特許法第30条第2項適用申請有り 1. 平成30年8月29日、出願人「カシオ計算機株式会社」のホームページに掲載 掲載アドレス http://sys.casio.jp/DT-X400/ http://sys.casio.jp/DT-X400/index.html http://sys.casio.jp/DT-X400/spec.html http://sys.casio.jp/DT-X400/catalog.html http://sys.casio.jp/DT-X400/pdf/DT-X400_catalog.pdf https://www.casio.co.jp/release/2018/0829_dt-x400/ 2. 平成30年8月29日、「YouTube」に動画としてアップロード アップロード先アドレス https://www.youtube.com/watch?v=HtWdz22iZDI
特許法第30条第2項適用申請有り 3. 平成30年8月29日、DT-X400新製品発表会(東京会場)において公開 4. 平成30年8月29日、DT-X400リーフレット配布 5. 平成30年8月29日、日経新聞電子版に掲載 掲載アドレス https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP489007_Z20C18A8000000/ https://www.nikkei.com/news/image-article/?R_FLG=0&ad=DSXZZO3472702029082018000000&ng=DGXLRSP489007_Z20C18A8000000&z=20180829 http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0489007_01.jpg http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0489007_02.pdf http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0489007_03.pdf
特許法第30条第2項適用申請有り 6. 平成30年8月29日、産経ニュースに掲載 掲載アドレス https://www.sankei.com/economy/news/180829/ecn1808290029-n1.html https://www.sankei.com/economy/photos/180829/ecn1808290029-p1.html https://www.sankei.com/economy/photos/180829/ecn1808290029-p2.html 7. 平成30年8月29日、Sankei Bizに掲載 掲載アドレス http://www.sankeibiz.jp/business/news/180829/bsc1808291949008-n1.htm http://www.sankeibiz.jp/business/photos/180829/bsc1808291949008-p1.htm http://www.sankeibiz.jp/business/photos/180829/bsc1808291949008-p2.htm 8. 平成30年8月29日、LNEWSに掲載 掲載アドレス https://lnews.jp/2018/08/k082910.html https://lnews.jp/images/2018/08/20180829casio.jpg
特許法第30条第2項適用申請有り 9. 平成30年8月30日、Sankei Bizに掲載 掲載アドレス https://www.sankeibiz.jp/business/news/180830/bsc1808300500004-n1.htm 10. 平成30年8月30日、フジサンケイビジネスアイ 平成30年8月30日付日刊第6面に掲載 11. 平成30年8月30日、日刊工業新聞電子版に掲載 掲載アドレス https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00486612?isReadConfirmed=true 12. 平成30年8月30日、日刊工業新聞 平成30年8月30日付日刊 第7面に掲載 13. 平成30年8月30日、オートメーション新聞ウェブ版に掲載 掲載アドレス https://www.automation-news.jp/2018/08/35053/
特許法第30条第2項適用申請有り 15. 平成30年9月10日、情通新聞 平成30年9月10日付号に掲載 16. 平成30年9月10日、日経XTECHに掲載 掲載アドレス https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/news/18/02555/ https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/news/18/02555/?SS=imgview&FD=876032738
特許法第30条第2項適用申請有り 17. 平成30年9月11日、電波新聞 平成30年9月11日付日刊 第3面に掲載 18. 平成30年9月11日、ビジネスマシンNEWS 平成30年9月11日付号に掲載 19. 平成30年9月11日、DT-X400新製品発表会(中部会場)において公開
特許法第30条第2項適用申請有り 20. 平成30年9月11日~平成30年9月14日、国際物流総合展2018において公開 21. 平成30年9月14日、DT-X400新製品発表会(関西会場)において公開
特許法第30条第2項適用申請有り 22. 平成30年9月19日、日刊CARGO電子版に掲載 掲載アドレス http://www.daily-cargo.com/new/news/126500/ 23. 平成30年9月20日、日刊CARGO 平成30年9月20日付日刊に掲載
この種の携帯端末は、機器ケースの上面に設けられたキー操作部上に母指を配置させ、機器ケースの下面に他の指を配置させて機器ケースを片手で握った状態で、機器ケースの下面に設けられた指掛突起部に示指をピストルの引金に掛けるのと同じように引っ掛けることにより、母指で上面の操作部を操作すると共に、下面の指掛突起部の傾斜面に設けられた下面スイッチを示指でスイッチ操作するように構成されている。
以下、図1~図12を参照して、この発明を適用した携帯端末の一実施形態について説明する。
この携帯端末は、図1~図3に示すように、端末本体である機器ケース1を備えている。この機器ケース1は、縦方向(図1では上下方向)に長い縦長のほぼ長方形状に形成されている。
この機器ケース1は、図1~図3に示すように、上辺側のほぼ半分が幅広部1aに形成され、下辺側のほぼ半分が幅狭部1bに形成され、全体がほぼ羽子板形状に形成されている。すなわち、上辺側の幅広部1aは、その縦方向と直交する横方向(図1では左右方向)の長さ(幅)が、下辺側の幅狭部1bの横方向(図1では左右方向)の長さ(幅)よりも長く(広く)形成されている。
また、この機器ケース1は、図1~図5に示すように、上部ケース2と下部ケース3とを有し、これらの内部にモジュール(図示せず)が組み込まれるように構成されている。上部ケース2は、図1および図3に示すように、機器ケース1と同様、上辺側の幅広部と下辺側の幅狭部とを有するほぼ羽子板形状に形成され、その外周の側面部が下部ケース3に取り付けられるように構成されている。
この場合、上部ケース2の上面である表面における上辺側の幅広部には、図1および図5に示すように、そのほぼ全域に亘って表示部4が設けられている。また、上部ケース2の表面における下辺側の幅狭部には、そのほぼ全域に亘ってキー操作部5が設けられている。表示部4は、液晶表示パネルやEL(エレクトロ・ルミネッセンス)表示パネルなどの平面型の表示パネルであり、ほぼ長方形状に形成されている。
この表示部4は、図1および図5に示すように、上部ケース2の表面に設けられた表示窓部4aに対応した状態で上部ケース2内に配置され、表示された情報が表示窓部4aを通して上部ケース2の上方から見えるように構成されている。キー操作部5は、テンキー、カーソルキー、ファンクションキーなどの携帯端末に必要な各種のキーを備えている。この場合、キー操作部5は、その上辺の中間部に上面トリガーキー5aが配置されている。
下部ケース3は、図2~図4に示すように、上部ケース2と同様、上辺側の幅広部と下辺側の幅狭部とを有するほぼ羽子板形状に形成され、その外周の側面部が上部ケース2に取り付けられるように構成されている。この下部ケース3の上辺部側に位置する幅広部の下面である裏面には、光学読取部6が設けられている。
この光学読取部6は、図2~図5に示すように、レーザ読取部と撮像部(いずれも図示せず)とを備え、これらが下部ケース3の幅広部における上辺部側に位置する裏面に箱型形状に突出して設けられた読取突起部6a内に格納されている。この場合、読取突起部6aには、レーザ読取部に対応する第1窓部6bと、撮像部に対応する第2窓部6cと、が設けられている。
これにより、光学読取部6は、図2~図5に示すように、レーザ読取部がレーザ光線を読取突起部6aの第1窓部6bから機器ケース1の外部に出射させ、そのレーザ光線の反射光を受光することにより、物品のバーコードなどを読み取るように構成されている。また、この光学読取部6は、撮像部が第2窓部6cを通してレーザ読取部で読み取る物品の画像を撮影するように構成されている。
また、機器ケース1の縦方向(長手方向)におけるほぼ中間部、つまり幅広部1aと幅狭部1bとの境界部側に位置する幅広部1aの両側部には、図1~図4に示すように、側面トリガーキー8がそれぞれ設けられている。これら側面トリガーキー8およびキー操作部5の上面トリガーキー5aは、光学読取部6による読取動作を実行させるためのものである。
さらに、この機器ケース1の下辺部側に位置する幅狭部1bには、図2~図5に示すように、電池蓋10で覆われる電池収納部11がキー操作部5に対応して設けられている。この電池収納部11は、充電池(図示せず)を収納するものであり、機器ケース1の幅狭部1bに設けられたキー操作部5に対応した状態で、機器ケース1の幅狭部1bの内部に設けられ、機器ケース1の裏面に設けられた開口部11aによって裏面側に開放されている。
この場合、電池収納部11と光学読取部6との間に位置する下部ケース3の裏面には、図2および図4に示すように、電池収納部11を開閉可能に覆う電池蓋10を下部ケース3に着脱可能に取り付けるための一対の取付レバー13が設けられている。すなわち、一対の取付レバー13は、機器ケース1の両側部に設けられた側面トリガーキー8の近傍に設けられている。これら一対の取付レバー13は、これらを回転操作させて、電池蓋10の上辺部の縁部を下部ケース3の裏面に係脱可能に係止させるように構成されている。
これにより、電池蓋10は、図2~図5に示すように、電池収納部11の開口部11aを開閉可能に覆った状態で、上辺部の縁部が一対の取付レバー13によって係止されることにより、キー操作部5と対応した状態で、下部ケース3の裏面に取り付けられるように構成されている。また、この電池蓋10は、その下辺部側の端部に支点突起部(図示せず)が設けられ、この支点突起部を支点として回転することにより、電池収納部11を開閉するように構成されている。
ところで、機器ケース1の下辺部側に位置する幅狭部1bには、図1~図3に示すように、機器ケース1の第1の面である表面と、その反対側に位置する第2の面である裏面とに跨ってユーザの一方の手により把握可能なグリップ部14が設けられている。このグリップ部14は、ユーザの一方の手の母指F1を機器ケース1の表面に被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2~F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様で、ユーザの一方の手により把握可能に構成されている。
すなわち、このグリップ部14は、図1~図3に示すように、機器ケース1の幅狭部1bである上部ケース2の幅狭部と、下部ケース3の幅狭部と、下部ケース3の電池蓋10と、で構成されている。この場合、グリップ部14における上部ケース2の幅狭部と下部ケース3の幅狭部との各側面部は、ユーザがグリップ部14を上述した把握態様で把握する手を自然に湾曲させる円弧状の湾曲面に形成されている。また、下部ケース3の電池蓋10は、下部ケース3の両側部から裏面側に向けて緩やかに湾曲して突出する湾曲形状に形成されている。
これにより、グリップ部14は、図1~図3に示すように、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、機器ケース1の表面にユーザが母指F1を被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2~F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様のときに、ユーザの他の指F2~F5が機器ケース1の裏面に自然に曲がって巻き付くような形状に形成されている。
このため、グリップ部14は、図1~図3に示すように、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、機器ケース1の表面にユーザが母指F1を被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2~F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様でユーザが一方の手で機器ケース1を保持した際に、ユーザの把握手がフィットすることにより、ユーザの手の大きさに係わらず、ユーザが片手で握り易い形状に形成されている。
また、このグリップ部14のうち、裏面に位置する電池蓋10には、図2、図3、図5に示すように、ユーザが母指F1を機器ケース1の表面に被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2~F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様でユーザが一方の手で機器ケース1を保持した際に、ユーザが把握する手の示指F2と中指F3との間に膨らみを持たせる形状に盛り上がる指掛突起部15が設けられている。
この場合、機器ケース1の裏面には、図2、図3、図5に示すように、えぐれ部16がグリップ部14とこのグリップ部14の延長上に位置する機器ケース1の他端部側との間に窪んで設けられている。すなわち、このえぐれ部16は、電池蓋10の指掛突起部15と光学読取部6の読取突起部6aとの間に窪んだ状態で設けられている。
指掛突起部15は、図2、図3、図5に示すように、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、ユーザが母指F1を機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2~F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様でユーザが一方の手でグリップ部14を保持した際に、ユーザが把握する手の示指F2と中指F3との間に位置する山形状の頭頂部15aを有している。この頭頂部15aは、ユーザが把握する手の示指F2と中指F3との間に位置して、示指F2と中指F3との屈曲形状に沿って湾曲状に連続するように形成されている。
すなわち、この頭頂部15aは、図2、図3、図5に示すように、機器ケース1の長手方向と直交する横方向に示指F2と中指F3との屈曲形状に沿って湾曲状に連続すると共に、その連続する横方向における中間部が機器ケース1の裏面側に向けて最も大きく突出し、横方向の中間部から横方向の両側に向かうに従って次第に突出長さが小さくなるように形成されている。また、この指掛突起部15は、頭頂部15aの一方側の裾野である第1の指掛領域17と、頭頂部15aの他方側の裾野である第2の指掛領域18と、を備えている。
第1の指掛領域17は、図2、図3、図5に示すように、ユーザが上述した把握態様でグリップ部14を把握した際に、示指F2が押し当てられる第1傾斜面であり、電池蓋10の上辺部側から頭頂部15aに向けて急な傾斜面に形成されている。第2の指掛領域18は、ユーザが上述した把握態様でグリップ部14を把握した際に、中指F3~小指F5が押し当てられる傾斜面であり、頭頂部15aから電池蓋10の下辺側に向けて緩やかに傾斜する傾斜面に形成されている。
すなわち、第1の指掛領域17は、図2、図3、図5に示すように、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2~F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様のときに、ユーザが把握する手の示指F2の腹が電池蓋10の縦方向(長手方向)における下辺部側、つまりユーザが把握する手側に向けて押し当てられて配置されるような傾斜面に形成されている。
この第1の指掛領域17は、図2、図3、図5に示すように、グリップ部14側に位置するえぐれ部16の傾斜面でもあり、電池蓋10の上辺側に位置する上辺側から頭頂部15aに向けて急な角度で立ち上る傾斜面に形成されている。また、この第1の指掛領域17は、機器ケース1の縦方向(長手方向)と直交する横方向に連続する頭頂部15aに沿って示指F2の屈曲状態に対応する円弧状に湾曲して形成されている。
このため、この指掛突起部15は、図2、図3、図5に示すように、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2~F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様で、ユーザがグリップ部14を握った際に、ユーザの示指F2が第1の指掛領域17の湾曲に沿って屈曲した形状で、その示指F2の腹が第1の指掛領域17に押し当てられ、この状態で第1の指掛領域17を機器ケース1の縦方向における下辺部側、つまりユーザが把握する手側に向けて引き寄せるように構成されている。
一方、第2の指掛領域18は、図2、図3、図5に示すように、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2~F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様で、ユーザがグリップ部14を把握するときに、ユーザが把握する手の指F3~F5の各腹がグリップ部14の電池蓋10を機器ケース1に向けて押し当てて、ユーザの中指F3~小指F5が並んだ状態で自然に曲がるような湾曲面に形成されている。
すなわち、この第2の指掛領域18は、図2、図3、図5に示すように、頭頂部15aから電池蓋10の下辺側に向けて緩やかに傾斜する湾曲面に形成されている。これにより、この第2の指掛領域18は、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2~F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様で、ユーザがグリップ部14を把握するときに、示指F2以外の指F3~F5が並んで自然な状態で曲がるように、電池蓋10の裏面側に向けて凸となる緩やかな湾曲形状に形成されている。
さらに、この機器ケース1は、図1~図5に示すように、グリップ部14が機器ケース1の横方向における中心位置を軸にして左右対称な形状で形成されている。これにより、この機器ケース1は、ユーザがグリップ部14を握る際に、ユーザが右手でも、また左手でも、同じように握れるように構成されている。
ところで、機器ケース1の下部ケース3における電池蓋10の上辺部に接近する箇所、つまり電池蓋10の上辺部に接近する箇所のえぐれ部16には、図2~図5に示すように、下面トリガーキー20が設けられている。この下面トリガーキー20は、キー操作部5の上面トリガーキー5aおよび側面トリガーキー8と同様、光学読取部6による読取動作を実行させるためのスイッチ部である。
この下面トリガーキー20は、図6~図12に示すように、釦部21と弾性部材22とスイッチ基板23と押え板24とを備え、この押え板24によって釦部21と弾性部材22とスイッチ基板23とが下部ケース3の内面に押し付けられた状態で取り付けられている。
この場合、下面トリガーキー20の釦部21とグリップ部14の指掛突起部15の第1傾斜面である第1の指掛領域17とは、図3に示すように、ユーザが一方の手でグリップ部14を上述した把握態様で把握した際に、ユーザが把握した手の示指F2が配置される間隔を持って設けられている。
この下面トリガーキー20の釦部21は、図6~図9に示すように、釦本体25と頭部26とを備えている。釦本体25は、頭部26が一体に設けられた座部25aと、この座部25aから延長された一対のアーム部25bと、一対のアーム部25bの先端部間に設けられた軸部25cと、を備えている。この場合、座部25aは、外周が下部ケース3の内面に設けられた釦孔27の内周よりも大きく形成されている。
これにより、釦本体25は、図6~図9に示すように、座部25aが下部ケース3の内面に設けられた釦孔27に対応した状態で、軸部25cが下部ケース3の釦孔27を挟んでグリップ部14の指掛突起部15と反対側の下部ケース3の内面に設けられた軸保持部28に回動可能な状態で配置されて、座部25aの外周縁が下部ケース3の釦孔27の内周縁に接離可能に当接するように構成されている。
頭部26は、図6~図9に示すように、釦本体25の座部25aに設けられて、下部ケース3の釦孔27に下部ケース3の内部側から外部側に向けて挿入され、釦本体25の軸部25cを中心とする釦本体25の回動動作と共に上下方向に回動移動するように構成されている。
また、この頭部26の上面には、図6~図9に示すように、第2傾斜面26aが設けられている。この第2傾斜面26aは、グリップ部14の指掛突起部15側の一端部が高く、指掛突起部15と反対側の他端部に向けて次第に低くなる傾斜で、指掛突起部15における第1の指掛領域17の傾斜とほぼ同じ傾斜で設けられている。
これにより、釦部21は、図6~図9に示すように、頭部26が下部ケース3の釦孔27に下部ケース3の内部側から外部に向けて挿入され、この状態で釦本体25の軸部25cが下部ケース3の内面に設けられた軸保持部28に回動可能な状態で配置されて、座部25aの外周縁が下部ケース3の釦孔27の内周縁に接離可能に当接するように構成されている。
この場合、釦部21は、図6~図9に示すように、下部ケース3の釦孔27から下部ケース3の外部に突出した高さが、グリップ部14の指掛突起部15の第1傾斜面である第1の指掛領域17の高さよりも低く、例えば指掛突起部15の第1傾斜面である第1の指掛領域17の高さの1/2程度と低く形成されている。
弾性部材22は、図6~図8、図10に示すように、ほぼ長方形状の弾性シート部30と、この弾性シート部30の一端部側に設けられたドーム状の膨出部31と、弾性シート部30の他端部側に設けられた軸押え部32および逃し凹部33と、弾性シート部30の周囲に設けられた枠状のパッキン部34と、を備え、これらがシリコーンゴム、ウレタンゴムなどの弾性材料によって形成されている。
この弾性部材22の弾性シート部30は、図6~図8、図10に示すように、下部ケース3の内面における釦孔27と軸保持部28とを覆う大きさのほぼ長方形状に形成されている。ドーム状の膨出部31は、弾性シート部30における釦部21の頭部26に対応する箇所に釦本体25の座部25aに向けて膨出形成されている。
この膨出部31の内面には、図10(a)および図10(b)に示すように、スイッチ押圧部31aが突出して設けられている。また、この膨出部31の外面には、貫通しない穴部31bがスイッチ押圧部31aに対応して設けられている。この穴部31bは、釦部21の釦本体25における座部25aの下面に設けられた押圧突起25dが嵌め込まれる穴である。これにより、膨出部31は、釦部21の釦本体25の押圧突起25dによって押圧された際に、潰れるように弾性変形するように構成されている。
この弾性部材22の軸押え部32は、図6~図8、図10に示すように、弾性シート部30における釦部21の釦本体25における軸部25cに対応する箇所に設けられた肉厚の厚い部分である。この軸押え部32は、弾性シート部30が下部ケース3の内面に配置された際に、釦本体25の軸部25cに押し当てられて軸部25cを軸保持部28に回動可能な状態で保持させるように構成されている。
また、弾性部材22の逃し凹部33は、図6~図8、図10に示すように、後述するスイッチ基板23に設けられたチップ部品36に対応して、弾性シート部30の下面に設けられている。すなわち、逃し凹部33は、弾性シート部30の下面にスイッチ基板23が配置された際に、スイッチ基板23に設けられたチップ部品36が挿入されて配置されるように構成されている。
また、弾性部材22のパッキン部34は、図6~図8、図10に示すように、弾性シート部30の周囲に設けられた枠状部であり、下部ケース3の内面に釦孔27と軸保持部28とを囲うようにして設けられた環状の溝部29に弾力的に嵌め込まれるように構成されている。
このパッキン部34は、図6~図8、図10に示すように、下部ケース3の内面の溝部29に弾力的に嵌め込まれることにより、弾性シート部30が下部ケース3の溝部29で囲われた内側を覆った状態で、弾性シート部30を下部ケース3の内面に取り付けるように構成されている。これにより、弾性部材22は、下面トリガーキー20の防水を図るように構成されている。
スイッチ基板23は、図6~図8、図11に示すように、弾性部材22の弾性シート部30とほぼ同じ大きさの長方形状に形成されている。このスイッチ基板23の上面には、スイッチ素子35が弾性部材22の弾性部材22の膨出部31内に設けられたスイッチ押圧部31aに対応して設けられていると共に、チップ部品36が弾性部材22の逃し凹部33に対応して設けられている。
スイッチ素子35は、図6~図8、図11に示すように、弾性部材22の膨出部31が釦部21の押圧突起25dによって押された際に、膨出部31内のスイッチ押圧部31aによって押圧されてスイッチ動作するものである。このスイッチ素子35は、例えば皿ばねと固定接点(いずれも図示せず)とを備え、皿ばねが膨出部31内のスイッチ押圧部31aによって押圧されて固定接点に接触することにより、スイッチ信号を出力するように構成されている。
このスイッチ素子35は、図11に示すように、スイッチ基板23の下面に設けられた一対の接続端子37と電気的に接続されている。この場合、一対の接続端子37は、スイッチ基板23の下面におけるほぼ中央で、チップ部品36に対応する箇所を避けた位置に設けられている。
また、このスイッチ基板23には、図6~図8、図11に示すように、一対の基板位置決め部38が対角線上の角部に突出して設けられている。これら一対の基板位置決め部38は、下部ケース3の内面における溝部29の外側に設けられた一対の位置決めピン39が挿入することにより、下部ケース3の内面にスイッチ基板23を位置決めするように構成されている。この場合、位置決めピン39は、下部ケース3の内面に設けられた環状の溝部29の対角線上の角部の外側に設けられている。
押え板24は、図6~図8、図12に示すように、スイッチ基板23とほぼ同じ大きさの長方形状に形成されている。この押え板24には、一対の押え板位置決め部40がスイッチ基板23の一対の基板位置決め部38に対応して設けられている。これら一対の押え板位置決め部40は、下部ケース3の内面に設けられた一対の位置決めピン39がスイッチ基板23の一対の基板位置決め部38を通して挿入することにより、下部ケース3の内面に押え板24を位置決めするように構成されている。
また、この押え板24の四隅には、図6~図8、図12に示すように、複数の取付部41がそれぞれ設けられている。これら複数の取付部41それぞれは、ビス(図示せず)が挿入するビス挿入孔41aと、このビス挿入孔41aの周囲にほぼC字形状に設けられたリブ部41bと、を備えている。この場合、リブ部41bは、スイッチ基板23の厚みよりも少し高く形成されている。
これら複数の取付部41は、図6~図8、図12に示すように、一対の押え板位置決め部40によって押え板24が下部ケース3の内面に位置決めされた際に、複数の取付部41が下部ケース3の内面に設けられた複数の固定部42にそれぞれ対応して配置される。この場合、複数の固定部42は、図7に示すように、下部ケース3の内面に設けられた環状の溝部29の四隅の外側に設けられたねじ穴42aを有するボス部である。
これにより、押え板24は、図6~図8、図12に示すように、複数の取付部41を下部ケース3の内面に設けられた複数の固定部42に対応させた際に、取付部41のリブ部41bが下部ケース3の固定部42に当接した状態で、取付部41のビス挿入孔41aが下部ケース3の固定部42のねじ穴42aに対応するように構成されている。
また、この押え板24は、図6~図8、図12に示すように、複数の取付部41を下部ケース3の内面に設けられた複数の固定部42に対応させた状態で、取付部41のビス挿入孔41aにビス(図示せず)を挿入させて固定部42のねじ穴42aに螺入させて締め付けることにより、スイッチ基板23を押え付けて下部ケース3の内面に取り付けられるように構成されている。
さらに、この押え板24には、図6~図8、図12に示すように、接続孔43がスイッチ基板23の一対の接続端子37に対応して設けられている。この接続孔43は、内部にインターコネクタなどの接続部材44が配置されるようになっている。この接続部材44は、スイッチ基板23の一対の接続端子37と機器ケース1内の回路基板45とを電気的に接続するようになっている。
次に、このような携帯端末の作用について説明する。
まず、下部ケース3に下面トリガーキー20を取り付ける場合について説明する。この場合には、下部ケース3の内面に釦部21を配置する。このときには、釦部21の頭部26を下部ケース3の内側から下部ケース3の釦孔27に挿入させ、この状態で釦本体25の軸部25cを下部ケース3の軸保持部28に配置させる。
これにより、釦部21は、頭部26が下部ケース3内から外部に突出した状態で、軸部25cを中心に上下方向に回動可能に配置される。この状態では、下部ケース3から突出した頭部26の第2傾斜面26aが機器ケース1のグリップ部14における指掛突起部15の第1の指掛領域17の傾斜と同じ傾斜でほぼ平行に配置される。
この場合、下面トリガーキー20の釦部21は、グリップ部14の指掛突起部15の第1傾斜面である第1の指掛領域17との間に、ユーザが一方の手でグリップ部14を上述した把握態様で把握した際に、ユーザが把握した手の示指F2が配置される間隔を持って配置されている。
この状態で、弾性部材22を下部ケース3の内面に取り付ける。この場合には、まず、弾性シート部30に設けられた膨出部31を釦部21の押圧突起25dに対応させると共に、弾性シート部30に設けられた軸押え部32を釦部21の軸部25cに対応させる。この状態で、弾性シート部30の外周に設けられた枠状のパッキン部34を下部ケース3の内面に釦孔27および軸保持部28を囲うように設けられた溝部29に嵌め込む。
これにより、弾性部材22が下部ケース3の内面に取り付けられる。この場合には、パッキン部34が下部ケース3の内面の溝部29に嵌め込まれると、弾性シート部30が下部ケース3の溝部29で囲われた内側を覆って配置される。このため、下面トリガーキー20は、弾性部材22によって防水が図れている。
また、このときには、弾性シート部30の膨出部31に設けられた穴部31aに釦部21の押圧突起25dが弾力的に嵌め込まれる。これにより、弾性部材22は、釦部21の回動動作に伴って膨出部31が弾性変形する。また、このときには、弾性シート部30の軸押え部32が釦部21の軸部25cを回動可能に弾力的に押え付ける。
この状態で、スイッチ基板23を下部ケース3の内面に配置する。このときには、まず、スイッチ基板23の一対の基板位置決め部38を下部ケース3の一対の位置決めピン39に対応させて、一対の基板位置決め部38に一対の位置決めピン39を挿入させる。これにより、下部ケース3の内面にスイッチ基板23が弾性部材22を覆った状態で位置決めされる。
これにより、スイッチ基板23のスイッチ素子35が弾性部材22の膨出部31内のスイッチ押圧部31aに対応して接触する。また、このときには、スイッチ基板23のチップ部品36が弾性部材22の逃し凹部33に対応して逃し凹部33内に配置される。
この状態で、押え板24を下部ケース3の内面に取り付ける。このときには、まず、押え板24の一対の押え板位置決め部40をスイッチ基板23の一対の基板位置決め部38に対応させ、この状態でスイッチ基板23の一対の基板位置決め部38に挿入された下部ケース3の一対の位置決めピン39を押え板24の一対の押え板位置決め部40に挿入させる。これにより、押え板24が位置決めされる。
すると、押え板24の接続孔43がスイッチ基板23の一対の接続端子37に対応し、押え板24の複数の取付部41が下部ケース3の内面に設けられた複数の固定部42にそれぞれ対応する。これにより、押え板24の複数の取付部41の各リブ部41aが下部ケース3の内面に設けられた複数の固定部42に押し当てられて、押え板24の複数の取付部41の各ビス挿入孔41aが下部ケース3の複数の固定部42の各ねじ穴42aに対応する。
この状態で、押え板24の複数の取付部41の各ビス挿入孔41aにビス(図示せず)をそれぞれ挿入させて、下部ケース3の複数の固定部42の各ねじ穴42aに螺入させて締める。これにより、押え板24がスイッチ基板23を押え付けて下部ケース3の内面に取り付けられる。
このときには、押え板24によって押え付けられたスイッチ基板23が弾性部材22を下部ケース3の内面に押え付け、この弾性部材22の軸押え部32が釦部21の軸部25cを回動可能な状態で押え付ける。これにより、スイッチ基板23、弾性部材22、釦部21が押え板24によって下部ケース3の内面に押し付けられて取り付けられる。この状態で、接続部材44の一端部を押え板24の接続孔43に挿入させて、スイッチ基板23の一対の接続端子37に押し当てる。
そして、この接続部材44の他端部を機器ケース1内の回路基板45に押し当てることにより、スイッチ基板23の一対の接続端子37と機器ケース1内の回路基板45とが接続部材44によって電気的に接続される。これにより、下面トリガーキー20が下部ケース3に組み付けられる。
また、電池蓋10を機器ケース1の裏面、つまり下部ケース3の裏面に取り付ける場合には、電池蓋10を機器ケース1の幅狭部1bに設けられた電池収納部11に対応させて取り付ける。このときには、電池蓋10の下辺部の支点突起部(図示せず)を電池収納部11の下辺側の内部に挿入させて係止させ、この係止された電池蓋10の支点突起部を支点として、電池蓋10を回転させて、電池蓋10を下部ケース3に配置させる。
すると、電池蓋10の縁部が、下部ケース3の裏面に設けられた一対の取付レバー13に対応する。このため、これら一対の取付レバー13を回転操作させることにより、一対の取付レバー13によって電池蓋10の縁部が下部ケース3の裏面に押し付けられて係止される。これにより、電池蓋10が電池収納部11を覆って下部ケース3の裏面に取り付けられる。これにより、機器ケース1にグリップ部14が設けられる。
この状態では、グリップ部14の指掛突起部15の第1の指掛領域17と下面トリガーキー20の釦部21とが所定の間隔、つまりユーザが一方の手でグリップ部14を上述した把握態様で把握した際に、ユーザが把握した手の示指F2が配置される間隔をもって配置される。また、この状態では、釦部21の頭部26に設けられた第2傾斜面26aと指掛突起部15の第1の指掛領域17の斜面とが、同じ傾斜でほぼ平行な状態で配置される。
次に、このような携帯端末を使用する場合について説明する。
この場合には、電池蓋10が位置する箇所のグリップ部14をユーザが一方の手で握って機器ケース1を保持する。すなわち、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2~F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様で、ユーザが一方の手でグリップ部14を把握する。
このときには、母指F1が機器ケース1の表面のキー操作部5上に配置され、ユーザが把握する手の示指F2と中指F3との間に膨らみを持たせる形状の指掛突起部15の頭頂部15aが配置され、この状態で示指F2の腹が機器ケース1の裏面側に位置する電池蓋10の指掛突起部15における第1傾斜面である第1の指掛領域17に押し当てられ、他の指F3~F5の各腹が指掛突起部15の第2の指掛領域18上に配置される。
この状態では、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2~F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様で、ユーザが把握する手の示指F2の腹を電池蓋10の指掛突起部15における第1の指掛領域17の傾斜面に押し当て、この状態で第1の指掛領域17を機器ケース1の下辺部側つまりユーザが把握する手側に向けて、その把握手の示指F2を引き寄せる。
この場合、示指F2の腹が電池蓋10の指掛突起部15における第1の指掛領域17の傾斜面に押し当てられ、機器ケース1の下辺部側つまりユーザが把握する手側に向けて引き寄せられると、示指F2が第1の指掛領域17にその湾曲に沿って自然な状態で屈曲して押し当てられる。このときには、ユーザが把握する手の示指F2が第1の指掛領域17と下面トリガーキー20の釦部21との間に配置される。この状態では、下面トリガーキー20の釦部21がユーザが把握する手の示指F2によって操作されることはない。
また、このときには、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2~F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様で、ユーザが把握する手の他の指F3~F5の各腹が指掛突起部15の第2の指掛領域18上に押し当てられる。この状態では、指F3~F5が第2の指掛領域18の湾曲に沿って自然に曲がった状態で並んで配置される。
これにより、ユーザが把握する手の示指F2と中指F3との間に、膨らみを持たせる形状の指掛突起部15の頭頂部15aが配置された状態で、中指F3~小指F5が指掛突起部15の第2の指掛領域18を包み込むように自然に曲がって状態で第2の指掛領域18に並んで配置される。このため、指F3~F5が第2の指掛領域18の湾曲面に沿って安定した状態で良好に配置される。これによって、ユーザが片手で機器ケース1のグリップ部14を確実にかつ良好に把握することができる。
このように、ユーザが機器ケース1のグリップ部14を握った際には、グリップ部14が機器ケース1の幅狭部1bに設けられ、かつグリップ部14の両側部から裏面側に向けて緩やかに湾曲して突出する湾曲形状に形成されていることにより、ユーザが把握する手で機器ケース1のグリップ部14を確実にかつ良好に握ることができると共に、ユーザが把握する手をグリップ部14にフィットさせることができる。
また、ユーザが機器ケース1のグリップ部14を片手で握る際には、グリップ部14が機器ケース1の横方向における中心位置を軸にして左右対称な形状に形成されていることにより、ユーザが右手でも、また左手でも、機器ケース1のグリップ部14を確実にかつ良好に握ることができる。この場合にも、グリップ部14の下面側が緩やかに湾曲して突出する湾曲形状に形成されていることにより、機器ケース1のグリップ部14を片手で握った際に、ユーザの把握手がグリップ部14にフィットする。
このようにユーザが機器ケース1のグリップ部14を握った際には、母指F1が表示部4を遮ることなくキー操作部5上に配置されるので、表示部4に表示された情報を見ながら、母指F1をキー操作部5上において自由に移動させて、キー操作部5を良好にキー操作することができると共に、母指F1を機器ケース1の側面に移動させて、側面トリガーキー8をキー操作することができる。
また、ユーザが機器ケース1のグリップ部14を握った状態で、下面トリガーキー20を操作する場合には、ユーザの把握手の示指F2の指先を下面トリガーキー20の釦部21の頭部26に移動させる。このときには、釦部21の高さが指掛突起部15の第1の指掛領域17の高さの1/2程度と低いので、ユーザの把握手の示指F2の指先を下面トリガーキー20の釦部21の頭部26に容易に移動させることができる。
そして、釦部21の頭部26に移動したユーザの把握手の示指F2の指先で釦部21の頭部26を引き寄せるように押せば良い。このときには、釦部21の頭部26の上面が指掛突起部15の第1の指掛領域17の傾斜面と同じ傾斜の第2傾斜面26aに形成されているので、ユーザの把握手の示指F2の指先で引き寄せるように押せば、下面トリガーキー20の釦部21を示指F2で容易に操作することができる。
すなわち、下面トリガーキー20の釦部21がユーザの把握手の示指F2の指先で引き寄せるように押された際には、釦部21が釦本体25の軸部25cを中心に回動して、釦本体25の押圧突起25dによって弾性部材22の膨出部31が押されるので、膨出部31が潰れるように弾性変形する。すると、膨出部31内のスイッチ押圧部31aがスイッチ基板23のスイッチ素子35を押してオン動作させる。
このように、下面トリガーキー20がオン動作すると、機器ケース1の幅広部1aの裏面に設けられた光学読取部6が駆動されて、レーザ読取部がレーザ光線を読取突起部6aの第1窓部6bから機器ケース1の外部に出射させ、そのレーザ光線の反射光を受光することにより、物品のバーコードなどを読み取る。また、このときには、光学読取部6の撮像部が第2窓部6cを通してレーザ読取部で読み取る物品の画像を撮影する。
ところで、ユーザが把握する手の示指F2が第1の指掛領域17と下面トリガーキー20の釦部21との間に配置されている状態では、ユーザが把握する手の示指F2の背中、つまり示指F2の腹と反対側に位置する背中が下面トリガーキー20の釦部21に接触したり押し当てられたりしても、釦部21が釦本体25の軸部25cを中心に回動することがない。
すなわち、下面トリガーキー20の釦部21は、指掛突起部15の第1の指掛領域17と反対側の釦部21の一端部に設けられた軸部25cを支点して釦部21の他端部側が回動作するので、ユーザが把握する手の示指F2の背中が釦部21に接触したり押し当てられたりしても、ユーザが把握する手の示指F2によって下面トリガーキー20の釦部21が不用意に操作されることはない。このため、ユーザが把握する手の示指F2による下面トリガーキー20の誤操作が防げる。
このように、この携帯端末によれば、ユーザが一方の手で把握した際に、ユーザが把握した手の示指F2が押し当てられる第1傾斜面である第1の指掛領域17を有する指掛突起部15が設けられたグリップ部14を有する端末本体である機器ケース1と、指掛突起部15の第1の指掛領域17側における機器ケース1の下部ケース3に第1の指掛領域17に対向して設けられ、この第1の指掛領域17の傾斜面とほぼ同じ傾斜の第2傾斜面26aが設けられた釦部21を有するスイッチ部である下面トリガーキー20と、を備えていることにより、片手で握り易く、かつ下面トリガーキー20の操作性を向上させることができる。
すなわち、この携帯端末では、ユーザが一方の手でグリップ部14を把握した際に、ユーザが把握した手の示指F2を指掛突起部15の第1の指掛領域17に押し当てることができるので、グリップ部14を確実にかつ良好に握ることができ、このようにグリップ14を握っても、下面トリガーキー20の釦部21がユーザの把握した手の示指F2によってスイッチ操作されることがないので、下面トリガーキー20の誤操作を防ぐことができる。
また、この携帯端末では、ユーザが一方の手でグリップ部14を把握した状態で、下面トリガーキー20を操作する際に、ユーザが把握した手の示指F2の指先を下面トリガーキー20の釦部21に移動させると、釦部21の第2傾斜面26aにユーザが把握した手の示指F2の指先をあてがうことができる。これにより、ユーザが把握した手の示指F2の指先を引き寄せるように釦部21の第2傾斜面26aを操作させることができるので、下面トリガーキー20の釦部21を容易にかつ良好に操作することができ、これにより下面トリガーキー20の操作性を向上させることができる。
この場合、グリップ部14は、ユーザが一方の手の母指F1を機器ケース1の第1の面である上面に被せ、ユーザの他の指F2~F5が機器ケース1の脇側から機器ケース1の第2の面である下面に自然に巻き付くような把握態様で、ユーザの手により把握した際に、ユーザの手の示指F2が指掛突起部15の第1の指掛領域17側に押し当てられるように形成されていることにより、ユーザが一方の手によってグリップ部14を良好に把握することができる。
また、この携帯端末では、グリップ部14の指掛突起部15の第1の指掛領域17と下面トリガーキー20の釦部21とが、ユーザが一方の手でグリップ部14を上述した把握態様で把握した際に、ユーザが把握した手の示指F2が配置される間隔を持って設けられていることにより、ユーザが一方の手でグリップ部14を把握した際に、ユーザが把握した手の示指F2を指掛突起部15の第1の指掛領域17と下面トリガーキー20の釦部21との間に良好に配置させることができるので、ユーザが把握した手の示指F2によって下面トリガーキー20が不用意にスイッチ操作されるのを防ぐことができる。
また、この携帯端末では、釦部21が指掛突起部15の高さよりも低く形成されていることにより、ユーザが一方の手でグリップ部14を把握した状態で、下面トリガーキー20を操作する際に、釦部21の高さが指掛突起部15の高さよりも低いので、ユーザが把握した手の示指F2の指先を下面トリガーキー20の釦部21に容易に移動させることができ、これにより釦部21の第2傾斜面26aにユーザが把握した手の示指F2の指先を容易にかつ良好にあてがうことができるので、下面トリガーキー20の操作性を向上させることができる。
また、この下面トリガーキー20の釦部21は、指掛突起部15と反対側の一端部を支点として、指掛突起部15側の他端部側が回動することにより、ユーザが一方の手でグリップ部14を把握した手の示指F2を指掛突起部15の第1の指掛領域17に押し当てた状態で、ユーザが把握した手の示指F2が釦部21に接触したり押し当てられたりしても、指掛突起部15と反対側の一端部を支点として釦部21が回動することがないので、これによっても下面トリガーキー20がユーザの把握した手の示指F2によって不用意にスイッチ操作されるのを防ぐことができる。
また、この携帯端末では、下面トリガーキー20が釦部21によって押圧されて弾性変形する弾性部材22を備え、この弾性部材22が下面トリガーキー20の防水を図る防水性を兼ね備えていることにより、釦部21の頭部26と機器ケース1の下部ケース3に設けられた釦孔27との間から水が侵入しても、この浸入した水が機器ケース1内に侵入するのを弾性部材22によって防ぐことができるので、下面トリガーキー20の防水を図ることができる。
さらに、この携帯端末では、機器ケース1の内部に設けられてグリップ部14の第2の面側である下面側で開放される電池収納部11を開閉可能に覆って機器ケース1に取り付けられ、かつグリップ部14の下面を形成する電池蓋10を備えていることにより、電池蓋10に指掛突起部15を設けることができるので、グリップ部14を有する機器ケース1の形状が複雑にならず、機器ケース1の形状を単純化することができる。
また、この携帯端末では、ユーザが一方の手で把握した際に、ユーザが把握した手の示指F2が押し当てられる第1傾斜面である第1の指掛領域17を有する指掛突起部15が設けられたグリップ部14を有する機器ケース1と、指掛突起部15の第1の指掛領域17側における機器ケース1に第1の指掛領域17に対向して設けられ、第1の指掛領域17に押し当てられた状態の示指F2による釦部21のスイッチ動作が阻止される下面トリガーキー20と、を備えていることにより、片手で握り易く、かつ下面トリガーキー20の操作性を向上させることができる。
すなわち、この携帯端末では、ユーザが一方の手でグリップ部14を把握した際に、ユーザが把握した手の示指F2を指掛突起部15の第1の指掛領域17に押し当てることができるので、グリップ部14を確実にかつ良好に握ることができ、このようにグリップ14を握って、第1の指掛領域17に押し当てられた状態の示指F2によって下面トリガーキー20の釦部21がスイッチ操作されることがないので、下面トリガーキー20の誤操作を防ぐことができる。
また、この携帯端末では、ユーザが一方の手でグリップ部14を把握した状態で、下面トリガーキー20を操作する際に、ユーザが把握した手の示指F2の指先を下面トリガーキー20の釦部21に移動させることにより、下面トリガーキー20の釦部21を容易にかつ良好に操作することができるので、下面トリガーキー20の操作性を向上させることができる。
なお、上述した実施形態では、機器ケース1の表面に表示部4とキー操作部5とを設けた場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えばキー操作部を透明なタッチパネルで形成して表示パネルを積層させた入力表示部であっても良い。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、ユーザが一方の手で把握した際に、前記ユーザが把握した手の示指が押し当てられる第1傾斜面を有する指掛突起部が設けられたグリップ部を有する端末本体と、前記指掛突起部の前記第1傾斜面側における前記端末本体に前記第1傾斜面に対向して設けられ、前記指掛突起部の前記第1傾斜面とほぼ同じ傾斜の第2傾斜面が設けられた釦部を有するスイッチ部と、を備えていることを特徴とする携帯端末である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の携帯端末において、前記グリップ部は、ユーザが一方の手の母指を前記端末本体の第1の面に被せ、前記ユーザの他の指が前記端末本体の脇側から前記端末本体の前記第1の面の反対側に位置する第2の面に巻き付くような把握態様で、前記ユーザの手により把握した際に、前記ユーザの手の前記示指が前記指掛突起部の前記第1傾斜面側に押し当てられるように形成されていることを特徴とする携帯端末である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の携帯端末において、前記グリップ部の前記指掛突起部の前記第1傾斜面と前記スイッチ部の前記釦部とは、ユーザが一方の手で前記グリップ部を前記把握態様で把握した際に、前記ユーザが把握した手の前記示指が配置される間隔を持って設けられていることを特徴とする携帯端末である。
請求項4に記載の発明は、請求項1~請求項3のいずれかに記載の携帯端末において、前記釦部は、前記指掛突起部の高さよりも低く形成されていることを特徴とする携帯端末である。
請求項5に記載の発明は、請求項1~請求項4のいずれかに記載の携帯端末において、前記釦部は、前記指掛突起部と反対側の一端部を支点として前記指掛突起部側の他端部側が回動することを特徴とする携帯端末である。
請求項6に記載の発明は、請求項1~請求項5のいずれかに記載の携帯端末において、前記スイッチ部は、前記釦部によって押圧されて弾性変形する弾性部材を備え、前記弾性部材は、前記スイッチ部を防水する防水性を兼ね備えていることを特徴とする携帯端末である。
請求項7に記載の発明は、請求項1~請求項6のいずれかに記載の携帯端末において、前記グリップ部は、前記端末本体の内部に設けられて前記グリップ部の前記第2の面側で開放される電池収納部を開閉可能に覆って前記端末本体に取り付けられ、かつ前記グリップ部の前記第2の面を形成する電池蓋を備えていることを特徴とする携帯端末である。
請求項8に記載の発明は、ユーザが一方の手で把握した際に、前記ユーザが把握した手の示指が押し当てられる第1傾斜面を有する指掛突起部が設けられたグリップ部を有する端末本体と、前記指掛突起部の前記第1傾斜面側における前記端末本体に前記第1傾斜面に対向して設けられ、前記第1傾斜面側に押し当てられた状態の前記示指による釦部のスイッチ動作が阻止されるスイッチ部と、を備えていることを特徴とする携帯端末である。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の携帯端末において、前記グリップ部は、ユーザが一方の手の母指を前記端末本体の第1の面に被せ、前記ユーザの他の指が前記端末本体の脇側から前記端末本体の前記第1の面の反対側に位置する第2の面に巻き付くような把握態様で、前記ユーザの手により把握した際に、前記ユーザの手の前記示指が前記指掛突起部の前記第1傾斜面側に押し当てられるように形成されていることを特徴とする携帯端末である。
請求項10に記載の発明は、請求項8または請求項9に記載の携帯端末において、前記グリップ部の前記第1傾斜面と前記スイッチ部の前記釦部とは、ユーザが一方の手で前記グリップ部を前記把握態様で把握した際に、前記ユーザが把握した手の前記示指が配置される間隔を持って設けられていることを特徴とする携帯端末である。
請求項11に記載の発明は、請求項8~請求項10のいずれかに記載の携帯端末において、前記釦部は、前記指掛突起部の高さよりも低く形成されていることを特徴とする携帯端末である。