JP7074108B2 - 施解錠監視方法 - Google Patents
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Description
状態取得手段は、携帯端末を用いて行われた車両の施解錠状態を取得する手段である。例えば、携帯端末によって解錠操作や施錠操作が行われたこと、あるいは、当該操作の結果得られた状態(施錠状態/解錠状態)などを取得する。
また、通知手段は、携帯端末を用いて車両が解錠されてから、第一のタイミングまでの間に施錠が行われなかったことを検出し、第一の装置へ通知を行う手段である。第一のタイミングは、車両の施錠忘れを適切に通知できるタイミングであれば、どのようなタイミングであってもよい。また、第一の装置は、システムの管理者が管理する装置であってもよいし、施解錠に用いられる携帯端末自身であってもよい。
かかる構成によると、携帯端末を利用して車両を解錠した場合における施錠忘れを防止することができる。
かかる構成によると、車両を解錠したユーザに対してその場で施錠忘れを通知することができる。
また、前記第三の装置は、前記車両の所有者が所持する端末であることを特徴としてもよい。
また、本発明に係る施解錠システムは、前記携帯端末に前記鍵情報を発行するサーバ装置をさらに含み、前記サーバ装置が、前記状態取得手段および前記通知手段を有することを特徴としてもよい。
<システム概要>
第一の実施形態に係る配送システムの概要について、図1を参照しながら説明する。本実施形態に係る配送システムは、車両に搭載されたキーユニット100および施解錠装置300、携帯端末200、配送管理サーバ400、鍵管理サーバ500を含んで構成される。
本実施形態に係る配送システムでは、スマートキーの電子キー(携帯機)と同様の無線インタフェースを有するキーユニット100が車両10に搭載されており、既設の施解錠装置300と通信を行うことで、物理的な鍵を用いることなく車両の施解錠を行うことができる。また、キーユニット100は、携帯端末200と近距離無線通信を行い、携帯端末200を認証した結果に基づいて、自身が車両10の電子キーとして振る舞うか否かを決定する。すなわち、システムのユーザは、車両10の外部から携帯端末200を操作す
ることにより、車両の施解錠を行うことができる。
システムの構成要素について、詳しく説明する。
図2は、図1に示したキーユニット100、携帯端末200、施解錠装置300、配送管理サーバ400、鍵管理サーバ500の構成の一例を概略的に示したブロック図である。このうち、キーユニット100および施解錠装置300が、施解錠(施錠および解錠)の対象である車両10に搭載される。
して送信される施錠信号および解錠信号を受信し、当該信号に応じて、車両10のドアを施錠および解錠する。
なお、以下の説明において、施錠信号と解錠信号を施解錠信号と総称する。施解錠信号という語は、施錠信号と解錠信号の少なくともいずれかを表す。
ることで実現してもよい。
送信されたものであることを認証する。具体的には、施解錠信号に含まれるキーIDが、照合ECU302が有する記憶手段(不図示)に予め記憶されたキーIDと一致するか否かを判定する。具体的な内容については後述する。
キーユニット100は、車両10の内部に配置された装置であり、携帯端末200と近距離無線通信を行って当該携帯端末200を認証する機能と、携帯端末200を認証した結果に基づいて、RF帯の電波を用いて施解錠信号を送信する機能を有している。キーユニット100は、RF送信機101、近距離通信部102、制御部103を有して構成される。
なお、本実施形態ではBLEを例示するが、他の無線通信規格も利用可能である。例えば、NFC(Near Field Communication)、UWB(Ultra Wideband)、WiFi(登録商標)などを利用することもできる。
なお、生成された施解錠信号は、一時的に記憶され、後述する認証部1032が携帯端末200の認証に成功したタイミングで出力される。
なお、認証部1032が行う認証の方式は、認証情報同士を単純に比較して同一性を検証する方式であってもよいし、非対称暗号を用いた方式であってもよい。
以降、説明の必要に応じて、キーユニット100に記憶される認証情報を装置認証情報、携帯端末200から送信される認証情報を端末認証情報と称するものとする。
携帯端末200は、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、個人情報端末、ウェアラブルコンピュータ(スマートウォッチ等)といった小型のコンピュータである。携帯端末200は、近距離通信部201、通信部202、制御部203を有して構成される。
通信部202は、携帯端末200をネットワークに接続するための通信手段である。本実施形態では、3GやLTE等の移動体通信サービスを利用して、ネットワーク経由で他の装置(例えば配送管理サーバ400)と通信を行うことができる。
ッチパネルディスプレイからなる。
なお、ユーザが行う操作は、タッチパネルディスプレイを介したものに限られない。例えば、ハードウェアスイッチ等によるものであってもよい。
なお、携帯端末200が端末認証情報を有していない場合、操作画面からの施錠操作および解錠操作は不可能となる。
配送管理サーバ400は、配送を行う荷物、および、複数の配送担当者が所持する携帯端末200を管理するサーバ装置である。配送管理サーバ400は、対象となる荷物の配送情報を記憶しており、その配送場所として車両10が指定されている場合に、当該荷物を収容する車両10を施解錠するための端末認証情報を鍵管理サーバ500から取得し、携帯端末200へ転送する。当該処理は、配送担当者が所持する携帯端末200からの要求を起点として行われる。
配送管理サーバ400は、通信部401と、制御部402と、を有して構成される。
制御部402は、配送管理サーバ400の制御を司る手段である。制御部402は、例えば、CPUによって構成される。
制御部402は、機能モジュールとして配送管理部4021および車両状態監視部4022を有している。各機能モジュールは、ROM等の記憶手段に記憶されたプログラムをCPU(いずれも不図示)によって実行することで実現してもよい。
配送管理部4021は、配送予定の荷物に関する情報を携帯端末200から受信すると、配送先となる車両10を特定し、当該車両10を施解錠するための端末認証情報の発行を鍵管理サーバ500に依頼する。また、鍵管理サーバ500によって発行された端末認証情報を携帯端末200に転送する。
車両状態監視部4022は、携帯端末200から送信された情報に基づいて、車両10の施解錠状態を監視し、正常なシーケンスで施解錠処理が完了しなかった場合にアラートを発生させる手段である。具体的な処理については後述する。
鍵管理サーバ500は、配送管理サーバ400からの求めに応じて、携帯端末200が利用する端末認証情報を発行する装置である。鍵管理サーバ500は、通信部501、制
御部502、記憶部503を有して構成される。
制御部502は、機能モジュールとして鍵発行部5021を有している。当該各機能モジュールは、ROM等の記憶手段に記憶されたプログラムをCPU(いずれも不図示)によって実行することで実現してもよい。
鍵発行部5021は、配送管理サーバ400から端末認証情報の発行要求を受信した場合に、対応する携帯端末200に向けた端末認証情報であって、対象の車両10に備えられたキーユニット100に対応する(すなわち、当該キーユニットに記憶された装置認証情報に対応する)端末認証情報を発行する。端末認証情報は、予め記憶されたものを取得してもよいし、動的に生成してもよい。例えば、所定の時間帯においてのみ有効な認証情報や、使用回数が指定された認証情報、所定の携帯端末200においてのみ使用できる認証情報などを生成することもできる。
なお、車両10が、車室やトランクなど、独立して施解錠可能な複数の領域を有している場合、いずれかに対応する端末認証情報を生成してもよい。
次に、前述した各構成要素が行う処理について説明する。処理は、携帯端末200が端末認証情報を取得するフェーズ(第一のフェーズ)と、携帯端末200が、取得した端末認証情報を用いてキーユニット100にアクセスし、車両を施解錠するフェーズ(第二のフェーズ)に分けることができる。図3が第一のフェーズにおけるデータの流れを表した図であり、図4が第二のフェーズにおけるデータの流れを表した図である。
まず、ステップS11で、携帯端末200が、配送管理サーバ400に対して端末認証情報の発行を要求する。当該ステップでは、携帯端末200を識別する情報と、荷物を識別する情報(荷物情報。例えば伝票番号)が、認証情報要求として同時に送信される。
なお、本例では配送管理サーバ400を介して端末認証情報を転送したが、鍵管理サーバ500から携帯端末200に端末認証情報を直接送信するようにしてもよい。
携帯端末200のユーザ(すなわち配送担当者)が、入出力部を介して車両10を解錠する操作を行うと、携帯端末200とキーユニット100との間でBLEによるリンクが確立され、ステップS21Aで、携帯端末200が、キーユニット100に対して解錠要求および端末認証情報を送信する。この際、解錠要求を送信した旨の通知が、配送管理サーバ400に同時に送信される(ステップS21B)。
認証に成功した場合、ステップS23で、キーユニット100が有する通信処理部1031が、施解錠装置300に対して解錠信号およびキーIDを送信する。そして、ステップS24で、施解錠装置300が有する認証部3021が、受信したキーIDに基づいて認証処理を行う。この結果、認証に成功した場合、鍵制御部3022が車両10のドアを解錠する。
携帯端末200のユーザが、タッチパネルスクリーンを介して車両10を施錠する操作を行うと、ステップS31Aで、携帯端末200が、キーユニット100に対して施錠要求および端末認証情報を送信する。この際、施錠要求を送信した旨の通知が、配送管理サーバ400に同時に送信される(ステップS31B)。
認証に成功した場合、ステップS33で、キーユニット100が有する通信処理部1031が、施解錠装置300に対して施錠信号およびキーIDを送信する。そして、ステップS34で、施解錠装置300が有する認証部3021が、受信したキーIDに基づいて認証処理を行う。この結果、認証に成功した場合、鍵制御部3022が車両10のドアを施錠する。
本実施形態では、解錠通知と施錠通知の双方が正しく受信されなかった場合に、配送管理サーバ400が、車両の施錠忘れが発生したと判断し、アラートを生成する。
図5は、車両10の施錠忘れを検出する処理のフローチャート図である。図5に示した処理は、配送管理サーバ400が、ステップS21Bで解錠通知を受信した場合に、車両状態監視部4022によって開始される。
次に、ステップS42で、携帯端末200から(ステップS31Bで送信されるべき)施錠通知を受信したか否かを判定する。この結果、受信していた場合、正しいシーケンスで車両10の解錠と施錠が完了したことがわかるため、配送管理部4021が、対応する荷物の状態を「配送完了」とし(ステップS47)、処理を終了する。
ステップS44では、有効期限の到来が間近であるか否かを判定する。本ステップでは、例えば、有効期限までの残り時間が所定の時間(例えば1分,3分など)を切った場合に肯定判定を行うようにしてもよい。
ステップS44で肯定判定となった場合、ステップS45で、車両が未だ施錠されていない旨を携帯端末200に通知する。これにより、携帯端末200は、音声や画像などで、車両を施錠すべき旨を配送担当者に報知する。
なお、通知は、配送管理サーバ400が有する入出力手段(不図示)を介して行ってもよいし、他の装置に情報を送信することで行ってもよい。
第一の実施形態では、配送管理サーバ400が車両の施解錠状態を監視した。これに対し、第二の実施形態は、携帯端末200が車両の施解錠状態を監視する実施形態である。
違する。
また、ステップS52で、携帯端末200自身が施錠操作の有無を判定するという点において相違する。また、ステップS55で、携帯端末200自身が通知を生成するという点において相違する。また、ステップS56で、携帯端末200が配送管理サーバ400に通知を送信するという点において相違する。
第二の実施形態では、通知を行うタイミングとして、端末認証情報の有効期限を利用した。これに対し、第三の実施形態は、携帯端末200とキーユニット100との間の無線接続状態を利用する実施形態である。
第三の実施形態に係る施解錠システムのシステム構成は、第二の実施形態と同様であるため、処理の相違点についてのみ説明する。
ステップS63では、BLEによる接続が切れているか否かを判定する。本ステップでは、施錠操作が行われないまま接続が失われた場合、肯定判定となる。
ステップS63で肯定判定となった場合、ステップS64で、車両が未だ施錠されていない旨を報知する。
なお、通知は、配送管理サーバ400が有する入出力手段(不図示)を介して行ってもよいし、他の装置に情報を送信することで行ってもよい。
第一ないし第三の実施形態では、車両の施錠忘れが発生し、回復が見込まれない場合に配送管理サーバ400に通知を行った。これに対し、第四の実施形態は、車両10に対して施錠指令を送信する実施形態である。
かかる形態によると、車両10の施錠忘れを回復させることができる。
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本発明はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。
また、実施形態の説明では、一段回目の通知を行う装置(本発明における第一の装置)を携帯端末200としたが、携帯端末200以外に通知を行ってもよい。
同様に、実施形態の説明では、二段回目の通知を行う装置(本発明における第二の装置)を配送管理サーバ400としたが、配送管理サーバ400以外に通知を行ってもよい。
例えば、ステップS41(S51)において、車両10を解錠したタイミング(ないし解錠通知を受信したタイミング)を基準として、第一の通知タイミングおよび第二の通知タイミングを設定し、ステップS43(S53)において第一の通知タイミングが経過し
たか否かを、ステップS44(S54)において第二の通知タイミングが経過したか否かをそれぞれ判定するようにしてもよい。第一の通知タイミングは、車両が施錠されていない旨を携帯端末200に通知するタイミングであり、第二の通知タイミングは、所定の期限が過ぎた旨をシステム管理者に通知するタイミングである。いずれも、例えば、「車両10が解錠されてからn分後」といったように設定することができる。
なお、この場合、必ずしも端末認証情報に有効期限を関連付ける必要はない。
100・・・キーユニット
101・・・RF送信機
102,201・・・近距離通信部
103,203,402,502・・・制御部
200・・・携帯端末
202,401,501・・・通信部
204・・・入出力部
300・・・施解錠装置
301・・・RF受信機
302・・・照合ECU
303・・・ボディECU
304・・・ドアロックモータ
400・・・配送管理サーバ
500・・・鍵管理サーバ
503・・・記憶部
Claims (4)
- 認証された携帯端末が送信した信号に基づいて、車両が一時的な解錠を行うシステムにおける施解錠監視方法であって、
前記車両を管理するサーバ装置である第一の装置が、
前記携帯端末による車両の施解錠の状態を取得し、
前記車両が前記携帯端末から送信された前記信号に基づいて解錠を行ってから、第一のタイミングまでの間に前記車両が施錠されなかった場合に、前記第一の装置とは異なるサーバ装置である第二の装置へ通知を行う、
施解錠監視方法。 - 認証された携帯端末が送信した信号に基づいて、車両が一時的な解錠を行うシステムにおける施解錠監視方法であって、
前記車両を管理するサーバ装置である第一の装置が、
前記携帯端末による車両の施解錠の状態を取得し、
前記車両が前記携帯端末から送信された前記信号に基づいて解錠を行ってから、第一のタイミングまでの間に前記車両が施錠されなかった場合に、前記第一の装置とは異なるサーバ装置である第二の装置へ通知を行い、
前記通知を受信した前記第二の装置が、前記車両と通信を行うことで前記車両に施錠を行わせる、
施解錠監視方法。 - 前記車両は、前記第二の装置と通信を行うための無線通信モジュールを備え、
前記第二の装置は、前記無線通信モジュールを介して前記車両に施錠命令を送信する、
請求項2に記載の施解錠監視方法。 - 前記第一のタイミングは、前記車両が前記信号を受け付ける期限に基づいて予め設定されたタイミングである、
請求項1から3のいずれか1項に記載の施解錠監視方法。
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