JP7074465B2 - 繊維堆積体搬送装置及び繊維堆積体の搬送方法 - Google Patents

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Description

本発明は、繊維堆積体搬送装置及び繊維堆積体の搬送方法に関する。
繊維を紡糸する技術として、原料樹脂を含む溶液をノズルより紡出させ、溶媒成分を蒸発させて繊維を得る溶液紡糸法や、溶融状態の原料樹脂をノズルより紡出させて繊維を形成する溶融紡糸法などが一般的に知られている。特に、電界紡糸法(エレクトロスピニング法)は、紡出ノズルから所定距離を隔てた位置に対向して設置された捕集用電極との間に高電圧を印加して、樹脂溶液又は樹脂溶融液を電気的斥力によって延伸させて、ナノファイバからなる繊維堆積体を形成する方法として注目されている。電界紡糸法によって製造された繊維堆積体は、高電圧を印加して製造されたことに起因して、製造後及び搬送時においても該繊維に電荷が残存し、帯電していることがある。この残存電荷は、搬送装置と繊維堆積体との間に電気的な引力を生じさせるので、搬送装置への繊維堆積体の意図しない張り付きやよれ、破断などが生じ、その結果、繊維堆積体の品質に悪影響を及ぼすことがある。
このような欠点を解決すべく、特許文献1には、静電気を荷電する帯電器と、空気を送風する送風装置とからなる離脱部が設けられた装置を用いるナノファイバー積層体の製造方法が提案されている。同文献には、ナノファイバー積層体を捕集帯から離脱させる方向に空気を送風するとともに、静電気が荷電した帯電器にナノファイバー積層体を引きつけることによって捕集帯から離脱させて、ナノファイバー積層体を所望の基材に移動できることが記載されている。
また、特許文献2には、電界紡糸法によって紡糸された繊維を含む積層体の製造方法が提案されている。同文献の方法に用いられる製造装置には、電界紡糸繊維を含むシートに直接接触して除電する除電装置が設けられており、該シートに保持されるダストの量を低減できることが記載されている。
特開2013-091869号公報 特開2017-053064号公報
しかし、特許文献1の装置では、ナノファイバー積層体を捕集帯から離脱させる際に静電気を用いるので、該積層体は、帯電した状態が維持されてしまう。その結果、静電気等に起因して、下流に位置する他の基材への意図しない繊維の付着等が発生してしまう。
また、特許文献2の装置では、電界紡糸繊維を含む積層シートに直接接触して除電しているが、電界紡糸繊維からなる繊維堆積体のみを搬送する際に同文献の装置を用いる場合、除電装置が繊維堆積体に直接接触してしまうことに起因して、該繊維堆積体の破断やよれなどといった品質の低下が発生しやすくなる。
したがって、本発明の課題は、製造された繊維堆積体を搬送ベルト等の搬送部材から効率的に剥離して、繊維堆積体の品質を損なうことなく下流へ搬送するための搬送装置及びその方法を提供することにある。
本発明は、互いに結合していない繊維を含む繊維堆積体を一方向へ搬送する搬送ベルトと、
前記搬送ベルトと前記繊維堆積体との間に配され、且つ該搬送ベルトと該繊維堆積体とが剥離する位置又は該位置よりも下流側の位置において、電離気体を該繊維堆積体に吹き付ける電離気体発生装置と、を備える繊維堆積体搬送装置を提供するものである。
また本発明は、互いに結合していない繊維を含む繊維堆積体を一方向へ搬送する搬送ベルトと、
前記搬送ベルトの背面に配され、且つ該搬送ベルトと該繊維堆積体とが剥離する位置又は該位置よりも下流側の位置において、電離気体を該搬送ベルトを介して該繊維堆積体に吹き付ける電離気体発生装置と、を備える繊維堆積体搬送装置を提供するものである。
更に本発明は、上述の繊維堆積体搬送装置を用いた繊維堆積体の搬送方法を提供するものである。
本発明によれば、製造された繊維堆積体を搬送ベルトから効率的に剥離させることができ、該繊維堆積体の破断やたわみ、よれを生じることなく下流に搬送することができる。
図1(a)は、本発明の搬送装置の一実施形態を示す側面模式図であり、図1(b)は、図1(a)における搬送装置の斜視図である。 図2は、本発明の搬送装置の別の実施形態を示す側面模式図である。 図3は、本発明の搬送装置の更に別の実施形態を示す側面模式図である。 図4(a)は、本発明の搬送装置の更に別の実施形態を示す側面模式図であり、図4(b)は、図4(a)における搬送装置の斜視図である。 図5(a)は、本発明の搬送装置の更に別の実施形態を示す側面模式図であり、図5(b)は、図5(a)における搬送装置の斜視図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1(a)及び(b)には、本発明の繊維堆積体搬送装置10(以下、単に「搬送装置10」ともいう。)の一実施形態(第1実施形態)が模式的に示されている。図1に示す搬送装置10は、搬送ベルト20、ニップロール30及び電離気体発生装置40を備えている。なお以下の説明では、「回転方向」は繊維堆積体の搬送方向Xと同一の方向(長手方向)を指し、「幅方向」又は「軸方向」は繊維堆積体の搬送方向Xに直交する方向(Y方向)を指す。
図1(a)及び(b)に示す搬送装置10は、搬送ベルト20を備えている。搬送ベルト20は、原料樹脂の溶液又は溶融液(以下、これらを総称して「原料液」ともいう。)を吐出して繊維の紡糸を行うための紡糸装置(図示せず)と対向するように構成されている。紡糸装置における原料液の吐出は、紡糸方向Rに沿って行われる。
繊維堆積体を製造するための紡糸装置としては、少なくとも互いに結合していない繊維を紡糸可能な装置を用いることが好ましい。つまり、繊維堆積体は、互いに結合していない繊維を含んで構成されていればよい。詳細には、繊維堆積体は、互いに結合していない繊維のみから構成されていてもよく、互いに結合していない繊維に加えて、融着点を有し、一部結合した繊維を含んで構成されていてもよい。このような繊維を紡糸できる装置としては、例えば電界紡糸法、メルトブローン法又はスパンボンド法等を採用した紡糸装置が挙げられる。
紡糸装置から空気中に吐出された原料液は、空気によって冷却されるとともに細径の繊維を形成しながら、搬送ベルト20に向けて搬送される。細径の繊維は、紡糸装置に対向する面である、搬送ベルト20の堆積面20Sに堆積し、繊維の堆積体Fを形成する(以下、繊維の堆積体Fを「繊維堆積体F」ともいう。)。
図1(a)及び(b)に示すように、搬送装置10には、無端ベルトからなる搬送ベルト20が備えられている。搬送ベルト20は、2つの搬送ロール21,21が設けられており、同図では、上流側搬送ロール21A及び下流側搬送ロール21Bの間に掛けわたされて、単一方向Xに周回軌道を描くようになっている。搬送ベルト20の形態は、紡糸装置の種類や繊維の搬送方法等によって適宜選択することができ、無端ベルトに代えて、例えば長尺帯状のベルトがロール状の巻回体から繰り出されるようになっていてもよい。搬送ベルト20としては、例えば不織布、合成樹脂又は紙等からなるフィルム状又はメッシュ状の部材を用いることができる。また、これら搬送ベルト20の部材は表面に導電処理を施されているものでもよい。搬送ベルト20の搬送方向Xの下流側には、繊維堆積体Fを下流の工程へ案内するためのガイドロール22が備えられている。ガイドロール22は搬送ベルト20の搬送面20Tから離間した位置に配されている。搬送面20Tは、搬送ベルト20の背面側の面を指し、無端の搬送ベルト20においては該ベルト20の周回によって、堆積面20Sと同一の面となりうる。また、本明細書でいう上流又は下流とは、上下方向のことではなく、工程の前後を意味するものである。
図1(a)及び(b)に示すように、搬送ベルト20の堆積面20Sの下部には、ニップロール30が設けられている。ニップロール30は、搬送ベルト20の堆積面20Sに堆積した繊維を押圧してシート状とし、該繊維を飛散させることなく下流へ搬送しやすくするためのものである。ニップロール30は回転可能な構成となっており、搬送ベルト20の堆積面20S及び下流側搬送ロール21Bと対向して、且つ搬送方向Xと直交する方向Yにわたって配されている。このような構成を有していることによって、搬送ベルト20の堆積面20Sに堆積した繊維堆積体Fは、下流側搬送ロール21Bとニップロール30との間で押圧されながら、搬送方向Xに搬送されるようになっている。ニップロール30の配置位置は、搬送ベルト20の堆積面20Sに対向し、且つ繊維堆積体Fを押圧可能に配されていれば上述の形態に限られず、例えばニップロール30が下流側搬送ロール21Bの上方に配されていてもよい。この場合、搬送ベルト20の堆積面20Sに堆積した繊維堆積体Fは、搬送ベルト20とニップロール30との間で押圧されながら、搬送方向Xに搬送されるようになっていてもよい。
繊維堆積体Fの柔軟性と形状保持性とを両立して押圧する観点から、ニップロール30の表面は柔軟性を有する部材からなることが好ましい。また、意図しない電流が搬送装置10や紡糸装置に流れることを防止する観点から、ニップロール30の表面は絶縁体からなることが好ましい。これら双方の利点を得る観点から、ニップロール30の表面は、ウレタンやシリコーン、ポリイソプレン、ポリブタジエン等の柔軟性を有するエラストマー系材料を含む絶縁体からなることが一層好ましい。
繊維堆積体Fの柔軟性と形状保持性とを両立して押圧する観点から、ニップロール30によるプレス圧(線圧)は、70N/m以上600N/m以下であることが好ましく、75N/m以上550N/m以下であることがより好ましい。
ところで、本発明の搬送装置10を用いて、樹脂を主成分とする繊維の堆積体を搬送する場合、原料となる樹脂はポリプロピレンやポリエチレン等の導電性が低いものが用いられるので、該繊維堆積体が帯電しやすい状態となっている。特に、電界紡糸法で紡糸された繊維は、その紡糸時に高電圧が印加されていることに起因して、繊維堆積体が強く帯電した状態となっている。帯電している繊維堆積体は、搬送ベルトとの間で電気的な引力が発生し、繊維の一部が意図せず剥がれて搬送ベルトに張り付いた状態で搬送されたり、繊維堆積体に対して搬送方向と異なる方向に外力が加えられてしまう。その結果、製造される繊維堆積体の坪量不良やたわみ、よれ、破断等が生じ、繊維堆積体の生産効率の低下につながることになる。
このような問題点を解決すべく本発明者が鋭意検討した結果、搬送ベルト20と繊維堆積体Fとが剥離する位置又はその近傍の位置において電離した気体を繊維堆積体Fに吹き付けることによって、意外にも、搬送ベルト20から繊維堆積体Fを容易に剥離させることができ、その結果、繊維堆積体Fのたわみやよれ等が生じることなく、下流の製造工程に搬送できることを見出した。
図1(a)及び(b)に示すように、本発明の搬送装置10は、電離気体発生装置40を備えている。電離気体発生装置40は、搬送ベルト20と繊維堆積体Fとの間に配されており、且つ搬送ロール21の軸方向に沿って配されている。電離気体発生装置40は、その内部で電離気体Aを発生させ、且つ電離気体Aをファンやポンプ等を用いて外部へ噴射することができるように構成されている。電離気体発生装置40から噴射される電離気体Aは、陽イオンと陰イオンとが混在した状態で噴射されるので、搬送ベルト20と繊維堆積体Fとの間で生じる電荷の偏りを該イオンによって中和することができる。その結果、搬送ベルト20と繊維堆積体Fとの間で電気的な引力を発生しにくくすることができる。
搬送ベルト20と繊維堆積体Fとの間に生じる電気的な引力を低減させて、搬送ベルト20からの繊維堆積体Fの剥離を効果的に行いやすくする観点から、電離気体発生装置40は、電離気体Aを搬送ベルト20と繊維堆積体Fとが剥離する位置Pに吹き付けるか、又は該位置Pよりも下流側に位置する繊維堆積体Fに吹き付けるように構成されていることが好ましい。なお、「吹き付ける」とは、電離気体発生装置40から噴射される電離気体Aの噴射方向の延長線上に位置Pが存在しているか、又は該位置Pよりも搬送方向下流側に搬送された繊維堆積体Fが存在していることをいう。
電離気体発生装置40における電離気体Aの吹き付けは、少なくとも繊維堆積体Fの幅方向Y全域に電離気体Aが直接吹き付けられるように構成されていることが好ましい。電離気体Aの吹き付けの態様としては、例えば繊維堆積体Fの幅方向Yに線状に吹き付けてもよく、点状に複数吹き付けてもよい。このような電離気体Aの吹き付けを行うためには、電離気体発生装置40における電離気体Aの吐出口を、繊維堆積体Fの幅方向Yに沿うように、連続的又は断続的なスリット状に形成したり、スプレー状に複数形成して行うことができる。また、複数の電離気体発生装置40を繊維堆積体Fの幅方向Yに沿って配置して、電離気体Aの吹き付けを行ってもよい。このような構成を有していることによって、搬送ベルト20への意図しない付着に起因した繊維堆積体Fの坪量不良やたわみ、よれ、破断等を効果的に防止することができる。
電離気体Aの吹き付け位置と電離気体発生装置40の吐出口との間隔は、電離気体発生装置40の性能や、搬送装置10の形態等に応じて適宜調整することができるが、10mm以上300mm以下であることが好ましい。前記間隔を300mmより大きくとすると、所望の位置に電離気体Aの吹き付けが十分に行えず、繊維堆積体Fを搬送ベルト20から剥離しにくくなることがある。
電離気体発生装置40における電離気体Aの噴射速度は、電離気体発生装置40と電離気体Aの吹き付け位置との間隔や、繊維堆積体Fの寸法等に応じて適宜調整することができるが、電離気体発生装置40の吐出口から25mmの位置の見掛け値として5m/s以上100m/s以下であることが好ましい。
電離気体発生装置40において電離気体Aを発生させる方法としては、軟X線、紫外線、α線等の電離放射線を用いて発生させる方法や、コロナ放電を用いて発生させる方法、高周波を用いて発生させる方法等が挙げられる。製造コスト低減の観点及び作業者の被ばく防止の観点から、電離気体発生装置40は、コロナ放電によって電離気体Aを発生させるように構成されていることが好ましい。コロナ放電による電離気体発生装置は、市販品を用いることもできる。そのような市販品としては、例えば春日電機株式会社製のイオナイザー(MODEL ASIBS-CB)等が挙げられる。
本実施形態における搬送装置10の別の態様として、図2に示すように、搬送装置10が繊維堆積体Fを搬送方向Xに沿って搬送できるように構成されていてもよい。搬送装置10をこのような構成とすることによって、搬送ベルト20と繊維堆積体Fとの接触面積を少なくすることができるので、繊維堆積体Fの坪量不良やたわみ等をより防止できる。
また、本実施形態における搬送装置10の更に別の態様として、図3に示すように、搬送装置10が、繊維堆積体Fを搬送ベルト20の搬送面20Tとガイドロール22との間に案内できるように構成されていてもよい。この場合、ガイドロール22は、該ロール22と搬送ベルト20との間で繊維堆積体Fを押圧できるように構成することもできる。繊維堆積体Fの押圧条件は、ニップロール30と同様に行うことができる。搬送装置10をこのような構成とすることで、繊維堆積体Fをシート状に成形して搬送することができるので、繊維堆積体Fの坪量不良やたわみ等を防止して搬送できるとともに、下流の製造工程を一部省略できる等といった生産効率の上昇に寄与できる。
次に、本発明の搬送装置10における第2実施形態を、図4及び図5を参照しながら説明する。本実施形態については、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、特に説明しない点については第1実施形態についての説明が適宜適用される。また、図4及び図5において、図1ないし図3と同じ部材には同じ符号を付してある。
第2実施形態における搬送装置10は、電離気体発生装置40が配されている位置が第1実施形態と異なる。図4(a)及び(b)並びに図5(a)及び(b)に示すように、本実施形態における電離気体発生装置40は、搬送ベルト20の背面に配されている。電離気体発生装置40は、その吐出口が搬送方向Xの下流に位置する繊維堆積体F側へ向けられており、搬送ベルト20を介して電離気体Aを繊維堆積体Fに吹き付けられるようになっている。なお、本形態における「背面」とは、無端ベルトである搬送ベルト20,20の間に画成された領域のことをいう。
ガイドロール22は、図4(a)及び(b)に示すように、搬送ベルト20の搬送面20Tから離間した位置に配されていてもよく、図5(a)及び(b)に示すように、繊維堆積体Fを搬送ベルト20の搬送面20Tとガイドロール22との間に案内できるように配されていてもよい。いずれの場合でも、電離気体発生装置40からの電離気体Aの吹き付けは、搬送ベルト20を介して、搬送ベルト20と繊維堆積体Fとが剥離する位置Pに対して行われるか、又は該位置Pよりも下流側に位置する繊維堆積体Fに対して行われるように構成されていることが好ましい。
本実施形態における電離気体Aの吹き付けは、その方向が少なくとも搬送方向Xに沿う方向の成分を有するように行われるので、搬送ベルト20と繊維堆積体Fとの間で生じる電気的引力の発生を低減できることに加えて、搬送ベルト20から剥離させるように働く外力を繊維堆積体Fに対して加えることができる。その結果、搬送ベルト20からの繊維堆積体Fの剥離を一層効果的に行うことができ、繊維堆積体Fの坪量不良やたわみ、よれ等を一層防止して搬送できる。また、電離気体発生装置40が搬送ベルト20の背面に配されていることによって、搬送装置10全体の省スペース化を実現できるという利点もある。
第2実施形態における搬送ベルト20は、電離気体Aの流通性を高める観点から、気体が流通可能に形成された搬送ベルト20を用いることが好ましい。搬送ベルト20を気体が流通可能な態様とするためには、例えば搬送ベルト20に複数の貫通孔を設けたり、搬送ベルト20をメッシュ状の部材で構成したりすればよい。
第1及び第2実施形態における搬送装置10を用いた繊維堆積体Fの搬送方法は、搬送ベルト20と繊維堆積体Fとが剥離する位置P、又は位置Pよりも搬送方向Xの下流側に位置する繊維堆積体Fに対して、電離気体発生装置40から電離気体Aを吹き付けて搬送する。本発明の搬送方法は、押圧された繊維堆積体Fに電離気体Aを吹き付けることによって、電荷の偏りを中和して、搬送ベルト20と繊維堆積体Fとの間に電気的引力を発生しにくくすることができる。その結果、繊維堆積体Fを搬送ベルト20から効率的に剥離することができるとともに、繊維堆積体Fに破断やたわみ、よれ、坪量不良が生じることなく、下流の工程へ搬送することができる。
本発明の搬送装置10によって搬送された繊維堆積体Fは、各種の目的に使用することができる。繊維堆積体Fの形状としては、シート、綿状体、糸状体などが挙げられる。繊維堆積体は他のシートと積層したり、各種の液体、微粒子、ファイバなどを含有させたりして使用してもよい。繊維シートは、例えば医療目的や、美容目的、装飾目的等の非医療目的でヒトの肌、歯、歯茎、毛髪、非ヒト哺乳類の皮膚、歯、歯茎、枝や葉等の植物表面等に付着されるシートとして好適に用いられる。また、高集塵性でかつ低圧損の高性能フィルタ、高電流密度での使用が可能な電池用セパレータ、高空孔構造を有する細胞培養用基材等としても好適に用いられる。繊維の綿状体は防音材や断熱材等として好適に用いられる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えばガイドロール22及びニップロール30は、繊維堆積体Fの搬送方向Xに沿って複数配されていてもよい。
また、本発明の実施形態における電離気体発生装置40は、ファン又はポンプによって電離気体Aを噴射する構成となっていたが、これに代えて、ファン又はポンプを使用しない方法であってもよい。つまり、無風状態でニップロール30に電離気体Aを吹き付けてもよい。このような構成とするためには、所望の距離や範囲まで電離気体Aを発生させることができるような、電離気体Aの発生方法を選択すればよい。
また、電界紡糸法によって紡糸された繊維の堆積体を、本発明の搬送装置10を用いて搬送する場合、電界紡糸法における紡糸効率の向上の観点から、搬送装置10は、導電性材料からなる捕集電極を備えていることが好ましい。この場合、捕集電極は、紡糸装置と対向するように、且つ搬送ベルト20の背面に隣接するように配置されていることが好ましい。捕集電極は、電圧が印加されていてもよく、接地されていてもよい。
また、電界紡糸法の更なる紡糸効率の向上の観点から、搬送装置10は、搬送ベルト20の背面に隣接し、且つ紡糸装置と対向するように吸引装置を備えていることが好ましい。搬送装置の省スペース化の観点から、吸引装置は、無端ベルトである搬送ベルト20,20の間に画成された領域内に配置することが好ましい。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の繊維堆積体搬送装置及び繊維堆積体の搬送方法を開示する。
<1>
互いに結合していない繊維を含む繊維堆積体を一方向へ搬送する搬送ベルトと、
前記搬送ベルトと前記繊維堆積体との間に配され、且つ該搬送ベルトと該繊維堆積体とが剥離する位置又は該位置よりも下流側の位置において、電離気体を該繊維堆積体に吹き付ける電離気体発生装置と、を備える繊維堆積体搬送装置。
<2>
互いに結合していない繊維を含む繊維堆積体を一方向へ搬送する搬送ベルトと、
前記搬送ベルトの背面に配され、且つ該搬送ベルトと該繊維堆積体とが剥離する位置又は該位置よりも下流側の位置において、電離気体を該搬送ベルトを介して該繊維堆積体に吹き付ける電離気体発生装置と、を備える繊維堆積体搬送装置。
<3>
前記繊維が、電界紡糸繊維又はメルトブローン繊維である、前記<1>又は<2>に記載の繊維堆積体搬送装置。
<4>
前記電離気体発生装置が、コロナ放電によって前記電離気体を発生させるように構成されている、前記<1>ないし<3>のいずれか1に記載の繊維堆積体搬送装置。
<5>
前記搬送ベルトは、不織布、合成樹脂又は紙等からなるフィルム状又はメッシュ状の部材である、前記<1>ないし<4>のいずれか1に記載の繊維堆積体搬送装置。
<6>
前記ニップロールの表面は柔軟性を有する部材からなることが好ましく、前記ニップロールの表面は絶縁体からなることが好ましく、前記ニップロールの表面は、ウレタンやシリコーン、ポリイソプレン、ポリブタジエン等の柔軟性を有するエラストマー系材料を含む絶縁体からなることが一層好ましい、前記<1>ないし<5>のいずれか1に記載の繊維堆積体搬送装置。
<7>
前記ニップロールによるプレス圧(線圧)は、70N/m以上600N/m以下であることが好ましく、75N/m以上550N/m以下であることがより好ましい、前記<1>ないし<6>のいずれか1に記載の繊維堆積体搬送装置。
<8>
前記電離気体の吹き付けは、少なくとも前記繊維堆積体の幅方向全域に前記電離気体が直接吹き付けられるように構成されていることが好ましく、前記電離気体の吹き付けの態様としては、前記繊維堆積体の幅方向に線状に吹き付けてもよく、点状に複数吹き付けてもよく、このような前記電離気体の吹き付けを行うためには、前記電離気体発生装置における前記電離気体の吐出口を、前記繊維堆積体の幅方向に沿うように、連続的又は断続的なスリット状に形成されているか、又はスプレー状に複数形成されている、前記<1>ないし<7>のいずれか1に記載の繊維堆積体搬送装置。
<9>
前記電離気体の吹き付け位置と前記電離気体発生装置の吐出口との間隔は、10mm以上300mm以下であることが好ましい、前記<1>ないし<8>のいずれか1に記載の繊維堆積体搬送装置。
<10>
前記電離気体発生装置における前記電離気体の噴射速度は、該装置の吐出口から25mmの位置の見掛け値として5m/s以上100m/s以下であることが好ましい、前記<1>ないし<9>のいずれか1に記載の繊維堆積体搬送装置。
<11>
前記搬送装置は、導電性材料からなる捕集電極を備えていることが好ましく、該捕集電極は、紡糸装置と対向するように、且つ前記搬送ベルトの背面に隣接するように配置されていることが好ましい、前記<1>ないし<10>のいずれか1に記載の繊維堆積体搬送装置。
<12>
前記搬送装置が前記繊維堆積体を搬送方向に沿って搬送できるように構成されている、前記<1>ないし<11>のいずれか1に記載の繊維堆積体搬送装置。
<13>
前記搬送装置が、前記繊維堆積体を前記搬送ベルトの搬送面とガイドロールとの間に案内できるように構成されている、前記<1>ないし<11>のいずれか1に記載の繊維堆積体搬送装置。
<14>
前記ガイドロールは、前記搬送ベルトの搬送面から離間した位置に配されているか、又は前記繊維堆積体を前記搬送ベルトの該搬送面と該ガイドロールとの間に案内できるように配されていいる、前記<13>に記載の繊維堆積体搬送装置。
<15>
前記電離気体の吹き付けは、その方向が少なくとも搬送方向に沿う方向の成分を有するように行われる、前記<1>ないし<11>のいずれか1に記載の繊維堆積体搬送装置。
<16>
前記搬送ベルトは、気体が流通可能に形成された搬送ベルトを用いることが好ましく、搬送ベルト20に複数の貫通孔を設けるか、又は搬送ベルト20をメッシュ状の部材で構成されている、前記<15>に記載の繊維堆積体搬送装置。
<17>
前記<1>ないし<16>のいずれか1に記載の繊維堆積体搬送装置を用いた繊維堆積体の搬送方法。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。
〔実施例1〕
電界紡糸法によって紡糸した繊維を、図1(a)及び(b)に示す搬送装置10における堆積面20Sに捕集して、坪量が10g/mである繊維堆積体Fを形成した。この繊維堆積体Fを、線圧が156N/mとなる条件下でニップロール30で押圧しながら、搬送方向Xに向けて搬送した。電離気体発生装置40は、搬送ベルト20と繊維堆積体Fとの間に配置した。電離気体Aは、搬送ベルト20と繊維堆積体Fとが剥離する位置Pに対して吹き付けた。
〔比較例1〕
電離気体Aの吹き付けを行わなかったほかは、実施例1と同様に繊維堆積体を搬送した。
〔比較例2〕
電離気体Aに代えて、電離していない空気流を上記位置Pに吹き付けたほかは、実施例1と同様に繊維堆積体を搬送した。
〔たわみ発生の評価〕
実施例1及び各比較例において、繊維堆積体の搬送時における、たわみの発生を以下の基準によって目視で評価した。評価結果を以下の表1に示す。
A:繊維堆積体を搬送ベルトから容易に剥離でき、搬送時にたわみが発生しない。
B:繊維堆積体を搬送ベルトから容易に剥離できず、搬送時にたわみが発生する。
〔しわ発生の評価〕
実施例1及び各比較例において、繊維堆積体の搬送時における、しわの発生を以下の基準によって目視で評価した。評価結果を以下の表1に示す。
A:繊維堆積体を搬送ベルトから容易に剥離でき、搬送時にしわが発生しない。
B:繊維堆積体を搬送ベルトから容易に剥離できず、搬送時にしわが発生する。
Figure 0007074465000001
繊維堆積体の搬送時における、たわみ及びしわの発生を評価したところ、実施例1では、たわみ及びしわが発生しなかった。これに対し、各比較例では、たわみ及びしわが生じていた。以上のとおり、実施例1で搬送した繊維堆積体は、搬送ベルトから効率的に剥離でき、且つ繊維堆積体のたわみやよれを生じることなく下流に搬送することができることが判る。
10 繊維堆積体搬送装置
20 搬送ベルト
22 ガイドロール
30 ニップロール
40 電離気体発生装置
A 電離気体
F 繊維堆積体
R 紡糸方向
X 搬送方向
Y 幅方向(軸方向)

Claims (5)

  1. 互いに結合していない繊維を含む繊維堆積体を一方向へ搬送する搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトにおける前記繊維堆積体の堆積面に対向し、且つ該繊維堆積体を押圧可能に配されたニップロールと、
    前記搬送ベルトと前記繊維堆積体との間に配され、且つ該搬送ベルトと該繊維堆積体とが剥離する位置よりも下流側の位置において、電離気体を該繊維堆積体に吹き付ける電離気体発生装置と、を備える繊維堆積体搬送装置。
  2. 互いに結合していない繊維を含む繊維堆積体を一方向へ搬送する搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトと前記繊維堆積体との間に配され、且つ該搬送ベルトと該繊維堆積体とが剥離する位置又は該位置よりも下流側の位置において、電離気体を該繊維堆積体に吹き付ける電離気体発生装置と、を備え
    前記電離気体発生装置が、前記搬送ベルトを搬送する搬送ロールの軸方向に沿って配されている、繊維堆積体搬送装置。
  3. 互いに結合していない繊維を含む繊維堆積体を一方向へ搬送し且つ気体が流通可能に形成された搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトの搬送方向の下流側に位置し、前記繊維堆積体を下流の工程へ案内するためのガイドロールと、
    前記搬送ベルトの背面に配され、且つ該搬送ベルトと該繊維堆積体とが剥離する位置又は該位置よりも下流側の位置において、電離気体を該搬送ベルトを介して該繊維堆積体に吹き付ける電離気体発生装置と、を備え
    前記ガイドロールが、前記搬送ベルトの搬送面から離間した位置に配されており、前記繊維堆積体のみを前記下流の工程へ案内するものである、繊維堆積体搬送装置。
  4. 互いに結合していない繊維を含む繊維堆積体を一方向へ搬送する搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトと前記繊維堆積体との間に配され、且つ該搬送ベルトと該繊維堆積体とが剥離する位置又は該位置よりも下流側の位置において、電離気体を該繊維堆積体に吹き付ける電離気体発生装置と、を備える繊維堆積体搬送装置を用いて製造された繊維堆積体からなるシートの製造方法であって、
    前記繊維の原料となる樹脂がポリプロピレン又はポリエチレンである、シートの製造方法。
  5. 互いに結合していない繊維を含む繊維堆積体を一方向へ搬送する搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトの背面に配され、且つ該搬送ベルトと該繊維堆積体とが剥離する位置又は該位置よりも下流側の位置において、電離気体を該搬送ベルトを介して該繊維堆積体に吹き付ける電離気体発生装置と、を備える繊維堆積体搬送装を用いて製造された繊維堆積体からなるシートの製造方法であって、
    前記繊維の原料となる樹脂がポリプロピレン又はポリエチレンである、シートの製造方法。
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