JP7078246B2 - マグネシウム電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、マグネシウム電池システムに関する。
マグネシウム等の金属からなる負極と、空気極とからなる正極とを有し、食塩水や海水等の電解液を注入することにより発電するマグネシウム電池(マグネシウム空気電池)が知られている(例えば特許文献1参照)。
マグネシウム電池は、発電を行わない状態、すなわち、電解液を注入する前の状態においては、特段のメンテナンスを要さずに長期保管が可能である。また、使用時には、電解液を注入するだけの簡易な操作のみで発電を行なうことができる。従って、例えば災害避難場所等にマグネシウム電池を有する非常電源装置を常備しておくことで、災害時など、商用電源が利用不能になった場合に、ラジオやテレビ等の電源や、携帯電話の充電を行なうための電源等として利用することができる。
特開2014-120401号公報
ところで、マグネシウム電池は、負荷の変動に追従する能力が低いことが知られている。例えば、負荷が少なく出力電力量が低い状態から負荷が急峻に増加した場合には、負荷の増加分に追従して出力電力量を直ちに増加させることができず、負荷に十分な電力を供給できない場合があるという問題がある。
本願発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、負荷が変動した場合にも、要求される電力量に応じた電力を負荷に供給できるマグネシウム電池システムを提供することを目的とする。
本発明のある実施態様によると、マグネシウムにより形成された金属極からなる負極と、空気極からなる正極とを備え、電解液が供給されることにより発電するマグネシウム電池と、マグネシウム電池が出力する直流電力を入力とし、入力された直流電力を交流電力に変換して負荷へと供給する電力変換部と、負荷へと供給される電力量を検出する電力量検出部と、直流電力を負荷とは別に消費させる電力消費部と、負荷へと供給される電力量に応じて、電力消費部が消費する電力量を制御する消費電力制御部と、を備えることを特徴とする。
上記態様によれば、負荷から要求される電力量に応じて電力消費部が消費する電力量を増減させることで、マグネシウム電池に要求される総電力量を制御することができる。これにより、負荷が変動した場合にも、マグネシウム電池に要求される電力量が変動することを抑制することができるので、負荷から要求される電力量に応じた電力を安定して負荷に供給することができる。
本発明の第1実施形態のマグネシウム電池システムの機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態のマグネシウム電池システムの回路構成である。 本発明の第1実施形態の制御部が実行する制御のフローチャートである。 本発明の第2実施形態のマグネシウム電池システムの回路構成である。
以下、本発明の実施形態によるマグネシウム電池システム1について図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態のマグネシウム電池システム1の機能ブロック図の一例である。
マグネシウム電池システム1は、主に、マグネシウム電池10、電力変換部20、消費電力制御部30を備えて構成される。
マグネシウム電池10は、複数の電池セル11が直列に積層されて構成され、電解液が注入されることにより、空気中の酸素を電気化学反応に利用して発電する一次電池である。各電池セル11は、マグネシウム又はマグネシウムを含んだ合金により形成された金属極(マグネシウム極)からなる負極と、空気を含む例えば多孔質のカーボン等により構成された空気極からなる正極と、これら負極及び正極を収装する筐体とから構成される。
電池セル11は、電解液が筐体に注入されることで、正極及び負極が注入された電解液に浸漬するように構成されている。電池セル11は、電解液が注入されると、マグネシウム極と電解液との化学反応によってマグネシウム極からマグネシウムイオンが溶出して発電が行なわれる。電解液としては、例えば塩化ナトリウム水溶液(塩水、海水)、塩化カルシウム水溶液、塩化アンモニウム水溶液等の塩化物イオンを含有する液体が用いられる。
電力変換部20は、マグネシウム電池10が発電した直流電力が入力され、入力された直流電力を交流電力へと変換して、負荷40へと供給する。本実施形態の電力変換部20は、DC/ACコンバータ(インバータ)により構成される。電力変換部20は、例えば商用家庭電源と同様の単相100V(50Hz又は60Hz)の交流電力を出力するように構成される。
消費電力制御部30は、電力量検出部33と、電力消費部35とに接続され、電力量検出部33が検出した負荷へと供給される電力量(負荷からマグネシウム電池10に要求される電力量)に応じて、電力消費部35が消費する電力量を制御することにより、マグネシウム電池10に要求される出力電力の総量を制御する。消費電力制御部30による制御の詳細は後述する。
電力量検出部33は、マグネシウム電池10が出力する電力の電流値及び電圧値を検出する。そして、消費電力制御部30は、電力量検出部33が検出したマグネシウム電池10の電流値と電圧値とに基づいて、マグネシウム電池10が出力する電力量を算出する。この電力量は、電力消費部35により消費される電力量、電力変換部20の動作により消費される電力量、及び、負荷40が消費する電力量が含まれる。すなわち、消費電力制御部30は、電力量検出部33が検出した電力量に基づいて、負荷40の大きさを算出することができる。
電力消費部35は、消費電力制御部30の制御により、マグネシウム電池10が出力する電力量が所定の電力量となるように、マグネシウム電池10から出力される直流電力を消費する。
また、消費電力制御部30には、供給電力表示部51と電池残量表示部52とが接続される。供給電力表示部51は、マグネシウム電池10から負荷40に供給されている電力を表示する。電池残量表示部52は、マグネシウム電池10の電池残量を表示する。
図2は、本発明の第1実施形態のマグネシウム電池システム1の回路構成を示す説明図である。
マグネシウム電池10は、正極端子10A及び負極端子10Bを備え、それぞれ、正極直流路20A及び負極直流路20Bを介して電力変換部20の入力側に接続される。電力変換部20の出力側は、正極交流路21A及び負極交流路21Bに接続される。正極交流路21A及び負極交流路21Bは、さらに接続端子45に接続される。電力変換部20は、正極直流路20A及び負極直流路20Bから入力される直流電力を交流電力に変換して、変換した交流電力を正極交流路21A及び負極交流路21Bを介して、接続端子45へと出力する。
接続端子45は、例えば家庭用100Vのコンセントを備えて構成される。接続端子45は、交流100V電源により動作する負荷40(例えば、テレビ、ラジオ、携帯電話やスマートホン等の充電器)が接続されることで、マグネシウム電池10が発電した電気を利用することができる。
電力量検出部33は、正極直流路20Aに設けられた電流計33A及び33Bと、正極直流路20Aと負極直流路20Bとの間に設けられた電圧計33Cとから構成される。電流計33Aはマグネシウム電池10から出力される電流を検出する。また、電流計33Bは、負荷40から要求される電力量と電力変換部20が動作に要する電力量との総量を検出する。なお、電力変換部20が動作に要する電力量は設計値等から把握できるので、電流計33Bが検出した電流値から負荷40から要求される電力量のみを求めることができる。また、電圧計33Cは、マグネシウム電池10の端子電圧を検出する。そして、電力量検出部33は、消費電力制御部30に接続されており、検出した電流値及び電圧値を消費電力制御部30へ出力する。
これにより、消費電力制御部30は、電力量検出部33が検出した値に基づいて、負荷40へと供給される電力量、及び、マグネシウム電池10から出力される電力量を算出することができる。
消費電力制御部30は、例えば、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および、入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータである。消費電力制御部30は、主に、マグネシウム電池10が出力する電力量を算出するとともに、算出した電力量に応じて電力消費部35が消費する電力量を制御するようにプログラムされている。制御の詳細については後述する。
消費電力制御部30は、電力量検出部33が検出した値に基づいて、マグネシウム電池10が負荷40に供給している現在の電力量と、マグネシウム電池10が供給可能な電池残量と、を算出する。
具体的には、消費電力制御部30は、マグネシウム電池10の出力電流と端子電圧との積から、マグネシウム電池10の正極端子10A及び負極端子10Bから出力されている電力量を算出する。また、電力消費部35の動作状態に基づいて、電力消費部35が現在消費している電力量を算出する。また、電力変換部20の動作状態から、電力変換部20が現在消費している電力量を取得する。消費電力制御部30は、これらの算出結果から、負荷40に供給されている電力量を演算することができる。
また、消費電力制御部30は、予め記憶されたマグネシウム電池10が供給可能な総電力から供給済みの電力の積算値を減算することにより、マグネシウム電池10の現在の電池残量を算出することができる。
電力消費部35は、消費電力制御部30に接続され、消費電力制御部30からの制御信号に従ってマグネシウム電池10から出力される直流電力を消費する。電力消費部35は、電力消費素子37とスイッチ38とを備えて構成される。
電力消費素子37は、例えば数Ωの直流抵抗器により構成され、直流電力を熱として消費する。スイッチ38は、例えばトランジスタ等の半導体スイッチにより構成され、消費電力制御部30からの制御信号によりON/OFF制御される。
消費電力制御部30がスイッチ38をON状態(導通状態)に制御する信号を送った場合は、スイッチ38が導通状態となり、マグネシウム電池10の正極端子10Aと、正極直流路20A、電力消費素子37、スイッチ38及び負極直流路20Bを介して負極端子10Bとの間で回路が形成される。この状態の電力消費部35は、マグネシウム電池10が発電する電力を負荷40とは別に消費することができるので、マグネシウム電池10に対して負荷40とは別個の負荷(以降、「ダミー負荷」と呼ぶ)として機能する。ダミー負荷としての機能の詳細は後述する。
消費電力制御部30に接続される供給電力表示部51は、例えば3桁の7セグメント表示器により構成され、消費電力制御部30が算出した現在の電力量(W)を数字として表示する。
消費電力制御部30に接続される電池残量表示部52は、例えば6段階のLEDからなるレベルメータにより構成され、消費電力制御部30が算出した電力の残量(Wh)を6段階により表示する。
ここで、従来のマグネシウム電池10が抱える問題点について説明する。
マグネシウム電池10は、筐体に電解液が注ぎ込まれることにより発電を開始する。しかしながら、マグネシウム電池10に電解液を注入して発電を開始してから、電力変換部20を駆動するのに十分な電力(電圧)に達するまでに相応の時間を要する。この間は、電力変換部20が動作を開始できないため負荷に電力を供給することができない。なお、発電開始後におけるマグネシウム電池10の出力電力量の増加傾きは、負荷が小さいほど小さくなる傾向がある。
また、上述したように、マグネシウム電池10は、負荷の変動に追従する能力が低いことが知られている。特に、負荷が小さい状態から大きい状態に移行した場合、換言すると、マグネシウム電池10に対して要求される出力電力量が急峻に増加した場合には、要求される出力電力量の変化に追従して出力電力を直ちに増加することができない。そのため、負荷が変動した場合には、負荷が要求する電力を供給できない場合がある。
またさらに、本実施形態のように、マグネシウム電池10の出力側が電力変換部20に接続されている場合に、例えば負荷から要求される電力が増加した際に、マグネシウム電池10が供給する電圧がドロップして、電力変換部20の動作電圧の下限を下回った場合には、電力変換部20の動作が停止してしまう場合がある。その時には、電力変換部20を再起動する等の制御を行なう必要があり、復帰に時間がかかるという問題もある。
本発明の実施形態の消費電力制御部30は、電力消費部35(ダミー負荷)を次のように制御することで、上記のような問題を解決する。以下、図3等を参照しながら消費電力制御部30が実行する制御の詳細を説明する。
図3は、本発明の第1実施形態の消費電力制御部30が実行する制御を示すフローチャートである。
ステップS10では、消費電力制御部30は、電力量検出部33が検出した値に基づいて、負荷40に供給されている現在の電力量を算出する。
ステップS20では、消費電力制御部30は、ステップS10で算出した負荷40に供給される現在の電力量が、予め記憶された所定の電力量より大きいか否かを判定する。
ここでの所定の電力量は、マグネシウム電池10において発電に係る電気化学反応が好適に行われる電力量であって、実験等により予め求められた値が設定される。また所定の電力量は、想定される負荷40に対して十分な電力量を供給でき、かつ、電力変換部20が動作可能な最低電圧以上の電圧を出力することができる電力量以上の値が設定される。例えば、本実施形態における所定の電力量は、100Whである。なお、所定の電力量は、電池セル11の積層数等に応じても適宜調整される。
前述のように、マグネシウム電池10は、負荷40の電力量が小さい状態から電力量が急に大きくなった場合等、負荷が変動した場合には、出力電力量を負荷の変動に追従させることができない場合がある。
そこで、本実施形態の消費電力制御部30は、マグネシウム電池10へ要求される出力電力量が、常時所定の電力量となるようにダミー負荷が消費する電力量を負荷40へと供給される電力量に応じて増減するように制御する。例えば、所定の電力量に対して負荷40が小さい場合には、マグネシウム電池10の出力電力量が所定の電力量になるようにダミー負荷により消費される電力量を増加させる。また、負荷から要求される電力量が増大した場合には、マグネシウム電池10の出力電力量が所定の電力量になるようにダミー負荷により消費される電力量を減少させる。
このように、負荷が変動しても、その変動分をダミー負荷の消費電力で補償するように制御することにより、マグネシウム電池10に要求される出力電力量を一定にすることができるので、負荷40が変動しても、負荷40が要求する電力量を安定して供給することができる。
また、前述のように、電力変換部20が動作するまで、すなわち、マグネシウム電池10の出力電圧が電力変換部20の動作電圧に達するまでには相応の時間を要する。そして、発電開始後におけるマグネシウム電池10の出力電力量の増加傾きは、負荷が小さいほど小さくなる傾向がある。したがって、負荷40へ供給される電力量がほぼゼロである発電開始直後から、ダミー負荷によってマグネシウム電池10への要求電力量を増大させることにより、出力電力の増加傾きを大きくすることができるので、電力変換部20の動作が開始されるまでの時間を短縮することができる。以下、図3を参照して説明を続ける。
ステップS20での比較の結果、負荷40に供給されている現在の電力量が所定の電力量以下と判定された場合は、マグネシウム電池10の現在の電力量に対して、ダミー負荷による電力量を増加させるために、ステップS30の処理が実行される。他方、負荷40に供給されている現在の電力量が所定の電力量よりも大きいと判定した場合は、電力消費部35の動作を停止するために、ステップS40の処理が実行される。
ステップS30では、消費電力制御部30は、電力消費部35のスイッチ38にゲート信号を送信してスイッチ38をONに制御し、マグネシウム電池10と電力消費素子37とで回路を形成する。これにより、電力消費素子37がダミー負荷として機能して、マグネシウム電池10の電力を消費する。
このとき、消費電力制御部30は、電力変換部20の動作に要する電力量、接続端子45に接続される負荷40の電力量、及び、電力消費素子37によるダミー負荷による電力量の合計が、所定の電力量以上となるように、スイッチ38をON/OFF制御して、ダミー負荷に消費させる電力量を制御する。なお、消費電力制御部30は、スイッチ38のON/OFFをパルス状に制御してもよい。
他方、ステップS40では、所定の電力量よりも現在の電力量が大きいので、消費電力制御部30は、スイッチ38をOFFに制御して、電力消費部35の動作を停止する(ステップS40)。これらの制御の後、消費電力制御部30はステップS10に戻り、ステップS10以降の処理を繰り返し実行する。
以上説明したように、本発明に係る第1実施形態のマグネシウム電池システム1は、マグネシウムにより形成された金属極からなる負極と空気極とからなる正極とを備え、電解液が供給されることにより発電するマグネシウム電池10と、マグネシウム電池10が出力する直流電力を交流電力に変換して負荷40へと供給する電力変換部20と、負荷40へと供給される電力量を検出する電力量検出部33と、直流電力を負荷40とは別に消費させる電力消費部35と、電力量検出部33が検出した電力量に応じて、電力消費部35が消費する電力量を制御する消費電力制御部30と、を備える。
これにより、負荷から要求される電力量に応じて、電力消費部35が消費する電力量を増減させることにより、マグネシウム電池10に要求される総電力量を制御することができる。これにより、負荷が変動した場合にも、マグネシウム電池10に要求される電力量が変動することを抑制することができるので、負荷40から要求される電力量に応じた電力を負荷40に安定して供給することができる。また、マグネシウム電池10への要求電力量が小さく、電力変換部20が動作可能な電圧を出力できない状態においても、マグネシウム電池10への要求電力量を増大させることができるので、マグネシウム電池10の出力電力の増加傾きを大きくして、電力変換部20が動作するまでに要する時間を短縮することができる。
また、消費電力制御部30は、負荷40へと供給される電力量と、電力消費部35が消費する電力量との合計が所定の電力量となるように、電力消費部35が消費する電力量を制御する。これにより、マグネシウム電池10における発電に係る電気化学反応が常時好適に行われるようになるので、負荷40に対してより安定して電力を供給することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明に係る第2実施形態のマグネシウム電池システム1について説明する。
図4は、本発明の第2実施形態のマグネシウム電池システム1の回路構成の一例を示す回路構成図である。なお、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
上述のとおり、第1実施形態における電力消費部35は、マグネシウム電池10と電力変換部20との間に配置され、マグネシウム電池10が出力する直流電力を消費するダミー負荷として機能した。
これに対して、第2実施形態における電力消費部135は、電力変換部20と負荷40(接続端子45)との間に配置され、電力変換部20が出力する交流電力を消費することでダミー負荷として機能するように構成される。
電力消費部135は、電力消費素子137とスイッチ138とを備える。
電力消費素子137は、例えばインダクタ等の交流抵抗素子により構成され、交流電力を熱として消費する。スイッチ138は、例えばトライアックやサイリスタ等の交流半導体スイッチング素子から構成され、消費電力制御部30からの信号により位相制御される。
電力量検出部33は、電流計33Aと電圧計33Cとから構成される。そして、消費電力制御部30は、電力量検出部33が検出した値に基づいて、マグネシウム電池10から出力される電力量を算出することができる。なお、電力消費部135が消費する電力量は、電力消費素子137の特性と位相制御におけるON/OFF時間とから算出することができる。したがって、本実施形態においては、負荷40へと供給される電力量は、マグネシウム電池10から出力される電力量から電力消費部135が消費する電力量を減算することにより求められる。
このように構成された第2実施形態のマグネシウム電池システム1においても、第1実施形態における図3のフローチャートと同様の制御を行なう。
すなわち、消費電力制御部30は、電力量検出部33の検出値に基づいて負荷40に供給される現在の電力量を算出し(ステップS10)、現在の電力量と所定の電力量とを比較する(ステップS20)。
比較の結果、所定の電力量よりも負荷40に供給されている現在の電力量が所定の電力量以下と判定された場合は、ダミー負荷により消費される電力量を増加させるために、消費電力制御部30が電力消費部135を動作させる(ステップS30)。
具体的には、消費電力制御部30は、電力消費部135のスイッチ138にゲート信号を出力して、スイッチ138をONに制御し、電力変換部20と電力消費素子137とで回路を形成する。これにより、電力消費素子137が、ダミーの負荷として機能して、マグネシウム電池10の電力を消費する。
このとき、消費電力制御部30は、電力変換部20の動作に要する電力量、接続端子45に接続される負荷40の電力量、及び、ダミー負荷による電力量の合計が、所定の電力量となるように、スイッチ138をONする時間を変化させることで(位相制御)、ダミー負荷に消費させる電力量を制御する。
ステップS20において、所定の電力量よりも現在の電力量が大きくなった場合は、消費電力制御部30は、スイッチ138をOFFに制御して、電力消費部135の動作を停止させる(ステップS40)。これらの制御の後、消費電力制御部30は、ステップS10に戻り、ステップS10以降の処理を繰り返し実行する。
本発明の第2実施形態のマグネシウム電池システム1は、このような構成によって、第1実施形態と同様に、負荷から要求される電力量に応じて、電力消費部35が消費する電力量を増減させることにより、マグネシウム電池10に要求される総電力量を制御することができる。これにより、負荷が変動した場合にも、マグネシウム電池10に要求される電力量が変動することを抑制することができるので、負荷40から要求される電力量に応じた電力を負荷40に安定して供給することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。また、上記実施形態は、矛盾が生じない範囲で適宜組み合わせ可能である。
例えば、本発明は、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせて構成されてもよい。
すなわち、マグネシウム電池10と電力変換部20との間に電力消費部35を備えると共に、電力変換部20と接続端子45との間に電力消費部135を備えるように構成してもよい。
このような構成においては、マグネシウム電池システム1の状態に応じて、電力消費部35及び電力消費部135の少なくとも一方を動作させるように制御することができる。
例えば、マグネシウム電池10に電解液を注入して発電を開始した直後は、電力消費部35を動作させ、マグネシウム電池10への要求電力量を増大させる。これにより、マグネシウム電池10の出力電圧の増加傾きを大きくし、電力変換部20の最低動作電圧まで上昇する時間を短縮させることができる。そして、マグネシウム電池10が電力変換部20を動作させるのに十分な電力を出力できるようになった後は、電力消費部35の動作を停止して、電力消費部135をダミー負荷として、動作させてもよい。
また、電力量検出部33の構成及び配置は、上述した態様に限定する必要はない。例えば、電力量検出部33は、正極直流路20A或いは負極直流路20Bに配置される必要はなく、正極交流路21A或いは負極交流路21Bに配置されてもよい。また、電流計33A、33B、及び電圧計33Cを使用する必要は必ずしもなく、例えば正極直流路20Aと負極直流路20Bとに端子を備え、各端子と消費電力制御部30とを接続し、消費電力制御部30が得られた電圧値等から各電力量を算出してもよい。この場合、上述した電力量検出部33の機能は消費電力制御部30に含まれる。すなわち、図3を用いて説明した制御において用いられる各電力量の取得方法は特に限定されない。
また、本発明の実施形態では、スイッチ38に半導体スイッチング素子を用いたが、これに限られず、電気接点を有する物理的なスイッチを用いてもよい。また、電力消費素子37、137は、抵抗やインダクタを用いたが、これに限らず電力を消費できる素子あるいは装置であればどのようなものでもよい。例えば、マグネシウム電池システム1が動作していることを示すランプや白熱電球等を電力消費素子37、137として用いてもよい。
1 マグネシウム電池システム
10 マグネシウム電池
20 電力変換部
30 消費電力制御部
33、33A、33B、33C 電力量検出部
35 電力消費部
37 電力消費素子
38 スイッチ
40 負荷
45 接続端子
51 供給電力表示部
52 電池残量表示部
135 電力消費部
137 電力消費素子
138 スイッチ

Claims (2)

  1. マグネシウムにより形成された金属極からなる負極と、空気極からなる正極とを備え、電解液が供給されることにより発電するマグネシウム電池と、
    前記マグネシウム電池が出力する直流電力を入力とし、入力された前記直流電力を交流電力に変換して負荷へと供給する電力変換部と、
    前記負荷へと供給される電力量を検出する電力量検出部と、
    前記直流電力を前記負荷とは別に消費する電力消費部と、
    前記負荷へと供給される電力量に応じて、前記電力消費部が消費する電力量を制御する消費電力制御部と、を備える、
    ことを特徴とするマグネシウム電池システム。
  2. 前記消費電力制御部は、前記負荷へと供給される電力量と、前記電力消費部が消費する電力量との合計が所定の電力量となるように、前記電力消費部が消費する電力量を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のマグネシウム電池システム。
JP2017130245A 2017-07-03 2017-07-03 マグネシウム電池システム Active JP7078246B2 (ja)

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