JP7071690B2 - 香り付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、蓋を開けることなく内容物の香りを確認することが可能な香り付き容器に関するものである。
シャンプーや柔軟剤等、液状の内容物が充填される容器としては、例えばプラスチックをブロー成形したブロー成形ボトルのようなプラスチック容器が広く用いられている。ブロー成形によれば効率的に容器を製造することが可能であり、プラスチック容器を安価に大量に供給することが可能である。
一方で、シャンプーや柔軟剤等、芳香成分を含む商品の場合、消費者が内容物の香りを確認したいというニーズがあり、これに対応したプラスチック容器が要望されている。これらの容器では、蓋を開けて香りを確認することは、道徳的に許容されない。製品とともに香りサンプルを陳列することも考えられるが、この場合には多数の香りが混在することになり、判別が難しい。
このような状況から、容器に香りを付加した香り付き容器が提案されている(例えば、特許文献1~4等を参照)。
特許文献1には、充填する内容物の香りと同様の香りを付加した容器が開示されており、熱可塑性樹脂の被膜を製造するときに香料を練り込むか、絵柄、文字等を印刷するときにその印刷インキ中に香料を混練しておくこと等が記載されている。
特許文献2には、内部に香料含有物を収容する包装容器において、包装容器の大気に接触する面の少なくとも一部を、樹脂に香料を添加した複合材によって成形し、前記香料を、包装容器に収容された香料含有物を認識することを可能とする匂いのものとした包装容器が開示されている。
特許文献3には、熱可塑性樹脂を用いて押出成形又は射出成形にてパリソンを成形し、前記パリソンを予めラベルを挿入して成る金型内に導入し、前記パリソンにエアーを吹き込む中空成形法により製造される中空容器において、表面層、芳香層、接着層から成るラベルを中空容器と一体化した芳香性を有する容器が開示されている。
特許文献4には、賦香料のサイクロデキストリン包接化合物を乾燥粉末化したものと通気性熱可塑性合成樹脂材料とを混合して容器本体を成型するとともに、この容器本体の外側に非通気性熱可塑性合成樹脂を熱溶融した香りを有する合成樹脂製容器が開示されている。
実開平1-177174号公報 特開平6-1332号公報 実開平1-107535号公報 実開昭59-129705号公報
このように、種々の香り付き容器が提案されているが、ただ単に香料を添加した樹脂材料を成形した容器では、香料の保持能力が不十分であることから、経時により香りが次第に失われてしまうという問題がある。
本発明は、前述の従来の実情に鑑みて提案されたものであり、内容物の香りを蓋を開けずに確認することができ、香り成分を長期間に亘り保持することが可能な香り付き容器を提供することを目的とする。
前述の目的を達成するために、本発明の香り付き容器は、樹脂材料により形成される容器であって、外面の少なくとも一部が香り成分を含有する樹脂材料により形成された香り付加部とされ、前記香り付加部の樹脂材料としてエラストマーを含有し、前記香り付加部が容器の高さ方向に延在するストライプ状に形成されており、容器本体が多層構造を有し、前記香り付加部は最外層に形成されており、容器の外周面に露呈していることを特徴とする。
エラストマーは、結晶化していないソフトセグメント連続的に有しており、香り成分が高分子鎖の間に速やかに導入されるとともに、また、一般的なポリオレフィン等と比べて香り成分が保持されやすい。したがって、香り付加部分にエラストマーを使用することで、香りが長期に亘り持続する。
本発明によれば、内容物の香りを蓋を開けずに確認することができ、香り成分を長期間に亘り保持することが可能な香り付き容器を提供することが可能である。
本発明の実施形態にかかる香り付き容器を示す概略斜視図である。 図1に示す香り付き容器の横断面図である。 ブロー成形装置の概略構成例を示す図である。 アキュームレータの構成例を示す図である。 香り付き容器の他の横断面形態例を示す図である。
以下、本発明を適用した香り付き容器の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態の香り付き容器1は、例えば図1に示すように、容器本体(胴部)2の上部にネック部3が形成されてなるものであり、ネック部3の上端開口部4には、図示は省略するが、キャップ等が装着される。プラスチック容器1は、ブロー成形により形成されるものであり、本例の場合、容器本体2の断面形状は、円形状とされている。勿論、形状については任意であり、用途等に応じて種々の形状とすることができる。
香り付き容器1の容器本体2やネック部3は、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体及びその混合物等のポリオレフィンや、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂等により形成されている。勿論、これに限定されるものではなく、エチレン- ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、飽和ポリエステル樹脂等のガスバリア性樹脂等であってもよく、その他、この種の容器に使用される任意の樹脂材料を使用することが可能である。
前記容器本体2やネック部3は着色されていてもよく、したがって、これらを構成する樹脂材料は、着色剤や紫外線吸収剤等を含有していてもよい。着色剤としては、任意の着色剤を用いることができ、例えばアゾ縮合系の着色剤や、モノアゾ系、ジスアゾ系、アンスラキノン系、ジオキサジン系、キナクリドン系の各種有機顔料や、各種無機顔料、染料系の着色剤等も使用可能である。紫外線吸収剤としても、任意の紫外線吸収剤を用いることができ、例えばベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤(や、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤等が使用可能である。
本発明の香り付き容器は、外面の少なくとも一部が香り成分を含有する樹脂材料により形成された香り付加部とされていることが特徴であり、本実施形態の香り付き容器1においては、容器本体1の高さ方向に延在するストライプ状のビューストライプ5が形成されており、このビューストライプ5が香り付加部とされている。
ビューストライプ5は透明な樹脂材料で形成されており、図2に示すように、香り付き容器1の容器壁の一部を構成するものであり、容器本体2が着色されている場合等においても、ここから内容物を確認することができる。したがって、ビューストライプ5を構成する樹脂材料に香り成分を加え、香り付加部とすれば、内容物の目視による確認と、香りの確認を行うことができる。
また、ビューストライプ5に香り成分を添加する構成とすることで、香り成分の使用量を最小限に抑えることができるというメリットも有する。香り成分は樹脂材料に比べて高価であり、その使用量を抑えることで、香り付き容器1の製造コストを抑えることができる。
勿論、香り付加部は前記ビューストライプ5に限られるものではなく、周方向に帯状に形成したり、外周面の一画に矩形状の領域として形成する等、外面の少なくとも一部が香り成分を含有する樹脂材料により形成された香り付加部とされていればよい。
また、香り付き容器1は、多層構成とすることも可能であり、その場合には、最も外側の層に香り付加部を形成すればよい。例えば、香り付き容器1の容器本体2を、内層と外層を積層した2層構成や、内層、バリア層、及び外層を接着剤層を介して積層した5層構成とし、外層の少なくとも一部を香り付加部とすればよい。内層や、バリア層、接着剤層が透明樹脂により形成されていれば、外層に前記ビューストライプ5を形成することで、このビューストライプ5を通して内容物を確認することも可能である。
香り付き容器1に用いられる香り成分(香料)は、特に限定されるものではないが、具体例として、リュウゼン香、安息香、海狸香、霊猫香、丁字油、ガルバナム、ジャスミンアブソリュート、ラブタナム、マテ茶、メリロット、ミモザ、ムスクトンキン、ミルラ、オークモスまたはモスドシェーヌ、乳香、ビャクシ香、オリス、バチュリ、ローズマリー油、白檀油、ベチバー油、バイオレットリーフアブソリュートなどの天然香料、高級アルコール、アルデヒド、ベンズアルデヒド、安息香酸、ケイ皮酸、ケイ皮アルデヒド、ケイ皮アルコール、クマリン、エステル、インドール、ケトン、サリチル酸と関連化合物、テルペノイド、バニリンなどの各種の合成香料あるいはこれらの2つ以上の混合物を挙げることができる。市販品を使用することもできる。
なお、用いる香り成分は、(1)沸点、分解点が成形温度以下であること、(2)水溶性よりも脂溶性の化合物の方が好ましいこと、(3)常温固体であること等の条件を満たすことが好ましい。
香り付加部は、樹脂材料としてエラストマーを含有することが必要である。例えば、前記ビューストライプ5を香り付加部とする場合には、ビューストライプ5が樹脂材料としてエラストマーを含有している必要がある。エラストマーは、結晶化していないソフトセグメントを連続的に有しており、香り成分が高分子鎖の間に速やかに導入されるとともに、一般的なポリオレフィン等と比べて香り成分が保持されやすい。したがって、香り付加部分にエラストマーを使用することで、容器から発せられる香りが長期に亘り持続する。
使用可能なエラストマーとしては、オレフィン系ブロック共重合体エラストマーや、スチレン・ジエンブロック共重合体、オレフィン・非晶性オレフィンブロック共重合体等を挙げることができる。
オレフィン系ブロック共重合体エラストマーは、分子内に少なくとも一つのオレフィン系エラストマー重合体部からなる非晶性のソフトセグメントと、少なくとも一つのハードセグメントを有するブロック共重合体である。オレフィン系エラストマー重合体部からなるソフトセグメントは、通常、エチレン、プロピレン、1-ブテンなどのα―オレフィンのランダム重合体部、ブタジエン、イソプレンなどのジエン化合物(ジオレフィン)の重合体部あるいはその水素添加物であり、ハードセグメントは、通常、ポリスチレン重合体部などのガラス転移点が常温以上の重合体部、エチレン、プロピレン、1-ブテンなどのα―オレフィン重合体部で結晶性を有するもの、あるいはブタジエン重合体部の水素添加物で結晶性を有するものである。
このようなオレフィン系ブロック共重合体エラストマーの具体例としては、ジエンブロック(ジエン重合体部;ジオレフィン重合体部)からなるソフトセグメントとスチレンブロック(スチレン重合体部)からなるハードセグメントとを有するスチレン・ジエンブロック共重合体や、非晶性オレフィンブロック(非晶性オレフィン重合体部)からなるソフトセグメントと結晶性オレフィンブロック(結晶性オレフィン重合体部)からなるハードセグメントとを有するオレフィン・非晶性オレフィンブロック共重合体などを例示することができる。
スチレン・ジエンブロック共重合体は、ジエンブロック(ジエン重合体部)からなるソフトセグメントとスチレンブロック(スチレン重合体部)からなるハードセグメントとを有するブロック共重合体であり、熱可塑性エラストマーとして市販されているブロック共重合体の一種であって、具体的には、例えば、スチレン-ブタジエンブロック共重合体(SB)、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン-イソプレンブロック共重合体(SI)及びスチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体(SIS)若しくはそれらブロック共重合体の水素添加物が挙げられる。係る水素添加物は、スチレンブロックとジエンブロックの全てが水素添加されたブロック共重合体であっても、ジエンブロックのみ水素添加されたブロック共重合体あるいはスチレンブロックとジエンブロックの一部が水素添加されたブロック共重合体等の部分水素添加物であってもよい。
これらブロック共重合体の中でも、スチレン-ブタジエンブロック共重合体(SB)の水素添加物、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体(SBS)の水素添加物、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体(SIS)の水素添加物、スチレン-イソプレンブロック共重合体(SI)の水素添加物等のスチレンブロックとジエンブロックとを含有するブロック共重合体の水素添加物がより好ましく、具体的には、スチレン-ブタジエンブロック共重合体(SB)の水素添加物であるスチレン-エチレン・ブテンブロック共重合体(SEB)、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体(SBS)の水素添加物であるスチレン-エチレン・ブテン-スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体(SIS)の水素添加物であるスチレン-エチレン・プロピレン-スチレンブロック共重合体(SEPS)が好ましい。
オレフィン・非晶性オレフィンブロック共重合体は、少なくとも分子内に一つの非晶性オレフィンブロック(非晶性オレフィン重合体部)からなるソフトセグメントと結晶性オレフィンブロック(結晶性オレフィン重合体部)からなるハードセグメントとを有するブロック共重合体であり、所謂、熱可塑性エラストマーとして製造・販売されているブロック共重合体の一種である。
このようなブロック共重合体としては、具体的には、ジエン化合物を主体とする重合体ブロック、あるいはそれら重合体ブロックを水素添加処理してエチレン・ブテン共重合体、エチレン・プロピレン共重合体に類似した構造を持つ非晶性オレフィンブロックからなるソフトセグメントと、ジエン化合物を主体とし水素添加処理などにより結晶性ポリオレフィンとなり得る重合体部からなるハードセグメントとを有するブロック共重合体を例示できる。また、ジエン化合物を主体とし水素添加処理などにより結晶性ポリオレフィンとなり得る重合体部の一部をスチレンなどのビニル芳香化合物の重合体部からなるハードセグメントで置き換えたブロック共重合体を例示できる。ジエン化合物としては、具体的には1,3-ブタジエン、イソプレン、2,3-ジメチル-1,3-ブタジエン、1,3-ペンタジエン、2-メチル-1,3-ペンタジエンが例示される。
また、ブロック共重合体として、結晶性オレフィン(結晶性エチレン重合体部)-エチレン・ブテン(非晶性オレフィン重合体部)-結晶性オレフィン(結晶性エチレン重合体部)ブロック共重合体(CEBC)、スチレン-エチレン・ブテン(非晶性オレフィン重合体部)-結晶性オレフィン(結晶性エチレン重合体部)ブロック共重合体(SEBC)なども挙げることができ、JSR社製、商品名DYNARON等が市販されている。
さらに、ブロック共重合体の他の例として、プロピレンの単独重合体若しくはプロピレンと少量のエチレンあるいは1-ブテン等の他のα―オレフィンとのプロピレンを主体とした結晶性プロピレン系重合体をリビング重合して結晶性オレフィン重合体部を得、次いでプロピレンとエチレン、1-ブテン等の他のα―オレフィンとを共重合して非晶性のオレフィン重合体部を得てなるプロピレン-プロピレン・α―オレフィン-プロピレンブロック共重合体なども挙げることができる。
前記エラストマーにおけるソフトセグメント/ハードセグメントの割合は、香り成分の種類等によって適宜選定すればよいが、ソフトセグメントの含有率は、通常、10質量%以上95質量%以下であり、具体的には例えば、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
また、前記エラストマーは、香り成分の保持しやすさの観点から、香り成分の展開媒[例えば油脂(脂肪酸トリグリセリド)、プロピレングリコール等]での膨重度合を参考に選定することが好ましく、例えば、展開媒にエラストマー樹脂片(10cm×10cm×1mm)を23℃、24時間浸漬し、質量変化率が2%以上となるエラストマーを用いることが好ましい
香り付き容器1の樹脂材料として前記エラストマーを用いることで、香りの持続性だけでなく、様々な効果を併せて得ることができる。例えば、エラストマーは一般的に摩擦熱を発生させやすいため、容器を擦ることで加熱され、香り成分が手指に付着する。そのため、販売のための売り場を汚染せずに香りを確認することができる。さらに、シャンプーや柔軟剤の容器の場合、濡れて滑りやすくなることがあるが、エラストマーを用いることにより、手で持った際の滑り止めにもなる。
香り付加部(ビューストライプ5)に含まれる香り成分を、香り付き容器1に収容される収容物に含まれる香り成分と同じとすれば、内容物の香りを蓋を開けずに確認することができる。
次に、前述のビューストライプ5を香り付加部として有する香り付き容器1の成形方法について説明する。
図3は、ブロー成形装置の概略構成を示すものであり、基本的には、押出機(アキュームレータ)11と、これを賦形する一対の金型12,13とから構成される。成形に際しては、押出機11から押し出された溶融樹脂からなるパリソンPを一対の金型12,13で挟み込んで賦形し、これを金型12,13から取り出すことでブロー成形体(香り付き容器1)を得る。
ここで、押出機11には、図4に示すように、容器本体2等を形成するための溶融樹脂を供給する主アキュームレータ20と、側面からビューストライプ5を形成するための溶融樹脂をパリソンPに付加するサイドアキュームレータ30とを備える。
主アキュームレータ20は、円環状のダイ21と、その中央に配されるコア22とを有して構成され、これらダイ21とコア22の間の環状スリット23を溶融樹脂が通過することにより、円環状のパリソンPが押し出される。ここで、ダイ21とコア22の間の環状スリット23の間隔を調整することで、パリソンの肉厚を調整することができる。
サイドアキュームレータ30は、ビューストライプ5を形成するための溶融樹脂を供給するための押出機31を備え、その投入口32から投入された樹脂がスクリューを備えたシリンダ33内で溶融混練され、サイドアキュームレータ30に供給される。サイドアキュームレータ30から供給される溶融樹脂が、前記エラストマーや香り成分を含有していれば、香り付加部となるビューストライプ5が形成される。
以上のような方法で成形された香り付き容器1においては、オレフィン系等の通常の樹脂により形成される容器本体2と、エラストマーを含有する樹脂により形成されるビューストライプ5の物性の相違、及びこれに伴う成形時に溶融樹脂の挙動の相違から、ビューストライプ5が容器本体2から脱落し難いような形態となる。
図5は、成形された香り付き容器1のビューストライプ5近傍部分の横断面を拡大して示すものである。本例の場合、容器本体2は、内層2Aと外層2Bの2層構成とされ、外層2Bの一部にビューストライプ5が形成される形となっている。
ここで、香り付加部であるビューストライプ5は、表裏両面から厚み方向中途部に向かって周方向における寸法が次第に小さくなるように形成されており、表裏両面近傍部分5a,5bが容器本体が食い込む形状とされている。逆に厚み方向中央部分においては、容器本体2の外層2Bがビューストライプ5に食い込む形となっている。このような形態を採ることにより、ビューストライプ5が容器本体2から脱落することはない。
以上、本発明を適用した実施形態についてを説明してきたが、本発明が前述の実施形態に限られるものでないことは言うまでもなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、多様な変更または改良を加えることが可能である。
次に、本発明を適用した具体的な実施例について、実験結果を基に説明する。
実施例
容器本体を低密度ポリエチレン(旭化成社製、商品名サンテックB470)を用いてブロー成形した。その際、サイドアキュームレータから水添スチレン系熱可塑性エラストマー(旭化成社製、商品名タフテックH1221)を供給し、ビューストライプを有する容器を成形した。水添スチレン系熱可塑性エラストマーにおいて、スチレン/ブタジエン・ブチレン比は12/88である。
ビューストライプ形成の際に、水添スチレン系熱可塑性エラストマーに香り成分を添加し、香り付き容器としたところ、香り成分の香りが長期に亘り持続した。
1 香り付き容器
2 容器本体
3 ネック部
4 上端開口部
5 ビューストライプ
11 押出機
12,13 金型
20 主アキュームレータ
30 サイドアキュームレータ

Claims (4)

  1. 樹脂材料により形成される容器であって、外面の少なくとも一部が香り成分を含有する樹脂材料により形成された香り付加部とされ、
    前記香り付加部の樹脂材料としてエラストマーを含有し、
    前記香り付加部が容器の高さ方向に延在するストライプ状に形成されており、
    容器本体が多層構造を有し、前記香り付加部は最外層に形成されており、容器の外周面に露呈していることを特徴とする香り付き容器。
  2. 前記香り付加部は、透明な樹脂材料により形成されていることを特徴とする請求項1記載の香り付き容器。
  3. 前記香り付加部は、表裏両面から厚み方向中途部に向かって周方向における寸法が次第に小さくなるように形成されており、表裏両面近傍部分が容器本体に食い込む形状とされていることを特徴とする請求項1または2記載の香り付き容器。
  4. 前記香り付加部に含まれる香り成分は、容器に収容される収容物に含まれる香り成分と同じであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の香り付き容器。
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