JP7074312B2 - ラック装置およびコンピュータシステム - Google Patents

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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Description

本発明は、電子機器収納用のラック装置および当該ラック装置を使用したコンピュータシステムに関する。
従来から、空調設備が整ったデータセンタ内に設置され、規格化されたサーバ装置、ネットワーク装置、ディスク装置などの電子機器を内部に複数載置して集積度を高めた電子機器収納用のラック装置が知られている。典型的には、EIA(Electronic Industries Alliance:米国電子工業会)規格の19インチラックである。
例えば、特許文献1は、ラック装置内へ吸引する空気の温度変化には追従せず、ファンの動作を安定させ、ラック装置内の電子機器の発熱量や位置(高さ)に応じた温度変化には追従し、ファンを細やかに制御するラック装置を開示する。このラック装置は、データセンタ内に設置され、空調設備により冷却された空気をラック装置の前面から吸入し、電子機器内の熱を吸収し熱くなった空気を背面から外部へ排出するファンと、前面から吸入する空気の温度を検知する第一センサと、背面から排出する空気の温度を検知する第二センサと、第一センサが検知した温度と第二センサが検知した温度との差に基づき、ファンの回転を制御する制御部とを備える。
このラック装置では、データセンタに設けられた空調設備の冷却能力を用いることを前提としている。すなわち、このラック装置は、主にコールドアイル側に存する当該空調設備により冷やされた冷たい空気をラック装置の前面から吸入し、内部の電子機器を冷却し、熱くなった空気をホットアイル側に排出する。その熱くなった空気は、データセンタの空調設備により冷やされて再度コールドアイルに戻されて循環する。
特開2012-230438号公報
近年、IT市場では、IoT化(Internet Of Things)に伴う、人工知能(AI:Artificial Intelligence)やビッグデータの活用が加速している。従来は、人工知能やビッグデータを処理するサーバはクラウド上のデータセンタに設置され、当該サーバにデータを送信する端末や装置はデータが発生する現場に設置されるというように、設置される場所がはっきり分かれていた。
しかし、直近では、データセンタのサーバが膨大なデータを処理したりAIの複雑な計算をしたりするための計算量が過大となってきており、計算量を分散させるため所謂エッジ側(データが発生する近傍に配置される端末や装置の側)に人工知能を処理できる機能を持たせるソリューションを提供する動きが出てきている。
そこで、本発明は、データセンタなどのように空調設備が整っていない通常のオフィス環境や工場はもちろん屋外に設置された場合であっても、大量の熱を発生する高密度な電子機器を収納し、当該電子機器の運用環境を維持するラック装置および当該ラック装置を使用したコンピュータシステムを提供するものである。
上記課題を解決するために、規格化された複数の電子機器を内部に収容するように構成された規格化されたラック装置であって、複数の電子機器の内部の熱が排出される第一面側に吸気面と、複数の電子機器が空気を吸入する第二面側に排気面とを備え、吸気面から吸入した空気を冷却し排気面から排出する水冷式の冷却器と、冷却器の媒体である液体を通し、外部のチラーと接続するためのパイプと、ラック装置の全面を気密性を有して覆うと共に、パイプを気密性を有して貫通させ、断熱構造を有するカバーと、第二面側に設けられるカバーの内面側に設けられ、排気面から排出される空気を整流するための流路と、第一面側および第二面側の空気圧差を検出する圧力センサと、を備え、冷却器は、圧力センサが検出した空気圧差に基づき自身の冷却を制御することを特徴とするラック装置が提供される。
これによれば、ラック装置の表面であるカバーにおいて断熱構造を有しかつ気密性を有
して備えると共に、内部に冷却器を有し、当該冷却器の排気面側に排出される空気を整流するための流路を備えることで、屋外などに配置された場合であっても、大量の熱を発生する高密度な電子機器の運用環境を維持するラック装置を提供することができる。また、これによれば、カバーが気密性を有して備えられていることから、電子機器の空気の排出側かつ冷却器の吸気面が存する第一面側と、電子機器の空気の吸入側かつ冷却器の排気面が存する第二面側との間で、空気圧の差を圧力センサが検出し、その空気圧差に基づき冷却を制御することで、第一面側と第二面側の空気圧のアンバランスを是正することができる。
さらに、複数の電子機器が第一面側に排出した空気を冷却器へ流すためのファンをさらに備えることを特徴としてもよい。
これによれば、電子機器が排出した熱い空気を強制的に冷却器の吸気面へ流すことで、大量の熱を発生する高密度な電子機器の運用環境をより効率的に維持することができる。
さらに、冷却器は複数の電子機器より下方に設けられ、ファンは第一面側に排出される空気を下方へ流すことを特徴としてもよい。
これによれば、水冷式冷却器の漏水があっても電子機器より下方に設けておけば安全であるところ、ファンが、熱い空気が上昇することを抑制し、強制的に冷却器の吸気面へ流すことで、大量の熱を発生する高密度な電子機器の運用環境をより効率的に維持することができる。
さらに、冷却器は、圧力センサが検出した空気圧差が最小となるように制御することを特徴としてもよい。
これによれば、第一面側と第二面側の空気圧差が最小となるように制御することで、電子機器自身の冷却能力を妨げることなく最大の冷却能力を引き出すことができる。
さらに、流路は、第二面側に設けられるカバーの内面と該内面に縦方向に設けられた整流板とから構成されることを特徴としてもよい。
これによれば、流路をカバーの内面と該内面に縦方向に設けられた整流板とから構成することで、容易に整流するための機構を提供することができる。
さらに、ラック装置は、EIA(Electronic Industries Alliance)規格の19インチラックであることを特徴としてもよい。
これによれば、本発明に係るラック装置を業界標準である19インチラックに適用することができる。
上記課題を解決するために、上述したラック装置と、ラック装置に搭載されるサーバ装置と、ラック装置に搭載されるネットワーク装置と、を有することを特徴とするコンピュータシステムが提供される。
これによれば、表面であるカバーにおいて断熱構造を有しかつ気密性を有して備えると共に、内部に冷却器を有し、当該冷却器の排気面側に排出される空気を整流するための流路を備えるラック装置の内部にサーバ装置等を収納することで、屋外などに配置された場合であっても運用環境が維持されたコンピュータシステムを提供することができる。その結果、所謂エッジ側に人工知能を処理できるコンピュータシステムを提供することができる。
以上説明したように、本発明によれば、データセンタなどのように空調設備が整っていない通常のオフィス環境や工場はもちろん屋外に設置された場合であっても、大量の熱を発生する高密度な電子機器を収納し、当該電子機器の運用環境を維持するラック装置および当該ラック装置を使用したコンピュータシステムを提供することができる。
本発明に係る第一実施例のラック装置および当該ラック装置を使用したコンピュータシステムを示す側断面図。 本発明に係る第一実施例のラック装置および当該ラック装置を使用したコンピュータシステムにおいて、第二面側のカバーを開けた場合を示す斜視図。 本発明に係る第二実施例のラック装置および当該ラック装置を使用したコンピュータシステムを示す側断面図。
以下では、図面を参照して、各実施例について説明する。
<第一実施例>
図1および図2を参照して、本実施例のラック装置100およびコンピュータシステム1を説明する。コンピュータシステム1は、ラック装置100と、ラック装置100に搭載されるサーバ装置2と、ラック装置100に搭載されるネットワーク装置3と、ラック装置100に搭載される無停電電源装置4とを有する。これらの装置は、いずれもEIA(Electronic Industries Alliance:米国電子工業会)規格に準拠した装置である。ラック装置100は、所謂19インチラックと呼ばれ、ラック装置100本体に設置される装置の幅が19インチ(約482.6mm)、その高さが1.75インチ(約44.45mm:「1U」と呼ぶ)の倍数(1U、2U、…、nU:nは正の整数)となるように設定されている。ラック装置100がEIA規格の19インチラックであることにより、本発明に係るラック装置100を業界標準である19インチラックに適用することができる。
サーバ装置2、ネットワーク装置3および無停電電源装置4は、EIA規格に準じて、ラック装置100の幅に適合し、高さが1Uの倍数となるように設定されており、これらの複数の電子機器が上下方向に積層状態でラック装置100内に載置される。サーバ装置2は、プロセッサ、メモリ、入出力装置などのハードウェアや、オペレーティングシステム、アプリケーションなどのソフトウェアを含むコンピュータ装置であって、クライアントからの要求に対して何らかのサービスを提供する機能を果たすコンピュータ装置である。サーバ装置2は、いかなるハードウェアやソフトウェアを含んでいてもよく、人工知能用に特化した半導体を備えていてもよい。
ネットワーク装置3は、ラック装置100を外部のネットワークに接続するための装置であり、たとえばインターネットや専用線に接続するための装置である。ネットワーク装置3は、比較的近傍に存在し様々な対象の状態を検出するセンサ類(図示せず)と接続されると共に、クラウド上に存在するデータセンタ内の大規模なサーバ群(図示せず)と接続されてもよい。サーバ装置2は、ネットワーク装置3経由でセンサ類からの大量のデータを収集し、処理し、また、ネットワーク装置3を経由してクラウド上のサーバ群とデータや処理を共有し、処理することができる。また、無停電電源装置4は、ラック装置100への電力の供給が止まるなどの停電によって電力が断たれた場合にも電力を供給し続ける電源装置である。
ラック装置100は、上述したように、規格化されたサーバ装置2などの複数の電子機器を内部に収容するように構成された規格化されたラック装置である。ラック装置100は、ラック装置100の本体内に設けられ、上記サーバ装置2などの電子機器を支持するための骨組みとなるフレーム70と、フレーム70に取り付けられる天板、底板、第一面側S1の前板、第二面側S2の後板、および左右一対の側板から筐体状に形成されたカバー20と、ラック装置100の内部を冷却する水冷式の冷却器10を含む冷却ユニット12と、冷却器10の媒体である液体(冷媒)を通し、ラック装置100の外部に設けられるチラー(図示せず)と接続するためのパイプ40と、第二面側S2に設けられるカバー20の内面側に設けられ、冷却ユニット12の排気面Outから排出される空気を整流するための流路30と、を備える。フレーム70は、上記電子機器を強固に支持すべく、少なくとも第一面側S1と第二面側S2に左右一対の枠組みを有する。
カバー20は、これを構成する天板、底板、前板、後板、および左右一対の側板、並びにこれらの結合部や接触部には、気密性を有するように形成され、ラック装置100の全面を気密性を有して覆うように構成される。また、カバー20は、パイプ40や外部との電気配線等も気密性を有して貫通させることが好ましい。また、カバー20は、ラック装置100の内部と外部の温度差を遮断する断熱構造21を有する。本実施例における断熱構造21は、カバー20の内面側に発泡ウレタンなどの断熱部材を張り詰めた構造である。しかし、この断熱構造21は、いかなる構造であってよく、たとえば他に、カバー20の外面側に断熱塗料を塗布した構造、カバー20の内部に隙間等の断熱層を有する構造等であってもよい。なお、ラック装置100がオフィス環境に設置されることを考慮し、カバー20は、電子機器の騒音が外部に漏れないような遮音構造や、外部からの電磁波を遮蔽するとともに内部から外部への電磁波漏洩を防止するために適度な板厚を有する鋼板材などの電磁波シールド構造を備えてもよい。
カバー20の第一面側S1の前板とフレーム70の第一面側S1の左右一対の枠組みとの間は、上記電子機器が排出した空気を冷却ユニット12の方へ流通させる空間を有するように構成される。また、同様に、カバー20の第二面側S2の後板とフレーム70の第二面側S2の左右一対の枠組みとの間は、冷却ユニット12が排出した空気を上記電子機器の方へ流通させる空間を有するように構成される。なお、第一面側S1に設けられる空間は、上記電子機器等の結線などを行うためにも利用される。
流路30は、冷却ユニット12の排気面Outが排出した空気を上記電子機器の方へ流通させる第二面側S2に設けられ、排気面Outが排出した冷気が上記電子機器の方へ向かいやすいように構成されている。すなわち、流路30は、冷却ユニット12の排気面Outから排出される空気を整流するために設けられる。本実施例のラック装置100は、第二面側S2に設けられるカバー20の内面と、その内面に縦方向に設けられ、空気の流れAFを整流するための整流板として仕切り板31とから構成される(図2参照)。このように、流路30をカバー20の内面とその内面に縦方向に設けられた整流板(仕切り板31)とから構成することで、容易に整流するための機構を提供することができる。
本実施例の場合、3つの仕切り板31により、2つの流路30が設けられているが、冷却ユニット12の冷却ファン11が図1の紙面奥行方向に2つ配置されていることを前提としており、この2つの冷却ファン11からそれぞれ排出された冷気の流れAFは、流路30にガイドされて滞りなく上記電子機器の方へ向かう。なお、流路30は、仕切り板31により構成されることに限定されず、たとえば、断熱構造21として提供される発泡ウレタンに縦方向の溝を設けて整流機能を有するようにしてもよい。
冷却ユニット12は、冷却器10と冷却ファン11を内部に含む。本実施例の冷却ユニット12は、ラック装置100内部の最も下方に配置されているが、これに限定されず、たとえば、最も上方に配置されてもよいし、上記電子機器の間の中段に配置されてもよい。ただし、冷却器10は水冷式なので、漏水事故を考慮すると、電子機器を水から保護するために電子機器より下方に配置することが好ましい。
冷却器10は、パイプ40を介して外部に配置されたチラーと接続されており、上記電子機器により暖められた空気を通過させることで空気を冷却し、空気から除去した熱をチラーに送り、冷媒を循環させることで、ラック装置100内部を冷却し続ける。チラーや冷媒の種類は特に限定されない。冷却器10は、複数の上記電子機器の内部の熱が排出される第一面側S1に吸気面Inと、上記電子機器が空気を吸入する第二面側S2に排気面Outとを備え、吸気面Inから吸入した空気を冷却し排気面Outから排出する。
このように、ラック装置100の表面であるカバー20において断熱構造21を有しかつ気密性を有して備えると共に、内部に冷却器10を有し、冷却器10の排気面Out側に排出される空気を整流するための流路30を備えることで、屋外などに配置された場合であっても、大量の熱を発生する高密度な電子機器の適正な運用環境を維持するラック装置100を提供することができる。
また、ラック装置100の内部にサーバ装置等の電子機器を収納することで、屋外などに配置された場合であってもかかる電気機器の適正な運用環境が維持されたコンピュータシステム1を提供することができる。その結果、所謂エッジ側に人工知能を処理できるコンピュータシステム1を提供することができる。
<第二実施例>
図3を参照し、本実施例のラック装置100Aおよびコンピュータシステム1Aを説明する。なお、重複記載を避けるため、上記実施例と同じ構成には同じ符号を付し説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
ラック装置100Aは、ラック装置100Aの本体内に設けられ、上記サーバ装置2などの電子機器を支持するための骨組みとなるフレーム70と、フレーム70に取り付けられる天板、底板、第一面側S1の前板、第二面側S2の後板、および左右一対の側板から筐体状に形成されたカバー20と、ラック装置100Aの内部を冷却する水冷式の冷却器10Aを含む冷却ユニット12と、冷却器10Aの冷媒を通し、ラック装置100Aの外部に設けられるチラーと接続するためのパイプ40と、第二面側S2に設けられるカバー20の内面側に設けられ、冷却ユニット12から排出される空気を整流するための流路30と、複数の上記電子機器が第一面側S1に排出した空気を冷却器10Aへ流すためのファン50と、第一面側S1および第二面側S2の空気圧差を検出する圧力センサ60と、を備える。
ファン50は、第一面側S1の中段に設けられ、ファン50より上方にある電子機器が排出した空気を吸引すると共に、その吸引した空気とファン50より下方にある電子機器が排出した空気を冷却器10Aの方へ押し流すような空気の流れAFを形成するように機能する。なお、ファン50が設けられる位置は、中段に限らず、上段の方であってもよいし、冷却ユニット12の直上辺りであってもよい。このようなファン50を有することで、電子機器が排出した熱い空気を強制的に冷却器10Aの吸気面Inへ流すことで、大量の熱を発生する高密度な電子機器の運用環境をより効率的に維持することができる。また、本実施例においては、冷却器10Aは複数の電子機器より下方に設けられているので、ファン50は、電子機器が第一面側S1に排出した熱い空気を下方へ流すことになる。このように、漏水事故を考慮すると水冷式の冷却器10Aは電子機器より下方に配置されることが多いが、ファン50が、熱い空気が上昇することを抑制し、強制的に冷却器10Aの吸気面Inへ流すことで、大量の熱を発生する高密度な電子機器の運用環境をより効率的に維持することができる。
圧力センサ60は、第一面側S1および第二面側S2に備えられ、第一面側S1および第二面側S2の空気の圧力の差を検出する。なお、本実施例では、圧力センサ60は、第一面側S1および第二面側S2の両側に備えられているが、第一面側S1および第二面側S2の空気圧差を検出することができる限り、備えられる場所に限定されない。
サーバ装置2などにおいて処理量が大きくなると、これら電子機器内での発熱が大きくなり、それぞれの電子機器に設けられている電子機器内ファンが熱をそれぞれの電子機器内から排出するために高速に回転し始める。そうすると、それぞれの電子機器は、第二面側S2の空間の空気を吸入し、第一面側S1へ空気を排出することとなり、仮に冷却ファン11がこれに特に対応しなければ、第一面側S1の空気圧は、第二面側S2の空気圧より高くなる。この状態を放置すると、それぞれの電子機器内から熱を排出できなくなるため、処理が正常に行われなくなる場合が生じてしまう。
本実施例における冷却器10Aは、圧力センサ60が検出した空気圧差に基づき自身の冷却を制御する。すなわち、冷却器10Aは、上述したように、電子機器内の処理量が大きくなるなどして第一面側S1の空気圧が第二面側S2の空気圧より高くなった場合、冷却ファン11をより高速回転させて、第一面側S1にある冷却器10Aの吸気面Inから第二面側S2にある排気面Outへの空気の流れの流量を大きくし、それぞれの電子機器内から熱を排出できなくなる状況を回避する。また、冷却器10Aは、チラーとの循環流量を多くしたり、冷媒自体の温度を低温にしたりするなど、自身の冷却能力を高めてもよい。本発明に係るラック装置100Aは、カバー20が気密性を有して備えられていることから、電子機器の空気の排出側かつ冷却器10Aの吸気面Inが存する第一面側S1と、電子機器の空気の吸入側かつ冷却器10の排気面Outが存する第二面側S2との間で空気圧の差が生ずる場合があるが、その差を圧力センサ60が検出し、その空気圧差に基づき冷却を制御することで、第一面側S1と第二面側S2の空気圧のアンバランスを是正することができる。そして、両者の空気圧のアンバランスを是正することで、電子機器の適正な運用環境を効果的に維持することができる。
さらに、冷却器10Aは、圧力センサ60が検出した空気圧差が最小となるように制御してもよい。このように、第一面側S1と第二面側S2の空気圧差が最小となるように制御することで、電子機器自身の冷却能力を妨げることなく最大の冷却能力を引き出すことができる。すなわち、第一面側S1と第二面側S2の空気圧差が最小であれば、電子機器が通常のデータセンタのサーバルーム内に設置された状態(通常の大気圧環境)となるので、ラック装置100A内の気密性が保たれた環境においても電子機器自身の冷却能力によりそれぞれの電子機器を冷却することができる状態を維持することができる。
また、電子機器内の処理量が大きい状態から小さい状態になるなどして第二面側S2の空気圧が第一面側S1の空気圧より高くなった場合、冷却ファン11を低速に回転させるなどして、処理量を小さい状態に戻してもよい。これにより、ラック装置100Aは、無駄な電力を消費することを防止することができる。
また、圧力センサ60に加えて、第一面側S1および/または第二面側S2の空気の温度を検出する温度センサ(図示せず)を備えてもよい。温度センサにより第一面側S1や第二面側S2の空気の温度またはそれらの差を検出することで、より複雑な制御を行うことが可能になる。
なお、本発明は、例示した実施例に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、数量、適用例、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
1 コンピュータシステム
2 サーバ装置(電子機器)
3 ネットワーク装置(電子機器)
4 無停電電源装置(電子機器)
100 ラック装置
10 冷却器
11 冷却器ファン
12 冷却器ユニット
20 カバー
21 断熱構造
30 流路
31 仕切り板(整流板)
40 パイプ
50 ファン
60 圧力センサ
70 フレーム
In 吸気面
Out 排気面
S1 第一面側
S2 第二面側
AF 空気の流れ

Claims (7)

  1. 規格化された複数の電子機器を内部に収容するように構成された規格化されたラック装置であって、
    前記複数の電子機器の内部の熱が排出される第一面側に吸気面と、前記複数の電子機器が空気を吸入する第二面側に排気面とを備え、前記吸気面から吸入した空気を冷却し前記排気面から排出する水冷式の冷却器と、
    前記冷却器の媒体である液体を通し、外部のチラーと接続するためのパイプと、
    前記ラック装置の全面を気密性を有して覆うと共に、前記パイプを気密性を有して貫通させ、断熱構造を有するカバーと、
    前記第二面側に設けられる前記カバーの内面側に設けられ、前記排気面から排出される空気を整流するための流路と、
    前記第一面側および前記第二面側の空気圧差を検出する圧力センサと、
    を備え、
    前記冷却器は、前記圧力センサが検出した空気圧差に基づき自身の冷却を制御することを特徴とするラック装置。
  2. 前記複数の電子機器が前記第一面側に排出した空気を前記冷却器へ流すためのファンをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のラック装置。
  3. 前記冷却器は前記複数の電子機器より下方に設けられ、前記ファンは前記第一面側に排出される空気を下方へ流すことを特徴とする請求項2に記載のラック装置。
  4. 前記冷却器は、前記圧力センサが検出した空気圧差が最小となるように制御することを特徴とする請求項に記載のラック装置。
  5. 前記流路は、前記第二面側に設けられる前記カバーの内面と該内面に縦方向に設けられた整流板とから構成されることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のラック装置。
  6. 前記ラック装置は、EIA(Electronic Industries Alliance)規格の19インチラックであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のラック装置。
  7. 請求項1乃至のいずれかに記載のラック装置と、
    前記ラック装置に搭載されるサーバ装置と、
    前記ラック装置に搭載されるネットワーク装置と、
    を有することを特徴とするコンピュータシステム。
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