JP7076825B2 - 防振マット - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、電子ドラムのキックパッドやキックペダルなどの楽器と床との間に配置する防振マットに関する。
キックペダルを足で操作することで音を出すバスドラムは、ヘッドをビーターで強く叩くため、大きな音が出るとともに振動が発生する。このような振動は、ドラムシェルやキックペダルから床に伝わり騒音の原因となる。このため、従来は、ドラムシェルやキックペダルと床との間に防振のための構造物を配置することで、バスドラムから発生した振動を床に伝え難くしている。
このような構造物として、例えば、特許文献1に開示されている防振台が知られている。この防振台は、例えば、キックペダルを乗せる板状の受部と、受部の下面(床側の面)に固定した複数の防振部と、を備えている。受部は、キックペダルの操作に耐え得る剛性を有する。防振部は、ゴムやウレタンなどの防振部材と、この防振部材を支持した支持棒と、を備えている。防振部は、支持棒を受部の下面に固定することで取り付けられる。
受部は、キックペダルの操作により加えられる荷重を支え、荷重が一か所に集中しないように分散させる。複数の防振部は、弾性変形を伴って振動を吸収し、受部を介して床に伝わる振動を低減させる。
特開2016-45324号公報
しかし、特許文献1の防振台は、受部に剛性を持たせるため、金属板などを使用する必要があり、重くなり取り扱い難くなる。また、特許文献1の防振台は、受部の下面に固定した比較的小さな防振部の弾性変形により振動を吸収しているに過ぎず、十分な防振効果が期待できない。さらに、特許文献1の防振台は、受部の下面に複数の防振部を取り付けるため、各防振部の支持棒を受部の下面に固定する必要があり、防振部の取付構造が複雑で、防振台の製造工数が多く、安価に製造することが難しい。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、簡単な構成により安価に製造することができ取り扱いが容易で十分な防振性能を発揮することができる防振マットを提供することを目的とする。
本発明の防振マットは、楽器から床に伝わる振動を低減させるものであって、床面に対向する底面と楽器を乗せる上面を有し、底面に開口し上面まで届かない深さを有した複数の有底の穴を有し、略平板状に形成した弾性を有するマット体と、穴の底に接触し且つ開口を介して一部が底面から突出した状態で当該穴に着脱可能に嵌合した少なくとも1つの防振部材と、を有する。防振部材は、穴の底に接触する厚み方向の一端と、床面に接触する厚み方向の他端と、厚み方向に沿って一端と他端の間に設けられた穴の内径より大きい大径部分と、を有する。大径部分と一端との間の厚み方向に沿った距離は、穴の深さより短い。
本発明の防振マットは、簡単な構成により安価に製造することができ、取り扱いが容易で、十分な防振性能を発揮することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る防振マットの使用状態の一例を示す斜視図である。 図2は、図1の防振マットのマット体の平面図(a)、及び底面図(b)である。 図3は、図1の防振マットを床面側から見た底面図である。 図4は、図1の他の防振マットのマット体の平面図(a)、及び底面図(b)である。である。 図5は、図3の防振マットを部分的に拡大した斜視図である。 図6は、図5の防振マットをF6-F6に沿って切断した部分拡大断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る防振マット10、20の使用状態の一例を示す斜視図である。一方の防振マット10は、図示のように、バスドラム2の手前側に取り付けた右足用のキックペダル4と床面Fとの間に配置される。言い換えると、キックペダル4は、床面Fに配置した防振マット10の上に配置される。
他方の防振マット20は、キックペダル4と共にツインペダルを構成する左足用のキックペダル6及びハイハットペダル8と床面Fとの間に配置される。言い換えると、キックペダル6及びハイハットペダル8は、床面Fに配置した防振マット20の上に略平行に並べて配置される。キックペダル6とハイハットペダル8は互いに独立しており、防振マット20の上に単に並べて配置される。
本実施形態の防振マット10、20は、キックペダル4、6やハイハットペダル8(以下、総称してドラムペダル4、6、8とする場合もある)の他に、バスドラム2のシェル2bと床面Fとの間や、ピアノやチェロなどの他の楽器(図示せず)と床面Fとの間などに配置して使用することができる。防振マット10、20は、楽器が床面Fに接触する接触面の形状に合わせた任意の形に形成することができる。また、言うまでも無く、防振マット10、20は、電子ドラムのキックパッドと床面Fとの間や、電子ドラムのキックペダルと床面Fとの間などに配置して使用することもできる。
図1に示すように、ドラム奏者の右足により操作するキックペダル4は、バスドラム2のヘッド2aを叩くビーター5を備えている。ドラム奏者の左足により操作するキックペダル6は、リンク機構3を介して、バスドラム2のヘッド2aを叩くビーター7に接続されている。2つのビーター5、7は、左右に並べてバスドラム2の手前側のヘッド2aに対向する位置に位置決め配置されている。ハイハットペダル8は、図示しないハイハットシンバルを操作するためのものである。これらドラムペダル4、6、8やリンク機構3は、周知の装置であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
図2(a)は、一方の防振マット10のマット体11をキックペダル4側から見た平面図であり、図2(b)は、マット体11を床面F側から見た底面図である。マット体11は、弾性を有する素材によって均一な所定の厚みを有する略平板状に形成されている。マット体11は、後述するように、複数の扁平な層を重ねて形成することができ、少なくとも1層が弾性を有していればよい。
マット体11は、キックペダル4(楽器)を乗せる平らな上面12、及び床面Fに全面で接触する平らな底面14を有する。マット体11は、キックペダル4のフットボード4aを乗せることができる形状及び大きさに形成されており、キックペダル4より一回り大きいサイズに形成されている。
マット体11の底面14には、2つの有底の円筒形の穴16、18が設けられている。本実施形態では、2つの穴16、18の断面形状及び深さは同じであり、各穴16、18の底面16a、18aは、マット体11の厚み方向に沿った上面12と底面14の間にある。マット体11の底面14は、各穴16、18が底面14に開口した開口部16b、18b以外の全ての面が平らな床面Fに接触する凸凹の無い平らな連続面に形成されている。
一方の穴16は、マット体11の上面12に乗せるキックペダル4のつま先側の部分に対向する位置に設けられている。より詳細には、一方の穴16は、キックペダル4のビーター5を取り付けた回動軸の両端を回動自在に支持した2本の支柱4b、4c(図1)の間に設けられている。もう一方の穴18は、マット体11の上面12に乗せるキックペダル4のかかと側の部分に対向する位置に設けられている。つまり、2つの穴16、18は、キックペダル4の操作時に、キックペダル4を介して振動が最も伝わり易い位置に設けられている。
図3に示すように、マット体11の2つの穴16、18には、リング状の防振部材30を圧入して嵌め込むことができる。防振部材30は2つの穴16、18の一方にだけ嵌め込んで使用してもよい。マット体11の2つの穴16、18の少なくとも一方に防振部材30を嵌め込んだ組立体(例えば、図3に示す状態のもの)をここでは防振マット10と称する。防振部材30は、例えば、パール楽器製造株式会社製のレゾリング(登録商標)である。
穴16、18の深さは、穴16、18に嵌め込んだ防振部材30が穴16、18の底面16a、18aに接触した状態で防振部材30の少なくとも一部がマット体11の底面14から突出する深さに形成されている。このため、防振部材30を穴16、18に嵌め込んだ防振マット10を床面Fに置いた状態で、マット体11の底面14は床面Fに非接触状態となり、穴16、18から突出した防振部材30の突出方向の先端部分だけが床面Fに接触することになる。
防振部材30は、その最大径が、穴16、18の内径よりわずかに大きい円環状に形成されている。防振部材30の厚みは、マット体11の穴16、18の深さより厚い。防振部材30の最大径が穴16、18の内径よりわずかに大きいため、防振部材30を穴16、18に嵌め込んだ状態で防振マット10を持ち歩いても防振部材30が穴16、18から脱落する心配がなく、防振マット10の取り扱いが容易である。
穴16、18の断面形状及び防振部材30の断面形状は、防振部材30が穴16、18から脱落することのない形状であればよく、本実施形態のような円形に限らず任意に選択することができる。また、防振部材30の形状は、必ずしも穴16、18の形状と同じである必要はなく、防振部材30の少なくとも一部が穴16、18の内面に係合することができる形状であればよい。
防振マット10は、防振部材30を2つの穴16、18に嵌め込んだ状態(図3に示す状態)で使用することができるとともに、2つの穴16、18の両方に防振部材30を嵌め込まない状態(図2bに示す状態)で使用することもできる。つまり、図2に示すマット体11だけでも防振マットとして使用することができる。
マット体11だけで使用する場合、内部に何も無い空洞の穴16、18は、床面Fにより塞がれた状態で、空気で満たされた密閉空間となる。この密閉空間は、振動や音の伝わりを低減する空間として機能し、マット体11自体の弾性変形による防振効果に加え、密閉空間による防振効果を発揮することができる。
また、床面Fが鏡面に近い面である場合、密閉空間を形成する穴16、18を吸盤のように機能させることもでき、床面Fに対するマット体11の滑りを抑制する効果を発揮することができる。このような効果は、マット体11の穴16、18以外の底面14が床面Fに全面で密着可能な平らな連続面であることに加えて、底面14側の最下層の素材が弾性変形し難い素材であることにより、発揮させることができる。
また、マット体11だけで使用する場合、穴16、18が底面14の面積を小さくしているため、マット体11の床面Fに対する接触面積が小さく、振動が伝わり難い。つまり、穴16、18を持たないマット体(図示せず)と比較して、穴16、18を底面14に設けた本実施形態のマット体11は、底面14の面積が穴16、18の分だけ小さい。このため、穴16、18を設けない場合と比較して、マット体11が床面Fに接触する面積が小さくなり、その分、振動が床面Fに伝わり難くなる。
一方、穴16、18に防振部材30を嵌め込んで使用する場合、マット体11の底面14から突出した防振部材30の突出方向の先端部分だけが床面Fに接触するため、穴16、18を有するマット体11だけで使用した場合と比較して、さらに、床面Fに対する接触面積が小さくなり、振動を伝わり難くすることができる。なお、本実施形態の防振部材30は、後述するように、シリコンにより形成しているため、防振マット10を床面Fに対して滑り難くすることができる。
図4(a)は、他の防振マット20をキックペダル6及びハイハットペダル8側から見た平面図であり、図4(b)は、防振マット20を床面F側から見た底面図である。防振マット20は、マット体21の形状や防振部材30の数が異なる以外、上述した防振マット10と略同じ構造及び機能を有する。よって、ここでは、防振マット10と異なる構造についてのみ詳細に説明する。
防振マット20のマット体21は、左足用のキックペダル6及びハイハットペダル8を並べて乗せる平らな上面22を有する。また、マット体21は、床面Fに接触する底面24に5つの有底の穴25、26、27、28、29を有する。5つの穴25~29は、上述したマット体11の穴16、18と同じ形状を有する。このマット体21も、全ての穴25~29に防振部材30を嵌め込まない図4(b)に示す状態で防振マット20として使用することができる。また、5つの穴25~29の少なくとも1つに防振部材30を嵌め込んだ状態(図示省略)で使用することもできる。
マット体21の穴25は、キックペダル6のつま先側の部分に対向する位置に設けられており、穴28は、キックペダル6のかかと側の部分に対向する位置に設けられている。より詳細には、つま先側の穴25は、キックペダル6のビーター7を接続したリンク機構3の回動軸の両端を回動自在に支持した2本の支柱6a、6bの間に配置されている。
また、穴27は、ハイハットペダル8のつま先側の部分に対向する位置に設けられており、穴29は、ハイハットペダル8のかかと側の部分に対向する位置に設けられている。より詳細には、つま先側の穴27は、ハイハットスタンドの下端に設けたフレーム8aの真下に対向する位置に設けられている。さらに、穴26は、つま先側の2つの穴25、27の間でかかと側に少しずれた位置に配置されている。
つまり、このマット体21の5つの穴25~29も、上述したマット体11の穴16、18と同様に、キックペダル6やハイハットペダル8の操作時に、キックペダル6やハイハットペダル8を介して床面Fに振動が最も伝わり易い位置に設けられている。
キックペダル6のつま先側の支柱6a、6bは、キックペダル6を操作する左足のつま先に重なる位置に設けられている。一方、ハイハットスタンドのフレーム8aは、ハイハットペダル8を操作する左足のつま先より前方に配置されている。このため、キックペダル6のかかとの位置とハイハットペダル8のかかとの位置を横に並べて揃えた場合、キックペダル6の支柱6a、6bよりハイハットスタンドのフレーム8aがわずかに前方にずれた位置に配置される。よって、ハイハットペダル8のつま先側の部分に対向する穴27は、キックペダル6のつま先側の部分に対向する穴25よりわずかに前方にずれた位置に設けられている。
以下、図5及び図6を参照して、マット体11、21、穴16、18、25~29、及び防振部材30について、より詳細に説明する。穴16、18、25~29の形状やマット体11、21の基本構造は同じであるため、ここでは、マット体11のかかと側に設けた穴18と防振部材30に着目して、マット体11、穴16、18、及び防振部材30について代表して説明する。図5は、穴18に防振部材30を嵌め込んだ状態の部分拡大斜視図であり、図6は、図5の構造をF6-F6で切断した断面図である。
マット体11は、扁平な平板状の下層部材42(第1部材)と扁平な平板状の上層部材44(第2部材)を重ねた2層構造を有する。マット体11は、下層部材42の接合面42aと上層部材44の接合面44aを接着剤などを用いて接合することにより形成されている。なお、図5及び図6では、防振部材30の嵌合状態を見易くするため、下層部材42を上に向けた状態を示している。
下層部材42は、床面Fに接触或いは対向するマット体11の底面14となる面を有するとともに、この面と平行な接合面42a(第1接合面)を有する。下層部材42は、弾性をほとんど有していない比較的軽量な1種類の素材により形成されている。本実施形態では、下層部材42を約10mm厚の不織布により形成した。下層部材42は、ほとんど弾性変形しない素材により形成すればよく、その材質や厚さは、防振マット10に要求される性能に応じて適宜選択可能である。
下層部材42は、底面14と接合面42aを連絡して下層部材42を貫通した2つの円筒形の孔16’、18’(図5及び図6では一方の孔18’のみを図示)を有する。これら2つの孔16’、18’は、下層部材42の接合面42a側の開口部を上層部材44の接合面44aで塞ぐことで、上述した有底の穴16、18となる。言い換えると、上層部材44の接合面44aが孔16’、18’に対向する部分が、それぞれ穴16、18の底面16a、18aとなる。
すなわち、マット体11は、下層部材42の所定位置に貫通した孔16’、18’を設けた後で、下層部材42の接合面42aと上層部材44の接合面44aを接着剤などを用いて接合することにより形成されている。このため、マット体11の底面14に形成される穴16、18の深さは下層部材42の厚みと等しくなり、穴16、18の深さの寸法精度を高めることができる。また、孔16’、18’を設けた下層部材42と上層部材44を貼り合わせるだけで、マット体11を形成することができるため、マット体11の製造を容易にすることができ、製造コストを抑えることができる。
一方、上層部材44は、キックペダル4を乗せるマット体11の上面12となる面を有するとともに、この面と平行な接合面44a(第2接合面)を有する。上層部材44は、下層部材42と同じ形状を有する。接合面44aは接合面42aと面で接触する。よって、下層部材42の接合面42aと上層部材44の接合面44aは、マット体11の外表面に露出しない。
上層部材44は、弾性を有する中実な1種類の素材により形成されている。本実施形態では、上層部材44を約15mm厚のエチレンビニルアセテート(EVA)により形成した。上層部材44は、弾性変形可能な素材により形成すればよく、その材質や厚さは、防振マット10に要求される性能に応じて適宜選択可能である。
上層部材44が弾性変形可能であるため、マット体11も弾性変形可能である。しかし、下層部材42がほとんど弾性を有していないため、上層部材44が弾性変形可能な方向は、概ねマット体11の厚み方向に規制される。よって、キックペダル4を介してマット体11に伝わる厚み方向の振動は、その大半が上層部材44の厚み方向の弾性変形を伴って吸収される。
一方、下層部材42がほとんど弾性を有していないため、防振部材30を嵌め込む穴16、18がほとんど弾性変形することがない。穴16、18の径は、防振部材30の最大径(約90mm)よりわずかに小さく、防振部材30を穴16、18に嵌め込む際には、防振部材30は穴16、18に圧入される。このため、穴16、18に嵌め込んだ防振部材30が脱落し難い。
防振部材30は、ほとんど弾性を有していない単一の素材により中実に形成されている。本実施形態では、防振部材30を不織布より硬いシリコンにより形成した。防振部材30は、厚みのある略円環形状に形成されており、その厚み方向の一端に円環状の平らな当接面30aを有し、その他端に円環状の平らな当接面30bを有する。当接面30a、30bは、防振部材30の厚み方向に沿った中心軸C(図6)と同軸に配置され、中心軸Cと直交し且つ互いに平行な面である。
防振部材30の一端にある当接面30aは、防振部材30を穴18に嵌め込んだ状態で穴18の底面18aに面で接触する。防振部材30の他端にある当接面30bは、防振マット10を床面Fに置いた状態で床面Fに面で接触する。よって、防振部材30を穴16、18に嵌め込んだ防振マット10を床面Fに置くと、防振部材30の他端にある当接面30bとマット体11の上面12が床面Fと略平行になり、防振マット10を安定させることができる。
また、防振部材30は、その厚み方向に沿った一端(当接面30a)と他端(当接面30b)の間に、最も径の大きい円形の大径部分32を有する。本実施形態の防振部材30は、大径部分32の直径を約90mmに形成し、当接面30aと当接面30bの直径をそれより小さく形成した。つまり、防振部材30の表面は、上述した当接面30a及び当接面30bに加えて、大径部分32から当接面30aの外周縁に向けて縮径した略円環状の傾斜面34と、大径部分32から当接面30bの外周縁に向けて縮径した略円環状の傾斜面36と、を含む。
本実施形態では、当接面30aと当接面30bの間の防振部材30の厚みを約20mmに形成した。また、当接面30aと大径部分32の間の厚み方向の距離と当接面30bと大径部分32の間の厚み方向の距離を略同じに形成し、それぞれ下層部材42の厚みと同じ10mmに形成した。つまり、防振部材30は、その大径部分32を通る面に対して対称な形状を有し、表裏を反転して取り付けが可能な構造を有する。
また、防振部材30は、マット体11の穴18から防振部材30を取り外す際に、指を引っ掛けることができる指掛け孔38を有する。指掛け孔38は、防振部材30の中心軸Cと同軸に設けられている。指掛け孔38は、防振部材30の大径部分32を含む中心軸Cと直交する架空の面を貫通した円形の孔部分38aを有する。孔部分38aは、防振部材30の厚み方向の中央に設けられている。
また、指掛け孔38の内面は、孔部分38aの外周縁から当接面30aの内周縁に向けて拡開して傾斜した略円環状の傾斜面38b、及び孔部分38aの外周縁から当接面30bの内周縁に向けて拡開して傾斜した略円環状の傾斜面38cを含む。
上記構造の防振部材30をマット体11の穴18に入れると、防振部材30の厚み方向の一端にある当接面30aが穴18の底面18aに当接する。この状態からさらに、防振部材30を穴18の底面18aに向けて押し込むと、穴18の底面18aが上層部材44の上面12に向かう方向に弾性変形して、大径部分32が底面14を超えて穴18の開口部18bの内周縁に係合する。
穴18の内径が防振部材30の大径部分32の最大径よりわずかに小さくされているため、大径部分32が底面14を超えて穴18の開口部18bの内周縁に押し込まれると、下層部材42及び防振部材30の少なくとも一方のわずかな弾性変形を伴って、大径部分32が穴18の開口部18bの内周縁に圧入されて係合される。この状態で、大径部分32が穴18に嵌め込まれ、防振部材30が容易に穴18から脱落することはない。
防振部材30の当接面30aと大径部分32との間の厚み方向の距離は穴18の深さと同じであるため、防振部材30を穴18に挿入しただけでは防振部材30を穴18に嵌め込むことはできない。しかし、穴18の底面18aが上層部材44の接合面44aであるため、防振部材30の当接面30aにより接合面44aを変形させて押し込むことができ、大径部分32を穴18の開口部18bの内周縁に係合することができる。
本実施形態では、防振部材30の当接面30aと大径部分32との間の厚み方向の距離を穴18の深さと同じに形成したが、防振部材30の当接面30aと大径部分32との間の厚み方向の距離を穴18の深さより短くしてもよい。少なくとも、防振部材30の当接面30aと大径部分32との間の厚み方向の距離が穴18の深さを超えなければよい。つまり、防振部材30の当接面30aと大径部分32との間の厚み方向の距離が穴18の深さと同じであっても、上述したように、マット体11の上層部材44の弾性変形を伴って防振部材30の大径部分32を穴18の開口部18bの内周縁に引っ掛けることができる。
防振マット10の使用状態においては、防振部材30の他端にある当接面30bが床面Fに当接し、キックペダル4から加えられる荷重により防振部材30の当接面30bが床面Fに押し付けられる。このため、防振部材30の大径部分32が穴18の開口部18bの内周縁にわずかに引っ掛かっている状態であっても、防振部材30が穴18から外れる心配はない。
上記のように穴18に嵌め込まれた防振部材30を穴18から取り外す場合、使用者は、防振部材30の指掛け孔38に指を引っ掛けて、防振部材30を穴18から引き抜くことができる。この際、指掛け孔38の最も小径となる孔部分38aを超えて指の先を穴18の底面18に向けて差し込み、孔部分38aの内周縁に指の先を引っ掛けることができる。つまり、防振部材30の指掛け孔38が孔部分38aから当接面30aに向けて拡開しているため、孔部分38aに差し込んだ指の先を傾斜面38bに触れさせることができ、指掛け孔38に指をしっかりと引っ掛けることができる。このため、指掛け孔38を利用して防振部材30を穴18から容易に取り外すことができる。
以上のように、本実施形態によると、ドラムペダル4、6、8と床面Fの間に防振マット10、20を挟むことにより、ドラム演奏時にドラムペダル4、6、8を介して床面Fに伝わる振動を効果的に抑制することができる。なお、本実施形態の防振マット10、20のマット体11、21は、複雑な構造を有しておらず、孔を設けた下層部材42と上層部材44を貼り合わせるだけで製造することができ、安価に製造することができる。また、マット体11、21は、下層部材42を不織布により形成するとともに上層部材44をEVAにより形成したため、防振マット10、20を比較的軽く形成することができ、取り扱いが容易である。
また、防振部材30をマット体11、21の穴16、18、25~29に嵌め込んだ状態で使用する場合、マット体11、21の底面14、24が床面Fに対して非接触状態となり、防振部材30の当接面30bだけが床面Fに接触する。シリコン製の防振部材30は、弾性をほとんど有しておらず、その当接面30bが「流体の粘性」に近い性質を有するため、ドラムペダル4、6、8を介して伝えられる振動エネルギーを床面Fに逃がし難くすることができる。
特許請求の範囲における「粘性」とは、ここで言う「流体の粘性」に近い性質のことを意味し、「流体の粘性」そのものを指すものではない。また、ここで言う「流体の粘性」に近い性質とは、当接面30bを床面Fに接触させた状態で、両者が接触した面方向に相対的に移動しようとした場合に、その移動を妨げる方向に応力を生じる性質であり、防振部材30の床面Fに対する滑りを抑制するような性質を意味する。
防振部材30がこのような「流体の粘性」に近い性質を有するため、防振部材30をマット体11、21の穴16、18、25~29に嵌め込んだ防振マット10、20を用いると、マット体11、21による防振機能に加え、防振部材30によって振動エネルギーを保持する機能を発揮することができる。つまり、本実施形態の防振マット10、20によると、ドラムペダル4、6、8からの振動を床面Fに伝え難くすることができ、その上、ドラムペダル4、6、8からの振動エネルギーを床面Fに逃がさず保持することができ、振動エネルギーを楽器に戻すことができ、且つ電子ドラムに対して最適な状態を提供することができる。
このため、本実施形態によると、床面Fに伝わる不所望な振動を抑制して、騒音を防止することに加え、ドラムの音をよくすることができる。つまり、ドラムペダル4、6、8を介して防振マット10、20に伝えられた振動エネルギーがドラムに戻り、ドラムが共振して音の響きがよくなる。見方を変えると、本実施形態の防振マット10、20は、防振部材30を用いた場合に音がよくなる性質を維持したまま、不所望な振動の伝達をマット体11、21により防止し、電子ドラムに対して最適な状態を提供することができる。
また、防振部材30は、上述した「流体の粘性」に近い性質により、防振マット10、20の床面Fに対する滑りを抑制することができ、ドラムペダル4、6、8に滑り防止機能を付与することができ、比較的強い力で操作するドラムペダル4、6、8に用いた場合に特に有効に機能する。つまり、防振部材30を備えた防振マット10、20を用いると、床面Fに対する振動の伝達を防止することができ、ドラムの音を良くすることができ、且つドラムペダル4、6、8の滑りを抑制することができる。
なお、ドラムペダル4、6、8の滑りを防止する方法として、ドラムペダル4、6、8の裏面に面ファスナーなどを貼設して、防振マット10、20の上面12にドラムペダル4、6、8を固定する方法を採用してもよい。
また、本実施形態によると、マット体11、21に対して防振部材30を交換可能に取り付けることができるため、使用により防振部材30が摩耗した場合など、新しい防振部材30に交換することができる。このため、同じマット体11、21を長期間使い続けることができ、メンテナンスコストを低減することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
例えば、上述した実施形態では、マット体11の2つの穴16、18に防振部材30を取り付け可能な防振マット10や、マット体21の5つの穴25~29に防振部材30を取り付け可能な防振マット20について説明したがこれに限らず、穴の数や形状、防振部材30の大きさ、形状、個数などは任意に変更が可能である。
例えば、防振部材30を用いずにマット体だけで使用する場合、マット体の底面に比較的小さな穴を多数設けて、床面Fとの間の接触面積を小さくするだけでも、防振効果を高めることができる。このように、防振部材30を用いない使用例では、構成を極めて簡略化することができ、安価であるとともに取り扱いを容易にすることができ、使用者による利便性を向上させることができる。
また、上述した実施形態では、リング状の同じ形状の防振部材30をマット体11、12の穴16、18、25~29に嵌め込む場合について説明したが、これに限らず、ドラムを設置する床面Fの状態に合った素材の複数種類の防振部材30を予め用意し、床面Fに適した素材の防振部材30を選択するようにしたり、床面Fの形状(突起物など)に合わせて防振部材30を嵌め込む穴を選択したりするようにしてもよい。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
楽器から床に伝わる振動を低減させる防振マットであって、
床面に全面で接触可能な平らな底面と前記楽器を乗せる上面を有し、前記底面に開口し当該防振マットの厚みの途中までの深さを有した複数の有底の穴を有し、略平板状に形成した弾性を有する防振マット。
[2]
前記底面と第1接合面を有するとともに前記底面と前記第1接合面を連絡して貫通した複数の孔を有する略平板状に形成した第1部材と、
前記第1接合面に全面で接合した平らな第2接合面と前記上面を有する略平板状に形成した弾性を有する第2部材と、を有し、
前記複数の孔の前記第1接合面側を塞ぐ前記第2接合面の一部が前記複数の有底の穴の底面となる、
[1]の防振マット。
[3]
楽器から床に伝わる振動を低減させる防振マットであって、
床面に対向する底面と前記楽器を乗せる上面を有し、前記底面に開口し前記上面まで届かない深さを有した複数の有底の穴を有し、略平板状に形成した弾性を有するマット体と、
前記穴の底に接触し且つ前記開口を介して一部が前記底面から突出した状態で当該穴に着脱可能に嵌合した少なくとも1つの防振部材と、
を有する防振マット。
[4]
前記マット体は、
前記底面と第1接合面を有するとともに前記底面と前記第1接合面を連絡して貫通した複数の孔を有する略平板状に形成した第1部材と、
前記第1接合面に全面で接合した平らな第2接合面と前記上面を有する略平板状に形成した弾性を有する第2部材と、を有し、
前記複数の孔の前記第1接合面側を塞ぐ前記第2接合面の一部が前記複数の有底の穴の底面となる、
[3]の防振マット。
[5]
前記防振部材は、
前記穴の底に接触する厚み方向の一端と、
前記床面に接触する厚み方向の他端と、
前記厚み方向に沿って前記一端と前記他端の間に設けられた前記穴の内径より大きい大径部分と、を有し、
前記大径部分と前記一端との間の前記厚み方向に沿った距離は、前記穴の深さより短い、
[3]又は[4]の防振マット。
[6]
前記防振部材は、指を引っ掛けて当該防振部材を前記穴から取り外し可能な指掛け孔を有する、
[3]乃至[5]のいずれか1つの防振マット。
[7]
前記防振部材は、粘性を有する素材により形成されている、
[3]乃至[6]のいずれか1つの防振マット。
[8]
前記防振部材は、シリコンにより形成されている、
[6]の防振マット。
2…バスドラム、 2a…ヘッド、 2b…シェル、 3…リンク機構、 4、6…キックペダル、 4b、4c…支柱、 5、7…ビーター、 6a、6b…支柱、 8…ハイハットペダル、 8a…フレーム、 10、20…防振マット、 11、21…マット体、 12、22…上面、 14、24…底面、 16、18、25~29…有底の穴、 16a、18a…底面、 16b、18b…開口部、 16’、18’…孔、 30…防振部材、 30a、30b…当接面、 32…大径部分、 34、36…傾斜面、 38…指掛け孔、 42…下層部材、 42a…接合面、 44…上層部材、 44a…接合面、 F…床面。

Claims (5)

  1. 楽器から床に伝わる振動を低減させる防振マットであって、
    床面に対向する底面と前記楽器を乗せる上面を有し、前記底面に開口し前記上面まで届かない深さを有した複数の有底の穴を有し、略平板状に形成した弾性を有するマット体と、
    前記穴の底に接触し且つ前記開口を介して一部が前記底面から突出した状態で当該穴に着脱可能に嵌合した少なくとも1つの防振部材と、を有し、
    前記防振部材は、
    前記穴の底に接触する厚み方向の一端と、
    前記床面に接触する厚み方向の他端と、
    前記厚み方向に沿って前記一端と前記他端の間に設けられた前記穴の内径より大きい大径部分と、を有し、
    前記大径部分と前記一端との間の前記厚み方向に沿った距離は、前記穴の深さより短い、
    防振マット。
  2. 前記マット体は、
    前記底面と第1接合面を有するとともに前記底面と前記第1接合面を連絡して貫通した複数の孔を有する略平板状に形成した第1部材と、
    前記第1接合面に全面で接合した平らな第2接合面と前記上面を有する略平板状に形成した弾性を有する第2部材と、を有し、
    前記複数の孔の前記第1接合面側を塞ぐ前記第2接合面の一部が前記複数の有底の穴の底面となる、
    請求項1の防振マット。
  3. 前記防振部材は、指を引っ掛けて当該防振部材を前記穴から取り外し可能な指掛け孔を有する、
    請求項1又は請求項2の防振マット。
  4. 前記防振部材は、粘性を有する素材により形成されている、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項の防振マット。
  5. 前記防振部材は、シリコンにより形成されている、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項の防振マット。
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