以下、図1~図9を参照して、この発明を適用した携帯端末の一実施形態について説明する。
この携帯端末は、図1~図3に示すように、端末本体1を備えている。この端末本体1は、縦方向(図1では上下方向)に長い縦長のほぼ長方形の箱状に形成されている。
この端末本体1は、図1~図3に示すように、上辺側のほぼ半分が幅広部1aに形成され、下辺側のほぼ半分が幅狭部1bに形成され、全体がほぼ羽子板形状に近いほぼ長方形の箱状に形成されている。すなわち、上辺側の幅広部1aは、その縦方向と直交する横方向(図1では左右方向)の長さ(幅)が、下辺側の幅狭部1bの横方向(図1では左右方向)の長さ(幅)よりも少し長く(広く)形成されている。
また、この端末本体1は、図1~図3に示すように、上部ケース2と下部ケース3とを有し、これらの内部にモジュール(図示せず)が組み込まれるように構成されている。上部ケース2は、図1および図3に示すように、端末本体1と同様、上辺側の幅広部と下辺側の幅狭部とを有するほぼ羽子板形状に近いほぼ長方形の板状に形成され、その外周部が下部ケース3に取り付けられるように構成されている。
この場合、上部ケース2の上面である表面における上辺側の幅広部には、図1に示すように、ほぼ全域に亘って表示部4が設けられている。また、上部ケース2の表面における下辺側の幅狭部には、ほぼ全域に亘ってキー操作部5が設けられている。表示部4は、液晶表示パネルやEL(エレクトロ・ルミネッセンス)表示パネルなどの平面型の表示パネルであり、ほぼ長方形状に形成されている。
この表示部4は、図1に示すように、上部ケース2の表面に設けられた表示窓部4aに対応した状態で上部ケース2内に配置され、表示された情報が表示窓部4aを通して上部ケース2の上方から見えるように構成されている。キー操作部5は、テンキー、カーソルキー、ファンクションキーなどの携帯端末に必要な各種のキーを備えている。この場合、キー操作部5は、上辺側の中間部に上面トリガーキー5aが配置されている。
下部ケース3は、図2および図3に示すように、上部ケース2と同様、上辺側の幅広部と下辺側の幅狭部とを有するほぼ羽子板形状に近いほぼ長方形の箱状に形成され、その外周の側面部が上部ケース2に取り付けられるように構成されている。この下部ケース3の上辺部側に位置する幅広部の下面である裏面には、光学読取部6が設けられている。
この光学読取部6は、図2および図3に示すように、レーザ読取部と撮像部(いずれも図示せず)とを備え、これらが下部ケース3の幅広部における上辺部側に位置する裏面に箱型形状に突出して設けられた読取突起部6a内に格納されている。この場合、読取突起部6aには、レーザ読取部に対応する第1窓部6bと、撮像部に対応する第2窓部6cと、が設けられている。
これにより、光学読取部6は、図2および図3に示すように、レーザ読取部がレーザ光線を読取突起部6aの第1窓部6bから端末本体1の外部に出射させ、そのレーザ光線の反射光を受光することにより、物品のバーコードなどを読み取るように構成されている。また、この光学読取部6は、撮像部が第2窓部6cを通してレーザ読取部で読み取る物品の画像を撮影するように構成されている。
また、端末本体1の縦方向(長手方向)におけるほぼ中間部、つまり幅広部1aと幅狭部1bとの境界部側に位置する幅広部1aの両側部には、図3(a)および図3(b)に示すように、側面トリガーキー8がそれぞれ設けられている。これら側面トリガーキー8およびキー操作部5の上面トリガーキー5aは、光学読取部6による読取動作を実行させるためのものである。
さらに、この端末本体1の下辺部側に位置する幅狭部1bには、図2および図3に示すように、後述する第1、第2の電池蓋10、11のいずれかで覆われる電池収納部12がキー操作部5の裏面側に対応して設けられている。この電池収納部12は、充電池(図示せず)を収納するものであり、端末本体1の幅狭部1bの表面に設けられたキー操作部5の裏面側に対応した状態で、端末本体1の幅狭部1bの内部に設けられ、端末本体1の裏面に設けられた電池挿脱口12aによって裏面側に開放されている。
この場合、電池収納部12と光学読取部6との間に位置する下部ケース3の裏面には、図2および図3に示すように、電池収納部12を開閉可能に覆う第1、第2の電池蓋10、11のいずれかを下部ケース3に着脱可能に取り付けるための一対の取付レバー13が設けられている。
すなわち、一対の取付レバー13は、図2および図3に示すように、端末本体1の両側部に設けられた側面トリガーキー8の近傍に設けられている。これら一対の取付レバー13は、これらを回転操作させて、第1、第2の電池蓋10、11のいずれかの上辺部の縁部を下部ケース3の裏面に係脱可能に係止させるように構成されている。
これにより、第1、第2の電池蓋10、11それぞれは、図2および図3に示すように、電池収納部12の電池挿脱口12aを開閉可能に覆った状態で、上辺部の縁部が一対の取付レバー13によって係止されることにより、下部ケース3の幅狭部1bの裏面に取り付けられるように構成されている。
また、第1、第2の電池蓋10、11それぞれは、図2および図3に示すように、その下辺部側の端部に支点突起部10a、11aが設けられ、この支点突起部10a、11aが電池収納部12内の下辺部に係止され、この状態で支点突起部10a、11aを支点として回転することにより、電池収納部12を開閉するように構成されている。
ところで、端末本体1の下辺部側に位置する幅狭部1bには、図1~図5に示すように、端末本体1の表面と、その反対側に位置する裏面とに跨ってユーザの一方の手により把握可能なグリップ部14が設けられている。すなわち、このグリップ部14は、端末本体1の幅狭部1bである上部ケース2の幅狭部と、下部ケース3の幅狭部と、下部ケース3に取り付けられた第1、第2の電池蓋10、11のいずれかと、で構成されている。
このグリップ部14は、図4および図5に示すように、ユーザの保持手の母指を端末本体1の表面のキー操作部5に被せ、端末本体1の脇側から延ばした保持手の他の指で端末本体1の裏面を支えるような把握態様で保持した際に、保持手の指の付け根から指先までが第1、第2の電池蓋10、11のいずれかに配置されるように構成されている。
この場合、第1の電池蓋10と第2の電池蓋11とのそれぞれは、図4~図9に示すように、全体が裏面側に向けて湾曲状に膨らむ形状に形成されている。また、これら第1の電池蓋10と第2の電池蓋11とは、左右の形状が異なっていることにより、右手または左手のいずれかの利き手に特化した形状に形成されている。
すなわち、第1の電池蓋10は、図4(a)および図4(b)に示すように、端末本体1の電池収納部12に装着された際に、右利き用の形状をなすように形成されている。また、第2の電池蓋11は、図5(a)および図5(b)に示すように、端末本体1の電池収納部12に装着された際に、左利き用の形状をなすように形成されている。
この場合、第1の電池蓋10と第2の電池蓋11とは、図6および図8に示すように、ユーザが端末本体1のグリップ部14を保持手で保持した際に、保持手の指先が引っ掛かる指掛部15、16の形状が異なっている。つまり、第1の電池蓋10と第2の電池蓋11は、指掛部15、16の形状が左右反対の形状に形成されている。
すなわち、第1の電池蓋10は、図6(a)~図6(c)に示すように、右手の母指RF1を端末本体1の表面のキー操作部5上に配置させて、右手の他の指RF2~RF5を第1の電池蓋10裏面に配置させた状態で、端末本体1のグリップ部14を右手で保持する把握態様において、右手の示指RF2~小指RF5が引っ掛かる指掛部15が、右手の示指RF2~小指RF5の付け根側から右手の示指RF2~小指RF5の指先側に向けて緩やかに指先上がりに傾斜する形状に形成されている。
言い換えれば、この第1の電池蓋10は、図6(a)~図6(c)に示すように、上述した把握態様において、右手の示指RF2~小指RF5が引っ掛かる指掛部15が、右手の示指RF2~小指RF5の付け根側(図6(a)では左側)から右手の示指RF2~小指RF5の指先側(図6(a)では右側)に亘って端末本体1の前後方向における前側、つまり第1の電池蓋10の上辺側に向けて緩やかに指先上がり、つまり右上がりに傾斜する形状に形成されている。
この場合、第1の電池蓋10の指掛部15は、図6(a)~図6(c)に示すように、右手の示指RF2と右手の中指RF3との間に位置する峰部15aと、この峰部15aの上辺側に設けられて右手の示指RF2の腹が配置される傾斜部15bと、峰部15aの下辺側に設けられて右手の中指RF3の腹が配置される溝部15cと、右手の薬指RF4および小指RF5の各腹が配置される指載部15dと、を備えている。なお、峰部15aには、第1の電池蓋10を備える裏面を下にして端末本体1が机等の載置面上に載置された際に、端末本体1が転がってしまうことを防ぐための載置用突起19が設けられている。
この第1の電池蓋10の指掛部15は、図6(a)~図6(c)に示すように、右手の母指RF1を端末本体1の表面のキー操作部5に被せ、右手の示指RF2~小指RF5を第1の電池蓋10の裏面に押し当てた際に、右手の示指RF2~小指RF5が並んで自然な状態で曲がるように、峰部15aと傾斜部15bと溝部15cとが緩やかに湾曲しながら端末本体1の前側に向けて指先上がり、つまり右上がりに傾斜する形状に形成されている。
これにより、第1の電池蓋10が端末本体1に装着されたグリップ部14は、図4(a)および図4(b)に示すように、右手の母指RF1を端末本体1の表面のキー操作部5に被せ、端末本体1の脇側から延ばした右手の他の指RF2~RF5で端末本体1の裏面を支えるような把握態様で保持した際に、第1の電池蓋10の指掛部15によって右手の示指RF2~小指RF5が並んだ状態で自然に端末本体1の前側に向けて指先上がり、つまり右上がりに傾斜しながら曲がるように、ユーザの右手により把握可能に構成されている。
一方、第2の電池蓋11は、図8(a)~図8(c)に示すように、左手の母指LF1を端末本体1の表面のキー操作部5上に配置させて、左手の他の指LF2~LF5を第2の電池蓋11の裏面に配置させた状態で、端末本体1のグリップ部14を左手で保持する把握態様において、左手の示指LF2~小指LF5が引っ掛かる指掛部16が、左手の示指LF2~小指LF5の付け根側から左手の示指LF2~小指LF5の指先側に向けて緩やかに指先上がりに傾斜する形状に形成されている。
すなわち、この第2の電池蓋11は、図8(a)~図8(c)に示すように、上述した把握態様において、左手の示指LF2~小指LF5が引っ掛かる指掛部16が、左手の示指LF2~小指LF5の付け根側(図8(a)では右側)から左手の示指LF2~小指LF5の指先側(図8(a)では左側)に亘って端末本体1の前後方向における前側、つまり第1の電池蓋10の上辺側に向けて緩やかに指先上がり、つまり左上がりに傾斜する形状に形成されている。
この場合、第2の電池蓋11の指掛部16は、図8(a)~図8(c)に示すように、左手の示指LF2と左手の中指LF3との間に位置する峰部16aと、この峰部16aの上辺側に設けられて左手の示指LF2の腹が配置される傾斜部16bと、峰部16aの下辺側に設けられて左手の中指LF3の腹が配置される溝部16cと、左手の薬指LF4および小指LF5の各腹が配置される指載部16dと、を備えている。なお、峰部16aには、第2の電池蓋11を備える裏面を下にして端末本体1が机等の載置面上に載置された際に、端末本体1が転がってしまうことを防ぐための載置用突起19が設けられている。
この第2の電池蓋11の指掛部16は、図8(a)~図8(c)に示すように、左手の母指LF1を端末本体1の表面のキー操作部5に被せ、左手の示指LF2~小指LF5を第2の電池蓋11の裏面に押し当てた際に、示指LF2~小指LF5が並んで自然な状態で曲がるように、峰部16aと傾斜部16bと溝部16cとが緩やかに湾曲しながら端末本体1の前側に向けて指先上がり、つまり左上がりに傾斜する形状に形成されている。
これにより、第2の電池蓋11が端末本体1に装着されたグリップ部14は、図5(a)および図5(b)に示すように、左手の母指LF1を端末本体1の表面のキー操作部5に被せ、端末本体1の脇側から延ばした左手の他の指LF2~LF5で端末本体1の裏面を支えるような把握態様で保持した際に、第2の電池蓋11の指掛部16によって左手の示指LF2~小指LF5が並んだ状態で自然に端末本体1の前側に向けて指先上がり、つまり左上がりに傾斜しながら曲がるように、ユーザの左手により把握可能に構成されている。
また、第1の電池蓋10と第2の電池蓋11とは、図7(a)および図9(a)に示すように、ユーザがグリップ部14を上述した把握態様で把握する際に、保持手を自然に湾曲させて保持させるために、保持手の指がフィットする膨らみ部17、18の形状が異なっている。すなわち、第1の電池蓋10と第2の電池蓋11とは、膨らみ部17、18の形状が左右反対の形状で形成されている。
この場合、第1の電池蓋10は、図6および図7に示すように、右手の母指RF1を端末本体1の表面のキー操作部5上に配置させて、右手の他の指RF2~RF5を第1の電池蓋10の裏面に配置させた状態で、端末本体1のグリップ部14を右手で保持する把握態様において、右手の示指RF2~小指RF5の付け根側(図7(a)では左側)の第1膨らみ部17aと、右手の示指RF2~小指RF5の指先側(図7(a)では右側)の第2膨らみ部17bとが、異なる曲率で湾曲した形状に形成されている。
すなわち、第1の電池蓋10は、図7(a)に示すように、右手の示指RF2~小指RF5の指先側(図7(a)では右側)の第2膨らみ部17bの曲率が、右手の示指RF2~小指RF5の付け根側(図7(a)では左側)の第1膨らみ部17aの曲率よりも大きい形状に形成されている。つまり、第1の電池蓋10は、右手の示指RF2~小指RF5の指先側の第2膨らみ部17bの曲率半径が、右手の示指RF2~小指RF5の付け根側の第1膨らみ部17aの曲率半径よりも小さい形状に形成されている。
このため、第1の電池蓋10は、図7(a)に示すように、端末本体1のグリップ部14をユーザが右手で保持する際に、右手の示指RF2~小指RF5の各指先によって曲率の大きい第2膨らみ部17bをしっかり押さえられるように構成されている。これにより、第1の電池蓋10は、右手の示指RF2~小指RF5の各指先によって右手の示指RF2~小指RF5の付け根側が曲率の小さい第1膨らみ部17aに押し付けられることにより、グリップ部14が右手で確実に保持されるように構成されている。
一方、第2の電池蓋11は、図8および図9に示すように、左手の母指LF1を端末本体1の表面のキー操作部5上に配置させて、左手の他の指LF2~LF5を第2の電池蓋11の裏面に配置させた状態で、端末本体1のグリップ部14を左手で保持する把握態様において、左手の示指LF2~小指LF5の付け根側(図9(a)では右側)の第1膨らみ部18aと、左手の示指LF2~小指LF5の指先側(図9(a)では左側)の第2膨らみ部18bとが、異なる曲率で湾曲した形状に形成されている。
すなわち、第2の電池蓋11は、図9(a)に示すように、左手の示指LF2~小指LF5の指先側(図9(a)では左側)の第2膨らみ部18bの曲率が、左手の示指LF2~小指LF5の付け根側(図9(a)では右側)の第1膨らみ部18aの曲率よりも大きい形状に形成されている。つまり、第2の電池蓋11は、左手の示指LF2~小指LF5の指先側の第2膨らみ部18bの曲率半径が、左手の示指LF2~小指LF5の付け根側の第1膨らみ部18aの曲率半径よりも小さい形状に形成されている。
このため、第2の電池蓋11は、図9(a)に示すように、端末本体1のグリップ部14をユーザが左手で保持する際に、左手の示指LF2~小指LF5の各指先によって曲率の大きい第2膨らみ部18bをしっかり押さえられるように構成されている。これにより、第2の電池蓋11は、左手の示指LF2~小指LF5の各指先によって左手の示指LF2~小指LF5の付け根側が曲率の小さい第1膨らみ部18aに押し付けられることにより、グリップ部14が左手で確実に保持されるように構成されている。
さらに、第1の電池蓋10と第2の電池蓋11とは、図7(b)および図9(b)に示すように、ユーザが端末本体1のグリップ部14を保持した際に、保持手の指の滑りを防ぐ滑止め部20、21が設けられている。この滑止め部20、21は、第1の電池蓋10と第2の電池蓋11との各裏面に設けられた凹凸部である。この場合、第1の電池蓋10と第2の電池蓋11とは、滑止め部20、21の各領域が異なっている。つまり、第1の電池蓋10と第2の電池蓋11との各滑止め部20、21は、左右反対の領域に設けられている。
すなわち、第1の電池蓋10の滑止め部20は、図7(b)に示すように、右手の母指RF1を端末本体1の表面のキー操作部5上に配置させて、右手の他の指RF2~RF5を第1の電池蓋10の裏面に配置させた状態で、端末本体1を右手で保持する把握態様において、右手の示指RF2~小指RF5の指先側の領域、つまり第1の電池蓋10のほぼ右半分の領域に設けられている。
このため、第1の電池蓋10は、図7(b)に示すように、端末本体1のグリップ部14をユーザが右手で保持した際に、右手の示指RF2~小指RF5の各指先が滑止め部20に押し当てられることにより、右手の示指RF2~小指RF5の各指先が滑ることがなく、曲率の大きい第2膨らみ部17bをしっかり押さえられるように構成されている。
この場合、第1の電池蓋10は、図7(b)に示すように、ほぼ左半分の領域に滑止め部20が設けられていないため、右手の示指RF2~小指RF5の各指先によって右手の示指RF2~小指RF5の付け根側が曲率の小さい第1膨らみ部17aに押し付けられても、第1膨らみ部17aの摩擦抵抗が小さいことにより、右手の母指RF1でキー操作部5を操作する際に、母指RF1の可動性が良く、キー操作性の向上が図れるように構成されている。
一方、第2の電池蓋11の滑止め部21は、図9(b)に示すように、左手の母指LF1を端末本体1の表面のキー操作部5上に配置させて、左手の他の指LF2~LF5を第2の電池蓋11の裏面に配置させた状態で、端末本体1のグリップ部14を左手で保持する把握態様において、左手の示指LF2~小指LF5の指先側の領域、つまり第2の電池蓋11のほぼ左半分の領域に設けられている。
このため、第2の電池蓋11は、図9(b)に示すように、端末本体1のグリップ部14をユーザが左手で保持した際に、左手の示指LF2~小指LF5の各指先が滑止め部21に押し当てられることにより、左手の示指LF2~小指LF5の各指先が滑ることがなく、曲率の大きい第2膨らみ部18bをしっかり押さえられるように構成されている。
この場合、第2の電池蓋11は、図9(b)に示すように、ほぼ右半分の領域に滑止め部21が設けられていないため、左手の示指LF2~小指LF5の各指先によって左手の示指LF2~小指LF5の付け根側が曲率の小さい第1膨らみ部18aに押し付けられても、第1膨らみ部18aの摩擦抵抗が小さいことにより、左手の母指LF1でキー操作部5を操作する際に、母指LF1の可動性が良く、キー操作性の向上が図れるように構成されている。
次に、このような携帯端末の作用について説明する。
この携帯端末を右手で保持して使用する場合には、予め、端末本体1の電池収納部12の電池挿脱口12aに第1の電池蓋10を取り付ける。このときには、第1の電池蓋10の支点突起部10aを電池収納部12内の下辺部に係止させた状態で、支点突起部10aを支点として回転させて電池収納部12を第1の電池蓋10で塞ぐ。
この状態で、一対の取付レバー13を回転操作させて第1の電池蓋10の上辺部の縁部を一対の取付レバー13で下部ケース3に係止させる。これにより、端末本体1に第1の電池蓋10が装着される。この場合には、端末本体1のグリップ部14が第1の電池蓋10によって右利き用の形状をなす。すなわち、第1の電池蓋10は、全体が裏面側に向けて湾曲状に膨らむ形状に形成され、指掛部15が図6(a)に示すように第1の電池蓋10の裏面において左側から右側の斜め上側に向けて緩やかに右上がりに傾斜している。
また、この場合には、図7(a)に示すように、第1の電池蓋10の膨らみ部17が、右手の示指RF2~小指RF5の付け根側の第1膨らみ部17aと、右手の示指RF2~小指RF5の指先側の第2膨らみ部17bと、を有し、右手の示指RF2~小指RF5の指先側の第2膨らみ部17bの曲率が、右手の指の付け根側の第1膨らみ部17aの曲率よりも大きい形状に形成されている。さらに、この場合には、図7(b)に示すように、第1の電池蓋10の裏面に設けられた凹凸部である滑止め部20が、第1の電池蓋10のほぼ右半分の領域に設けられている。
このように第1の電池蓋10が装着された端末本体1のグリップ部14をユーザが右手で保持する場合には、右手の母指RF1を端末本体1の表面のキー操作部5に被せ、端末本体1の脇側から延ばした右手の他の指RF2~RF5で端末本体1の裏面を支えるような把握態様で保持する。このときには、右手の示指RF2~小指RF5が並んだ状態で自然に曲がるように、第1の電池蓋10の指掛部15に沿って配置される。
すなわち、右手の示指RF2~小指RF5のうち、示指RF2と中指RF3との間に指掛部15の峰部15aが配置され、この峰部15aの上辺側の傾斜部15bに示指RF2の腹が配置され、峰部15aの下辺側の溝部15cに中指RF3の腹が配置され、薬指RF4と小指RF5の各腹が指載部15dに配置される。
これにより、右手の示指RF2~小指RF5が並んだ状態で指掛部15に沿って自然に端末本体1の前側に向けて指先上がり、つまり右上がりに傾斜しながら曲がって配置される。このため、グリップ部14をユーザが右手で確実にかつ良好に保持することができるので、ホールド性が向上する。
また、この状態では、右手の示指RF2~小指RF5の各指先側の第2膨らみ部17bの曲率が、右手の示指RF2~小指RF5の付け根側の第1膨らみ部17aの曲率よりも大きい形状に形成されているため、端末本体1のグリップ部14をユーザが右手で保持する際に、右手の示指RF2~小指RF5の各指先によって曲率の大きい第2膨らみ部17bをしっかり押さえられる。
このため、右手の示指RF2~小指RF5の各指先によって第2膨らみ部17bがしっかり押さえられることにより、右手の示指RF2~小指RF5の付け根側が曲率の小さい第1膨らみ部17aに良好に押し付けられる。これにより、グリップ部14をユーザが右手で確実にかつ良好に保持することができるので、これによってもホールド性が向上する。
また、このときには、右手の示指RF2~小指RF5の各指先側が第1の電池蓋10のほぼ右半分の領域に設けられた滑止め部20に押し当てられる。このため、右手の示指RF2~小指RF5の各指先が滑止め部20によって滑ることがないので、右手の示指RF2~小指RF5の各指先によって第2膨らみ部17bがしっかり押さえられることにより、これによってもホールド性が向上する。
この場合には、第1の電池蓋10のほぼ左半分の領域に滑止め部20が設けられていないため、右手の示指RF2~小指RF5の各指先によって右手の示指RF2~小指RF5の付け根側が曲率の小さい第1膨らみ部17aに押し付けられても、第1膨らみ部17aの摩擦抵抗が小さいので、右手の母指RF1によって端末本体1の表面のキー操作部5をキー操作する際に、右手の母指RF1の可動性が良く、右手の母指RF1を円滑に動かし易くなる。
このように、第1の電池蓋10が装着された端末本体1のグリップ部14をユーザが右手で保持した場合には、端末本体1の表面のキー操作部5に被せた右手の母指RF1が動かし易いので、右手の母指RF1によってキー操作部5を容易にかつ良好にキー操作することができ、これによりキー操作性の向上が図れる。このため、第1の電池蓋10を端末本体1に装着した際には、右利き用に特化させることができる。
一方、この携帯端末を左手で保持して使用する場合には、予め、端末本体1の電池収納部12の電池挿脱口12aに第2の電池蓋11を取り付ける。このときには、第1の電池蓋10と同様に、第2の電池蓋11の支点突起部11aを電池収納部12内の下辺部に係止させた状態で、支点突起部11aを支点として回転させて電池収納部12を第2の電池蓋11で塞ぐ。
この状態で、一対の取付レバー13を回転操作させて第2の電池蓋11の上辺部の縁部を一対の取付レバー13で下部ケース3に係止させる。これにより、端末本体1に第2の電池蓋11が装着される。この場合には、端末本体1のグリップ部14が第2の電池蓋11によって左利き用の形状をなす。すなわち、第2の電池蓋11は、全体が裏面側に向けて湾曲状に膨らむ形状に形成され、指掛部16が図8(a)に示すように第2の電池蓋11の裏面において右側から左側の斜め上側に向けて緩やかに左上がりに傾斜している。
また、この場合には、図9(a)に示すように、第2の電池蓋11の膨らみ部18が、左手の示指LF2~小指LF5の付け根側の第1膨らみ部18aと、左手の示指LF2~小指LF5の指先側の第2膨らみ部18bと、を有し、左手の示指LF2~小指LF5の指先側の第2膨らみ部18bの曲率が、左手の指の付け根側の第1膨らみ部18aの曲率よりも大きい形状に形成されている。さらに、この場合には、図9(b)に示すように、第2の電池蓋11の裏面に設けられた凹凸部である滑止め部21が、第2の電池蓋10のほぼ左半分の領域に設けられている。
このように第2の電池蓋11が装着された端末本体1のグリップ部14をユーザが左手で保持する場合には、左手の母指LF1を端末本体1の表面のキー操作部5に被せ、端末本体1の脇側から延ばした左手の他の指LF2~LF5で端末本体1の裏面を支えるような把握態様で保持する。このときには、左手の示指LF2~小指LF5が並んだ状態で自然に曲がるように、第2の電池蓋11の指掛部16に沿って配置される。
すなわち、左手の示指LF2~小指LF5のうち、示指LF2と中指LF3との間に指掛部16の峰部16aが配置され、この峰部16aの上辺側の傾斜部16bに示指LF2の腹が配置され、峰部16aの下辺側の溝部16cに中指LF3の腹が配置され、薬指LF4と小指LF5の各腹が指載部16dに配置される。
これにより、左手の示指LF2~小指LF5が並んだ状態で指掛部16に沿って自然に端末本体1の前側に向けて指先上がり、つまり左上がりに傾斜しながら曲がって配置される。このため、グリップ部14をユーザが左手で確実にかつ良好に保持することができるので、ホールド性が向上する。
また、この状態では、左手の示指LF2~小指LF5の各指先側の第2膨らみ部18bの曲率が、左手の示指LF2~小指LF5の付け根側の第1膨らみ部18aの曲率よりも大きい形状に形成されているため、端末本体1のグリップ部14をユーザが左手で保持した際に、左手の示指LF2~小指LF5の各指先によって曲率の大きい第2膨らみ部18bがしっかり押さえられる。
このため、左手の示指LF2~小指LF5の各指先によって第2膨らみ部18bがしっかり押さえられることにより、左手の示指LF2~小指LF5の付け根側が曲率の小さい第1膨らみ部18aに良好に押し付けられる。これにより、グリップ部14をユーザが左手で確実にかつ良好に保持することができるので、これによってもホールド性が向上する。
また、このときには、左手の示指LF2~小指LF5の各指先側が第2の電池蓋11のほぼ左半分の領域に設けられた滑止め部21に押し当てられる。このため、左手の示指LF2~小指LF5の各指先が滑止め部21によって滑ることがないので、左手の示指LF2~小指LF5の各指先によって第2膨らみ部18bがしっかり押さえられることにより、これによってもホールド性が向上する。
この場合には、第2の電池蓋11のほぼ右半分の領域に滑止め部21が設けられていないため、左手の示指LF2~小指LF5の各指先によって左手の示指LF2~小指LF5の付け根側が曲率の小さい第1膨らみ部18aに押し付けられても、第1膨らみ部18aの摩擦抵抗が小さいので、左手の母指LF1によって端末本体1の表面のキー操作部5をキー操作する際に、左手の母指LF1の可動性が良く、左手の母指LF1を円滑に動かし易くなる。
このように、第2の電池蓋11が装着された端末本体1のグリップ部14をユーザが左手で保持した場合には、端末本体1の表面のキー操作部5に被せた左手の母指LF1が動かし易いので、左手の母指LF1によってキー操作部5を容易にかつ良好にキー操作することができ、これによりキー操作性の向上が図れる。このため、第2の電池蓋11を端末本体1に装着した際には、左利き用に特化させることができる。
このように、この携帯端末によれば、表面にキー操作部5が設けられた端末本体1と、キー操作部5に対応する端末本体1の裏面に選択的に装着される複数の電池蓋と、を備え、複数の電池蓋は、端末本体1に選択されて装着された際に右利き用の形状をなす第1の電池蓋10と、端末本体1に選択されて装着された際に左利き用の形状をなす第2の電池蓋11と、を有していることにより、右手または左手のどちらか一方で端末本体1を保持した際におけるホールド性および操作性を向上させることができる。
すなわち、この携帯端末では、右利き用の形状をなす第1の電池蓋10を端末本体1に装着することにより、右利き用に特化させることができるので、端末本体1を右手で確実に保持してキー操作部5を良好に操作することができる。また、左利き用の形状をなす第2の電池蓋11を端末本体1に装着することにより、左利き用に特化させることができるので、端末本体1を左手で確実に保持してキー操作部5を良好に操作することができる。このため、右手または左手のいずれか一方で端末本体1を保持した際におけるホールド性および操作性を向上させることができる。
この場合、第1の電池蓋10と第2の電池蓋11とは、ユーザが端末本体1のグリップ部14を保持した際に、保持手の指先が引っ掛かる指掛部15、16の形状が異なっていることにより、右手または左手のいずれか一方に特化させることができるので、これによっても右手または左手のいずれか一方で端末本体1のグリップ部14を保持しても、端末本体1のホールド性および操作性を向上させることができる。
すなわち、第1の電池蓋10と第2の電池蓋11とは、保持手の指先が引っ掛かる指掛部15、16の形状が左右反対の形状に形成されていることにより、右手または左手のいずれかの利き手に特化させることができるので、右手または左手のいずれか一方で端末本体1のグリップ部14を保持しても、端末本体1のホールド性および操作性を向上させることができる。
この場合、端末本体1に装着された第1の電池蓋10は、右手の母指RF1を端末本体1の表面のキー操作部5上に配置させて、右手の他の指RF2~RF5を端末本体1の裏面の第1の電池蓋10に配置させた状態で、端末本体1のグリップ部14を右手で保持する把握態様において、右手の示指RF2~小指RF5が引っ掛かる指掛部15が、右手の示指RF2~小指RF5の付け根側から右手の示指RF2~小指RF5の指先側に亘って端末本体1の前後方向における前側、つまり第1の電池蓋10の上辺側に向けて緩やかに指先上がりに傾斜する形状に形成されていることにより、右利き用に特化させてグリップ部14を右手で良好に保持することができる。
すなわち、この第1の電池蓋10の指掛部15は、右手の示指RF2と右手の中指RF3との間に位置する峰部15aと、この峰部15aの上辺側に設けられて右手の示指RF2の腹が配置される傾斜部15bと、峰部15aの下辺側に設けられて右手の中指RF3の腹が配置される溝部15cと、右手の薬指RF4および小指RF5の各腹が配置される指載部15dと、を備えていることにより、第1の電池蓋10の指掛部15によって右手の示指RF2~小指RF5が並んだ状態で自然に端末本体1の前側に向けて指先上がりに傾斜しながら曲がるように、右手の示指RF2~小指RF5を第1の電池蓋10の指掛部15に沿って良好に配置させることができる。
この場合、第1の電池蓋10の指掛部15では、右手の母指RF1を端末本体1の表面のキー操作部5に被せ、端末本体1の脇側から延ばした右手の他の指RF2~RF5で端末本体1の裏面を支えるよう保持した際に、右手の示指RF2~小指RF5のうち、示指RF2と中指RF3との間に指掛部15の峰部15aを配置させ、この峰部15aの上辺側の傾斜部15bに示指RF2の腹を配置させ、峰部15aの下辺側の溝部15cに中指RF3の腹を配置させ、薬指RF4と小指RF5の各腹を指載部15dに配置させることができるので、右手の示指RF2~小指RF5を第1の電池蓋10の指掛部15に沿って良好に配置させることができ、これにより右手に特化させることができる。
一方、端末本体1に装着された第2の電池蓋11は、左手の母指LF1を端末本体1の表面のキー操作部5上に配置させて、左手の他の指LF2~LF5を端末本体1の裏面の第2の電池蓋11に配置させた状態で、端末本体1のグリップ部14を左手で保持する把握態様において、左手の示指LF2~小指LF5が引っ掛かる指掛部16が、左手の示指LF2~小指LF5の付け根側から左手の示指LF2~小指LF5の指先側に亘って端末本体1の前後方向における前側、つまり第1の電池蓋10の上辺側に向けて緩やかに指先上がりに傾斜する形状に形成されていることにより、左利き用に特化させてグリップ部14を左手で良好に保持することができる。
すなわち、この第2の電池蓋11の指掛部16は、左手の示指LF2と左手の中指LF3との間に位置する峰部16aと、この峰部16aの上辺側に設けられて左手の示指LF2の腹が配置される傾斜部16bと、峰部16aの下辺側に設けられて左手の中指LF3の腹が配置される溝部16cと、左手の薬指LF4および小指LF5の各腹が配置される指載部16dと、を備えていることにより、第2の電池蓋11の指掛部16によって左手の示指LF2~小指LF5が並んだ状態で自然に端末本体1の前側に向けて指先上がりに傾斜しながら曲がるように、左手の示指LF2~小指LF5を第2の電池蓋11の指掛部16に沿って良好に配置させることができる。
この場合、第2の電池蓋11の指掛部16では、左手の母指LF1を端末本体1の表面のキー操作部5に被せ、端末本体1の脇側から延ばした左手の他の指LF2~LF5で端末本体1の裏面を支えるよう保持する際に、左手の示指LF2~小指LF5のうち、示指LF2と中指LF3との間に指掛部16の峰部16aを配置させ、この峰部16aの上辺側の傾斜部16bに示指LF2の腹を配置させ、峰部16aの下辺側の溝部16cに中指LF3の腹を配置させ、薬指LF4と小指LF5の各腹を指載部16dに配置させることができるので、左手の示指LF2~小指LF5を第2の電池蓋11の指掛部16に沿って良好に配置させることができ、これにより左手に特化させることができる。
また、第1の電池蓋10と第2の電池蓋11とは、ユーザが端末本体1のグリップ部14を保持した際に、保持手の指をフィットさせる膨らみ部17、18の形状が異なっていることにより、これによっても右手または左手のいずれかの利き手に特化させることができるので、これによっても右手または左手のいずれか一方でグリップ部14を保持した際におけるホールド性および操作性を向上させることができる。
すなわち、第1の電池蓋10と第2の電池蓋11とは、保持手の指をフィットさせる膨らみ部17、18の形状が左右反対の形状に形成されていることにより、右手または左手のいずれかの利き手に特化させることができるので、右手または左手のいずれか一方で端末本体1のグリップ部14を保持しても、端末本体1のホールド性および操作性を向上させることができる。
この場合、端末本体1に装着された第1の電池蓋10は、右手の母指RF1を端末本体1の表面のキー操作部5上に配置させて、右手の他の指RF2~RF5を端末本体1の裏面の第1の電池蓋10に配置させた状態で、端末本体1のグリップ部14を右手で保持する把握態様において、右手の示指RF2~小指RF5の指先側の第2膨らみ部17bの曲率が、右手の示指RF2~小指RF5の付け根側の第1膨らみ部17aの曲率よりも大きい形状に形成されていることにより、右利き用に特化させて端末本体1のグリップ部14を右手で良好に保持して操作することができる。
すなわち、この第1の電池蓋10では、右手の示指RF2~小指RF5の指先側の第2膨らみ部17bの曲率が、右手の示指RF2~小指RF5の付け根側の第1膨らみ部17aの曲率よりも大きい形状に形成されていることにより、端末本体1のグリップ部14をユーザが右手で保持する際に、右手の示指RF2~小指RF5の各指先によって曲率の大きい第2膨らみ部17bをしっかり押さえることができる。
このため、この第1の電池蓋10では、右手の示指RF2~小指RF5の各指先によって第2膨らみ部17bがしっかり押さえられることにより、右手の示指RF2~小指RF5の付け根側を曲率の小さい第1膨らみ部17aに確実にかつ良好に押し付けることができ、これによりグリップ部14をユーザが右手で確実にかつ良好に保持することができるので、これによってもホールド性を向上させることができる。
一方、端末本体1に装着された第2の電池蓋11は、左手の母指LF1を端末本体1の表面のキー操作部5上に配置させて、左手の他の指LF2~LF5を端末本体1の裏面の第2の電池蓋11に配置させた状態で、端末本体1のグリップ部14を左手で保持する把握態様において、左手の示指LF2~小指LF5の指先側の第2膨らみ部18bの曲率が、左手の示指LF2~小指LF5の付け根側の第1膨らみ部18aの曲率よりも大きい形状に形成されていることにより、左利き用に特化させて端末本体1のグリップ部14を左手で良好に保持して操作することができる。
すなわち、この第2の電池蓋11では、左手の示指LF2~小指LF5の指先側の第2膨らみ部18bの曲率が、左手の示指LF2~小指LF5の付け根側の第1膨らみ部18aの曲率よりも大きい形状に形成されていることにより、端末本体1のグリップ部14をユーザが左手で保持する際に、左手の示指LF2~小指LF5の各指先によって曲率の大きい第2膨らみ部18bをしっかり押さえることができる。
このため、この第2の電池蓋11では、左手の示指LF2~小指LF5の各指先によって第2膨らみ部18bがしっかり押さえられることにより、左手の示指LF2~小指LF5の付け根側を曲率の小さい第1膨らみ部18aに確実にかつ良好に押し付けることができ、これによりグリップ部14をユーザが左手で確実にかつ良好に保持することができるので、これによってもホールド性を向上させることができる。
また、第1の電池蓋10と第2の電池蓋11とは、ユーザが端末本体1のグリップ部14を保持した際に、保持手の指の滑りを防ぐ滑止め部20、21の領域が異なっていることにより、右手または左手のいずれかの利き手に特化させて端末本体1のグリップ部14を良好に保持することができるので、これによっても右手または左手のいずれか一方で端末本体1のグリップ部14を保持しても、端末本体1のホールド性および操作性を向上させることができる。
すなわち、第1の電池蓋10と第2の電池蓋11とは、保持手の指の滑りを防ぐ滑止め部20、21の領域が左右反対の領域に設けられていることにより、右手または左手のいずれか一方に特化させて端末本体1のグリップ部14を良好に保持することができ、これによっても右手または左手のいずれか一方で端末本体1のグリップ部14を保持しても、端末本体1のホールド性および操作性を向上させることができる。
この場合、第1の電池蓋10の滑止め部20は、右手の母指RF1を端末本体1の表面のキー操作部5上に配置させて、右手の他の指RF2~RF5を第1の電池蓋10に配置させた状態で、端末本体1のグリップ部14を右手で保持する把握態様において、右手の示指RF2~小指RF5の指先側の領域、つまり第1の電池蓋10のほぼ右半分の領域に設けられていることにより、端末本体1のグリップ部14を右手で保持する際に、右手の示指RF2~小指RF5の各指先側を滑止め部20に押し当てることができる。
このため、第1の電池蓋10では、右手の示指RF2~小指RF5の各指先が滑止め部20によって滑ることがないので、右手の示指RF2~小指RF5の各指先によって曲率の大きい第2膨らみ部17bをしっかり押さえることができ、これによってもホールド性を向上させることができる。
この場合、この第1の電池蓋10では、ほぼ左半分の領域に滑止め部20が設けられていないため、右手の示指RF2~小指RF5の各指先によって右手の示指RF2~小指RF5の付け根側が曲率の小さい第1膨らみ部17aに押し付けられても、第1膨らみ部17aの摩擦抵抗が小さいので、右手の母指RF1で端末本体1の表面のキー操作部5をキー操作する際に、右手の母指RF1の可動性が良く、右手の母指RF1を円滑にかつ良好に動かし易くなる。
これにより、この第1の電池蓋10では、端末本体1のグリップ部14をユーザが右手で保持した状態で、端末本体1の表面のキー操作部5に被せた右手の母指RF1を円滑に動かすことができるので、右手の母指RF1によってキー操作部5を容易にかつ良好にキー操作することができ、これによりキー操作性を向上させることができる。
一方、第2の電池蓋11の滑止め部21は、左手の母指LF1を端末本体1の表面のキー操作部5上に配置させて、左手の他の指LF2~LF5を第2の電池蓋11に配置させた状態で、端末本体1のグリップ部14を左手で保持する把握態様において、左手の示指LF2~小指LF5の指先側の領域、つまり第2の電池蓋11のほぼ左半分の領域に設けられていることにより、端末本体1のグリップ部14を左手で保持する際に、左手の示指LF2~小指LF5の各指先側を滑止め部21に押し当てることができる。
このため、第2の電池蓋11では、左手の示指LF2~小指LF5の各指先が滑止め部21によって滑ることがないので、左手の示指LF2~小指LF5の各指先によって曲率の大きい第2膨らみ部18bをしっかり押さえることができ、これによってもホールド性を向上させることができる。
この場合、この第2の電池蓋11では、ほぼ右半分の領域に滑止め部21が設けられていないため、左手の示指LF2~小指LF5の各指先によって左手の示指LF2~小指LF5の付け根側が曲率の小さい第1膨らみ部18aに押し付けられても、第1膨らみ部18aの摩擦抵抗が小さいので、左手の母指LF1で端末本体1の表面のキー操作部5をキー操作する際に、左手の母指LF1の可動性が良く、左手の母指LF1を円滑にかつ良好に動かし易くなる。
これにより、この第2の電池蓋11では、端末本体1のグリップ部14をユーザが左手で保持した状態で、端末本体1の表面のキー操作部5に被せた左手の母指LF1を円滑に動かすことができるので、左手の母指LF1によってキー操作部5を容易にかつ良好にキー操作することができ、これによりキー操作性を向上させることができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、表面に操作部が設けられた端末本体と、前記操作部に対応する前記端末本体の裏面に選択的に装着される複数の電池蓋と、を備え、前記複数の電池蓋は、前記端末本体に選択されて装着された際に右利き用の形状をなす第1の電池蓋と、前記端末本体に選択されて装着された際に左利き用の形状をなす第2の電池蓋と、を有していることを特徴とする携帯端末である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の携帯端末において、前記第1の電池蓋と前記第2の電池蓋とは、ユーザが前記端末本体を保持手で保持した際に、前記保持手の指先が引っ掛かる指掛部の形状が異なっていることを特徴とする携帯端末である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の携帯端末において、前記端末本体に装着された前記第1の電池蓋は、右手の母指を前記操作部上に配置させて、右手の他の指を前記第1の電池蓋に配置させた状態で、前記端末本体を右手で保持する把握態様において、右手の前記他の指が引っ掛かる前記指掛部が、右手の前記他の指の付け根側から右手の前記他の指の指先側に亘って前記端末本体の前後方向における前側に向けて指先上がりに傾斜する形状に形成されており、前記端末本体に装着された前記第2の電池蓋は、左手の母指を前記操作部上に配置させて、左手の他の指を前記第2の電池蓋に配置させた状態で、前記端末本体を左手で保持する把握態様において、左手の前記他の指が引っ掛かる前記指掛部が、左手の前記他の指の付け根側から左手の前記他の指の指先側に亘って前記端末本体の前後方向における前側に向けて指先上がりに傾斜する形状に形成されていることを特徴とする携帯端末である。
請求項4に記載の発明は、請求項1~請求項3のいずかれに記載の携帯端末において、前記第1の電池蓋と前記第2の電池蓋とは、ユーザが前記端末本体を保持手で保持した際に、前記保持手の指をフィットさせる膨らみ部の形状が異なっていることを特徴とする携帯端末である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の携帯端末において、前記端末本体に装着された前記第1の電池蓋は、右手の母指を前記操作部上に配置させて、右手の他の指を前記第1の電池蓋に配置させた状態で、前記端末本体を右手で保持する把握態様において、右手の前記他の指の指先側の膨らみ部の曲率が、右手の前記他の指の付け根側の膨らみ部の曲率よりも大きい形状に形成されており、前記端末本体に装着された前記第2の電池蓋は、左手の母指を前記操作部上に配置させて、左手の他の指を前記第2の電池蓋に配置させた状態で、前記端末本体を左手で保持する把握態様において、左手の前記他の指の指先側の膨らみ部の曲率が、左手の前記他の指の付け根側の膨らみ部の曲率よりも大きい形状に形成されていることを特徴とする携帯端末である。
請求項6に記載の発明は、請求項1~請求項5のいずかれに記載の携帯端末において、前記第1の電池蓋と前記第2の電池蓋とは、ユーザが前記端末本体を保持手で保持した際に、前記保持手の指の滑りを防ぐ滑止め部の領域が異なっていることを特徴とする携帯端末である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の携帯端末において、前記端末本体に装着された前記第1の電池蓋の前記滑止め部は、右手の母指を前記操作部上に配置させて、右手の他の指を前記第1の電池蓋に配置させた状態で、前記端末本体を右手で保持する把握態様において、右手の前記他の指の指先側の領域に設けられており、前記端末本体に装着された前記第2の電池蓋の前記滑止め部は、左手の母指を前記操作部上に配置させて、左手の他の指を前記第2の電池蓋に配置させた状態で、前記端末本体を左手で保持する把握態様において、左手の前記他の指の指先側の領域に設けられていることを特徴とする携帯端末である。