JP7068516B2 - 平衡不平衡変換器及びそれを備えた半導体集積回路 - Google Patents

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Description

本発明は、平衡不平衡変換器及びそれを備えた半導体集積回路に関する。
従来より、平衡信号と不平衡信号を相互に変換するために平衡不平衡変換器(バラン)が使用されている。平衡不平衡変換器の一種として、平面構造のマーチャントバランは既に知られている(例えば、非特許文献1及び2参照)。マーチャントバランは、2つの1/4波長結合線路を利用して平衡信号と不平衡信号間で変換を行う構成のバランである。
非特許文献1には、λ/4の長さの2本の平衡線路が、直線状の不平衡線路に対して平行に配置されたマーチャントバランが記載されている(ここで、λは動作帯域内の中心周波数での信号波長)。不平衡線路の一端は、不平衡入力端子に接続され、2本の平衡線路は各々、不平衡線路の長手方向中心に対応する端部が平衡出力端子に接続されている。
非特許文献2には、基板上に入力側バランと、出力側バランと、4つのダイオードとで構成された周波数逓倍器が記載されている。この入力側バランと出力側バランが、直線構造のマーチャントバランとなっている。周波数逓倍器は、入力される高周波信号を全波整流して、周波数が2倍の高周波信号を出力するようになっている。
R.K. Mongia, I.J. Bahl, P. Bhartia, J. Hong, "RF AND MICROWAVE COUPLED-LINE CIRCUITS SECOND EDITION", Artech House (p.485,Fig.13.5(c)) S.A. Maas and Y. Ryu, "A Broadband, Planar, Monolithic Resistive Frequency Doubler", Microwave and Millimeter-Wave Monolithic Circuits Symposium, 1994. Digest of Papers., IEEE 1994 (p.177,Fig.3)
しかしながら、非特許文献1に記載のバランにあっては、隣接して配置された電子回路に最短で接続する場合、電子回路からの電磁的作用によって電気特性の劣化が生じることに関して考慮されていなかった。また、非特許文献2に記載のバランにあっては、回路要素相互の電磁的作用によって入力側及び出力側バランの電気特性の劣化が生じることに関して考慮されていなかった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、隣接する電子回路との電磁的作用によって生じる電気特性の劣化を低減することができる平衡不平衡変換器及びそれを備えた半導体集積回路を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る平衡不平衡変換器は、上記目的達成のため、平衡信号と不平衡信号を相互に変換する平衡不平衡変換器(1)であって、誘電体あるいは半導体からなる基板(10)と、前記基板上に形成され、第1端(12a)にて前記不平衡信号が入力又は出力され、第2端(12b)が開放された不平衡線路(12)と、前記基板上に前記不平衡線路の前記第1端から長手方向の中心(12c)までの線路部分(12d)に対し並行に配置され、前記中心側の第3端(14a)にて前記平衡信号が出力又は入力され、第4端(14b)が接地された第1の平衡線路(14)と、前記基板上に前記不平衡線路の前記第2端から前記中心までの線路部分(12e)に対し並行に配置され、前記中心側の第5端(16a)にて前記平衡信号が出力又は入力され、第6端(16b)が接地された第2の平衡線路(16)と、を備え、前記不平衡線路は、前記不平衡線路の前記第1端から前記不平衡線路の中心(12c)までの線路部分(12d)と前記不平衡線路の前記第2端から前記中心までの線路部分(12e)とが前記中心で1つの角度を形成するように、前記中心で前記第1及び第2の平衡線路の反対側に折れ曲がっていることを特徴とする。
この構成により、本発明の請求項1に係る平衡不平衡変換器は、不平衡線路が、その長手方向中心で第1及び第2の平衡線路の反対側に折れ曲がっており、第1及び第2の平衡線路も折れ曲がった不平衡線路に対し並行に配置されている。これにより、平衡不平衡変換器の第1及び第2の平衡線路の側に電子回路を隣接して配置した場合であっても、電子回路と第1及び第2の平衡線路との間に十分な空間(距離)を確保することができるので、電子回路との不要な電磁的作用を抑制して電気特性の劣化を低減することができる。
本発明の請求項2に係る平衡不平衡変換器は、前記基板上に前記平衡不平衡変換器の前記第1及び第2の平衡線路側に隣接して配置された電子回路(20)と前記平衡不平衡変換器との境界線(T)に対して、前記第1の平衡線路及び前記第2の平衡線路の少なくとも一方が傾斜していることを特徴とする。
この構成により、本発明の請求項2に係る平衡不平衡変換器は、隣接して配置された電子回路と第1及び第2の平衡線路の少なくとも一方との間に十分な空間(距離)を確保することができるので、電子回路との不要な電磁的作用を抑制して電気特性の劣化を低減することができる。
本発明の請求項3に係る平衡不平衡変換器では、前記第1の平衡線路の前記境界線に対する傾斜角度(θ1)と、前記第2の平衡線路の前記境界線に対する傾斜角度(θ2)が、等しいことを特徴とする。
この構成により、本発明の請求項3に係る平衡不平衡変換器は、隣接して配置された電子回路と第1及び第2の平衡線路との間に均等に十分な空間を確保することができるので、電子回路との不要な電磁的作用を抑制して電気特性の劣化を低減することができる。
本発明の請求項4に係る平衡不平衡変換器では、前記第1の平衡線路の前記境界線に対する傾斜角度(θ1)、あるいは前記第2の平衡線路の前記境界線に対する傾斜角度(θ2)のいずれかが、75°より小さいことを特徴とする。
この構成により、本発明の請求項4に係る平衡不平衡変換器は、不平衡線路の折り曲げに伴う電気特性の劣化を許容可能な範囲に限定しつつ、電子回路との不要な電磁的作用を抑制して電気特性の劣化を低減することができる。
本発明の請求項5に係る平衡不平衡変換器は、前記第1の平衡線路の前記境界線に対する傾斜角度(θ1)、あるいは前記第2の平衡線路の前記境界線に対する傾斜角度(θ2)のいずれかが、15°以上60°以下の範囲内であることを特徴とする。
この構成により、本発明の請求項5に係る平衡不平衡変換器は、隣接して配置された電子回路との不要な電磁的作用を抑制して電気特性の劣化を低減することができる。
本発明の請求項6に係る半導体集積回路は、請求項1~5のいずれか1項に記載の平衡不平衡変換器(1)と、半導体製である前記基板上に前記平衡不平衡変換器の前記第1及び第2の平衡線路の側に隣接して配置された電子回路(20)と、を備え、前記第1の平衡線路と、第2の平衡線路と、前記不平衡線路とは、同一平面上に形成されていることを特徴とする。
この構成により、本発明の請求項6に係る半導体集積回路は、本発明の平衡不平衡変換器を有しているので、隣接した電子回路との不要な電磁的作用を抑制して電気特性の劣化を低減することができる。
本発明の請求項7に係る半導体集積回路は、前記電子回路が周波数変換器であることを特徴とする。
この構成により、本発明の請求項7に係る半導体集積回路は、半導体集積回路内で平衡不平衡変換器と周波数変換器との間で不要な電磁的作用を抑制して電気特性の劣化を低減することができる。
本発明の請求項8に係る半導体集積回路は、誘導性回路素子を含むことを特徴とする。
この構成により、本発明の請求項8に係る半導体集積回路は、電子回路の電気的特性を調整することができる。
本発明によれば、隣接する電子回路との電磁的作用によって生じる電気特性の劣化を低減することができる平衡不平衡変換器及びそれを備えた半導体集積回路を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る平衡不平衡変換器の概略構成図である。 図1のA-A線断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体集積回路の概略構成図である。 図3の半導体集積回路の電気等価回路である。 比較例の平衡不平衡変換器の概略構成図である。 比較例における通過特性のシミュレーション結果を示す。 実施例1の平衡不平衡変換器の概略構成図である。 実施例1における通過特性のシミュレーション結果を示す。 実施例2の平衡不平衡変換器の概略構成図である。 実施例2における通過特性のシミュレーション結果を示す。 実施例3の平衡不平衡変換器の概略構成図である。 実施例3における通過特性のシミュレーション結果を示す。 実施例4の平衡不平衡変換器の概略構成図である。 実施例4における通過特性のシミュレーション結果を示す。 実施例5の平衡不平衡変換器の概略構成図である。 実施例5における通過特性のシミュレーション結果を示す。 実施例6の平衡不平衡変換器の概略構成図である。 実施例6における通過特性のシミュレーション結果を示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(平衡不平衡変換器)
図1は、本実施形態に係る平衡不平衡変換器1の概略構成図である。平衡不平衡変換器1は、不平衡信号(単相信号)を平衡信号(差動信号)に変換し、或いは平衡信号を不平衡信号に変換するものである。以下では、不平衡信号を平衡信号に変換する場合について説明するが、入出力を逆にするだけで平衡信号を不平衡信号に変換することができる。
平衡不平衡変換器1は、誘電体からなる基板10と、不平衡線路12と、第1の平衡線路14と、第2の平衡線路16と、を備えている。不平衡線路12、第1の平衡線路14、及び第2の平衡線路16は、基板10上の同一平面内に形成されている。基板10は、半導体基板であるが、これに限定されるものではなく、動作帯域にも依るがプリント配線基板であってもよい。
不平衡線路12は、シングルエンド方式で不平衡信号を伝送する導体線路であり、長手方向の全長が基準の高周波信号の波長の1/2である。この基準の高周波信号は、例えば、平衡不平衡変換器1の動作帯域の中心周波数での信号である。不平衡線路12の全長をL、高周波信号の波長をλとおくと、L=λ/2である。不平衡線路12の一方の端である第1端12aには、不平衡信号が入力され、他方の端である第2端12bは、開放されている。
不平衡線路12は、この信号入力用の第1端12aから長手方向の中心12cまでの直線状の線路部分(以下、「第1の線路部分」という)と、第2端12bから中心12cまでの直線状の線路部分(以下、「第2の線路部分」という)を有している。第1の線路部分12dの長手方向の長さL1は、基準とする高周波信号の波長λの1/4である。すなわち、L1=λ/4である。第2の線路部分12eの長手方向の長さL2は、第1の線路部分12dの長さL1に等しい。
第1の平衡線路14は、直線状の導体線路であり、不平衡線路12の第1の線路部分12dに対して並行に配置されており、第1の線路部分12dと同じ線路長L1を有している。すなわち、第1の平衡線路14は、基準とする高周波数信号の波長λの1/4の線路長を有している。第1の平衡線路14において、不平衡線路12の中心12c側に位置する第3端14aからは、平衡信号が出力され、不平衡線路12の第1端12a側に位置する第4端14bは、グランドに接続されている。
第2の平衡線路16は、直線状の導体線路であり、不平衡線路12の第2の線路部分12eに対して並行に配置されており、第2の線路部分12eと同じ線路長L2を有している。すなわち、第2の平衡線路16は、基準とする高周波数信号の波長λの1/4の線路長を有している。第2の平衡線路16において、不平衡線路12の中心12c側に位置する第5端16aからは、平衡信号が出力され、不平衡線路12の第2端12b側に位置する第6端16bは、グランドに接続されている。
第1の平衡線路14の信号出力用の第3端14aの近傍部分は、出力信号を送り出す方向に滑らかに湾曲しており、この箇所で信号の減衰が生じ難いようにしている。第2の平衡線路16の出力用の第5端16aの近傍部分も同様に、出力信号を送り出す方向に滑らかに湾曲しており、この箇所で信号の減衰が生じ難いようにしている。第1及び第2の平衡線路14、16は、基板10上に差動方式で平衡信号を伝送する線路であり、第3端14aと第5端16aは、対で差動信号を出力するようになっている。
基板10上には、平衡不平衡変換器1の第1及び第2の平衡線路14、16側に隣接して電子回路20が配置されている。第1の平衡線路14の信号出力用の第3端14aと、第2の平衡線路16の信号出力用の第5端16aは、電子回路20の入力端子に接続されている。隣接配置された電子回路2と平衡不平衡変換器1との間には、両者を分け且つ電子回路2の配置方向に沿って直線状の境界線Tを想定することができる。例えば、図1では、境界線Tは、電子回路20の入力側(平衡不平衡変換器1側)の側縁部20aに対して平行に設定されている。
不平衡線路12は、長手方向の中心12cで第1及び第2の平衡線路14、16の反対側に角度θ3をなすように、折れ曲がっている。θ3の範囲は、0°≦θ3<180°である。第1及び第2の平衡線路14、16は、不平衡線路12に対して一定の間隔をおいて平行に配置されているので、第1の平衡線路14と第2の平衡線路16もまた、角度θ3をなすように配置されている。また、第1の平衡線路14は、基板10上に隣接して形成された電子回路20との直線状の境界線Tに対して角度θ1で傾斜している。第2の平衡線路16は、電子回路20との境界線Tに対して角度θ2で傾斜している。すなわち、θ1+θ2+θ3=180°である。
本実施形態では、第1の平衡線路14の境界線Tに対する傾斜角度θ1と、第2の平衡線路16の境界線Tに対する傾斜角度θ2は等しくなっている。隣接配置された電子回路20を構成する回路素子の配置状況によっては、傾斜角度θ1とθ2が異なるようにしてもよい。例えば、誘導性回路素子が第1の平衡線路14の側に多く配置されている場合には、傾斜角度θ1を傾斜角度θ2より大きくするとよい。
図2は、図1のA-A線断面図である。図2に示すように、不平衡線路12は、基板10上に幅W1で線状に形成された導体パターンであり、第1の平衡線路14は、基板10上に幅W2で線状に形成された導体パターンである。第2の平衡線路16も同様に、基板10上に第1の平衡線路14の幅W2と同じ幅で線状に形成された導体パターンである。第1及び第2の平衡線路14、16と不平衡線路12とは、一定の間隔Gで平行に配置されている。基板10の裏面には、金属のグランド層18が形成されている。不平衡線路12、第1及び第2の平衡線路14、16は、マイクロストリップ線路として形成されているが、ストリップ線路として形成してもよい。不平衡線路12と第1及び第2の平衡線路14、16は、同一平面内に配置されており、主にエッジ結合により電磁結合している。
例えば、第1及び第2の平衡線路14、16はともに、幅W2が15μm、長さL1、L2が330μmであり、不平衡線路12は、幅W1が15μmであり、長さLが660μmである。また、例えば、第1及び第2の平衡線路14、16と不平衡線路12との間隔(ギャップ)Gは、5μmである。
上述した構成により、不平衡線路12の第1の線路部分12dと第1の平衡線路14とが電磁的に結合し、不平衡線路12の第2の線路部分12eと第2の平衡線路16とが電磁的に結合するようになっている。
次に、平衡不平衡変換器1の動作を説明する。
図1において、不平衡線路12の入力用第1端12aから入力された不平衡信号は、不平衡線路12から電磁的結合によって第1の平衡線路14、第2の平衡線路16へと進んでいく。具体的には、第1の平衡線路14は長さが1/4波長であるため、出力用の第3端14aから出力される信号は、入力信号に対して位相が90°回転している。一方、不平衡線路12を通って第2端12bに達した信号は、入力信号に対して位相が180°回転している。第2端12bで反射した信号は、第2の平衡線路16を通って出力用の第5端16aから出力される。第2の平衡線路16は長さが1/4波長であるため、出力用の第5端16aから出力される信号は、入力信号に対して位相が270°回転している。すなわち、出力用の第3端14aから出力される信号と出力用の第5端16aから出力される信号は、位相が互いに180°ずれ逆相になっている。このようにして、不平衡信号が平衡信号へと変換され、出力用の第3端14a及び第5端16aから出力される。
上述した構成により、本実施形態に係る平衡不平衡変換器1は、不平衡線路12が、その長手方向中心12cで第1及び第2の平衡線路14、16の反対側に角度θ3で折れ曲がっており、第1及び第2の平衡線路14、16も角度θ3をなすように不平衡線路12に沿って配置されている。したがって、平衡不平衡変換器1に隣接して電子回路20が配置されている場合、電子回路20と平衡不平衡変換器1との境界線Tに対して、第1の平衡線路14及び第2の平衡線路16がそれぞれ傾斜角度θ1及びθ2で傾斜することになる。これにより、平衡不平衡変換器1の第1及び第2の平衡線路14、16の側に電子回路20を隣接して配置しても、電子回路20と第1及び第2の平衡線路14、16との間に十分な空間(距離)を確保することができるので、電子回路20との不要な電磁的作用を抑制して電気特性の劣化を低減することができる。
(半導体集積回路)
図3は、本実施形態に係る半導体集積回路100の概略構成図である。半導体集積回路100は、半導体基板である基板10上に、平衡不平衡変換器1と電子回路20とを備えている。
平衡不平衡変換器1は、図1及び図2を参照して上述した構成と同じであり、不平衡線路12、第1及び第2の平衡線路14、16を備え、不平衡線路12の第1端12aに不平衡信号が入力される。第1の平衡線路14の第3端14a、及び第2の平衡線路16の第5端16aから、平衡信号に変換された高周波信号が出力される。第1の平衡線路14の第4端14b、及び第2の平衡線路16の第6端16bは、グランド端子GNDに接続されている。
電子回路20は、平衡不平衡変換器1から送られた高周波信号の周波数f1ともう一つの高周波信号の周波数f2との乗算演算を行い、和と差の周波数を出力するミキサー(周波数変換器)であり、図3にはその一部を図示する。ブリッジ状に接続された4個のダイオードD1、D2、D3、D4と2個のメアンダ線路22とを備えている。ブリッジ状に接続された4個のダイオードD1~D4は、スイッチング機能を有している。メアンダ線路22は、蛇行した線路で構成され、誘導性回路要素である。
平衡不平衡変換器1の第1の平衡線路14の出力用の第3端14aは、ダイオードD2及びD4に接続されている。第2の平衡線路16の出力用の第5端16aは、ダイオードD1及びD3に接続されている。また、ダイオードD1及びD4は、それぞれメアンダ線路22に接続され、ビアホールBを介してグランド層に接続されている。また、電子回路20の出力用の線路24が、ダイオードD3及びD4に接続されており、出力用の線路25が、ダイオードD1及びD2に接続されている。線路26、27はビアホールBを介してグランド層に接続されている。
図4は、図3の半導体集積回路100の電気等価回路である。図4に示すように、平衡不平衡変換器1は、電子回路20の入力側で不平衡信号を平衡信号に変換するトランスと同等の機能を有している。具体的には、半導体集積回路100への周波数f1の入力信号は、平衡不平衡変換器1の不平衡線路12の入力用第1端12aに入力される。平衡不平衡変換器1では、入力された不平衡信号が平衡信号に変換され、第1及び第2の平衡線路14、16の出力用の第3端14a及び第5端16aから電子回路20に出力される。出力された平衡信号は、それぞれ、ブリッジ状に接続されたダイオードD1~D4に送られる。電子回路20の線路24、25の後段にはもう一つの周波数f2の信号が入力される平衡不平衡変換器(図示せず)が配置される。ダイオードD3及びD4に接続された線路24と、ダイオードD1及びD2に接続された線路25とを介して、周波数f1と周波数f2の入力信号が乗算演算された周波数f1±f2の信号が出力される。
また、ダイオードD1のアノード及びダイオードD3のカソードは、メアンダ線路22及びビアホールBを介してグランド層に接続されている。同様に、ダイオードD2のアノード及びダイオードD4のカソードは、メアンダ線路22及びビアホールBを介してグランド層に接続されている。これらのメアンダ線路22は、誘導性回路素子として電子回路20の電気特性を調整している。
上記説明では、平衡不平衡変換器1が不平衡信号を平衡信号に変換するものとして説明してきたが、これに限定されるものではなく、平衡信号を不平衡信号に変換するようしてもよい。具体的には、第1及び第2の平衡線路14、16の第3端14a及び第5端16aを、高周波信号の入力用として使用し、不平衡線路12の第1端12aを、出力用として使用する。
次に、本発明の実施形態に係る平衡不平衡変換器の通過特性についてのシミュレーション結果を説明する。
[比較例]
まず、比較のために、第1の平衡線路14の境界線Tに対する傾斜角度θ1が0°で、第2の平衡線路16の境界線Tに対する傾斜角度θ2が0°の場合、すなわち、直線構造の平衡不平衡変換器の場合について、そのシミュレーション結果を説明する。
図5は、比較例における平衡不平衡変換器の構成を示す。図5(a)は平衡不平衡変換器に誘導性回路素子であるメアンダ線路22が隣接していない場合を示し、図5(b)は平衡不平衡変換器に2個のメアンダ線路22が隣接している場合を示す。メアンダ線路22は、本実施形態において隣接配置された電子回路20に対応する。
シミュレーションでは、不平衡線路12の幅W1、及び第1及び第2の平衡線路14、16の幅W2をすべて15μmとし、不平衡線路12と第1及び第2の平衡線路14、16との間隔(ギャップ)Gを5μmとし、不平衡線路12の全長Lを660μmとした。また、基板はガリウムヒ素製の半導体基板とした。これらのシミュレーション条件は、以下に述べる比較例、実施例すべてに共通である。
図6(a)は、図5(a)に示す条件(傾斜角度0°,メアンダ線路無し)での通過特性のシミュレーション結果であり、図6(b)は、図5(b)に示す条件(傾斜角度0°メアンダ線路有り)での通過特性のシミュレーション結果である。
図6において、実線で示されるS21は、不平衡線路12の入力用第1端12aに入力される入力信号S1に対する、第1の平衡線路14の出力用第3端14aから出力される出力信号S2の通過特性(通過量)をdB単位で示している。破線で示されるS31は、不平衡線路12の入力用第1端12aに入力される入力信号S1に対する、第2の平衡線路16の出力用第5端16aから出力される出力信号S3の通過特性(通過量)をdB単位で示している。後で説明する実施例においても同様である。
図6(a)に示されるように、直線構造の平衡不平衡変換器では、隣接したメアンダ線路が無い場合、例えば、周波数50~90GHzにおいて、通過特性S21、S31がともに-5dBを上回り、挿入損失が小さいことがわかる。一般に、想定している動作帯域において、例えば、通過特性が-5dB程度あれば、高周波回路として十分に使用することができる。
一方、図6(b)に示されるように、直線構造の平衡不平衡変換器に隣接したメアンダ線路が存在する場合、通過特性S21、S31ともに、90GHz手前で-5dBを下回るディップが現れる。すなわち、直線構造の平衡不平衡変換器の場合、隣接する電子回路から電磁的作用を受けて通過特性が劣化することがわかる。
[実施例1]
図7は、実施例1における平衡不平衡変換器の構成を示す。実施例1では、第1及び第2の平衡線路14、16が、隣接する電子回路との境界線Tから15°の角度で傾斜している。図7(a)は、平衡不平衡変換器にメアンダ線路22が隣接していない場合を示し、図7(b)は平衡不平衡変換器に2個のメアンダ線路22が隣接している場合を示す。
図8(a)は、図7(a)に示す条件(傾斜角度15°,メアンダ線路無し)での通過特性のシミュレーション結果であり、図8(b)は、図7(b)に示す条件(傾斜角度15°,メアンダ線路有り)での通過特性のシミュレーション結果である。
図8(a)に示されるように、傾斜角度15°でメアンダ線路無しの場合、例えば、周波数50~90GHzの範囲において、通過特性S21、S31がともに-5dBを上回り、直線構造の平衡不平衡変換器と同等に、挿入損失が小さいことがわかる。
一方、図8(b)に示されるように、傾斜角度15°でメアンダ線路有りの場合、通過特性S21、S31ともに、90GHz手前にディップが現れるが、-5dBを下回らず、直線構造の平衡不平衡変換器に比べて落ち込みが小さい。すなわち、傾斜角度15°の平衡不平衡変換器の場合は、直線構造の平衡不平衡変換器と比べて、挿入損失は同等に小さく、かつ、隣接する電子回路からの電磁的作用による通過特性の劣化が低減されていることがわかる。
[実施例2]
図9は、実施例2における平衡不平衡変換器の構成を示す。実施例2では、第1及び第2の平衡線路14、16が、隣接する電子回路との境界線Tから30°の角度で傾斜している。図9(a)は、平衡不平衡変換器にメアンダ線路22が隣接していない場合を示し、図9(b)は平衡不平衡変換器に2個のメアンダ線路22が隣接している場合を示す。
図10(a)は、図9(a)に示す条件(傾斜角度30°,メアンダ線路無し)での通過特性のシミュレーション結果であり、図10(b)は、図9(b)に示す条件(傾斜角度30°,メアンダ線路有り)での通過特性のシミュレーション結果である。
図10(a)に示されるように、傾斜角度30°でメアンダ線路無しの場合、例えば、周波数50~90GHzの範囲において、通過特性S21、S31がともに-5dBを上回り、直線構造の平衡不平衡変換器と同等に、挿入損失が小さいことがわかる。
一方、図10(b)に示されるように、傾斜角度30°でメアンダ線路有りの場合、通過特性S21、S31ともに、90GHz付近にディップが現れるのが、-5dBを下回らず、直線構造の平衡不平衡変換器の場合に比べて落ち込みが小さい。すなわち、傾斜角度30°の平衡不平衡変換器の場合は、直線構造の平衡不平衡変換器と比べて、挿入損失は同等に小さく、かつ、隣接する電子回路からの電磁的作用による通過特性の劣化が低減されている。
[実施例3]
図11は、実施例3における平衡不平衡変換器の構成を示す。実施例3では、第1及び第2の平衡線路14、16が、隣接する電子回路との境界線Tから45°の角度で傾斜している。図11(a)は、平衡不平衡変換器にメアンダ線路22が隣接していない場合を示し、図11(b)は平衡不平衡変換器に2個のメアンダ線路22が隣接している場合を示す。
図12(a)は、図11(a)に示す条件(傾斜角度45°,メアンダ線路無し)での通過特性のシミュレーション結果であり、図12(b)は、図11(b)に示す条件(傾斜角度45°,メアンダ線路有り)での通過特性のシミュレーション結果である。
図12(a)に示されるように、傾斜角度45°でメアンダ線路無しの場合、例えば、周波数50~90GHzの範囲において、通過特性S21、S31がともにその範囲のほぼ全域で-5dBを上回っており、直線構造の平衡不平衡変換器とほぼ同等に、挿入損失が小さいことがわかる。
一方、図12(b)に示されるように、傾斜角度45°でメアンダ線路有りの場合、通過特性S21、S31ともに、90GHz付近にディップが現れるのが、-5dBを下回らず、直線構造の平衡不平衡変換器の場合に比べて落ち込みが小さい。すなわち、傾斜角度45°の平衡不平衡変換器の場合は、直線構造の平衡不平衡変換器と比べて、挿入損失は同等に小さく、かつ、隣接する電子回路からの電磁的作用による通過特性の劣化が低減されている。
[実施例4]
図13は、実施例4における平衡不平衡変換器の構成を示す。実施例4では、第1及び第2の平衡線路14、16が、隣接する電子回路との境界線Tから60°の角度で傾斜している。図13(a)は、平衡不平衡変換器にメアンダ線路22が隣接していない場合を示し、図13(b)は平衡不平衡変換器に2個のメアンダ線路22が隣接している場合を示す。
図14(a)は、図13(a)に示す条件(傾斜角度60°,メアンダ線路無し)での通過特性のシミュレーション結果であり、図14(b)は、図13(b)に示す条件(傾斜角度60°,メアンダ線路有り)での通過特性のシミュレーション結果である。
図14(a)に示されるように、傾斜角度60°でメアンダ線路無しの場合、例えば、周波数50~90GHzの範囲において通過特性S21、S31がともにその範囲のほぼ全域で-5dBを上回っており、直線構造の平衡不平衡変換器と同様に、挿入損失が小さいことがわかる。
一方、図14(b)に示されるように、傾斜角度60°でメアンダ線路有りの場合、通過特性S21、S31ともに、90GHz手前で小さなディップが現れているが、-5dBを下回らず、直線構造の平衡不平衡変換器の場合に比べて落ち込みが小さい。すなわち、傾斜角度60°の平衡不平衡変換器の場合は、直線構造の平衡不平衡変換器と比べて、挿入損失は同等に小さく、かつ、隣接した電子回路からの電磁的作用による通過特性の劣化が低減されている。
[実施例5]
図15は、実施例5における平衡不平衡変換器の構成を示す。実施例5では、第1及び第2の平衡線路14、16が、隣接配置された電子回路との境界線Tから75°の角度で傾斜している。図15(a)は、平衡不平衡変換器にメアンダ線路22が隣接していない場合を示し、図15(b)は平衡不平衡変換器に2個のメアンダ線路22が隣接している場合を示す。
図16(a)は、図15(a)に示す条件(傾斜角度75°,メアンダ線路無し)での通過特性のシミュレーション結果であり、図16(b)は、図15(b)に示す条件(傾斜角度75°,メアンダ線路有り)での通過特性のシミュレーション結果である。
図16(a)に示されるように、傾斜角度75°でメアンダ線路無しの場合、通過特性S31が50~60GHzにおいて-5dBを下回っており、この周波数範囲での挿入損失が大きい。
一方、図16(b)に示されるように、傾斜角度75°でメアンダ回路有りの場合、通過特性S21、S31ともにディップがほとんど無いことがわかる。すなわち、傾斜角度75°の平衡不平衡変換器の場合は、直線構造の平衡不平衡変換器と比べて、隣接した電子回路からの電磁的作用による通過特性の劣化は低減されるが、信号の減衰が大きくなっていることがわかる。
[実施例6]
図17は、実施例6における平衡不平衡変換器の構成を示す。実施例6では、第1の平衡線路14の傾斜角度θ1は30°で、第2の平衡線路16の傾斜角度θ2は0°となっている。すなわち、第1の平衡線路14のみ境界線Tに対して傾斜している。図17(a)は、平衡不平衡変換器にメアンダ線路22が隣接していない場合を示し、図17(b)は平衡不平衡変換器に2個のメアンダ線路22が隣接している場合を示す。
図18(a)は、図17(a)に示す条件(傾斜角度θ1=30°,θ2=0°,メアンダ線路無し)での通過特性のシミュレーション結果であり、図18(b)は、図17(b)に示す条件(傾斜角度θ1=30°,θ2=0°,メアンダ線路有り)での通過特性のシミュレーション結果である。
図18(a)に示されるように、第1の平衡線路14のみ傾斜角度30°で傾斜させた平衡不平衡変換器でメアンダ線路無しの場合、例えば、周波数50~90GHzの範囲において通過特性S21、S31がともに-5dBを上回り、直線構造の平衡不平衡変換器と同様に、挿入損失が小さいことがわかる。
一方、図18(b)に示されるように、第1の平衡線路14のみ傾斜角度30°で傾斜させた平衡不平衡変換器でメアンダ線路有りの場合、通過特性S31が、90GHz手前で大きく落ち込んでいる。すなわち、第1の平衡線路14のみ傾斜角度30°で傾斜させた平衡不平衡変換器の場合は、直線構造の平衡不平衡変換器と比べて、第1の平衡線路14に対する電子回路20からの電磁的作用による通過特性の劣化は低減されるが、第2の平衡線路16に対する電子回路20からの電磁的作用による通過特性の劣化は低減されていない。このことから、隣接する電子回路20からの電磁的作用による通過特性の劣化を、選択的に低減できることがわかる。
実施例6のように、第1及び第2の平衡線路14、16の一方のみを境界線Tに対して傾斜させる場合は、隣接配置された電子回路20において、傾斜させた方の平衡線路の側に誘導性回路要素が偏在している場合に特に有効である。
比較例、実施例1~6より、動作周波数帯を50~90GHzとした場合、第1の平衡線路14の境界線Tに対する傾斜角度θ1、及び第2の平衡線路16の境界線Tに対する傾斜角度θ2は、75°より小さくするのが好ましく、15°~60°の範囲内とするのがより好ましい。
以上述べたように、本発明は、隣接する電子回路との電磁的作用によって生じる電気特性の劣化を低減することができるという効果を有し、平衡不平衡変換器及びそれを備えた半導体集積回路の全般に有用である。
1 平衡不平衡変換器
10 基板
12 不平衡線路
12a 第1端
12b 第2端
12c 長手方向中心
12d 第1の線路部分
12e 第2の線路部分
14 第1の平衡線路
14a 第3端
14b 第4端
16 第2の平衡線路
16a 第5端
16b 第6端
18 グランド層
20 電子回路
22 メアンダ線路
100 半導体集積回路
D1、D2、D3、D4 ダイオード
GND グランド端子
B ビアホール
T 境界線

Claims (8)

  1. 平衡信号と不平衡信号を相互に変換する平衡不平衡変換器(1)であって、
    誘電体あるいは半導体からなる基板(10)と、
    前記基板上に形成され、第1端(12a)にて前記不平衡信号が入力又は出力され、第2端(12b)が開放された不平衡線路(12)と、
    前記基板上に前記不平衡線路の前記第1端から長手方向の中心(12c)までの線路部分(12d)に対し並行に配置され、前記中心側の第3端(14a)にて前記平衡信号が出力又は入力され、第4端(14b)が接地された第1の平衡線路(14)と、
    前記基板上に前記不平衡線路の前記第2端から前記中心までの線路部分(12e)に対し並行に配置され、前記中心側の第5端(16a)にて前記平衡信号が出力又は入力され、第6端(16b)が接地された第2の平衡線路(16)と、
    を備え、前記不平衡線路は、前記不平衡線路の前記第1端から前記不平衡線路の中心(12c)までの線路部分(12d)と前記不平衡線路の前記第2端から前記中心までの線路部分(12e)とが前記中心で1つの角度を形成するように、前記中心で前記第1及び第2の平衡線路の反対側に折れ曲がっていることを特徴とする平衡不平衡変換器。
  2. 前記基板上に前記平衡不平衡変換器の前記第1及び第2の平衡線路側に隣接して配置された電子回路(20)と前記平衡不平衡変換器との境界線(T)に対して、前記第1の平衡線路及び前記第2の平衡線路の少なくとも一方が傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の平衡不平衡変換器。
  3. 前記第1の平衡線路の前記境界線に対する傾斜角度(θ1)と、前記第2の平衡線路の前記境界線に対する傾斜角度(θ2)が、等しいことを特徴とする請求項2に記載の平衡不平衡変換器。
  4. 前記第1の平衡線路の前記境界線に対する傾斜角度(θ1)、あるいは前記第2の平衡線路の前記境界線に対する傾斜角度(θ2)のいずれかが、75°より小さいことを特徴とする請求項2~3のいずれか1項に記載の平衡不平衡変換器。
  5. 前記第1の平衡線路の前記境界線に対する傾斜角度(θ1)、あるいは前記第2の平衡線路の前記境界線に対する傾斜角度(θ2)のいずれかが、15°以上60°以下の範囲内であることを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の平衡不平衡変換器。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の平衡不平衡変換器(1)と、半導体製である前記基板上に前記平衡不平衡変換器の前記第1及び第2の平衡線路の側に隣接して配置された電子回路(20)と、を備え
    前記第1の平衡線路と、第2の平衡線路と、前記不平衡線路とは、同一平面上に形成されていることを特徴とする半導体集積回路。
  7. 前記電子回路が周波数変換器であることを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路。
  8. 前記電子回路は、誘導性回路素子を含むことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の半導体集積回路。
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