JP7068283B2 - 洗剤組成物 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2016年6月13日出願の、「Detergent Compositions」という名称の米国仮特許出願第62/349169号明細書に対する優先権およびその利益を主張するものであり、その開示は、その全体が参照により本明細書に援用される。
本開示は、1つ以上の多糖誘導体を含む組成物であって、多糖誘導体は、1つ以上のポリエーテル基、1つ以上のポリアミン基またはポリエーテル基とポリアミン基との組み合わせを含むことができる、組成物に関する。
酵素合成または微生物の遺伝子操作を用いて新規構造の多糖類を見出す要求に駆られて、研究者らは、生分解性であり、かつ再生可能な供給源の供給原料から経済的に製造することができるオリゴ糖類および多糖類を発見するに至った。
洗濯、衣類、食器洗いまたは他のクリーニング組成物などの近代洗剤組成物は、アニオン性、非イオン性、カチオン性、両性、双性イオン性および/または半極性の界面活性剤などの一般的な洗剤成分、ならびにプロテアーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、アミラーゼおよび/またはペルオキシダーゼなどの酵素を含む。洗濯洗剤および/または衣類ケア組成物は、清浄であり、新鮮であり、かつ殺菌されているのみならず、保持された外観および完全性も有する衣類を得る1つ以上の目的を有する様々な洗剤成分をさらに含む。そのため、香料、衛生剤、昆虫防除剤、漂白剤、衣類柔軟剤、染料固着剤、防汚剤および衣類光沢剤などのベネフィット剤が洗濯洗剤および/または衣類ケア組成物に組み込まれている。そのような洗剤組成物を使用する際、洗濯および/または衣類ケアプロセス中にまたは後に有効であるように、これらの化合物のいくらかが衣類上に堆積することが重要である。
洗剤組成物の一部を形成する成分の多くは、再生不能な石油供給原料から製造され、再生可能な資源から製造される改善された洗浄性能を提供する洗剤組成物を調合することが依然として必要とされている。
本開示は、多糖誘導体を含む組成物であって、多糖誘導体は、
a)1つ以上のポリアミン基、
b)1つ以上のポリエーテル基、または
c)a)とb)との組み合わせ
で置換された多糖を含み、
多糖は、
A)25~35%のアルファ-1,3-グリコシド結合、55~75%のアルファ-1,6-グリコシド結合および5~15%のアルファ-1,3,6-グリコシド結合を含み、かつ5000ダルトン未満の重量平均分子量を有する多糖A、
B)10~20%のアルファ-1,4-グリコシド結合、30~88重量%のアルファ-1,6-グリコシド結合および5~50%のアルファ-1,4,6-またはアルファ-1,2,6-グリコシド結合、5000ダルトン未満の重量平均分子量を含む多糖B、および/または
C)0~50%のアルファ-1,3-グリコシド結合および/または0~40%のアルファ-1,4-グリコシド結合、1~50%のアルファ-1,2-グリコシド結合およびアルファ-1,2,6-グリコシド結合、0~25%のアルファ-1,3,6-グリコシド結合ならびに99.5%未満のアルファ-1,6-グリコシド結合、300,000ダルトン未満の重量平均分子量を含む多糖C
である、組成物に関する。
本開示は、本組成物を使用する方法であって、基材を本組成物と接触させる工程を含む方法にも関する。
すべての引用される特許および非特許文献の開示は、それらの全体が参照により本明細書に援用される。
本明細書で用いる場合、用語「実施形態」または「開示」は、限定的であることを意味するものではなく、特許請求の範囲で定義されるかまたは本明細書に記載される実施形態のいずれにも一般的に適用される。これらの用語は、本明細書では同じ意味で用いられる。
特に開示しない限り、用語「1つの(a)」および「1つの(an)」は、本明細書で用いる場合、参照される特徴の1つ以上(すなわち少なくとも1つ)を包含することを意図する。
量、濃度、値またはパラメータが、範囲または上限値および下限値のリストのいずれかで示される場合、これは、範囲が別個に開示されているかどうかにかかわらず、任意の範囲上限と任意の範囲下限との任意の対から形成されるすべての範囲を具体的に開示していると理解されるべきである。例えば、「1~5」の範囲が列挙される場合、列挙された範囲は、その範囲内の任意の単一値を含むとして、またはその範囲、例えば「1~4」、「1~3」、「1~2」、「1~2および4~5」、「1~3および5」間に包含される任意の値として解釈されるべきである。数値の範囲が本明細書で列挙される場合、特に明記しない限り、その範囲は、その端点ならびにその範囲内のすべての整数および分数を含むことを意図する。
本開示の特徴および利点は、以下の詳細な説明を読むことで当業者によってさらに容易に理解されるであろう。明確にするために、別個の実施形態との関連で上におよび下に記載されている本開示の所定の特徴は、単一の要素での組み合わせにおいても提供され得ることが十分に理解されるべきである。反対に、簡潔にするために、単一の実施形態との関連で記載されている本開示の様々な特徴は、別個にまたは任意の副次的組み合わせでも提供され得る。さらに、文脈が特に具体的に明記しない限り、単数形についての言及は、複数も含み得る(例えば、「1つの」は、1つ以上を意味し得る)。
本出願に明記される様々な範囲での数値の使用は、特に明確に指示しない限り、提示範囲内の最小値および最大値が両方とも語「約」で先行されるかのように近似値として提示されている。このようにして、提示範囲の上下のわずかな変動を用いてこの範囲内の値と同じ結果を実質的に達成することができる。同様に、これらの範囲の開示は、最小値と最大値との間のそれぞれのおよびあらゆる値を含む連続範囲であることを意図している。
本明細書で用いる場合、用語「多糖」は、アルファ-グリコシド結合で結合したグルコースモノマー単位を含むポリマーを意味する。いずれの多糖が記載されているかに応じて、アルファグリコシド結合は、1,2-、1,3-、1,4-、1,6-、1,2,6-、1,3,6-、1,4,6-またはそれらの様々な組み合わせであり得る。多糖は、分枝しており、分枝している0.5~55%の範囲のアルファ-グリコシド結合、例えば1,2,6-、1,3,6-または1,4,6-グリコシド結合を有する。
用語「多糖誘導体」は、多糖の炭素原子2、3、4または6のヒドロキシル基の少なくとも1つが修飾されている、例えばa)1つ以上のポリアミン基、b)1つ以上のポリエーテル基、またはc)a)とb)との組み合わせで置換されている多糖A、Bおよび/またはCを意味する。多糖の炭素原子は、Cnが炭素原子nを表す、例えばC2が炭素原子2を表す、以下:
Figure 0007068283000001

の番号付けシーケンスを有する。
単独でまたは「アルキルチオ」もしくは「ハロアルキル」などの複合語でのいずれかで用いられる用語「アルキル」には、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピルまたは異なるブチル、ペンチルもしくはヘキシル異性体などの直鎖、分岐、環状アルキルまたはそれらの組み合わせが含まれる。直鎖アルキルは、1~12個の範囲の炭素原子を有することができる一方、分岐および環状アルキル鎖アルキル基は、3~12個の範囲の炭素原子を有することができる。
用語「水溶性」または「水分散性」は、25℃でpH7の水に1重量%以上可溶である多糖A、B、Cおよび/またはそれらの多糖誘導体に関する。重量百分率は、水に可溶な多糖の総重量、例えば100グラムの水中の1グラムの多糖Aに基づくものである。
本明細書で用いる場合、「重量平均分子量」または「M」は、M=ΣN /ΣN(式中、Mは、鎖の分子量であり、Nは、その分子量の鎖の数である)として計算される。重量平均分子量は、静的光散乱、ガスクロマトグラフィー(GC)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、小角中性子散乱、X線散乱および沈降速度などの技術によって測定することができる。
本明細書で用いる場合、「数平均分子量」または「M」は、サンプル中のポリマー鎖のすべての統計的平均分子量に関する。数平均分子量は、M=ΣN/ΣN(式中、Mは、鎖の分子量であり、Nは、その分子量の鎖の数である)として計算される。ポリマーの数平均分子量は、ゲル透過クロマトグラフィー、(マーク・フウィンク(Mark-Houwink)方程式)による粘度測定および蒸気圧オスモメトリー、末端基測定またはプロトンNMRなどの束一的方法などの技術によって測定することができる。
本明細書で用いる場合、「多分散性散指数」、「PDI」、「不均質指数」および「分散度」は、所与のポリマー(グルコースオリゴマーなどの)サンプル中の分子量分布の尺度を指し、重量平均分子量を数平均分子量で割ることによって計算することができる(PDI=M/M)。
用語「グリコシド結合」および「グリコシドボンド」は、本明細書では同じ意味で用いられ、炭水化物(糖)分子を別の炭水化物などの別の基に結合させる共有結合のタイプを指す。用語「アルファ-X,Y-グリコシド結合」は、本明細書で用いる場合、アルファ-Dグルコース分子を、アルファ-D-グルコース環上の炭素原子XおよびYを通して互いに結合させるタイプの共有結合を指す。例えば、アルファ-1,3-グリコシド結合は、1つのグルコース分子が炭素1上の酸素原子を介して隣接グルコース分子と結合し、炭素3上の酸素原子を介して別の隣接グルコース分子と結合していることを意味する。これらの結合は、様々な多糖構造(1)、(2)および(3)において以下に例示される。本明細書では、「アルファ-D-グルコース」は、「グルコース」と言われる。
用語「アルファ-グルカノヒドロラーゼ」、「グルカノヒドロラーゼ」は、本明細書で用いる場合、アルファ-グルカンオリゴマーをエンド-またはエキソ-加水分解することができる酵素を指す。グルカノヒドロラーゼは、所定のアルファ-グリコシド結合へのその加水分解活性によって定義され得る。例としては、デキストラナーゼ(EC3.2.1.1;アルファ-1,6-連結グリコシド結合をエンド加水分解することができる)、ムタナーゼ(EC3.2.1.59;アルファ-1,3-連結グリコシド結合をエンド加水分解することができる)およびアルテルナナーゼ(EC3.2.1.-;アルテルナンをエンド加水分解的に開裂することができる)が挙げられるが、それらに限定されない。
多糖Aは、その全体が参照により本明細書に援用される国際公開第2015/183729号パンフレットに記載されている方法に従って酵素的に製造することができる。いくつかの実施形態において、多糖Aは、25~35%のアルファ-1,3-グリコシド結合、55~75%のアルファ-1,6-グリコシド結合、5~15%のアルファ-1,3,6-グリコシド結合および5000ダルトン未満の重量平均分子量を含むかまたはそれらから本質的になることができる。いくつかの実施形態において、多糖Aは、5未満の多分散性指数を有することができる。いくつかの実施形態において、多糖Aは、25℃で1重量%以上の水溶解度を有することができる。多糖Aの代表的な例は、アルファ-1,3-アルファ-1,6-およびアルファ-1,3,6-グリコシド結合の例を示す、下記:
Figure 0007068283000002

に従った構造(1)を有することができる。
他の実施形態において、多糖Aは、25~35%のアルファ-1,3-グリコシド結合、55~65%のアルファ-1,6-グリコシド結合および5~15%のアルファ-1,3,6-グリコシド結合を含むかまたはそれらから本質的になることができる。他の実施形態において、多糖Aは、27~31%のアルファ-1,3-グリコシド結合、57~61%のアルファ-1,6-グリコシド結合および7~11%のアルファ-1,3,6-グリコシド結合を含むかまたはそれらから本質的になることができる。なおもさらなる実施形態において、多糖Aは、4%未満、または2%未満、または1%未満、または0.5%未満のアルファ-1,4-グリコシド結合を含む。
多糖Bは、その全体が参照により本明細書に援用される国際公開第2015/183722号パンフレットの手順に従って酵素的に製造することができる。十分な量のアルファ-1,2-分枝を多糖へ導入するために、国際公開第2015/0183714号パンフレットまたはPCT/カナダ特許出願公開第2015/095687号明細書に記載され、例えば、「gtfJ18T1」、「EC0059T1」、「gtf9905」として特定されるアルファ-1,2-分枝酵素を多糖の製造中に添加することができる。他の実施形態において、アルファ-1,2-分枝を生成することが知られる任意の他の酵素を添加することができる。いくつかの実施形態において、多糖Bは、10~20%のアルファ-1,4-グリコシド結合、30~88%のアルファ-1,6-結合および5~50%のアルファ-1,4,6-またはアルファ-1,2,6-グリコシド結合、5000ダルトン未満の範囲の重量平均分子量、ならびに少なくとも1重量%の25℃での水溶解度を含むかまたはそれらから本質的になることができる。他の実施形態において、多糖Bは、13~17%のアルファ-1,4-グリコシド結合、35~80%のアルファ-1,6-結合および10~50%のアルファ-1,4,6-またはアルファ-1,2,6-グリコシド結合を含むかまたはそれらから本質的になることができる。いくつかの実施形態において、多糖Bは、少なくとも1重量%の25℃での水溶解度を有することができる。多糖Bの代表的な例は、アルファ-1,4-、アルファ-1,6-、アルファ-1,4,6-およびアルファ-1,2,6-結合の例を示す、下記:
Figure 0007068283000003

に従った構造(2)を有することができる。
多糖Cは、その全体が参照により本明細書に援用される国際公開第2015/183714号パンフレットの手順に従って酵素的に製造することができる。いくつかの実施形態において、多糖Cは、0~50%のアルファ-1,3-グリコシド結合、0~40%のアルファ-1,4-グリコシド結合、1~50%のアルファ-1,2-およびアルファ-1,2,6-グリコシド結合の組み合わせ、0~25%のアルファ-1,3,6-グリコシド結合、99.5%未満のアルファ-1,6-グリコシド結合、ならびに300,000ダルトン未満の重量平均分子量を含むかまたはそれらから本質的になることができる。他の実施形態において、多糖Cは、15~35%のアルファ-1,4-グリコシド結合を有することができる。他の実施形態において、アルファ-1,3-およびアルファ-1,3,6-グリコシド結合の合計は、3~50%であり得る。いくつかの実施形態において、多糖Cは、少なくとも1重量%の25℃での水への溶解度を有することができる。多糖Cの代表的な例は、アルファ-1,3-、アルファ-1,4-、アルファ-1,2-、アルファ-1,2,6-、アルファ-1,3,6-およびアルファ1,6-グリコシド結合の例を示す、下記:
Figure 0007068283000004

に従った構造(3)を有することができる。
多糖A、Bおよび/またはCの任意の1つ以上を、多糖の分子量を下げるために多糖の形成中または多糖の形成後にアルファ-グルカンヒドロラーゼと接触させることができる。いくつかの実施形態において、アルファ-グルカンヒドロラーゼは、多糖の形成中に存在することができる一方、他の実施形態において、アルファ-グルカンヒドロラーゼは、多糖の形成後に添加することができる。
用語「多糖誘導体」は、下の構造4a~4g(式中、置換基の少なくとも1つは、ポリアミンおよび/またはポリエーテルである)に従って置換基を有する上記の多糖A、Bおよび/またはCの少なくとも1つを意味する。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのポリアミン基は、1つ以上のポリエーテル基で終端されている。構造4a~4gは、糖A、Bおよび/またはC中に存在することができる様々な繰り返し単位を表す。明確にする目的で、アルファ-1,2-、アルファ-1,3-、アルファ-1,4-、アルファ-1,6-、アルファ-1,2,6-、アルファ-1,3,6-およびアルファ1,4,6-繰り返し単位のそれぞれは別個に示され、アルファ結合したグルコースモノマー単位の立体化学は示されていない。
Figure 0007068283000005

Figure 0007068283000006
多糖誘導体を含む組成物であって、多糖誘導体は、多糖A、Bおよび/またはCを含み、多糖A、Bおよび/またはCは、構造4a~4g:
(式中、各R、RおよびRは、独立して、水素、
-RC(O)NR、-RNR、-RC(NOH)NR、-RCN、-RC(O)OR10
-C(O)OR10、-C(O)NRまたは-(RO)Hであり、
各Rは、独立して、-CHOH、-CHO-R-C(O)NR
-CHORNR、-CHORC(NOH)NR、-CHORCN、
-CHORCO10、-CHNR、-CHOC(O)OR10、-CO13、-C(O)NR
-CHO(RO)Hまたは-CHOC(O)NRであり、
各Rは、独立して、ヒドロキシルで任意選択的に置換されたC~C12アルキレンであり、
各RまたはRは、独立して、水素、C~C12アルキル、(-RO-)H、ポリアミンまたは(-R-NR1112であり、
各R10は、独立して、水素、C~C12アルキルまたはカチオンであり、
各R11またはR12は、独立して、水素、R10または(-RO)Hであり、
13は、水素、C~C12アルキル、(-RO-)Hまたはカチオンであり、
各xは、独立して、2~100であり、
各qは、独立して、0~12である)
によって表されるものから選択される少なくとも1つの対応する繰り返し単位を含み、
各多糖A、BまたはCは、a)少なくとも1つのポリアミン、b)少なくとも1つのポリエーテル(-RO-)H、またはc)a)とb)との組み合わせを含み、ポリアミンは、線状ポリアミン、分岐ポリアミンまたは樹枝状ポリアミンである、組成物が本明細書で開示される。
一実施形態において、各xは、独立して、2~100である。いくつかの実施形態において、各xは、独立して、2~90、または2~80、または2~70、または2~60、または2~50、または2~40、または2~30、または2~20である。一実施形態において、各qは、独立して、0~12である。いくつかの実施形態において、各qは、独立して、1~12、または1~10、または3~12である。いくつかの実施形態において、qは、0である。
(-RO-)Hポリエーテル基の各R基は、互いに独立して選択することができる。これは、例えば、各-RO-繰り返し単位が同じまたは異なるものであり得ることを意味する。いくつかの実施形態において、各Rは、-CHCH-であり得る。いくつかの実施形態において、各Rは、-CHCH(CH)-であり得る。他の実施形態において、Rは、ランダム配置またはブロック配置での-CHCH-と-CHCH(CH)-との組み合わせであり得る。いくつかの実施形態において、ポリエーテル基は、(-CHCHO-)による繰り返し単位を有する。いくつかの実施形態において、ポリエーテル基は、(-CHCH(CH)O-)による繰り返し単位を有する。いくつかの実施形態において、ポリエーテル基は、(-CHCHO-)、(-CHCH(CH)O-)またはそれらの組み合わせによる繰り返し単位を有する。いくつかの実施形態において、ポリエーテルは、(-CHCHO-)基および(-CHCH(CH)O-)基を両方とも含有する。
(-R-NR1112基の各R基は、互いに独立して選択することができる。これは、例えば、各-R-NR11-繰り返し単位が同じまたは異なるものであり得ることを意味する。いくつかの実施形態において、各Rは、-CHCH-であり得る。他の実施形態において、Rは、ランダム配置またはブロック配置での-CHCH-と-CHCH(CH)-との組み合わせであり得る。いくつかの実施形態において、ポリアミン基は、((CHNH)(式中、yは、両端を含めて2~6である)による繰り返し単位を有する。さらに、アミン基の1つ以上は、例えば、公開特許出願国際公開第2015/095358号パンフレットに開示されているように、第四級化して第四級アミン基を生成することができる。第四級化されているアミン基の百分率は、100%以下であり得る。
単独でまたは「アルキルチオ」もしくは「ハロアルキル」などの複合語でのいずれかで用いられる用語「アルキル」には、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピルまたは異なるブチル、ペンチルもしくはヘキシル異性体などの直鎖、分岐、環状アルキルまたはそれらの組み合わせが含まれる。直鎖アルキルは、1~12個の範囲の炭素原子を有することができる一方、分岐および環状アルキル鎖アルキル基は、3~12個の範囲の炭素原子を有することができる。用語「アルキレン」は、本明細書で用いる場合、アルキレン基の各端で炭素原子を通して他の部分と化学結合している直鎖、分岐または環状ラジカルを意味し、飽和および不飽和ラジカルを含む。
用語「ポリアミン基」は、2個以上のアミノ官能基を有し、かつ1~10もしくは1~12の範囲の繰り返し単位を含有する線状有機ラジカル、または2個以上のアミノ基を有し、かつ3~12の範囲の繰り返し単位を含有する分岐もしくは樹枝状有機ラジカルを意味する。本明細書で用いる場合、「樹枝状」は、樹状の超分枝形態を有することを意味する。樹枝状ポリアミン基は、長さが等しいかまたは等しくないアームを有することができる。ポリアミン基のすべての実施形態において、構造は、-NRで終端されている。例として、構造5a、5b、5cおよび5dによって表されるポリアミン基が考えられ、星印*で示される多糖への結合点を有するラジカルとして示される。
Figure 0007068283000007

Figure 0007068283000008
多糖誘導体を含む組成物の一実施形態において、1つ以上のポリアミン基は、構造5a:
Figure 0007068283000009

(式中、
各Rは、独立して、ヒドロキシルで任意選択的に置換されたC~C12アルキレンであり、
各RまたはRは、独立して、水素、C~C12アルキル、(-RO-)H、ポリアミンまたは(-R-NR1112であり、
各R11またはR12は、独立して、水素、R10または(-RO)Hであり、
各R10は、独立して、水素、C~C12アルキルまたはカチオンであり、
各xは、独立して、2~100であり、および
qは、0~12である)
によって表されるラジカルを含む。別の実施形態において、qは、1~12である。さらに別の実施形態において、qは、0である。
多糖誘導体を含む組成物の一実施形態において、1つ以上のポリアミン基は、構造5b:
Figure 0007068283000010

(式中、
各Rは、独立して、ヒドロキシルで任意選択的に置換されたC~C12アルキレンであり、
各RまたはRは、独立して、水素、C~C12アルキル、(-RO-)H、ポリアミンまたは(-R-NR1112であり、
各R11またはR12は、独立して、水素、R10または(-RO)Hであり、
各R10は、独立して、水素、C~C12アルキルまたはカチオンであり、
各xは、独立して、2~100であり、および
qは、0~12である)
によって表されるラジカルを含む。別の実施形態において、qは、1~12である。さらに別の実施形態において、qは、0である。
多糖誘導体を含む組成物の一実施形態において、1つ以上のポリアミン基は、構造5c:
Figure 0007068283000011

(式中、
各Rは、独立して、ヒドロキシルで任意選択的に置換されたC~C12アルキレンであり、
各RまたはRは、独立して、水素、C~C12アルキル、(-RO-)H、ポリアミンまたは(-R-NR1112であり、
各R11またはR12は、独立して、水素、R10または(-RO)Hであり、
各R10は、独立して、水素、C~C12アルキルまたはカチオンであり、
各xは、独立して、2~100であり、および
qは、0~12である)
によって表されるラジカルを含む。別の実施形態において、qは、1~12である。さらに別の実施形態において、qは、0である。
多糖誘導体を含む組成物の一実施形態において、1つ以上のポリアミン基は、構造5d:
Figure 0007068283000012

(式中、
各Rは、独立して、ヒドロキシルで任意選択的に置換されたC~C12アルキレンであり、
各RまたはRは、独立して、水素、C~C12アルキル、(-RO-)H、ポリアミンまたは(-R-NR1112であり、
各R11またはR12は、独立して、水素、R10または(-RO)Hであり、
各R10は、独立して、水素、C~C12アルキルまたはカチオンであり、
各xは、独立して、2~100であり、および
qは、0~12である)
によって表されるラジカルを含む。別の実施形態において、qは、1~12である。さらに別の実施形態において、qは、0である。
用語「カチオン」は、正電荷を帯びているイオンを意味する。カチオンは、無機カチオン、例えばアルカリ金属Li、Na、K、Rb、Csのいずれか1つのカチオン;アルカリ土類金属Be、Mg、Ca、Ba、Srのいずれか1つのカチオン;遷移金属のいずれか1つのカチオン;または有機カチオン、例えばアンモニウムイオン、アンモニウム(NH )、テトラアルキルアンモニウムカチオンまたはそれらの組み合わせであり得る。一実施形態において、カチオンは、Li、Na、K、Rb、Csまたはそれらの組み合わせのカチオンである。別の実施形態において、カチオンは、Be、Mg、Ca、Ba、Srまたはそれらの組み合わせのカチオンである。さらに別の実施形態において、カチオンは、遷移金属のいずれか1つまたはそれらの組み合わせのカチオンである。別の実施形態において、カチオンは、アンモニウムイオン、アンモニウム、テトラアルキルアンモニウムカチオンまたはそれらの組み合わせである。一実施形態において、カチオンは、アンモニウムである。別の実施形態において、カチオンは、テトラアルキルアンモニウムカチオンである。
本明細書で用いる場合、用語「有効量」は、所望の効果を達成するのに好適である、使用または投与される物質の量を意味するであろう。物質の有効量は、用途に応じて変わり得る。当業者は、典型的には、特定の用途または対象にとっての有効量を過度の実験なしに決定することができるであろう。
用語「酵素加水分解に対する耐性」は、酵素加水分解への多糖A、Bおよび/もしくはCまたはそれらの誘導体の相対的な安定性を意味するであろう。加水分解に対する耐性を有することは、洗剤、衣類ケアおよび/またはランドリーケア用途など、酵素が存在する用途でのこれらの物質の使用にとって重要である。いくつかの実施形態において、多糖A、Bおよび/もしくはCまたはそれらの誘導体は、セルラーゼに耐性がある。他の実施形態において、多糖A、Bおよび/もしくはCまたはそれらの誘導体は、プロテアーゼに耐性がある。なおもさらなる実施形態において、多糖A、Bおよび/もしくはCまたはそれらの誘導体は、アミラーゼに耐性がある。他の実施形態において、多糖A、Bおよび/もしくはCまたはそれらの誘導体は、多数のクラスの酵素、例えば2つ以上のセルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼまたはそれらの組み合わせに耐性がある。任意の特定の酵素に対する耐性は、それぞれの酵素での処理後に残留している少なくとも50、60、70、80、90、95または100%の物質を有すると定義されるであろう。残留百分率は、SEC-HPLCを用いて、酵素処理後の上清を測定することによって測定され得る。酵素耐性を測定するためのアッセイは、以下の手順を用いて決定することができる:多糖A、Bおよび/もしくはCまたはそれらの誘導体のサンプルをバイアル中の水に添加し、PTFE磁気攪拌棒を用いて混合して1重量パーセント水溶液をもたらす。水性混合物は、pH7.0および20℃で生成する。多糖A、Bおよび/もしくはCまたはそれらの誘導体が完全に溶解した後、セルラーゼ(PURADEX(登録商標)EGL)、アミラーゼ(PURASTAR(登録商標)ST L)またはプロテアーゼ(SAVINASE(登録商標)16.0L)の1.0ミリリットル(mL)(1重量パーセントの酵素調合物)を添加し、20℃で72時間(hr)混合する。72時間の攪拌後、反応混合物を10分間70℃に加熱して添加酵素を不活性化し、結果として生じた混合物を室温に冷却し、遠心分離してあらゆる沈澱物を除去する。上清を、回収された多糖A、Bおよび/もしくはCまたはそれらの誘導体についてSEC-HPLCによって分析し、酵素が反応混合物にまったく添加されなかった対照と比較する。それぞれの多糖A、Bおよび/もしくはCまたはそれらの誘導体についての面積カウントのパーセント変化は、それぞれの酵素処理に対する物質の相対耐性を試験するために用いられ得る。全体に対する面積のパーセント変化は、特定の酵素での処理後に残留している物質の相対量を評価するために用いられるであろう。少なくとも50%、好ましくは少なくとも60、70、80、90、95または100%のパーセント回収率を有する物質は、それぞれの酵素処理に「耐性がある」と考えられるであろう。
多糖A、Bおよび/もしくはCまたはそれらの誘導体は、合成化合物、人造化合物である。同様に、多糖誘導体を含む組成物は、合成配合物、人造配合物である。
用語「置換度」(DoS)は、本明細書で用いる場合、多糖誘導体の各モノマー単位(グルコース)中で置換されたヒドロキシル基の平均数を意味する。最大で3つのヒドロキシル基が多糖A、Bおよび/またはCにおけるグルコースモノマー単位中にあるため、置換度は、3以下であり得る。
用語「モル置換」(M.S.)は、本明細書で用いる場合、多糖A、Bおよび/もしくはCまたはそれらの誘導体の1モノマー単位当たりの有機基のモルを意味する。多糖誘導体についてのモル置換値は、非常に高い上限、例えば百単位または千単位でも有し得ることが指摘される。例えば、有機基が、多糖のヒドロキシル基の1つへのエチレンオキシドに付加によるヒドロキシル含有アルキル基である場合、エチレンオキシドからそのようにして形成されたヒドロキシル基は、次にポリエーテルを形成するためにさらにエーテル化することができる。
本明細書の語句「水性組成物」は、溶媒が少なくとも約20重量%の水であり、かつ多糖誘導体を含む溶液または混合物を意味する。本明細書の水性組成物の例は、水溶液および親水コロイドである。
用語「親水コロイド」および「ハイドロゲル」は、本明細書では同じ意味で用いられる。親水コロイドは、水が分散媒であるコロイド系を意味する。本明細書の「コロイド」は、別の物質全体にわたって微視的に分散している物質を意味する。そのため、本明細書の親水コロイドは、水または水溶液中の多糖誘導体の分散系、エマルジョン、混合物または溶液を意味することもできる。
本明細書の用語「水溶液」は、溶媒が水である溶液を意味する。多糖誘導体は、水溶液に分散、混合および/または溶解され得る。水溶液は、本明細書の親水コロイドの分散媒として機能することができる。
用語「分散剤(dispersant)」および「分散剤(dispersion agent)」は、1つの物質の別の物質中の分散系の形成および安定化を促進する物質を意味するために本明細書において同じ意味で用いられる。本明細書の「分散系」は、水性組成物全体にわたって散乱しているかまたは一様に分布している1つ以上の粒子、例えばパーソナルケア製品、医薬品、食品、家庭用製品または工業製品の任意の成分を含む水性組成物を意味する。多糖誘導体は、本明細書で開示される水性組成物中で分散剤として機能することができると考えられる。
用語「粘度」は、本明細書で用いる場合、親水コロイドなどの流体または水性組成物が、それを流れさせる傾向がある力に抵抗する程度の尺度を指す。本明細書で用いることができる粘度の様々な単位には、センチポイズ(cP)およびパスカル-秒(Pa・s)が含まれる。センチポイズは、100分の1ポイズであり、1ポイズは、0.100kg・m-1・s-1に等しい。したがって、用語「粘度調整剤」および「粘度修正剤」は、本明細書で用いる場合、流体または水性組成物の粘度を変化させる/調整することができるあらゆるものを意味する。
用語「衣類」、「織物」および「クロス」は、天然および/または人造繊維の網状構造を有する織材料または不織材料を意味するために本明細書において同じ意味で用いられる。そのような繊維は、例えば、撚り糸もしくは編み糸であり得る。
本明細書の「衣類ケア組成物」は、何らかの方法で衣類を処理するのに好適な任意の組成物である。そのような組成物の好適な例としては、非洗浄繊維処理剤(糊抜き、洗浄、シルケット加工、漂白、着色、乾燥、印刷、バイオポリッシング、抗菌処理、防しわ処理、汚染抵抗処理などのための)、ランドリーケア組成物(例えば、ランドリーケア洗剤)および衣類柔軟剤が挙げられる。
用語「洗剤組成物」、「強力洗剤」および「万能洗剤」は、任意の温度での基材、例えば食器類、刃物類、車両、衣類、カーペット、アパレル、白色および着色織物の通常の洗浄にとって有用な組成物を意味するために本明細書において同じ意味で用いられる。
用語「セルラーゼ」および「セルラーゼ酵素」は、セルロース中のβ-1,4-D-グルコシド結合を加水分解し、それによってセルロースを部分的または完全に分解する酵素を意味するために本明細書において同じ意味で用いられる。セルラーゼは、代替的に、例えば「β-1,4-グルカナーゼ」と言うことができ、エンドセルラーゼ活性(EC3.2.1.4)、エキソセルラーゼ活性(EC3.2.1.91)またはセロビアーゼ活性(EC3.2.1.21)を有することができる。本明細書の所定の実施形態におけるセルラーゼは、カルボキシメチルセルロースなどのセルロースエーテル誘導体中のβ-1,4-D-グルコシド結合を加水分解することもできる。「セルロース」は、β-1,4結合D-グルコースモノマー単位の直鎖を有する不溶性多糖を意味する。
本明細書で用いる場合、用語「衣類の風合い」または「手触り」は、物理的、生理学的、心理学的、社会的またはそれらの任意の組み合わせであり得る衣類に対する人々の触覚感覚応答を意味する。いくつかの実施形態において、衣類の風合いは、American Association of Textile Chemists and Colorists(AATCC試験方法「202-2012,Relative Hand Value of Textiles:Instrumental Method」)によって示されるように、相対的な風合い値を測定するためのPHABROMETER(登録商標)System(Nu Cybertek,Inc.Davis,Californiaから入手可能)を用いて測定され得る。
組成物は、多糖誘導体を含み、多糖誘導体は、
a)1つ以上のポリアミン基、
b)1つ以上のポリエーテル基、または
c)a)とb)との組み合わせ
で置換された多糖を含み、
多糖は、
A)25~35%のアルファ-1,3-グリコシド結合、55~75%のアルファ-1,6-グリコシド結合および5~15%のアルファ-1,3,6-グリコシド結合を含み、かつ5000ダルトン未満の重量平均分子量を有する多糖A、
B)10~20%のアルファ-1,4-グリコシド結合、30~88重量%のアルファ-1,6-グリコシド結合および5~50%のアルファ-1,4,6-またはアルファ-1,2,6-グリコシド結合、5000ダルトン未満の重量平均分子量を含む多糖B、および/または
C)0~50%のアルファ-1,3-グリコシド結合および/または0~40%のアルファ-1,4-グリコシド結合、1~50%のアルファ-1,2-グリコシド結合およびアルファ-1,2,6-グリコシド結合、0~25%のアルファ-1,3,6-グリコシド結合ならびに99.5%未満のアルファ-1,6-グリコシド結合、300,000ダルトン未満の重量平均分子量を含む多糖C
である。
一実施形態において、多糖誘導体は、a)1つ以上のポリアミン基で置換された多糖を含む。別の実施形態において、多糖誘導体は、b)1つ以上のポリエーテル基で置換された多糖を含む。追加の実施形態において、多糖誘導体は、c)a)とb)との組み合わせで置換された多糖を含み、多糖は、1つ以上のポリアミン基で置換されており、かつまた1つ以上のポリエーテル基で置換されている。さらに別の実施形態において、多糖誘導体は、c)a)とb)との組み合わせで置換された多糖を含み、多糖上の1つ以上の置換基は、少なくとも1つのポリアミン基およびまた少なくとも1つのポリエーテル基の両方を含有する。さらなる実施形態において、多糖誘導体は、c)a)とb)との組み合わせで置換された多糖を含み、少なくとも1つのポリアミン基は、1つ以上のポリエーテル基で終端されている。その上さらなる実施形態において、多糖誘導体は、c)a)とb)との組み合わせで置換された多糖を含み、少なくとも1つのポリエーテル基は、1つ以上のポリアミン基で終端されている。
本明細書で開示される多糖誘導体は、置換度が3未満である場合には非置換および置換アルファ-D-グルコース環、置換度が3である場合には完全置換アルファ-D-グルコース環を多糖骨格が含むように、多糖骨格に沿ってランダムに置換されたポリエーテル基および/またはポリアミン基を有する多糖を含む。本明細書で用いる場合、用語「ランダムに置換された」は、ランダムに置換された多糖中のグルコース環上の置換基が非繰り返し的にまたはランダムに存在することを意味する。すなわち、置換グルコース環上の置換[すなわち多糖におけるグルコース環中の異なる原子上の(同じまたは異なるものであり得る)置換基]は、ポリマー上の全体置換がパターンをまったく有さないいように、多糖における第2置換グルコース環上の置換と同じまたは異なるものであり得る。さらに、置換グルコース環は、多糖内にランダムに存在する(すなわち、置換および非置換グルコース環のパターンが多糖内に存在しない)。
組成物は、液体、ゲル、粉末、親水コロイド、水溶液、顆粒、錠剤、カプセル、単一コンパートメント小袋またはマルチコンパートメント小袋の形態であり得る。いくつかの実施形態において、組成物は、液体、ゲル、粉末、単一コンパートメント小袋またはマルチコンパートメント小袋の形態である。
多糖A、Bおよび/またはCの誘導体
多糖誘導体は、公知の方法を用いて対応する多糖A、Bおよび/またはCから製造することができる。例えば、塩基の存在下での多糖A、Bおよび/またはCと、エポキシド、例えばエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドとの接触は、エーテル基がヒドロキシル基を含む、エーテルを含む多糖誘導体を生成することができる。ヒドロキシル基は、エポキシド分子とのさらなる反応を受けて、2つ以上のエーテル繰り返し単位を有するポリエーテルを生成し得る。エポキシドまたは多糖A、Bおよび/もしくはCのモル量に依存して、多糖のヒドロキシル基の1つ以上をモノアルコキシル化またはポリアルコキシ化することができる。
他の実施形態において、塩基の存在下での多糖A、Bおよび/またはCとエピクロロヒドリンとの接触、引き続くエポキシド基の少なくとも一部とアミンまたはポリアミンとの接触は、アミンおよびヒドロキシル官能基の両方を有する多糖誘導体を生成することができる。
他の実施形態において、塩基の存在下での多糖A、Bおよび/またはCと、クロロ酢酸アルキルまたはクロロギ酸アルキル、例えばクロロ酢酸メチル、クロロ酢酸エチル、クロロギ酸メチルまたはクロロギ酸エチルとの接触は、エステル官能性多糖誘導体の形成をもたらすことができる。エステル基の少なくとも一部とアミンまたはポリアミンとのその後の接触は、アミド官能基を含む多糖誘導体またはアミドおよびアミン官能基の両方を含む誘導体をもたらすことができる。
他の実施形態において、多糖A、Bおよび/またはCとアクリロニトリルとの接触は、シアノ官能性多糖誘導体をもたらすことができる。シアノ基の少なくとも一部は、水素および触媒または他の還元剤を使用して、還元してアミン官能性多糖誘導体を生成することができる。代替的に、シアノ基の少なくとも一部は、ヒドロキシルアミンで処理してアミドキシム、すなわち式-C(NOH)NRを有する基を形成することができる。アミン基の少なくとも一部は、その後、エポキシド、例えばエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドで処理して、アルコキシル化アミンで置換された多糖誘導体を生成することができる。
他の実施形態において、シアノ基の少なくとも一部は、塩基で処理してカルボン酸官能性多糖誘導体を形成することができる。化学量論量未満のシアノ基がカルボン酸基を形成するために処理される場合、残存シアノ基の少なくとも一部は、上で考察されたように還元するか、またはヒドロキシルアミンで処理してアミドキシムを形成することができる。カルボン酸官能基およびアミン官能基の両方を有する多糖誘導体は、広範囲のpH値での可溶性のために有用であり得る。
他の実施形態において、多糖A、Bおよび/またはCは、塩基の存在下において脱離基、例えばトシルクロリドで処理することができる。生成物は、次にアミンまたはポリアミンで処理することができる。
他の実施形態において、6位の炭素原子上にヒドロキシル基を有する多糖A、Bおよび/またはCは、酸化してカルボン酸および/またはアルデヒド官能性多糖誘導体を形成することができる。アルデヒド基の少なくとも一部は、アミンまたはポリアミンと接触させてイミンを形成することができ、イミンは、次に、例えばシアノ水素化ホウ素ナトリウムで還元してアミンまたはポリアミン官能性多糖誘導体を形成することができる。必要に応じて、カルボン酸官能基のいずれも、公知の方法を用いて、アミンまたはポリアミンと接触させてアミドまたはアミン官能性アミドを形成することができる。他の実施形態において、カルボン酸官能基は、エポキシドと接触させてポリエーテルを形成することができる。
なおもさらなる実施形態において、上で考察されたアミンまたはポリアミンのいずれも、その後、1つ以上のエポキシ官能性分子、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシドおよび/またはブチレンオキシドと接触させてアルコキシル化アミンを形成することができる。代替的に、アミンまたはポリアミンを多糖A、Bおよび/もしくはCまたは多糖誘導体と接触させる前に、アミンまたはポリアミンを最初にエポキシ官能性分子と接触させてアルコキシル化アミンを形成することができる。さらなる実施形態において、アミンの1つ以上をエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの両方と接触させて、エチレングリコールのブロックおよびプロピレングリコールのブロックを含有するポリエーテル、またはエチレングリコールおよびプロピレングリコール繰り返し単位を両方とも含むランダムポリエーテルを形成することができる。
いくつかの実施形態において、任意の1つの非水素R、R、RまたはRについての置換度は、0.1~3.0の範囲である。他の実施形態において、置換度は、0.1~2.5、または0.1~2.0、または0.2~2.0の範囲であり得る。多糖誘導体は、式(-CHCHO-)2~100、(-CHCH(CH)O-)2~100、((CH2~6NH)またはそれらの組み合わせ(式中、qは、0~12である)による1つ以上の繰り返し単位を有することができる。いくつかの実施形態において、qは、1~12または1~10である。項((CH2~6NH)は、((CHNH)(式中、yは、両端を含めて2~6である)として表すこともできる。本明細書で用いる場合、様々な値を示す添字は、繰り返し単位の潜在的な数を示すために用いられ、例えば、(CHCHO)2~100は、2~100の範囲の繰り返し単位を含有するポリエーテル基を意味する。いくつかの実施形態において、Rは、
-CHOCHCHC(O)NH(CHNH
-CHOCHCH(OH)CHNH(CHNH、-CHO(CHCHO)2~100H、
-CHO(CHCH(CH)O)2~100H、
-CHOCHCH(OH)CHNH-R-(N(R)-R0~12-NH
-CHNH(CH2~6NH、-C(O)NH(CH2~6NH、-CHOC(O)NH(CH2~6NH
-CHOCHCHC(O)NH(CH2~6NH(CHCHO)2~100H、
-CHOCHCHC(O)NH(CH2~6NH(CHCH(CH)O)2~100H、
-CHOCHCH(OH)CHNH(CH2~6NH(CHCHO)2~100H、
-CHOCHCH(OH)CHNH(CH2~6NH(CHCH(CH)O)2~100H、
-CHOCHCH(OH)CHNH-R-(N(R)-R0~12-NH(CHCHO)2~100H、
-CHOCHCH(OH)CHNH-R-(N(R)-R0~12-NH(CHCH(CH)O)2~100H、
-CHNH(CHCHO)1~100CHCHNH
-CHNH(CHCH(CH)O)1~100CHCHNH
-CHNH(CHCHO)1~100CHCHNH(CHCHO)1~100H、
-CHNH(CHCH(CH)O)1~100CHCHNH(CHCH(CH)O)1~100H、
-CHNHNHC(O)(CHCHO)1~100C(O)NHNH
-CHNHNHC(O)(CHCH(CH)O)1~100C(O)NHNH
-CHNHNHC(O)(CHCHO)1~100C(O)NHNH(CHCHO)1~100H、
-CHNHNHC(O)(CHCH(CH)O)1~100C(O)NHNH(CHCH(CH)O)1~100H、
-CHNH(CH2~6NH(CHCHO)2~100H、
-CHNH(CH2~6NH(CHCH(CH)O)2~100H、
-C(O)NH(CH2~6NH(CHCHO)2~100H、
-C(O)NH(CH2)2~6NH(CHCH(CH)O)2~100H、
-CHOC(O)NH(CH2~6NH(CHCHO)2~100H、
-CHOC(O)NH(CH2~6NH(CHCH(CH)O)2~100Hまたはそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態において、R、RおよびRは、独立して、-(CHCHO)2~100H、
-(CHCH(CH)O)2~100H、-CHCHC(O)NH(CH2~6NH
-CHCH(OH)CHNH(CH2~6NH
-CHCH(OH)CHNH-R-(N(R)-R0~12-NH
-CHCHC(O)NH(CH2~6NH(CHCHO)2~100H、
-CHCHC(O)NH(CH2~6NH(CHCH(CH)O)2~100H、
-CHCH(OH)CHNH(CH2~6NH(CHCHO)2~100H、
-CHCH(OH)CHNH(CH2~6NH(CHCH(CH)O)2~100H、
-CHCH(OH)CHNH-R-(N(R)-R0~12-NH(CHCHO)2~100H、
-CHCH(OH)CHNH-R-(N(R)-R0~12-NH(CHCH(CH)O)2~100H、
-C(O)NH(CH2~6NH(CHCHO)2~100H、
-C(O)NH(CH2~6NH(CHCH(CH)O)2~100H、
-CHOC(O)NH(CH2~6NH(CHCHO)2~100H、
-CHOC(O)NH(CH2~6NH(CHCH(CH)O)2~100Hまたはそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態において、多糖誘導体は、
-CHOCHCH(OH)CHNH(CH2~6NH(CHCH(CH)O)2~100H、および/または
-CHOCHCH(OH)CHNH-R-(N(R)-R0~12-NH(CHCHO)2~100
で置換された多糖を含む。
洗剤組成物
所望の用途次第で、多糖誘導体を、ランドリーケア、織物/衣類ケア、および/またはパーソナルケア製品での使用に好適な1つ以上の他の材料および/または活性成分と調合する、例えばブレンドし、混合し、それらに組み入れることができる。これに関連して、用語「多糖誘導体を含む組成物」には、例えば、多糖誘導体を含む水性調合物、レオロジー調整組成物、衣類処理/ケア組成物、ランドリーケア調合物/組成物、衣類柔軟剤もしくはパーソナルケア組成物(ヘアケア、スキンケアおよび口腔ケア)が含まれ得る。
いくつかの実施形態において、多糖誘導体を含む組成物は、衣類ケア組成物の形態であり得る。衣類ケア組成物は、手洗い、洗濯機洗浄ならびに/または例えば衣類の浸漬および/もしくは前処理などの他の目的のために使用することができる。衣類ケア組成物は、例えば、洗濯洗剤;衣類柔軟仕上げ剤;任意の洗浄、すすぎ、または乾燥機に入れられる製品;ユニットドースもしくはユニットスプレーの形態をとり得る。液体形形態での衣類ケア組成物は、水性組成物の形態であり得る。他の実施形態において、衣類ケア組成物は、粒状洗剤または乾燥機に入れられる衣類柔軟剤シートなどの乾燥形態であり得る。衣類ケア組成物の他の非限定的な例としては、粒状もしくは粉末形態の万能もしくは強力洗浄剤;液体、ゲル形態もしくはペースト形態の万能もしくは強力洗浄剤;液体洗剤もしくは乾燥微細衣類(例えば、傷みやすい衣類)洗剤;漂白剤添加物、「ステインスティック」、または前処理剤などのクリーニング補助剤;乾燥および湿潤ワイプ、パッドまたはスポンジなどの基質積載製品;スプレー剤およびミスト剤を挙げることができる。
組成物は、例えば、粉末、顆粒、ペースト、棒、ユニットドースまたは液体として任意の有用な形態であり得る。液体洗剤組成物は、約70重量%までの水および0重量%~約30重量%の有機溶媒を典型的に含有する水性であり得る。それは、30重量%以下の水を含有するコンパクトゲル型の形態でもあり得る。
1つ以上のポリエーテル基、1つ以上のポリアミン基またはそれらの組み合わせを含む多糖誘導体は、所望の製品中の成分として使用することができ、または1つ以上の追加の好適な成分とブレンドされ得、例えば衣類ケア用途、ランドリーケア用途、および/またはパーソナルケア用途として使用され得る。開示される組成物、例えば衣類ケア組成物、ランドリーケア組成物またはパーソナルケア組成物のいずれも、組成物の総乾燥重量(乾燥固形分基準)を基準として0.01~99重量パーセントの範囲の多糖誘導体を含むことができる。用語「総乾燥重量」は、あらゆる溶媒、例えば存在する可能性があるあらゆる水を排除した組成物の重量を意味する。他の実施形態において、組成物は、0.1~10重量%、または0.1~9重量%、または0.5~8重量%、または1~7重量%、または1~6重量%、または1~5重量%、または1~4重量%、または1~3重量%、または5~10重量%、または10~15重量%、または15~20重量%、または20~25重量%、または25~30重量%、または30~35重量%、または35~40重量%、または40~45重量%、または45~50重量%、または50~55重量%、または55~60重量%、または60~65重量%、または65~70重量%、または70~75重量%、または75~80重量%、または80~85重量%、または85~90重量%、または90~95重量%、または95~99重量%の多糖誘導体を含み、ここで、重量百分率は、組成物の総乾燥重量を基準としている。
組成物は、界面活性剤、酵素、洗剤ビルダー、錯化剤、ポリマー、防汚ポリマー、界面活性を高めるポリマー、漂白剤、漂白剤活性剤、漂白触媒、衣類柔軟仕上げ剤、粘土、気泡力増進剤、発泡抑制剤、さび止め剤、汚れ懸濁化剤、汚れ再付着防止剤、染料、殺菌剤、変色防止剤、光学的光沢剤、香料、飽和もしくは不飽和脂肪酸、染料移動抑制剤、キレート剤、色相染料(hueing dye)、カルシウムカチオン、マグネシウムカチオン、視覚信号伝達成分、消泡剤、構造化剤、増粘剤、アンチケーキング剤、デンプン、砂、ゲル化剤またはそれらの組み合わせの少なくとも1つをさらに含むことができる。いくつかの実施形態において、組成物は、着色剤、蛍光体、衣類柔軟仕上げ剤、加水分解性界面活性剤、防腐剤、収縮防止剤、防しわ剤、殺菌剤、殺真菌剤、加工助剤、pH調整剤、衣類柔軟剤、可溶化剤、酵素安定剤、ハイドロト-プ、キャリア、充填材またはそれらの組み合わせの少なくとも1つをさらに含むことができる。
組成物は、例えば、衣類ケア、ランドリーケアおよび/またはパーソナルケア用に有用な洗剤組成物であり得、かつ1つ以上の活性酵素をさらに含有し得る。好適な酵素の非限定的な例としては、プロテアーゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、脂質分解酵素(例えば、金属脂質分解酵素)、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ(例えば、アリールエステラーゼ、ポリエステラーゼ)、ペルヒドロラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、マンナナーゼ、ケラチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ(例えば、コリンオキシダーゼ)、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、ベータ-グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、メタロプロテイナーゼ、アマドリアーゼ、グルコアミラーゼ、アラビノフラノシダーゼ、フィターゼ、イソメラーゼ、トランスフェラーゼ、アミラーゼ、メタロプロテアーゼ、ホスファターゼ、ラクターゼ、セロビオヒドロラーゼ、アルファ-ガラクトシダーゼ、ベータ-ガラクトシダーゼ、ガラクタナーゼ、リゾチームまたはそれらの組み合わせが挙げられる。酵素が含まれる場合、それは、組成物の総重量を基準として約0.0001~0.1重量%の活性酵素で組成物中に存在し得る。他の実施形態において、酵素は、組成物の総重量を基準として約0.01~0.03重量%の活性酵素(例えば、純粋な酵素タンパク質として計算される)で存在することができる。いくつかの実施形態において、2つ以上の酵素の組み合わせを組成物に使用することができる。いくつかの実施形態において、2つ以上の酵素は、セルラーゼと、プロテアーゼ、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、脂質分解酵素、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、ペルヒドロラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、マンナナーゼ、ケラチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、ベータ-グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、メタロプロテイナーゼ、アマドリアーゼ、グルコアミラーゼ、アラビノフラノシダーゼ、フィターゼ、イソメラーゼ、トランスフェラーゼ、アミラーゼまたはそれらの組み合わせの1つ以上とである。
いくつかの実施形態において、組成物は、各酵素が組成物の総重量を基準として約0.00001重量%~約10重量%存在する、1つ以上の酵素を含むことができる。いくつかの他の実施形態において、組成物は、各酵素を、組成物の総重量を基準として約0.0001重量%~約10重量%、約0.001重量%~約5重量%、約0.001重量%~約2重量%または約0.005重量%~約0.5重量%のレベルで含むこともできる。
一実施形態において、酵素は、少なくとも1つのプロテアーゼを含むことができる。一実施形態において、組成物は、1つ以上のプロテアーゼを含むことができる。一実施形態において、プロテアーゼは、セリンプロテアーゼである。別の実施形態において、プロテアーゼは、アルカリ微生物プロテアーゼまたはトリプシン様プロテアーゼである。好適なプロテアーゼには、動物、野菜または微生物起源のものが含まれる。いくつかの実施形態において、プロテアーゼは、微生物プロテアーゼである。他の実施形態において、プロテアーゼは、化学修飾されたまたは遺伝子組み換えされた突然変異体である。
セルラーゼは、エンドセルラーゼ活性(EC3.2.1.4)、エキソセルラーゼ活性(EC3.2.1.91)またはセロビアーゼ活性(EC3.2.1.21)を有することができる。セルラーゼは、セルラーゼ活性を維持するための好適な条件下で活性を有する「活性セルラーゼ」である。そのような好適な条件を決定することは、当技術分野の技術の範囲内である。セルロースを分解できることに加えて、所定の実施形態におけるセルラーゼは、カルボキシメチルセルロースなどのセルロースエーテル誘導体をまた分解することができる。
セルラーゼは、細菌または真菌などの任意の微生物源由来であり得る。化学修飾されたセルラーゼまたはタンパク質工学により産出された突然変異体セルラーゼが含まれる。好適なセルラーゼには、例えば、属バチルス(Bacillus)、シュードモナス(Pseudomonas)、ストレプトミセス(Streptomyces)、トリコデルマ(Trichoderma)、フミコーラ(Humicola)、フザリウム(Fusarium)、チエラビア(Thielavia)およびアクレモニウム(Acremonium)からのセルラーゼが含まれる。他の例として、セルラーゼは、フミコーラ・インソレンス(Humicola insolens)、マイセリオフトラ・サーモフィレ(Myceliophthora thermophile)、フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)、トリコデルマ・リーセイ(Trichoderma reesei)またはそれらの組み合わせに由来し得る。前述のいずれかなどのセルラーゼは、N末端シグナルペプチドが欠損している成熟型であり得る。本明細書で有用である商業的に入手可能なセルラーゼには、CELLUSOFT(登録商標)、CELLUCLEAN(登録商標)、CELLUZYME(登録商標)およびCAREZYME(登録商標)(Novozymes A/S);CLAZINASE(登録商標)およびPURADAX(登録商標)HAおよびREVITALENZTM(DuPont Industrial Biosciences)、BIOTOUCH(登録商標)(AB Enzymes);ならびにKAC-500(B)(登録商標)(花王株式会社)が含まれる。
代替的に、本明細書のセルラーゼは、当技術分野で公知の任意の手段によって製造され得、例えば、セルラーゼは、微生物または真菌異種発現系などの異種発現系で組み換えにより製造され得る。異種発現系の例としては、細菌(例えば、大腸菌(E.coli)、バチルス(Bacillus)種)系および真核細胞系が挙げられる。真核細胞系は、例えば、酵母(例えば、ピチア(Pichia)種、サッカロミセス(Saccharomyces)種)または真菌(例えば、T.リーゼイ(T.reesei)などのトリコデルマ(Trichoderma)種、A.ニガー(A.niger)などのアスペルギルス(Aspergillus)種)発現系を用いることができる。
所定の実施形態におけるセルラーゼは、熱安定性であり得る。セルラーゼ熱安定性は、ある時間(例えば、約30~60分間)にわたる高温(例えば、約60~70℃)への曝露後に酵素が活性を保持する能力を意味する。セルラーゼの熱安定性は、その時間中に規定条件下でセルラーゼ活性の半分が失われる分、時間または日単位で与えられるその半減期(t1/2)によって測定することができる。
所定の実施形態におけるセルラーゼは、広範囲のpH値(例えば、約7.0~約11.0などの中性もしくはアルカリ性pH)に対して安定であり得る。そのような酵素は、そのようなpH条件下で所定時間(例えば、少なくとも約15分、30分または1時間)安定した状態を保つことができる。
少なくとも1つ、2つまたはそれを超えるセルラーゼが本組成物中に含まれ得る。本明細書の組成物中のセルラーゼの総量は、典型的には、組成物中にセルラーゼを使用する目的に好適である量(「有効量」)である。例えば、セルロース含有衣類の感触および/または外観を改善することを対象とした組成物中のセルラーゼの有効量は、衣類の感触の測定可能な改善(例えば、衣類の滑らかさおよび/または外観の改善、衣類外観の鮮明度を低下させる傾向がある毛玉やフィブリルの除去)をもたらす量である。別の例として、本明細書の衣類ストーンウォッシュ加工組成物中のセルラーゼの有効量は、所望の効果(例えば、縫目中およびファブリックパネル上のすり切れた色褪せた外観をもたらすための)を提供するであろう量である。本明細書の組成物中のセルラーゼの量は、例えば、組成物が用いられるプロセスパラメータ(例えば、装置、温度、時間等)およびセルラーゼ活性にも依存し得る。その中で衣類が処理される水性組成物中のセルラーゼの有効濃度は、当業者により容易に決定することできる。衣類ケアプロセスにおいて、セルラーゼは、その中で衣類が処理される水性組成物(例えば、洗浄液)中に例えば最小でも約0.01~0.1ppmの全セルラーゼタンパク質、または約0.1~10ppbの全セルラーゼタンパク質(例えば、1ppm未満)、最大でも約100、200、500、1000、2000、3000、4000または5000ppmの全セルラーゼタンパク質である濃度で存在し得る。
好適な酵素は、当技術分野で公知であり、例えば、MAXATASE(登録商標)、MAXACALTM、MAXAPEMTM、OPTICLEAN(登録商標)、OPTIMASE(登録商標)、PROPERASE(登録商標)、PURAFECT(登録商標)、PURAFECT(登録商標)OXP、PURAMAXTM、EXCELLASETM、PREFERENZTMプロテアーゼ(例えばP100、P110、P280)、EFFECTENZTMプロテアーゼ(例えばP1000、P1050、P2000)、EXCELLENZTMプロテアーゼ(例えばP1000)、ULTIMASE(登録商標)、およびPURAFASTTM(Genencor);ALCALASE(登録商標)、ALCALASE(登録商標)ULTRA、BLAZE(登録商標)、BLAZE(登録商標)EVITY(登録商標)、BLAZE EVITY(登録商標)16L、CORONASE(登録商標)、SAVINASE(登録商標)、SAVINASE(登録商標)ULTRA、SAVINASE(登録商標)EVITY(登録商標)、SAVINASE(登録商標)EVERIS(登録商標)、PRIMASE(登録商標)、DURAZYMTM、POLARZYME(登録商標)、OVOZYME(登録商標)、KANNASE(登録商標)、LIQUANASE(登録商標)、EVERIS(登録商標)、NEUTRASE(登録商標)、RELASE(登録商標)およびESPERASE(登録商標)(Novozymes);BLAPTMおよびBLAPTM変異体(Henkel Kommanditgesellschaft auf Aktien,Duesseldorf,Germany)、およびKAP(B.アルカロフィルス(B.alkalophilus)スブチリシン;花王株式会社,東京、日本)プロテアーゼ;MANNASTAR(登録商標)、PURABRITETM、およびMANNAWAY(登録商標)マンナナーゼ;M1リパーゼTM、LUMA FASTTM、およびLIPOMAXTM(Genencor);LIPEX(登録商標)、LIPOLASE(登録商標)およびLIPOLASE(登録商標)ULTRA(Novozymes);およびLIPASE PTM「Amano」(天野製薬株式会社、日本)リパーゼ;STAINZYME(登録商標)、STAINZYME PLUS(登録商標)、NATALASE(登録商標)、DURAMYL(登録商標)、TERMAMYL(登録商標)、TERMAMYL ULTRA(登録商標)、FUNGAMYL(登録商標)およびBANTM(Novo Nordisk A/SおよびNovozymes A/S);RAPIDASE(登録商標)、POWERASE(登録商標)、PURASTAR(登録商標)およびPREFERENZTM(DuPont Industrial Biosciences)アミラーゼ;GUARDZYMETM(Novo Nordisk A/SおよびNovozymes A/S)ペルオキシダーゼまたはそれらの組み合わせを挙げることができる。
いくつかの実施形態において、組成物中の酵素は、従来型の安定化剤、例えばプロピレングリコールまたはグリセロールなどのポリオール;糖または糖アルコール;乳酸;ホウ酸またはホウ酸誘導体(例えば、芳香族ホウ酸エステル)を使用して安定化することができる。
本明細書の洗剤組成物は、典型的には、界面活性剤が非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、半極性非イオン性界面活性剤およびそれらの混合物から選択される、1つ以上の界面活性剤を含む。いくつかの実施形態において、界面活性剤は、クリーニング組成物の約0.1重量%~約60重量%のレベルで存在する一方、代わりの実施形態では、レベルは、約1重量%~約50重量%であり、一方でなおもさらなる実施形態では、レベルは、約5重量%~約40重量%である。洗剤は、通常、線状アルキルベンゼンスルホネート(LAS)、アルファ-オレフィンスルホネート(AOS)、アルキルスルフェート(脂肪アルコールスルフェート)(AS)、アルコールエトキシスルフェート(AEOSもしくはAES)、第二級アルカンスルホネート(SAS)、アルファ-スルホ脂肪酸メチルエステル、アルキル-もしくはアルケニルコハク酸または石鹸などの0重量%~約50重量%のアニオン性界面活性剤を含有するであろう。さらに、洗剤組成物は、任意選択的に、アルコールエトキシレート(AEOもしくはAE)、カルボキシル化アルコールエトキシレート、ノニルフェノールエトキシレート、アルキルポリグリコシド、アルキルジメチルアミンオキシド、エトキシル化脂肪酸モノエタノールアミド、脂肪酸モノエタノールアミドまたはポリヒドロキシアルキル脂肪酸アミドなどの0重量%~約40重量%の非イオン性界面活性剤を含有し得る。
組成物は、1つ以上の洗剤ビルダーまたはビルダー系をさらに含むことができる。少なくとも1つのビルダーを組み入れるいくつかの実施形態において、組成物は、組成物の総重量を基準として少なくとも約1重量%、約3重量%~約60重量%または約5重量%~約40重量%のビルダーを含む。ビルダーには、例えば、ポリリン酸のアルカリ金属、アンモニウムおよび/もしくはアルカノールアンモニウム塩、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ土類およびアルカリ金属炭酸塩、アルミノケイ酸塩、ポリカルボキシレート化合物、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、マレイン酸無水物とエチレンまたはビニルメチルエーテルとのコポリマー、1,3,5-トリヒドロキシベンゼン-2,4,6-トリスルホン酸およびカルボキシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸およびニトリロ三酢酸などのポリ酢酸の様々なアルカリ金属、アンモニウムおよび置換アンモニウム塩ならびにメリット酸、コハク酸、クエン酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5-トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸およびそれらの可溶塩などのポリカルボキシレートが含まれる。洗剤ビルダーまたは錯化剤の例としては、ゼオライト、二リン酸塩、三リン酸塩、ホスホネート、クエン酸塩、ニトリロ三酢酸(NTA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTMPA)、アルキルコハク酸またはアルケニルコハク酸、可溶性ケイ酸塩または層状ケイ酸塩(例えば、Hoechst製のSKS-6)が挙げられる。洗剤は、依然として構築されていなくてもよく、すなわち洗剤ビルダーを本質的に含んでいなくてもよい。
組成物は、少なくとも1つのキレート剤をさらに含むことができる。好適なキレート剤には、例えば、銅、鉄および/またはマンガンキレート剤ならびにそれらの混合物が含まれる。少なくとも1つのキレート剤が使用されるいくつかの実施形態において、本発明の組成物は、組成物の総重量を基準として約0.1重量%~約15重量%またはさらに約3.0重量%~約10重量%のキレート剤を含む。
組成物は、少なくとも1つの堆積助剤をさらに含むことができる。好適な堆積助剤には、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリカルボキシレート、ポリテレフタル酸などの防汚ポリマー、カオリナイト、モンモリロナイト、アタパルジャイト、イライト、ベントナイト、ハロイサイトなどの粘土またはそれらの組み合わせが含まれる。
組成物は、1つ以上の染料移動抑制剤をさらに含むことができる。好適な染料移動抑制剤には、例えば、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN-オキシドポリマー、N-ビニルピロリドンとN-ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン、ポリビニルイミダゾール、マンガンフタロシアニン、ペルオキシダーゼ、ポリビニルピロリドンポリマー、エチレンジアミン-四酢酸(EDTA);ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸(DTPMP);ヒドロキシ-エタンジホスホン酸(HEDP);エチレンジアミンN,N’-ジコハク酸(EDDS);メチルグリシン二酢酸(MGDA);ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA);プロピレンジアミン四酢酸(PDTA);2-ヒドロキシピリジン-N-オキシド(HPNO);またはメチルグリシン二酢酸(MGDA);グルタミン酸N,N-二酢酸(N,N-ジカルボキシメチルグルタミン酸四ナトリウム塩)(GLDA);ニトリロ三酢酸(NTA);4,5-ジヒドロキシ-m-ベンゼンジスルホン酸;クエン酸およびその任意の塩;N-ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、トリエチレンテトラアミン六酢酸(TTHA)、N-ヒドロキシエチルイミノ二酢酸(HEIDA)、ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)、エチレンジアミンテトラプロピオン酸(EDTP)およびそれらの誘導体またはそれらの組み合わせが含まれる。少なくとも1つの染料移動抑制剤が使用される実施形態において、組成物は、組成物の総重量を基準として約0.0001重量%~約10重量%、約0.01重量%~約5重量%、さらに約0.1重量%~約3重量%の染料移動抑制剤を含むことができる。
組成物は、ケイ酸塩をさらに含むことができる。好適なケイ酸塩としては、例えば、ケイ酸ナトリウム、二ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、結晶性フィロケイ酸塩またはそれらの組み合わせを挙げることができる。いくつかの実施形態において、ケイ酸塩は、組成物の総重量を基準として約1重量%~約20重量%のレベルで存在することができる。他の実施形態において、ケイ酸塩は、組成物の総重量を基準として約5重量%~約15重量%のレベルで存在することができる。
組成物は、分散剤をさらに含むことができる。好適な水溶性有機物質としては、例えば、その中でポリカルボン酸が2個以下の炭素原子で互いに分離された少なくとも2つのカルボキシルラジカルを含むホモポリマー酸もしくはコポリマー酸またはそれらの塩を挙げることができる。
組成物は、本多糖誘導体に加えて1つ以上の他のタイプのポリマーをさらに含むことができる。本明細書で有用な他のタイプのポリマーの例としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリ(ビニルピロリドン)(PVP)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリ(ビニルアルコール)(PVA)、ポリアクリレートなどのポリカルボキシレート、マレイン酸/アクリル酸コポリマーおよびラウリルメタクリレート/アクリル酸コポリマーが挙げられる。
組成物は、漂白系をさらに含むことができる。例えば、漂白系は、過ホウ酸塩などのH源、過炭酸塩、ペルヒドレート塩、過ホウ酸塩のモノもしくはテトラヒドレートナトリウム塩、過硫酸塩、過リン酸塩、過ケイ酸塩、過カルボン酸および塩、過炭酸および塩、過イミド酸および塩、ペルオキシモノ硫酸および塩、スルホン化亜鉛フタロシアニン、スルホン化アルミニウムフタロシアニン、過酸形成漂白剤活性剤(例えば、ドデカノイルオキシベンゼンスルホネート、デカノイルベンゼンスルホネート、デカノイルオキシ安息香酸またはその塩、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)またはノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)などの)と組み合わせられ得るキサンテン染料を含むことができる。代替的に、漂白系は、ペルオキシ酸(例えば、アミド型、イミド型またはスルホン型ペルオキシ酸)を含み得る。他の実施形態において、漂白系は、ペルヒドロラーゼを含む酵素漂白系であり得る。上記のいずれかの組み合わせも使用され得る。
組成物は、衣類柔軟仕上げ剤、粘土、起泡力増進剤、発泡抑制剤、さび止め剤、汚れ懸濁化剤、汚れ再付着防止剤、染料、殺菌剤、変色防止剤、光学的光沢剤または香料などの従来の洗剤成分をさらに含むこともできる。本明細書の洗剤組成物のpH(使用濃度での水溶液において測定される)は、中性またはアルカリ性(例えば、約7.0~約11.0のpH)であり得る。
組成物は、洗剤組成物および任意選択的に強力(万能)洗濯洗剤組成物であり得る。いくつかの実施形態において、洗剤組成物は、アニオン洗浄性界面活性剤(直鎖もしくは分岐鎖またはランダム鎖の、置換もしくは非置換アルキルスルフェート、アルキルスルホネート、アルキルアルコキシル化スルフェート、アルキルホスフェート、アルキルホスホネート、アルキルカルボキシレート、および/またはそれらの混合物の群から選択される)、および任意選択的に非イオン性界面活性剤(直鎖もしくは分岐鎖またはランダム鎖の、置換もしくは非置換アルキルアルコキシル化アルコール、例えばC~C18アルキルエトキシ化アルコールおよび/またはC~C12アルキルフェノールアルコキシレートの群から選択される)などの洗浄性界面活性剤(10%~40%wt/wt)を含むことができ、ここで、アニオン洗浄性界面活性剤(6.0~9の親水性指数(HIc)を有する)対非イオン洗浄性界面活性剤の重量比は、1:1よりも大きい。好適な洗浄性界面活性剤には、カチオン洗浄性界面活性剤(アルキルピリジニウム化合物、アルキル第四級アンモニウム化合物、アルキル第四級ホスホニウム化合物、アルキル三元スルホニウム化合物および/またはそれらの混合物の群から選択される);双性および/または両性(amphoteric)洗浄性界面活性剤(アルカノールアミンスルホベタインの群から選択される);両性(ampholytic)界面活性剤;半極性非イオン性界面活性剤ならびにそれらの混合物も含まれる。
組成物は、例えば、両親媒性アルコキシル化グリースクリーニングポリマーからなる界面活性を高めるポリマーを任意選択的に含む洗剤組成物であり得る。好適な両親媒性アルコキシル化グリースクリーニングポリマーとしては、例えば、アルコキシル化ポリアルキレンイミンなど、分岐した親水性および疎水性特性を有するアルコキシル化ポリマー、モノマー、例えば不飽和C~Cカルボン酸、エーテル、アルコール、アルデヒド、ケトン、エステル、糖類単位、アルコキシ単位、無水マレイン酸、グリセロールなどの飽和ポリアルコールおよびそれらの混合物を含む親水性骨格と;疎水性側鎖、例えば1つ以上のC~C25アルキル基、ポリプロピレン、ポリブチレン、飽和C~Cモノカルボン酸のビニルエステル、アクリル酸もしくはメタクリル酸のC~Cアルキルエステルおよびそれらの混合物とを含むランダムグラフトポリマーを挙げることができる。
好適な強力洗濯洗剤組成物は、防汚ポリマー(アニオン的に末端キャップされたポリエステル、例えばSRP1、ランダムもしくはブロック構造の、サッカライド、ジカルボン酸、ポリオールおよびそれらの組み合わせから選択される少なくとも1つのモノマー単位を含むポリマー、ランダムもしくはブロック構造のエチレンテレフタレートベースのポリマーおよびそれらのコポリマー、例えばREPEL-O-TEX SF、SF-2およびSRP6、TEXCARE SRA100、SRA300、SRN100、SRN170、SRN240、SRN300およびSRN325、MARLOQUEST SLを含む)、再付着防止ポリマーなどの追加のポリマーを任意選択的に含むことができ、アクリル酸、マレイン酸(もしくはマレイン酸無水物)、フマル酸、イタコン酸、アコニット酸、メサコン酸、シトラコン酸、メチレンマロン酸およびそれらの任意の混合物から選択される少なくとも1つのモノマーを含むポリマーなどのカルボキシレートポリマー、ビニルピロリドンホモポリマーおよび/またはポリエチレングリコール(500~100,000ダルトン(Da)の範囲の分子量);ならびにポリマーカルボキシレート(マレエート/アクリレートランダムコポリマーもしくはポリアクリレートホモポリマーなどの)を含むことができる。存在する場合、防汚ポリマーは、組成物の総重量を基準として0.1~10重量%で含むことができる。
強力洗濯洗剤組成物は、任意選択的に、飽和もしくは不飽和脂肪酸、好ましくは飽和もしくは不飽和C12~C24脂肪酸;堆積助剤、例えば多糖類、セルロースポリマー、ポリジアリルジメチルアンモニウムハライド(DADMAC)、ならびにランダムもしくはブロック構造の、DADMACと、ビニルピロリドン、アクリルアミド、イミダゾール、イミダゾリニウムハライドおよびそれらの混合物とのコポリマー、カチオン性グアーガム、カチオン性デンプン、カチオン性ポリアクリルアミドまたはそれらの組み合わせをさらに含むことができる。存在する場合、脂肪酸および/または堆積助剤は、それぞれ組成物の総重量を基準として0.1重量%~10重量%で存在することができる。
洗剤組成物は、任意選択的に、シリコーンまたは脂肪酸ベースの発泡抑制剤;色相染料、カルシウムおよびマグネシウムカチオン、視覚信号伝達成分、消泡剤(組成物の総重量を基準として0.001重量%~約4.0重量%)ならびに/またはジグリセリドおよびトリグリセリド、エチレングリコールジステアレート、微結晶性セルロース、ミクロ繊維セルロース、バイオポリマー、キサンタンゴムおよびそれらの混合物)からなる群から選択される構造化剤/増粘剤(組成物の総重量を基準として0.01重量%~5重量%)を含み得る。
本明細書で開示される組成物は、食器洗い用洗剤組成物の形態であり得る。食器洗い用洗剤の例としては、自動食器洗い機用洗剤(典型的には、食器洗い機で使用される)および手洗い食器用洗剤が挙げられる。食器洗い用洗剤組成物は、例えば、本明細書で開示されるような任意の乾燥形態または液体/水性形態であり得る。食器洗い用洗剤の所定の実施形態に含まれ得る成分には、例えば、リン酸塩;酸素系もしくは塩素系漂白剤;非イオン性界面活性剤;アルカリ性塩(例えば、メタケイ酸塩;アルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム);本明細書で開示される任意の活性酵素;さび止め剤(例えば、ケイ酸ナトリウム);消泡剤;セラミックスからの艶および模様の除去を減速するための添加物;香料;アンチケーキング剤(顆粒状洗剤中);デンプン(錠剤ベースの洗剤中);ゲル化剤(液体/ジェルベースの洗剤中);および/または砂(粉末状洗剤)の1つ以上が含まれる。
多糖誘導体に加えて、食器洗い用洗剤組成物は、(i)0~10重量%の量で存在する任意のエトキシル化非イオン性界面活性剤、アルコールアルコキシル化界面活性剤、エポキシキャップされたポリ(オキシアルキル化)アルコールまたはアミンオキシド界面活性剤などの非イオン性界面活性剤;(ii)任意のリン酸塩ビルダー(例えば、一リン酸塩、二リン酸塩、トリポリリン酸塩、他のオリゴマーポリリン酸塩、ナトリウムトリポリリン酸塩-STPP)、任意のリン酸塩を含まないビルダー(例えば、メチル-グリシン二酢酸[MGDA]およびそれの塩もしくは誘導体、グルタミン-N,N-二酢酸[GLDA]およびそれの塩もしくは誘導体、イミノ二コハク酸(IDS)およびそれらの塩もしくは誘導体、カルボキシメチルイヌリンおよびそれの塩もしくは誘導体、ニトリロ三酢酸[NTA]、ジエチレントリアミン五酢酸[DTPA]、B-アラニン二酢酸[B-ADA]およびそれの塩などのアミノ酸ベースの化合物)、0.5~50重量%の範囲のポリカルボン酸およびそれらの部分もしくは完全中和塩のホモポリマーおよびコポリマー、モノマーポリカルボン酸およびヒドロキシカルボン酸およびそれらの塩、または0.1重量%~約50重量%の範囲のスルホン化/カルボキシル化ポリマーなどの約5~60重量%の範囲のビルダー;(iii)0.1重量%~約10重量%の範囲の乾燥助剤(例えば、任意選択的に、3~6つの官能基、例えば重縮合を誘導する酸、アルコールもしくはエステル官能基を有するさらなるモノマーと一緒に、ポリエステル、とりわけアニオン性ポリエステル、ポリカーボネート-、ポリウレタン-および/またはポリウレア-ポリオルガノシロキサン化合物もしくはそれらの特に反応性環状カーボネートおよびウレアタイプの前駆体化合物);(iv)約1重量%~約20重量%の範囲のケイ酸塩(例えば、二ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウムおよび結晶性フィロケイ酸塩などのケイ酸ナトリウムもしくはカリウム);(v)無機漂白剤(例えば、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩、過硫酸塩および過ケイ酸塩などのペルハイドレート塩)および/または有機漂白剤(例えば、ジアシル-およびテトラアシルペルオキシド、とりわけジペルオキシドデカン二酸、ジペルオキシテトラデカン二酸、およびジペルオキシヘキサデカン二酸などの有機ペルオキシ酸);(vi)漂白剤活性化剤(例えば、約0.1重量%~約10重量%の範囲の有機過酸前駆体)および/または漂白触媒(例えば、マンガントリアザシクロノナンおよび関連錯体;Co、Cu、MnおよびFeビスピリジルアミンおよび関連錯体;ならびにペンタミンコバルト(III)酢酸塩および関連錯体);(vii)約0.1重量%~5重量%の範囲の金属ケア剤(例えば、ベンザトリアゾール、金属塩および錯体ならびに/またはケイ酸塩);ならびに/または(viii)自動食器洗い機用洗剤組成物の1グラム当たり約0.01~5.0mgの活性酵素の範囲で本明細書に開示される任意の活性酵素、および酵素安定化剤成分を含むことができる。重量百分率は、組成物の総重量を基準とする。
少なくとも1つの多糖誘導体を含む洗剤調合物の様々な例が以下に開示される(1~19):
1)少なくとも600g/Lのバルク密度を有する顆粒として調合される洗剤組成物であって、約7~12重量%の線状アルキルベンゼンスルホネート(酸として計算される);約1~4重量%のアルコールエトキシスルフェート(例えば、C12~C18アルコール、1~2エチレンオキシド[EO])またはアルキルスルフェート(例えば、C16~C18);約5~9重量%のアルコールエトキシレート(例えば、C14~C15アルコール);約14~20重量%の炭酸ナトリウム;約2~6重量%の可溶性ケイ酸塩(例えば、NaO 2SiO);約15~22重量%のゼオライト(例えば、NaAlSiO);約0~6重量%の硫酸ナトリウム;約0~15重量%のクエン酸ナトリウム/クエン酸;約11~18重量%の過ホウ酸ナトリウム;約2~6重量%のTAED;約2重量%以下の多糖誘導体;約0~3重量%の他のポリマー(例えば、マレイン酸/アクリル酸コポリマー、PVP、PEG);任意選択的に約0.0001~0.1重量%の酵素(純粋酵素タンパク質として計算される);ならびに約0~5重量%の少量成分(例えば、発泡抑制剤、香料、光学的光沢剤、光退色剤)を含む洗剤組成物。
2)少なくとも600g/Lのバルク密度を有する顆粒として調合される洗剤組成物であって、約6~11重量%の線状アルキルベンゼンスルホネート(酸として計算される);約1~3重量%のアルコールエトキシスルフェート(例えば、C12~C18アルコール、1~2EO)またはアルキルスルフェート(例えば、C16~C18);約5~9重量%のアルコールエトキシレート(例えば、C14~C15アルコール);約15~21重量%の炭酸ナトリウム;約1~4重量%の可溶性ケイ酸塩(例えば、NaO 2SiO);約24~34重量%のゼオライト(例えば、NaAlSiO);約4~10重量%の硫酸ナトリウム;約0~15重量%のクエン酸ナトリウム/クエン酸;約11~18重量%の過ホウ酸ナトリウム;約2~6重量%のTAED;約2重量%以下の多糖誘導体;約1~6重量%の他のポリマー(例えば、マレイン酸/アクリル酸コポリマー、PVP、PEG);任意選択的に約0.0001~0.1重量%の酵素(純粋酵素タンパク質として計算される);ならびに約0~5重量%の少量成分(例えば、発泡抑制剤、香料、光学的光沢剤、光退色剤)を含む洗剤組成物。
3)少なくとも600g/Lのバルク密度を有する顆粒として調合される洗剤組成物であって、約5~9重量%の線状アルキルベンゼンスルホネート(酸として計算される);約7~14重量%のアルコールエトキシスルフェート(例えば、C12~C18アルコール、7EO);約1~3重量%の脂肪酸(例えば、C16~C22脂肪酸)のような石鹸;約10~17重量%の炭酸ナトリウム;約3~9重量%の可溶性ケイ酸塩(例えば、NaO 2SiO);約23~33重量%のゼオライト(例えば、NaAlSiO);
約0~4重量%の硫酸ナトリウム;約8~16重量%の過ホウ酸ナトリウム;約2~8重量%のTAED;約0~1重量%のホスホネート(例えば、EDTMPA);約2重量%以下の多糖誘導体;約0~3重量%の他のポリマー(例えば、マレイン酸/アクリル酸コポリマー、PVP、PEG);任意選択的に約0.0001~0.1重量%の酵素(純粋酵素タンパク質として計算される);ならびに約0~5重量%の少量成分(例えば、発泡抑制剤、香料、光学的光沢剤)を含む洗剤組成物。
4)少なくとも600g/Lのバルク密度を有する顆粒として調合される洗剤組成物であって、約8~12重量%の線状アルキルベンゼンスルホネート(酸として計算される);約10~25重量%のアルコールエトキシレート(例えば、C12~C18アルコール、7EO);約14~22重量%の炭酸ナトリウム;約1~5重量%の可溶性ケイ酸塩(例えば、NaO 2SiO);約25~35重量%のゼオライト(例えば、NaAlSiO);約0~10重量%の硫酸ナトリウム;約8~16重量%の過ホウ酸ナトリウム;約2~8重量%のTAED;約0~1重量%のホスホネート(例えば、EDTMPA);約2重量%以下の多糖誘導体;約1~3重量%の他のポリマー(例えば、マレイン酸/アクリル酸コポリマー、PVP、PEG);任意選択的に約0.0001~0.1重量%の酵素(純粋酵素タンパク質として計算される);ならびに約0~5重量%の少量成分(例えば、発泡抑制剤、香料)を含む洗剤組成物。
5)約15~21重量%の線状アルキルベンゼンスルホネート(酸として計算される);約12~18重量%のアルコールエトキシレート(例えば、C12~C18アルコール、7EO;またはC12~C15アルコール、5EO);約3~13重量%の脂肪酸(例えば、オレイン酸)のような石鹸;約0~13重量%のアルケニルコハク酸(C12~C14);約8~18重量%のアミノエタノール;約2~8重量%のクエン酸;約0~3重量%のホスホネート;約2重量%以下の多糖誘導体;約0~3重量%の他のポリマー(例えば、PVP,PEG);約0~2重量%のホウ酸塩;約0~3重量%のエタノール;約8~14重量%のプロピレングリコール;任意選択的に約0.0001~0.1重量%の酵素(純粋酵素タンパク質として計算される);ならびに約0~5重量%の少量成分(例えば、分散剤、発泡抑制剤、香料、光学的光沢剤)を含む水性液体洗剤組成物。
6)約15~21重量%の線状アルキルベンゼンスルホネート(酸として計算される);約3~9重量%のアルコールエトキシレート(例えば、C12~C18アルコール、7EO;またはC12~C15アルコール、5EO);約3~9重量%の脂肪酸(例えば、オレイン酸)のような石鹸;約14~22重量%のゼオライト(例えば、NaAlSiO);約9~18重量%のクエン酸カリウム;約0~2重量%のホウ酸塩;約2重量%以下の多糖誘導体;約0~3重量%の他のポリマー(例えば、PVP、PEG);約0~3重量%のエタノール;約0~3重量%のアンカリングポリマー(例えば、ラウリルメタクリレート/アクリル酸コポリマー、モル比25:1、MW 3800);約0~5重量%のグリセロール;任意選択的に約0.0001~0.1重量%の酵素(純粋酵素タンパク質として計算される);ならびに約0~5重量%の少量成分(例えば、分散剤、発泡抑制剤、香料、光学的光沢剤)を含む水性構造化液体洗剤組成物。
7)少なくとも600g/Lのバルク密度を有する顆粒として調合される洗剤組成物であって、約5~10重量%の脂肪アルコールスルフェート;約3~9重量%のエトキシル化脂肪酸モノエタノールアミド;約0~3重量%の脂肪酸のような石鹸;約5~10重量%の炭酸ナトリウム;約1~4重量%の可溶性ケイ酸塩(例えば、NaO 2SiO);約20~40重量%のゼオライト(例えば、NaAlSiO);約2~8重量%の硫酸ナトリウム;約12~18重量%の過ホウ酸ナトリウム;約2~7重量%のTAED;約2重量%以下の多糖誘導体;約1~5重量%の他のポリマー(例えば、マレイン酸/アクリル酸コポリマー、PEG);任意選択的に約0.0001~0.1重量%の酵素(純粋酵素タンパク質として計算される);ならびに約0~5重量%の少量成分(例えば、光学的光沢剤、発泡抑制剤、香料)を含む洗剤組成物。
8)顆粒として調合される洗剤組成物であって、約8~14重量%の線状アルキルベンゼンスルホネート(酸として計算される);約5~11重量%のエトキシル化脂肪酸モノエタノールアミド;約0~3重量%の脂肪酸のような石鹸;約4~10重量%の炭酸ナトリウム;約1~4重量%の可溶性ケイ酸塩(例えば、NaO 2SiO);約30~50重量%のゼオライト(例えば、NaAlSiO);約3~11重量%の硫酸ナトリウム;約5~12重量%のクエン酸ナトリウム;約2重量%以下の多糖誘導体;約1~5重量%の他のポリマー(例えば、PVP、マレイン酸/アクリル酸コポリマー、PEG);任意選択的に約0.0001~0.1重量%の酵素(純粋酵素タンパク質として計算される);ならびに約0~5重量%の少量成分(例えば、発泡抑制剤、香料)を含む洗剤組成物。
9)顆粒として調合される洗剤組成物であって、約6~12重量%の線状アルキルベンゼンスルホネート(酸として計算される);約1~4重量%の非イオン性界面活性剤;約2~6重量%の脂肪酸のような石鹸;約14~22重量%の炭酸ナトリウム;約18~32重量%のゼオライト(例えば、NaAlSiO);約5~20重量%の硫酸ナトリウム;約3~8重量%のクエン酸ナトリウム;約4~9重量%の過ホウ酸ナトリウム;約1~5重量%の漂白剤活性剤(例えば、NOBSまたはTAED);約2重量%以下の多糖誘導体;約1~5重量%の他のポリマー(例えば、ポリカルボキシレートまたはPEG);任意選択的に約0.0001~0.1重量%の酵素(純粋酵素タンパク質として計算される);ならびに約0~5重量%の少量成分(例えば、光学的光沢剤、香料)を含む洗剤組成物。
10)約15~23重量%の線状アルキルベンゼンスルホネート(酸として計算される);約8~15重量%のアルコールエトキシスルフェート(例えば、C12~C15アルコール、2~3EO);約3~9重量%のアルコールエトキシレート(例えば、C12~C15アルコール、7EO;またはC12~C15アルコール、5EO);約0~3重量%の脂肪酸(例えば、ラウリン酸)のような石鹸;約1~5重量%のアミノエタノール;約5~10重量%のクエン酸ナトリウム;約2~6重量%のハイドロトロープ(例えば、トルエンスルホン酸ナトリウム);約0~2重量%のホウ酸塩;約1重量%以下の多糖誘導体;約1~3重量%のエタノール;約2~5重量%のプロピレングリコール;任意選択的に約0.0001~0.1重量%の酵素(純粋酵素タンパク質として計算される);ならびに約0~5重量%の少量成分(例えば、分散剤、香料、光学的光沢剤)を含む水性液体洗剤組成物。
11)約20~32重量%の線状アルキルベンゼンスルホネート(酸として計算される);約6~12重量%のアルコールエトキシレート(例えば、C12~C15アルコール、7EO;またはC12~C15アルコール、5EO);約2~6重量%のアミノエタノール;約8~14重量%のクエン酸;約1~3重量%のホウ酸塩;約2重量%以下の多糖誘導体;約1~3重量%のエタノール;約2~5重量%のプロピレングリコール;約0~3重量%の他のポリマー(例えば、マレイン酸/アクリル酸コポリマー、例えばラウリルメタクリレート/アクリル酸コポリマーなどのアンカリングポリマー);約3~8重量%のグリセロール;任意選択的に約0.0001~0.1重量%の酵素(純粋酵素タンパク質として計算される);ならびに約0~5重量%の少量成分(例えば、ハイドロトロープ、分散剤、香料、光学的光沢剤)を含む水性液体洗剤組成物。
12)少なくとも600g/Lのバルク密度を有する顆粒として調合される洗剤組成物であって、約25~40重量%のアニオン性界面活性剤(例えば、線状アルキルベンゼンスルホネート、アルキルスルフェート、アルファ-オレフィンスルホネート、アルファ-スルホ脂肪酸メチルエステル、アルカンスルホネート、石鹸);約1~10重量%の非イオン性界面活性剤(例えば、アルコールエトキシレート);約8~25重量%の炭酸ナトリウム;約5~15重量%の可溶性ケイ酸塩(例えばNaO 2SiO);約0~5重量%の硫酸ナトリウム;約15~28重量%のゼオライト(NaAlSiO);約0~20重量%の過ホウ酸ナトリウム;約0~5重量%の漂白剤活性剤(例えば、TAEDまたはNOBS);約2重量%以下の多糖誘導体;任意選択的に約0.0001~0.1重量%の酵素(純粋酵素タンパク質として計算される);ならびに約0~3重量%の少量成分(例えば、香料、光学的光沢剤)を含む洗剤組成物。
13)上記の(1)~(12)に記載されたような洗剤組成物であって、しかし、その組成物において線状アルキルベンゼンスルホネートの全部もしくは一部は、C12~C18アルキルスルフェートで置き換えられている、洗剤組成物。
14)少なくとも600g/Lのバルク密度を有する顆粒として調合される洗剤組成物であって、約9~15重量%のC12~C18アルキルスルフェート;約3~6重量%のアルコールエトキシレート;約1~5重量%のポリヒドロキシアルキル脂肪酸アミド;約10~20重量%のゼオライト(例えば、NaAlSiO);約10~20重量%の層状二ケイ酸塩(例えば、Hoechst製のSK56);約3~12重量%の炭酸ナトリウム;0~6重量%の可溶性ケイ酸塩(例えば、NaO 2SiO);約4~8重量%のクエン酸ナトリウム;約13~22重量%の過炭酸ナトリウム;約3~8重量%のTAED;約2重量%以下の多糖誘導体;約0~5重量%の他のポリマー(例えば、ポリカルボキシレートおよびPVP);任意選択的に約0.0001~0.1重量%の酵素(純粋酵素タンパク質として計算される);ならびに約0~5重量%の少量成分(例えば、光学的光沢剤、光退色剤、香料、発泡抑制剤)を含む洗剤組成物。
15)少なくとも600g/Lのバルク密度を有する顆粒として調合される洗剤組成物であって、約4~8重量%のC12~C18アルキルスルフェート;約11~15重量%のアルコールエトキシレート;約1~4重量%の石鹸;約35~45重量%のゼオライトMAPもしくはゼオライトA;約2~8重量%の炭酸ナトリウム;0~4重量%の可溶性ケイ酸塩(例えば、NaO 2SiO);約13~22重量%の過炭酸ナトリウム;約1~8重量%のTAED;約3重量%以下の多糖誘導体;約0~3重量%の他のポリマー(例えば、ポリカルボキシレートおよびPVP);任意選択的に約0.0001~0.1重量%の酵素(純粋酵素タンパク質として計算される);ならびに約0~3重量%の少量成分(例えば、光学的光沢剤、ホスホネート、香料)を含む洗剤組成物。
16)上記の(1)~(15)に記載されたような洗剤調合物であって、しかし、追加の成分としてまたは既に明記された漂白剤系の代替物としてかのいずれかとして安定化もしくはカプセル封入過酸を含有する洗剤調製物。
17)上記の(1)、(3)、(7)、(9)および(12)に記載されたような洗剤組成物であって、しかし、その組成物において、過ホウ酸塩は、過炭酸塩で置き換えられている、洗剤組成物。
18)上記の(1)、(3)、(7)、(9)、(12)、(14)および(15)に記載されたような洗剤組成物であって、しかし、マンガン触媒をさらに含有する洗剤組成物。マンガン触媒は、例えば、Hageら(1994,Nature 369:637-639)によって記載された化合物の1つであり、この文献は、参照により本明細書に援用される。
19)非水性洗剤液体として調合される洗剤組成物であって、液体非イオン性界面活性剤、例えば線状アルコキシル化第一級アルコール、ビルダー系(例えば、リン酸塩)、多糖誘導体、任意選択的に酵素およびアルカリを含む洗剤組成物。洗剤は、アニオン性界面活性剤および/または漂白剤系も含み得る。
他の実施形態において、本開示は、基材、例えば衣類、布帛または織物を処理する方法であって、
i)多糖誘導体を含む組成物を提供する工程と、
ii)基材を組成物と接触させる工程と、
iii)任意選択的に基材をすすぐ工程と
を含み、
多糖誘導体は、
a)1つ以上のポリアミン基、
b)1つ以上のポリエーテル基、または
c)a)とb)との組み合わせ
で置換されている、方法に関する。
上記の方法の他の実施形態において、基材は、織物、衣類、カーペットまたはアパレルであり、処理は基材に、利益、例えば、改善された衣類手触り、汚れ付着への改善された抵抗、改善された色堅牢度、改善された耐摩耗性、改善された防しわ性、改善された抗真菌活性、改善された汚染抵抗、洗濯される場合の改善されたクリーニング性能、改善された乾燥速度、改善された染料、顔料もしくはレーキ取込みまたはそれらの組み合わせの1つ以上を提供する。
本明細書の衣類は、天然繊維、合成繊維、半合成繊維またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。本明細書の半合成繊維は、化学的に誘導体化されている天然由来の材料を使用して製造され、その1つの例は、レーヨンである。本明細書の衣類タイプの非限定的な例としては、(i)綿などのセルロース繊維(例えば、ブロードクロス、キャンバス、シャンブレー、シェニール、チンツ、コーデュロイ、クレトン、ダマスク、デニム、フランネル、ギンガム、ジャガード、ニット、マテラーゼ、オックスフォード、パーケール、ポプリン、プリッス、サテン、シアサッカー、シアー、テリークロス、ツイル、ベルベット)、レーヨン(例えば、ビスコース、モーダル、リオセル)、リネンおよびTENCEL(登録商標);(ii)絹、羊毛および関連哺乳動物繊維などのタンパク質性繊維;(iii)ポリエステル、アクリル、ナイロンなどの合成繊維;(iv)ジュート、亜麻、ラミー、コイア、カポック、サイザル、ヘネッケン、アバカ、ヘンプおよびサンヘンプからの長い植物性繊維;ならびに(v)(i)~(iv)の衣類の任意の組み合わせから製造された衣類が挙げられる。繊維タイプ(例えば、天然および合成)の組み合わせを含む衣類には、例えば、綿繊維およびポリエステルの両方を用いた衣類が含まれる。本明細書の1つ以上の布帛を含有する材料/物品には、例えば、衣類、カーテン、ドレープ、室内装飾材料、カーペット、ベッド用シーツ類、浴用リネン、テーブルクロス、寝袋、テント、自動車内装などが含まれる。天然および/または合成繊維を含む他の材料には、例えば、不織布、詰め物、紙およびフォームが含まれる。
接触させる工程は、様々な条件、例えば時間、温度、洗浄/すすぎ容積で行うことができる。衣類または織物基材を接触させる方法、例えば衣類ケア方法または洗濯方法は、一般によく知られている。例えば、布帛を含む材料は、(i)少なくとも約5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110もしくは120分間にわたり、(ii)少なくとも約10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90もしくは95℃の温度(例えば、ランドリー洗浄もしくはすすぎについて:約15~30℃の「冷たい」温度、約30~50℃の「温かい」温度、約50~95℃の「熱い」温度)において、(iii)約2、3、4、5、6、7、8、9、10、11もしくは12のpH(例えば、約2~12もしくは約3~11のpH範囲)で、(iv)少なくとも約0.5、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5もしくは4.0重量%の塩(例えば、NaCl)濃度でまたは(i)~(iv)の任意の組み合わせで開示組成物と接触させることができる。衣類ケア法もしくは洗濯法における接触させる工程は、例えば、洗浄工程、浸漬工程および/またはすすぎ工程のいずれかを含むことができる。いくつかの実施形態において、すすぎ工程は、水ですすぐ工程である。
接触させることができる他の基材には、例えば、食器用洗剤(例えば、自動食器洗い機用洗剤または手洗い食器用洗剤)で処理することができる表面が含まれる。そのような材料の例としては、セラミック材料、陶器、金属、ガラス、プラスチック(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなど)および木材から製造された食器、グラス、ポット、鍋、オーブン皿、調理器具およびフラットウェア(本明細書では集合的に「食卓用食器」と言われる)の表面が挙げられる。食器洗いまたは食卓用食器洗い方法を行うための条件の例(例えば、時間、温度、洗浄容積)は、当技術分野において公知である。他の例において、食卓用食器物品は、衣類を含む材料と接触させることに関して上に開示された条件のいずれかなどの好適な一連の条件下で本明細書の組成物と接触させることができる。
基材の処理方法の所定の実施形態は、材料が組成物と接触された後に乾燥される、乾燥工程をさらに含む。乾燥工程は、接触させる工程の直後に、または接触させる工程に続く可能性がある1つ以上の追加の工程、例えば水性組成物中での洗浄後、例えば水中において、すすぎ洗いされた後の衣類の乾燥工程後に行うことができる。乾燥は、例えば、少なくとも約30、40、50、60、70、80、90、100、120、140、160、170、175、180または200℃の温度での風乾など、当技術分野において公知のいくつかの手段のいずれかによって行うことができる。本明細書で乾燥させられている材料は、典型的には、その中に含まれる3、2、1、0.5または0.1重量%未満の水を有する。
本明細書で開示される実施形態の非限定的な例として以下が挙げられる:
1.多糖誘導体を含む組成物であって、多糖誘導体は、
a)1つ以上のポリアミン基、
b)1つ以上のポリエーテル基、または
c)a)とb)との組み合わせ
で置換された多糖を含み、
多糖は、
A)25~35%のアルファ-1,3-グリコシド結合、55~75%のアルファ-1,6-グリコシド結合および5~15%のアルファ-1,3,6-グリコシド結合を含み、かつ5000ダルトン未満の重量平均分子量を有する多糖A、
B)10~20%のアルファ-1,4-グリコシド結合、30~88重量%のアルファ-1,6-グリコシド結合および5~50%のアルファ-1,4,6-またはアルファ-1,2,6-グリコシド結合、5000ダルトン未満の重量平均分子量を含む多糖B、
C)0~50%のアルファ-1,3-グリコシド結合および/または0~40%のアルファ-1,4-グリコシド結合、1~50%のアルファ-1,2-グリコシド結合およびアルファ-1,2,6-グリコシド結合、0~25%のアルファ-1,3,6-グリコシド結合ならびに99.5%未満のアルファ-1,6-グリコシド結合、300,000ダルトン未満の重量平均分子量を含む多糖C
である、組成物。
2.界面活性剤、酵素、洗剤ビルダー、錯化剤、ポリマー、防汚ポリマー、界面活性を高めるポリマー、漂白剤、漂白剤活性剤、漂白触媒、衣類柔軟仕上げ剤、粘土、気泡力増進剤、発泡抑制剤、さび止め剤、汚れ懸濁化剤、汚れ再付着防止剤、染料、殺菌剤、変色防止剤、光学的光沢剤、香料、飽和もしくは不飽和脂肪酸、染料移動抑制剤、キレート剤、色相染料、カルシウムカチオン、マグネシウムカチオン、視覚信号伝達成分、消泡剤、構造化剤、増粘剤、アンチケーキング剤、デンプン、砂、ゲル化剤またはそれらの組み合わせの少なくとも1つをさらに含む、実施形態1の組成物。
3.液体、ゲル、粉末、親水コロイド、水溶液、顆粒、錠剤、カプセル、単一コンパートメント小袋またはマルチコンパートメント小袋の形態における、実施形態1または2のいずれか1つの組成物。
4.多糖Aは、5未満の多分散性指数を含むか、または多糖Bは、10未満の多分散性指数を含むか、または多糖Cは、26未満の多分散性指数を有する、実施形態1、2または3のいずれか1つの組成物。
5.1つ以上のポリエーテル基は、(-CHCHO-)、(-CHCH(CH)O-)またはそれらの組み合わせによる繰り返し単位を有する、実施形態1、2、3または4のいずれか1つの組成物。
6.1つ以上のポリアミン基は、線状ポリアミン、分岐ポリアミンまたは樹枝状ポリアミンである、実施形態1、2、3、4または5のいずれか1つの組成物。
7.少なくとも1つのポリアミン基は、1つ以上のポリエーテル基で終端されている、実施形態1、2、3、4、5または6のいずれか1つの組成物。
8.ポリエーテル基は、2~100の範囲の重合度を有する、実施形態1、2、3、4、5、6または7のいずれか1つの組成物。
9.1つ以上のポリアミン基は、((CHNH)(式中、yは、両端を含めて2~6である)による繰り返し単位を有する、実施形態1、2、3、4、5、6、7または8のいずれか1つの組成物。
10.多糖誘導体は、
-CHOCHCH(OH)CHNH(CH2~6NH(CHCH(CH)O)2~100H、および/または
-CHOCHCH(OH)CHNH-R-(N(R)-R0~12-NH(CHCHO)2~100
で置換された多糖を含む、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8または9のいずれか1つの組成物。
11.1つ以上のポリアミン基は、構造5c:
Figure 0007068283000013

(式中、
各Rは、独立して、ヒドロキシルで任意選択的に置換されたC~C12アルキレンであり、
各RまたはRは、独立して、水素、C~C12アルキル、(-RO-)H、ポリアミンまたは(-R-NR1112であり、
各R11またはR12は、独立して、水素、R10または(-RO)Hであり、
各R10は、独立して、水素、C~C12アルキルまたはカチオンであり、
各xは、独立して、2~100であり、および
qは、0~12である)
によって表されるラジカルを含む、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8または9のいずれか1つの組成物。
12.酵素は、少なくとも1つのプロテアーゼを含む、実施形態1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11のいずれか1つの組成物。
13.基材を処理する方法であって、
i)多糖誘導体を含む組成物を提供する工程と、
ii)基材を組成物と接触させる工程と、
iii)任意選択的に基材をすすぐ工程と
を含み、
多糖誘導体は、
a)1つ以上のポリアミン基、
b)1つ以上のポリエーテル基、または
c)a)とb)との組み合わせ
で置換された多糖を含み、
多糖は、
A)25~35%のアルファ-1,3-グリコシド結合、55~75%のアルファ-1,6-グリコシド結合および5~15%のアルファ-1,3,6-グリコシド結合を含み、かつ5000ダルトン未満の重量平均分子量を有する多糖A、
B)10~20%のアルファ-1,4-グリコシド結合、60~88重量%のアルファ-1,6-グリコシド結合および5~30%のアルファ-1,4,6-またはアルファ-1,2-6-グリコシド結合を含み、かつ5000ダルトン未満の重量平均分子量を有する多糖B、
C)0~50%のアルファ-1,3-グリコシド結合および/または0~40%のアルファ-1,4-グリコシド結合、1~50%のアルファ-1,2-グリコシド結合およびアルファ-1,2,6-グリコシド結合、0~25%のアルファ-1,3,6-グリコシド結合ならびに99%未満のアルファ-1,6-グリコシド結合を含み、かつ300,000ダルトン未満の重量平均分子量を有する多糖C
である、方法。
14.組成物は、界面活性剤、酵素、洗剤ビルダー、錯化剤、ポリマー、防汚ポリマー、界面活性を高めるポリマー、漂白剤、漂白剤活性剤、漂白触媒、衣類柔軟仕上げ剤、粘土、気泡力増進剤、発泡抑制剤、さび止め剤、汚れ懸濁化剤、汚れ再付着防止剤、染料、殺菌剤、変色防止剤、光学的光沢剤、香料、飽和もしくは不飽和脂肪酸、染料移動抑制剤、キレート剤、色相染料、カルシウムカチオン、マグネシウムカチオン、視覚信号伝達成分、消泡剤、構造化剤、増粘剤、アンチケーキング剤、デンプン、砂、ゲル化剤またはそれらの組み合わせの少なくとも1つをさらに含む、実施形態13の方法。
15.組成物は、液体、ゲル、粉末、親水コロイド、水溶液、顆粒、錠剤、カプセル、単一コンパートメント小袋またはマルチ一コンパートメント小袋の形態である、実施形態13または14のいずれか1つの方法。
16.多糖誘導体を含む組成物で処理された基材であって、多糖誘導体は、
a)1つ以上のポリアミン基、
b)1つ以上のポリエーテル基、または
c)a)とb)との組み合わせ
で置換された多糖を含み
多糖は、
A)25~35%のアルファ-1,3-グリコシド結合、55~75%のアルファ-1,6-グリコシド結合および5~15%のアルファ-1,3,6-グリコシド結合を含み、かつ5000ダルトン未満の重量平均分子量を有する多糖A、
B)10~20%のアルファ-1,4-グリコシド結合、30~88重量%のアルファ-1,6-グリコシド結合および5~50%のアルファ-1,4,6-またはアルファ-1,2,6-グリコシド結合を含み、かつ5000ダルトン未満の重量平均分子量を有する多糖B、
C)0~50%のアルファ-1,3-グリコシド結合および/または0~40%のアルファ-1,4-グリコシド結合、1~50%のアルファ-1,2-グリコシド結合およびアルファ-1,2,6-グリコシド結合、0~25%のアルファ-1,3,6-グリコシド結合ならびに99.5%未満のアルファ-1,6-グリコシド結合を含み、かつ300,000ダルトン未満の重量平均分子量を有する多糖C
である、基材。
17.組成物は、実施形態2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12のいずれか1つである、実施形態16の処理基材。
多糖Aの調製
多糖Aは、その全体が参照により本明細書に援用される国際公開第2015/183729号パンフレットに見出される方法に従って調製することができる。10ミリモル濃度(mM)リン酸カリウム緩衝液(pH6.5)中の100グラム/リットル(g/L)サッカロース、gi:51574154としてGENBANK(登録商標)に特定されるラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)からのGTF酵素を含有する大腸菌(E.coli)粗タンパク質抽出物(1.0%v/v)、および0.01%(v/v)デキストラナーゼ(ケトミウム・エラチカム(Chaetomium erraticum)からの1,6-α-D-グルカン-6-グルカンヒドロラーゼ、SigmaカタログD-0443)を含有する1200ミリリットル(ml)反応物を45時間(h)37℃で攪拌し、次に15分間90℃に加熱して酵素を不活性化する。結果として生じた生成物混合物を遠心分離し、結果として生じた上清を可溶性単糖類、二糖類およびオリゴ糖類についてHPLCによって分析し、次に上清を、BioGel P2樹脂(BioRad)を使用するSECによって精製する。
多糖Bの調製
多糖Bは、その全体が参照により本明細書に援用される国際公開第2015/183722号パンフレットに見出される方法に従って調製することができる。
多糖Cの調製
多糖Cは、その全体が参照により本明細書に援用される国際公開第2015/183714号パンフレットに見出される方法に従って調製することができる。50ミリモル濃度(mM)酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.5)中の450グラム/リットル(g/L)サッカロース、GENBANK(登録商標)gi:335358117に由来するGTF酵素SG1115を含有する枯草菌(B.subtilis)発酵ブロスの上清(2.0%v/v)を含有する2000ミリリットル(ml)反応物を24時間(h)、150rpm、47℃で2リットル反応器中においてオーバーヘッド攪拌した。反応混合物を次に90℃に加熱し、30分間維持して酵素を不活性化した。反応混合物を30℃に冷却した後、238.235グラムのサッカロースと、GtfJ18T1分枝酵素を含有する200ミリリットルの大腸菌(E.coli)粗タンパク質抽出物とを添加し、反応を48時間続行した。結果として生じた生成物混合物を遠心分離し、上清を、2つの1 KDカセット付きPELLICON(登録商標)Mini Cassette Holderを使用して清浄にした/精製した。反応混合物をまた可溶性単糖類、二糖類およびオリゴ糖類についてHPLCによって分析した。
多糖誘導体の調製
実施例1 - 多糖A、BまたはCのシアノエチル化
機械撹拌棒、熱電対および添加漏斗を含有する4口、250ミリリットル(mL)丸底フラスコに25.0グラム(g)の多糖A、BまたはCと67mLの水とを装入する。混合物を室温で攪拌し、その間に7gの50重量%水酸化ナトリウム溶液を5分間にわたって添加する。結果として生じた混合物を1時室温で間撹拌する。アクリロニトリル(12.9mL)を室温で滴加する。結果として生じた混合物を5時間室温で撹拌する。沈澱した固体を濾過によって集め、これにpH約7までの水での洗浄、一晩の風乾、次に6時間の80℃真空オーブンでの乾燥が続いて、白色固体の、シアノエチレート多糖(CEP)を得る。
実施例2 - シアノエチル多糖(CEP)の還元
実施例1からのシアノエチル化多糖(1g)および塩化コバルト(II)六水和物(シアノエチル基に対して4当量)を20mL水に溶解させ、水素化ホウ素ナトリウム(1シアノ基当たり15当量)を20℃で攪拌しながら分割して添加する。反応物を室温で1時間攪拌する。沈澱物を濾過によって除去する。濾液を膜限外濾過によって精製してアミノ化多糖を得る。
実施例3 - 多糖のアミノ化
10gの多糖A、BまたはCウェットケーキを、熱電対、機械撹拌棒および添加漏斗を備えた250mL容量丸底フラスコ中の60mLのイソプロパノールに添加する。NaOH水溶液(13.5mLの50%水溶液)を添加する。混合物を30分間室温で攪拌し、次に1時間55℃で加熱する。クロロ酢酸エチル(22mL)を次に滴加する。反応物を1.5時間55℃に保つ。
その後、エチレンジアミン(10.8g)を、上記の結果として生じた混合物に滴加する。反応物を1.5時間55℃に保ち、その後、90%酢酸によって中和する。生成物を真空濾過によって集め、4回メタノール(95%)で洗浄し、50℃で真空下において乾燥させる。
実施例4 - 多糖のアミノ化
10gの多糖A、B、またはCウェットケーキを、熱電対、機械撹拌棒および添加漏斗を備えた250mL容量丸底フラスコ中の60mLのイソプロパノールに添加する。NaOH水溶液(13.5gの50%水溶液)を添加する。混合物を30分間室温で攪拌し、次に1時間55℃で加熱する。アクリル酸エチル(10g)を次に滴加する。反応物を1.5時間55℃に保つ。
エチレンジアミン(10.8g)を、上記の結果として生じた混合物に滴加する。反応物を1.5時間55℃に保ち、その後、90%酢酸によって中和する。生成物を真空濾過によって集め、4回メタノール(95%)で洗浄し、50℃で真空下において乾燥させる。
実施例5 - 酸化多糖
10gの多糖A、BまたはCウェットケーキを10mL水に懸濁させ、-10℃に冷却する。これに20mL水中の4-アセトアミド-TEMPO(0.25g)および臭化ナトリウム(0.33g)の溶液を添加する。1.32gの50%水酸化ナトリウム溶液、引き続き20.7gの12重量%次亜塩素酸ナトリウムを反応混合物に添加する。反応混合物を1時間-4℃で撹拌する。次に、反応混合物を、攪拌するメタノール溶液(3×容積)中へ添加する。沈澱物を集め、50%水性エタノール(4×)で洗浄し、30分間窒素の流れ下で乾燥させ、次に真空オーブン中一晩40℃で乾燥させて、酸化多糖(カルボキシレート形態)である白色生成物を得る。
実施例6 - 多糖カルボキシレートのアミノ化
実施例5からの1グラムの酸化多糖を50mL水に溶解させる。これに4gエチレンジアミン、引き続き10gEDC(1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩)を添加する。混合物を12時間室温で撹拌する。生成物を膜濾過(MWCO 10kD)によって単離する。
実施例7 - 多糖のトシル化
5gの多糖A、BまたはCを、8gの無水塩化リチウム(LiCl)を含有する100mLのジメチルアセトアミド(DMAc)に溶解させる。この溶解溶液に14mLのトリエチルアミンおよび10mLのDMAcを添加する。混合物を8℃に冷却し、15mLDMAc中の10gのp-トルエンスルホニルクロリドの溶液を30分にわたって滴下である。混合物を8℃で24時間攪拌する。溶液を1Lの氷水に注ぎ込んで生成物を沈澱させる。沈澱物を集め、3Lの水および500mLエタノールで洗浄し、500mLアセトンに懸濁させ、1Lの水へ再沈澱させる。沈澱物をエタノールで洗浄し、乾燥させる。
実施例8 - 多糖トシレートのアミノ化
実施例7からの1グラムの多糖トシレートを10mLジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解させる。これに4gエチレンジアミンを添加する。混合物を6時間、70℃に加熱する。混合物を冷却し、100mLのエタノールに注ぎ込む。沈澱物を集め、70%水性メタノールで洗浄する。
実施例9 - 酸化多糖
多糖A、BまたはCウェットケーキを500mL丸底フラスコ中の170mLの蒸留水に添加する。混合物を15~30分間攪拌して溶液を生成する。160mL蒸留水中の17.7gの過ヨウ素酸ナトリウムをすべて一度に溶液に添加する。混合物を5時間室温で撹拌する。この時間後、溶液を丸底フラスコから取り出し、4つの等しい容積へ分け、4つの透析膜管(MWCO=3500 Daltons)へ分注する。各管を4日間脱イオン水中で透析し、その時間中に水を毎日2回変える。水溶液を透析管から取り出し、広口ポリエチレン容器に入れ、液体窒素を使用して凍結させ、凍結乾燥させて多糖アルデヒドを得ることができる。
実施例10 - 多糖アルデヒドのアミノ化
実施例9からの5グラムの多糖アルデヒドを500mLの0.1Mホウ酸塩緩衝液、pH11に溶解させる。アルデヒド溶液を約300mLの蒸留水中のヘキサメチレンジアミンの塩基性溶液に5時間にわたってゆっくり添加する。混合物を24時間室温で撹拌する。水素化ホウ素ナトリウム(4.14g)を添加し、反応物を24時間攪拌する。さらに24時間攪拌しながら、4.14gの水素化ホウ素ナトリウムのさらなる添加で還元を繰り返す。結果として生じた溶液を、2回の水交換で、2日間蒸留水中で透析し(3500 MWCO)、次に透析乾固する。
実施例11 - 多糖Cのシアノエチル化
4口250mL丸底フラスコにオーバーヘッド機械撹拌機、熱電対およびN注入口を備え付けた。多糖C[91g、それは、28.6g(176ミリモル)の多糖を含有した]をフラスコへ添加した。NaOH 6.0g(75ミリモル、水中50重量%)を攪拌しながら5分間にわたって滴加した(18~25℃)。混合物、わずかに曇った溶液を15分間室温で攪拌した。アクリロニトリル28g(0.53モル)を、内温が33℃よりも下に制御されるように分割して1時間で添加した。反応混合物を4時間にわたり29~33℃で攪拌した。白色グルーを水相から分離した。最上部液体をデカンテーションし、グルーを水で繰り返し洗浄し、混合物のpHを洗浄中にHCl溶液で調整した。洗浄したグルーをMeOH(200mL)で処理した。グルーは硬化しなかった。次に、軟らかい固体を一晩イソプロパノール(150mL)で処理した。軟らかい固体を集め、真空で乾燥させて真っ白でない固体(シアノエチル多糖、41g)を得た。そのDoSは、元素分析結果に基づいて約2であった。
実施例12 - 多糖Cのトシル化
乾燥多糖C(25%分枝、20グラム)をNaOH(46グラム、50%濃度)および尿素(40グラム)の水溶液(脱イオン水、230mL)に溶解させた。その後、p-トルエンスルホニルクロリド(0.49モル、94グラム)およびポリエチレングリコールアルキル(C11~C15)エーテル(20mL)を添加した。混合物を少なくとも3時間氷浴中で激しく攪拌し、一晩で室温まで暖めた。粗生成物を沈澱させ、十分に洗浄して定量的収率で39グラムの所望の生成物を得た。生成物は、13C NMRによって特徴付けられた。13C(500MHz,DMSO-d,ppm):144.8,132.3,129.8,127.6,95.7,92.5,80.0-64.2,60.7,50.1,21.1.置換度(DoS)は、0.97であると元素分析によって測定された。
実施例13 - ブチルジアミンを使用する多糖トシレートのアミノ化
この物質は、Green Chem.,2014,16,1941に開示された手順に類似の手順を用いて製造した。実施例12からのトシレート化多糖(20グラム)を使用して1,4-ブチルジアミン(60mL)と反応させ、それは、6.8グラムの所望の物質を凍結乾燥後に与える。生成物の構造は、13C NMRによって特徴付けられた。13C(500MHz,DO,ppm):147.2,130.8,130.4,127.9,97.9,95.9,79.5,75.4,73.4-65.6,60.5,47.0,38.9,24.1,21.1;置換度は、DoS(Ts)、0.42およびDoS(アミン)、0.56であると元素分析によって測定された。
実施例14 - ジエチルエチレンジアミンを使用する多糖トシレートのアミノ化
別の実施例において、実施例12からのトシル化多糖(15グラム)をN,N-ジエチルエチレンジアミン(30mL)と反応させて10.5グラムの所望の物質を凍結乾燥後に得た。生成物の構造は、13C NMRによって特徴付けられた。13C(500MHz,DO,ppm):146.4,130.3,128.0,97.9,96.2,80.4,73.3-65.3,60.4,51.5,47.8,42.3,21.1,8.3.置換度は、DoS(Ts)、0.52およびDoS(アミン)、0.33であると元素分析によって測定された。

Claims (12)

  1. 多糖誘導体を含む組成物であって、前記多糖誘導体は、
    -CH 2 OCH 2 CH(OH)CH 2 NH(CH 2 2 6 NH(CH 2 CH(CH 3 )O) 2 100 H、および/または
    -CH 2 OCH 2 CH(OH)CH 2 NH-R 7 -(N(R 8 )-R 7 0 12 -NH(CH 2 CH 2 O) 2 100
    で置換された多糖を含み、
    前記多糖は、
    (A)25~35%のアルファ-1,3-グリコシド結合、55~65%のアルファ-1,6-グリコシド結合および5%~15%のアルファ-1,3,6-グリコシド結合を含み、かつ5000ダルトン未満の重量平均分子量を有する多糖、または
    (B)0%~50%のアルファ-1,3-グリコシド結合および/または0~40%のアルファ-1,4-グリコシド結合、1~50%のアルファ-1,2-グリコシド結合およびアルファ-1,2,6-グリコシド結合の組み合わせ、0~25%のアルファ-1,3,6-グリコシド結合ならびに99.5%未満のアルファ-1,6-グリコシド結合を含み、かつ300,000ダルトン未満の重量平均分子量を有する多
    である、組成物。
  2. 界面活性剤、酵素、洗剤ビルダー、錯化剤、ポリマー、防汚ポリマー、界面活性を高めるポリマー、漂白剤、漂白剤活性剤、漂白触媒、衣類柔軟仕上げ剤、粘土、気泡力増進剤、発泡抑制剤、さび止め剤、汚れ懸濁化剤、汚れ再付着防止剤、染料、殺菌剤、変色防止剤、光学的光沢剤、香料、飽和もしくは不飽和脂肪酸、染料移動抑制剤、キレート剤、色相染料、カルシウムカチオン、マグネシウムカチオン、視覚信号伝達成分、消泡剤、構造化剤、増粘剤、アンチケーキング剤、デンプン、砂、ゲル化剤またはそれらの組み合わせの少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 液体、ゲル、粉末、親水コロイド、水溶液、顆粒、錠剤、カプセル、単一コンパートメント小袋またはマルチコンパートメント小袋の形態における、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 前記多糖Aは、5未満の多分散性指数を含むか、または前記多糖Bは、10未満の多分散性指数を含むか、または前記多糖Cは、26未満の多分散性指数を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 前記多糖誘導体は、
    -CH2CH 2CH(OH)CH2NH(CH226NH(CH2CH(CH3)O)2100
    で置換された多糖を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 前記酵素は、少なくとも1つのプロテアーゼを含む、請求項2~5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 多糖類が(A)の多糖類である請求項1~6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 多糖類が(B)の多糖類である請求項1~6のいずれか1項に記載の組成物
  9. 前記組成物が、布地ケア組成物、ランドリーケア組成物、またはパーソナルケア組成物である、請求項1~8のいずれか1項に記載の組成物
  10. 基材を処理する方法であって、該方法は
    i)請求項1~9のいずれか1項に記載の組成物を提供する工程と、
    ii)前記基材を前記組成物と接触させる工程と、
    iii)任意選択的に前記基材をすすぐ工程と
    を含む、方法
  11. 前記組成物は、界面活性剤、酵素、洗剤ビルダー、錯化剤、ポリマー、防汚ポリマー、界面活性を高めるポリマー、漂白剤、漂白剤活性剤、漂白触媒、衣類柔軟仕上げ剤、粘土、気泡力増進剤、発泡抑制剤、さび止め剤、汚れ懸濁化剤、汚れ再付着防止剤、染料、殺菌剤、変色防止剤、光学的光沢剤、香料、飽和もしくは不飽和脂肪酸、染料移動抑制剤、キレート剤、色相染料、カルシウムカチオン、マグネシウムカチオン、視覚信号伝達成分、消泡剤、構造化剤、増粘剤、アンチケーキング剤、デンプン、砂、ゲル化剤またはそれらの組み合わせの少なくとも1つをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記組成物は、液体、ゲル、粉末、親水コロイド、水溶液、顆粒、錠剤、カプセル、単一コンパートメント小袋またはマルチ-コンパートメント小袋の形態である、請求項10または11に記載の方法。
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