩ
Ｃカードの照合を行って、対応する対応するプレイヤのプレイデータ等を受信するように
構成されていてもよい。

スピーカーユニット２５はスピーカー６７を内蔵しており、左右一対が例えばディスプ
レイ２１の上方に配置されている。

＜サイドキャビネット＞
サイドキャビネット３はサテライト装置１の側方に配置される装置であり（図１、図２
参照）、キャビネット筐体３０、プリンター（印刷装置）３１、印刷されたカードの取り
出し口３２、取り出し扉３３、コイン投入口３４、入力装置３５等を有する。

キャビネット筐体３０は、サイドキャビネット３の筐体であり、上面に配置されたコイ
ン投入口３４や入力装置３５、手前側に配置されたカードの取り出し口３２や取り出し扉
３３とともに、プレイヤから見て右側に配置された右コンパネ（右左側コントロールパネ
ル）を構成している。また、キャビネット筐体３０の内部にはプリンター３１が設置され
ている。

プリンター３１は、コンピュータ（例えば、サテライトコンピュータ６２）によって特
定されたゲーム関連情報に紐付いた図柄（パターン、デザイン）を含むを無地の媒体にオ
ンデマンド印刷する装置である。プリンター３１自体は公知のもの（レーザービームプリ
ンター、インクジェットプリンター、あるいはその他のプリンター）で構わない。本実施
形態では、媒体の両面に複数の層を積層して印刷するプリンター３１を用いている。

取り出し口３２は、印刷されたカードが排出され、該カードを一時的に保留する。プレ
イヤは、ゲーム終了後、この取り出し口３２からカードを取り出すことができる。

取り出し扉３３は、開閉機構とロック機構とを備えた蓋部材であり、ロック時には取り
出し口３２からカードを取り出せないようにし、ロック解除後、カード取り出しを許容す
る。

コイン投入口３４はプレイヤ等がゲームのプレイ料金を投入する投入口であり、後述す
るサテライトコンピュータ６２と接続されたコイン投入ユニット８６（図７参照）を内蔵
している。

＜サテライト装置の内部の構成＞
本実施形態のサテライト装置１の構成について説明する（図７参照）。

サテライト装置１は、当該装置全体を制御する制御手段であるサテライトコンピュータ
６２を含む。サテライト装置１はまた、それぞれがサテライトコンピュータ６２に接続さ
れる、映像ユニット６４、サウンドユニット６８、及びＩＯボード７０を含む。サテライ
ト本体２の側部（例えばプレイヤからみて右側）にはサイドキャビネット３が配置される
。また、サイドキャビネット３のプリンター３１、カードの取り出し扉３３、入力装置３
５などの機器もサテライトコンピュータ６２に接続される（図７参照）。

映像ユニット６４は、例えば、ＬＣＤ６４ａ及びタッチパネル６４ｂにより構成される
。即ち、プレイヤは、ＬＣＤ６４ａに表示された内容に対してタッチパネル６４ｂにタッ
チすることで、インタラクティブな操作をすることができる。ＬＣＤ６４ａ及びタッチパ
ネル６４ｂは、ディスプレイ２１、あるいはゲームプレイ用パネル２３等で用いられる。

サウンドユニット６８はスピーカーユニット２５に内蔵されており、例えば、アンプ６
６とスピーカー６７により構成される。サウンドユニット６８は、操作するプレイヤに対
してゲームサウンドを出力する。

ＩＯボード７０には、演出手段としての、例えば冷陰極管７２、蛍光灯７４、ＬＣＤ側
ランプ７６、及び筐体側ランプ７８等の各種照明７９が接続されている。サテライト装置
１を操作しているプレイヤが例えば対戦ゲームにおいて勝利した場合、ＬＣＤ側ランプ７
６と筐体側ランプ７８とが所定の点灯・点滅動作をする。

サテライト装置１はまた、ＩＣカードユニット８０およびコイン投入ユニット８６を含
む。ＩＣカードユニット８０は、情報記憶媒体であるＩＣカードの情報を読み書きするＩ
Ｃカードリーダライタ８２（情報読取手段、情報書込手段）を含む。ユニットの機構に応
じて、ＩＣカードをロックするカードロック機構８４が併設されてもよい。サテライト装
置１においてプレイヤがカードリーダユニット２４のＩＣカードユニット８０にＩＣカー
ドをかざす等してカード情報を読み込ませると、サテライトコンピュータ６２は認証し、
認証成功によりプレイヤをカードゲームにログオンさせる。

コイン投入ユニット８６は、ゲームプレイ料金の投入機構である。

また、サテライトコンピュータ６２は、例えばゲームが終了するまでカード取り出し口
の３２の取り出し扉３３をロックし、ゲーム終了後、ロックを解除する。

＜コンピュータ等の構成＞
本実施形態のゲームシステム１００において用いられるメインコンピュータ（例えば、
サテライトコンピュータ６２が該当する。以下、単にコンピュータともいう）等の標準的
な構成について図８を用いて説明する。

標準的構成のコンピュータは、装置全体を統括的に制御するゲームボード１０２、画像
を表示するためのビデオカード１０４、サウンドを出力するためのサウンドカード１０６
、補助メモリ１０８、ＤＶＤ－ＲＯＭ１１０、データストレージ１１２、ＰＣＩ(Periphe
ral Component Interconnect)Ｉ／Ｏカード１１４、通信インターフェース１１６、電源
１１８、及びケース１２０により構成されている。

ゲームボード１０２は、例えばマザーボード１２２、ＣＰＵ１２４、及び主メモリ（Ｒ
ＡＭ）１２６等により構成されている。

記憶手段である補助メモリ１０８は、例えばＲＯＭによって構成される。補助メモリ１
０８は、書き換え可能な不揮発性メモリであってもよい。補助メモリ１０８には、例えば
、ＯＳ(Operation System)プログラム１３０、及びアプリケーションプログラム１３２等
が記憶され、ＣＰＵ１２４の制御の下、適宜、主メモリ１２６にロードされる。ＤＶＤ－
ＲＯＭ１１０は、外部記憶装置として機能し、必要なプログラム等を主メモリ１２６及び
／又は補助メモリ１０８に読み込む。

また、記憶手段であるデータストレージ１１２は、例えば、ハードディスクドライブ（
ＨＤＤ）やソリッドステートドライブ（ＳＤＤ）１３４により構成されている。データス
トレージ１１２には、例えば、ゲームデータ１３６やそのバックアップデータ等が記憶さ
れる。

＜ターミナル装置５の構成＞
ターミナル装置５は、ターミナル筐体５０、ディスプレイ５１、入力装置５２、カード
リーダ５３などで構成される装置である（図５参照）。ディスプレイ５１、入力装置５２
、カードリーダ５３等の装置の基本的な構成はサテライト装置１におけるものと特に変わ
りがないので、ここでの説明は省略する。

本実施形態のゲームシステム１００におけるターミナル装置５は、印刷予約の受付機能
を備える。これは、プレイヤがサテライト装置１にてカードゲームを行った後にサイドキ
ャビネット３内のプリンター３１で印刷されるカードを予めリクエスト予約することがで
きる機能である。ここで、カードは、ゲームをプレイすることによって対応するキャラク
ターやアイテム（アイテムカードがある場合）のパラメータや属性、絵柄等が変化するよ
うになっており、プレイヤにとってコレクションの価値が上がるものとなるため、プレイ
ヤは次回以降のゲームでこれが使えるよう、絵柄が変化したカードを印刷する。なお、印
刷すべきカードが複数ある場合、ゲームをプレイするサテライト装置１で印刷するカード
を選択させることは、ゲーム装置の稼働回転率が低下してしまうため、予めターミナル装
置５にて印刷するカードをリクエストする。該ターミナル装置５で入力されたリクエスト
予約情報はプレイヤの識別情報等とともにネットワーク回線を介してサーバー９０にゲー
ム関連情報として格納される。プレイヤが、ネットワーク接続されているサテライト装置
１のいずれかでカードゲームを開始すると、当該サテライト装置１のコンピュータ（サテ
ライトコンピュータ６２）が、当該プレイヤに紐付いた格納情報（ゲーム関連情報）の有
無をサーバー９０に問い合わせ、格納情報があればそれを読み出し、該ゲーム関連情報に
紐付いた図柄を含む印刷対象情報をプリンター３１に印刷させる。なお、印刷予約は、タ
ーミナル装置５のみではなく、プレイヤの識別情報が特定できればパーソナルコンピュー
タやスマートフォン等の端末から行うようにしてもよい。この場合、パーソナルコンピュ
ータやスマートフォン等の端末でＩＣカードを電子的に読み込みできる機能を有している
か、ＩＣカードにプレイヤの識別情報を数字や記号、コード等で印刷しておくことで可能
となる。

印刷予約の受付機能を備えたターミナル装置５が設置されていることで、各プレイヤは
、サテライト装置１ではなくこのターミナル装置５で事前に印刷予約を行い、その後、所
望のサテライト装置１でゲームをすることが可能である。これによれば、プレイヤによる
サテライト装置１の占有時間（別言すれば、サテライト装置１を利用している時間に占め
る、実際にゲームを行ってはいない時間の割合）を短縮することができる。

＜サーバー９０の構成＞
サーバー（サーバー装置）９０は、各地に設置されたカードゲーム装置１および必要に
応じて併設されるターミナル装置５から送信されるゲームデータを管理等する。より具体
的に説明すると、サーバー９０は、例えば、各地のカードゲーム装置１等から送信される
ゲームデータを蓄積し、管理するデータベースサーバー９２と、各種ランキング等の統計
処理を行うランキングサーバー９４と、ユーザー（プレイヤ）が所有するパーソナルコン
ピュータやゲーム端末、携帯電話機、スマートフォンといった携帯情報端末を接続し、プ
レイヤ同士のコミュニティを提供するウェブサーバー９６と、複数のプレイヤによる対戦
ゲームの処理を統括的に制御する対戦処理サーバー９８と、を含む構成となっている。

＜オンデマンド印刷の処理＞
このゲームシステム１００におけるオンデマンド処理の一例を説明する（図９～図１１
参照）。オンデマンド印刷を実施する際、コンピュータは、プログラムの命令に基づき、
特定手段Ａ、印刷制御手段Ｂ、取り出し扉ロック手段Ｃ、さらには印刷完了判断手段Ｄ、
報知手段Ｅとして以下のように機能する（図９参照）。

コンピュータは、ゲーム開始情報が入力されると（ステップＳＰ１にてＹＥＳ）、これ
をトリガーとして、ゲーム関連情報を特定する。ここで、トリガーとなるゲーム開始情報
入力としては種々のものを設定しうるが、一例として本実施形態ではゲーム開始時にプレ
イヤがカードリーダユニット２４で行うＩＣカードの情報入力をトリガーとしている。た
だしこれは一例にすぎず、例えばＩＣカード等による情報入力が行われないゲーム装置に
おいては、コイン投入口３４からのゲームプレイ料金の支払いや、サテライト筐体２０の
入力装置２２からのゲーム開始入力などをトリガーとしてもよい。

ゲーム関連情報の特定は、以下のようにして行う。まず、ターミナル装置５を介して事
前に行われた印刷のリクエスト予約情報がサーバー９０に格納されているか否かを確認し
（ステップＳＰ２）、予約情報があれば（ステップＳＰ２にてＹＥＳ）、当該予約情報を
ゲーム関連情報として特定する（ステップＳＰ４）。

一方、予約情報がなければ（ステップＳＰ２にてＮＯ）、別途、ゲーム関連情報を生成
する。この場合の生成の具体例は特に限定されないが、例えば本実施形態ではサーバー９
０にて不作為の抽選を実施し（ステップＳＰ３）、該抽選結果に対応した情報をゲーム関
連情報として特定する（ステップＳＰ４）。この処理手順によれば、サテライト装置１で
プレイヤにゲーム関連情報を選択させる手順を含まない。このため、そのぶん、当該サテ
ライト装置１の稼働回転率が下がらずに済む。なお、抽選は、サテライト装置１内で実行
してもよい。

ゲーム関連情報を特定したら、該ゲーム関連情報に紐付いた図柄を含む印刷対象情報を
決定し、プリンター３１に該図柄の印刷を開始させる（ステップＳＰ５）。印刷開始のタ
イミングは、ゲームプレイと並行して印刷を行わせるものであればよく、例示すれば、プ
レイ料金の支払い後などである。

印刷が完了したら（ステップＳＰ６にてＹＥＳ）、印刷が完了したことをプレイヤ等に
報知する（ステップＳＰ７）。報知は、例えば音声やメロディなど音を媒介に行ってもよ
いし、カード取り出し口３２の周辺に配置したランプ（図示省略）を点灯させることで行
ってもよいし、あるいは、ディスプレイ２１にテロップを流す等により行ってもよい。

プリンター３１を使ってオンデマンド印刷された新規カードは、カード取り出し口３２
から排出されるが、本実施形態では、ゲームプレイ中はロック機構を用いて取り出し扉３
３をロックしておき、ゲームが終了したら（ステップＳＰ８にてＹＥＳ）、該取り出し扉
３３のロックを解除する（ステップＳＰ９）。これによれば、ゲームプレイ中、プレイヤ
以外の者がカード取り出し口３２から排出された新規カードを持って行ってしまうこと（
第三者による横取り）を防止することができる。

以上、本実施形態のゲームシステム１００では、ゲームプレイと並行してカード印刷を
行わせることで、印刷待ち時間を短縮し、あるいは０（ゼロ）にすることができる。すな
わち、従来であればゲーム終了後（一例として、ゲーム結果を表示した後）に開始してい
たカード印刷の開始タイミングを（図１１（Ａ）参照）、本実施形態では前倒しにし、ゲ
ームプレイと並行して印刷を実行する。これによれば、前倒しにしたぶん印刷待ち時間を
短縮し（いうなれば、印刷時間の隠蔽）、場合によってはゲーム終了時点で新規カードを
発行することが可能となる（図１１（Ｂ）参照）。これによれば、プレイヤは、ゲーム終
了後、すぐにカードを受け取ることができ、ゲーム終了からカード受領まで待たずに済む
。

また、プリンター３１の性能やキャビネット筐体３０の設計等にもよるが、印刷されて
いることをゲームプレイ中のプレイヤに気づかせないようにすることがさらに好適である
。そうすれば、プレイヤに対して、オンデマンド印刷されたものであることを悟られるこ
となく新規カードを提供することができる。

また、ゲーム開始情報入力後、サーバー９０での抽選によりゲーム関連情報を特定する
（ただし、印刷のリクエスト予約情報が無い場合）本実施形態のゲームシステム１００に
よれば、カードの出現に関する期待値の偏りを解消することができる。すなわち、予め格
納された一定量の既製のカードを順次排出するいわば物理的方式の抽選を行うカードゲー
ム装置においては、いわゆるレアカードといった希少価値の高いカードの出現確率を大き
く異ならせることが難しく、ほぼ一定の割合（例えば１００枚中に２～３枚といった割合
）でレアカードを混ぜ込んでいたことから、運よくレアカードが出現してからは、一定量
のカードが再度補充されるまではしばらくの間（特に直後）、次のレアカードが出現する
期待値は低くならざるを得なかった。これに対し、ゲームの度に抽選を行うゲームシステ
ム１００では、レアカード出現の確率は常に同等であることから期待値の偏りが解消可能
である。

なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるもので
はなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述し
た実施形態においてオンデマンド印刷する対象である媒体は主として厚紙などの白紙状態
の紙媒体だが、樹脂製等、紙以外の材質からなる媒体であってもよい。あるいは、カード
以外のもの（例えばゲームの景品であってゲーム関連情報に応じた印刷（フィギュア等の
立体物やラベルプリント等も含む）や、３Ｄプリンターによるフィギュア等を作成するこ
と）を印刷対象に含めてもよい。

また、上述した実施形態では、ゲームプレイと並行して印刷を行わせることについて説
明したが、本明細書でいう「並行」とは、すべてが同時に行われていることまで要するも
のではなく、例えば、ゲームプレイ開始後、数秒ないし数十秒が経過した後、印刷を開始
することも含む。あるいは、ゲームプレイ開始前に印刷を開始してもよい。要は、従来の
ごとくゲームプレイ終了後に印刷を開始するのではなく、印刷開始タイミングを前倒しに
し、ゲームプレイ中に印刷を進行させることで、ゲームプレイ終了後の印刷待機時間を短
縮し、あるいは０（ゼロ）とする態様であれば、印刷とゲームプレイとがすべて並行して
いることまでは要しない。

また、上述した実施形態では、印刷制御等をするメインコンピュータがゲームシステム
１００（を構成するサテライト装置１）のサテライトコンピュータ６２である場合につい
て説明したがこれも好適な一例にすぎない。この他、ターミナル装置５に設置したコンピ
ュータで印刷制御等を行ってもよく、サーバー９０のコンピュータで印刷制御等をサーバ
ークライアント方式で行うこともできる。

また、上述した実施形態では特に言及していないが、ゲームシステム１００は、ゲーム
継続機能を併せ持つものであってもよい。例えば、ゲーム終了後にゲーム継続（コンティ
ニュー）するかどうかをプレイヤに問い合わせ、プレイヤが継続を選択し、追加ゲーム相
当のゲームプレイ料金を支払ったことを条件として、上述した印刷処理フロー（図１０参
照）に従って印刷処理を実施し、当該ゲームと並行してカード印刷を実施する。また、特
に図示しないが、この場合において、カード追加発行のオプションを設けてもよい。プレ
イヤがカード追加発行のオプションを選択し、追加ゲーム相当のゲームプレイ料金に加え
て追加カード相当の料金（追加課金）を支払った場合に、通常のカードとともに追加カー
ドを印刷・発行する。このようなオプションは、１ゲーム中に複数枚（例えば２枚）のカ
ード印刷が可能な場合や、追加カード相当の料金支払いに見合う価値（プレミアム価値、
蒐集価値、等）創造が期待される場合などにおいて有用である。

本発明は、媒体にオンデマンド印刷して作成したカード等のゲーム媒体をゲーム毎に提
供する仕組みのカードゲーム装置およびそのカードゲームプログラムに適用して好適であ
る。

１…サテライト装置（カードゲーム装置）
２…サテライト本体
３…サイドキャビネット
４…ビルボード
５…ターミナル装置
２０…サテライト筐体
２１…ディスプレイ
２２…入力装置
２３…ゲームプレイ用パネル
２４…カードリーダユニット
２５…スピーカーユニット
３０…キャビネット筐体
３１…プリンター（印刷装置）
３２…カード（印刷物）の取り出し口
３３…取り出し扉
３４…コイン投入口
５０…ターミナル筐体
５１…ディスプレイ
５２…入力装置
５３…カードリーダ
６２…サテライトコンピュータ
６４…映像ユニット
６４ａ…ＬＣＤ
６４ｂ…タッチパネル
６６…アンプ
６７…スピーカー
６８…サウンドユニット
７０…ＩＯボード
７２…冷陰極管
７４…蛍光灯
７６…ＬＣＤ側ランプ
７８…筐体側ランプ
７９…照明
８０…ＩＣカードユニット
８２…ＩＣカードリーダライタ
８４…カードロック機構
８６…メダル投入ユニット
８８…取り出し扉
９０…サーバー
１００…カードゲームシステム（ゲームシステム）
１０２…ゲームボード
１０４…ビデオカード
１０６…サウンドカード
１０８…補助メモリ
１１０…ＤＶＤ－ＲＯＭ
１１２…データストレージ
１１４…ＰＣＩ(Peripheral Component Interconnect)Ｉ／Ｏカード
１１６…通信インターフェース
１１８…電源
１２０…ケース
１２２…マザーボード
１２４…ＣＰＵ
１２６…主メモリ
１２８…ＲＯＭ
１３０…オペレーティングシステム
１３２…アプリケーション
１３４…ハードディスク／ソリッドステートドライブ
１３６…ゲームデータ

Claims

ゲーム装置に対して、プレイヤの識別情報が入力された際に、前記識別情報に関連付けられた印刷対象情報を読み出して、前記ゲーム装置に備えられた印刷装置でゲームプレイに並行して印刷させる、印刷予約端末であって、
プレイヤを識別する前記識別情報を特定する手段と、
プレイヤの前記識別情報に紐づいた印刷予約情報を特定する手段と、
特定された印刷予約情報から印刷予約する前記印刷対象情報を選択する手段と、
複数の前記ゲーム装置がネットワーク回線を通じて接続されるサーバーに、選択された前記印刷対象情報をプレイヤの前記識別情報に関連付けて記憶させる手段と、を有することを特徴とする印刷予約端末。