JP7068979B2 - 電動アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、電動アクチュエータに関する。
特許文献1には、自動車等の車両に搭載される電動オイルポンプ装置が開示されている。この電動オイルポンプ装置は、ポンプユニットと、ポンプユニットを駆動する電動モータ(電動アクチュエータ)とを組み合わせた構成を有する。電動モータには、有底筒状のケーシングの内周面に固定されたステータと、径方向隙間を介してステータの内周に配置されたロータとを備えた、いわゆるラジアルギャップ型のモータが採用されている。ロータは、外周部にマグネットを保持したロータコアと、外周にロータコアを装着した回転軸とを備える。
上記の電動オイルポンプ装置において、電動モータの回転軸には、ポンプユニットの構成部品であるインナロータが装着される。すなわち、電動モータの回転軸は、ポンプユニットの回転軸としても機能する。この場合、電動オイルポンプ装置(電動モータ)が駆動されると、回転軸には、ポンプユニット側から軸方向の荷重が入力される。このような軸方向荷重が回転軸に入力されるのに伴って回転軸が軸方向移動すると、電動モータ、ひいては電動オイルポンプ装置の動作精度が不安定化することから、回転軸の軸方向移動を規制する対策を講じることが必要不可欠である。特許文献1では、回転軸を支持する軸受に径方向荷重および軸方向荷重の双方を支持できる転がり軸受を使用しており、この転がり軸受を軸方向に離間した二箇所(ロータマグネットの軸方向両側)に配置することにより、回転軸の軸方向移動が規制される。
また、上記の電動オイルポンプ装置は、電動モータの駆動を制御する回路基板を備える。この回路基板は、ステータを挟んでポンプユニットとは軸方向反対側(ステータとケーシングの底部の間)に配置されており、回路基板の回路パターンには、ステータから延びた導電部品としての端子や、動力電源から延びた端子が電気的に接続されている。
特開2017-204954号公報
以上から、特許文献1の電動アクチュエータは、回路基板や端子などのモータ駆動用電気部品、第1の転がり軸受、ロータコア(ステータコア)、および第2の転がり軸受などを軸方向に並べて配置した構造を有する。この場合、ケーシングには、上記の各種部品を収容できるような大型のものを使用する必要が生じるため、電動アクチュエータの軸方向の大型化や重量化が避けられないものとなる。従って、特許文献1の電動アクチュエータには改善の余地がある。
上記の実情に鑑み、本発明は、軽量・コンパクトで、かつ簡素な構成でありながら、電動モータの駆動時におけるモータ回転軸の軸方向移動を効果的に規制することができて動作安定性に優れる電動アクチュエータを提供することを目的とする。
本発明者らは上記の目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、対をなすかたちで軸方向に離間した二箇所に設けられる場合が多いモータ回転軸支持用の転がり軸受のうちの一方を省略すること、また、上記転がり軸受の一つを省略することによって減少する軸方向荷重の負荷能力を電動モータの必須構成要素で補完することを着想し、本発明を創案するに至った。
すなわち、上記の目的を達成するために創案された本発明は、軸方向一方側の端部が開口し、軸方向他方側の端部が閉塞した有底筒状のケーシングと、ケーシングに固定され、コイルを保持したステータ、および径方向隙間を介してステータの内周に配置され、マグネットを保持したロータを有する電動モータと、ロータを構成するモータ回転軸に装着され、径方向荷重および軸方向荷重を支持可能な転がり軸受と、を備え、モータ回転軸の一端にモータ回転軸と一体回転する他部材が装着される電動アクチュエータにおいて、ステータの軸方向中央部をマグネットの軸方向中央部よりも軸方向一方側にオフセットした位置に配置すると共に、転がり軸受を、マグネットよりも軸方向一方側のみに配置したことを特徴とする。
上記構成によれば、まず、ステータの軸方向中央部をマグネット(ロータマグネット)の軸方向中央部よりも軸方向一方側にオフセットした位置に配置したことにより、電動モータの駆動時、モータ回転軸には、これを常時軸方向一方側に付勢する磁力が作用する。これにより、電動モータの駆動時にモータ回転軸に軸方向荷重(特にモータ回転軸を軸方向他方側に付勢する荷重)が作用した場合でも、モータ回転軸が軸方向に移動するのを防止することができる。また、モータ回転軸に装着され、径方向荷重および軸方向荷重を支持可能な転がり軸受をマグネットよりも軸方向一方側に配置したことにより、上記磁力によりモータ回転軸に作用する軸方向荷重を支持することができる。
その一方、上記転がり軸受はマグネットよりも軸方向一方側にのみ配置されている。要するに、マグネットよりも軸方向他方側への転がり軸受の配置を省略している。そのため、マグネットの軸方向両側に転がり軸受を配置した従来(特許文献1)の電動アクチュエータに比べ、転がり軸受が装着される回転軸やケーシングの軸方向寸法を短縮することができる。これにより、転がり軸受が省略されたことによる軽量化および簡素化と、転がり軸受が省略されたことに付随して実行可能な回転軸およびケーシングの短寸化による軽量・コンパクト化とを実現することができる。
ケーシングの底部に軸方向一方側に突出した円筒部を設け、この円筒部の内周にモータ回転軸の他端を嵌合するようにしても良い。このようにすれば、上記転がり軸受とは軸方向に離間した位置でもモータ回転軸をラジアル方向に支持することができるので、モータ回転軸の振れ回りを防止する上で有利となる。
モータ回転軸には、上記円筒部の軸方向一方側の端面と軸方向隙間を介して対向する段差面を設けることができる。このようにすれば、モータ回転軸に対してこれを軸方向他方側に付勢する軸方向荷重が作用した場合でも、モータ回転軸とケーシングの底部とが軸方向で突き当たり難くなるので、モータ回転軸および/またはケーシングの底部が変形するのを防止する上で有利となる。
上記軸方向隙間には環状部材を介在させても良い。このようにすれば、モータ回転軸が軸方向他方側に移動するのを規制する上で有利となるので、電動アクチュエータの動作安定性が向上する。このとき、弾性材料で形成された環状部材を用いれば、環状部材がダンパとして機能するので、モータ回転軸および/またはケーシングの底部が変形するのを防止する上で一層有利となる。
ステータの軸方向中央部をマグネット(ロータマグネット)の軸方向中央部よりも軸方向一方側にオフセットした位置に配置する、という本発明の構成は、軸方向寸法が互いに異なるステータおよびマグネットを用いた場合にも採用することができる。
モータ回転軸の一端に装着される他部材としては、例えばポンプ用ロータを挙げることができる。すなわち、本発明に係る電動アクチュエータは、電動ポンプの駆動用アクチュエータとして好ましく利用することができる。
以上のことから、本発明によれば、軽量・コンパクトで、かつ簡素な構成でありながら、電動モータの駆動時におけるモータ回転軸の軸方向移動を効果的に規制することができて動作安定性に優れる電動アクチュエータを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る電動アクチュエータを備えた電動オイルポンプ装置の概略縦断面図である。 ステータとマグネットのオフセット量と、ステータとマグネットをオフセットした位置に配置することで生じる付勢力との関係を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る電動アクチュエータの縦断面図である。 (a)図および(b)図は、本発明の他の実施形態に係る電動アクチュエータの要部を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に、例えば自動車のトランスミッションに作動油を供給するために使用される電動オイルポンプ装置1の概略縦断面図を示す。同図に示す電動オイルポンプ装置1は、本発明の一実施形態に係る電動アクチュエータ9に対応する駆動部2と、駆動部2が駆動されるのに伴って作動油を吸入および吐出するポンプ部3とを備える。電動オイルポンプ装置1の筐体は、軸方向一方側(紙面左側)の端部が開口し、軸方向他方側(紙面右側)の端部が閉塞された有底筒状のモータケーシング11と、モータケーシング11の一端に固定されたポンププレート7とで構成される。ポンプ部3には、例えば、トロコイドポンプやベーンポンプを採用することができ、図示例ではトロコイドポンプを採用している。以下、駆動部2(電動アクチュエータ9)について詳細に説明する。
電動オイルポンプ装置1の駆動部2として機能する電動アクチュエータ9は、有底筒状のモータケーシング(ケーシング)11と、ケーシング11の内周に収容された電動モータ10と、転がり軸受20とを備える。
ケーシング11は、軸方向の両端が開口した筒体12と、筒体12の他端開口を閉塞するカバー13とを備える。筒体12は、内周面に電動モータ10のステータ15が固定されたステータ固定部12aと、内周面に転がり軸受20の外輪22が固定された軸受固定部12bと、ポンプカバー7が固定されたポンプカバー固定部12cとを一体に有する。
カバー13は、底部13aと、底部13aの外径端部から軸方向一方側に延びた外側円筒部13bと、底部13の中心付近から軸方向一方側に延びた内側円筒部13cとを一体に有する。
電動モータ10は、ケーシング11に固定されたステータ15と、ステータ15と径方向隙間を介して対向配置されたロータ16とを備えたラジアルギャップ型のモータ(例えば、U相、V相およびW相を有する三相ブラシレスモータ)で構成される。
ステータ15は、複数の電磁鋼板を軸方向に積層することで形成された筒状のステータコア15aと、ステータコア15aに装着された絶縁材料からなるボビン15bと、ボビン15bに巻き回されたコイル(ステータコイル)15cとを有する。このステータ15とカバー13の底部13bとの間には、電動モータ10を駆動するための電気部品(駆動用電気部品)が配置される。図1では、上記の駆動用電気部品として、コイル15cと電気的に接続される端子を有するバスバー18を示している。なお、バスバー18は、電動モータ10に駆動電力を供給するための給電回路を構成するものであり、図示外のリード線等を介して動力電源と電気的に接続される。
ロータ16は、複数の電磁鋼板を軸方向に積層することで形成された筒状のロータコア16aと、ロータコア16aに取り付けられた複数のマグネット(ロータマグネット)16bと、外周面にロータコア16aを装着したモータ回転軸14とを備える。本実施形態のロータマグネット16bは、ステータコア15aと同一の軸方向寸法を有する。図示は省略するが、ロータ16としては、モータ回転軸14にロータコアに相当する部分(マグネット取付部)が一体的に設けられ、このマグネット取付部にロータマグネット16bが直接取り付けられたものを採用しても良い。
モータ回転軸14は、一端がケーシング11の外側に突出した小径部14aと、外周面にロータコア16aが固定された大径部14bと、小径部14aと大径部14bの間に設けられ、外径側に突出した突起部14cと、他端に設けられた円筒部14dとを一体に有する。小径部14aの一端側外周面には、インナロータ4およびアウタロータ5で構成されるポンプロータ6のインナロータ4が固定されている。円筒部14dの内周に画成される凹部14eには、マグネット31を保持した保持部材30が嵌合固定される。上記マグネット31は、モータ回転軸14の回転量を検出するための回転検出装置を構成するものであり、カバー13の底部13bには、図示外の磁気センサ(例えばホールセンサ)がマグネット31と対向配置される。
このモータ回転軸14は、小径部14aの他端側外周面に転がり軸受20を装着すると共に、その他端に設けた円筒部14dをカバー13の内側円筒部13cの内周に嵌合することにより、ケーシング11に対して回転自在に支持されている。このとき、大径部14bの他端面(段差面)14fは、軸方向隙間19を介して内側円筒部13cの一端面13c1と対向する。
上記の支持構造を採用する場合、モータ回転軸14の回転時には、モータ回転軸14の円筒部14dがカバー13の内側円筒部13cに対して滑らかに摺動する必要がある。そのため、円筒部14dの外周面と内側円筒部13cの内周面とのはめあいは、JIS B 0401-1:1998に規定された「すきまばめ」、または「中間ばめ」とする。また、図示は省略するが、モータ回転軸14の回転に伴うカバー13の摩耗を可及的に防止するため、
・内側円筒部13cの内周面を摺動性に優れた樹脂で形成する。
・内側円筒部13cの内周、又は円筒部14dの外周に焼結含油軸受や樹脂軸受などの摺動性に優れたすべり軸受を嵌合する。
・内側円筒部13c自体を上記のすべり軸受で構成する。
などといった対策を講じても良い。
転がり軸受20は、径方向荷重および軸方向荷重を支持可能な深溝玉軸受であり、モータ回転軸14の小径部14aの外周面に固定された内輪21と、ケーシング11を構成する筒体12の軸受固定部12bの内周面に固定された外輪22と、内輪21と外輪22の間に配置された複数のボール23と、ボール23を保持する図示外の保持器とを備える。この転がり軸受20は、モータ回転軸14に保持されたロータマグネット16bよりも軸方向一方側に配置され、ここでは回転軸14に設けた突起部14cの軸方向一方側に隣接配置されている。
電動アクチュエータ9は、モータ回転軸14に保持されたロータマグネット16bの軸方向中央部P2と、ステータ15(ステータコア15a)の軸方向中央部P1とを軸方向にずらして配置したこと、より具体的には、ステータコア15aの軸方向中央部P1をロータマグネット16bの軸方向中央部P2よりも軸方向一方側に(寸法x)オフセットした位置に配置したことに大きな特徴がある。
本実施形態では、モータ回転軸14に、一端がステータコア15aの一端と同一平面上に位置するように突起部14cを設け、この突起部14cとモータ回転軸14の大径部14bの外周面に嵌合した止め輪17とでロータマグネット16b(ステータコア15aの軸方向寸法と同一の軸方向寸法を有するロータマグネット16b)を挟持することにより、軸方向中央部P1を軸方向中央部P2よりも寸法xだけ軸方向一方側にオフセットした位置に配置している。従って、突起部14cの軸方向寸法は、上記のオフセット量xと同寸である。
上記のように、ステータ15(ステータコア15a)の軸方向中央部P1をロータマグネット16bの軸方向中央部P2よりも軸方向一方側にオフセットした位置に配置したことにより、電動モータ10が駆動されると、モータ回転軸14には、これを常時軸方向一方側に付勢する磁力Fが作用する。電動モータ10の駆動時には、モータ回転軸14に固定した他部材としてのインナロータ4等が回転してポンプ部3から作動油が圧送されるため、モータ回転軸14には、これを軸方向他方側に付勢する軸方向荷重(以下、「逆入力荷重F’」という)が作用する。このような逆入力荷重F’が作用した場合でも、上記磁力Fにより、モータ回転軸14が軸方向(軸方向他方側)に移動するのを防止することができる。また、モータ回転軸14に装着され、径方向荷重および軸方向荷重を支持可能な転がり軸受20をロータマグネット16bよりも軸方向一方側に配置したことにより、上記磁力Fによりモータ回転軸14に作用する軸方向荷重を支持することができる。
なお、逆入力荷重F’がモータ回転軸14に作用する磁力Fよりも大きい場合には、モータ回転軸14が軸方向他方側に移動するのを効果的に防止することができない。そのため、オフセット量xは、逆入力荷重F’よりも大きな磁力Fを得ることができるように設定する必要がある。従って、逆入力荷重F’を打ち消すのに必要なオフセット量がx’であると仮定した場合、オフセット量xはx’よりも大きく設定する。また、本発明者らが検証したところ、P1とP2とを軸方向にずらして配置することによってモータ回転軸14に作用する軸方向の磁力(付勢力)Fは、P1とP2のオフセット量xが所定値に到達するまではオフセット量xの値に概ね比例して大きくなるものの、オフセット量xが所定値を超えると徐々に小さくなることが判明した。そのため、オフセット量xは、最大の磁力(付勢力)F1を作用させることができるオフセット量x1以下に設定する(以上、図2を参照)。
また、転がり軸受20はロータマグネット16bよりも軸方向一方側にのみ配置されている。要するに、ロータマグネット16bよりも軸方向他方側への転がり軸受の配置を省略している。そのため、ロータマグネットの軸方向両側に転がり軸受を配置した従来(特許文献1)の電動アクチュエータに比べ、転がり軸受が装着されるモータ回転軸14やケーシング11(筒体12)の軸方向寸法を短縮することができる。これにより、転がり軸受が省略されたことによる軽量化および簡素化と、転がり軸受が省略されたことに付随して実行可能なモータ回転軸14およびケーシング11の短寸化による軽量・コンパクト化とを実現することができる。なお、ロータマグネット16bよりも軸方向他方側への転がり軸受の配置を省略した場合でも、ケーシング11の底部13aとステータ15との間に確保すべき電動モータ10の駆動用電気部品の配置スペースに影響はない。
従って、本発明に係る電動アクチュエータ9は、軽量・コンパクトで、かつ簡素な構成でありながら、電動モータ10の駆動時におけるモータ回転軸14の軸方向移動を効果的に規制することができて動作安定性に優れる、という特長を有する。
特に、本実施形態では、ケーシング11の底部(カバー13)に設けた内側円筒部13cの内周にモータ回転軸14の他端を嵌合し、転がり軸受20とは軸方向に離間した位置でモータ回転軸14をラジアル方向に支持するようにした。これにより、モータ回転軸14の振れ回りを効果的に防止することができる。また、電動アクチュエータ9の必須構成部材であるケーシング11(のカバー13)でモータ回転軸14の他端を支持しているので、電動アクチュエータ9の大型化や重量化を回避することができる。
また、モータ回転軸14には、カバー13の内側円筒部13cの一端面13c1と軸方向隙間19を介して対向する段差面14fを設けた。このようにすれば、例えば、モータ回転軸14に対して上記磁力Fを上回るような逆入力荷重F’が作用した場合でも、モータ回転軸14とケーシング11とが軸方向で突き当たり難くなるので、モータ回転軸14および/またはケーシング11が変形するのを防止する上で有利となる。
以上、本発明の一実施形態に係る電動アクチュエータ1について説明したが、電動アクチュエータ1には、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜の変更を施すことができる。
例えば、図3に示すように、モータ回転軸14とカバー13との間に形成される軸方向隙間19に、環状部材24を介在させることもできる。このようにすれば、モータ回転軸14に対して逆入力荷重F’が作用した場合でも、モータ回転軸14が軸方向他方側に移動するのを効果的に規制することができるので、電動アクチュエータ9の動作安定性が向上する。このとき、環状部材24を弾性材料で形成しておけば、環状部材24がダンパとして機能するので、モータ回転軸24および/またはカバー13が変形するのを防止する上で一層有利となる。
また、以上で説明した実施形態では、転がり軸受20に深溝玉軸受を使用したが、転がり軸受20は、径方向荷重および軸方向荷重を支持することができるその他の転がり軸受、例えばアンギュラ玉軸受、自動調心玉軸受、円すいころ軸受に置き換えても良い。
また、以上で説明した実施形態では、ステータコア15aの軸方向寸法とロータマグネット16bの軸方向寸法を同一としたが、図4(a)(b)に模式的に示すように、両者15a,16bの軸方向寸法を互いに異ならせた場合でも、ステータコア15aの軸方向中央部P1をロータマグネット16bの軸方向中央部P2よりも軸方向一方側にオフセットした位置に配置することができる。
なお、図4(a)は、ロータマグネット16bの軸方向寸法よりも大きい軸方向寸法を有するステータコア15aを用いた場合の一例であり、ステータコア15aとロータマグネット16bの軸方向他方側の端部を同一平面上に配置し、ステータコア15aの軸方向一方側の端部をロータマグネット16bの軸方向一方側の端部よりも軸方向一方側に位置させることで、P1をP2よりも軸方向一方側にオフセットした位置に配置している。また、図4(b)は、ステータコア15aの軸方向寸法よりも大きい軸方向寸法を有するロータマグネット16bを用いた場合の一例であり、ステータコア15aとロータマグネット16bの軸方向一方側の端部を同一平面上に配置し、ロータマグネット16bの軸方向他方側の端部をステータコア15aの軸方向他方側の端部よりも軸方向他方側に位置させることで、P1をP2よりも軸方向一方側にオフセットした位置に配置している。
また、以上で説明した実施形態では、電動オイルポンプ装置1の駆動部2に本発明に係る電動アクチュエータ9を用いたが、本発明に係る電動アクチュエータ9は、電動エアポンプ装置の駆動部などとして用いることも可能である。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
1 電動オイルポンプ装置
2 駆動部
3 ポンプ部
4 インナロータ(他部材)
9 電動アクチュエータ
10 電動モータ
11 モータケーシング
13 カバー
13b 底部
13c 内側円筒部(円筒部)
14 モータ回転軸
14f 段差面
15 ステータ
15a ステータコア
15c ステータコイル
16 ロータ
16a ロータコア
16b マグネット(ロータマグネット)
18 バスバー(駆動用電気部品)
19 軸方向隙間
20 転がり軸受
24 環状部材
F 磁力(付勢力)
P1 ステータの軸方向中央部
P2 マグネットの軸方向中央部
x オフセット量

Claims (4)

  1. 軸方向一方側の端部が開口し、軸方向他方側の端部が閉塞した有底筒状のケーシングと、
    前記ケーシングに固定されたステータ、および径方向隙間を介して前記ステータの内周に配置され、マグネットを保持したロータを有する電動モータと、
    前記ロータを構成するモータ回転軸に装着され、径方向荷重および軸方向荷重を支持可能な転がり軸受と、を備え、
    前記モータ回転軸の一端に前記モータ回転軸と一体回転する他部材が装着される電動アクチュエータにおいて、
    前記ステータの軸方向中央部を前記マグネットの軸方向中央部よりも軸方向一方側にオフセットした位置に配置すると共に、前記転がり軸受を、前記マグネットよりも軸方向一方側のみに配置し
    前記ケーシングの底部に、軸方向一方側に突出し、前記モータ回転軸の他端が嵌合した円筒部を設けると共に、前記モータ回転軸に、前記円筒部の軸方向一方側の端面と軸方向隙間を介して対向する段差面を設けたことを特徴とする電動アクチュエータ。
  2. 前記軸方向隙間に環状部材を介在させた請求項に記載の電動アクチュエータ。
  3. 前記ステータを構成するステータコアの軸方向寸法と、前記マグネットの軸方向寸法とを互いに異ならせた請求項1又は2に記載の電動アクチュエータ。
  4. 前記他部材がポンプ用ロータである請求項1~の何れか一項に記載の電動アクチュエータ。
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