JP7067292B2 - 管継手 - Google Patents
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Description
上記課題を解決する管継手は、壁に設けられた貫通孔に挿通される継手本体と、その壁の第1面側に位置するよう継手本体に設けられている第1フランジと、上記壁の第2面側に位置するよう継手本体に取り付けられる第2フランジと、を備える。更に、上記管継手においては、第2フランジから壁を介して第1フランジにビスを打ち込むことにより、継手本体が壁に対し固定される。また、上記第1フランジの外周縁及び内周縁の少なくとも一方は、それら外周縁と内周縁との間の部分よりも厚肉とされる。
図1に示すように、管継手1の継手本体2としては例えばL字状のものがある。この継手本体2では、一方の端部2a(図1の上端部)にパイプ3が接続されるとともに、他方の端部2b(図1の右端部)に給水栓等を接続することが可能となっている。なお、パイプ3の端部には、金属製の筒状をなすインコア4が挿入されている。このインコア4がパイプ3内に没入することは同インコア4の端部に形成されたフランジ4aによって抑制されている。
図4に示すように、施工補助具31は、剥離面32aを有するベースシート32と、そのベースシート32における剥離面32aのほぼ全体に対し糊によって仮止めされているラベル33と、を備えている。ベースシート32及びラベル33の中央部には、継手本体2の端部2b(図3)を挿通可能な挿通孔34が形成されている。
図5に示すように、管継手1を壁14に固定する際には、継手本体2の端部2aに対しパイプ3を接続しておき、更に継手本体2の端部2bに対しナット18、供回り防止プレート19、及びゴムパッキン20を取り付ける。ちなみに、端部2bに対するその軸線方向についてのナット18の取り付け位置に関しては、ナット18を端部2bの軸線周りに回転させて同端部2bに対するナット18の螺合位置を変えることによって調整することができる。そして、こうした端部2bに対するナット18の取り付け位置の調整後、端部2bに取り付けられた供回り防止プレート19によってナット18の端部2bに対する軸線周りについての相対回転が規制され、更に端部2bに対するゴムパッキン20の取り付けが行われる。
この工程では、工具41によって締付リング23の工具用穴29を介して同締付リング23を継手本体2の端部2bに対し螺合する。詳しくは、図7に示すように、工具41のピン42a,43aを締付リング23の工具用穴29に差し込み、その状態で工具41を介して締付リング23を端部2bの軸線周りに回転させる。その結果、端部2bに対する締付リング23の螺合位置が変わり、それに伴い締付リング23が端部2bの軸線方向に変位する。そして、締付リング23が端部2bの軸線方向において壁14側に変位するよう、同締付リング23を工具41によって端部2bに対し相対回転させることにより、その締付リング23の締め付けが行われる。なお、締付リング23を端部2bに対し相対回転させることによって同端部2bに対する締付リング23の螺合位置を変えると、その締付リング23に形成されている固定用孔28の同締付リング23の周方向についての位置も変わる。
この工程では、締付リング23における複数の固定用孔28のうち、管継手1の固定に用いる固定用孔28と上記固定に用いない固定用孔28とをそれぞれ特定する。詳しくは、図8に示すように、壁14から露出する端部2bが施工補助具31の挿通孔34に挿通されるよう、同施工補助具31を壁14に接している締付リング23にあてがう。このときの施工補助具31については、挿通孔34の線接触部34aと上記端部2bの平坦部24,25との線接触を通じて同端部2bに対し係合し、その係合によって端部2bに対する軸線周りについての位置決めが行われる。
この工程では、図8に示すように、施工補助具31の露出部35から露出した固定用孔28、すなわち上記固定に用いる固定用孔28にビス30を挿通して締付リング23を壁14に固定する。詳しくは、上記ビス30が、図1に示す締付リング23、スベリパッキン22、ゴムパッキン21、壁14、ゴムパッキン20、供回り防止プレート19を介して、ナット18に打ち込まれる。これにより、締付リング23が上記固定用孔28を用いて壁14の施工面(図1の右面)に固定され、ひいては管継手1が壁14に対し相対回転不能に固定されるようになる。
この工程では、施工補助具31を継手本体2の端部2bから取り外した状態で、締付リング23の工具用穴29、及び、上記固定に用いない固定用孔28を遮蔽することが行われる。詳しくは、施工補助具31を端部2bから取り外した後、ラベル33から遮蔽部36を切り離してベースシート32の剥離面32aから剥がし、その剥がした遮蔽部36を粘着シールとして図9に示すように締付リング23に対し工具用穴29及び上記固定に用いない固定用孔28を遮蔽するよう貼り付ける。なお、粘着シールとして締付リング23に対し貼り付けられた上記遮蔽部36は、締付リング23の工具用穴29及び上記固定に用いない固定用孔28を遮蔽する遮蔽部材としての役割を担う。
この工程は、壁14に対し管継手1を固定するためのビス30が適正な固定用孔28を介して打ち込まれているか否かを確認するためのものである。こうした確認は、図9に示すように遮蔽部36を粘着シールとして締付リング23に対し貼り付けることにより、工具用穴29及び上記固定に用いない固定用孔28を遮蔽した状態で、且つ、ビス30が挿通した固定用孔28(上記固定に用いる固定用孔28)を露出させた状態で行う。このため、上記確認の際、締付リング23の工具用穴29及び上記固定に用いられていない固定用孔28に対し、ビス30が未挿通であるとの誤認がなされてしまい、不必要にビス30の挿通及び打ち込みが行われることを抑制できる。
図10に示すように、管継手1を壁14に対し固定するためのビス30は、締付リング23の固定用孔28に挿通された状態で、作業者によって締付リング23側からナット18側に打ち込まれる。このビス30が締付リング23の固定用孔28の中心線に対し傾くことなく適正に打ち込まれた場合、図10の上側に位置するビス30のようになる。すなわち、上記ビス30が、締付リング23の固定用孔28、スベリパッキン22、ゴムパッキン21、壁14、ゴムパッキン20、供回り防止プレート19、及び、ナット18における外周縁26と内周縁27との間の部分を貫通する。
(1)ビス30が締付リング23の固定用孔28の中心線に対し傾いた状態で打ち込まれることにより、壁14に対し管継手1(継手本体2)を適正に固定できなくなることを抑制できる。
・ナット18の外周縁26と内周縁27との両方を厚肉に形成する代わりに、外周縁26と内周縁27との一方のみを厚肉に形成するようにしてもよい。
・締付リング23に工具用穴29を形成することは必須ではない。
・締付リング23の固定用孔28を壁14に対する管継手1の固定に必要な数(この例では二つ)だけ形成するようにしてもよい。
[その他の技術思想]
次に、上記実施形態から把握できる技術思想について記載する。
前記固定に用いる前記固定用孔と前記固定に用いない前記固定用孔とをそれぞれ特定する特定工程と、
前記固定に用いる前記固定用孔に前記固定具を挿通して前記フランジを前記施工面に固定する固定工程と、
前記固定に用いない前記固定用孔を遮蔽部材で遮蔽する遮蔽工程と、
前記固定に用いた前記固定具を露出させた状態でかつ前記固定に用いない前記固定用孔を前記遮蔽部材にて遮蔽した状態で行う前記固定の確認工程と
を有する管継手の施工方法。
前記工具によって前記工具用穴を介して前記フランジを前記継手本体に螺合する螺合工程と、
前記固定具によって前記固定用孔を介して前記フランジを施工面に固定する固定工程と、
前記工具用穴を遮蔽部材で遮蔽する遮蔽工程と、
前記固定具を露出させた状態でかつ前記工具用穴を前記遮蔽部材にて遮蔽した状態で行う前記固定の確認工程と
を有する管継手の施工方法。
シート状をなすとともに、
前記継手本体の前記端部の先端が挿通可能な挿通孔と、
前記挿通孔の周囲に設けられた露出部と、
前記挿通孔の周囲において、前記露出部とは周方向の別の位置に設けられた遮蔽部と
を備え、
前記挿通孔は、前記継手本体の前記端部に対して係合することで、前記継手本体に対して前記端部の軸線周りでの位置を決める位置決め部を備え、
当該位置決め状態において、前記露出部は前記固定に用いる前記固定用孔を露出させ、前記遮蔽部は前記固定に用いない前記固定用孔を遮蔽する管継手用の施工補助具。
シート状をなすとともに、
前記継手本体の前記端部の先端が挿通可能な挿通孔と、
前記挿通孔の周囲に設けられた露出部と、
前記挿通孔の周囲において、前記露出部とは周方向の別の位置に設けられた遮蔽部と
を備え、
前記挿通孔は、前記継手本体の前記端部に対して係合することで、前記継手本体に対して前記端部の軸線周りでの位置を決める位置決め部を備え、
当該位置決め状態において、前記露出部は前記固定用孔を露出させ、前記遮蔽部は前記工具用穴を遮蔽する管継手用の施工補助具。
上記構成によれば、継手本体の端部に対し位置決めされた施工補助具から遮蔽部を剥がして粘着シールとしてフランジに貼り付けることにより、同フランジにおける上記固定に用いない固定用孔や上記工具用穴を上記遮蔽部で遮蔽したままにすることができる。このようにフランジにおける上記固定に用いない固定用孔や上記工具用穴を上記遮蔽部で遮蔽した状態に保持することにより、上記固定に用いない固定用孔や上記工具用穴に対し誤って固定具を挿通してしまうことが一層効果的に抑制されるようになる。
Claims (1)
- 壁に設けられた貫通孔に挿通される継手本体と、
前記壁の第1面側に位置するよう前記継手本体に設けられている第1フランジと、
前記壁の第2面側に位置するよう前記継手本体に取り付けられる第2フランジと、
を備えており、
前記第2フランジから前記壁を介して前記第1フランジにビスを打ち込んで、当該打ち込みにより前記第1フランジに前記ビスが挿入される穴を形成することにより、前記継手本体が前記壁に対し固定される管継手であって、
前記第1フランジの外周縁及び内周縁の少なくとも一方が、それら外周縁と内周縁との間であって前記穴が形成される予定の部分よりも厚肉とされていることを特徴とする管継手。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009203648A (ja) | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Panasonic Electric Works Bath & Life Co Ltd | 回転防止具 |
JP2009215846A (ja) | 2008-03-12 | 2009-09-24 | Inax Corp | 衛生陶器の施工方法 |
JP2015098988A (ja) | 2013-11-20 | 2015-05-28 | アイシン精機株式会社 | 配管接続方法及び配管接続継手 |
JP2017020523A (ja) | 2015-07-07 | 2017-01-26 | 大阪瓦斯株式会社 | ガス栓本体の設置構造 |
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- 2018-06-11 JP JP2018111191A patent/JP7067292B2/ja active Active
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