特許法第30条第2項適用 令和3年8月17日 https://www.youtube.com/watch?v=dqjw9VoOfuwを通じて発表、 令和3年8月20日 https://cabos.jp/ を通じて発表、 令和3年9月29日 https://us02web.zoom.us/webinar/register/3716327069233/WN_ieMJMgWdQnyHqXVpM9dDyg、第7回京商イブニングピッチ~若手起業家の登竜門~ を通じて発表。
以下、採用支援装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、組織の従業員に対するアンケートに対する1以上の従業員の回答集合を用いて、当該組織の特性を示す組織特性情報を取得し、組織に採用される候補者に対するアンケートに対する回答集合を用いて、候補者特性情報を取得し、当該組織特性情報と当該候補者特性情報とを用いて、候補者と組織との相性に関する相性スコアを取得し、出力する採用支援装置を具備する採用支援システムについて説明する。
なお、組織は、例えば、企業、地方公共団体、大学等の学校、事業部、部、課、係、チーム、プロジェクトであり、問わない。従業員は、組織と雇用関係にある者である。従業員は、組織に雇用される者であり、例えば、正規社員であるが、非正規社員を含んでも良い。候補者は、組織との相性を特定する相性スコアを出す対象者であり、求職者のみならず、配属先を決定する対象の者等も含んでも良く、広く解する。候補者は、例えば、組織に採用される候補となる学生であるが、別の組織で就業している者等を含んでも良い。
また、本実施の形態において、候補者と組織との間の親和性スコアとスタンススコアとを取得し、当該2種類のスコアを用いて相性スコアを取得する採用支援装置を具備する採用支援システムについて説明する。
また、本実施の形態において、親和性スコアとスタンススコアとに対して重み付けし、相性スコアを取得する採用支援装置を具備する採用支援システムについて説明する。
また、本実施の形態において、管理されている組織階層の情報を用いて、2以上の各下位組織の従業員の回答集合を用いて、2以上の各下位組織の特性を示す組織特性情報を取得し、かつ上位組織の特性を示す組織特性情報を取得し、いずれの階層に対応する組織に対しても、候補者との相性に関する相性スコアを取得し、出力できる採用支援装置を具備する採用支援システムについて説明する。
なお、本実施の形態において、情報Xと情報Yとが対応付くことは、情報Xから情報Yが取得できること、または情報Yから情報Xが取得できること、または相互に一方の情報から他方の情報が取得できることである。情報Xと情報Yとが対応付く場合は、例えば、情報Xと情報Yとが一のバッファに格納されている場合、情報Xと情報Yとがリンク付けられている場合、情報Xが情報Yを有する場合、情報Yが情報Xを有する場合等があり、情報Xと情報Yとを対応付けるための構成、情報Xと情報Yのデータ構造等は問わない。
図1は、本実施の形態における採用支援システムAの概念図である。採用支援システムAは、採用支援装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。
採用支援装置1は、相性スコアを取得する装置である。採用支援装置1は、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。なお、採用支援装置1は、スタンドアロンで動作しても良い。
端末装置2は、ユーザが使用する装置である。端末装置2は、いわゆるパソコン、スマートフォン、タブレット端末であるが、その種類は問わない。なお、ユーザは、例えば、組織と候補者との相性スコアを取得する採用者側の者、従業員、または候補者等であり、問わない。
採用支援装置1と1以上の各端末装置2とは、インターネットやLAN等のネットワークにより通信可能である。
図2は、本実施の形態における採用支援システムAのブロック図である。図3は、採用支援装置1のブロック図である。
採用支援装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。格納部11は、従業員管理部111、候補者管理部112、組織階層管理部113、所属管理部114、組織アンケート格納部115、候補者アンケート格納部116、第一回答集合格納部117、および第二回答集合格納部118を備える。受付部12は、組織識別子受付部121を備える。処理部13は、組織特性取得部131、候補者特性取得部132、スコア取得部133、および配属先情報取得部134を備える。スコア取得部133は、親和性スコア取得手段1331、スタンススコア取得手段1332、および相性スコア取得手段1333を備える。出力部14は、スコア出力部141、および配属先情報出力部142を備える。
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
採用支援装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する従業員情報、後述する候補者情報、後述する組織階層情報、後述する所属情報、後述する組織アンケート、後述する候補者アンケート、後述する第一回答集合、後述する第二回答集合、属性値マスタ、第一属性値マスタ、第二属性値マスタである。
属性値マスタは、組織質問および候補者質問に対応付く属性値集合を管理する情報である。属性値マスタは、2以上の属性値を有する。第一属性値マスタは、組織質問および候補者質問に対応付く第一属性値集合を管理する情報である。第一属性値マスタは、2以上の第一属性値を有する。第二属性値マスタは、組織質問および候補者質問に対応付く第二属性値集合を管理する情報である。第二属性値マスタは、2以上の第二属性値を有する。
属性値集合が有する属性値は、質問に対する回答が影響する項目やタイプである。項目は、組織または個人の内面の特性を特徴付ける情報である。項目は、例えば、「攻撃的」または「防御的」、「現実型」または「空想型」、「内向的」または「外交的」、「単独で行動する」または「協力的」、「自己統制型」または「自己犠牲型」または「完璧主義型」または「自己肯定」または「依存体質」等である。タイプは、2以上の項目の組み合わせである。
第一属性値は、例えば、「攻撃的」「防御艇」「現実型」「空想型」「内向的」「外交的」「単独で行動する」「協力的」である。
第二属性値は、例えば、「自己統制型」「自己犠牲型」「完璧主義型」「自己肯定」「依存体質」である。
従業員管理部111には、1または2以上の従業員情報が格納される。従業員情報は、従業員に関する情報である。従業員情報は、通常、従員識別子と1以上の従業員属性値とを有する。従業員情報は、当該従業員の組織特性情報を有しても良い。なお、従業員の組織特性情報とは、一の従業員が回答した第一回答集合を用いて取得された組織特性情報である。従業員識別子は、従業員を識別する情報であり、例えば、ID、メールアドレス、電話番号である。従業員属性値は、従業員の属性値であり、例えば、年齢、性別、職種、役職、所属組織識別子等である。所属組織識別子は、従業員が所属する組織を識別する情報であり、例えば、ID、会社名、部署名、会社名と部署名である。
候補者管理部112には、1または2以上の候補者情報が格納される。候補者情報は、候補者に関する情報である。候補者情報は、通常、候補者識別子と1以上の候補者属性値とを有する。候補者情報は、候補者の候補者特性情報を有しても良い。なお、候補者の候補者特性情報とは、一の候補者が回答した第二回答集合を用いて取得された候補者特性情報である。候補者識別子は、候補者を識別する情報であり、例えば、ID、メールアドレス、電話番号である。候補者属性値は、候補者の属性値であり、例えば、年齢、性別、希望職種等である。
組織階層管理部113は、1または2以上の組織階層情報が格納される。組織階層情報は、一の上位組織(例えば、会社)における組織の階層を特定する情報である。組織階層情報は、上位組織識別子と2以上の下位組織識別子との対応を示す情報である。上位組織識別子は、上位組織を識別する情報であり、例えば、ID、会社名、事業部名である。下位組織識別子は、対となる上位組織識別子で識別される上位組織の下位の組織を識別する情報である。下位組織識別子は、例えば、ID、部門名、課の名称、係りの名称、プロジェクトの名称である。
所属管理部114は、1または2以上の所属情報が格納される。所属情報は、従業員が属する下位組織を識別する下位組織識別子を特定する情報である。所属情報は、従業員と下位組織識別子とを対応付ける情報である。所属情報は、例えば、従業員と下位組織識別子とを有する。なお、従業員管理部111で、従業員の所属組織の情報が管理される場合、所属管理部114は不要である。
組織アンケート格納部115は、組織アンケートが格納される。組織アンケートは、従業員に対して行うアンケートの情報である。組織アンケートは、2以上の組織質問を有する。組織質問は、組織に関する質問である。組織質問は、組織に関する質問である。組織質問は、例えば、「自分に厳しく、自律した人が多い組織であるか?」「お互いに足りない部分を助け合える人が多い組織であるか?」である。
なお、2以上の各組織質問には、属性値集合の中のいずれかの属性値が対応付いていることは好適である。属性値集合は、2以上の属性値の集合である。
また、2以上の各組織質問には、第一属性値集合の中のいずれかの第一属性値と、第二属性値集合の中のいずれかの第二属性値とが対応付いていることは好適である。なお、第一属性値集合は、2以上の第一属性値の集合である。第二属性値集合は、2以上の第二属性値の集合である。第一属性値は、組織の候補者の親和性に関する属性値である。第二属性値集合は、候補者のスタンスに関する属性値である。
候補者アンケート格納部116は、候補者アンケートが格納される。候補者アンケートは、候補者に対して行うアンケートの情報である。候補者アンケートは、2以上の候補者質問を有する。候補者質問は、候補者に関する質問である。候補者質問は、アンケートを受ける候補者自身のことについての質問である。候補者質問は、例えば、「自分に厳しく、自律した人が多い組織であるか?」「お互いに足りない部分を助け合える人が多い組織であるか?」である。
なお、2以上の各候補者質問には、属性値集合の中のいずれかの属性値が対応付いていることは好適である。
また、2以上の各候補者質問には、第一属性値集合の中のいずれかの第一属性値と、第二属性値集合の中のいずれかの第二属性値とが対応付いていることは好適である。
また、2以上の各候補者質問には、一の組織質問に対応付いていることは好適である。また、候補者アンケートの候補者質問の数と組織アンケートの組織質問の数とは同一であることは好適である。
第一回答集合格納部117は、1または2以上の第一回答集合が格納される。第一回答集合は、回答を行った従業員の従業員識別子、または当該従業員が所属する組織の組織識別子に対応付いていることは好適である。ここでの組織識別子は、末端の組織の下位組織識別子であることは好適であるが、上位織識別子でも良い。
第一回答集合は、2以上の組織回答を有する。組織回答は、組織質問に対する回答である。第一回答集合は、例えば、2以上の各組織回答を要素とするベクトルである。かかるベクトルを組織回答ベクトルと言っても良い。組織回答ベクトルは、例えば、組織アンケートの組織質問の順番に、組織質問に対応する組織回答を順に並べたベクトルである。
組織回答ベクトルが有する2以上の各組織回答には、属性値集合の中のいずれかの属性値が対応付いていることは好適である。なお、2以上の各組織回答に組織質問が対応付く結果、組織質問と対になる属性値が組織回答に対応付いていても良い。
また、2以上の各組織回答には、第一属性値集合の中のいずれか1または2以上の第一属性値と、第二属性値集合の中のいずれか1または2以上の第二属性値とが対応付いていることは好適である。
第二回答集合格納部118は、1または2以上の第二回答集合が格納される。第二回答集合は、回答を行った候補者の候補者識別子に対応付いていることは好適である。
第二回答集合は、2以上の候補者回答を有する。候補者回答は、候補者質問に対する回答である。第二回答集合は、例えば、2以上の各候補者回答を要素とするベクトルである。かかるベクトルを候補者回答ベクトルと言っても良い。候補者回答ベクトルは、例えば、候補者アンケートの候補者質問の順番に、候補者質問に対応する候補者回答を順に並べたベクトルである。
候補者回答ベクトルが有する2以上の各候補者回答には、属性値集合の中のいずれかの属性値が対応付いていることは好適である。なお、2以上の各候補者回答に候補者質問が対応付く結果、候補者質問と対になる属性値が候補者回答に対応付いていても良い。
また、2以上の各候補者回答には、第一属性値集合の中のいずれか1または2以上の第一属性値と、第二属性値集合の中のいずれか1または2以上の第二属性値とが対応付いていることは好適である。
受付部12は、各種の情報や指示を受け付ける。各種の情報や指示は、例えば、組織識別子、第一回答集合、第二回答集合、スコア出力指示、配属先指示である。
スコア出力指示は、相性スコア等の出力の指示である。相性スコア等とは、後述する相性スコアだけでも良いし、相性スコアに加えて、後述する親和性スコアと後述するスタンススコアのうちの1以上のスコアを有しても良い。スコア出力指示は、例えば、組織識別子を有する。スコア出力指示は、例えば、候補者識別子を有する。スコア出力指示は、例えば、組織識別子と候補者識別子とを有する。
組織識別子受付部121は、組織識別子を受け付ける。ここでの組織識別子は、1以上の候補者との相性スコアを出力する対象の組織を識別する組織識別子である。
ここで、受け付けとは、通常、端末装置2からの受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。情報の受け付けとは、情報を取得できれば良い。
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、組織特性取得部131、候補者特性取得部132、スコア取得部133が行う処理である。
組織特性取得部131は、1または2以上の第一回答集合を用いて、当該第一回答集合に対応する組織識別子で識別される組織の組織特性情報を取得する。
組織特性取得部131は、例えば、着目する組織識別子と対になる1以上の従業員識別子を従業員管理部111から取得する。組織特性取得部131は、1以上の各従業員識別子と対になる第一回答集合を、第一回答集合格納部117から取得する。次に、組織特性取得部131は、1以上の第一回答集合を用いて、組織特性情報を取得する。
組織特性取得部131は、2以上の第一回答集合を用いて、組織特性情報を取得しても良い。
組織特性取得部131が2以上の第一回答集合から組織特性情報を取得するアルゴリズムは問わない。
組織特性取得部131は、例えば、2以上の第一回答集合から、第一回答集合の代表を取得する。第一回答集合の代表は、例えば、第一回答集合に対応する2以上の各組織質問ごとに、組織回答の代表値(例えば、平均値、中央値)を取得し、当該組織回答の代表値を有する情報である。第一回答集合の代表は、例えば、2以上の第一回答集合のうち、他の1以上の各第一回答集合との類似度の和が最も大きい第一回答集合である。次に、組織特性取得部131は、例えば、第一回答集合の代表を組織特性情報として取得する。
なお、組織特性情報は、組織の特性を示す情報である。組織特性情報は、例えば、組織ベクトルである。組織ベクトルは、1以上の第一回答集合が有する組織回答を用いて構成されるベクトルである。
また、第一回答集合の代表を組織特性情報とする場合の組織ベクトルは、組織質問の数の要素を有する。
組織特性取得部131は、2以上の各属性値ごとに、属性値に対応する1以上の各組織質問に対する組織回答を用いて、2以上の各属性値に対応する要素値を取得し、2以上の要素値を要素とする組織ベクトルを取得しても良い。なお、かかる場合、組織ベクトルは、属性値の数だけの要素を有する。また、組織質問または組織回答には、1以上の属性値が対応付いている。
組織特性取得部131は、2以上の各第一属性値に対応する1以上の各組織質問に対する組織回答を用いて、2以上の第一属性値ごとに要素値を取得し、2以上の各要素値を要素とする第一組織ベクトルを取得しても良い。また、組織特性取得部131は、2以上の各第二属性値に対応する1以上の各組織質問に対する組織回答を用いて、2以上の第二属性値ごとに要素値を取得し、2以上の各要素値を要素とする第二組織ベクトルを取得しても良い。また、組織特性取得部131は、第一組織ベクトルと第二組織ベクトルとを連結した組織ベクトルを構成しても良い。なお、第一組織ベクトルは、第一属性値の数だけの要素を有する。第二組織ベクトルは、第二属性値の数だけの要素を有する。
組織特性取得部131は、組織識別子受付部121が受け付けた組織識別子が上位組織識別子である場合、組織階層管理部113を参照し、当該上位組織識別子に対応する2以上の下位組織識別子を取得し、2以上の各下位組織識別子で識別される下位組織に属する1以上の各従業員が組織アンケートに対して回答した第一回答集合を用いて、上位組織識別子で識別される上位組織の特性を示す組織特性情報を取得することは好適である。
組織特性取得部131は、例えば、2以上の各下位組織識別子で識別される下位組織に属する2以上の各従業員が組織アンケートに対して回答した2以上の第一回答集合を用いて、下位組織識別子ごとに、組織特性情報を取得する。
組織特性取得部131は、組織識別子受付部121が受け付けた組織識別子が上位組織識別子である場合、上位組織識別子で識別される上位組織の特性を示す組織特性情報を取得し、かつ当該上位組織の2以上の各下位組織に属する各従業員が組織アンケートに対して回答した2以上の第一回答集合を用いて、下位組織識別子ごとに、組織特性情報を取得することは好適である。
候補者特性取得部132は、2以上の候補者質問を有する候補者アンケートに対して回答した第二回答集合を用いて、候補者特性情報を取得する。
候補者特性情報は、候補者の特性を示す情報である。候補者特性情報は、例えば、候補者ベクトルである。候補者ベクトルは、第二回答集合が有する2以上の候補者回答を用いて構成されるベクトルである。候補者ベクトルは、例えば、第二回答集合が有する2以上の各候補者回答を要素とするベクトルである。
候補者特性取得部132は、2以上の各候補者ごとに、各候補者の第二回答集合を用いて、候補者特性情報を取得することは好適である。
候補者特性取得部132は、例えば、2以上の各属性値ごとに、属性値に対応する1以上の各候補者質問に対する候補者回答を用いて、2以上の属性値ごとに要素値を取得し、2以上の要素値を要素とする候補者ベクトルである候補者特性情報を取得する。かかる場合、候補者ベクトルは、属性値の数だけの要素を有する。
候補者特性取得部132は、例えば、2以上の各第一属性値に対応する1以上の各候補者質問に対する候補者回答を用いて、2以上の第一属性値ごとに要素値を取得し、当該2以上の各要素値を要素とする第一候補者ベクトルを取得する。候補者特性取得部132は、2以上の各第二属性値に対応する1以上の各候補者質問に対する候補者回答を用いて、2以上の第二属性値ごとに要素値を取得し、当該2以上の各要素値を要素とする第二候補者ベクトルを取得する。候補者特性取得部132は、例えば、第一候補者ベクトルと第二候補者ベクトルとを連結した候補者ベクトルを構成しても良い。なお、第一候補者ベクトルは、第一属性値の数だけの要素を有する。第二候補者ベクトルは、第二属性値の数だけの要素を有する。
スコア取得部133は、組織特性取得部131が取得した組織特性情報と、候補者特性取得部132が取得した候補者特性情報とを用いて、相性スコアを取得する。相性スコアとは、組織と候補者との相性の程度を特定する情報である。相性スコアは、例えば、数値であるが、「A」「B」「C」と言ったランクを特定する情報で、「○」「×」といった二値のうちのいずれかを採り得る値等でも良く、相性スコアの表現は問わない。
組織特性情報と候補者特性情報とを用いた相性スコアの取得方法は問わない。スコア取得部133は、例えば、組織ベクトルの要素ごとに、要素値(例えば、組織ベクトルのi番目の要素値)に対応する候補者ベクトルの要素値(例えば、候補者ベクトルのi番目の要素値)との差異情報を取得し、要素ごとの差異情報を用いて、相性スコアを取得する。なお、差異情報は、2つの要素の差異に関する情報であり、例えば、減算結果、減算結果の絶対値、除算結果等である。スコア取得部133は、例えば、組織ベクトルの各要素と、当該要素に対応する候補者ベクトルの要素との差異情報を取得し、当該差異情報を演算式に代入し、相性スコアを取得する。
スコア取得部133は、例えば、組織特性情報である組織ベクトルと候補者特性情報である候補者ベクトルとの相関係数である相性スコアを取得する。スコア取得部133は、例えば、組織ベクトルと候補者ベクトルとの類似度である相性スコアを取得する。
スコア取得部133は、2以上の各下位組織識別子に対応する組織特性情報と、一の候補者特性情報とを用いて、2以上の下位組織識別子ごとに、当該一の候補者の相性スコアを取得することは好適である。かかることにより、一の候補者と相性の良い下位組織が分かり、当該一の候補者の配属先を提案できる。
スコア取得部133は、後述する親和性スコア取得手段1331、後述するスタンススコア取得手段1332、後述する相性スコア取得手段1333により、相性スコアを取得しても良い。
親和性スコア取得手段1331は、組織特性情報と候補者特性情報とを用いて、親和性スコアを取得する。親和性スコアは、組織と候補者との親和性の度合いを特定する情報である。親和性スコアも、相性スコアと同様、表現は問わない。
親和性スコア取得手段1331は、例えば、第一組織ベクトルと第一候補者ベクトルとの類似の度合いに関する親和性スコアを取得する。類似の度合いは、例えば、相関係数、類似度、対応する各要素の差異の絶対値の和である。
スタンススコア取得手段1332は、組織特性情報と候補者特性情報とを用いて、スタンススコアを取得する。スタンススコアは、候補者が組織において力を発揮できる環境であるかどうかを特定する情報である。スタンススコアは、候補者が組織において力を発揮できる環境である度合いを特定する情報である、と考えても良い。
スタンススコア取得手段1332は、例えば、組織ベクトルが有する各要素値と、当該要素値に対応する候補者ベクトルの要素値との差異に関する差異情報を取得し、当該要素値ごとの差異情報を、予め決められた演算式に代入し、当該演算式を実行し、スタンススコアを取得する。なお、差異情報は、例えば、減算した結果、減算した結果の絶対値、除算した結果である。
スタンススコア取得手段1332は、例えば、第二組織ベクトルを構成する各要素値と第二候補者ベクトルを構成する各要素値との差異情報を取得し、当該差異情報を用いて、スタンススコアを取得する。スタンススコア取得手段1332は、例えば、第二組織ベクトルを構成する各要素値と第二候補者ベクトルを構成する各要素値との差異情報を取得し、要素値ごとの差異情報を演算式に代入し、当該演算式を実行し、スタンススコアを取得する。
相性スコア取得手段1333は、親和性スコアとスタンススコアとを用いて、相性スコアを取得する。和性スコアとスタンススコアとを用いた相性スコアの取得のアルゴリズムは問わない。
相性スコア取得手段1333は、通常、親和性スコアが高いほど、高い相性スコアを取得する。相性スコア取得手段1333は、通常、スタンススコアが高いほど、高い相性スコアを取得する。相性スコア取得手段1333は、例えば、親和性スコアとスタンススコアとをパラメータとする増加関数により、相性スコアを取得する。相性スコア取得手段1333は、例えば、親和性スコアとスタンススコアと相性スコアとの組を有する2以上の対応情報を有する対応表を参照し、取得された親和性スコアと取得されたスタンススコアとの類似度が最大の親和性スコアとスタンススコアと対になる相性スコアを対応表から取得する。
相性スコア取得手段1333は、親和性スコアとスタンススコアとを異なる重み付として、相性スコアを取得することは好適である。相性スコア取得手段1333は、スタンススコアより親和性スコアの重みを重くして、相性スコアを取得することは好適である。相性スコア取得手段1333は、例えば、演算式「相性スコア=p×親和性スコア+q×スタンススコア(例えば、p=0.7,q=0.3)」より相性スコアを取得する。
配属先情報取得部134は、配属先情報を取得する。配属先情報は、一の候補者に対する配属先に関する情報である。配属先情報は、通常、一の候補者に対しての配属を決定する場合に利用できる情報である。配属先情報は、例えば、一の候補者に対して、配属先をレコメンドする情報である。配属先情報は、例えば、一の候補者に対して、最も高い相性スコアに対応する下位組織識別子である。配属先情報は、例えば、一の候補者に対して、2以上の下位組織識別子を、相性スコアをキーとして、降順に並べた下位組織識別子の集合である。配属先情報は、例えば、一の候補者に対して、2以上の各下位組織識別子の相性スコアを有する情報である。なお、下位組織識別子は、下位組織の識別情報である。下位組織は、最上位の組織ではない組織である。下位組織は、例えば、会社が有する組織である。会社が有する組織は、例えば、事業部、部、課、係、チーム、プロジェクトである。
配属先情報取得部134は、スコア取得部133が取得した下位組織識別子に対応する2以上の相性スコアを用いて、配属先情報を取得することは好適である。
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、相性スコア、親和性スコア、スタンススコア、下位組織識別子である。
ここで、出力とは、通常、端末装置2への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
スコア出力部141は、スコア取得部133が取得した相性スコアを出力する。スコア出力部141は、親和性スコアやスタンススコアを出力しても良い。
配属先情報出力部142は、配属先情報取得部134が取得した配属先情報を出力する。
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、従業員識別子、候補者識別子、組織識別子、第一回答集合、第二回答集合である。
端末受付部22は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、組織識別子、スコア出力指示、第一回答集合、第二回答集合である。
ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
各種の情報や指示等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。
端末送信部24は、各種の情報や指示等を採用支援装置1に送信する。各種の情報や指示等は、例えば、組織識別子、スコア出力指示、第一回答集合、第二回答集合である。
端末受信部25は、各種の情報を採用支援装置1から受信する。各種の情報は、例えば、組織アンケート、候補者アンケート、相性スコア、親和性スコア、スタンススコアである。
端末出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、組織アンケート、候補者アンケート、相性スコア、親和性スコア、スタンススコアである。
格納部11、従業員管理部111、候補者管理部112、組織階層管理部113、所属管理部114、組織アンケート格納部115、候補者アンケート格納部116、第一回答集合格納部117、第二回答集合格納部118、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
受付部12、および組織識別子受付部121は、無線または有線の通信手段で実現されることが好適であるが、放送を受信する手段、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されても良い。
処理部13、組織特性取得部131、候補者特性取得部132、スコア取得部133、配属先情報取得部134、親和性スコア取得手段1331、スタンススコア取得手段1332、相性スコア取得手段1333、および端末処理部23は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
出力部14、スコア出力部141、配属先情報出力部142、および端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、採用支援システムAの動作例について説明する。まず、採用支援装置1の動作例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)受付部12は、組織識別子に対応付く第一回答集合を受信したか否かを判断する。第一回答集合を受信した場合はステップS402に行き、第一回答集合を受信しなかった場合はステップS404に行く。
(ステップS402)処理部13は、ステップS401で受信された第一回答集合を、組織識別子に対応付けて、組織階層管理部113に蓄積する。第一回答集合は、従業員識別子に対応付けて蓄積された結果、組織識別子に対応付いても良い。
(ステップS403)組織特性取得部131は、組織特性取得処理を行う。ステップS401に戻る。組織特性取得処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS404)受付部12は、候補者識別子に対応付く第二回答集合を受信したか否かを判断する。第二回答集合を受信した場合はステップS405に行き、第二回答集合を受信しなかった場合はステップS407に行く。
(ステップS405)処理部13は、ステップS404で受信された第二回答集合を、候補者識別子に対応付けて、候補者管理部112に蓄積する。
(ステップS406)候補者特性取得部132は、候補者特性取得処理を行う。ステップS401に戻る。候補者特性取得処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS407)組織識別子受付部121は、採用側の端末装置2から組織識別子に対応するスコア出力指示を受信したか否かを判断する。スコア出力指示を受信した場合はステップS408に行き、スコア出力指示を受信しなかった場合はステップS416に行く。組織識別子受付部121は、例えば、採用側のユーザ識別子に対応するスコア出力指示を受信する。かかる場合、ユーザ識別子は組織識別子に対応付いている結果、組織識別子受付部121は、組織識別子に対応するスコア出力指示を受信することとなる。
(ステップS408)スコア取得部133は、ステップS407で受信したスコア出力指示に対応する組織識別子を取得する。スコア取得部133は、当該組織識別子と対になる組織特性情報を組織階層管理部113から取得する。
(ステップS409)スコア取得部133は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS410)スコア取得部133は、組織識別子で識別される組織に対して相性スコアを取得すべきi番目の候補者が存在するか否かを判断する。i番目の候補者が存在する場合はステップS411に行き、i番目の候補者が存在しない場合はステップS414に行く。相性スコアを取得すべき候補者の候補者識別子は、例えば、スコア出力指示に含まれる。相性スコアを取得すべき候補者の候補者識別子は、例えば、候補者管理部112で管理されている候補者識別子である。
(ステップS411)スコア取得部133は、i番目の候補者の候補者識別子を取得する。スコア取得部133は、当該候補者識別子と対になる候補者特性情報を候補者管理部112から取得する。
(ステップS412)スコア取得部133は、ステップS408で取得した組織特性情報と、ステップS411で取得した候補者特性情報とを用いて、当該組織とi番目の候補者との相性スコアを取得する。かかるスコア取得処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS413)スコア取得部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS410に戻る。
(ステップS414)処理部13は、ステップS413で取得された相性スコア等を用いて、送信する情報を構成する。
(ステップS415)スコア出力部141は、ステップS414で構成された情報を端末装置2に送信する。ステップS401に戻る。なお、かかる情報は、通常、相性スコアを有する。
(ステップS416)受付部12は、候補者の端末装置2から候補者識別子に対応するスコア出力指示を受信したか否かを判断する。スコア出力指示を受信した場合はステップS417に行き、スコア出力指示を受信しなかった場合はステップS425に行く。
(ステップS417)スコア取得部133は、ステップS416で受信されたスコア出力指示に対応する候補者識別子を取得する。スコア取得部133は、当該候補者識別子と対になる候補者特性情報を候補者管理部112から取得する。
(ステップS418)スコア取得部133は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS419)スコア取得部133は、当該候補者識別子で識別される当該候補者との相性スコアを取得するi番目の組織が存在するか否かを判断する。i番目の組織が存在する場合はステップS420に行き、i番目の組織が存在しない場合はステップS423に行く。相性スコアを取得すべき組織の組織識別子は、例えば、スコア出力指示に含まれる。相性スコアを取得すべき組織の組織識別子は、例えば、組織階層管理部113で管理されている組織識別子である。
(ステップS420)スコア取得部133は、i番目の組織の組織識別子を取得する。スコア取得部133は、当該組織識別子と対になる組織特性情報を組織階層管理部113から取得する。
(ステップS421)スコア取得部133は、ステップS417で取得した候補者特性情報と、ステップS420で取得した組織特性情報とを用いて、当該組織と当該候補者との相性スコアを取得する。かかるスコア取得処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS422)スコア取得部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS419に戻る。
(ステップS423)処理部13は、ステップS421で取得された相性スコア等を用いて、送信する情報を構成する。
(ステップS424)スコア出力部141は、ステップS423で構成された情報を、端末装置2に送信する。ステップS401に戻る。
(ステップS425)受付部12は、端末装置2から配属先指示を受信したか否かを判断する。配属先指示を受信した場合はステップS426に行き、配属先指示を受信しなかった場合はステップS401に戻る。
(ステップS426)処理部13等は、配属先処理を行う。ステップS401に戻る。配属先処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS403の組織特性取得処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS501)組織特性取得部131は、受信された第一回答集合を取得する。
(ステップS502)組織特性取得部131は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS503)組織特性取得部131は、格納部11の第一属性値マスタを参照して、i番目の第一属性値が存在するか否かを判断する。i番目の第一属性値が存在する場合はステップS504に行き、i番目の第一属性値が存在しない場合はステップS507に行く。
(ステップS504)組織特性取得部131は、i番目の第一属性値と対になる1以上の組織回答を、ステップS501で取得した第一回答集合の中から取得する。
(ステップS505)組織特性取得部131は、ステップS504で取得した1以上の組織回答を用いて、i番目の組織要素値を取得する。なお、組織特性取得部131は、例えば、1以上の各組織回答をパラメータとする演算式に、ステップS504で取得した1以上の各組織回答を代入し、当該演算式を実行し、i番目の組織要素値を取得する。なお、演算式は、例えば、和を算出する演算式、平均値を算出する演算式、中央値を取得する演算式等である。
(ステップS506)組織特性取得部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS503に戻る。
(ステップS507)組織特性取得部131は、2以上の各組織要素値を要素とするベクトルである組織特性情報を取得する。この組織特性情報は、ステップS501で取得した第一回答集合を回答した従業員に対する組織特性情報である。
(ステップS508)組織特性取得部131は、ステップS501で取得した第一回答集合を回答した従業員と同一の組織の他の従業員の1以上の組織特性情報が存在する否かを判断する。他の従業員の組織特性情報が存在する場合はステップS509に行き、存在しない場合はステップS512に行く。
(ステップS509)組織特性取得部131は、ステップS501で取得した第一回答集合を回答した従業員と同一の組織の他の従業員の1以上の組織特性情報を、従業員管理部111から読み出す。
(ステップS510)組織特性取得部131は、ステップS507で取得した組織特性情報と、ステップS509で取得した1以上の組織特性情報とを用いて、当該組織の組織特性情報の代表を取得する。なお、組織特性情報の代表は、例えば、当該組織の2以上の組織特性情報の各組織要素値の代表値(平均値または中央値または最大値または最小値など)を要素とするベクトルである。
(ステップS511)組織特性取得部131は、組織特性情報の代表を、当該組織の組織識別子に対応付けて、組織階層管理部113に蓄積する。上位処理にリターンする。
(ステップS512)組織特性取得部131は、ステップS507で取得した組織特性情報を、当該組織の組織特性情報の代表とする。ステップS511に行く。
次に、ステップS406の候補者特性取得処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS601)候補者特性取得部132は、受信された第二回答集合を取得する。
(ステップS602)候補者特性取得部132は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS603)候補者特性取得部132は、格納部11の第二属性値マスタを参照して、i番目の第二属性値が存在するか否かを判断する。i番目の第二属性値が存在する場合はステップS604に行き、i番目の第二属性値が存在しない場合はステップS607に行く。
(ステップS604)候補者特性取得部132は、i番目の第二属性値と対になる1以上の候補者回答を、ステップS601で取得した第二回答集合の中から取得する。
(ステップS605)候補者特性取得部132は、ステップS604で取得した1以上の候補者回答を用いて、i番目の候補者要素値を取得する。なお、候補者特性取得部132は、例えば、1以上の各候補者回答をパラメータとする演算式に、1以上の各候補者回答を代入し、当該演算式を実行し、i番目の候補者要素値を取得する。なお、演算式は、例えば、和を算出する演算式、平均値を算出する演算式、中央値を取得する演算式等である。
(ステップS606)候補者特性取得部132は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS603に戻る。
(ステップS607)候補者特性取得部132は、2以上の各候補者要素値を要素とするベクトルである候補者特性情報を取得し、当該候補者特性情報を候補者識別子に対応付けて候補者管理部112に蓄積する。上位処理にリターンする。この候補者特性情報は、ステップS601で取得した第二回答集合を回答した候補者に対する候補者特性情報である。
次に、ステップS412のスコア取得処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS701)親和性スコア取得手段1331は、取得されている組織特性情報から第一組織ベクトルを取得する。
(ステップS702)親和性スコア取得手段1331は、取得されている候補者特性情報から第一候補者ベクトルを取得する。
(ステップS703)親和性スコア取得手段1331は、第一組織ベクトルと第一候補者ベクトルとを用いて、親和性スコアを取得する。
(ステップS704)スタンススコア取得手段1332は、取得されている組織特性情報から第二組織ベクトルを取得する。
(ステップS705)スタンススコア取得手段1332は、取得されている候補者特性情報から第二候補者ベクトルを取得する。
(ステップS706)スタンススコア取得手段1332は、第二組織ベクトルと第二候補者ベクトルとを用いて、スタンススコアを取得する。
(ステップS707)相性スコア取得手段1333は、親和性スコアとスタンススコアとを用いて、相性スコアを取得する。
(ステップS708)スコア取得部133は、親和性スコア、スタンススコア、および、相性スコアを、組織識別子と候補者識別子とに対応付けて、格納部11に蓄積する。上位処理にリターンする。
次に、ステップS426の配属先処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS801)スコア取得部133は、候補者識別子を取得する。
(ステップS802)スコア取得部133は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS803)スコア取得部133は、配属先候補のi番目の組織の組織識別子が存在するか否かを判断する。i番目の組織の組織識別子が存在する場合はステップS804に行き、存在しない場合はステップS807に行く。
なお、i番目の組織の組織識別子は、例えば、配属先指示に含まれる。i番目の組織の組織識別子は、例えば、組織階層管理部113に管理されている。
(ステップS804)スコア取得部133は、配属先候補のi番目の組織の組織識別子と対になる組織特性情報を組織階層管理部113から取得する。
(ステップS805)スコア取得部133は、ステップS801で取得した候補者識別子と対になる候補者特性情報を候補者管理部112から取得する。スコア取得部133は、組織特性情報と候補者特性情報とを用いて、相性スコアを取得する。なお、スコア取得処理の例は、図7を用いて説明した。
(ステップS806)スコア取得部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS803に戻る。
(ステップS807)処理部13は、ステップS805で取得した相性スコアを用いて、配属先情報を構成する。
(ステップS808)配属先情報出力部142は、配属先情報を端末装置2に送信する。上位処理にリターンする。
次に、採用側の端末装置2の動作例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS901)端末受付部22は、第一回答集合を受け付けたか否かを判断する。第一回答集合を受け付けた場合はステップS902に行き、受け付けなかった場合はステップS903に行く。
(ステップS902)端末処理部23は、端末格納部21の従業員識別子を取得する。端末処理部23は、当該従業員識別子を第一回答集合に対応付ける。端末送信部24は、従業員識別子に対応付けられた第一回答集合を採用支援装置1に送信する。ステップS901に戻る。なお、端末送信部24は、組織識別子に対応付けられた第一回答集合を採用支援装置1に送信しても良い。
(ステップS903)端末受付部22は、スコア出力指示を受け付けたか否かを判断する。スコア出力指示を受け付けた場合はステップS904に行き、受け付けなかった場合はステップS907に行く。
(ステップS904)端末処理部23は、送信するスコア出力指示を構成する。端末送信部24は、当該スコア出力指示を採用支援装置1に送信する。なお、スコア出力指示は、例えば、組織識別子を有する。スコア出力指示は、例えば、1以上の候補者識別子を有する。
(ステップS905)端末受信部25は、相性スコア等の情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS906に行き、情報を受信しなかった場合はステップS905に戻る。
(ステップS906)端末処理部23は、ステップS905で受信された情報を用いて、出力する情報を構成する。端末出力部26は、当該情報を出力する。ステップS901に戻る。
(ステップS907)端末受付部22は、配属先指示を受け付けたか否かを判断する。配属先指示を受け付けた場合はステップS908に行き、受け付けなかった場合はステップS901に戻る。
(ステップS908)端末処理部23は、送信する配属先指示を構成する。端末送信部24は、当該配属先指示を採用支援装置1に送信する。なお、配属先指示は、例えば、候補者識別子を有する。スコア出力指示は、例えば、1以上の組織識別子を有する。
(ステップS909)端末受信部25は、配属先情報を受信したか否かを判断する。配属先情報を受信した場合はステップS910に行き、配属先情報を受信しなかった場合はステップS909に戻る。
(ステップS910)端末処理部23は、ステップS909で受信された配属先情報を用いて、出力する配属先情報を構成する。端末出力部26は、当該配属先情報を出力する。ステップS901に戻る。
なお、図9のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、候補者側の端末装置2の動作例について、図10のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1001)端末受付部22は、第二回答集合を受け付けたか否かを判断する。第二回答集合を受け付けた場合はステップS1002に行き、受け付けなかった場合はステップS1003に行く。
(ステップS1002)端末処理部23は、端末格納部21の候補者識別子を取得する。端末処理部23は、当該候補者識別子を第二回答集合に対応付ける。端末送信部24は、候補者識別子に対応付けられた第二回答集合を採用支援装置1に送信する。ステップS1001に戻る。
(ステップS1003)端末受付部22は、スコア出力指示を受け付けたか否かを判断する。スコア出力指示を受け付けた場合はステップS1004に行き、受け付けなかった場合はステップS1001に戻る。
(ステップS1004)端末処理部23は、送信するスコア出力指示を構成する。端末送信部24は、当該スコア出力指示を採用支援装置1に送信する。なお、スコア出力指示は、例えば、候補者識別子を有する。スコア出力指示は、例えば、1以上の組織識別子を有する。
(ステップS1005)端末受信部25は、相性スコア等の情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS1006に行き、情報を受信しなかった場合はステップS1005に戻る。
(ステップS1006)端末処理部23は、ステップS1005で受信された情報を用いて、出力する情報を構成する。端末出力部26は、当該情報を出力する。ステップS1001に戻る。
なお、図10のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における採用支援システムAの具体的な動作について説明する。
今、採用支援装置1の従業員管理部111には、図11に示す構造を有する従業員管理表が格納されている。従業員管理表は、「従業員識別子」「氏名」「所属組織識別子」「組織特性情報」を有し得る1以上のレコードが格納される。「所属組織識別子」は、ここでは、従業員が所属する最下位の階層の組織の識別子である。
候補者管理部112には、図12に示す構造を有する候補者管理表が格納されている。候補者管理表は、「候補者識別子」「氏名」「候補者特性情報」を有し得る1以上のレコードが格納される。
組織階層管理部113には、図13に示す組織階層管理表が格納されている。組織階層管理表は、1以上の組織階層情報が格納される。組織階層情報は、例えば、「上位組織識別子」「中位組織識別子」「下位組織識別子」を有する。なお、図13の組織階層管理表では、3階層または2階層の組織の組織階層情報が管理されているが、組織階層情報における組織階層の深さは問わない。
格納部11(組織アンケート格納部115および候補者アンケート格納部116に該当)には、図14に示すアンケート管理表が格納される。アンケート管理表は、「ID」「候補者アンケート」「組織アンケート」「第一属性値」「第二属性値」を有する2以上のレコードが格納される。「ID」は、質問番号である。各レコードにおける「第一属性値」は、ここでは、「Type1」から「Type9」の9つのタイプのうちの、いずれか1以上を採り得る。「第二属性値」は、ここでは、「スタンス1」から「スタンス5」の5つのスタンスのうちの、いずれか1以上を採り得る。なお、「候補者アンケート」「組織アンケート」ともに、ここでは、90問の質問が含まれる、とする。
第一回答集合格納部117には、図15に示す構造を有する第一回答集合管理表が格納されている。第一回答集合管理表は、各従業員の第一回答集合を管理する表である。第一回答集合管理表には、図14に示す組織アンケートの各質問に対する回答を要素とするベクトルである第一回答集合が格納される。第一回答集合は、組織アンケートの各質問に対する回答を要素とするベクトルである。第一回答集合は、ここでは、90の要素のベクトルである。また、各要素の順番は、質問の「ID」に対応付いている。つまり、ベクトル内の各要素には、当該要素の順番のIDに対応する第一属性値および第二属性値(図14参照)が対応付く。
なお、第一回答集合管理表の第一回答集合は、図16に示す組織アンケートに対して、各従業員が回答し、端末装置2から送信されてきた第一回答集合である。なお、第一回答集合を構成する組織回答は、ここでは、全く当てはまらない「0」、どちらかというと当てはまる「1」、どちらかというと当てはまる「2」、当てはまる「3」のうちのいずれかの値となる。
第二回答集合格納部118には、図17に示す構造を有する第二回答集合管理表が格納されている。第二回答集合管理表は、各候補者の第二回答集合を管理する表である。第二回答集合管理表には、図14に示す候補者アンケートの各質問に対する回答を要素とするベクトルである第二回答集合が格納される。第二回答集合は、候補者アンケートの各質問に対する回答を要素とするベクトルである。第二回答集合は、ここでは、90の要素のベクトルである。また、各要素の順番は、質問の「ID」に対応付いている。つまり、ベクトル内の各要素には、当該要素の順番のIDに対応する第一属性値および第二属性値(図14参照)が対応付く。
なお、第二回答集合管理表の第二回答集合は、図18に示す候補者アンケートに対して、各候補者が回答し、端末装置2から送信されてきた第二回答集合である。なお、第二回答集合を構成する候補者回答は、ここでは、全く当てはまらない「0」、どちらかというと当てはまる「1」、どちらかというと当てはまる「2」、当てはまる「3」のうちのいずれかの値となる。
上記の状況において、以下に示す6つの具体例について説明する。具体例1は、第一回答集合から各従業員の組織特性情報を構成する例である。具体例2は、複数の従業員の第一回答集合から、当該複数の従業員が所属する組織の組織特性情報を構成する例である。具体例3は、第二回答集合から各候補者の候補者特性情報を構成する例である。具体例4は、採用側が1以上の各候補者のスコアを出力する場合の処理例である。具体例5は、候補者が1以上の会社のスコアを出力する場合の処理例である。具体例6は、配属先情報を出力する場合の処理例である。
(具体例1)
採用支援装置1は、従業員識別子「A001」で識別される従業員の端末装置2から、第一回答集合(0,1,3,1,・・・,0)を受信し、従業員識別子「A001」と対にして、当該第一回答集合を、第一回答集合管理表に蓄積した、とする(図15参照)。
次に、組織特性取得部131は、以下のように組織特性取得処理を行う。まず、組織特性取得部131は、第一回答集合(0,1,3,1,・・・,0)を取得する。
次に、組織特性取得部131は、当該第一回答集合から、第一属性値集合のうちの「Type1」に対応する1以上の各要素(例えば、1番目の要素「0」)の値を取得する。次に、組織特性取得部131は、取得した1以上の要素の値をパラメータとする演算式(ここでは、例えば「和」)により、「Type1」に対応する値である要素値(a111)を取得する。a111は、例えば、「7」である。また、組織特性取得部131は、第一回答集合から、「Type2」に対応する1以上の各要素の値を取得する。次に、組織特性取得部131は、取得した1以上の要素の値をパラメータとする演算式により、「Type2」に対応する値である要素値(a112)を取得する。同様に、組織特性取得部131は、「Type3」「Type4」「Type5」「Type6」「Type7」「Type8」「Type9」の各々に対する要素値(a113,a114,a115,a116,a117,a118,a119)を取得する。
次に、組織特性取得部131は、当該第一回答集合から、第二属性値集合のうちの「スタンス1」に対応する1以上の各要素(例えば、1番目の要素「0」)の値を取得する。次に、組織特性取得部131は、取得した1以上の要素をパラメータとする演算式(ここでは、例えば「和」)により、「スタンス1」に対応する値である要素値(a211)を取得する。a211は、例えば、「23」である。また、組織特性取得部131は、第一回答集合から、「スタンス2」に対応する1以上の各要素の値を取得する。次に、組織特性取得部131は、取得した1以上の要素の値をパラメータとする演算式により、「スタンス2」に対応する値である要素値(a212)を取得する。同様に、組織特性取得部131は、「スタンス3」「スタンス4」「スタンス5」の各々に対する要素値(a213,a214,a215)を取得する。
次に、組織特性取得部131は、取得した「Type1」から「Type9」の各々に対応する要素値と「スタンス1」から「スタンス5」の各々に対する要素値とを含むベクトルである組織特性情報(a111,a112,a113,a114,a115,a116,a117,a118,a119,a211,a212,a213,a214,a215)を構成する。そして、組織特性取得部131は、当該組織特性情報を従業員識別子「A001」に対応付けて、図11の従業員管理表に蓄積する。なお、(a111,a112,a113,a114,a115,a116,a117,a118,a119)は、第一組織ベクトルであり、(a211,a212,a213,a214,a215)は、第二組織ベクトルである。
組織特性取得部131は、同様に、他の従業員からの第一回答集合を用いて、各従業員の組織特性情報を従業員識別子に対応付けて、図11の従業員管理表に蓄積する。なお、一の従業員の組織特性情報を従業員特性情報と言っても良い。また、一の従業員特性情報が当該従業員が所属する組織の組織特性情報であっても良い。
(具体例2)
組織特性取得部131は、例えば、組織識別子「会社α」の組織特性情報を取得する処理を、以下のように行う。つまり、組織特性取得部131は、「会社α」と対になる下位組織識別子「X1部」「X2部」「Y1部」「Y2部」・・・「Z1部」を、図13の組織階層管理表から取得する。次に、組織特性取得部131は、下位組織識別子「X1部」「X2部」「Y1部」「Y2部」・・・「Z1部」と対になるすべての従業員識別子と対になるn(ここでは、nは2以上)の組織特性情報を、図11の従業員管理表から取得する。
次に、組織特性取得部131は、取得した2以上の組織特性情報を代表する組織特性情報を取得する。なお、ここでは、組織特性取得部131は、例えば、取得した2以上の組織特性情報に含まれる各要素値の平均値を取得し、当該平均値を各要素値とするベクトルを取得する。つまり、組織特性取得部131は、ベクトル「((a111+a131+・・・)/n,(a112+a132+・・・)/n,・・・,(a119+a139+・・・)/n,(a211+a231+・・・)/n,・・・,(a215+a235+・・・)/n)」を取得する。なお、上記のベクトルを簡単化のために、「(a1α1,・・・,a1α9,a2α1,・・・,a2α5)」とする。
次に、組織特性取得部131は、当該ベクトル(組織特性情報)を、「会社α」に対応付けて蓄積する。かかる蓄積された情報の例は、図19の「ID=1」のレコードである。なお、図19は、組織特性情報管理表である。組織特性情報管理表は、「ID」「組織識別子」「組織特性情報」を有する1以上のレコードを有する。また、組織特性情報管理表は、例えば、組織階層管理部113に格納される。
また、組織特性取得部131は、組織識別子「会社β」の組織特性情報を取得する処理を、上記と同様に行う。
また、組織特性取得部131は、例えば、会社αのX事業部のX1部の組織特性情報を取得する処理を、以下のように行う。つまり、組織特性取得部131は、下位組織識別子「X1部」と対になるすべての従業員識別子と対になるm(ここでは、mは2以上)の組織特性情報を、図11の従業員管理表から取得する。
次に、組織特性取得部131は、取得した2以上の組織特性情報を代表する組織特性情報を取得する。なお、ここでは、組織特性取得部131は、例えば、取得した2以上の組織特性情報に含まれる各要素値の平均値を取得し、当該平均値を各要素の値とするベクトルを取得する。つまり、組織特性取得部131は、ベクトル「((a111+a131+・・・)/m,(a112+a132+・・・)/m,・・・,(a119+a139+・・・)/m,(a211+a231+・・・)/m,・・・,(a215+a235+・・・)/m)」を取得する。なお、上記のベクトルを簡単化のために、「(a1X11,・・・,a1x19,a2X11,・・・,a2X15)」とする。
次に、組織特性取得部131は、当該ベクトル(組織特性情報)を、「X1部」に対応付けて蓄積する。かかる蓄積された情報の例は、図19の「ID=6」のレコードである。
以上の処理により、各組織識別子で識別される組織の組織特性情報を取得できた。また、2階層以上の組織階層の各組織の組織特性情報も取得できた。
(具体例3)
採用支援装置1は、候補者識別子「B001」で識別される候補者の端末装置2から、第二回答集合(3,1,0,2,・・・,3)を受信し、候補者識別子「B001」と対にして、当該第二回答集合を、第二回答集合管理表に蓄積した、とする(図17参照)。
次に、候補者特性取得部132は、以下のように候補者特性取得処理を行う。まず、候補者特性取得部132は、第二回答集合(3,1,0,2,・・・,3)を取得する。
次に、候補者特性取得部132は、当該第二回答集合から、第二属性値集合のうちの「Type1」に対応する1以上の各要素(例えば、1番目の要素「1」)の値を取得する。次に、候補者特性取得部132は、取得した1以上の要素の値をパラメータとする演算式(ここでは、例えば「和」)により、「Type1」に対応する値である要素値(b111)を取得する。b111は、例えば、「11」である。また、候補者特性取得部132は、第二回答集合から、「Type2」に対応する1以上の各要素の値を取得する。次に、候補者特性取得部132は、取得した1以上の要素の値をパラメータとする演算式により、「Type2」に対応する値である要素値(b112)を取得する。同様に、候補者特性取得部132は、「Type3」「Type4」「Type5」「Type6」「Type7」「Type8」「Type9」の各々に対する要素値(b113,b114,b115,b116,b117,b118,b119)を取得する。
次に、候補者特性取得部132は、当該第二回答集合から、第二属性値集合のうちの「スタンス1」に対応する1以上の各要素(例えば、1番目の要素「3」)の値を取得する。次に、候補者特性取得部132は、取得した1以上の要素の値をパラメータとする演算式(ここでは、例えば「和」)により、「スタンス1」に対応する値である要素値(b211)を取得する。b211は、例えば、「16」である。また、候補者特性取得部132は、第二回答集合から、「スタンス2」に対応する1以上の各要素の値を取得する。次に、候補者特性取得部132は、取得した1以上の要素の値をパラメータとする演算式により、「スタンス2」に対応する値である要素値(b212)を取得する。同様に、候補者特性取得部132は、「スタンス3」「スタンス4」「スタンス5」の各々に対する要素値(b213,b214,b215)を取得する。
次に、候補者特性取得部132は、取得した「Type1」から「Type9」の各々に対応する要素値と「スタンス1」から「スタンス5」の各々に対する要素値とを含むベクトルである組織特性情報(b111,b112,b113,b114,b115,b116,b117,b118,b119,b211,b212,b213,b214,b215)を構成する。そして、候補者特性取得部132は、当該候補者特性情報を候補者識別子「B001」に対応付けて、図12の候補者管理表に蓄積する。なお、(b111,b112,b113,b114,b115,b116,b117,b118,b119)は、第一候補者ベクトルであり、(b211,b212,b213,b214,b215)は、第二候補者ベクトルである。
候補者特性取得部132は、同様に、他の候補者からの第二回答集合を用いて、各候補者の候補者特性情報を候補者識別子に対応付けて、図11の従業員管理表に蓄積する。
(具体例4)
会社αの従業員が、会社αと多数の候補者との相性を特定する相性スコアを出力するために、スコア出力指示(会社α)を、端末装置2に入力した、とする。
次に、端末装置2の端末受付部22は、スコア出力指示(会社α)を受け付ける。次に、端末処理部23は、送信するスコア出力指示を構成する。次に、端末送信部24は、当該スコア出力指示を採用支援装置1に送信する。
次に、採用支援装置1の組織識別子受付部121は、採用側の端末装置2から組織識別子「会社α」を含むスコア出力指示を受信する。次に、スコア取得部133は、受信したスコア出力指示に対応する組織識別子「会社α」を取得する。次に、スコア取得部133は、当該組織識別子「会社α」と対になる組織特性情報(a1α1,・・・,a1α9,a2α1,・・・,a2α5)を図19の組織特性情報管理表から取得する。
次に、スコア取得部133は、図12の候補者管理表から、候補者ごとに、候補者特性情報を取得する。
次に、スコア取得部133は、取得した組織特性情報(a1α1,・・・,a1α9,a2α1,・・・,a2α5)と、各候補者の候補者特性情報とを用いて、会社αと各候補者との相性スコアを取得する。
具体的には、スコア取得部133を構成する親和性スコア取得手段1331は、組織特性情報(a1α1,・・・,a1α9,a2α1,・・・,a2α5)から、第一属性値集合の中のいずれかの第一属性値に対応付く要素の集合である第一組織ベクトル(a1α1,a1α2,a1α3,a1α4,a1α5,a1α6,a1α7,a1α8,a1α9)を取得する。また、親和性スコア取得手段1331は、各候補者の候補者特性情報から、第一属性値集合の中のいずれかの第一属性値に対応付く要素の集合である第一候補者ベクトルを取得する。次に、親和性スコア取得手段1331は、候補者ごとに、第一組織ベクトルと第一候補者ベクトルとを用いて、親和性スコアを取得する。ここでは、親和性スコア取得手段1331は、例えば、第一組織ベクトルと第一候補者ベクトルとの相関係数を算出する。次に、親和性スコア取得手段1331は、候補者ごとに取得した相関係数を、0から100までの値を正規分布になるように補正する。そして、親和性スコア取得手段1331は、補正した値を、各候補者の親和性スコアとして取得し、候補者識別子と対にして親和性スコアを図示しないバッファに一時蓄積する。
次に、スタンススコア取得手段1332は、取得されている組織特性情報から第二組織ベクトル(a2α1,a2α2,a2α3,a2α4,a2α5)を取得する。また、スタンススコア取得手段1332は、候補者ごとに、取得されている候補者特性情報から第二候補者ベクトル(要素値1,要素値2,要素値3,要素値4,要素値5)を取得する。次に、スタンススコア取得手段1332は、候補者ごとに、第二組織ベクトルと第二候補者ベクトルとを用いて、スタンススコアを取得する。ここでは、スタンススコア取得手段1332は、第一組織ベクトルと第一候補者ベクトルが有する要素の差を、ベクトルの要素ごとに取得する。つまり、スタンススコア取得手段1332は、差異ベクトル(a2α1-要素値1,a2α2-要素値2,a2α3-要素値3,a2α4-要素値4,a2α5-要素値5)を取得する。次に、スタンススコア取得手段1332は、差異ベクトルの各差異情報(要素値)をパラメータとする演算式に差異ベクトルの各差異情報を代入し、当該演算式を実行し、スタンススコアの元になる値を取得する。次に、スタンススコア取得手段1332は、候補者ごとに取得した値を、0から100までの値を正規分布になるように補正する。そして、スタンススコア取得手段1332は、補正した値を、各候補者のスタンススコアとして取得し、候補者識別子と対にしてスタンススコアを図示しないバッファに一時蓄積する。
次に、相性スコア取得手段1333は、候補者ごとに、親和性スコアとスタンススコアとを用いて、相性スコアを取得する。ここでは、相性スコア取得手段1333は、演算式「相性スコア=p×親和性スコア+q×スタンススコア(例えば、p=0.7,q=0.3)」に親和性スコアとスタンススコアとを代入し、当該演算式を実行し、候補者ごとに、相性スコアを算出する。
次に、処理部13は、候補者ごとに取得された相性スコアと親和性スコアとスタンススコアとを用いて、送信する情報を構成する。ここでは、相性スコアをキーとして、候補者の情報を降順にソートして、送信する情報を構成する、とする。次に、スコア出力部141は、構成された情報を端末装置2に送信する。なお、候補者の情報は、例えば、相性スコアと親和性スコアとスタンススコアと候補者管理部112の候補者の属性値(例えば、氏名、住所等)を含む。
次に、端末装置2の端末受信部25は、相性スコア等の情報を受信する。次に、端末処理部23は、受信された情報を用いて、出力する情報を構成する。端末出力部26は、当該情報を出力する。なお、かかる出力例は、図20である。図20において、α社と最も相性が良い候補者は「大西Z男」であり、2位は「井上Y子」、3位は「青木X夫」であることが分かる。
以上、本具体例によれば、採用側は、自社と相性が良い候補者を容易に知ることができる。
(具体例5)
候補者「青木X夫」は、多数の会社との自分との相性を特定する相性スコアを出力するために、スコア出力指示(候補者識別子=B001)を、端末装置2に入力した、とする。
次に、端末装置2の端末受付部22は、スコア出力指示(候補者識別子=B001)を受け付ける。次に、端末処理部23は、送信するスコア出力指示を構成する。次に、端末送信部24は、当該スコア出力指示を採用支援装置1に送信する。
次に、採用支援装置1の受付部12は、候補者の端末装置2から候補者識別子「B001」を含むスコア出力指示を受信する。次に、スコア取得部133は、受信したスコア出力指示に対応する候補者識別子「B001」を取得する。次に、スコア取得部133は、当該候補者識別子「B001」と対になる候補者特性情報(b111,b112,・・・,b119,b211,・・・,b215)を図12の候補者管理表から取得する。
次に、スコア取得部133は、図19の候補者管理表から、会社ごとに、組織特性情報を取得する。なお、ここで取得する会社の組織特性情報は、「会社α」「会社β」「会社γ」の3社の組織特性情報である、とする。
次に、スコア取得部133は、取得した候補者特性情報(b111,b112,・・・,b119,b211,・・・,b215)と各会社の組織特性情報とを用いて、当該候補者と各会社との相性スコアを取得する。
具体的には、親和性スコア取得手段1331は、青木X夫の候補者特性情報から、第一属性値集合の中のいずれかの第一属性値に対応付く要素の集合である第一候補者ベクトル(b111,b112,・・・,b119)を取得する。また、スコア取得部133を構成する親和性スコア取得手段1331は、各会社の組織特性情報から、第一属性値集合の中のいずれかの第一属性値に対応付く要素の集合である第一組織ベクトルを取得する。次に、親和性スコア取得手段1331は、各会社ごとに、第一候補者ベクトルと第一組織ベクトルとを用いて、親和性スコアを取得する。ここでは、親和性スコア取得手段1331は、各会社ごとに、第一組織ベクトルと第一候補者ベクトルとの類似度を算出する。次に、親和性スコア取得手段1331は、会社ごとに取得した類似度を、0から100までの値を正規分布になるように補正する。そして、親和性スコア取得手段1331は、補正した値を、青木X夫と各会社との親和性スコアとして取得し、組織識別子と対にして親和性スコアを図示しないバッファに一時蓄積する。
次に、スタンススコア取得手段1332は、スタンススコア取得手段1332は、取得されている候補者特性情報から第二候補者ベクトル(b211,・・・,b215)を取得する。また、スタンススコア取得手段1332は、会社ごとに、取得されている組織特性情報から第二組織ベクトルを取得する。次に、スタンススコア取得手段1332は、会社ごとに、第二組織ベクトルと第二候補者ベクトルとを用いて、スタンススコアを取得する。ここでは、スタンススコア取得手段1332は、第一候補者ベクトルと第一組織ベクトルとが有する要素値の差である差異情報を、ベクトルの要素ごとに取得する。つまり、スタンススコア取得手段1332は、5つの各差異情報を要素とする差異ベクトルを取得する。次に、スタンススコア取得手段1332は、会社ごとに、差異ベクトルの各要素値をパラメータとする演算式に差異ベクトルの各要素値を代入し、当該演算式を実行し、スタンススコアの元になる値を取得する。次に、スタンススコア取得手段1332は、会社ごとに取得した値を、0から100までの値を正規分布になるように補正する。そして、スタンススコア取得手段1332は、補正した値を、各会社のスタンススコアとして取得し、組織識別子と対にしてスタンススコアを図示しないバッファに一時蓄積する。
次に、相性スコア取得手段1333は、会社ごとに、親和性スコアとスタンススコアとを用いて、相性スコアを取得する。ここでは、相性スコア取得手段1333は、演算式「相性スコア=p×親和性スコア+q×スタンススコア(例えば、p=0.7,q=0.3)」に親和性スコアとスタンススコアとを代入し、当該演算式を実行し、会社ごとに、相性スコアを算出する。
次に、処理部13は、会社ごとに取得された相性スコアと親和性スコアとスタンススコアとを用いて、送信する情報を構成する。ここでは、相性スコアをキーとして、会社の情報を降順にソートして、送信する情報を構成する、とする。次に、スコア出力部141は、構成された情報を端末装置2に送信する。なお、会社の情報は、例えば、相性スコアと親和性スコアとスタンススコアと格納部11の会社の属性値(例えば、会社名、住所等)を含む。
次に、端末装置2の端末受信部25は、相性スコア等の情報を受信する。次に、端末処理部23は、受信された情報を用いて、出力する情報を構成する。端末出力部26は、当該情報を出力する。
以上、本具体例によれば、候補者は、自分の相性の良い組織(例えば、会社)を容易に知ることができる。
(具体例6)
候補者「青木X夫」の会社αへの入社が内定し、その配属先を決定するために、人事部の担当者は、配属先指示(候補者識別子=B001)を端末装置2に入力した、とする
すると、端末装置2の端末受付部22は、配属先指示を受け付ける。次に、端末処理部23は、送信する配属先指示(B001)を構成する。端末送信部24は、当該配属先指示を採用支援装置1に送信する。
次に、採用支援装置1の受付部12は、端末装置2から配属先指示(B001)を受信する。次に、スコア取得部133は、候補者識別子「B001」を取得する。また、スコア取得部133は、会社αの下位組織「X1部」「X2部」「Y1部」等の下位の組織の組織識別子を組織階層管理表から取得する。
次に、スコア取得部133は、上記の処理と同様の処理で、候補者識別子「B001」と対になる候補者特性情報と各下位組織の組織識別子と対になる組織特性情報とを用いて、下位組織ごとに、親和性スコアとスタンススコアと相性スコアとを取得する。
そして、配属先情報取得部134は、相性スコアをキーとして降順に、下位組織の組織識別子をソートする。そして、配属先情報取得部134は、ソートされた下位組織の組織識別子の集合を含む配属先情報を構成する。配属先情報出力部142は、配属先情報を端末装置2に送信する。なお、配属先情報は、相性スコアを含むことは好適である。また、配属先情報は、親和性スコアとスタンススコアとを含むことは好適である。
次に、端末装置2は、配属先情報を受信し、出力する。なお、配属先情報の出力態様は問わない。
以上、本実施の形態によれば、組織と候補者との相性を、容易かつ的確に把握できる。
さらに、本実施の形態によれば、候補者に対する配属先を提案できる。
なお、本実施の形態において、採用支援装置1はスタンドアロンの装置でも良い。かかる採用支援装置1のブロック図は、図3である。ここでの受付部12、組織識別子受付部121は、ユーザにより入力された指示や情報等を受け付ける。また、ここでの出力部14、スコア出力部141、および配属先情報出力部142は、例えば、情報をディスプレイに表示する。
また、本実施の形態において、採用支援装置1の格納部11または格納部11に含まれる一部の情報は、外部の装置に存在しても良い。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、組織に属する1または2以上の各従業員が当該組織に関する質問である2以上の組織質問を有する組織アンケートに対して回答した第一回答集合を用いて、前記組織の特性を示す組織特性情報を取得する組織特性取得部と、候補者に関する質問である2以上の候補者質問を有する候補者アンケートに対して回答した第二回答集合を用いて、前記候補者の特性を示す候補者特性情報を取得する候補者特性取得部と、前記組織特性情報と前記候補者特性情報とを用いて、前記組織と前記候補者との相性の程度を特定する相性スコアを取得するスコア取得部と、前記相性スコアを出力するスコア出力部として機能させるためのプログラムである。
また、図21は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の採用支援装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図21は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図22は、システム300のブロック図である。
図21において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
図22において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の採用支援装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の採用支援装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。