JP2006105412A - 機器の運転状態監視装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 機器の故障の誤判定の発生を減少させることができ、精度の高い故障予測を行うことができる機器の運転状態監視装置を提供する。
【解決手段】 運転状態監視装置100は、連続して異常と判定された回数が所定期間に満たない場合には、一時的な異常誤判定とみなし、かかる環境条件における運転指標データの基準値に対する誤差許容範囲を拡げると共に、かかる環境条件に隣接する環境条件における運転指標データの基準値に対する誤差許容範囲も同時に拡くする。反対に、特定の環境条件において正常と判定される回数が所定期間以上継続する場合には、誤差許容範囲のレベルが拡すぎるため正常誤判定されていものとみなし、かかる環境条件における運転指標データの基準値に対する誤差許容範囲を狭くする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、例えば、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等に設置される低温ショーケース及び冷凍機、業務用冷蔵庫等の機器の運転状態を監視する装置に関するものである。
従来、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗においては、一般に商品を陳列し冷却保存するための低温ショーケースと該低温ショーケースに陳列された商品を冷却するための冷凍機が設けられている。通常、1台の冷凍機には複数の低温ショーケースが接続されて一つの冷凍機システムが構成されている。
このような低温ショーケースまたは冷凍機が何らかの理由で故障すると商品の品質に大きな影響を与えるため、かかる低温ショーケースや冷凍機の故障を事前に予測することが可能なシステムが求められいる。例えば、以下の特許文献1などがその例である。
特開平10-238920号公報
しかしながら、スーパーマーケットやコンビニエンスストアにおいて、実際に低温ショーケースや冷凍機が置かれている環境によっては、食品の陳列状態、客数、開閉店作業に要する時間など、温度、湿度、季節、時刻などの環境条件では分からない外乱が発生することが多く、このため異常と誤判定することがある。
そこで、本発明の目的は、このような機器の故障の誤判定の発生を減少させることができ、精度の高い故障予測を行うことができる機器の運転状態監視装置を提供することである。
本発明に係る機器の運転状態監視装置は、機器の運転状態を表わす運転指標を測定する運転指標測定手段と、機器が動作する環境条件を測定する環境条件測定手段と、機器が動作する1または複数の環境条件、各環境条件に応じて設定された運転指標の基準値、該運転指標基準値に対する誤差の許容範囲からなる基準値テーブルと、前記基準値テーブルから、前記環境条件測定手段によって測定された実測環境条件に対応する運転指標の基準値および誤差の許容範囲を抽出する抽出手段と、前記運転指標測定手段により測定された前記実測環境条件における実測運転指標と前記抽出手段により抽出された運転指標の基準値とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果、前記実測運転指標と前記抽出手段により抽出された運転指標の基準値が前記抽出手段により抽出された誤差の許容範囲を越える状態の継続期間が所定期間以内である場合には、前記測定環境条件における前記許容範囲を大きくするとともに、前記測定環境条件付近の環境条件における許容範囲も大きくする誤差許容範囲設定手段とを備えることを特徴する。
これにより、連続して異常と判定される期間が所定期間以内である場合、即ち本来、異常ではないが、一時的な熱負荷上昇等の外乱による異常と誤判定された場合には、異常誤判定された環境条件における基準値に対する誤差許容範囲を大きくするだけでなく、さらに異常と誤判定された環境条件に隣接する環境条件に対応する誤差許容範囲をも大きくすることができるため、異常誤判定された環境条件に隣接する環境条件においても、異常誤判定される機会を低減することができ、結果として異常誤判定を低減でき、より精度よく機器の運転状態を管理することが可能となる。
さらに、本発明に係る機器の運転状態監視装置では、前記誤差許容範囲設定手段は、前記比較手段による比較の結果、前記実測運転指標と前記抽出手段により抽出された運転指標の基準値が前記抽出手段により抽出された誤差の許容範囲を越えない状態の継続期間が所定期間以上である環境条件における前記許容範囲を小さくすることを特徴とする。
これにより、特定の環境条件において所定期間以上継続して異常と判定されない場合、即ち、本来正常ではないが、かかる環境条件における誤差許容範囲のレベルが過度に大きいため異常と判定されないような場合に、かかる環境条件における誤差許容範囲を小さくすることができるため、より精度よく機器の運転状態を管理することが可能となる。
さらに、本発明に係る機器の運転状態監視装置は、運転指標の基準値設定手段をさらに備え、該運転指標の基準値設定手段は、所定期間に亘る各環境条件における実測された運転指標の基準値の平均値を前記基準値テーブルにおける各環境条件に対応する運転指標の基準値とすることを特徴とする。
これにより、個々の機器が置かれる環境条件に対応した運転指標の基準値を設定することができるため、運転指標の基準値が適切に設定されることとなり、より精度よく機器の運転状態を管理することが可能となる。
本発明に係る機器の運転状態監視プログラムは、コンピュータを、機器の運転状態を表わす運転指標を測定する運転指標測定手段と、機器が動作する環境条件を測定する環境条件測定手段と、機器が動作する1または複数の環境条件、各環境条件に応じて設定された運転指標の基準値、該運転指標基準値に対する誤差の許容範囲からなる基準値テーブルと、前記基準値テーブルから、前記環境条件測定手段によって測定された実測環境条件に対応する運転指標の基準値および誤差の許容範囲を抽出する抽出手段と、前記運転指標測定手段により測定された前記実測環境条件における実測運転指標と前記抽出手段により抽出された運転指標の基準値とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果、前記実測運転指標と前記抽出手段により抽出された運転指標の基準値が前記抽出手段により抽出された誤差の許容範囲を越える状態の継続期間が所定期間以内である場合には、前記測定環境条件における前記許容範囲を大きくするとともに、前記測定環境条件付近の環境条件における許容範囲も大きくする誤差許容範囲設定手段として機能させることを特徴する。
さらに、本発明に係る機器の運転状態監視プログラムでは、前記誤差許容範囲設定手段は、前記比較手段による比較の結果、前記実測運転指標と前記抽出手段により抽出された運転指標の基準値が前記抽出手段により抽出された誤差の許容範囲を越えない状態の継続期間が所定期間以上である環境条件における前記許容範囲を小さくすることを特徴とする。
さらに、本発明に係る機器の運転状態監視プログラムでは、コンピュータをさらに、運転指標の基準値設定手段として機能させ、該運転指標の基準値設定手段は、所定期間に亘る各環境条件における実測された運転指標の基準値の平均値を前記基準値テーブルにおける各環境条件に対応する運転指標の基準値とすることを特徴とする。
本発明の特徴は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。
ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
本発明によれば、機器の故障の誤判定の発生を減少させることができ、精度の高い故障予測を行うことができる機器の運転状態監視装置を提供することができる。
以下、本発明を、スーパーマーケット等の店舗に設置される低温ショーケース及び冷凍機の運転状態監視装置に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
図1を参照して、本実施の形態において、店舗200には設定温度が異なる複数種類の低温ショーケースとして青果用低温ショーケース201、201と鮮魚用低温ショーケース202、202が配備されている。青果用低温ショーケース201、201は青果用冷凍機203に、鮮魚用低温ショーケース202、202は鮮魚用冷凍機204に冷媒配管205、206を介して接続されている。
また、店舗200には、青果用低温ショーケース201、201および鮮魚用ショーケース202、202ならびに青果用冷凍機203および鮮魚用冷凍機204の運転状態を監視する運転状態監視装置100が配備され、店内温度を測定する店内温度センサー207、店内湿度を測定する店内湿度センサー208、店外温度を測定する店外温度センサー209、店外湿度を測定する店外湿度センサー210が取り付けられている。
青果用低温ショーケース203、203および鮮魚用低温ショーケース202、202のそれぞれには、ショーケースの庫内温度を測定する庫内温度センサー211、211・・・が取り付けられている。
青果用冷凍機203から青果用低温ショーケース201、201を冷却するための冷媒が送出され、冷媒配管206を経て青果用低温ショーケース201、201に供給される。かかる冷媒は、青果用低温ショーケース201、201を冷却したのち、冷媒配管205を経て再び青果用冷凍機203へと戻る。冷媒を供給するための冷媒配管206と青果用低温ショーケース201、201の間には電磁弁212、212・・・が取り付けられている。
例えば、青果用低温ショーケース201の庫内温度が目標とする設定温度よりも高いときは青果用低温ショーケース201に取りつけられた電磁弁212が開かれて冷媒が供給されこの結果、青果用低温ショーケース201の庫内が冷却される。他方、青果用低温ショーケース201の庫内温度が目標とする設定温度よりも低いときは電磁弁212が閉じられることにより冷媒の供給が止められ、青果用低温ショーケース201の庫内温度が上昇する。鮮魚用冷凍機204および鮮魚用低温ショーケース202、202についても同様である。
図2を参照して、本発明に係る運転状態監視装置100には、店内温度センサー207と店内湿度センサー208と、店外温度センサー209と店外湿度センサー210と庫内温度センサー211、211・・・とが接続されている。
運転状態監視装置100は、前記複数のセンサー207〜211からの測定データを所定期間毎、例えば1分毎に取り込んで、所定期間毎、例えば30分毎における店内温度の平均値、店内湿度の平均値、店外温度の平均値、店外湿度の平均値、各低温ショーケース毎の庫内温度の平均値、及び各低温ショーケース毎の庫内温度と庫内温度の目標値(設定温度)との偏差(偏差温度)の平均値とを算出するセンサー情報インターフェース102を具えている。かかるセンサー情報インターフェース102には、所定期間毎の測定データを蓄積するための記憶装置107が内蔵されている。
センサー情報インターフェース102は、上記算出した各平均値と共に該各平均値の算出時刻を異常判定部101に供給する。尚、本実施の形態では、各平均値の算出時刻は、各平均値の算出を開始する時刻としている。
異常判定部101は、青果用冷凍機203および青果用低温ショーケース201、201ならびに鮮魚用冷凍機204および鮮魚用低温ショーケース202、202の運転状態が正常であるか異常であるかを判定し、かかる判定を行う異常正常判定のアルゴリズムを実行するためのCPU105と、該異常正常判定の結果を格納するための記憶装置106とを具えている。
異常判定部101には、異常正常判定結果を表示するためのCRTモニターや液晶ディスプレイからなる表示部104が接続されると共に、必要に応じて後述する運転指標データの基準値を入力し、或いは異常正常判定結果の評価をデータとして入力するための操作入力部103が接続されている。
異常判定部101は記憶装置106内に、各低温ショーケースまたは各冷凍機毎に、店内温度、店内湿度、店外温度、店外湿度等の低温ショーケースや冷凍機をとりまく1又は複数の環境条件と、該環境条件が取り得る値毎に予め設定された各低温ショーケースや各冷凍機の運転状態の指標となるデータ(以下、運転指標データと記載する。)の基準値からなる運転指標データの基準値テーブルを備えている。
尚、本実施形態では、運転指標データとして各低温ショーケース毎の偏差温度を採用している。
異常判定部101は、前記異常正常判定アルゴリズムを実行して、センサー情報インターフェース102により算出された環境条件である店内温度、店内湿度、店外温度、店外湿度の平均値(以下、環境条件の実測値と記載する。)および各平均値の算出時刻ならびに運転指標データである各低温ショーケース毎の偏差温度の平均値(以下、運転指標データの実測値と記載する。)と、かかる環境条件に対応した運転指標データの基準値とを比較することによって各低温ショーケースや冷凍機の異常正常判定を行なう。
前記環境条件毎に設定された運転指標データの基準値テーブルは、図3を参照して、環境条件、運転指標データの基準値、誤差許容範囲から構成される。かかる運転指標データの基準値テーブルでは、環境条件として、「時間帯」、「店内温度」、「店外温度」を採用し、運転指標データとして「偏差温度」を採用している。
尚、「時間帯」は、所定期間、例えば0時〜2時、2時〜4時…と2時間を1単位とし、「店内温度」および「店外温度」は、所定温度幅、例えば0℃〜5℃、5℃〜10℃…と5℃を1単位としている。
誤差許容範囲とは、運転指標データの実測値と運転指標データの基準値との相異が異常と判定されるまでの許容範囲を示している。図3の運転指標データの基準値テーブルでは、誤差許容範囲は、運転指標データの実測値と運転指標データの基準値との差(運転指標データの実測値−運転指標データの基準値)を 「レベル」で表しており、
レベル0:1.0℃(通常設定)
レベル1:1.5℃
レベル2:2.0℃
レベル3:2.5℃
としている。
レベル0:1.0℃(通常設定)
レベル1:1.5℃
レベル2:2.0℃
レベル3:2.5℃
としている。
従って、異常判定部101は、ある環境条件における運転指標データの実測値と運転指標データの基準値との差が、運転指標データの基準値テーブルにおける運転指標データの基準値に対する誤差許容範囲に示すレベルを越えた場合に異常と判定する。
尚、誤差許容範囲は、初期状態においては通常レベル0に設定されている。
例えば、センサー情報インターフェース102が、時刻4時から4時30分の30分間の測定データから算出した、店内平均温度17℃、店外平均温度3℃、偏差平均温度(運転指標データの実測値)9℃および各平均値の算出時刻である4時30分を異常判定部101へ供給すると、異常判定部101は、運転指標データの基準値テーブルを検索し、該当する環境条件に対応する運転指標データの基準値、この場合図2のテーブルより7℃、を抽出し、運転指標データの実測値である9℃と比較する。この場合、運転指標データの基準値と運転指標データの実測値の差が2.0℃であり、誤差許容範囲に示されているレベル1(1.5℃)を越えているため、異常判定部101は異常であると判定する。
しかしながら、異常判定部101が異常と判定する場合であっても、かかる異常判定が短期間継続したのみで、その後正常運転に戻り、異常判定部101によって異常と判定されなくなった場合は、一時的な熱負荷上昇等の外乱による誤った異常判定、いわゆる異常誤判定であると考えられる。依って、このような異常誤判定を減らすためには、かかる異常誤判定が発生した環境条件における運転指標データの基準値に対する誤差許容範囲を拡げる必要がある。さらに、異常誤判定は短期間ではあるものの一定期間継続して発生するため、複数の環境条件に亘って運転指標データの基準値に対する誤差許容範囲を拡げる必要がある。
従って、異常判定部101は、異常判定が継続した期間が所定期間以内であれば、一時的な異常誤判定とみなし、かかる異常誤判定が発生した環境条件における運転指標データの基準値に対する誤差許容範囲を拡げるとともに、かかる環境条件に隣接する環境条件における運転指標データの基準値に対する誤差許容範囲も同時に拡くする。
具体的には、図4を参照して、例えば、3つの環境条件を(時間帯,店外温度,店内温度)と座標として表現すると、異常判定部101が異常誤判定であるとみなした1つの環境条件の座標が([a],[b],[c])である場合、異常判定部101は、かかる環境条件([a],[b],[c])における運転指標データの基準値に対する誤差許容範囲を拡げるだけでなく、かかる環境条件に隣接する環境条件、例えば、図5を参照して([a+1],[b],[c])、([a−1],[b],[c])、([a],[b+1],[c])、([a],[b−1],[c])、([a],[b],[c+1])、([a],[b],[c−1])についても同時に運転指標データの基準値に対する誤差許容範囲を拡げることとする。
尚、この場合、環境条件([a][b][c])に対して([a+1][b][c])とは、環境条件の1つである時間帯が1単位分はなれて隣接している環境条件であることを意味する。例えば、[a]が2時〜4時の範囲を示す場合には、[a+1]は4時〜6時の範囲を示す。店外温度および店内温度についても同様である。
他方、特定の環境条件において正常判定が所定期間以上継続し、異常と判定されない場合には、誤差許容範囲のレベルが拡すぎるためかかる環境条件においては実際は異常であるが誤って正常と判定される、いわゆる正常誤判定されていると考えられる。依って、このような正常誤判定を減らすために、かかる環境条件における運転指標データの基準値に対する誤差許容範囲を狭める必要がある。従って、異常判定部101は、特定の環境条件において、正常判定が継続した期間が所定期間以上であれば、正常誤判定とみなし、かかる環境条件における運転指標データの基準値に対する誤差許容範囲を狭くする。
図6に、異常判定部101により、例えば青果用低温ショーケース201について実行される異常判定アルゴリズムのフローチャートを示す。
ステップS100では、異常判定部101が記憶装置106内に備える、環境条件毎に正常判定の連続発生回数をカウントする環境条件別正常判定カウンタ(図示せず。)および環境条件に関わらず異常判定の連続発生回数をカウントする総合異常判定カウンタ(図示せず。)を初期化(リセット)して両カウンタ値を0とする。
尚、総合異常判定カウンタには、更に記憶装置が備えられており(図示せず。)、かかる記憶装置には、連続発生した各異常判定における環境条件が記録される。依ってステップS100では、かかる記録されている連続発生した各異常判定における環境条件も初期化(リセット)され、クリアされる。
ステップS101において、センサー情報インターフェース102から青果用低音ショーケース201の偏差温度の平均値、店内温度平均値、店外温度平均値及び各平均値の算出時刻を取得し、ステップS102へ進む。
ステップS102では、総合異常判定カウンタ値より、前回の異常正常判定の結果が異常判定であったかどうかを判定する。具体的には、総合異常判定カウンタは後述するように、異常判定された場合には更新され、正常判定された場合、或いは前記異常判定アルゴリズムの実行開始直後にはリセットされ、0とされるため、異常判定部101は、総合異常判定カウンタの値が0であれば直前の判定は正常判定であると判定しステップS104へ進み、総合異常判定カウンタの値が0以外であれば直前の判定は異常判定であると判定しステップS103へ進む。
ステップS103では、センサー情報インターフェース102から取得した店内温度平均値、店外温度平均値、青果用低温ショーケース201の偏差温度の平均値及び各平均値の算出時刻に基づいて青果用低温ショーケース201について異常正常判定を行なう。具体的には、異常判定部101は、センサー情報インターフェース102から店内温度平均値、店外温度平均値、青果用低温ショーケース201の偏差温度の平均値、各平均値の算出時刻を供給されると、青果用低温ショーケース201についての運転指標データの基準値テーブル(図3)を検索し、供給された店内温度平均値、店外温度平均値及び各平均値の算出時刻に該当する環境条件を検出し、かかる環境条件についての運転指標データである偏差温度の基準値と運転指標データの実測値である青果用低温ショーケース201の偏差温度の平均値とを比較し、その差が誤差許容範囲に示されているレベルの範囲内であれば正常と判定し、そうでなければ異常と判定する。異常判定部101は異常正常判定結果を記憶装置106へ格納しステップS105へ進む。
ステップS105において、異常正常判定の結果が異常判定であれば、ステップS106へ進み、そうでない、即ち正常判定であればステップS107へ進む。
ステップS106では、異常判定時の環境条件を記録すると共に、総合異常判定カウンタを1更新し、ステップS101へ戻る。
ステップS107では、現在の環境条件に対応する環境条件別正常判定カウンタを1更新し、ステップS108へ進む。
ステップS108では、総合異常判定カウンタでカウントされた連続異常判定回数が所定回数以内、即ち異常判定の継続期間が所定期間以内であればステップS109へ進み、そうでなければステップS119へ進む。
ステップS119では、青果用低温ショーケース201に異常が発生していると判断し、管理者に通報する等の措置を取り、総合異常判定カウンタをリセットすると共に記録されている連続異常判定された環境条件もクリアし、ステップS101へ戻る。
ステップS109では、記憶装置106内の総合異常判定カウンタに記録されている連続して異常判定された各環境条件に対応する運転指標データの基準値テーブルの誤差許容範囲のレベル値を2段階拡げる。例えば、連続して異常判定された1つの環境条件に対応する誤差許容範囲のレベル値がレベル0である場合には、レベル2に更新し、ステップS110へ進む。
ステップS110では、連続して異常判定された各環境条件に隣接した環境条件に対応する誤差許容範囲のレベル値についても1段階拡げ、ステップS111へ進む。
尚、この場合連続して異常判定された環境条件が複数ある場合には、各環境条件に隣接する環境条件が重複する場合が発生するが、かかる場合であっても重複した環境条件についての誤差許容範囲のレベルの更新は、1回だけとする。
ステップS111では、総合異常判定カウンタをリセットすると共に記録されている連続異常判定された環境条件もクリアし、ステップS115へ進む。
ステップS104では、ステップS103と同様にセンサー情報インターフェース102から取得した偏差温度の平均値、店内温度平均値、店外温度平均値及び各平均値の算出時刻に基づいて異常正常判定を行ないステップS112へ進む。
ステップS112では、異常正常判定の結果が異常判定であればステップS113へ進み、そうでない、即ち正常判定であればステップS114へ進む。
ステップS113では、異常判定された環境条件を記録すると共に、総合異常判定カウンタを1更新し、ステップS101へ戻る。
ステップS114では、現在の環境条件に対応する環境条件別正常判定カウンタを1更新すると共に、総合異常判定カウンタのリセットおよび記録されている連続異常判定された環境条件のクリアを実行し、ステップS115へ進む。
ステップS115では、運転指標データの基準値テーブルにおける現在の環境条件に対する誤差許容範囲のレベルがレベル1以上であるかを判定し、レベル1以上であればステップS116へ進み、そうでなければステップS101へ戻る。
ステップS116では、現在の環境条件における環境条件別正常判定カウンタが示す回数が所定回数以上であるかどうかを判定し、所定回数以上であれば、ステップS117へ進み、そうでなければステップS101へ戻る。
ステップS117では、運転指標データの基準値テーブルにおける現在の環境条件に対する誤差許容範囲のレベルを1だけ狭めて、即ち、例えば誤差許容範囲のレベルがレベル2である場合にはレベル1としてステップS118へ進む。
ステップS118では、現在の環境条件における環境条件別正常判定カウンタをリセットしステップS101へ戻る。
尚、その他の低温ショーケースおよび冷凍機についても上記ステップS100からS119のステップを実行する。
以上のように上記運転状態監視装置100は、スーパーマーケット等の店舗に設置される低温ショーケース及び冷凍機の異常判定を、環境条件毎に設定した運転指標データの基準値と実測値に基づいて算出した基準値とを比較することによって行う。この際、運転状態監視装置100は、連続して異常と判定された回数が所定期間に満たない場合には、一時的な異常誤判定とみなし、かかる環境条件における運転指標データの基準値に対する誤差許容範囲を拡げるとともに、かかる環境条件に隣接する環境条件における運転指標データの基準値に対する誤差許容範囲も同時に拡くする。
反対に、特定の環境条件において正常と判定される回数が所定期間以上継続する場合には、誤差許容範囲のレベルが拡すぎるため正常誤判定されていものとみなし、かかる環境条件における運転指標データの基準値に対する誤差許容範囲を狭くする。
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では運転指標データとして偏差温度を採用しているが、その他、冷媒を循環させる配管に取り付けられている電磁弁が開いている時間の割合、即ち運転率を採用することも可能である。この場合には、図3の運転指標データの基準値テーブルにおいて、運転率の基準値は、例えば○%等表し、誤差許容範囲は、
レベル0:5%(通常設定)
レベル1:10%
レベル2:20%
レベル3:30%
等と表すこととしてもよい。
レベル0:5%(通常設定)
レベル1:10%
レベル2:20%
レベル3:30%
等と表すこととしてもよい。
また、上記実施の形態では環境条件として、店外温度、店内温度を採用しているが、その他、例えば、店内湿度、店外湿度等、低温ショーケースや冷凍機をとりまく環境条件を採用することも可能である。
さらに、運転指標データを、例えば、偏差温度と運転率等として複数採用することも可能である。この場合には、各運転指標データ毎に異なる基準値、異なる誤差許容範囲を設定し、図6に示す異常判定アルゴリズムのフローチャートを各運転指標データ毎に独立して実行することも可能である。
また、上記実施の形態において、運転指標データの基準値テーブルにおける各環境条件に対応する運転指標データ基準値を、過去一定期間の各環境条件における運転指標データの実測値の平均値として設定登録することも可能である。
また、本発明に係る実施形態における異常判定部101およびセンサー情報インターフェース102をプログラムで作成し、PC等に実行させることにより運転状態監視装置100を実現することもできる。
100 運転状態監視装置
101 異常判定部
102 センサー情報インターフェース
101 異常判定部
102 センサー情報インターフェース
Claims (6)
- 機器の運転状態を表わす運転指標を測定する運転指標測定手段と、機器が動作する環境条件を測定する環境条件測定手段と、
機器が動作する1または複数の環境条件、各環境条件に応じて設定された運転指標の基準値、該運転指標基準値に対する誤差の許容範囲からなる基準値テーブルと、
前記基準値テーブルから、前記環境条件測定手段によって測定された実測環境条件に対応する運転指標の基準値および誤差の許容範囲を抽出する抽出手段と、
前記運転指標測定手段により測定された前記実測環境条件における実測運転指標と前記抽出手段により抽出された運転指標の基準値とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記実測運転指標と前記抽出手段により抽出された運転指標の基準値が前記抽出手段により抽出された誤差の許容範囲を越える状態の継続期間が所定期間以内である場合には、前記測定環境条件における前記許容範囲を大きくするとともに、前記測定環境条件付近の環境条件における許容範囲も大きくする誤差許容範囲設定手段と、
を備えることを特徴する機器の運転状態監視装置。 - 前記誤差許容範囲設定手段は、前記比較手段による比較の結果、前記実測運転指標と前記抽出手段により抽出された運転指標の基準値が前記抽出手段により抽出された誤差の許容範囲を越えない状態の継続期間が所定期間以上である環境条件における前記許容範囲を小さくすることを特徴とする請求項1記載の機器の運転状態監視装置。
- 運転指標の基準値設定手段をさらに備え、該運転指標の基準値設定手段は、所定期間に亘る各環境条件における実測された運転指標の基準値の平均値を前記基準値テーブルにおける各環境条件に対応する運転指標の基準値とすることを特徴とする請求項1または2に記載の機器の運転状態監視装置。
- コンピュータを、
機器の運転状態を表わす運転指標を測定する運転指標測定手段と、機器が動作する環境条件を測定する環境条件測定手段と、
機器が動作する1または複数の環境条件、各環境条件に応じて設定された運転指標の基準値、該運転指標基準値に対する誤差の許容範囲からなる基準値テーブルと、
前記基準値テーブルから、前記環境条件測定手段によって測定された実測環境条件に対応する運転指標の基準値および誤差の許容範囲を抽出する抽出手段と、
前記運転指標測定手段により測定された前記実測環境条件における実測運転指標と前記抽出手段により抽出された運転指標の基準値とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記実測運転指標と前記抽出手段により抽出された運転指標の基準値が前記抽出手段により抽出された誤差の許容範囲を越える状態の継続期間が所定期間以内である場合には、前記測定環境条件における前記許容範囲を大きくするとともに、前記測定環境条件付近の環境条件における許容範囲も大きくする誤差許容範囲設定手段と、
して機能させることを特徴する機器の運転状態監視プログラム。 - 前記誤差許容範囲設定手段は、前記比較手段による比較の結果、前記実測運転指標と前記抽出手段により抽出された運転指標の基準値が前記抽出手段により抽出された誤差の許容範囲を越えない状態の継続期間が所定期間以上である環境条件における前記許容範囲を小さくすることを特徴とする請求項4記載の機器の運転状態監視プログラム。
- コンピュータをさらに、運転指標の基準値設定手段として機能させ、該運転指標の基準値設定手段は、所定期間に亘る各環境条件における実測された運転指標の基準値の平均値を前記基準値テーブルにおける各環境条件に対応する運転指標の基準値とすることを特徴とする請求項4または5に記載の機器の運転状態監視プログラム。
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2004
- 2004-09-30 JP JP2004288927A patent/JP2006105412A/ja active Pending
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