JP7078387B2 - 無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7078387B2
JP7078387B2 JP2017236901A JP2017236901A JP7078387B2 JP 7078387 B2 JP7078387 B2 JP 7078387B2 JP 2017236901 A JP2017236901 A JP 2017236901A JP 2017236901 A JP2017236901 A JP 2017236901A JP 7078387 B2 JP7078387 B2 JP 7078387B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
wireless communication
communication
area
devices
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017236901A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019106591A (ja
Inventor
浩太郎 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2017236901A priority Critical patent/JP7078387B2/ja
Publication of JP2019106591A publication Critical patent/JP2019106591A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7078387B2 publication Critical patent/JP7078387B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、無線通信ネットワークを構築して複数の装置間で無線通信を行う無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法に関する。
近年、自動車などの車両においても無線通信装置が複数搭載され、この複数の装置間で無線通信を行うため無線通信ネットワークが構築されるようになった。この無線通信ネットワークでは、各装置は通信フレームに従ってデータ通信を行う。通信フレームは、所定の時間によって定義され、装置間でデータ通信を行うための周期である。そのため、複数の装置間で同期して無線通信を行うため、この通信フレームが所定の周期フレームとして装置間で共有される。
なお、通信フレームは、複数のスロット(周期単位)に細分化され、このスロットを単位としてデータ信号の送受信が行われる。
装置間で同期して無線通信を行う従来例としては、親ピコネットと子ピコネットで構成される親子ピコネットシステム(IEEE802.15.3規格)に関し、スロット割当制御を行う親ピコネット内の親の無線通信装置と、中継装置として機能する親子ピコネット間に存在する子の無線通信装置と、を用いて、親子ピコネット間のデータフレーム(通信フレーム)中継を行うものが知られる(例えば、特許文献1を参照)。
このシステムでは、まず無線通信装置からの報知情報に基づき、複数の無線通信装置間で時分割多重アクセス(TDMA:Time Division Multiple Access)によるデータ通信が行われる。次に、親の無線通信装置が親子ピコネット内に第1の報知情報を送信し、子の無線通信装置が第1の報知情報に基づき、子ピコネット内に第2の報知情報を送信する。各無線通信装置が、第1および第2の報知情報に基づき、親子ピコネットと子ピコネットとの間で時間同期する。これにより、親ピコネット内の第1通信スロット(スロット)と、子ピコネット内の第2通信スロットと、が同一間隔で互いに連続することになる。また、子の無線通信装置が中継装置として、第1通信スロットで受信したデータフレームを第2通信スロットで送信してデータフレームを転送する。
また、他の従来例としては、発信の無線通信装置、中継の無線通信装置および受信の無線通信装置によって構成される無線中継ネットワークに関し、発信の無線通信装置が送信したパイロット信号を、1以上の中継の無線通信装置が受信の無線通信装置に転送するものも知られる(例えば、特許文献2参照)。このネットワークでは、各受信の無線通信装置が、受信したパイロット信号に基づいて通信のチャンネル品質を測定する。そして、受信の無線通信装置の少なくとも一部は、測定したチャンネル品質情報を発信の無線通信装置に送信し、発信の無線通信装置はそのチャンネル品質情報に基づいて、データ送信のスケジュールを調整する。
また、IEEE802.11規格では、無線LANの通信プロトコルとしてCSMA/CA(搬送波感知多重アクセス/衝突回避方式:Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)が使用される。このCSMA/CAでは、通信開始前に、通信ネットワーク上に現在通信している無線通信装置がいないか否かを確認する。そして、他の無線通信装置が通信中でなければデータを送信し、一方で通信中であれば、一定期間待機し、その待機後に送信する。また、仮に他の無線通信装置との通信衝突が発生した場合には、データを再送するが、ある1つの無線通信装置が再送中には、他の無線通信装置はその再送が完了するまで待機しなければならない。
特開2008-227796号公報 特表2009-517918号公報
しかしながら、上記特許文献1および2に記載の無線通信システムでは、無線通信システム内で通信フレームのスロットの割当制御を行う親の無線通信装置を設定しなければならず、その設定がプロセス上煩雑となる可能性があった。また、システムの柔軟性を低化させる可能性があった。
また、上記特許文献2に記載の無線通信システムでは、装置間でスケジュール(通信タイミング)の調整を行うのに、通信のチャンネル品質を事前に測定しなければならず、通信プロセスが煩雑となっていた。さらに、CSMA/CAでは通信フレームを1つの単位(セット)として送受信するため、通信衝突が発生した場合には、データ再送が可能となるまで時間を要してしまい、通信速度の点で改善の余地があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、無線通信ネットワーク内に通信制御のための親の(中央管理する)無線通信装置を設定する必要がなく、また通信のチャンネル品質を事前に測定する必要もなく、さらに装置間の無線通信の速度を向上させることができる無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)
所定の通信フレームに従って無線通信に関するデータを送信するデータ送信部と、
他の無線通信装置が送信したデータを受信するデータ受信部と、
備え、
前記通信フレームは、装置間で無線通信を成立させるのに用いられる通信管理情報に関するデータが送受信されるための通信管理領域と、前記通信管理情報以外の情報に関するデータが送受信されるためのデータ通信領域と、を含み、
前記データ送信部は、前記他の無線通信装置における通信衝突の発生を検知したことに基づいて、前記通信フレームのうちの前記データ通信領域から分離された前記通信管理領域に含まれる前記通信管理情報に関するデータのみを送信し、
前記データ受信部は、前記他の無線通信装置から、前記データ通信領域に含まれるデータを当該他の無線通信装置へ送信開始すべきタイミングに関するデータを受信し、
前記データ送信部は、前記他の無線通信装置によって指示されたタイミングにて、前記データ通信領域に含まれるデータの送信を開始する
ことを特徴とする無線通信装置。
(2)
無線通信に関するデータを送信するデータ送信部と、
他の無線通信装置によって所定の通信フレームで送信されたデータを受信するデータ受信部と、
前記データ受信部の受信に基づき、前記他の無線通信装置におけるデータの送受信タイミングを時間指示するための時間指示情報を生成する指示生成部と、
を備え、
前記通信フレームは、装置間で無線通信を成立させるのに用いられる通信管理情報に関するデータが送受信されるための通信管理領域と、前記通信管理情報以外の情報に関するデータが送受信されるためのデータ通信領域と、を含み、
前記データ受信部は、複数の前記他の無線通信装置が前記データ受信部における通信衝突の発生を検知したことに基づいて、複数の前記他の無線通信装置から異なるタイミングにて前記通信フレームのうちの前記データ通信領域から分離された前記通信管理領域に含まれる前記通信管理情報に関するデータのみが送信された場合に、当該データを受信し、
前記指示生成部は、前記データ通信領域に含まれるデータを前記他の無線通信装置が送信開始すべき、複数の前記他の無線通信装置毎に異なるタイミングを指示する前記時間指示情報を生成し、
前記データ送信部は、前記指示生成部が生成した前記時間指示情報に基づき、前記データ通信領域に含まれるデータを前記他の無線通信装置が送信開始すべきタイミングに関するデータを当該他の無線通信装置へ送信する
ことを特徴とする無線通信装置。
(3)
前記通信管理情報は、データを送信する装置の識別子、データを受信する装置の識別子
および前記データ通信領域のデータフレーム長に関する情報を含む
ことを特徴とする(1)または(2)に記載の無線通信装置。
(4)
無線通信ネットワークを構築する複数の無線通信装置を備える無線通信システムであって、
前記複数の無線通信装置のうち少なくとも1つが(1)または(3)に記載の無線通信装置であり、
前記複数の無線通信装置のうち少なくとも別の1つが(2)または(3)に記載の無線通信装置である
無線通信システム。
(5)
無線通信ネットワークを構築する複数の無線通信装置において、所定の通信フレームに従って装置間で無線通信に関するデータの送受信を行う無線通信方法であって、
前記通信フレームは、装置間で無線通信を成立させるのに用いられる通信管理情報に関するデータが送受信されるための通信管理領域と、前記通信管理情報以外の情報に関するデータが送受信されるためのデータ通信領域と、を含み、
前記複数の無線通信装置のうち一方が、前記複数の無線通信装置のうち他方における通信衝突の発生を検知したことに基づいて、前記通信フレームのうちの前記データ通信領域から分離された前記通信管理領域に含まれる前記通信管理情報に関するデータのみを送信するステップと、
前記複数の前記他方が、複数の前記一方から異なるタイミングにて前記通信フレームのうちの前記データ通信領域から分離された前記通信管理領域に含まれる前記通信管理情報に関するデータのみが送信された場合に、当該データを受信するステップと、
前記他方が、前記データ通信領域に含まれるデータを前記一方が送信開始すべき、複数の前記一方毎に異なるタイミングを指示する時間指示情報を生成するステップと、
前記他方が、前記時間指示情報に基づき、前記データ通信領域に含まれるデータを前記一方が送信開始すべきタイミングに関するデータを当該一方へ送信するステップと、
前記一方が、前記他方から、前記データ通信領域に含まれるデータを当該他方へ送信開始すべきタイミングに関するデータを受信するステップと、
前記一方が、前記他方によって指示されたタイミングにて、前記データ通信領域に含まれるデータの送信を開始するステップと、
を含むことを特徴とする無線通信方法。
上記(1)の無線通信装置の構成によれば、データを受信する無線通信装置が、データを送信する無線通信装置に対し通信衝突を回避した状態で通信タイミングを時間調整するように指示する。これにより、無線通信ネットワーク内に一元的に通信制御を行うための親の(中央管理する)無線通信装置を設定する必要がない。また、装置間の個々の通信でその通信タイミングを生成することになるので、従来のような通信のチャネル品質を測定するための機能を別に設ける必要がない。従って、通信衝突を回避しながら、無線通信システムを簡素化でき、システムの柔軟性を高めることができる。さらに、装置間で通信衝突が発生しても、通信フレームの一部分のみの情報を送信するだけで良いので、データの再送信までの時間を短縮化できる。これにより、装置間の無線通信の速度を向上させることができる。
上記(2)の無線通信装置の構成によれば、上記(1)の構成と同様に、無線通信ネットワーク内に通信制御のための親の(中央管理する)無線通信装置を設定する必要がなく、また通信のチャンネル品質を事前に測定する必要もなく、さらに装置間の無線通信の速度を向上させることができる。
上記(3)の無線通信装置の構成によれば、親の(中央管理する)無線通信装置を設けなくても、装置間での個々の通信で無線通信を成立させることができる。
上記(4)の無線通信システムの構成によれば、無線通信ネットワーク内に通信制御のための親の(中央管理する)無線通信装置を設定する必要がなく、また通信のチャンネル品質を事前に測定する必要もなく、さらに装置間の無線通信の速度を向上させる無線通信システムを提供することができる。
上記(5)の無線通信方法の構成によれば、上記(1)および(2)の構成と同様に、無線通信ネットワーク内に通信制御のための親の(中央管理する)無線通信装置を設定する必要がなく、また通信のチャンネル品質を事前に測定する必要もなく、さらに装置間の無線通信の速度を向上させることができる。
本発明の無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法によれば、データを受信する無線通信装置が、データを送信する無線通信装置に対し通信衝突を回避した状態で通信タイミングを時間調整するように指示する。これにより、無線通信ネットワーク内に一元的に通信制御を行うための親の(中央管理する)無線通信装置を設定する必要がない。また、装置間の個々の通信でその通信タイミングを生成することになるので、従来のような通信のチャネル品質を測定するための機能を別に設ける必要がない。従って、通信衝突を回避しながら、無線通信システムを簡素化でき、システムの柔軟性を高めることができる。さらに、装置間で通信衝突が発生しても、通信フレームの一部分のみの情報を送信するだけで良いので、データの再送信までの時間を短縮化できる。これにより、装置間の無線通信の速度を向上させることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細はさらに明確化されるだろう。
図1は、本発明に係る第1実施形態の無線通信システムの構成について説明する模式図である。 図2は、図1に示す無線通信装置で用いられる通信フレームの構成を説明する構成図である。 図3は、図2に示すヘッダー領域(通信管理領域)の構成を説明する構成図である。 図4は、図1に示す無線通信装置のソフトウェア構成を機能的に説明する機能ブロック図である。 図5は、図1に示す複数の無線通信装置間での無線通信の動作を説明するフローチャートである。 図6は、図5に示す複数の無線通信装置の動作の状況を説明するタイムチャートである。 第1実施形態に係る変形例における複数の無線通信装置の動作の状況を説明するタイムチャートである。 図8は、本発明に係る第2実施形態の無線通信システムの構成について説明する模式図である。 図9は、図8に示す無線通信装置で用いられる通信フレームのヘッダー領域(通信管理領域)の構成を説明する構成図である。 図10は、図8に示す無線通信装置のソフトウェア構成を機能的に説明する機能ブロック図である。
本発明の無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法に関する具体的な複数の実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
なお、本実施形態で言う「部」とは単にハードウェアによって実現される物理的構成に限定されず、その構成が有する機能をプログラムなどのソフトウェアによって実現されるものも含む。また、1つの構成が有する機能が2つ以上の物理的構成によって実現されても、または2つ以上の構成の機能が例えば1つの物理的構成によって実現されていても構わない。
(第1実施形態)
まず図1~図6を参照して、本発明に係る無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法の第1実施形態について説明する。
なお、本実施形態の無線通信装置、および無線通信システムは自動車などの車両に搭載される。また、本実施形態の無線通信ネットワーク(以下単に「ネットワーク」とも言う。)では、基本的にその信号到達範囲に互いに位置する無線通信装置同士で通信可能である。また、このようなネットワークを構築するための通信技術としては、例えば、無線LANやBluetooth(登録商標)などを適宜用いることができる。
<無線通信システムの構成>
図1を参照して、本実施形態に係る無線通信システム1の構成について説明する。図1は、本実施形態の無線通信システム1の構成について説明する模式図である。
図1に示すように、無線通信システム1は、1つのネットワークを構成し、複数(本実施形態では3つ)の無線通信装置10を備える。図1中、3つの無線通信装置10のうち符合10A,10Bに示すものは後述するデータ領域(データ通信領域)26に含まれるデータを送信する装置(以下単に「送信側装置」とも言う。)である。残りの符号10Cに示すものは当該データを受信する装置(以下単に「受信側装置」とも言う。)である。
なお、本実施形態では、説明の便宜上、無線通信装置10A,10Bを送信側装置、無線通信装置10Cを受信側装置として設定するが、これに限定されない。後述するように送信側装置10A,10Bおよび受信側装置10Cはそのハードウェアおよびソフトウェア構成は同一に設けられており、送受信データの内容やその通信タイミングによってこれら装置10A,10B,10Cは適宜送信側装置になったり受信側装置になったりする。
本実施形態の無線通信システム1では、まず送信側装置10A,10Bおよび受信側装置10Cの間で後述する通信フレーム20のヘッダー領域(通信管理領域)21に含まれるデータがやり取りされる。このやり取りによって、当該データに含まれる通信管理情報22が装置10A,10B,10Cの間で共有される。この通信管理情報22は、無線通信を成立させるのに用いられる情報である。この通信管理情報22などに基づきネットワークが構築される。そして、このネットワークの構築によって、このネットワーク内でデータの送受信が装置10A,10B,10Cの間で行われることになる。すなわち、装置10A,10B,10Cの間でネットワークを構築するためには、通信フレーム20の通信管理領域に含まれるデータをまず共有することが必須となる。
ここで、これら装置10A,10B,10Cの位置関係について説明する。送信側装置10Aの信号到達範囲11A内に、受信側装置10Cが位置する。同様に、受信側装置10Cの信号到達範囲11C内に、送信側装置10Aが位置する。これにより、送信側装置10Aおよび受信側装置10Cは互いに直接的に通信可能である。また、送信側装置10Bの信号到達範囲11B内に、受信側装置10Cが位置する。同様に、受信側装置10Cの信号到達範囲11C内に、送信側装置10Bが位置する。これにより、送信側装置10Bおよび受信側装置10Cは互いに直接的に通信可能である。すなわち、本実施形態では、送信側装置10A,10Bのいずれも受信側装置10Cと直接的に通信可能である。
また、無線通信装置10は、エンジンの制御装置、ドアの制御装置、ドライブレコーダー装置などの制御装置、記録装置であっても良い。また、無線通信装置10は、アプリケーション機器として機能するこれら装置に外部接続されても内蔵されても良い。
<通信フレームおよびヘッダー領域の構成>
次に図2および図3を参照して、本実施形態の送信側装置10A,10Bおよび受信側装置10Cでやり取りされる通信フレーム20の構成、および通信フレーム20のヘッダー領域21について説明する。図2は、送信側装置10A,10Bおよび受信側装置10Cで用いられる通信フレーム20の構成を説明する構成図である。図3は、通信フレーム20のヘッダー領域21の構成を説明する構成図である。
図2に示すように、通信フレーム20は、ヘッダー領域21と、データ領域26と、を含んで構成される。ヘッダー領域21は、装置10A,10B,10Cの間で無線通信を成立させるのに用いられる通信管理情報22(後述)に関するデータが送受信されるための領域である。データ領域26は、通信管理情報22以外の情報に関するデータが送受信されるための領域である。
なお、データ領域26で送受信されるデータは、無線通信の成立のためのデータではなく、エンジンの制御データ、ドアの制御データまたはドライブレコーダーの動画や画像など、装置10A,10B,10Cの間で無線通信を使ってやり取りされるものである。
図3に示すように、ヘッダー領域21は、通信管理情報22を含んで構成される。通信管理情報22は、データを送信する装置10A,10Bの識別子としての送信元MACアドレス情報23と、データを受信する装置10Cの識別子としての宛先MACアドレス情報24と、データ領域26のデータフレーム長に関する情報としてのデータフレーム長情報25と、を含んで構成される。
<無線通信装置の構成>
次に図4を参照して、送信側装置10A,10Bおよび受信側装置10Cのソフトウェア構成について説明する。図4は、本実施形態の無線通信装置10のソフトウェア構成を機能的に説明する機能ブロック図である。
なお、本実施形態では、送信側装置10A,10Bおよび受信側装置10Cのハードウェアおよびソフトウェア構成は同一に設けられる。データの送受信のタイミングなどによって、無線通信装置10は送信側装置10A,10Bまたは受信側装置10Cに瞬間的に適宜切り替わる。
無線通信装置10(10A,10B,10C)は、データ送信部12と、データ受信部13と、指示生成部14と、を含んで構成される。
データ送信部12は、通信フレーム20に従って無線通信に関するデータを送信する。具体的には、自己が送信側装置10A,10Bである場合には、データ送信部12は、任意のタイミングにて、通信フレーム20のうちのデータ領域26から分離されたヘッダー領域21に含まれるデータ、通信管理情報22を送信する。また、データ送信部12は、後述する受信側装置10Cの指示生成部14が生成した時間指示情報に基づき、受信側装置10Cによって指示されたタイミングにて、データ領域26に含まれるデータの送信を開始する。その一方で、自己が受信側装置10Cである場合には、データ送信部12は、指示生成部14が生成した時間指示情報に基づき、データ領域26に含まれるデータを送信側装置10A,10Bが送信開始すべきタイミングに関するデータを当該送信側装置10A,10Bへそれぞれ送信する。
データ受信部13は、他の無線通信装置10が送信したデータを受信する。具体的には、自己が送信側装置10A,10Bである場合には、データ受信部13は、受信側装置10Cから、データ領域26に含まれるデータを当該受信側装置10Cへ送信開始すべきタイミングに関するデータを受信する。その一方で、自己が受信側装置10Cである場合には、データ受信部13は、送信側装置10A,10Bからそれぞれ異なるタイミングにて通信フレーム20のうちのデータ領域26から分離されたヘッダー領域21に含まれるデータが送信された場合に、当該データを受信する。
指示生成部14は、データ受信部13の受信に基づき、各送信側装置10A,10Bにおけるデータの送受信タイミングを時間指示するための時間指示情報を生成する。具体的には、指示生成部14は、データ領域26に含まれるデータを送信側装置10A,10Bが送信開始すべき、送信側装置10A,10B毎に異なるタイミングを指示する時間指示情報を生成する。
なお、指示生成部14は、自己が受信側装置10Cではない場合、すなわち自己が送信側装置10A,10Bである場合には不活性であり動作しない。
<複数の無線通信装置間での無線通信の動作フロー>
次に図5および図6を参照して、本実施形態の送信側装置10A,10Bおよび受信側装置10Cの間での無線通信の動作フローについて説明する。図5は、送信側装置10A,10Bおよび受信側装置10Cの間での無線通信の動作を説明するフローチャートである。図6は、送信側装置10A,10Bおよび受信側装置10Cの動作の状況を説明するタイムチャートである。
なお、図5および図6中、「HD」とあるのは、通信フレーム20のうちのデータ領域26から分離されたヘッダー領域21に含まれるデータを意味する。また、「DT」とあるのは、通信フレーム20のうちヘッダー領域21から分離されたデータ領域26に含まれるデータを意味する。また、「OD」とあるのは、時間指定情報を意味する。
図5に示すように、ステップS1およびS2では、送信側装置10A,10Bは、任意のタイミングにて、通信フレーム20のうちのデータ領域26から分離されたヘッダー領域21に含まれるデータHD、すなわち通信管理情報22を送信する。ただし、このとき同時の送信であるため、ステップS3においてこの送信されたデータ間で通信衝突が発生してしまい、受信側装置10Cは受信不可能となる(図6参照)。
なお、各送信側装置10A,10Bは、他の送信側装置10A,10Bが通信を行っていると検知した場合に通信管理情報22の送信を直ちに停止し、他の送信側装置10A,10Bの通信が成立するまで待機するように構成しても良い。
そして、ステップS4およびS5では、送信側装置10A,10Bは、この通信衝突の状況を検知する。この検知に基づき、送信側装置10Aのデータ送信部12は、送信側装置10Bより先のタイミング(送信側装置10A,10Bからそれぞれ異なるタイミング)で、データHD(通信管理情報22)を再度送信する。ステップS7では、受信側装置10Cのデータ受信部13は、送信側装置10AによってデータHDが送信されたので、送信側装置10Aの当該データHDを受信する。
ステップS8では、送信側装置10Bのデータ送信部12は、送信側装置10Aより後のタイミングでデータHDを送信する。ステップS9では、受信側装置10Cのデータ受信部13は、送信側装置10BによってデータHDが送信されたので、送信側装置10Bの当該データHDを受信する。
なお、本実施形態では、送信側装置10A,10Bの間においてヘッダー領域21でのデータ送信のタイミングは、例えばCSMA/CAなどを用いて送信側装置10Bの方を事前に設定された時間間隔でタイムシフトして通信衝突しないように調整される(図6を参照)。ただし、これに限定されず、ヘッダー領域21でのデータ送信のタイミングまでの待機時間をランダムに発生させることで、結果的に当該タイムシフトを設けるようにしても良い。あるいは、例えば、送信側装置10AがデータHDを送信した直後は、送信側装置10BはデータHDを送信しないように、後述する時間指示情報ODが受信側装置10Cから送信(返送)される時間分だけ待機するように構成しても良い。
ステップ10では、受信側装置10Cの指示生成部14は、受信側装置10Cのデータ受信部13の受信に基づき、データ領域26に含まれるデータを送信側装置10A,10Bが送信開始すべき、送信側装置10A,10B毎に異なるタイミングを指示する時間指示情報ODを生成する。本実施形態では、当該時間指示情報ODは、送信側装置10Aが送信側装置10Bより先のタイミングで送信するように生成される。
なお、当該時間指示情報ODでは、送信側装置10Aのデータ領域26での送信タイミングは、送信側装置10Bのヘッダー領域21での送信が十分可能なように所定の時間間隔を空けて設定される。
ステップS11では、受信側装置10Cのデータ送信部12は、指示生成部14が生成した時間指示情報ODに基づき、データ領域26に含まれるデータDTを送信側装置10Aが送信開始すべきタイミングに関するデータ、すなわち時間指示情報ODを当該送信側装置10Aへ送信する。同時に、受信側装置10Cのデータ送信部12は、当該時間指示情報ODに基づき、時間指示情報ODを当該送信側装置10Bにも送信する。すなわち、受信側装置10Cのデータ送信部12は、時間指示情報ODを同じタイミングでまとめて送信側装置10A,10Bの両方に送信する(図6を参照)。
ステップS12,S13では、送信側装置10A,10Bのデータ受信部13は、当該時間指示情報ODを互いに同じタイミングでそれぞれ受信する(図6を参照)。
ステップS14では、送信側装置10Aのデータ送信部12は、受信側装置10Cのデータ送信部12が送信した時間指示情報ODに基づき、受信側装置10Cによって指示されたタイミング(指定時間)、すなわち送信側装置10Bより前の指定時間にてデータDTの送信を開始する。ステップS15では、送信側装置10Bのデータ送信部12は、受信側装置10Cのデータ送信部12が送信した時間指示情報ODに基づき、送信側装置10Aより後の指定時間にてデータDTの送信を開始する(図6を参照)。
このようにステップS1~S15までの一連のステップが実行されることで、通信衝突を回避するため、ネットワーク内に通信制御のための親の(中央管理する)無線通信装置10を設定する必要がなく、また従来のような通信のチャンネル品質を事前に測定する必要もない。また、通信フレーム20のうちのデータ領域26から分離されたヘッダー領域21に含まれるデータHDをまず送信するので、装置10A,10B,10C間の無線通信の速度を向上させることも可能となる。
<無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法の利点>
以上説明したように本実施形態によれば、自己が送信側装置10A,10Bである場合、送信側装置10A,10Bのデータ送信部12は、任意のタイミングにて、通信フレーム20のうちのデータ領域(データ通信領域)26から分離されたヘッダー領域(通信管理領域)21に含まれるデータ(通信管理情報22)を送信し、送信側装置10A,10Bのデータ受信部13は、受信側装置(他の無線通信装置)10Cから、データ領域26に含まれるデータを当該受信側装置10Cへ送信開始すべきタイミングに関するデータ(時間指示情報)を受信し、送信側装置10A,10Bのデータ送信部12は、受信側装置10Cによって指示されたタイミングにて、データ領域26に含まれるデータの送信を開始する。また、自己が受信側装置10Cである場合、受信側装置10Cのデータ受信部13は、送信側装置(複数の他の無線通信装置)10A,10Bから異なるタイミングにて通信フレーム20のうちのデータ領域(データ通信領域)26から分離されたヘッダー領域(通信管理領域)21に含まれるデータ(通信管理情報22)が送信された場合に、当該データを受信し、受信側装置10Cの指示生成部14は、データ領域26に含まれるデータを送信側装置10A,10Bが送信開始すべき、送信側装置10A,10B毎に異なるタイミングを指示する時間指示情報を生成し、受信側装置10Cのデータ送信部12は、受信側装置10Cの指示生成部14が生成した時間指示情報に基づき、データ領域26に含まれるデータを送信側装置10A,10Bが送信開始すべきタイミングに関するデータを当該送信側装置10A,10Bへ送信する。
このため、受信側装置10Cが、送信側装置10A,10Bに対し通信衝突を回避した状態で通信タイミングを時間調整するように指示する。これにより、無線通信ネットワーク内に一元的に通信制御を行うための親の(中央管理する)無線通信装置10を設定する必要がない。また、装置10A,10B,10Cの間の個々の通信でその通信タイミングを生成することになるので、従来のような通信のチャネル品質を測定するための機能を別に設ける必要がない。従って、通信衝突を回避しながら、無線通信システム1を簡素化でき、システムの柔軟性を高めることができる。さらに、装置10A,10B,10Cの間で通信衝突が発生しても、通信フレーム20の一部分のみの情報を送信するだけで良いので、データの再送信までの時間を短縮化できる。これにより、装置10A,10B,10C間の無線通信の速度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、通信管理情報22は、データを送信する装置10A,10Bの識別子としての送信元MACアドレス情報23と、データを受信する装置10Cの識別子としての宛先MACアドレス情報24と、データ領域26のデータフレーム長に関する情報としてのデータフレーム長情報25と、を含む。このため、親の(中央管理する)無線通信装置10を設けなくても、装置10A,10B,10Cの間での個々の通信で無線通信を成立させることができる。
(第1実施形態の変形例)
図7を参照して、上記第1実施形態に係る変形例について説明する。図7は、本変形例における複数の無線通信装置の動作の状況を説明するタイムチャートである。
図7に示すように、本変形例では、受信側装置10Cのデータ送信部12は、指示生成部14が生成した時間指示情報ODに基づき、データ領域26に含まれるデータDTを送信側装置10Aまたは送信側装置10Bが送信開始すべきタイミングに関するデータ、すなわち時間指示情報ODを送信側装置10A,10Bそれぞれに個別に送信する。この個別送信に対応して、送信側装置10A,10Bのデータ受信部13は、互いに異なるタイミングで当該時間指示情報ODをそれぞれ受信する。本変形例では、送信側装置10Aが、送信側装置10Bより先に当該時間指示情報ODを受信する。
(第2実施形態)
さらに図8~図10を参照して、本発明に係る無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法の第2実施形態について説明する。
なお、上記第1実施形態と同一または同等部分については、図面に同一或いは同等符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
<無線通信システムの構成>
図8を参照して、本実施形態に係る無線通信システム3の構成について説明する。図8は、本実施形態の無線通信システム3の構成について説明する模式図である。
図8に示すように、本実施形態では、送信側装置30Bの信号到達範囲31B内に、受信側装置30Cが位置する。同様に、受信側装置30Cの信号到達範囲31C内に、送信側装置30Bが位置する。これにより、送信側装置30Bおよび受信側装置30Cは互いに直接的に通信可能である。しかしながら、送信側装置30Aの信号到達範囲31A外に、受信側装置30Cは位置する。同様に、受信側装置30Cの信号到達範囲31C外に送信側装置30Aは位置しており、送信側装置30Aおよび受信側装置30Cは直接的に通信不可能である。
その一方で、送信側装置30Aの信号到達範囲31A内に、送信側装置30Bが位置する。同様に、送信側装置30Bの信号到達範囲31B内に、送信側装置30Aが位置しており、送信側装置30Aおよび送信側装置30Bは直接的に通信可能である。そのため、本実施形態では、送信側装置30Bが、送信側装置30Aおよび受信側装置30Cの間に入ってデータを中継する。これにより、受信側装置30Cは、送信側装置30Aによって送信されたデータを受信することが可能となる。
<ヘッダー領域の構成>
次に図9を参照して、本実施形態の通信フレーム20のヘッダー領域(通信管理領域)41について説明する。図9は、通信フレーム20のヘッダー領域41の構成を説明する構成図である。
図9に示すように、本実施形態のヘッダー領域41の通信管理情報42は、送信元MACアドレス情報43と、宛先MACアドレス情報44と、データフレーム長情報45と、に加えて、中継経路情報47をさらに含んで構成される。
中継経路情報47は、後述する送信側装置30Bのデータ中継部35によってどのような経路で中継されるべきかを示す指示情報である。
<無線通信装置の構成>
次に図10を参照して、送信側装置30A,30Bおよび受信側装置30Cのソフトウェア構成について説明する。図10は、本実施形態の無線通信装置10のソフトウェア構成を機能的に説明する機能ブロック図である。
図10に示すように、本実施形態の無線通信装置30は、データ送信部32と、データ受信部33と、指示生成部34と、に加え、データ中継部35をさらに有する。
データ中継部35は、自己が装置30A,30B,30Cの間に入って中継すべきであると判定される場合に、データを中継して送信する。例えば自己が送信側装置30Bである場合には(図8参照)、送信側装置30Bのデータ中継部35は、送信側装置30Aから送信された通信管理情報42をまず参照して中継経路情報47を抽出する。そして、送信側装置30Bのデータ中継部35は、その抽出された中継経路情報47に基づき中継すべきか否かを判定する。送信側装置30Bのデータ中継部35は、中継すべきであると判定した場合には、送信側装置30Aから送信されたデータ、具体的には通信フレーム20のうちのデータ領域(データ通信領域)26から分離されたヘッダー領域(通信管理領域)41に含まれるデータ、およびデータ領域26に含まれるデータを、受信側装置30Cに対し中継して送信する。またその逆に、送信側装置30Bデータ中継部35は、受信側装置30Cから送信された、送信側装置30Aが送信開始すべきタイミングに関するデータを、送信側装置30Aに対し中継して送信する。
なお、データ中継部35は、自己が装置30A,30B,30Cの間に入って中継すべきでないと判定される場合には、不活性であり動作しない。本実施形態の場合、自己が送信側装置10Bである場合には、上述のようにデータ中継部35は活性して動作する。
<無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法の利点>
以上説明したように本実施形態によれば、通信管理情報42はどのような経路で中継されるべきかを示す中継経路情報47をさらに含み、無線通信装置30は自己が装置30A,30B,30Cの間に入って中継すべきであると判定される場合に、データを中継して送信するデータ中継部35をさらに有する。このため、送信側装置30Aおよび受信側装置30Cが直接的に通信不可能であっても、その間にデータ中継部35を有する無線通信装置30Bが入ってデータ中継するので、送信側装置30Aおよび受信側装置30Cは無線通信装置30Bを介して通信することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれら実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良などが可能である。
ここで、上述した本発明に係る無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
所定の通信フレーム(20)に従って無線通信に関するデータを送信するデータ送信部(12,32)と、
他の無線通信装置(受信側装置、10,10C,30,30C)が送信したデータを受信するデータ受信部(13,33)と、
を備え、
前記通信フレーム(20)は、装置(10,10A,10B,10C,30,30A,30B,30C)間で無線通信を成立させるのに用いられる通信管理情報(22,42)に関するデータが送受信されるための通信管理領域(ヘッダー領域、21,41)と、前記通信管理情報(ヘッダー領域、21,41)以外の情報に関するデータが送受信されるためのデータ通信領域(データ領域、26)と、を含み、
前記データ送信部(12,32)は、任意のタイミングにて、前記通信フレーム(20)のうちの前記データ通信領域(データ領域、26)から分離された前記通信管理領域(ヘッダー領域、21,41)に含まれるデータを送信し、
前記データ受信部(13,33)は、前記他の無線通信装置(受信側装置、10,10C,30,30C)から、前記データ通信領域(データ領域、26)に含まれるデータを当該他の無線通信装置(受信側装置、10,10C,30,30C)へ送信開始すべきタイミングに関するデータを受信し、
前記データ送信部(12,32)は、前記他の無線通信装置(受信側装置、10,10C,30,30C)によって指示されたタイミングにて、前記データ通信領域(データ領域、26)に含まれるデータの送信を開始する
ことを特徴とする無線通信装置(送信側装置、10,10A,10B,30,30A,30B)。
[2]
無線通信に関するデータを送信するデータ送信部(12,32)と、
他の無線通信装置(送信側装置、10,10A,10B,30,30A,30B)によって所定の通信フレーム(20)で送信されたデータを受信するデータ受信部(13,33)と、
前記データ受信部(13,33)の受信に基づき、前記他の無線通信装置(送信側装置、10,10A,10B,30,30A,30B)におけるデータの送受信タイミングを時間指示するための時間指示情報を生成する指示生成部(14,34)と、
を備え、
前記通信フレーム(20)は、装置(10,10A,10B,10C,30,30A,30B,30C)間で無線通信を成立させるのに用いられる通信管理情報(22,42)に関するデータが送受信されるための通信管理領域(ヘッダー領域、21,41)と、前記通信管理情報(ヘッダー領域、21,41)以外の情報に関するデータが送受信されるためのデータ通信領域(データ領域、26)と、を含み、
前記データ受信部(13,33)は、複数の前記他の無線通信装置(送信側装置、10,10A,10B,30,30A,30B)から異なるタイミングにて前記通信フレーム(20)のうちの前記データ通信領域(データ領域、26)から分離された前記通信管理領域(ヘッダー領域、21,41)に含まれるデータが送信された場合に、当該データを受信し、
前記指示生成部(14,34)は、前記データ通信領域(データ領域、26)に含まれるデータを前記他の無線通信装置(送信側装置、10,10A,10B,30,30A,30B)が送信開始すべき、複数の前記他の無線通信装置(送信側装置、10,10A,10B,30,30A,30B)毎に異なるタイミングを指示する前記時間指示情報を生成し、
前記データ送信部(12,32)は、前記指示生成部(14,34)が生成した前記時間指示情報に基づき、前記データ通信領域(データ領域、26)に含まれるデータを前記他の無線通信装置(送信側装置、10,10A,10B,30,30A,30B)が送信開始すべきタイミングに関するデータを当該他の無線通信装置(送信側装置、10,10A,10B,30,30A,30B)へ送信する
ことを特徴とする無線通信装置(受信側装置、10,10C,30,30C)。
[3]
前記通信管理情報(22,42)は、データを送信する装置の識別子(送信元MACアドレス情報、23,43)、データを受信する装置の識別子(宛先MACアドレス情報、24,44)および前記データ通信領域(データ領域、26)のデータフレーム長に関する情報(データフレーム長情報、45)を含む
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の無線通信装置(送信側装置、受信側装置、10,10A,10B,10C,30,30A,30B,30C)。
[4]
無線通信ネットワークを構築する複数の無線通信装置(送信側装置、受信側装置、10,10A,10B,10C,30,30A,30B,30C)を備える無線通信システム(1,3)であって、
前記複数の無線通信装置(送信側装置、受信側装置、10,10A,10B,10C,30,30A,30B,30C)のうち少なくとも1つが[1]または[3]に記載の無線通信装置(送信側装置、10,10A,10B,30,30A,30B)であり、
前記複数の無線通信装置(送信側装置、受信側装置、10,10A,10B,10C,30,30A,30B,30C)のうち少なくとも別の1つが[2]または[3]に記載の無線通信装置(受信側装置、10,10C,30,30C)である
無線通信システム(1,3)。
[5]
無線通信ネットワークを構築する複数の無線通信装置(送信側装置、受信側装置、10,10A,10B,10C,30,30A,30B,30C)において、所定の通信フレーム(20)に従って装置(10,10A,10B,10C,30,30A,30B,30C)間で無線通信に関するデータの送受信を行う無線通信方法であって、
前記通信フレーム(20)は、装置(10,10A,10B,10C,30,30A,30B,30C)間で無線通信を成立させるのに用いられる通信管理情報(22,42)に関するデータが送受信されるための通信管理領域(ヘッダー領域、21,41)と、前記通信管理情報(ヘッダー領域、21,41)以外の情報に関するデータが送受信されるためのデータ通信領域(データ領域、26)と、を含み、
前記複数の無線通信装置(送信側装置、受信側装置、10,10A,10B,10C,30,30A,30B,30C)のうち一方(送信側装置、10,10A,10B,30,30A,30B)が、任意のタイミングにて、前記通信フレーム(20)のうちの前記データ通信領域(データ領域、26)から分離された前記通信管理領域(ヘッダー領域、21,41)に含まれるデータを送信するステップ(S1,S2,S6,S8)と、
前記複数の無線通信装置(送信側装置、受信側装置、10,10A,10B,10C,30,30A,30B,30C)のうち他方(受信側装置、10,10C,30,30C)が、複数の前記一方(送信側装置、10,10A,10B,30,30A,30B)から異なるタイミングにて前記通信フレーム(20)のうちの前記データ通信領域(データ領域、26)から分離された前記通信管理領域(ヘッダー領域、21,41)に含まれるデータが送信された場合に、当該データを受信するステップ(S7,S9)と、
前記他方(受信側装置、10,10C,30,30C)が、前記データ通信領域(データ領域、26)に含まれるデータを前記一方(送信側装置、10,10A,10B,30,30A,30B)が送信開始すべき、複数の前記一方(送信側装置、10,10A,10B,30,30A,30B)毎に異なるタイミングを指示する時間指示情報を生成するステップ(S10)と、
前記他方(受信側装置、10,10C,30,30C)が、前記時間指示情報に基づき、前記データ通信領域(データ領域、26)に含まれるデータを前記一方(送信側装置、10,10A,10B,30,30A,30B)が送信開始すべきタイミングに関するデータを当該一方(送信側装置、10,10A,10B,30,30A,30B)へ送信するステップ(S11)と、
前記一方(送信側装置、10,10A,10B,30,30A,30B)が、前記他方(受信側装置、10,10C,30,30C)から、前記データ通信領域(データ領域、26)に含まれるデータを当該他方(受信側装置、10,10C,30,30C)へ送信開始すべきタイミングに関するデータを受信するステップ(S12,S13)と、
前記一方(送信側装置、10,10A,10B,30,30A,30B)が、前記他方(受信側装置、10,10C,30,30C)によって指示されたタイミングにて、前記データ通信領域(データ領域、26)に含まれるデータの送信を開始するステップ(S14,S15)と、
を含むことを特徴とする無線通信方法。
1 無線通信システム
10 無線通信装置
10A 送信側装置(無線通信装置)
11A 送信側装置(無線通信装置)の信号到達範囲
10B 送信側装置(無線通信装置)
11B 送信側装置(無線通信装置)の信号到達範囲
10C 受信側装置(無線通信装置)
11C 受信側装置(無線通信装置)の信号到達範囲
12 データ送信部
13 データ受信部
14 指示生成部
20 通信フレーム
21 ヘッダー領域(通信管理領域)
22 通信管理情報
23 送信元MACアドレス情報(データを送信する装置の識別子に関する情報)
24 宛先MACアドレス情報(データを受信する装置の識別子に関する情報)
25 データフレーム長情報(データフレーム長に関する情報)
26 データ領域(データ通信領域)
3 無線通信システム
30 無線通信装置
30A 送信側装置(無線通信装置)
31A 送信側装置(無線通信装置)の信号到達範囲
30B 送信側装置(無線通信装置)
31B 送信側装置(無線通信装置)の信号到達範囲
30C 受信側装置(無線通信装置)
31C 受信側装置(無線通信装置)の信号到達範囲
32 データ送信部
33 データ受信部
34 指示生成部
35 データ中継部
41 ヘッダー領域(通信管理領域)
42 通信管理情報
43 送信元MACアドレス情報(データを送信する装置の識別子に関する情報)
44 宛先MACアドレス情報(データを受信する装置の識別子に関する情報)
45 データフレーム長情報(データフレーム長に関する情報)
47 中継経路に関する情報

Claims (5)

  1. 所定の通信フレームに従って無線通信に関するデータを送信するデータ送信部と、
    他の無線通信装置が送信したデータを受信するデータ受信部と、
    備え、
    前記通信フレームは、装置間で無線通信を成立させるのに用いられる通信管理情報に関するデータが送受信されるための通信管理領域と、前記通信管理情報以外の情報に関するデータが送受信されるためのデータ通信領域と、を含み、
    前記データ送信部は、前記他の無線通信装置における通信衝突の発生を検知したことに基づいて、前記通信フレームのうちの前記データ通信領域から分離された前記通信管理領域に含まれる前記通信管理情報に関するデータのみを送信し、
    前記データ受信部は、前記他の無線通信装置から、前記データ通信領域に含まれるデータを当該他の無線通信装置へ送信開始すべきタイミングに関するデータを受信し、
    前記データ送信部は、前記他の無線通信装置によって指示されたタイミングにて、前記データ通信領域に含まれるデータの送信を開始する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 無線通信に関するデータを送信するデータ送信部と、
    他の無線通信装置によって所定の通信フレームで送信されたデータを受信するデータ受信部と、
    前記データ受信部の受信に基づき、前記他の無線通信装置におけるデータの送受信タイミングを時間指示するための時間指示情報を生成する指示生成部と、
    を備え、
    前記通信フレームは、装置間で無線通信を成立させるのに用いられる通信管理情報に関するデータが送受信されるための通信管理領域と、前記通信管理情報以外の情報に関するデータが送受信されるためのデータ通信領域と、を含み、
    前記データ受信部は、複数の前記他の無線通信装置が前記データ受信部における通信衝突の発生を検知したことに基づいて、複数の前記他の無線通信装置から異なるタイミングにて前記通信フレームのうちの前記データ通信領域から分離された前記通信管理領域に含まれる前記通信管理情報に関するデータのみが送信された場合に、当該データを受信し、
    前記指示生成部は、前記データ通信領域に含まれるデータを前記他の無線通信装置が送信開始すべき、複数の前記他の無線通信装置毎に異なるタイミングを指示する前記時間指示情報を生成し、
    前記データ送信部は、前記指示生成部が生成した前記時間指示情報に基づき、前記データ通信領域に含まれるデータを前記他の無線通信装置が送信開始すべきタイミングに関するデータを当該他の無線通信装置へ送信する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  3. 前記通信管理情報は、データを送信する装置の識別子、データを受信する装置の識別子および前記データ通信領域のデータフレーム長に関する情報を含む
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 無線通信ネットワークを構築する複数の無線通信装置を備える無線通信システムであって、
    前記複数の無線通信装置のうち少なくとも1つが請求項1または3に記載の無線通信装置であり、
    前記複数の無線通信装置のうち少なくとも別の1つが請求項2または3に記載の無線通信装置である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  5. 無線通信ネットワークを構築する複数の無線通信装置において、所定の通信フレームに従って装置間で無線通信に関するデータの送受信を行う無線通信方法であって、
    前記通信フレームは、装置間で無線通信を成立させるのに用いられる通信管理情報に関するデータが送受信されるための通信管理領域と、前記通信管理情報以外の情報に関するデータが送受信されるためのデータ通信領域と、を含み、
    前記複数の無線通信装置のうち一方が、前記複数の無線通信装置のうち他方における通信衝突の発生を検知したことに基づいて、前記通信フレームのうちの前記データ通信領域から分離された前記通信管理領域に含まれる前記通信管理情報に関するデータのみを送信するステップと、
    前記複数の前記他方が、複数の前記一方から異なるタイミングにて前記通信フレームのうちの前記データ通信領域から分離された前記通信管理領域に含まれる前記通信管理情報に関するデータのみが送信された場合に、当該データを受信するステップと、
    前記他方が、前記データ通信領域に含まれるデータを前記一方が送信開始すべき、複数の前記一方毎に異なるタイミングを指示する時間指示情報を生成するステップと、
    前記他方が、前記時間指示情報に基づき、前記データ通信領域に含まれるデータを前記一方が送信開始すべきタイミングに関するデータを当該一方へ送信するステップと、
    前記一方が、前記他方から、前記データ通信領域に含まれるデータを当該他方へ送信開始すべきタイミングに関するデータを受信するステップと、
    前記一方が、前記他方によって指示されたタイミングにて、前記データ通信領域に含まれるデータの送信を開始するステップと、
    を含むことを特徴とする無線通信方法。
JP2017236901A 2017-12-11 2017-12-11 無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法 Active JP7078387B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017236901A JP7078387B2 (ja) 2017-12-11 2017-12-11 無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017236901A JP7078387B2 (ja) 2017-12-11 2017-12-11 無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019106591A JP2019106591A (ja) 2019-06-27
JP7078387B2 true JP7078387B2 (ja) 2022-05-31

Family

ID=67061464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017236901A Active JP7078387B2 (ja) 2017-12-11 2017-12-11 無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7078387B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000115182A (ja) 1998-10-02 2000-04-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線パケット通信方式
JP2006166309A (ja) 2004-12-10 2006-06-22 Fuji Xerox Co Ltd 無線lan通信方式
JP2009539300A (ja) 2006-06-05 2009-11-12 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 非同期データ伝送のためのチャンネル割当管理方法、非同期データの伝送方法及び該方法を利用する装置
JP2010258715A (ja) 2009-04-23 2010-11-11 National Institute Of Information & Communication Technology 無線通信用の時間割り当て方法,時間割り当てデバイス,及び無線通信システム
JP2013501460A (ja) 2009-08-13 2013-01-10 インテル コーポレイション ミリ波ネットワークにおけるvbr干渉軽減
JP2016158008A (ja) 2015-02-23 2016-09-01 シャープ株式会社 無線通信システムおよび守衛端末

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000115182A (ja) 1998-10-02 2000-04-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線パケット通信方式
JP2006166309A (ja) 2004-12-10 2006-06-22 Fuji Xerox Co Ltd 無線lan通信方式
JP2009539300A (ja) 2006-06-05 2009-11-12 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 非同期データ伝送のためのチャンネル割当管理方法、非同期データの伝送方法及び該方法を利用する装置
JP2010258715A (ja) 2009-04-23 2010-11-11 National Institute Of Information & Communication Technology 無線通信用の時間割り当て方法,時間割り当てデバイス,及び無線通信システム
JP2013501460A (ja) 2009-08-13 2013-01-10 インテル コーポレイション ミリ波ネットワークにおけるvbr干渉軽減
JP2016158008A (ja) 2015-02-23 2016-09-01 シャープ株式会社 無線通信システムおよび守衛端末

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019106591A (ja) 2019-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4904849B2 (ja) 無線局及び通信方法
JP4266159B2 (ja) Ieee802.11準拠の無線lanのための、スケジューリング情報パラメータセットを使用した集中制御役の受け渡し方法
JP3530141B2 (ja) 無線lanシステム及び無線lanシステムの信号衝突回避方法
US7924768B2 (en) Wireless LAN system, communication terminal and communication program
US7787493B2 (en) Radio communication method and radio communication device
US8675633B2 (en) Wireless communication apparatus capable of avoiding collisions
US8305946B2 (en) Intermittent operation communication device and communication system using beacon and sleep mode
US6674737B1 (en) Wireless local area network(LAN) and a method of operating the LAN
JP6596083B2 (ja) スポーツタイミング用途に適した迅速な無線周波数通信
JP5344986B2 (ja) 無線中継局
JP2007267167A (ja) 無線通信システムおよび基地局・移動体無線通信装置
JP6026641B2 (ja) 無線伝送システム
JP5599879B2 (ja) ワイヤレスネットワークにおけるデータパケットの衝突を同期させるためのプロトコル
JP2021170840A (ja) 通信装置、制御方法、及びプログラム
JP4271089B2 (ja) 無線通信方法および無線通信装置
JP7078387B2 (ja) 無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法
JP4782484B2 (ja) 無線装置、通信局、及び無線ネットワーク
JP2010136349A (ja) 中継システム、中継装置及び同期方法
WO2012050056A1 (ja) 無線ネットワークシステム
JP3950081B2 (ja) 無線中継方法および装置
JP7048327B2 (ja) 無線通信装置、および無線通信システム
JP2006033070A (ja) データ伝送制御方法
JP3803026B2 (ja) 無線通信システム
JP7063608B2 (ja) 無線通信装置、および無線通信システム
JP3665272B2 (ja) 無線通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220519

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7078387

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350