JP7078007B2 - 非接触給電設備 - Google Patents

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Description

本発明は、非接触給電設備に関するものであり、特に複数の移動体が非接触給電による電力供給を受けて移動する非接触給電設備に関する。
従来、複数の移動体が設備内の移動経路に沿って移動する設備において、これらの移動体へ電力を非接触で供給することが行われている。特許文献1には非接触給電設備(無接触給電設備)の一例が示されている。この設備においては図5に示す通り移動体90の移動経路Wに沿って交流電源93に接続された送電線92(誘導線路)が配線されている。移動経路Wに沿って移動する複数の移動体90のそれぞれに設けられた受電コイル91には、交流電流が流れている送電線92から生じる磁束から誘起される起電力が発生する。これにより、送電線92(送電側)を介して各移動体90(受電側)へ非接触で電力が供給される。
特許第5455078号公報
ところが、特許文献1に記載されているような従来の非接触給電設備では、送電線92を配線するためのコストが高くなるという問題があった。図5に示す通り、移動経路W内の複数の移動体90の全てに対して給電を行えるようにするためには、送電線92を移動経路Wの全域にわたって配線する必要がある。そのため、送電線92が非常に長くなってしまい、送電線92およびこれを固定するための部品(支持ブラケットなど)の資材コストおよび作業手間のコストが高くなってしまう。
また、移動体を利用する設備の中には、上述したような非接触給電の仕組みが導入されておらず、摺動電気接点(ブラシ状の金属端子など)を用いて接触を伴う形で移動体90への電力供給が行われている既存設備もある。このような既存設備では金属端子同士の接触の際に火花が生じ、火災を引き起こすおそれがあった。そのため、こうした移動体90への電力の供給が非接触給電によるものではない既存設備に対して改修が行われて、非接触給電の仕組みが追加される場合がある。
ところが、既存設備に対し従来の非接触給電の仕組みを追加する場合には、既存設備の一時的な稼働停止期間が長くなってしまうという問題もあった。非接触給電の仕組みを追加するにあたっては、通常は既存設備の稼働が一時的に停止され、既存設備が停止している間に送電線92の配線などの作業が行われる。ここで、従来の非接触給電の仕組みにおいては前述の通り送電線92が非常に長くなってしまうため、送電線92および送電線92を固定するための部品を設備内に設置するだけでも時間がかかってしまう。また移動体90が既存設備の床面近く、あるいは床面と同じ高さで移動するような場合には、送電線92が設備の床下に配線される必要があり、そのような場合には移動経路W全体にわたって設備の床下構造に対する作り変え作業が行われることになり、非常に長い作業時間が必要となる。そのため、既存設備を従来の非接触給電設備へと作り変える場合には、設備の稼働停止期間が非常に長くなってしまう。
そこで本発明は、非接触給電の仕組みを持たない既存設備からの作り変えが容易で稼働停止期間が短く済む非接触給電設備を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る実施形態の一例における非接触給電設備は、移動経路に沿って移動する複数の移動体を備える非接触給電設備であって、前記移動体のそれぞれは電力を消費する電力負荷を有しており、前記電力負荷の消費する電力が非接触で供給される非接触給電設備において、前記非接触給電設備には、交流電源と、前記移動経路に沿った少なくとも一箇所の給電区間に設置され前記交流電源に接続される送電線と、が設けられており、前記移動体のそれぞれには、前記電力負荷へ電力を供給する電力分配ユニットが設けられており、前記電力分配ユニットは、受電コイルと、前記受電コイルと並列に接続される2つの電力中継コイルと、前記受電コイルおよび前記2つの電力中継コイルと並列に接続される共振コンデンサと、を備え、前記受電コイルは、前記移動体が前記給電区画に位置する場合に前記送電線と磁束結合する位置に設けられており、前記電力中継コイルは、前記移動経路に沿った上流側および下流側にそれぞれ隣接する他の移動体の電力中継コイルと磁束結合する位置に設けられており、前記共振コンデンサは、前記受電コイルおよび前記2つの電力中継コイルのそれぞれと共に共振回路を形成することを特徴とする。
また好ましくは、前記移動体のそれぞれが、電力を蓄積可能かつ前記電力負荷へ電力を供給可能な蓄電器を備えており、前記電力分配ユニットが、前記蓄電器へ電力を供給可能であるとよい。
また好ましくは、前記移動経路に沿った方向内において、前記給電区間一つ分が占める長さが、前記移動体一つ分の寸法以下であるとよい。
本発明に係る実施形態の一例における非接触給電設備によれば、互いに隣接する移動体同士の間では電力中継コイルにより電力の中継が可能となるため、送電線が移動体の移動経路全域に設けられていなくとも、隣接して連なる一連の移動体のいずれかが送電線の設けられた給電区画に位置していれば、その一連の移動体全体に対して電力が供給されることになる。そのため、送電線が移動経路全域にわたって設けられる必要がなく、送電線を配線するための作業は給電区画に対してのみ行われればよい。したがって送電線を配線するための作業にかかる資材コストおよび作業手間のコストは少なく済む。また既存設備を非接触給電設備へ作り変えるにあたっても、作り変え作業にかかる作業時間は短く済むので、設備の一時停止期間が短く済む。
本発明に係る実施形態の一例における非接触給電設備を示す平面図。 図1のA-A矢視図。 電力分配ユニットを含む回路図。 実施形態の別例における電力分配ユニットを含む回路図。 従来の非接触給電設備の構成を示す平面図。
図1に、本発明に係る実施形態の一例における非接触給電設備10の平面図を示す。この非接触給電設備10においては、複数の台車20(移動体の一例)が一直線に連なって並んでおり、これらの台車20が移動経路Wに沿って移動する。
図2に図1のA-A矢視図を示す。図2に表れている通り、台車20が備えるパレット21の上面は非接触給電設備10の床面12と同じ高さであり、パレット21下面より下方、すなわち非接触給電設備10の床下には電力を消費する電力負荷としての駆動装置22(モータなど)が設けられている。
非接触給電設備10の床下空間の底面15上には移動経路Wに沿って延びる一対のレール16が配設されている。台車20が移動経路Wに沿って移動する際には、パレット21下面に設けられた一対の車輪24がこのレール16上に接して回転する。
この非接触給電設備10の利用例としては自動車の生産工程を挙げることができる。非接触給電設備10が自動車の生産工程において使用される場合、例えばパレット21上に自動車の車体フレーム(図示せず)が配置される。そして作業員がパレット21上面に立って車体フレームに対して部品の取り付けなどの作業を行うことができる。図示は省略するが移動経路Wの側方あるいは天井側には自動車の部品が取り付けられるべき順番に従って並んでおり、台車20が移動するにつれて作業員により車体フレームへ部品が順番通りに取り付けられていく。非接触給電設備10の床下の駆動装置22は、台車20を移動させるための動力としても使用できる他に、パレット21上の車体フレームを昇降させたり旋回させたりして作業員の取り付け作業を補助することができる。
非接触給電設備10内の移動経路Wには、作業員によってパレット21上での作業が行われる(駆動装置22への電力供給が必要な)作業エリアよりも上流側が入場区画11、下流側が退去区画19となっており、台車20は入場区画11から作業エリアへ進入し、退去区画19へ至った台車20は図示しない帰還ルートを経て入場区画11へ戻されて再度作業エリアで使用される。例えば、退去区画19から移動経路Wに沿って進行した先に入場区画11が存在するよう、移動経路W全体が循環した形状に設計されていたり、退去区画19へ至った台車20を一旦移動経路Wから取り除いて、不具合の有無を検査した上で入場区画11まで台車20を搬送する帰還用の装置が設けられたりすることで、台車20は退去区画19から入場区画11へと帰還することができる。
そして、台車20が電力の供給を受ける必要のある作業エリアの始端(入場区画11の下流側、図1では左端)が給電区画13となっており、この給電区画13に移動経路Wに沿って延びる送電線30が設置されている。送電線30は交流電源32に接続されており、送電線30には交流電流が流れる。
パレット21の下面には駆動装置22の他に図3に示す電力分配ユニット40が設けられており、駆動装置22が消費する電力はこの電力分配ユニット40を介して供給される。図3の回路図に示すように、電力分配ユニット40は受電パッド41と、後方電力中継パッド42と、前方電力中継パッド43とを有する。電力分配ユニット40はこの他に変圧器46、整流器48を有している。
受電パッド41、後方電力中継パッド42、前方電力中継パッド43は、それぞれ受電コイル41a、後方電力中継コイル42a、前方電力中継コイル43aを備えている。そしてこれらの受電コイル41a、後方電力中継コイル42a、前方電力中継コイル43aは並列に接続されており、共振コンデンサ45と共に共振回路を形成している。そして、これらのコイル群(受電コイル41a、後方電力中継コイル42a、前方電力中継コイル43a)は変圧器46および整流器48を経て駆動装置22へと接続されている。
変圧器46は、コイル群から入力される交流電圧をそれと異なる交流電圧に変換して整流器48へと出力する回路であり、例えばコイル群へ接続される巻き線と、この巻き線とは異なる巻き数で整流器48へ接続される巻き線とが同一の環状磁性体コア(例えば円環形状のフェライトコア)に巻き付けられたトランスを用いることができる。
整流器48は変圧器46から入力される交流電圧を直流電圧へ変換して駆動装置22(電力負荷)へと出力する回路であり、例えばダイオードブリッジや平滑コンデンサを含む回路を用いることができる。
受電コイル41aは、台車20が給電区画13内に位置している場合に、その台車20の受電コイル41aが送電線30と磁束結合する位置に設けられている。具体的には、図2に示す通り、受電パッド41が備える受電コイル41aは、パレット21下面に取り付けられた断面視E字状(底辺と、底辺から同じ方向に延びる3つの突起を有する形状)の磁性体コア41b(例えばフェライトコア)に対して、E字の中央の突起へ巻き付けられている。そして図1,図2に示す通り、送電線30は給電区画13において、パレット21より下側で移動経路Wに沿って延びるように配線されている。そして受電パッド40は、台車20が給電区画13内に位置している場合に、そのE字状磁性体コア41bの谷部(左右突起のそれぞれと中央突起の間)を送電線30が通るように配置されている。図1に示すように送電線30が台車20の移動方向W(図1中の右方向)に対して左側(図1中の上側)に配線されているならば、受電パッド41もパレット21の左側に配置される。
上述のように受電パッド41の受電コイル41aが給電区画13において送電線30と磁束結合するように配置されているため、給電区画13に台車20が位置している間、受電コイル41aは、交流電流の流れる送電線30から発せられる磁束により誘起される起電力を生じる。受電コイル41aに起電力が生じることにより、受電コイル41aと共振コンデンサ45が形成する共振回路には交番電圧が発生し、その交番電圧(例えば240V交流)は変圧器46により駆動装置22へ印加されるために適切な高さの電圧(例えば24V)へと変圧され、さらに整流器48で直流電圧に変換された上で、駆動装置22へと印加される。このようにして、駆動装置22が消費する電力が送電線30から非接触で供給される。
また、受電コイル41aと並列に接続されている後方電力中継コイル42aおよび前方電力中継コイル43aは、これらが属する台車20に隣接する他の台車20の電力中継コイル42a,43aと磁束結合する位置に設けられている。具体的には図1に示すように、後方電力中継コイル42aを含む後方電力中継パッド42は台車20の後方(移動経路Wの上流側)に配置され、前方電力中継コイル43aを含む前方電力中継パッド43は台車20の前方(下流側)に配置されている。そして、各台車20の後方電力中継パッド42が、その台車20の上流側に隣接する他の台車20の前方電力中継パッド43と向かい合う(磁束結合する)ように配置されている。
後方電力中継パッド42(および前方電力中継パッド43)は、後方電力中継コイル42aの形状および位置が振動などの外力によりズレることがないように、後方電力中継コイル42aを筐体で囲み後方電力中継コイル42aの形状を固定したパッドであり、ここではその筐体が直方体形状である。図2に示すように、後方電力中継パッド42は、その直方体形状の筐体の一面が、搬送経路Wに沿った方向の上流側(後方)へ臨むように配置されている。
後方電力中継パッド42内の、後方電力中継コイル42aは、搬送経路Wに沿った方向の上流側(後方)へ向けて磁束を発生させる、または上流側で発生する磁束と磁束結合するように配置されている。例えば、搬送経路Wに沿った方向の軸を中心とする渦を描くように導線が巻き回されて後方電力中継コイル42aを構成する巻線が配置されているとよい。
同様に前方電力中継パッド43も、その直方体形状の筐体の一面が、搬送経路Wに沿った方向の下流側(前方)へ臨むように配置されている。そして前方電力中継コイル43aは搬送経路Wに沿った方向の下流側(前方)へ向けて磁束を発生させる、または下流側で発生する磁束と磁束結合するように配置されている。
図3に示す通り、後方電力中継コイル42aおよび前方電力中継コイル43aが受電コイル41aと並列に接続されているため、後方電力中継コイル42aおよび前方電力中継コイル43aには受電コイル41aと同じ電圧が印加されることになる。すなわち、台車20が図1に示す給電区画13に位置していて、送電線30から発せられる磁束により受電パッド41の受電コイル41aに誘導電圧が生じているとき、その誘導電圧は後方電力中継コイル42aおよび前方電力中継コイル43aにも印加される。
さらに、共振コンデンサ45は後方電力中継コイル42aおよび前方電力中継コイル43aに対しても並列に接続されているため、後方電力中継コイル42aと共振コンデンサ45、および前方電力中継コイル43aと共振コンデンサ45によっても共振回路が形成される。
このため、給電区画13に位置する台車20が備える後方電力中継コイル42aおよび前方電力中継コイル43aには、受電コイル41aと同じく交番電圧が発生し、それぞれ上流側および下流側へ向けて交番磁束を発生させる。そして、図1に示すように、各台車20が備える前方電力中継パッド43が、下流側に隣接する他の台車20が備える後方電力中継パッド42と向かい合っているため、下流側の他の台車20の後方電力中継コイル42aが、上流側の台車20の前方電力中継コイル43aと磁束結合することになる。すると下流側の台車20の後方電力中継コイル42aにも交番電圧が発生することになり、下流側の台車20の電力分配ユニット40を通じて、下流側の台車20の駆動装置22へも電力が供給されることになる。このように、本実施形態によれば、給電区画13に位置していない台車20にも、各台車20の電力分配ユニット40を介して、送電線30からの電力が間接的に供給されることとなる。
この実施形態によれば、図1に示す通り送電線30が配線(設置)される給電区画13は搬送経路Wのうち作業エリア始端のごく一部分のみに配置されていればよい。具体的には図1に示す通り、給電区間13が占める長さ(移動経路Wに沿って占有する長さ)は、台車20の一台分の長さ寸法(移動経路Wに沿った方向の寸法)以下である。つまり図5に示すような従来の非接触給電設備とは異なり、搬送経路Wの全域にわたって送電線30が配線されていなくともよい。そのため、本実施形態の非接触給電設備10では送電線30が短くて済み、送電線30およびこれを固定するための部品の資材コストおよび作業手間のコストが安価に抑えられる。
また、非接触給電の仕組みが導入されていない既存設備に対して本実施形態のような非接触給電の仕組みを導入するにあたっては、床下構造に対する作り変え作業は給電区画13となるごく一部分に対して行えばよいので、既存設備の一時的な稼働停止期間はごく短くて済む。なお非接触給電の仕組みを導入するにあたっては、既存設備において使用されていた移動体を、受電コイル41a、後方電力中継コイル42a、前方電力中継コイル43aを備えた台車20へ取り替える必要があるが、これについては既存設備を稼働させたまま、退去区画19へ至った従来の移動体を取り除くとともに、入場区画11から本実施形態の台車20を作業エリアへ1台ずつ進入させていけばよいため、送電線30を配線した後は、既存設備を稼働させつつ、非接触給電の仕組みを導入することができる。
図4に、本発明に係る実施形態の別例における非接触給電設備10を示す。この非接触給電設備10においては、電力分配ユニット40の整流器48と駆動装置22との間に、バッテリ25(蓄電器)が接続されている。
バッテリ25は送電線30または他の台車20から電力分配ユニット40を介して供給される電力を蓄積するとともに、蓄積した電力を駆動装置22へ供給する。このバッテリ25が存在することにより、他の台車20との間の間隔が大きく開いていて送電線30からも他の台車20からも電力の供給を受けられない台車20であっても、バッテリ25に蓄積された電力により、駆動装置22が必要とする電力を賄うことができる。なお、一般的なバッテリの出力電圧は高くても24V程度なのに対し、自動車生産工程において自動車の車体フレームを昇降・旋回させるリフタ装置など(駆動装置22の具体例の一つ)の動作電圧は200V以上が必要なこともあるため、バッテリ25と駆動装置22との間に昇圧を行う装置がさらに設けられていてもよい。
この構成であれば、台車20同士を常に密着させて移動させる必要がないので、例えば一部の台車20が一時的に移動を停止している場合には、それより下流側の台車20を、停止している台車20から離して移動させることも可能となる。このように、バッテリ25を設けることで、複数の台車20について、全ての台車20が常にひと纏まりとなって移動する形態に限られない、多様な形態の移動を行わせることができる。
また、バッテリ25が設けられていることにより、複数の台車20のいずれもが送電線30から電力供給を受けていない期間があっても問題ないため、給電区画13の長さを図1に示すものよりもさらに短くすることができる。
詳しく説明すると、バッテリ25が設けられていない場合には、以下に説明するように給電区画13がある程度の長さになっていることが望ましい。すなわち、1つの台車20の受電パッド41が給電区画13を通り抜けた後、その上流側(後続)の台車20の受電パッド41がすぐに給電区画13へ進入できるように、前方(下流側)の台車20の受電パッド41の後方端から、後方(上流側)の台車の受電パッド41の前方端までの長さ、すなわち、台車20の1台分の長さ寸法から受電パッド41の長さ寸法を引いた分の長さよりも、給電区画13が長いことが望ましい。この長さは図1に示すように台車20の1台分よりは短いものの、台車20の半分よりは長い(ただし受電パッド41が大きければ半分以下で済む場合もある)。
これに対し、バッテリ25が設けられている場合には、1つの台車20の受電パッド41が給電区画13を通り抜けた後、しばらくの間どの台車20の受電パッド41も送電線30と磁束結合しない期間があっても問題なく各台車20は動作できるため、給電区画13の長さを、台車20の1台分の長さ寸法から受電パッド41の長さ寸法を引いた分の長さよりも短くすることができる。例えば給電区画13の長さが台車20の半分よりも短くてよい。
なお、以上の実施形態においては給電区画13を台車20の移動経路Wの始端にのみ設けているが、例えば給電区画13を終端(退去区画19の上流側)にも設けてよい。例えば各台車20同士の間隔がある程度開いており上流側台車20の前方電力中継パッド43から下流側台車20の後方電力中継パッド42への電力伝送効率が十分高くならない場合には、各台車20間で電力が中継されていくうちに、下流側へ行くほど電力は減衰していく。そのため、作業エリアが非常に大きいと、作業エリア始端の給電区画13の送電線30から供給される電力が退去区画19手前の台車20まで十分に伝送されない場合がある。そのような場合には、給電区画13が始端だけでなく終端にも設けられることで、移動経路Wの全体にわたって各台車20へ十分な電力が供給されるようになる。また、給電区画13の送電線30により全ての台車20が消費する電力の総計が供給される必要があるが、台車20の数が多い場合には一箇所の給電区画13だけではその総計電力を賄えない場合がある。その場合には、複数の給電区画13が共同で総計電力を賄うようにするとよい。その他、作業エリアの広さや各台車20間の電力伝送効率、設備レイアウトの都合などに応じて、給電区画13が3箇所以上設けられてもよい。その場合、各給電区画13の一つ一つが占める大きさ(移動経路Wに沿って占有する長さ)は、台車20の一台分の長さ寸法(移動経路Wに沿った方向の寸法)よりも短くてよい。
10 非接触給電設備
13 給電区画
20 台車
21 パレット
22 駆動装置
25 バッテリ
30 送電線
40 電力分配ユニット
41 受電パッド
41a 受電コイル
41b 磁性体コア
42 後方電力中継パッド
42a 後方電力中継コイル
43 前方電力中継パッド
43a 前方電力中継コイル
45 共振コンデンサ
46 変圧器
48 整流器
90 移動体
91 受電コイル
92 送電線
93 交流電源
W 移動経路

Claims (3)

  1. 移動経路に沿って移動する複数の移動体を備える非接触給電設備であって、前記移動体のそれぞれは電力を消費する電力負荷を有しており、前記電力負荷の消費する電力が非接触で供給される非接触給電設備において、
    前記非接触給電設備には、交流電源と、前記移動経路に沿った少なくとも一箇所の給電区間に設置され前記交流電源に接続される送電線と、が設けられており、
    前記移動体のそれぞれには、前記電力負荷へ電力を供給する電力分配ユニットが設けられており、
    前記電力分配ユニットは、受電コイルと、前記受電コイルと並列に接続される2つの電力中継コイルと、前記受電コイルおよび前記2つの電力中継コイルと並列に接続される共振コンデンサと、を備え、
    前記受電コイルは、前記移動体が前記給電区画に位置する場合に前記送電線と磁束結合する位置に設けられており、
    前記電力中継コイルは、前記移動経路に沿った上流側および下流側にそれぞれ隣接する他の移動体の電力中継コイルと磁束結合する位置に設けられており、
    前記共振コンデンサは、前記受電コイルおよび前記2つの電力中継コイルのそれぞれと共に共振回路を形成すること
    を特徴とする非接触給電設備。
  2. 前記移動体のそれぞれが、電力を蓄積可能かつ前記電力負荷へ電力を供給可能な蓄電器を備えており、前記電力分配ユニットが、前記蓄電器へ電力を供給可能であること
    を特徴とする請求項1に記載の非接触給電設備。
  3. 前記移動経路に沿った方向内において、前記給電区間一つ分が占める長さが、前記移動体一つ分の寸法以下であること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の非接触給電設備。
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