JP7067278B2 - 状態検知装置及び状態検知方法 - Google Patents

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Description

本発明は、設備に発生する冷媒漏れ量などの不可逆状態変化の累積量を安定して検知することができる状態検知装置及び状態検知方法に関する。
一般に、産業分野では、多変量統計的プロセス管理(MSPC:Multivariate Statistical Process Control)を利用して設備の異常兆候を検知方法が知られている。
特許文献1には、多変量解析であるマハラノビス距離の平方根を状態量とし、閾値により冷媒漏れを検知するものが記載されている。
特許第4396286号公報
ところで、多変量統計的プロセス管理を利用して設備の異常兆候を検知する場合、設備から取得される測定データは設備の運転状態によって測定データが大きく変化するため、多変量統計的プロセス管理が算出するQ統計値も大きく変動する。このため、多変量統計的プロセス管理のQ統計値を用いて設備の異常を検知しようとする場合、設備の運転状態によっては、異常でないにもかかわらず、瞬時のQ統計値が閾値を超えて異常と判定してしまう場合があり、安定した異常検知を行うことができなかった。
例えば、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗に設置されるショーケースの冷凍システムにおいて進行する冷媒漏れ量の異常を検知しようとする場合、冷凍機から測定可能な、吸入圧力、吐出圧力、吸入ガス温度、吐出ガス温度、運転周波数などを用いた多変量統計的プロセス管理によって得られたQ統計値を算出し、このQ統計値が閾値を超えた場合に冷媒漏れ量が異常として検知することが考えられる。
しかし、冷凍システムは、冷凍負荷の変動、ショーケースの除霜、冷凍機の圧力制御、油戻し運転などの様々な事象によって測定データが大きく変動するため、多変量統計的プロセス管理によって得られたQ統計値も大きく変動する。特に、冷凍機は、常に100%の出力で運転しているものではなく、外気温や冷凍負荷に応じたインバータ制御によって運転周波数を可変した省エネルギー運転を行っているため、これらの変動要因は、Q統計値に与える影響が大きい。この結果、冷媒漏れ量が実際には所定値を超えていないにもかかわらず、Q統計値が所定値を超えて冷媒漏れ量が異常であると誤検知してしまう場合がある。すなわち、測定時ごとのQ統計値をもとに判定する冷媒漏れ量の検知では、冷媒漏れ量を安定して検知することが難しい。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、設備に発生する冷媒漏れ量などの不可逆状態変化の累積量を安定して検知することができる状態検知装置及び状態検知方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる状態検知装置は、設備に発生する不可逆状態変化の累積量を検知する状態検知装置であって、前記設備に関する時系列の複数の運転データを取得する運転データ取得部と、正常時の複数の運転データを用いた多変量統計的プロセス管理のための正常時のモデルを生成するモデル生成部と、前記正常時のモデル及び前記運転データ取得部が取得した複数の運転データをもとに前記多変量統計的プロセス管理を行って得られたQ統計値を時系列で算出し、所定時間毎に前記Q統計値を積算したQ積算値を算出して前記所定時間に対する前記Q積算値の傾きを算出する傾き算出部と、前記所定時間毎の傾きをもとに前記不可逆状態変化の累積量を判定する判定部と、前記判定部の判定結果を出力する出力部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる状態検知装置は、上記の発明において、外気温度を検出する温度センサを備え、前記判定部は、外気温度に応じて前記不可逆状態変化の累積量を補正することを特徴とする。
また、本発明にかかる状態検知装置は、上記の発明において、前記判定部は、前記不可逆状態変化の累積量が所定値以上となる場合、前記不可逆状態変化の累積量が異常であると判定し、前記出力部は、前記不可逆状態変化の累積量が異常であることを出力することを特徴とする。
また、本発明にかかる状態検知装置は、上記の発明において、前記判定部は、前記傾きの時系列の変化量をもとに、前記不可逆状態変化の変化速度を判定することを特徴とする。
また、本発明にかかる状態検知装置は、上記の発明において、前記判定部は、前記傾きの時系列の変化量をもとに、前記不可逆状態変化の累積量が異常を示す所定値となる時点までの時間を推定し、前記出力部は、推定した時間を出力することを特徴とする。
また、本発明にかかる状態検知装置は、上記の発明において、前記出力部は、前記所定時間に対する、正常時の前記Q積算値と前記傾き算出部が算出した前記Q積算値とを重ね合せてグラフィカル表示することを特徴とする。
また、本発明にかかる状態検知装置は、上記の発明において、前記設備は、冷凍機を用いるシステムであり、前記不可逆状態変化の累積量は、冷凍機の冷媒漏れ量であることを特徴とする。
また、本発明にかかる状態検知装置は、上記の発明において、前記複数の運転データは、冷凍対象部分の検出温度、設定温度、圧縮機の冷媒吸入圧力、冷媒吐出圧力、冷媒吸入温度、冷媒吐出温度、運転周波数を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる状態検知方法は、設備に発生する不可逆状態変化の累積量を検知する状態検知方法であって、前記設備に関する時系列の複数の運転データを取得する運転データ取得ステップと、正常時の複数の運転データを用いた多変量統計的プロセス管理のための正常時のモデルを生成するモデル生成ステップと、前記正常時のモデル及び前記運転データ取得ステップで取得した複数の運転データをもとに前記多変量統計的プロセス管理を行って得られたQ統計値を時系列で算出し、所定時間毎に前記Q統計値を積算したQ積算値を算出して前記所定時間に対する前記Q積算値の傾きを算出する傾き算出ステップと、前記所定時間毎の傾きをもとに前記不可逆状態変化の累積量を判定する判定ステップと、前記判定ステップの判定結果を出力する出力ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、設備に発生する冷媒漏れ量などの不可逆状態変化の累積量を安定して検知することができる。
図1は、本発明の実施の形態である状態検知装置の機能を有するコントローラを含むシステムの構成を示すブロック図である。 図2は、コントローラによる状態検知処理手順を示すフローチャートである。 図3は、従来のQ統計値による異常検知を説明する説明図である。 図4は、所定時間ごとのQ統計値の積算値であるQ積算値の時系列変化を示す図である。 図5は、具体的な傾きと冷媒漏れ程度との関係を示す図である。 図6は、正常時の傾きと現在の傾きとをグラフィカルに重ね合せ表示するとともに、現時点から異常発生までの期間を表示した表示例を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下の実施の形態では、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗内に設置されるショーケースなどの冷凍システムの冷媒漏れの蓄積量(冷媒漏れ程度)を検知する状態検知装置を一例として説明する。冷媒漏れ程度は、不可逆状態変化の累積量の一例である。
[装置構成]
図1は、本発明の実施の形態である状態検知装置の機能を有するコントローラ1を含むシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、本システムは、コントローラ1に、系統Aである冷凍システム5、系統Bである冷凍システム6、及び外気温度センサ7が接続される。
冷凍システム5は、冷凍機51がショーケース52~54を4~8℃の冷蔵温度帯に維持するシステムである。また、冷凍システム6は、冷凍機61がショーケース62~64を-18~-20℃の冷凍温度帯に維持するシステムである。冷凍機51,61は、それぞれ冷凍サイクルを形成する装置であり、冷凍サイクル内の熱交換器を介してそれぞれショーケース52~54、62~64を冷却する。
コントローラ1は、入出力部2、記憶部3、制御部4を有する。コントローラ1は、ショーケース52~54、62~64が入出力部2によって設定された設定温度帯となるように冷凍システム5、6の冷凍機51、61を制御するとともに、冷凍システム5,6の冷媒漏れ程度を検知する制御を行う。
入出力部2は、タッチパネルなどの入出力デバイスであり、冷凍システム5,6に対する設定温度帯などの各種データを入力するとともに、冷凍システム5,6の状態、特に冷媒漏れ程度の状態及び冷媒漏れ程度の予測などの各種データを出力する。
記憶部3は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ又はハードディスク装置等の二次記憶媒体等からなる記憶デバイスであり、正常時の運転データD1、正常時のモデルD2、Q統計値D3、所定時間Tc、Q積算値D4、傾きθ、及び所定値D5を記憶する。
制御部4は、システム全体を制御し、冷凍機制御部40、運転データ取得部41、外気温度取得部42、モデル生成部43、Q統計値算出部44、Q積算値算出部45、傾き算出部46、判定部47、出力制御部48を有する。
冷凍機制御部40は、ショーケースの庫内温度、設定温度、圧縮機の吸入圧力、吐出圧力、吸入温度、吐出温度、運転周波数などの運転データをリアルタイムで取得し、庫内温度が設定温度になるように圧縮機を制御する。
運転データ取得部41は、冷媒漏れ程度を検知するために、一定時間毎にショーケースの庫内温度、設定温度、圧縮機の吸入圧力、吐出圧力、吸入温度、吐出温度、運転周波数などの運転データを取得する。一定時間は、例えば1分である。
外気温度取得部42は、一定時間毎に外気温度センサ7から外気温度を取得する。
モデル生成部43は、記憶部3に予め記憶されている複数の正常時の運転データD1を用いた多変量統計的プロセス管理のための正常時のモデルD2を生成する。正常時の運転データD1は、異常が発生していない過去の期間の運転データである。
Q統計値算出部44は、正常時のモデルD2及び運転データ取得部41が取得した複数の運転データをもとに多変量統計的プロセス管理を行って得られたQ統計値D3を時系列で算出する。
Q積算値算出部45は、所定時間Tc毎にQ統計値D3を積算したQ積算値D4を算出する。この所定時間Tcは、入出力部2によって設定され、記憶部3に記憶される。所定時間Tcは、例えば3日である。
傾き算出部46は、所定時間Tcに対するQ積算値D4の傾きθを算出する。
判定部47は、所定時間Tc毎の傾きθをもとに冷媒漏れ程度D(%)を判定する。また、判定部47は、傾きθの変化をもとに冷媒漏れの進行速度を判定する。また、判定部47は、外気温度をもとに冷媒漏れ程度Dを補正する。さらに、判定部47は、傾きθの時系列の変化量をもとに、冷媒漏れ程度が異常となる所定値D5になる時点までの時間を推定する。この所定値D5は、記憶部3に予め記憶されており、設定変更が可能な値である。
出力制御部48は、判定部47が判定した結果を入出力部2に出力する制御を行う。
[状態検知処理]
次に、図2を参照して、コントローラ1による状態検知処理について説明する。図2に示すように、まず、コントローラ1は、入出力部2を介して所定時間Tcを設定する(ステップS101)。
その後、運転データ取得部41は、例えば1分ごとの運転データを取得する(ステップS102)。さらに外気温度取得部42は、例えば1分ごとの外気温度を取得する(ステップS103)。そして、モデル生成部43は、記憶部3に予め記憶されている複数の正常時の運転データD1を用いた多変量統計的プロセス管理のための正常時のモデルD2を生成する(ステップS104)。
その後、Q統計値算出部44は、正常時のモデルD2及び運転データ取得部41が取得した複数の運転データをもとに多変量統計的プロセス管理を行って得られたQ統計値D3を時系列で算出する(ステップS105)。
その後、Q積算値算出部45は、所定時間Tc、例えば3日毎にQ統計値D3を積算したQ積算値D4を算出する(ステップS106)。
そして、傾き算出部46は、所定時間Tcに対するQ積算値D4の傾きθを算出する(ステップS107)。
そして、判定部47は、所定時間Tc毎の傾きθをもとに冷媒漏れ程度D(%)を判定する(ステップS108)。
判定部47は、冷媒漏れ程度Dが所定値D5以上であるか否かを判定する(ステップS109)。冷媒漏れ程度Dが所定値D5以上である場合(ステップS109,Yes)、出力制御部48は、冷媒漏れが発生した旨の異常発生出力と、冷媒漏れ程度の状態を表示し(ステップS110)、ステップS111に移行する。一方、冷媒漏れ程度Dが所定値D5以上でない場合(ステップS109,No)、そのままステップS111に移行する。
その後、本処理の終了指示があったか否かを判定する(ステップS111)。本処理の終了指示がない場合(ステップS111,No)、ステップS102に移行し、次の所定時間Tcの傾きθを算出して冷媒漏れ程度Dを判定する。一方、本処理の終了指示があった場合(ステップS111,Yes)、本処理を終了する。
図3に示すように、Q統計値D3が所定Q統計値Qth以上になったときに冷媒漏れの異常が発生したものとする異常検知を行うと、時間の経過とともに異常発生したり、しなかったりするため、冷媒漏れの異常検知を安定して行うことができなかった。
これに対し、本実施の形態では、図4に示すように、所定時間Tcごとに、Q統計値D3の積算値である時系列のQ積算値D4(Q1~Q5:Qn)を求めて時系列の傾きθ(θ1~θ5:θn)を算出する。傾きθnは、次式(1)で求めることができる。
θn(°)=tan-1(Qn/Tc)×180/π (1)
冷媒漏れが発生し、進行している場合、冷媒漏れ量は不可逆状態変化であるため、図4に示すように、時系列の傾きθnは、時間の経過によって大きくなる。したがって、傾きθnが所定値D5以上となった場合に、冷媒漏れ程度が異常になったものとして安定して判定することができる。
図5は、具体的な傾きθnと冷媒漏れ程度Dとの関係を示す図である。図5に示すように、冷媒漏れ程度Dは、傾きθnの増大に伴って大きくなる。なお、傾きθnと冷媒漏れ程度Dとは外気温度範囲に依存するため、外気温度が25℃以上と、25℃未満15℃以上と、15℃未満に分けてそれぞれ対応関係をもたせている。したがって、外気温度を検出し、外気温度に対応した傾きθnと冷媒漏れ程度Dとの関係を適用する補正を行う。
また、冷媒漏れ程度Dは、外気温度が高くなるにしたがって、対応する傾きθnが大きくなる。すなわち、同じ冷媒漏れ程度Dであっても、外気温度が高くなると、高いQ積算値Qnとして算出されることになる。冷媒残量は、冷媒漏れがない場合の冷媒量50.0kgを基準に、冷媒漏れ程度Dに対応して減少した冷媒量を減じた量である。そして、図5では、冷媒漏れ程度Dが50%、冷媒残量が25.0kg以上となった場合に異常警報を発するようにしている。
なお、外気温度にかかわらず、傾きθnが5未満のときは、冷媒漏れ程度Dが10%未満で正常状態となる。また、外気温度にかかわらず、傾きθnの増大によって冷媒漏れ程度Dは増大する。
例えば、外気温度が25℃未満15℃以上で傾きθnが22(°)である場合、冷媒漏れ程度Dは25(%)で、冷媒残量が37.5kgであると判定できる。また、外気温度が25℃未満15℃以上で傾きθnが42(°)である場合、冷媒漏れ程度Dは50(%)で、冷媒残量が50.0kgであると判定され、異常警報が発せられる。なお、このとき、外気温度が25℃以上であった場合、傾きθnは50(°)未満であり、冷媒漏れ程度Dも50(%)に達していないため、異常警報は発せられない。
なお、冷媒漏れ程度Dは、異常警報が発せられない状態であっても、入出力部2から出力することが好ましい。
ところで、傾きθnの値は、冷媒漏れの進行が速い場合、時系列的に隣接する傾きθnの傾き変化量Δθは大きな値となる。一方、傾きθnの値は、冷媒漏れの進行が遅い場合、傾き変化量Δθは小さな値となる。したがって、判定部47は、冷媒漏れの進行速度を示す傾き変化量Δθを用いて、現時点から、冷媒漏れの異常警報が発生するまでの期間Txを予測推定することができる。
すなわち、傾き変化量Δθは、現時点の冷媒漏れ程度を示す傾きをθnとし、1つの所定時間Tc前の冷媒漏れ程度を示す傾きをθn-1とすると、次式(2)によって表すことができる。
Δθ=θn-θn-1 (2)
そして、現時点から、冷媒漏れの異常警報が発生するまでの期間Txは、次式(3)によって求めることができる。
Tx=Tc×(θmax-θn)/Δθ (3)
ただし、θmaxは、異常警報が発生するときの傾きθの値である。
出力制御部48は、この期間Txを入出力部2に表示出力する。例えば、図6に示すように、系統A(冷凍システム5)では、外気温度(期間内平均気温)が20℃であり、冷媒漏れ程度Dが40%であり、期間Txが80時間であると表示している。一方、系統B(冷凍システム6)では、外気温度(期間内平均気温)が20℃であり、冷媒漏れ程度Dが10%であり、期間Txが300時間であると表示している。
なお、図6では、正常時の傾きθと現在の傾きθnとをグラフィカルに重ね合せ表示している。これにより、現時点の傾きθnが正常時の傾きθに比して冷媒漏れ量がどの程度なのかを視認することができる。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例、及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
1 コントローラ
2 入出力部
3 記憶部
4 制御部
5,6 冷凍システム
7 外気温度センサ
40 冷凍機制御部
41 運転データ取得部
42 外気温度取得部
43 モデル生成部
44 Q統計値算出部
45 Q積算値算出部
46 傾き算出部
47 判定部
48 出力制御部
51,61 冷凍機
52~54,62~64 ショーケース
D 冷媒漏れ程度
D1 正常時の運転データ
D2 正常時のモデル
D3 Q統計値
D4 Q積算値
D5 所定値
Qn Q積算値
Qth 所定Q統計値
Tc 所定時間
Tx 期間
Δθ 傾き変化量

Claims (9)

  1. 設備に発生する不可逆状態変化の累積量を検知する状態検知装置であって、
    前記設備に関する時系列の複数の運転データを取得する運転データ取得部と、
    正常時の複数の運転データを用いた多変量統計的プロセス管理のための正常時のモデルを生成するモデル生成部と、
    前記正常時のモデル及び前記運転データ取得部が取得した複数の運転データをもとに前記多変量統計的プロセス管理を行って得られたQ統計値を時系列で算出し、所定時間毎に前記Q統計値を積算したQ積算値を算出して前記所定時間に対する前記Q積算値の傾きを算出する傾き算出部と、
    前記所定時間毎の傾きをもとに前記不可逆状態変化の累積量を判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果を出力する出力部と、
    を備えたことを特徴とする状態検知装置。
  2. 外気温度を検出する温度センサを備え、
    前記判定部は、外気温度に応じて前記不可逆状態変化の累積量を補正することを特徴とする請求項1に記載の状態検知装置。
  3. 前記判定部は、前記不可逆状態変化の累積量が所定値以上となる場合、前記不可逆状態変化の累積量が異常であると判定し、
    前記出力部は、前記不可逆状態変化の累積量が異常であることを出力することを特徴とする請求項1または2に記載の状態検知装置。
  4. 前記判定部は、前記傾きの時系列の変化量をもとに、前記不可逆状態変化の変化速度を判定することを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の状態検知装置。
  5. 前記判定部は、前記傾きの時系列の変化量をもとに、前記不可逆状態変化の累積量が異常を示す所定値となる時点までの時間を推定し、
    前記出力部は、推定した時間を出力することを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の状態検知装置。
  6. 前記出力部は、前記所定時間に対する、正常時の前記Q積算値と前記傾き算出部が算出した前記Q積算値とを重ね合せてグラフィカル表示することを特徴とする請求項1~5のいずれか一つに記載の状態検知装置。
  7. 前記設備は、冷凍機を用いるシステムであり、
    前記不可逆状態変化の累積量は、冷凍機の冷媒漏れ量であることを特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載の状態検知装置。
  8. 前記複数の運転データは、冷凍対象部分の検出温度、設定温度、圧縮機の冷媒吸入圧力、冷媒吐出圧力、冷媒吸入温度、冷媒吐出温度、運転周波数を含むことを特徴とする請求項7に記載の状態検知装置。
  9. 設備に発生する不可逆状態変化の累積量を検知する状態検知方法であって、
    前記設備に関する時系列の複数の運転データを取得する運転データ取得ステップと、
    正常時の複数の運転データを用いた多変量統計的プロセス管理のための正常時のモデルを生成するモデル生成ステップと、
    前記正常時のモデル及び前記運転データ取得ステップで取得した複数の運転データをもとに前記多変量統計的プロセス管理を行って得られたQ統計値を時系列で算出し、所定時間毎に前記Q統計値を積算したQ積算値を算出して前記所定時間に対する前記Q積算値の傾きを算出する傾き算出ステップと、
    前記所定時間毎の傾きをもとに前記不可逆状態変化の累積量を判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの判定結果を出力する出力ステップと、
    を含むことを特徴とする状態検知方法。
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