JP7070369B2 - 情報処理システム - Google Patents

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Description

本開示は、情報処理システムに関し、より特定的には、電力に関する情報を処理する情報処理システムに関する。
近年、プラグインハイブリッド車、電気自動車など、走行用の蓄電装置が搭載され、かつ、車両外部との電力の授受が可能に構成された車両の普及が進んでいる。このような車両に関連する環境対策として、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を低減するための技術が提案されている。
たとえば特開2010-149586号公報(特許文献1)には、ユーザに適切な環境対策情報を提供することが可能な車両用の環境対策システムが開示されている。この環境対策システムでは、ソーラーシステムや風力発電などのエコ発電システムが住居に導入されている場合に、エコ発電システムによる地球環境保護への貢献度合いが表示される。具体的には、月間の車両への累積充電量と、ソーラーシステムや風力発電などによる月間の累積エコ発電量とのバランスが表示される。
特開2010-149586号公報
上記車両は、蓄電装置の蓄電電力をユーザの自宅などの家屋へと給電することも可能に構成されている。これら車両の普及に伴い、今後、車両からの給電が行われる状況が増加すると考えられる。
車両の蓄電装置に蓄えられた電力には、火力発電所、原子力発電所、風力発電設備、水力発電設備、太陽光発電設備などの様々な発電所または発電設備により発電されたものが含まれている可能性がある。また、車両がプラグインハイブリッド車両である場合には、エンジンを駆動させてモータジェネレータにより発電された電力が含まれている可能性もある。
発電態様が異なると、その電力が発電された際に排出された温室効果ガスの排出量により定まる環境負荷が異なり得る。車両からの給電においては、環境負荷をできるだけ小さくすることが望ましい。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、車両から車外への給電における環境負荷を小さくすることである。
本開示のある局面に従う情報処理システムは、蓄電装置が搭載された車両から車外への給電に関連する情報を処理する。情報処理システムは、環境負荷算出部と、対価算出部とを備える。環境負荷算出部は、蓄電装置に蓄えられた電力が発電された際に生じた単位電力量当たりの温室効果ガスの排出量が所定量よりも小さい低環境負荷電力量と、蓄電装置に蓄えられた電力が発電された際に生じた単位電力量当たりの温室効果ガスの排出量が所定量よりも大きい高環境負荷電力量とを算出するように構成される。対価算出部は、車両のユーザに還元される、車両からの給電の対価を低環境負荷電力量と高環境負荷電力量との比率に基づいて算出するように構成される。上記対価は、上記比率が小さいほど大きい。
環境負荷が小さいほど、ユーザに還元される対価が大きい。これにより、環境負荷ができるだけ小さい電力を給電する動機付けがユーザに生じる。したがって、上記構成によれば、車両からの給電における環境負荷を小さくすることができる。
本開示によれば、車両から車外への給電における環境負荷を小さくすることができる。
本実施の形態に係る情報処理システムが適用される電力システムの全体図である。 車両の構成を概略的に示すブロック図である。 電力情報の伝達を説明するためのブロック図である。 バッテリに蓄えられた電力量を説明するための図である。 発電態様毎のCO排出量を説明するための図である。 管理ECUの機能ブロック図である。 低環境負荷率の算出手法を説明するための図である。 対価マップの概念図である。 本実施の形態における対価算出処理を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
[実施の形態]
<電力システムの全体構成>
本実施の形態に係る情報処理システムは電力システムに適用される。以下では、まず、本実施の形態に係る情報処理システムの適用先の電力システムの構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る情報処理システムが適用される電力システムの全体図である。図1を参照して、電力システム10は、車両1と、電力ケーブル2と、V2H(Vehicle to Home)スタンド3と、家屋4と、送電線5と、パワーグリッド6とを備える。
車両1は、走行用の蓄電装置としてバッテリ130(図2参照)が搭載され、かつ、車両外部との電力の授受が可能に構成された電動車両である。本実施の形態では、車両1がプラグインハイブリッド車である構成を例に説明する。ただし、車両1は、電気自動車または燃料電池自動車であってもよい。車両1にはインレット161(図2参照)が設けられている。インレット161は、電力ケーブル2のコネクタを接続することが可能に構成されている。
V2Hスタンド3は、車両1と家屋4との間で安全に電力を授受するための装置である。車両1は、電力ケーブル2およびV2Hスタンド3を通じて、家屋4から電力の供給を受けてバッテリ130を充電することができる。また、車両1は、電力ケーブル2およびV2Hスタンド3を通じて、バッテリ130に蓄えられた電力を家屋4に供給することもできる。なお、V2Hスタンド3は、一般的には車両1の駐車スペース近辺に配置されるが、家屋4内に配置したり分電盤42(後述)と一体化したりしてもよい。
家屋4は、送電線5に接続され、送電線5を介してパワーグリッド6と電力を授受することができる。家屋4には、太陽電池41と、分電盤42とが設けられている。太陽電池41は、太陽光を受けて発電し、その発電電力を分電盤42に出力する。分電盤42には、コンセントなどを介して電気負荷43が電気的に接続されているとともに、HEMS(Home Energy Management System)44が電気的に接続されている。
パワーグリッド6は、多数の発電設備を含む系統電源である。図示しないが、パワーグリッド6には、火力発電所、原子力発電所、水力発電所、地熱発電所、風力発電設備、太陽光発電設備、バイオマス発電設備などの様々な発電所/発電設備が含まれている。
HEMS44は、太陽電池41の発電電力および電気負荷43の消費電力を考慮した家屋4全体の電力の不足と余剰とに応じて、車両1と家屋4との間の電力需給を管理する。すなわち、HEMS44は、家屋4において電力の余剰が生じている場合に家屋4から車両1への電力供給(車両1の充電)を行ったり、家屋4において電力の不足が生じている場合に車両1から家屋4への電力供給(車両1からの給電)を行ったりすることができる。たとえば、HEMS44は、夏季に家屋4の電力消費のピークが昼間に生じたり、冬季に家屋4の電力消費のピークが夕方に生じたりした場合に車両1からの給電を行うことができる。また、HEMS44は、時間帯毎の電力コストに基づいて電力需給を管理してもよい。たとえば、HEMS44は、系統電力が安価な深夜時間帯に車両1への充電を行うことができる。
<車両構成>
図2は、車両1の構成を概略的に示すブロック図である。図2を参照して、車両1は、エンジン110と、モータジェネレータ111,112と、動力分割装置121と、駆動輪122と、バッテリ130と、システムメインリレー140と、電力制御ユニット(PCU:Power Control Unit)150と、インレット161と、コンセント162と、電力変換ユニット170と、ソーラーユニット180と、車両ECU(Electronic Control Unit)100とを備える。
エンジン110は、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンなどの燃料を燃焼させて動力を出力する内燃機関である。
モータジェネレータ111,112の各々は、交流回転電機であり、たとえば3相交流同期電動機である。モータジェネレータ111は、エンジン110によって駆動される発電機として用いられるとともに、エンジン110を始動することが可能な回転電機としても用いられる。モータジェネレータ111が発電することによって得られる電力をモータジェネレータ112の駆動に用いることができる。また、モータジェネレータ111が発電することによって得られる電力を車両1に接続される外部機器へ供給することができる。モータジェネレータ112は、主として駆動輪122を駆動する回転電機として用いられる。
動力分割装置121は、たとえば、サンギヤ、キャリア、リングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構(いずれも図示せず)を含む。動力分割装置121は、エンジン110の駆動力をモータジェネレータ111の回転軸に伝達される動力と、駆動輪122に連結された駆動軸に伝達される動力とに分割する。駆動軸は、モータジェネレータ112の回転軸にも連結されている。
バッテリ130は、リチウムイオン二次電池またはニッケル水素電池などの二次電池である。ただし、車両1は、バッテリ130に代えて電気二重層キャパシタを搭載してもよい。バッテリ130は、車両1の走行時にはコンバータ151に供給するための電力を放電する一方で、車両1の回生制動時にはコンバータ151からの電力によって充電される。また、バッテリ130は、車両外部から供給される電力によっても充電される。
システムメインリレー140は、バッテリ130とコンバータ151との間に電気的に接続されている。システムメインリレー140は、バッテリ130と電気システムとの電気的な接続/遮断を行うためのリレーであり、車両ECU100からの指令に応じて開閉(開放/閉成)する。
PCU150は、コンバータ151と、インバータ152,153とを含む。コンバータ151は、バッテリ130からの電圧を昇圧して、インバータ152,153へ供給する。また、コンバータ151は、モータジェネレータ111,112で発電されインバータ152,153で整流された電圧を降圧してバッテリ130を充電する。
インバータ152,153は、コンバータ151に対して互いに並列に接続されている。インバータ152,153は、コンバータ151から供給される直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ111,112をそれぞれ駆動する。
インレット161は、車両1の電力を外部負荷(家屋4の電気負荷43など)へ給電するための給電口と、外部電源(家屋4の太陽電池41など)から車両1を充電するための充電口とを兼用可能に構成されている。コンセント162は、車室内に設けられ、電気機器(図示せず)を接続可能に構成されている。
電力変換ユニット170は、インレット161に接続される外部機器(図示せず)との間で電力を授受可能に構成されている。さらに、電力変換ユニット170は、コンセント162に接続された電気機器へ電力を供給可能に構成されている。より具体的には、電力変換ユニット170は、充電器171と、給電インバータ172と、リレー173,174とを含む。
充電器171は、電力線ACL1,ACL2を介してインレット161と電気的に接続され、かつ、リレー173を介して正極線PL1,負極線NLに接続されている。給電インバータ172の入力側は、正極線PL1,負極線NLに接続されている。給電インバータ172の出力側は、リレー174と電力線ACL1,ACL2とを介してインレット161に電気的に接続されている。さらに、給電インバータ172の出力側は、コンセント162にも電気的に接続されている。
充電器171は、車両ECU100からの指令に基づいて、インレット161に接続された外部機器から供給される充電電力をバッテリ130の電圧レベルに変換してバッテリ130へ出力する。
給電インバータ172は、バッテリ130の蓄電電力およびモータジェネレータ111の発電電力のうちの少なくとも一方を家屋への供給電力に変換し、変換された電力を家屋4に出力する。電気機器への供給電力に変換し、インレット161に接続された電力ケーブル2を経由して、変換された電力を家屋等へ出力する。また、給電インバータ172は、バッテリ130の蓄電電力をコンセント162に接続された電気機器への供給電力に変換し、変換された電力を電気機器へ出力する。
リレー173,174は、車両ECU100からの指令に応答して開閉する。リレー173は、車両外部からの充電時に閉成され、車両外部への給電時に開放される。リレー174は、車両外部からの充電時に開放され、車両外部への給電時に閉成される。
ソーラーユニット180は、太陽光を受けて発電する。ソーラーユニット180は、ソーラーパネル181と、DC/DCコンバータ182と、リレー183とを含む。
ソーラーパネル181は、太陽光を受けて発電する。ソーラーパネル181は、たとえば車両1の屋根の表面に搭載されるが、搭載位置は特に限定されず、屋根以外の箇所(ボンネット等)の表面に搭載されてもよい。ソーラーパネル181により発電された電力は、DC/DCコンバータ182およびリレー183を経由してバッテリ130に供給される。
DC/DCコンバータ182は、車両ECU100からの指令に基づいて、ソーラーパネル181により発電された直流電力の電圧をバッテリ130の充電が可能な電圧に変換する。
リレー183は、車両ECU100からの指令に応答して、DC/DCコンバータ182とバッテリ130との間を接続したり遮断したりする。
なお、ソーラーユニット180は、ソーラーバッテリと、ソーラーDC/DCコンバータ(いずれも図示せず)とをさらに含んで構成されてもよい。
ソーラーDC/DCコンバータは、ソーラーパネル181とソーラーバッテリとの間に電気的に接続される。ソーラーDC/DCコンバータは、車両ECU100からの指令に基づいて、ソーラーパネル181により発電された直流電力の電圧をソーラーバッテリの充電が可能な電圧に変換し、ソーラーバッテリに供給する。
ソーラーバッテリは、ソーラーDC/DCコンバータに電気的に接続されるとともに、DC/DCコンバータ182に電気的に接続される。ソーラーバッテリは、ソーラーDC/DCコンバータから供給された電力(ソーラーパネル181により発電された電力)を一時的に蓄える。ソーラーバッテリのSOC(State Of Charge)が所定値を上回ると、DC/DCコンバータ182は、ソーラーバッテリに蓄えられた電力をバッテリ130へと移す。
車両ECU100は、いずれも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、メモリおよび入出力ポート等を含んで構成される。車両ECU100は、各センサおよび機器からの信号(指令)ならびにメモリに格納されたマップおよびプログラムに基づいて、車両1が所望の状態となるように各機器を制御する。
車両ECU100により実行される主要な制御として、車両1への充電と車両1からの給電とが挙げられる。車両ECU100は、インレット161に外部電源が接続されると、電力変換ユニット170を制御することによって、バッテリ130の充電(以下、車両1への充電とも記載する)を実行する。また、車両ECU100は、インレット161に外部負荷が接続されると、電力変換ユニット170を制御することによって、バッテリ130からの給電(以下、車両1からの給電とも記載する)を実行する。
<電力情報の伝達>
車両1およびHEMS44の各々は、車両1への充電電力および車両1からの給電電力に関連する情報(電力情報)を処理したり相互に伝達したりすることが可能に構成されている。
図3は、電力情報の伝達を説明するためのブロック図である。図3を参照して、HEMS44は、管理ECU400と、通信機441と、管理モニタ442とを含む。車両1は、車両ECU100に加えて、DCM(Data Communication Module)101と、ディスプレイ102とを含む。
管理ECU400は、車両ECU100と同様に、CPU、メモリおよび入出力ポート等を含んで構成されている。管理ECU400の詳細については図4にて説明する。
通信機441は、外部に設置されたデータセンタ7との双方向通信が可能に構成されている。データセンタ7は、後述する変換係数を算出するためのデータ(図6参照)や、対価マップMPを有している。通信機441は、車両1のDCM101との双方向通信も可能に構成されている。
管理モニタ442は、たとえば、家屋4の壁面などに設けられた液晶モニタである。管理モニタ442は、管理ECU400の制御に基づき、太陽電池41の発電状況を表示したり電気負荷43の消費電力を表示したりする。また、詳細は後述するが、管理モニタ442は、車両1から家屋4への給電の際に、車両1からの給電量を表示したり、その給電のための電力が発電された際に生じたCO排出量を表示したり、ユーザの給電の対価として得る電気料金の割引額を表示したりする。
DCM101は、通信機441との双方向通信が可能に構成されている。図示しないが、DCM101は、データセンタ7との双方向通信が可能に構成されていてもよい。
ディスプレイ102は、たとえばカーナビゲーションシステムに含まれる液晶ディスプレイである。ディスプレイ102は、管理モニタ442と同様に、車両1からの給電量、CO排出量または電気料金の割引額など(詳細は後述)を表示するのに用いることができる。
<バッテリの蓄電量の電力構成>
図4は、バッテリ130に蓄えられた電力量[単位:kWh]を説明するための図である。図4を参照して、車両1のバッテリ130に蓄えられた電力量(以下、「蓄電量」とも記載する)には、パワーグリッド6から家屋4を介して供給された電力量、すなわち、火力発電所、原子力発電所、水力発電所等の様々な発電所/発電設備により発電された電力量が含まれている。以下では、これらの電力量を「パワーグリッド電力量」と呼ぶこととする。
さらに、バッテリ130には、家屋4に設置された太陽電池41による発電量が含まれている可能性があるとともに、車載のソーラーパネル181による発電量が含まれている可能性がある。また、プラグインハイブリッド車である車両1においては、エンジン110を駆動させてモータジェネレータ111により発電(以下、「エンジン発電」とも記載する)された電力量がバッテリ130に含まれている可能性もある。
このように、バッテリ130の蓄電量には、様々な発電態様に由来するものが含まれ得る。そして、発電態様が異なると、発電に際して生じた温室効果ガスの排出量が異なり得る。以下では、代表的な温室効果ガスである二酸化炭素(CO)を例に説明する。
図5は、発電態様毎のCO排出量を説明するための図である。図5には、火力、太陽光、風力、原子力、地熱発電および水力発電について、単位電力量(単位エネルギー)[単位:kWh]を発電するために生じるCO排出量[単位:g]が示されている。このCO排出量は、原料の採掘から発電設備の運用や保守まで全ての過程を考慮に入れたものである。火力発電所による発電では、他の発電設備(原子力発電所、風力発電設備、水力発電設備、太陽光発電設備など)による発電と比べて、単位電力量当たりのCO排出量が大きいことが分かる。
車両1からの家屋4への給電において、車両1からの給電電力(バッテリ130に蓄えられた電力)が発電された際にどの程度のCOが排出されたかを考慮することが望ましい。発電の際のCO排出量ができるだけ少ない電力を給電することで、地球環境への負荷が低減されるためである。
そこで、本実施の形態においては、車両1のバッテリ130の蓄電量について、それがどのような発電態様によるものかを区別し、発電態様別の環境負荷(単位電力量当たりのCO排出量)に応じた対価を車両1のユーザに還元する構成を採用する。より具体的には、発電時に生じたCO排出量が小さいほど、ユーザに還元される対価を大きくする。この処理を「対価算出処理」と称する。本実施の形態では、対価算出処理は、HEMS44の管理ECU400により実行される。管理ECU400が対価算出処理を実行することにより、できるだけ小さい環境負荷により発電された電力を車両1から給電する動機付け(インセンティブ)をユーザに与えることが可能になる。
<環境負荷および対価の算出>
図6は、管理ECU400の機能ブロック図である。図6を参照して、管理ECU400は、給電量取得部401と、発電区別部402と、環境負荷算出部403と、対価算出部404と、マップ記憶部405とを含む。
給電量取得部401は、車両1から家屋4に給電された電力量(給電量ΔW)を取得する。給電量ΔWは、たとえば、分電盤42に設けられた電流センサ(図示せず)の検出値から算出することができる。しかし、給電量ΔWの取得手法はこれに限定されるものではない。給電量ΔWは、たとえば、V2Hスタンド3に設けられた電流センサ(図示せず)から取得してもよい。あるいは、バッテリ130の蓄電量の減少量をバッテリ130に設けられた電圧センサおよび電流センサ(いずれも図示せず)を用いて算出し、その減少量を車両1から家屋4への給電量ΔWとしてもよい。給電量取得部401により取得された給電量ΔWは、環境負荷算出部403に出力される。
発電区別部402は、バッテリ130の蓄電量を、その発電態様に応じて区別し、発電態様別の蓄電量を算出する。より詳細に説明すると、発電区別部402は、バッテリ130の蓄電量を、車両1のソーラーパネル181により発電されたもの、家屋4の太陽電池41により発電されたもの、エンジン発電によるもの、および、パワーグリッド6からのものに区別する。
発電態様別の各蓄電量は、車両1または分電盤42に設けられた電流センサ(図示せず)の検出値を管理ECU400が取得することによって算出することができる。具体的には、車両1のソーラーパネル181による発電由来の蓄電量は、たとえば、ソーラーユニット180に設けられた電流センサ(図示せず)の検出値に基づいて算出することができる。家屋4の太陽電池41による発電由来の蓄電量は、分電盤42に設けられた電流センサ(図示せず)の検出値に基づいて算出することができる。エンジン発電による蓄電量は、コンバータ151内のリアクトル電流を検出する電流センサ(図示せず)の検出値に基づいて算出することができる。パワーグリッド6から家屋4を介して供給された電力量は、分電盤42に設けられた電流センサ(図示せず)の検出値に基づいて算出することができる。発電態様毎の蓄電量は、環境負荷算出部403に出力される。
環境負荷算出部403は、発電区別部402により算出された発電態様毎の蓄電量に基づいて、以下に説明する「低環境負荷率R」を算出する。
図7は、低環境負荷率Rの算出手法を説明するための図である。図7を参照して、本実施の形態においては、バッテリ130の蓄電量のうち、発電の際の単位電力量当たりのCO排出量が所定量よりも小さい電力量を「低環境負荷電力量W1」と呼ぶ。一方、バッテリ130の蓄電量のうち、発電の際の単位電力量当たりのCO排出量が上記所定量よりも大きい電力量を「高環境負荷電力量W2」と呼ぶ。低環境負荷電力量W1と高環境負荷電力量W2とを分ける所定量としては、一例として、100gに設定することができる(図5参照)。
このように所定量を設定した場合、図7に示すように、バッテリ130の蓄電量のうち、家屋4に設置された太陽電池41の発電由来の蓄電量と、車両1に設置されたソーラーパネル181の発電由来の蓄電量との合計量が低環境負荷電力量W1に相当する。
これに対し、パワーグリッド6からの供給電力量には、火力発電によるもの、太陽光発電によるもの、風力発電によるもの、原子力発電によるものなど、様々な電力量が含まれる。本実施の形態では、パワーグリッド6からの供給電力量において、火力発電によるものの割合が他の発電態様によるものの割合よりも高い状況を想定する。図5に示したように、火力発電による単位電力量当たりのCO排出量は、他の発電態様による単位電力量当たりのCO排出量よりも大幅に高い。そのため、パワーグリッド6からの供給電力量の中で火力発電による供給電力量がある程度高い場合、パワーグリッド6からの供給電力量全体として、単位電力量当たりのCO排出量が所定量(この例では100g)よりも大きくなる。また、図5には示されていないものの、エンジン発電における単位電力量当たりのCO排出量は、所定量(100g)よりも大きい。
したがって、図7に示すように、バッテリ130の蓄電量のうち、エンジン発電による蓄電量と、パワーグリッド6からの供給電力量との合計量が高環境負荷電力量W2に相当する。
車両1の走行時には回生電力が発生し得る。回生制動による蓄電量の低環境負荷電力量W1/高環境負荷電力量W2の区別については以下のように考えることができる。すなわち、車両1の走行時には、低環境負荷電力量W1および高環境負荷電力量W2のうち、低環境負荷電力量W1から先に消費(使用)され、低環境負荷電力量W1がなくなった後に高環境負荷電力量W2が消費されると考える。そして、直前(所定時間だけ前の時刻から現時刻までの間)の車両1の走行に伴い消費された電力が低環境負荷電力量W1からのものである場合には、回生制動による蓄電量を低環境負荷電力量W1に組み込む(戻す)ことができる。一方、直前の車両1の走行に伴い消費された電力が高環境負荷電力量W2からのものである場合には、回生制動による蓄電量を高環境負荷電力量W2に組み込むことができる。なお、直前走行時の消費電力が低環境負荷電力量W1由来のものか高環境負荷電力量W2由来のものかが不明である場合(そのような情報がなかった場合)には、回生制動による蓄電量を低環境負荷電力量W1に組み込むことができる。
このように低環境負荷電力量W1および高環境負荷電力量W2が定義される場合に、環境負荷算出部403は、バッテリ130の合計蓄電量(W1+W2)に対する低環境負荷電力量W1の比率を「低環境負荷率R」として算出する(下記式(1)参照)。
R=W1/(W1+W2) ・・・(1)
ただし、低環境負荷率Rの定義は、上記式(1)に限定されるものではない。たとえば、下記式(2)に示すように、高環境負荷電力量W2に対する低環境負荷電力量W1の比率を低環境負荷率Rとして定義してもよい。低環境負荷率Rは、対価算出部404に出力される。
R=W1/W2 ・・・(2)
対価算出部404は、車両1から家屋4への給電量ΔWと、低環境負荷率Rとに基づき、車両1からの給電の対価を算出する。本実施の形態では、ユーザが受け取る対価がユーザの家屋4における電気料金の割引である例について説明する。対価の算出(電気料金の割引額の算出)には、たとえば、車両1からの給電量ΔWと低環境負荷率Rと対価との間の関係を規定した対価マップMP(図8参照)が用いられる。
マップ記憶部405は、対価算出部404が対価を算出するのに用いられる対価マップMP(図8参照)を記憶している。マップ記憶部405に記憶された対価マップMPは、対価算出部404により適宜参照される。なお、対価マップMPは、データセンタ7(図4参照)から送信される情報に基づき、定期的に更新されてもよい。
なお、環境負荷算出部403は、バッテリ130の蓄電量を低環境負荷電力量W1と高環境負荷電力量W2とに分類した上で、低環境負荷でのCO排出量と高環境負荷でのCO排出量とを算出してもよい。たとえば、給電量ΔWと低環境負荷率RとCO排出量との間の対応関係を規定したマップ(図示せず)を予め準備しておくことにより、給電量ΔWおよび低環境負荷率Rから低環境負荷電力の発電時におけるCO排出量を算出することができる。同様に、環境負荷算出部403は、給電量ΔWおよび低環境負荷率Rから高環境負荷電力の発電時におけるCO排出量を算出することができる。そして、対価算出部404は、低環境負荷のCO排出量と高環境負荷のCO排出量との比率に基づいて対価を算出することができる。
さらに、より厳密に、環境負荷算出部403は、バッテリ130の蓄電量を発電態様に応じて区別したもの(車両1のソーラーパネル181の発電による蓄電量、家屋4の太陽電池41の発電による蓄電量、エンジン発電による蓄電量、および、パワーグリッド6からの供給電力による蓄電量)の各々についてのCO排出量を算出し、それらを低環境負荷と高環境負荷との別に足し合わせてもよい。
この場合には、発電態様別に、発電量(または供給電力量)からCO排出量を算出するための変換係数が用いられる。この変換係数[単位:g/kWh]は、図5に示したように、単位電力量(1kWh)当たりのCO排出量[単位:g]として定義される。
より詳細に説明すると、車両1のソーラーパネル181の発電における変換係数、および、エンジン発電における変換係数としては、車両1の車種に応じた固定値を用いることができる。たとえば、車両1は、車両1から家屋4への給電時に車両1の車種に関する情報をデータセンタ7に送信する。これにより、データセンタ7は、車両1の車種に応じた変換係数を家屋4の管理ECU400に送信することができる。
また、家屋4の太陽電池41による発電における変換係数については、管理ECU400は、太陽電池41の種類(仕様)、設置面積または設置場所等に応じた値をデータセンタ7から取得してもよい。あるいは、管理ECU400は、予め定められた固定値を図示しない記憶部から読み出して用いてもよい。
さらに、パワーグリッド6からの電力供給における変換係数については、管理ECU400は、パワーグリッド6を運営する電力会社における発電電力の構成(電源構成、エネルギーミックスとも呼ばれる)に応じた値をデータセンタ7から取得することができる。たとえば、ある電力会社において、火力発電の構成比率がAであり、原子力発電の構成比率がBであり、太陽発電の構成比率がCである場合、火力発電の変換係数と原子力発電の変換係数と太陽光発電の変換係数(図5参照)とをA:B:Cの割合で重み付けして平均化した値(加重平均値)を上記変換係数として用いることができる。
図8は、対価マップMPの概念図である。図8に示すように、対価マップMPは、車両1からの給電量ΔWが大きいほど対価が大きくなり、かつ、低環境負荷率Rが高いほど対価が大きくなるように規定されている。ただし、対価マップMPが車両1からの給電量ΔWと低環境負荷率Rと対価との3次元マップであることは必須ではなく、対価マップMPは、低環境負荷率Rと対価との2次元マップであってもよい。2次元マップである場合にも対価マップMPは、環低環境負荷率Rが高いほど対価が大きくなるように規定されている。
<対価算出フロー>
図9は、本実施の形態における対価算出処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、たとえば、車両1から家屋4への給電が行われる場合に管理ECU400により実行される。このフローチャートに含まれる各ステップ(以下、「S」と略す)は、基本的には管理ECU400によるソフトウェア処理によって実現されるが、管理ECU400内に作製された専用のハードウェア(電気回路)によって実現されてもよい。
図3および図9を参照して、S1において、管理ECU400は、車両1から家屋4に給電された電力量(給電量ΔW)を取得する。前述のように、給電量ΔWは、分電盤42に設けられた電流センサ(図示せず)の検出値などから算出することができる。
S2において、管理ECU400は、車両1のバッテリ130の蓄電量を発電態様に応じて区別し、発電態様別の蓄電量を算出する。より具体的には、車両1は、前回の車両1から家屋4への給電時(あるいは前回の家屋4から車両1への充電時)から今回の車両1から家屋4への給電時まで期間の車両1のソーラーパネル181による発電量とエンジン発電による発電量とを、車両1の走行に伴い消費される分も含め、逐次演算しておく。そうすると、管理ECU400は、車両1との通信を行うことによって、車両1のバッテリ130の蓄電量のうち、ソーラーパネル181による発電由来のものとエンジン発電由来のものとを別々に取得することができる。
一方、家屋4の太陽電池41による発電量、および、パワーグリッド6からの供給電力量については、管理ECU400は、前回の家屋4から車両1への充電時に車両1に供給された電力量の大きさと、その構成比率(太陽電池41による発電量とパワーグリッド6からの供給電力量との比率)とを車両1に通知し、車両1において、車両1の走行に伴い消費された分を逐次演算する。車両1との通信により、管理ECU400は、車両1のバッテリ130の蓄電量のうち、家屋4の太陽電池41による発電由来のものとパワーグリッド6からの電力供給由来のものとを取得することができる。
S3において、管理ECU400は、S2にて取得された発電態様別の蓄電量に基づき、車両1のバッテリ130の低環境負荷率Rを取得する。この算出手法については図7にて詳細に説明したため、ここでの説明は繰り返さない。
S4において、管理ECU400は、図8に示した対価マップMPを参照することによって、給電量ΔWと環境負荷とから、車両1からの給電に伴いユーザに還元される対価を算出する。
そして、管理ECU400は、対価の算出結果をデータセンタ7に送信するように通信機441を制御する(S5)。また、管理ECU400は、対価の算出結果を管理モニタ442に表示させる(S6)。なお、管理ECU400は、対価の算出結果をユーザの携帯端末(図示しないスマートフォンなど)に送信してもよい。
以上のように、本実施の形態においては、車両1から家屋4への給電電力(バッテリ130の蓄電電力)が発電された際のCO排出量が小さいほど、すなわち環境負荷が小さいほど、ユーザに還元される対価を大きくする。これにより、できるだけ大きな対価を得るため、環境負荷が小さい発電態様を積極的に選択する動機付けがユーザに生じる。また、プラグインハイブリッド車のユーザにとっては、環境負荷が相対的に大きいエンジン発電をできるだけ抑制する動機付けが生じ得る。そうすると、たとえば、家屋4に太陽電池41を設置したり、ソーラーパネル181付きの車両1を購入したりするユーザが増加すると考えられる。このような動機付けがユーザに与えられる結果、バッテリ130に蓄えられた電力が元々発電された際の環境負荷が小さくなるため、車両1から家屋4への給電における環境負荷についても小さくすることができる。
なお、本実施の形態では、車両1から家屋4への給電が行われる状況を想定して説明した。しかし、車両1から他の車両(プラグインハイブリッド車など)への給電を行う状況下においても同様に、発電時の環境負荷が小さいほどユーザに還元される対価を大きくすることができる。また、このような車車間の給電においては、給電元の車両1と給電先の車両(図示せず)との間の環境負荷の差が大きいほど対価を大きくしてもよい。つまり、給電元の車両1のバッテリ130に蓄えられた電力が発電された際の環境負荷が小さく、かつ、給電先の車両のバッテリに蓄えられた電力が発電された際の環境負荷が大きいほど、対価を大きくすることができる。
また、本実施の形態においては、対価算出処理がHEMS44の管理ECU400により実行されると説明した。すなわち、管理ECU400が本開示に係る「情報処理システム」に相当する。しかし、対価算出処理の実行主体は特に限定されず、対価算出処理は、データセンタ7により実行されてもよいし、車両1により実行されてもよい。また、管理ECU400、データセンタ7および車両1のうちの2つまたは3つが協調して対価算出処理を実行してもよい。
代表的な温室効果ガスである二酸化炭素(CO)を例に説明したが、温室効果ガスの種類はこれに限定されるものではない。二酸化炭素に代えてまたは加えて、メタン(CH)、亜酸化窒素(NO)、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)、パーフルオロカーボン類(PFCs)、六フッ化硫黄(SF)などの他の温室効果ガスの排出量に基づいて環境負荷を算出してもよい。温室効果ガスの種類が異なると環境負荷の大きさも異なるところ、二酸化炭素を基準として、各温室効果ガスが大気中に放出された際の濃度当たりの温室効果の大きさを表す「地球温暖化係数」が知られている。二酸化炭素以外の温室効果ガスを考慮する場合には、地球温暖化係数を用いることによって、その温室効果ガスの排出量から環境負荷の大きさを定量化することができる。
さらに、本実施の形態では、ユーザに還元される対価が電気料金の割引である例を説明した。しかし、これは対価の一例に過ぎず、対価は、大小関係を規定できるものであれば特に限定されない。対価は、たとえば、自動車税等の税金の優遇であってもよい。また、対価は、家屋4に設置された太陽電池41の保守費用の割引(保守費用の援助)であってよいし、家屋に電池を設置したり車両にソーラーパネルを設置したりするための費用援助であってもよい。あるいは、対価は、たとえば、車両1が外出する際の駐車料金の値引きであってもよいし、利便性が高い場所に設けられた駐車場を優先的に利用するためのポイントであってもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、2 電力ケーブル、3 V2Hスタンド、4 家屋、5 送電線、6 パワーグリッド、7 データセンタ、10 電力システム、41 太陽電池、42 分電盤、43 電気負荷、60 ソーラーバッテリ、102 ディスプレイ、100 車両ECU、110 エンジン、111,112 モータジェネレータ、121 動力分割装置、122 駆動輪、130 バッテリ、140 システムメインリレー、150 PCU、151 コンバータ、152,153 インバータ、161 インレット、162 コンセント、170 電力変換ユニット、171 充電器、172 給電インバータ、173,174 リレー、180 ソーラーユニット、181 ソーラーパネル、182 DC/DCコンバータ、183 リレー、400 管理ECU、401 給電量取得部、402 発電区別部、403 負荷率算出部、404 環境負荷算出部、405 対価算出部、406 マップ記憶部、441 通信機、442 管理モニタ、ACL1,ACL2 電力線。

Claims (1)

  1. 蓄電装置が搭載された車両から車外への給電に関連する情報を処理する情報処理システムであって、
    前記蓄電装置に蓄えられた電力が発電された際に生じた単位電力量当たりの温室効果ガスの排出量が所定量よりも小さい低環境負荷と、前記蓄電装置に蓄えられた電力が発電された際に生じた単位電力量当たりの温室効果ガスの排出量が前記所定量よりも大きい高環境負荷とを算出するように構成された環境負荷算出部と、
    前記車両のユーザに還元される、前記車両からの給電の対価を前記低環境負荷と前記高環境負荷との比率に基づいて算出するように構成された対価算出部とを備え、
    前記対価は、前記低環境負荷の比率が高いほど大きい、情報処理システム。
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